JPH0856714A - スライドファスナー用務歯とその成形方法及び装置 - Google Patents
スライドファスナー用務歯とその成形方法及び装置Info
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Abstract
歯がファスナーテープに加締め付けられた後には、角張
った稜線部が残らない全体に滑らかな曲面をもつスライ
ドファスナー用務歯と、その改良された成形方法及び装
置を提供する。 【構成】圧延処理により取付脚部(L,L) を略C状に成形
した略Y形断面形状をもつ務歯用線材(W) を所定のピッ
チをもって間欠的に供給し、同線材(W) を所定の厚さで
順次切断すると共に噛合頭部に山出し部を成形し、次い
でファスナーテープへの務歯植付時において略C形状を
なす取付脚部(L,L) の加締めと同時に、加締パンチ(13)
の加締面(13a) により前記取付脚部(L,L) の略直角断面
をもつ切断端縁を滑らかな曲面に押圧成形する。
Description
て略Y形状断面に成形された務歯用線材を横断面方向に
切断して製造されるスライドファスナー用の務歯と、同
務歯を連続的に成形するための方法及び装置に関する。
円形断面を有する長尺の金属線材を複数の圧延ロールを
通して横断面を略Y形状に成形し、続いてカッティング
パンチと同ダイにより所定の厚みに順次切断して個々の
務歯素材を得た後に、その務歯頭部にフォーミングパン
チと同ダイにより山形を形成して務歯(以下、単に線材
製務歯という。)を成形する方法が知られている。かか
る方法は、例えばEP−A−0028358号に開示さ
れている。この成形が完了した務歯は、その取付脚部を
加締パンチにより加締めて、ファスナーテープの務歯取
付部に所定のピッチをもって順次植え付けられる。
法にあっては、圧延ロールにより務歯用線材のY形断面
が成形されるため、製品ロスが全く生じない極めて生産
性に優れた方法ではあるが、個々の務歯は長尺の線材を
カッティングパンチにより所定の厚さに切断されて得ら
れるため、どうしてもその切断端縁にはバリが発生する
ばかりでなく、その断面が直角となり、後の工程で例え
ばバレル研磨を行ったとしても滑らかな曲面を得るまで
の面取りは不可能である。
みをもって切断して得られる従来の務歯素材の取付脚部
は、左右脚部の先端が互いに接近する方向に曲げられた
略L字状の外形を有しており、同脚部がファスナーテー
プに加締め付けられたとき、前記L字状の外形がそのま
ま残り、略直角断面を有する圧延後の切断端縁と共に、
感触的には極めて劣るものとなる。これは、務歯の成形
工程に続いて連続的にファスナーテープに植え付ける場
合には顕著なものとなるため、例えばEP−A0580
064号に開示されているごとく、従来も成形と同時に
噛合頭部の周囲を面取りすることが行われている。しか
るに、この場合には切断端縁の面取りは可能となるが、
務歯先端の前記L字状の外形及び同先端縁までも面取り
することは不可能である。
てからファスナーテープに植え付ける場合は、務歯の成
形後にバレル研磨などによってバリを排除すると共に面
取りしている。しかし、この研磨による面取り量は極め
て僅かなため、ファスナーテープに植付けられた務歯に
は相変わらずゴツゴツした感触が残り、全体に滑らかな
曲面からなる外形は得られない。
成形により得られる線材製務歯がファスナーテープに加
締め付けられた後には、角張った稜線部が残らない全体
に滑らかな曲面をもつスライドファスナー用務歯と、そ
の改良された成形方法及び装置を提供することにある。
め、本発明に係るスライドファスナー用務歯は、圧延工
程を経て略Y形断面形状に成形されてなる務歯用金属線
材が所定のピッチで間欠的に供給され、所定の厚さをも
って横断方向に順次切断されると共に噛合頭部に山出し
部を成形したのち、間欠的に供給されるファスナーテー
プの所定位置に取付脚部を加締めて順次植え付けられる
スライドファスナー用務歯であって、前記圧延工程で前
記脚部の外形がほぼ弧状に成形され、且つ加締パンチに
よる前記加締時に少なくとも同脚部の切断端縁が滑らか
な形状に面取りされてなることを特徴としている。
形方法である所望断面を有する務歯用金属線材を所定の
ピッチで間欠的に供給しながら略Y形断面に圧延成形す
る圧延工程、略Y形断面に成形された前記金属線材を所
定の厚さをもって横断方向に切断する切断工程、及び切
断された務歯素材の頭部に山出し成形する山出し工程
と、山出し成形された務歯素材の取付脚部を、所定のピ
ッチで間欠的に供給されるファスナーテープに加締めて
順次植え付ける務歯植付工程を備えており、前記圧延工
程では務歯用金属線材の前記取付脚部の外形が略弧状に
成形され、前記務歯植付工程では少なくとも前記取付脚
部の切断端縁が加締パンチにより面取りされることを特
徴とするスライドファスナー用務歯の成形方法により得
られる。
置である所望断面を有する務歯用金属線材を所定のピッ
チで間欠的に供給すると同時に略Y形断面に圧延成形す
る圧延手段、略Y形断面に成形された前記金属線材の供
給路上に同線材の挿通孔を有し、同線材の剪断方向に往
復動するカッティングダイ、同カッティングダイの往動
方向先端部に連設される噛合頭部の山出し成形用フォー
ミングダイ、架台に固定され、前記カッティングダイの
上面を摺接自在に配設されるカッティングパンチ、及び
山出し成形位置の上方に配され、前記フォーミングダイ
と協動して昇降する山出し成形用フォーミングパンチ
と、山出し成形された務歯素材の取付脚部を、所定のピ
ッチで間欠的に供給されるファスナーテープに順次加締
め付ける加締パンチとを備えてなり、前記圧延手段は前
記取付脚部を略C形状に成形する圧延面を有し、前記加
締パンチは前記取付脚部の切断端縁を滑らかな形状に面
取りする加締面を有してなることを特徴とするスライド
ファスナー用務歯の成形装置により実現される。
を有する務歯成形用金属線材に対して多段に圧延処理を
行い、最後に全体が滑らかな略Y字断面、特に取付脚部
を略C字状として外形を弧状に成形する。切断直後の務
歯の外形は脚部先端が弧状に湾曲され、滑らかな曲面に
成形され、従来のこの種の務歯のごとく脚部先端が内側
に略L字状に曲げられ、その屈曲部に稜線が表出したも
のとは、この段階においても大いに異なる形状に成形さ
れている。
してその前端停止位置において線材が所定厚さだけカッ
ティングダイ上に突出している。次いで、第一ラムが後
退を開始し線材の突出部分をカッティングパンチにより
切断すると共に、第一ラムの後端停止位置において務歯
をカッティングダイからフォーミングダイへと移行させ
る。しかしながら、この段階では務歯Eの切断端縁は略
直角断面であり、滑らかな曲面からは未だ程遠いもので
ある。このとき、加締パンチは停止状態にあり、務歯の
水平方向の動きを規制するため務歯の脚部を両側から支
持している。その後、第一ラムの後端停止位置において
フォーミングパンチが下降すると共にプレッシャパット
が下降し、噛合頭部の山出し成形がなされる。
加締パンチが作動して務歯の植付けが開始される。この
加締時において、取付脚部の外側の切断端縁は、その先
端から根元にかけて加締パンチに形成された加締面の一
部により順次押圧されて滑らかな曲面へと変形されると
共に、取付脚部の外面が加締面の他面により押圧されて
互いに接近する方向に変形して務歯が植え付けられる。
は、少なくともその取付脚部の切断端縁が曲面とされ
て、全体に滑らかな曲面を持つ外形に成形される。従っ
て、完成品としてのスライドファスナーも感触的に優れ
たものとなるばかりでなく、スライダーの摺動抵抗も少
なくなり、スライドファスナーの開閉操作が円滑になさ
れるようになる。
て具体的に説明する。ここで、本発明の務歯成形方法及
び成形装置にあって最も特徴とする点は、圧延工程を経
て断面が略Y形状をなす務歯用線材を成形すると同時
に、同圧延工程において同務歯用線材の略V字断面をも
つ取付脚部の外形を滑らかな曲面からなる略C字状に圧
延成形することと、同線材を切断して得られる個々の務
歯頭部に山出し成形をした後に、務歯をファスナーテー
プに加締めて植え付ける際、加締面が所定の形状を有す
る加締パンチにより加締められて、少なくとも脚部の角
張った稜線部をなす切断端縁を滑らかな曲面に面取りす
ることにある。
装置により成形された本発明に係る務歯Eの圧延工程終
了時の形状と、取付脚部を加締パンチにより加締めた後
の務歯形状とを示している。これらの図から明らかなご
とく、圧延工程を経て得られる線材Wの断面形状は略Y
字状をなしているが、その取付脚部Lの先端部は従来の
ごとく外形が略L字状に曲げられておらず、前記脚部の
根元から先端にかけて弧状の曲面に圧延加工されて、脚
部全体が略C字状の断面を有している。
カッティングパンチや山出しパンチ等を備えた本発明の
務歯成形装置本体に所定のピッチをもって間欠的に送り
込まれる。本実施例に採用された前記務歯成形装置本体
は、加締パンチ13の外は例えばEP−A−00489
69号に開示された一般的な構成を備えている。従っ
て、上記加締パンチ以外の構成の細部については前記公
報の記載に譲り、ここでは上記加締めに関する構成を中
心として具体的に説明し、その他の構成に関しては簡単
な説明に止める。
ナー用の務歯成形装置例の要部構造を示しており、これ
らの図において装置架台1には、第一ラム2が水平方向
に往復動自在に設置され、この第一ラム2の前端部には
横断面がY形状をなす務歯用線材Wを挿通する挿通孔3
aが形成されたカッティングダイ3が連設されると共
に、同カッティングダイ3に続いて更に務歯Eの頭部山
出し成形用のフォーミングダイ4が設けられている。
設けられ、このラムガイド5の案内溝5a内を第一ラム
2の水平往復動とタイミングを合わせて昇降する第二ラ
ム6が設けられている。この第二ラム6の前面にはパン
チホルダ7を介して務歯Eの頭部山出し成形用のフォー
ミングパンチ8及び同山出し成形時に務歯Eの両脚部を
押さえるプレッシャパット9が取り付けられている。更
に、前記ラムガイド5の下端には第一ラム2の上面に摺
接するようにしてカッティングパンチ10が固設されて
いる。また、上記カッティングダイ3の線材挿通孔3a
の下方には、務歯用線材Wを務歯Eの厚さ分だけ上方に
間欠的に供給するためのフィードローラ11及びガイド
ローラ12が設けられている。
には、本発明の特徴部をなす左右一対の加締パンチ13
が、第一ラム2の上面に形成されたハンマー摺動溝2a
内を互いに離接方向に摺動可能に嵌合されている。該加
締パンチ13は務歯Eの脚部L,Lを両側から挟圧し、
個々の務歯EをファスナーテープTに植え付けるもので
あって、図1に示すように作動レバー14の上端に略直
角に取り付けられており、同作動レバー14の下端には
カム受け15を有している。作動レバー14の中間部は
架台1に枢着され、同作動レバー14はその中間枢着部
を中心として第一ラム2と所定の角度をもって交差する
方向に回動し、上記一対の加締パンチ13を前記ハンマ
ー摺動溝2a内で互いに離接方向に摺動させる。
Eの加締時における形態変化を示す説明図であり、図7
に示すごとく前記加締パンチ13の加締面13aは加締
パンチ13の加締端の略半部に形成されており、上下に
テーパ面13bを有する弧状に湾曲した溝部により構成
されている。
後部に配設された駆動出力軸16に形成されている第一
ラム駆動用カム17、フォーミングパンチ作動用カム1
8、加締パンチ駆動用カム19、図示せぬ線材供給用カ
ム等の複数のカムが回転して、各カムに接続されている
カム従節機構20,21,22等を介して所定のタイミ
ングで作動される。
2の後部に軸着された第一ラム駆動用カム17に転接す
るローラ2bであり、第一ラム2は圧縮ばね23により
前進方向に付勢されており、前記カム17が回転すると
第一ラム2が所定の前端位置及び後端位置で所定時間停
止する。フォーミングパンチ8のカム従節機構21は、
フォーミングパンチ作動用カム18に転接するローラ2
4aと、このローラ24aが一端に軸着され且つ中央部
が装置本体に軸着されたレバー24bと、このレバー2
4bの他端に取り付けられ且つ第二ラム6の頭部に当接
するピン24cとレバー24bを復帰させる圧縮ばね2
5とからなる。また、第二ラム6にはこのラム6を上方
に付勢する図示せぬ圧縮ばねが内蔵されており、前記カ
ム18によりレバー24bが搖動して第二ラム6が下降
し、前記圧縮ばねにより元の位置に復帰する。
締パンチ駆動用カム19に転接するローラ22aと、こ
のローラ22aが一端に軸着され下方に向かって延在す
ると共に中央部が架台1に軸着されたレバー22bと、
このレバー22bの他端に中央部が軸着されたリンク2
2cと、このリンク22cの先端部を後部に軸着してい
る第三ラム22dと、加締パンチ13の上部に設けられ
且つ中央部が軸着された上記作動レバー14とからな
る。前記第三ラム22dの先端部側面は端部が外方に向
かって広がるカム面22eを有し、このカム面22eに
は前記作動レバー14の下端に設けられたカム受け15
が当接しており、第三ラム22dが後退するとカム面2
2eに当接するカム受け15により、作動レバー14が
搖動し加締パンチ13を作動させる。第三ラム22dの
元位置への復帰は圧縮ばね32によって行われる。従っ
て、前記カム受け15又はカム面22eのいずれかを変
更すれば、加締パンチ13の作動限度が変更できること
になる。
材フィード用カム33に転接するローラ26aと、この
ローラ26aが一端に軸着されたスライダー26bと、
このスライダー26bの他端に取り付けられたラチェッ
ト26cと、このラチェット26cによって一方向にの
み所定角度づつ間欠回転するラチェットホイール26d
とからなる。このようなラチェットホイール26dと線
材フィードローラ11とは伝達軸27によって接続さ
れ、線材フィードローラ11は間欠的に線材Wを供給す
ることになる。スライダー26bの元位置復帰は圧縮ば
ね26eによって行われる。そして、前記線材フィード
ローラ11及びガイドローラ12の線材下流側には多段
に圧延ローラが配設されている。
おり、それぞれに成形面を有する4個のローラ群31a
〜31dからなり、各成形面を対向させてると共に同成
形面により形成される所定の形状を有する空間部に線材
Wを挿通させて、前記ローラ群31a〜31dを同期回
転させながら線材Wの周面を挟圧し、所定の断面形状に
圧延成形する。この圧延ローラ31は必ずしも4個のロ
ーラ群31a〜31dにより構成されるとは限らず、例
えば図9及び図10に示すごとく2個のローラ群31a
〜31bからなる場合もあり、それぞれに特有の成形面
を有している。そして、これらの圧延ローラ31は多段
に設けられ、例えば円形断面の線材Wを1段目の圧延ロ
ーラ31を通して、図9に示すごとき形状に成形した
後、成形面の異なる複数段の圧延ローラ31を通して、
最後に図10に示すごとく全体が滑らかな略Y字断面、
特に取付脚部Lを略C字状として外形を弧状に成形す
る。
構28は、図1に示すようにストリンガフィード用カム
29に転接するローラ28aと、このローラ28aが一
端に軸着されると共に他端にもローラ28cが軸着され
且つ中央部が軸着された第1レバー28bと、前記ロー
ラ28cにより下方に搖動し且つ引張りばね28fによ
って上方に付勢された第2レバー28dとからなる。こ
のような第2レバー28dの基端には一方向クラッチ
(図示せず)が中間部に介設されたストリンガフィード
ローラ30は一方向のみに間欠的に回転しストリンガS
を送ることになる。
の各作動部分がそれぞれ所定のタイミングをもって作動
し、本発明方法による個々の務歯成形を行う。図11及
び図12は切断終了後の務歯形状及び加締終了後の務歯
形状を示している。
曲面に圧延成形された略Y字断面を有する務歯用線材W
が所定のピッチで送り出され、第一ラム1の前進停止位
置において線材Wの送りが完了し、線材Wは所定厚さだ
けカッティングダイ4上に突出する。この工程の前半に
おいて既に前回の務歯Eの植付けが完了しており、スラ
イドファスナーストリンガSはこの植付けが完了し、左
右の加締パンチ13,13が務歯脚部L,Lから離れる
と直ちに引上げが開始され、務歯Eの噛合頭部がカッテ
ィングダイ3の前端に連設されているフォーミングダイ
4から外れた時点で第一ラム2が後退する。そのため、
植付けられた務歯Eは第一ラム2によって後退作動する
フォーミングダイ4に引っ掛かることはない。
パンチ10により務歯用線材Wの切断が行われる。図1
1は切断された務歯Eの外形を示している。同図から明
らかなごとく、切断直後の務歯Eの外形は脚部先端が弧
状に湾曲され、滑らかな曲面に成形されており、従来の
この種の務歯のごとく脚部先端が内側に略L字状に曲げ
られ、その屈曲部に稜線が表出したものとは、この段階
においても大いに異なる形状に成形されている。しかし
ながら、この段階では務歯Eの切断端縁は略直角断面で
あり、滑らかな曲面からは未だ程遠いものである。
ォーミングパンチ8とプレッシャパンチ9が協動して下
降し、噛合頭部の山出し成形がなされる。この停止時に
おいて図3に示すごとく加締パンチ13も停止してお
り、務歯Eを脚部L,Lを介して両側から支持してい
る。第一ラム2が前進を開始すると、図4〜図6の順序
で加締パンチ13が作動し、務歯Eの植付けが開始され
る。但し、これらの図においてファスナーテープTは図
示を省略している。この加締時において、図4〜図6に
示すごとく取付脚部Lの外側の切断端縁は、その先端か
ら根元にかけて加締パンチ13に形成された溝状の加締
面13aの一部である弧状のテーパ面13bにより順次
押圧されて滑らかな曲面へと変形されると共に、取付脚
部Lの外面が加締面13aの弧状底面13cにより押圧
されて互いに接近する方向に変形し、図12に示すごと
く務歯Eの植付けを完了し、上述の工程に戻る。
Eは、図12に明示されているように、少なくともその
取付脚部Lの切断端縁が曲面とされて、全体に滑らかな
曲面を持つ外形に成形される。従って、完成品としての
スライドファスナーも感触的に優れたものとなるばかり
でなく、スライダーの摺動抵抗も少なくなり、スライド
ファスナーの開閉操作が円滑になされるようになる。
によれば務歯用線材が圧延加工により外形断面を略Y字
状に成形すると共に、その取付脚部の形状を角部を有す
る従来の略L字状から滑らかな形状である略C字状に成
形し、続いて所定の厚みに順次切断して得られる個々の
務歯素材の噛合頭部に山形をプレス成形するため、生産
性に優れることは勿論であり、しかも同務歯素材の略C
字状の脚部を両側から加締めてファスナーテープテープ
に植え付ける時点で、略直角断面を有する脚部の切断端
縁を加締パンチにより滑らかな曲面に押圧成形するた
め、脚部表面の全体が滑らかな曲面により構成され、フ
ァスナーテープに植え付けられた務歯表面は全体にゴツ
ゴツ感がなくなり、美観に優れるばかりでなく、スライ
ダーの摺動操作を極めて円滑なものにする。
ナー用の務歯成形装置の要部を示す斜視図である。
る。
である。
る。
を示す斜視図である。
平断面図である。
水平断面図である。
す斜視図である。
例を示す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 圧延工程を経て略Y形断面形状に成形さ
れてなる務歯用金属線材(W) が所定のピッチで間欠的に
供給され、所定の厚さをもって横断方向に順次切断され
ると共に噛合頭部に山出し部を成形したのち、間欠的に
供給されるファスナーテープ(T) の所定位置に取付脚部
(L) を加締めて順次植え付けられるスライドファスナー
用務歯(E) であって、 前記圧延工程で前記脚部(L) の外形がほぼ弧状に成形さ
れ、且つ加締パンチ(13)による前記加締時に少なくとも
同脚部(L) の切断端縁が滑らかな形状に面取りされてな
ることを特徴とするスライドファスナー用務歯。 - 【請求項2】 所望断面を有する務歯用金属線材(W) を
所定のピッチで間欠的に供給しながら略Y形断面に圧延
成形する圧延工程、略Y形断面に成形された前記金属線
材を所定の厚さをもって横断方向に切断する切断工程、
及び切断された務歯素材の頭部に山出し成形する山出し
工程と、山出し成形された務歯素材の取付脚部(L) を、
所定のピッチで間欠的に供給されるファスナーテープ
(T) に加締めて順次植え付ける務歯植付工程を備えてお
り、 前記圧延工程では務歯用金属線材(W) の前記取付脚部
(L) の外形が略弧状に成形され、前記務歯植付工程では
少なくとも前記取付脚部(L) の切断端縁が加締パンチ(1
3)により面取りされることを特徴とするスライドファス
ナー用務歯の成形方法。 - 【請求項3】 所望断面を有する務歯用金属線材(W) を
所定のピッチで間欠的に供給すると同時に略Y形断面に
圧延成形する圧延手段(31)、略Y形断面に成形された前
記金属線材(W) の供給路上に同線材(W) の挿通孔を有
し、同線材の剪断方向に往復動するカッティングダイ
(3) 、同カッティングダイ(3) の往動方向先端部に連設
される噛合頭部の山出し成形用フォーミングダイ(4) 、
架台(1) に固定され、前記カッティングダイ(3) の上面
を摺接自在に配設されるカッティングパンチ(10)、及び
山出し成形位置の上方に配され、前記フォーミングダイ
(4) と協動して昇降する山出し成形用フォーミングパン
チ(8) と、山出し成形された務歯素材の取付脚部(L)
を、所定のピッチで間欠的に供給されるファスナーテー
プ(T) に順次加締め付ける加締パンチ(13)とを備えてな
り、 前記圧延手段(31)は前記取付脚部(L) を略C形状に成形
する圧延面を有し、前記加締パンチ(13)は前記取付脚部
(L) の切断端縁を滑らかな形状に面取りする加締面(13
a) を有してなることを特徴とするスライドファスナー
用務歯の成形装置。
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