JP3163317B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP3163317B2
JP3163317B2 JP14895295A JP14895295A JP3163317B2 JP 3163317 B2 JP3163317 B2 JP 3163317B2 JP 14895295 A JP14895295 A JP 14895295A JP 14895295 A JP14895295 A JP 14895295A JP 3163317 B2 JP3163317 B2 JP 3163317B2
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電話機本体に備
えられて受話器の着脱を検出するフックスイッチ等に適
用されるスイッチ装置に係り、特に、その接点構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種のスイッチ装置の従来例
を示す分解斜視図である。同図に示すスイッチ装置は、
第1の固定接点端子1と第2の固定接点端子2とコモン
接点端子3と外部接続端子4とが一体にモールドされて
いるウェハ5と、このウェハ5に回動可能に組み込まれ
る絶縁性のレバー6と、両端部にクリップ状の接点部7
a,7bを有してレバー6に取着される可動接点7と、
レバー6を所定の回転方向へ常時付勢する捩りコイルば
ね8と、レバー6や捩りコイルばね8等を組み込んだウ
ェハ5を蓋閉してこれら各部材を一体化するカバー9と
によって、概略構成されている。
【0003】すなわち、かかる従来のスイッチ装置は、
ウェハ5の内底面に、第1の固定接点端子1とコモン接
点端子3とが立設してあるとともに、第1の固定接点端
子1の上方に所定量離間させて第2の固定接点端子2が
配設してあり、レバー6に取着された可動接点7の接点
部7aにて第1もしくは第2の固定接点端子1,2をク
リップ状に挟み、且つ接点部7bにてコモン接点端子3
をクリップ状に挟んだ状態となす。そして、ウェハ5の
軸受部5aに支持される支軸6aを回動軸として、レバ
ー6を回動させると、可動接点7の接点部7bはコモン
接点端子3との接触を保つが、接点部7aは第1および
第2の固定接点端子1,2に対して接離するので、これ
によりオン・オフの回路切換えが可能となる。また、捩
りコイルばね8は、その巻回部8aがレバー6のばね収
納部6bに収納されて、一方の自由端部8bを該レバー
6のばね受け面に当接させるが、カバー9を取り付ける
と他方の自由端部8cが該カバー9により下方へ押し込
まれるので、レバー6は自由端部8bによって所定の回
転方向(接点部7aを第1の固定接点端子1に接触させ
る方向)へ常時付勢されることになる。
【0004】したがって、このスイッチ装置は、例えば
受話器を電話機本体から外した場合のように、レバー6
の操作部6cに対する下方への負荷が取り除かれている
ときには、捩りコイルばね8の付勢力で可動接点7の接
点部7aを第1の固定接点端子1に接触させた状態が保
たれており、この可動接点7を介して第1の固定接点端
子1とコモン接点端子3とを導通せしめた回路が形成さ
れている。また、この後、受話器を電話機本体に戻した
場合のように、レバー6の操作部6cに対して下方へ負
荷が加わると、該レバー6は捩りコイルばね8の付勢力
に抗して回転することになって、接点部7aが第1の固
定接点端子1から離れて第2の固定接点端子2と接触す
るので、可動接点7を介して第2の固定接点端子2とコ
モン接点端子3とを導通せしめた回路が形成される。こ
のように、操作部6cに対する負荷の有無に応じてオン
・オフの回路切換えが行われることから、例えば電話機
本体への受話器の着脱が検出できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のスイッチ装置は、可動接点7の両端部に設けたクリ
ップ状の接点部7a,7bがそれぞれ、第1もしくは第
2の固定接点端子1,2とコモン接点端子3とを挟みつ
ける構成になっている関係上、金属板から可動接点7を
得るためのプレス加工が煩雑であり、また、レバー6を
ウェハ5に組み込む際に可動接点7の両端部を押し広げ
なければならないので組立作業が円滑に行えず、さらに
また、ウェハ5の内部空間に接点端子1〜3をすべて平
板状に突出させなければならないので該ウェハ5の成形
金型が複雑なものになってしまう等の不具合があり、こ
うした不具合が製造コストを押し上げる要因となってい
た。
【0006】また、かかる従来のスイッチ装置の場合、
レバー6を速やかに復帰方向へ回転させうる強い付勢力
が捩りコイルばね8に要求される関係上、ある程度大き
な捩りコイルばね8を組み込む必要があるので、この捩
りコイルばね8を配置させるためのある程度広いスペー
スをレバー6に確保しておかねばならず、これが小型化
を阻害する要因となっていた。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、その目的は、成形金型の簡素化や組
立性の向上等によりコストダウンが促進でき、且つ小型
化にも有利な、フックスイッチ等に適用されるスイッチ
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的
は、コモン接点端子と固定接点端子と外部接続端子とが
一体にモールドされているウェハと、このウェハに対し
て回動可能な絶縁性のレバーと、このレバーに取着され
て前記コモン接点端子に常時弾接し、且つ該レバーの回
動に伴い前記固定接点端子に対して接離可能な可動接点
と、前記レバーを所定の回転方向へ常時付勢する捩りコ
イルばねとを備え、前記可動接点のうち前記コモン接点
端子と弾接する部位を、自由端側の底面を該コモン接点
端子に摺接させて湾曲する板ばね状の摺動部となすこと
によって達成される。その際、前記コモン接点端子を、
前記ウェハの内底面から膨出する形状(例えば半球状)
に形成しておけば好ましく、また、前記摺動部の弾発力
を回転力とする前記レバーの回転方向が、前記捩りコイ
ルばねの付勢力を回転力とする該レバーの回転方向と同
じ向きになるように構成しておけばさらに好ましい。
【0009】
【作用】平板状のコモン接点端子を可動接点がクリップ
状に挟むという従来の接点構造を変更し、上述したよう
に可動接点の摺動部の底面をコモン接点端子に摺接させ
ておき、レバーの回動に伴い該摺動部が該コモン接点端
子に対して摺動するようにしておけば、例えば半球状の
コモン接点端子をウェハの内底面に突設すればよくなる
ので、該ウェハの成形金型が簡素化でき、また、レバー
をウェハに組み込む際に可動接点の両端部を押し広げる
必要がなくなるので、組立性が向上する。さらにまた、
コモン接点端子に弾接する前記摺動部の弾発力がレバー
に付与されるので、この弾発力をレバーの回転復帰力と
して利用することにより、付勢力の比較的弱い小さな捩
りコイルばねを使用しても十分大きな回転復帰力を得る
ことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明によるスイッチ装置の一実施例
を図1および図2に基づいて説明する。ここで、図1は
本実施例で操作部が押し込まれていないときの状態を示
す構造図、図2は同実施例で操作部が押し込まれている
ときの状態を示す構造図であり、従来例の説明に用いた
図3と対応する部分には同一符号が付してある。
【0011】図1,2に示すスイッチ装置は、端子群1
〜4を一体にモールドしてなるウェハ5と、このウェハ
5の軸受部5aに支持される支軸6aを回動軸として該
ウェハ5に回動可能に組み込まれた絶縁性のレバー6
と、一端部にクリップ状の接点部7aを有し他端部には
湾曲した板ばね状の摺動部7cを有してレバー6に取着
された可動接点7と、巻回部8aがレバー6に収納され
て一方の自由端部8bが該レバー6を所定の回転方向
(図示時計回りの方向)へ常時付勢している捩りコイル
ばね8と、レバー6や捩りコイルばね8等を組み込んだ
ウェハ5を蓋閉して該捩りコイルばね8の他方の自由端
部8cを下方へ押し込んでいるカバー9とによって概略
構成されており、前記端子群1〜4のうち、可動接点7
の接点部7aが接離する第1の固定接点端子1および第
2の固定接点端子2はウェハ5の内部空間に平板状に突
出させてあるが、可動接点7の摺動部7cが常時摺接す
るコモン接点端子3はウェハ5の内底面から半球状に突
出させてあり、また、各接点端子1〜3から導出した外
部接続端子4はウェハ5の外方へ突出させてある。
【0012】すなわち、本実施例においては、可動接点
7のうちコモン接点端子3と常時弾接する部位を、従来
品のようなクリップ状ではなく、自由端側の底面を該コ
モン接点端子3に摺接させて湾曲する板ばね状の摺動部
7cとなしており、それゆえ該コモン接点端子3の形状
も従来品のような平板状ではなく、ウェハ5の内底面か
ら僅かに突出する半球状に形成してある。ただし、この
摺動部7cの自由端側の湾曲形状は、レバー6の回動中
心Oを円の中心とする円弧状に設定してある。また、こ
の摺動部7cの基端側は、コモン接点端子3に弾接して
生じる反力(弾発力)をレバー6に付与しているが、こ
の弾発力は該レバー6を図示時計回りの方向(接点部7
aを第1の固定接点端子1に接触させる方向)へ回転さ
せる力として作用する。
【0013】かかる構成のスイッチ装置は、支軸6aを
回動軸としてレバー6を回動させると、可動接点7の摺
動部7cが半球状のコモン接点端子3に対して摺動して
接触状態を保つが、接点部7aは第1および第2の固定
接点端子1,2に対して接離するので、これによりオン
・オフの回路切換えが可能となる。具体的には、例えば
受話器を電話機本体から外した場合のように、レバー6
の操作部6cに対する下方への負荷が取り除かれると、
該レバー6は捩りコイルばね8の付勢力および可動接点
7の摺動部7cの弾発力で回転して、接点部7aが第1
の固定接点端子1と接触し、可動接点7を介して第1の
固定接点端子1とコモン接点端子3とを導通せしめた回
路が形成される(図1の状態)。また、この後、受話器
を電話機本体に戻した場合のように、レバー6の操作部
6cに対して下方へ負荷が加わると、該レバー6は、捩
りコイルばね8の付勢力および摺動部7cの弾発力に抗
して逆向きに回転し、接点部7aが第1の固定接点端子
1から離れて第2の固定接点端子2と接触するので、可
動接点7を介して第2の固定接点端子2とコモン接点端
子3とを導通せしめた回路が形成される(図2の状
態)。したがって、この回路切換えにより、例えば電話
機本体への受話器の着脱が検出できる。
【0014】上述した本実施例は、可動接点がコモン接
点端子をクリップ状に挟むという従来の接点構造に代え
て、レバー6の回動に伴い可動接点7の摺動部7cがコ
モン接点端子3に対して摺動するように設計してあるの
で、ウェハ5の内底面に半球状のコモン接点端子3を突
設すればよくなって、該ウェハ5の成形金型が簡素化さ
れており、また、レバー6をウェハ5に組み込む際に可
動接点7の一端部(接点部7a側の端部)を押し広げる
だけでよくなることから、組立性も改善されている。さ
らにまた、コモン接点端子3に弾接する可動接点7の摺
動部7cの弾発力がレバー6の回転復帰力として利用で
きることから、捩りコイルばね8として付勢力の比較的
弱い小さなものを使用しても該レバー6に十分大きな回
転復帰力を付与することができ、そのためレバー6のば
ね収納部やウェハ5の内部空間を小さくして装置の小型
化が促進できるという利点がある。
【0015】また、本実施例では、コモン接点端子3に
摺接する可動接点7の摺動部7cの自由端側の湾曲形状
が、レバー6の回動中心Oを円の中心とする円弧状に設
定してあるので、該レバー6が回動しても該摺動部7c
の湾曲形状はほとんど変化せず、それゆえ該摺動部7c
の折曲部に過度な応力集中や金属疲労が起こりにくくな
っており、製品寿命の点でも問題はない。
【0016】なお、本実施例ではコモン接点端子3がウ
ェハ5の内底面に半球状に突設してあるが、該内底面か
ら膨出する形状に形成したコモン接点端子であれば、ウ
ェハ5の成形金型を複雑化することなく可動接点7の摺
動部7cを摺接させることが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスイ
ッチ装置は、可動接点に湾曲した板ばね状の摺動部を設
け、レバーの回動に伴い該摺動部の底面がコモン接点端
子に対して摺動するようにしてあるので、ウェハの内底
面に平板状ではなく膨出形状のコモン接点端子を突設す
ればよくなって、該ウェハの成形金型が簡素化できると
いう効果があり、また、レバーをウェハに組み込む際に
可動接点の両端部を押し広げる必要がなくなるので、組
立性が向上するという効果があり、さらにまた、コモン
接点端子に弾接する前記摺動部の弾発力をレバーの回転
復帰力として利用することにより、付勢力の比較的弱い
小さな捩りコイルばねを使用しても十分大きな回転復帰
力が得られるという効果があり、その結果、フックスイ
ッチ等に適用されるスイッチ装置のコストダウンや小型
化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例で操作部が押し込まれていないときの
状態を示す構造図である。
【図2】同実施例で操作部が押し込まれているときの状
態を示す構造図である。
【図3】従来例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の固定接点端子 2 第2の固定接点端子 3 コモン接点端子 4 外部接続端子 5 ウェハ 6 レバー 6a 支軸 6c 操作部 7 可動接点 7a 接点部 7c 摺動部 8 捩りコイルばね 9 カバー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモン接点端子と固定接点端子と外部接
    続端子とが一体にモールドされているウェハと、このウ
    ェハに対して回動可能な絶縁性のレバーと、このレバー
    に取着されて前記コモン接点端子に常時弾接し、且つ該
    レバーの回動に伴い前記固定接点端子に対して接離可能
    な可動接点と、前記レバーを所定の回転方向へ常時付勢
    する捩りコイルばねとを備え、前記可動接点のうち前記
    コモン接点端子と弾接する部位を、自由端側の底面を該
    コモン接点端子に摺接させて湾曲する板ばね状の摺動部
    となしたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記コモン接
    点端子を、前記ウェハの内底面から膨出する形状に形成
    したことを特徴とするスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    摺動部の弾発力を回転力とする前記レバーの回転方向
    が、前記捩りコイルばねの付勢力を回転力とする該レバ
    ーの回転方向と同じ向きになるように構成したことを特
    徴とするスイッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
    いて、前記摺動部の自由端側の湾曲形状を、前記レバー
    の回動中心を円の中心とする円弧状に設定したことを特
    徴とするスイッチ装置。
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