WO2019021409A1

WO2019021409A1 - ファスナーストリンガー製造装置

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Publication number: WO2019021409A1
Application number: PCT/JP2017/027163
Authority: WO
Inventors: 元長谷川
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2017-07-27
Filing date: 2017-07-27
Publication date: 2019-01-31
Also published as: CN110958847A; CN110958847B; TW201909781A; TWI642377B

Abstract

リンク（３５）の一端とレバー（３２）の第３端部（３２Ｃ）を連結するレバー側連結軸（３５ａ）と、リンク（３５）の他端と第１ラム（２１）を連結するラム側連結軸（３５ｂ）が、第１ラム（２１）の前後方向に沿って略直線状に並んで配置することにより、第１ラム（２１）に対する駆動力の入力位置を第１ラム（２１）の重心に近づけて、第１ラム（２１）の前後方向の移動を安定化することができ、また、高速駆動時における駆動軸の回転に対するローラの追従性を高めることができるファスナーストリンガー製造装置を提供する。

Description

ファスナーストリンガー製造装置

　この発明は、スライドファスナーのファスナーストリンガーの製造装置に関する。

　従来のファスナーストリンガー製造装置として、前後方向に往復動自在に架台に支持される第１ラムと、第１ラムの前端部に設けられ、ファスナーエレメント用線材挿通穴を有するカッティングダイと、第１ラムの前端部に設けられ、ファスナーエレメントに噛合頭部を成形するフォーミングダイと、カッティングダイの上面に対向して設けられ、ファスナーエレメント用線材を切断するカッティングパンチと、フォーミングダイの上方に設けられ、ファスナーエレメントに噛合頭部を成形するフォーミングパンチと、第１ラムの前端部の側方にそれぞれ配置され、ファスナーエレメントをファスナーテープにかしめる一対のサイドパンチと、を備えるものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

日本国特開昭５７－０５７５０６号公報

　そして、上記特許文献１に記載のファスナーストリンガー製造装置では、第１ラムの前後方向の駆動機構は、第１ラムの後端に支持されるローラと、このローラに接触する第１ラム駆動カムを有する駆動軸と、第１ラムを前進方向に付勢する圧縮ばねと、から構成されている。

　ところで、従来では、第１ラムの後端に支持されるローラが第１ラムの上面よりも上方に配置され、ローラの中心（駆動力の入力位置）と第１ラムの重心との間に高低差があるため、第１ラムの移動時にモーメントが生じて、第１ラムが揺動することがあり、ファスナーエレメントの成形精度が低下することがあった。また、圧縮ばねにより後方のみから第１ラムを付勢しているため、高速駆動時において第１ラム駆動カムに対するローラの追従性が低くなり、ファスナーエレメントの取り付け不良が生じることがあった。

　本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第１ラムに対する駆動力の入力位置を第１ラムの重心に近づけて、第１ラムの前後方向の移動を安定化することができ、また、高速駆動時における駆動軸の回転に対するローラの追従性を高めることができるファスナーストリンガー製造装置を提供することにある。

　本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
（１）ファスナーテープの一側縁部に沿ってファスナーエレメントを連続して取り付けてファスナーストリンガーを製造するファスナーストリンガー製造装置であって、間欠的に供給されるファスナーエレメントの素材である線材を切断する切断部と、切断部で切断されたファスナーエレメントに噛合頭部を成形する頭部成形部と、頭部成形部で噛合頭部が成形されたファスナーエレメントをファスナーテープにかしめにより取り付けるかしめ部と、を備え、切断部は、前後方向に往復動自在に設けられる第１ラムを備え、頭部成形部は、上下方向に往復動自在に設けられる第２ラムを備え、第１ラム及び第２ラムを駆動する駆動軸と、駆動軸の駆動力を第１ラムに伝達する第１ラム駆動機構と、を更に備え、第１ラム駆動機構は、ベース部と、ベース部に回動可能に設けられ、３つの端部を有するレバーと、レバーの第１端部に回転可能に設けられる第１フォロアローラと、レバーの第２端部に回転可能に設けられる第２フォロアローラと、レバーの第３端部に一端が回転可能に連結され、他端が第１ラムに回転可能に連結されるリンクと、を備え、第１フォロアローラは、駆動軸の第１ラムを後退させる後退カムに接触し、第２フォロアローラは、駆動軸の第１ラムを前進させる前進カムに接触し、リンクの一端とレバーの第３端部を連結するレバー側連結軸と、リンクの他端と第１ラムを連結するラム側連結軸が、第１ラムの前後方向に沿って略直線状に並んで配置されることを特徴とするファスナーストリンガー製造装置。
（２）第１フォロアローラは、支軸によりレバーの第１端部に対して回転可能に支持され、第１フォロアローラを支持する支軸が偏心軸であることを特徴とする（１）に記載のファスナーストリンガー製造装置。
（３）第２フォロアローラは、支軸によりレバーの第２端部に対して回転可能に支持され、第２フォロアローラを支持する支軸が偏心軸であることを特徴とする（１）又は（２）に記載のファスナーストリンガー製造装置。
（４）切断部は、第１ラムと、第１ラムの前端部に設けられ、線材を挿通させる挿通穴を有するカッティングダイと、カッティングダイの上面に対向して設けられ、カッティングダイと協働して線材を切断するカッティングパンチと、を備えることを特徴とする（３）に記載のファスナーストリンガー製造装置。
（５）頭部成形部は、第２ラムと、第２ラムの下端部に設けられ、ファスナーエレメントに噛合頭部を成形するフォーミングパンチと、第１ラムの前端部に設けられ、フォーミングパンチの打ち込みを受けるフォーミングダイと、フォーミングパンチによる頭部成形時にファスナーエレメントの一対の脚部を押えるエレメント押えパットと、を備えることを特徴とする（４）に記載のファスナーストリンガー製造装置。
（６）かしめ部は、第１ラムに設けられ、ファスナーエレメントの一対の脚部をかしめる一対のかしめパンチを備えることを特徴とする（５）に記載のファスナーストリンガー製造装置。
（７）かしめ部は、第１ラムに設けられ、ファスナーエレメントの面取りを行う一対の面取りパンチを備えることを特徴とする（６）に記載のファスナーストリンガー製造装置。

　本発明によれば、駆動軸の駆動力を第１ラムに伝達する第１ラム駆動機構を備え、第１ラム駆動機構は、ベース部と、ベース部に回動可能に設けられ、３つの端部を有するレバーと、レバーの第１端部に回転可能に設けられる第１フォロアローラと、レバーの第２端部に回転可能に設けられる第２フォロアローラと、レバーの第３端部に一端が回転可能に連結され、他端が第１ラムに回転可能に連結されるリンクと、を備え、第１フォロアローラが、駆動軸の第１ラムを後退させる後退カムに接触し、第２フォロアローラが、駆動軸の第１ラムを前進させる前進カムに接触し、リンクの一端とレバーの第３端部を連結するレバー側連結軸と、リンクの他端と第１ラムを連結するラム側連結軸が、第１ラムの前後方向に沿って略直線状に並んで配置されるため、第１ラムに対する駆動力の入力位置を第１ラムの重心に近づけることができ、これにより、第１ラムの前後方向の移動を安定化することができる。また、駆動軸に第１ラムを後退させる後退カムと第１ラムを前進させる前進カムを個別に設けるため、高速駆動時における駆動軸の回転に対するローラの追従性を高めることができる。

本発明に係るファスナーストリンガー製造装置の一実施形態を説明する概略斜視図である。図１に示すファスナーストリンガー製造装置の中央縦断側面図である。図１に示す切断部及びかしめ部の斜視図である。図３に示す切断部及びかしめ部の正面図である。図３に示す切断部及びかしめ部の上面図である。図４のＡ－Ａ線断面図である。図６のカッティングダイの周辺の拡大断面図である。図５のかしめ部の周辺の拡大上面図である。図８のカッティングダイの周辺の拡大上面図である。図１に示す頭部成形部の斜視図である。図１０に示す頭部成形部の正面図である。図１０に示す頭部成形部の下面図である。図１１のＢ－Ｂ線断面図である。第１ダイが前進した状態を説明する概略側面図である。第１ダイが後退して線材が切断された状態を説明する概略側面図である。第２ダイが下動してファスナーエレメントの噛合頭部が成形された状態を説明する概略側面図である。図１６に示す状態の概略上面図である。第１ダイが前進してファスナーエレメントがファスナーテープに取り付けられた状態を説明する概略側面図である。図１８に示す状態の概略上面図である。左右の面取りパンチによりファスナーエレメントに面取りが施された状態を説明する概略前面図である。ファスナーストリンガーの一例を説明する側面図である。図２０Ａのファスナーエレメントの上面図である。

　以下、本発明に係るファスナーストリンガー製造装置の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、上側とは図１の矢印Ｕ方向、下側とは図１の矢印Ｄ方向、前側とは図１の矢印Ｆｒ方向、後側とは図１の矢印Ｒｒ方向、左側とは図１の矢印Ｌ方向、右側とは図１の矢印Ｒ方向とする。また、左右方向はベルト幅方向とも言う。また、上流側及び下流側とはファスナーテープの搬送方向を基準としている。

　本実施形態のファスナーストリンガー製造装置１０は、図１及び図２に示すように、間欠的に供給されるファスナーエレメントＥの素材である線材Ｗを切断する切断部２０と、切断部２０で切断されたファスナーエレメントＥに噛合頭部Ｅ１を成形する頭部成形部４０と、頭部成形部４０で噛合頭部Ｅ１が成形されたファスナーエレメントＥをファスナーテープＴにかしめにより取り付けるかしめ部６０と、を備える。そして、ファスナーストリンガー製造装置１０は、ファスナーテープＴの一側縁部に沿ってファスナーエレメントＥを連続して取り付けてファスナーストリンガーＦＳを製造するものである。

　ここで、ファスナーストリンガーＦＳについて説明する。ファスナーストリンガーＦＳは、図２１Ａ及び図２１Ｂに示すように、ファスナーテープＴと、ファスナーテープＴの一側縁部に取り付けられる金属製の複数のファスナーエレメントＥと、を備える。ファスナーエレメントＥは、噛合頭部Ｅ１と、噛合頭部Ｅ１から延びる一対の脚部Ｅ２と、を有する。噛合頭部Ｅ１は、一方面に形成される噛合凸部Ｅ３と、他方面に形成される噛合凹部Ｅ４と、を有する。

　切断部２０は、図２～図６に示すように、前後方向に往復動自在に設けられる第１ラム２１と、第１ラム２１の前端部に設けられ、線材Ｗを挿通させる挿通穴２２ａを有するカッティングダイ２２と、カッティングダイ２２の上面に対向して設けられ、カッティングダイ２２と協働して線材Ｗを切断するカッティングパンチ２３と、第１ラム２１を前後方向にスライド自在に支持するラムガイド２４と、を備える。なお、カッティングパンチ２３は、後述する頭部成形部４０のラムガイド４５に取り付けられている（図１３参照）。また、ラムガイド２４は、不図示の装置フレームに固定されている。

　頭部成形部４０は、図２及び図１０～図１３に示すように、上下方向に往復動自在に設けられる第２ラム４１と、第２ラム４１の下端部に設けられ、ファスナーエレメントＥに噛合頭部Ｅ１を成形するフォーミングパンチ４２と、カッティングダイ２２に一体に設けられ、フォーミングパンチ４２の打ち込みを受けるフォーミングダイ４３（図７参照）と、フォーミングパンチ４２による頭部成形時にファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２を押えるエレメント押えパット４４と、第２ラム４１を上下方向にスライド自在に支持するラムガイド４５と、を備える。なお、ラムガイド４５は、不図示の装置フレームに固定されている。

　また、ファスナーストリンガー製造装置１０は、図１及び図２に示すように、切断部２０の第１ラム２１及び頭部成形部４０の第２ラム４１を駆動する駆動軸８０と、駆動軸８０の駆動力を第１ラム２１に伝達する第１ラム駆動機構３０と、駆動軸８０の駆動力を第２ラム４１に伝達する第２ラム駆動機構５０と、カッティングダイ２２の挿通穴２２ａに線材Ｗを下方からファスナーエレメントＥの厚さ分だけ間欠的に供給する線材供給部１００と、第１ラム２１の前方にファスナーテープＴを下方から間欠的に供給するテープ供給部１１０と、を備える。

　駆動軸８０は、第１ラム２１を後退させる一対の後退カム８１と、第１ラム２１を前進させる１つの前進カム８２と、第２ラム４１を下動させる一対の下動カム８３と、第２ラム４１を上動させる一対の上動カム８４と、線材供給部１００を駆動させる１つの線材供給用カム８５と、テープ供給部１１０を駆動させる１つのテープ供給用カム８６と、を有する。

　線材供給部１００は、図１に示すように、線材Ｗを搬送するフィードローラ１０１及びガイドローラ１０２と、駆動軸８０の線材供給用カム８５に接触するフォロアローラ１０３と、フォロアローラ１０３が一端に支持される棒状のスライダー１０４と、スライダー１０４の他端に取り付けられるラチェット１０５と、ラチェット１０５により一方向にのみ所定角度ずつ間欠回転するラチェットホイール１０６と、フィードローラ１０１とラチェットホイール１０６とを接続する伝達軸１０７と、スライダー１０４を駆動軸８０側に付勢する圧縮ばね１０８と、を備える。

　テープ供給部１１０は、図１に示すように、ファスナーテープＴを搬送するフィードローラ１１１及びガイドローラ１１２と、搬送されるファスナーテープＴを案内するテープガイド１１３と、駆動軸８０のテープ供給用カム８６に接触するフォロアローラ１１４と、フォロアローラ１１４が一端に支持されるロッカーアーム１１５と、ロッカーアーム１１５の他端に支持されるローラ１１６と、ローラ１１６により下方に揺動されるレバー１１７と、フィードローラ１１１とレバー１１７とを接続する伝達軸１１８と、レバー１１７の先端を上方に付勢する引っ張りばね１１９と、を備える。なお、レバー１１７と伝達軸１１８との間には不図示の一方向クラッチが設けられている。

　第１ラム駆動機構３０は、図３～図６に示すように、不図示の装置フレームに固定されるベース部３１と、ベース部３１に回動可能に設けられ、第１～第３端部３２Ａ～３２Ｃを有するレバー３２と、レバー３２の第１端部３２Ａに回転可能に設けられる一対の第１フォロアローラ３３と、レバー３２の第２端部３２Ｂに回転可能に設けられる１つの第２フォロアローラ３４と、レバー３２の第３端部３２Ｃに一端が回転可能に連結され、他端が第１ラム２１の後端部に回転可能に連結されるリンク３５と、を備える。そして、一対の第１フォロアローラ３３は、駆動軸８０の一対の後退カム８１にそれぞれ接触する。また、１つの第２フォロアローラ３４は、駆動軸８０の１つの前進カム８２に接触する。

　レバー３２は、支軸３１ａによりベース部３１に対して回動可能に支持されている。一対の第１フォロアローラ３３は、支軸３３ａによりレバー３２の第１端部３２Ａに対して回転可能に支持されている。１つの第２フォロアローラ３４は、支軸３４ａによりレバー３２の第２端部３２Ｂに対して回転可能に支持されている。リンク３５の一端は、レバー側連結軸３５ａによりレバー３２の第３端部３２Ｃに対して回転可能に連結され、リンク３５の他端は、ラム側連結軸３５ｂにより第１ラム２１に対して回転可能に連結されている。

　第１フォロアローラ３３を支持する支軸３３ａは、レバー３２の第１端部３２Ａに支持される部分に対して第１フォロアローラ３３を支持する部分が偏心する偏心軸に形成されている。これにより、支軸３３ａをレバー３２に対して回転させるだけで第１フォロアローラ３３の位置を変更することができるので、第１フォロアローラ３３と駆動軸８０の後退カム８１との接触具合を容易に調整することが可能になる。

　第２フォロアローラ３４を支持する支軸３４ａは、レバー３２の第２端部３２Ｂに支持される部分に対して第２フォロアローラ３４を支持する部分が偏心する偏心軸に形成されている。これにより、支軸３４ａをレバー３２に対して回転させるだけで第２フォロアローラ３４の位置を変更することができるので、第２フォロアローラ３４と駆動軸８０の前進カム８２との接触具合を容易に調整することが可能になる。

　このように構成された切断部２０及び第１ラム駆動機構３０では、駆動軸８０が回転して後退カム８１のカム山が第１フォロアローラ３３を下方に押圧することにより、レバー３２が図６の時計回転方向に回動して、第１ラム２１が後退する。また、駆動軸８０が回転して前進カム８２のカム山が第２フォロアローラ３４を後方に押圧することにより、レバー３２が図６の反時計回転方向に回動して、第１ラム２１が前進する。このため、駆動軸８０が回転することにより、第１ラム２１が前後方向に往復動することになる。

　そして、本実施形態では、図６に示すように、レバー側連結軸３５ａとラム側連結軸３５ｂが、第１ラム２１の前後方向に沿って略直線状に並んで配置されている。このため、第１ラム２１に対する駆動力の入力位置であるレバー側連結軸３５ａ及びラム側連結軸３５ｂを第１ラム２１の重心に近づけることができ、これにより、第１ラム２１の前後方向の移動を安定化することができる。リンク３５の一端から他端に向かってレバー側連結軸３５ａとラム側連結軸３５ｂが配置されている。リンク３５のレバー側連結軸３５ａの軸芯とラム側連結軸３５ｂの軸芯を結ぶ軸線は、第１ラム２１が前後方向に移動する移動方向の軸線と微少な角度で交差しているが、ファスナーストリンガー製造装置１０の側面視ではほぼ平行に近い状態である。これによって、レバー側連結軸３５ａとラム側連結軸３５ｂは、第１ラム２１の前後方向に沿って略直線状に並んで配置された状態となっている。

　また、本実施形態では、駆動軸８０に第１ラム２１を後退させる後退カム８１と第１ラム２１を前進させる前進カム８２を個別に設け、後退カム８１及び前進カム８２にレバー３２の第１フォロアローラ３３及び第２フォロアローラ３４をそれぞれ接触させるため、高速駆動時における駆動軸８０の回転に対する第１フォロアローラ３３及び第２フォロアローラ３４の追従性を高めることができ、これにより、ファスナーストリンガー製造装置１０の高速運転が可能になる。

　第２ラム駆動機構５０は、図１０～図１３に示すように、不図示の装置フレームに固定されるベース部５１と、ベース部５１に回動可能に設けられ、第１～第３端部５２Ａ～５２Ｃを有するレバー５２と、レバー５２の第１端部５２Ａに回転可能に設けられる一対の第１フォロアローラ５３と、レバー５２の第２端部５２Ｂに回転可能に設けられる一対の第２フォロアローラ５４と、レバー５２の第３端部５２Ｃに一端が回転可能に連結され、他端が第２ラム４１の上端部に回転可能に連結されるリンク５５と、を備える。そして、一対の第１フォロアローラ５３は、駆動軸８０の一対の下動カム８３にそれぞれ接触する。また、一対の第２フォロアローラ５４は、駆動軸８０の一対の上動カム８４にそれぞれ接触する。

　レバー５２は、支軸５１ａによりベース部５１に対して回動可能に支持されている。一対の第１フォロアローラ５３は、支軸５３ａによりレバー５２の第１端部５２Ａに対して回転可能に支持されている。一対の第２フォロアローラ５４は、支軸５４ａによりレバー５２の第２端部５２Ｂに対して回転可能に支持されている。リンク５５の一端は、レバー側連結軸５５ａによりレバー５２の第３端部５２Ｃに対して回転可能に連結され、リンク５５の他端は、ラム側連結軸５５ｂにより第２ラム４１に対して回転可能に連結されている。

　第１フォロアローラ５３を支持する支軸５３ａは、レバー５２の第１端部５２Ａに支持される部分に対して第１フォロアローラ５３を支持する部分が偏心する偏心軸に形成されている。このため、第１フォロアローラ５３と駆動軸８０の下動カム８３との接触具合を調整することが可能になる。

　第２フォロアローラ５４を支持する支軸５４ａは、レバー５２の第２端部５２Ｂに支持される部分に対して第２フォロアローラ５４を支持する部分が偏心する偏心軸に形成されている。このため、第２フォロアローラ５４と駆動軸８０の上動カム８４との接触具合を調整することが可能になる。

　このように構成された頭部成形部４０及び第２ラム駆動機構５０では、駆動軸８０が回転して下動カム８３のカム山が第１フォロアローラ５３を上方に押圧することにより、レバー５２が図１３の時計回転方向に回動して、第２ラム４１が下動する。また、駆動軸８０が回転して上動カム８４のカム山が第２フォロアローラ５４を前方に押圧することにより、レバー５２が図１３の反時計回転方向に回動して、第２ラム４１が上動する。このため、駆動軸８０が回転することにより、第２ラム４１が上下方向に往復動することになる。

　そして、本実施形態では、図１３に示すように、レバー側連結軸５５ａとラム側連結軸５５ｂが、第２ラム４１の上下方向に沿って略直線状に並んで配置されている。このため、第２ラム４１に対する駆動力の入力位置であるレバー側連結軸５５ａ及びラム側連結軸５５ｂを第２ラム４１の重心に近づけることができ、これにより、第２ラム４１の上下方向の移動を安定化することができる。リンク５５の一端から他端に向かってレバー側連結軸５５ａとラム側連結軸５５ｂが配置されている。リンク５５のレバー側連結軸５５ａの軸芯とラム側連結軸５５ｂの軸芯を結ぶ軸線は、第２ラム４１が上下方向に移動する移動方向の軸線と微少な角度で交差しているが、ファスナーストリンガー製造装置１０の側面視ではほぼ平行に近い状態である。これによって、レバー側連結軸５５ａとラム側連結軸５５ｂは、第２ラム４１の上下方向に沿って略直線状に並んで配置された状態となっている。

　また、本実施形態では、駆動軸８０に第２ラム４１を下動させる下動カム８３と第２ラム４１を上動させる上動カム８４を個別に設け、下動カム８３及び上動カム８４にレバー５２の第１フォロアローラ５３及び第２フォロアローラ５４をそれぞれ接触させるため、高速駆動時における駆動軸８０の回転に対する第１フォロアローラ５３及び第２フォロアローラ５４の追従性を高めることができ、これにより、ファスナーストリンガー製造装置１０の高速運転が可能になる。

　第１ラム２１は、図３～図７に示すように、その前端部にカッティングダイ２２を保持するダイホルダ２５が取り付けられている。また、カッティングダイ２２は、ダイホルダ２５の前面に一対のクランパ２６により固定されている。

　カッティングダイ２２は、ダイホルダ２５に取り付けられるスペーサ２７と、スペーサ２７の前面に取り付けられるダイ本体２８と、を備える。スペーサ２７の前面には、線材Ｗを挿通させる挿通穴２２ａの半分を構成する挿通溝２７ａが上下方向に沿って形成されている。ダイ本体２８の後面には、線材Ｗを挿通させる挿通穴２２ａの半分を構成するカッティング溝２８ａが上下方向に沿って形成されている。そして、スペーサ２７の挿通溝２７ａとダイ本体２８のカッティング溝２８ａとを前後で合わせることにより挿通穴２２ａが形成される。また、カッティング溝２８ａは、ファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２側の外周面と同一形状に形成されている。

　カッティングパンチ２３は、図１３に示すように、頭部成形部４０のラムガイド４５の下端部の前面に取り付けられている。また、カッティングパンチ２３は、その下面がカッティングダイ２２の上面に摺接するように配置されている。また、カッティングパンチ２３の先端部には、ファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１側の外周面と同一形状のカッティング凹部２３ａが形成されている。

　第２ラム４１は、図１０、図１１、及び図１３に示すように、その下端部の前面にフォーミングパンチ４２を保持するパンチホルダ４１ａが取り付けられている。また、このパンチホルダ４１ａの前面に、エレメント押えパット４４が取り付けられるパットホルダ４１ｂが取り付けられている。また、エレメント押えパット４４は、パンチホルダ４１ａとパットホルダ４１ｂとの間において上下方向にスライド自在に設けられている。

　フォーミングダイ４３は、図７及び図９に示すように、カッティングダイ２２のダイ本体２８に一体形成されており、フォーミングダイ４３の前端部には、ファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１が嵌合するフォーミング凹部４３ａが形成されている。

　また、図１３に示すように、第２ラム駆動機構５０には、エレメント押えパット４４を下方に押圧するパット押圧機構５６が設けられている。このパット押圧機構５６は、リンク５５に上下方向にスライド自在に設けられ、エレメント押えパット４４の上端面に当接する押圧ピン５６ａと、押圧ピン５６ａを下方に押圧する一対の圧縮ばね５６ｂと、リンク５５の上面に固定され、一対の圧縮ばね５６ｂの上端部を受け止めるばね受け５６ｃと、を備える。押圧ピン５６ａは、リンク５５の幅方向中央にリンク５０の長手方向（上下方向）に沿って形成されるガイド穴５５ｃに挿通されている。

　そして、押圧ピン５６ａは、第２ラム４１が下動してエレメント押えパット４４がファスナーエレメントＥを押えた際のエレメント押えパット４４の上動寸法を吸収するように作動する（図１６参照）。

　このように構成されたエレメント押えパット４４及びパット押圧機構５６では、エレメント押えパット４４がパット押圧機構５６により下方に常時押圧されるため、高速駆動時における第２ラム４１の上下動に対するエレメント押えパット４４の追従性を高めることができ、これにより、ファスナーストリンガー製造装置１０の高速運転が可能になる。また、エレメント押えパット４４によりファスナーエレメントＥを確実に押えることができるので、ファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１の成形精度を一定に維持することができる。

　かしめ部６０は、図３～図５及び図８に示すように、第１ラム２１のダイホルダ２５の上面に設けられ、ファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２をかしめる一対のかしめパンチ６１と、第１ラム２１のダイホルダ２５の上面に設けられ、ファスナーエレメントＥの面取りを行う一対の面取りパンチ６２と、一対のかしめパンチ６１及び一対の面取りパンチ６２を駆動する一対のパンチ駆動部７０と、を備える。

　一対のかしめパンチ６１及び一対の面取りパンチ６２は、第１ラム２１のダイホルダ２５の上面に取り付けられるパンチガイドベース６５及びパンチガイドハウジング６６（図６参照）によって左右方向にスライド自在に設けられている。パンチガイドハウジング６６は、かしめパンチ６１、面取りパンチ６２、及びパンチガイドベース６５の上方を覆うように形成されている。

　かしめパンチ６１は、図８及び図９に示すように、その内側端部に形成され、ファスナーエレメントＥの脚部Ｅ２が嵌合する凹部６１ａと、その外側端部に形成され、後述するかしめパンチガイド７２のガイド面７２ａに接触して、かしめパンチ６１を幅方向内側に前進させる被ガイド面６１ｂと、を有する。被ガイド面６１ｂは前方に臨むように傾斜する面である。また、かしめパンチ６１は、その内部に配置される圧縮ばね６１ｃにより幅方向外側に常時付勢されている。

　面取りパンチ６２は、図８及び図９に示すように、その内側端部に形成され、ファスナーエレメントＥの角部を面取りする凹状の面取り部６２ａと、その外側端部に形成され、後述する面取りパンチガイド７３のガイド面７３ａに接触して、面取りパンチ６２を幅方向内側に前進させる被ガイド面６２ｂと、を有する。被ガイド面６２ｂは前方に臨むように傾斜する面である。また、面取りパンチ６２は、その内部に配置される圧縮ばね６２ｃにより幅方向外側に常時付勢されている。

　また、図８に示すように、面取りパンチ６２は、かしめパンチ６１の上方に重なるように配置されている。さらに、面取りパンチ６２は、第１ラム２１のスライド方向と直交する方向に沿って配置され、かしめパンチ６１は、面取りパンチ６２に対して斜めに配置されている。このため、かしめパンチ６１及び面取りパンチ６２は、互いのスライド方向が交差するように配置されている。

　パンチ駆動部７０は、図５及び図８に示すように、かしめパンチ６１及び面取りパンチ６２の幅方向外側に配置されており、不図示の装置フレームに固定されるケース７１と、ケース７１内に配置され、かしめパンチ６１を駆動するかしめパンチガイド７２と、ケース７１内に配置され、面取りパンチ６２を駆動する面取りパンチガイド７３と、ケース７１の上部開口を閉塞するフタ７４と、を備える。

　かしめパンチガイド７２は、ケース７１に左右方向にスライド自在且つ任意の位置で固定可能に設けられている。そして、かしめパンチガイド７２の内側端部には、第１ラム２１が前進した際にかしめパンチ６１の被ガイド面６１ｂに接触するガイド面７２ａが形成されている。

　面取りパンチガイド７３は、かしめパンチガイド７２の前側に隣接して配置され、ケース７１に左右方向にスライド自在且つ任意の位置で固定可能に設けられている。そして、面取りパンチガイド７３の内側端部には、第１ラム２１が前進した際に面取りパンチ６２の被ガイド面６２ｂに接触するガイド面７３ａが形成されている。

　このように構成されたかしめ部６０では、第１ラム２１が前進して、左右のかしめパンチガイド７２のガイド面７２ａに左右のかしめパンチ６１の被ガイド面６１ｂが接触することにより、左右のかしめパンチ６１が幅方向内側に前進して、左右のかしめパンチ６１の凹部６１ａに嵌合されているファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２がかしめられ、ファスナーエレメントＥがファスナーテープＴに取り付けられる（図１９参照）。

　また、第１ラム２１が前進して、左右の面取りパンチガイド７３のガイド面７３ａに左右の面取りパンチ６２の被ガイド面６２ｂが接触することにより、左右の面取りパンチ６２が幅方向内側に前進して、現在ファスナーテープＴに取り付けられているファスナーエレメントＥａの１つ前にファスナーテープＴに取り付けられたファスナーエレメントＥｂの角部が面取りパンチ６２の面取り部６２ａにより面取りされる（図２０参照）。

　次に、図１４～図２０を参照して、ファスナーストリンガー製造装置１０の動作について説明する。

　まず、図１４は、第１ラム２１が前進した状態で、ファスナーテープＴにファスナーエレメントＥが取り付けられた状態である。このとき、線材供給部１００によりカッティングダイ２２の挿通穴２２ａに線材ＷがファスナーエレメントＥの厚さ分だけ供給され、線材Ｗがカッティングダイ２２上にファスナーエレメントＥの厚さ分だけ突出している。

　次に、図１５に示すように、第１ラム２１が後退することにより、カッティングダイ２２の挿通穴２２ａとカッティングパンチ２３のカッティング凹部２３ａとの間に挟まれ、線材Ｗが所定の厚さのファスナーエレメントＥに切断される。そして、第１ラム２１が更に後退することにより、切断されたファスナーエレメントＥが、フォーミングダイ４３のフォーミング凹部４３ａにファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１が嵌合すると共に、かしめ部６０の左右のかしめパンチ６１の凹部６１ａにファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２がそれぞれ嵌合する。これにより、ファスナーエレメントＥが、フォーミングダイ４３のフォーミング凹部４３ａ及び左右のかしめパンチ６１の凹部６１ａに嵌まり込んで保持された状態となる。また、このとき、テープ供給部１１０によりファスナーテープＴがファスナーエレメントＥの厚さ２個分上方に搬送される。

　次に、図１６及び図１７に示すように、第２ラム４１が下動することにより、エレメント押えパット４４がファスナーエレメントＥの一対の脚部Ｅ２を下方に押えると共に、フォーミングパンチ４２がファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１に打刻を施して、ファスナーエレメントＥの噛合頭部Ｅ１に噛合凸部Ｅ３及び噛合凹部Ｅ４が成形される。なお、噛合凸部Ｅ３は、フォーミングダイ４３のフォーミング凹部４３ａにより形成され、噛合凹部Ｅ４は、フォーミングパンチ４２の先端部により形成される。また、第２ラム４１は、噛合頭部Ｅ１成形後、速やか上動する。

　次に、図１８及び図１９に示すように、第１ラム２１が前進することにより、ファスナーエレメントＥがファスナーテープＴの一側縁部に移動して、一対の脚部Ｅ２間にファスナーテープＴの一側縁部が挿入されると共に、かしめ部６０の幅方向内側に前進する左右のかしめパンチ６１により一対の脚部Ｅ２がファスナーテープＴ側にそれぞれかしめられて、ファスナーエレメントＥがファスナーテープＴの一側縁部に取り付けられる。

　また、このとき、図２０に示すように、左右のかしめパンチ６１と共に左右の面取りパンチ６２が幅方向内側に前進するため、現在ファスナーテープＴに取り付けられているファスナーエレメントＥａの１つ前にファスナーテープＴに取り付けられたファスナーエレメントＥｂの角部が面取りパンチ６２の面取り部６２ａにより面取りされる。以降、上記動作を繰り返し行うことにより、ファスナーテープＴの一側縁部にファスナーエレメントＥが連続して取り付けられる。

　以上説明したように、本実施形態のファスナーストリンガー製造装置１０によれば、駆動軸８０の駆動力を第１ラム２１に伝達する第１ラム駆動機構３０が、ベース部３１と、ベース部３１に回動可能に設けられ、第１～第３端部３２Ａ～３２Ｃを有するレバー３２と、レバー３２の第１端部３２Ａに回転可能に設けられる第１フォロアローラ３３と、レバー３２の第２端部３２Ｂに回転可能に設けられる第２フォロアローラ３４と、レバー３２の第３端部３２Ｃに一端が回転可能に連結され、他端が第１ラム２１に回転可能に連結されるリンク３５と、を備え、第１フォロアローラ３３が、駆動軸８０の第１ラム２１を後退させる後退カム８１に接触し、第２フォロアローラ３４が、駆動軸８０の第１ラム２１を前進させる前進カム８２に接触し、リンク３５の一端とレバー３２の第３端部３２Ｃを連結するレバー側連結軸３５ａと、リンク３５の他端と第１ラム２１を連結するラム側連結軸３５ｂが、第１ラム２１の前後方向に沿って略直線状に並んで配置されるため、第１ラム２１に対する駆動力の入力位置を第１ラム２１の重心に近づけることができ、これにより、第１ラム２１の前後方向の移動を安定化することができる。また、駆動軸８０に第１ラム２１を後退させる後退カム８１と第１ラム２１を前進させる前進カム８２を個別に設けるため、高速駆動時における駆動軸８０の回転に対するフォロアローラ３３，３４の追従性を高めることができる。

　また、本実施形態のファスナーストリンガー製造装置１０によれば、第１フォロアローラ３３を回転可能に支持する支軸３３ａが偏心軸であるため、支軸３３ａをレバー３２に対して回転させるだけで第１フォロアローラ３３の位置を変更することができ、これにより、第１フォロアローラ３３と駆動軸８０の後退カム８１との接触具合を容易に調整することができる。

　また、本実施形態のファスナーストリンガー製造装置１０によれば、第２フォロアローラ３４を回転可能に支持する支軸３４ａが偏心軸であるため、支軸３４ａをレバー３２に対して回転させるだけで第２フォロアローラ３４の位置を変更することができ、これにより、第２フォロアローラ３４と駆動軸８０の前進カム８２との接触具合を容易に調整することができる。

　なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。

　　１０　　ファスナーストリンガー製造装置
　　２０　　切断部
　　２１　　第１ラム
　　２２　　カッティングダイ
　　２２ａ　挿通穴
　　２３　　カッティングパンチ
　　２４　　ラムガイド
　　３０　　第１ラム駆動機構
　　３１　　ベース部
　　３１ａ　支軸
　　３２　　レバー
　　３２Ａ　第１端部
　　３２Ｂ　第２端部
　　３２Ｃ　第３端部
　　３３　　第１フォロアローラ
　　３３ａ　支軸
　　３４　　第２フォロアローラ
　　３４ａ　支軸
　　３５　　リンク
　　３５ａ　レバー側連結軸
　　３５ｂ　ラム側連結軸
　　４０　　頭部成形部
　　４１　　第２ラム
　　４２　　フォーミングパンチ
　　４３　　フォーミングダイ
　　４４　　エレメント押えパット
　　４５　　ラムガイド
　　５０　　第２ラム駆動機構
　　５１　　ベース部
　　５１ａ　支軸
　　５２　　レバー
　　５２Ａ　第１端部
　　５２Ｂ　第２端部
　　５２Ｃ　第３端部
　　５３　　第１フォロアローラ
　　５３ａ　支軸
　　５４　　第２フォロアローラ
　　５４ａ　支軸
　　５５　　リンク
　　５５ａ　レバー側連結軸
　　５５ｂ　ラム側連結軸
　　５６　　パット押圧機構
　　６０　　かしめ部
　　６１　　かしめパンチ
　　６２　　面取りパンチ
　　７０　　パンチ駆動部
　　７２　　かしめパンチガイド
　　７３　　面取りパンチガイド
　　８０　　駆動軸
　　８１　　後退カム
　　８２　　前進カム
　　８３　　下動カム
　　８４　　上動カム
　　ＦＳ　　ファスナーストリンガー
　　Ｔ　　　ファスナーテープ
　　Ｅ　　　ファスナーエレメント
　　Ｅ１　　噛合頭部
　　Ｅ２　　脚部
　　Ｗ　　　線材

Claims

　ファスナーテープ（Ｔ）の一側縁部に沿ってファスナーエレメント（Ｅ）を連続して取り付けてファスナーストリンガー（ＦＳ）を製造するファスナーストリンガー製造装置（１０）であって、
　間欠的に供給される前記ファスナーエレメント（Ｅ）の素材である線材（Ｗ）を切断する切断部（２０）と、
　前記切断部（２０）で切断された前記ファスナーエレメント（Ｅ）に噛合頭部（Ｅ１）を成形する頭部成形部（４０）と、
　前記頭部成形部（４０）で前記噛合頭部（Ｅ１）が成形された前記ファスナーエレメント（Ｅ）を前記ファスナーテープ（Ｔ）にかしめにより取り付けるかしめ部（６０）と、を備え、
　前記切断部（２０）は、前後方向に往復動自在に設けられる第１ラム（２１）を備え、
　前記頭部成形部（４０）は、上下方向に往復動自在に設けられる第２ラム（４１）を備え、
　前記第１ラム（２１）及び前記第２ラム（４１）を駆動する駆動軸（８０）と、
　前記駆動軸（８０）の駆動力を前記第１ラム（２１）に伝達する第１ラム駆動機構（３０）と、を更に備え、
　前記第１ラム駆動機構（３０）は、ベース部（３１）と、前記ベース部（３１）に回動可能に設けられ、３つの端部（３２Ａ～３２Ｃ）を有するレバー（３２）と、前記レバー（３２）の第１端部（３２Ａ）に回転可能に設けられる第１フォロアローラ（３３）と、前記レバー（３２）の第２端部（３２Ｂ）に回転可能に設けられる第２フォロアローラ（３４）と、前記レバー（３２）の第３端部（３２Ｃ）に一端が回転可能に連結され、他端が前記第１ラム（２１）に回転可能に連結されるリンク（３５）と、を備え、
　前記第１フォロアローラ（３３）は、前記駆動軸（８０）の前記第１ラム（２１）を後退させる後退カム（８１）に接触し、
　前記第２フォロアローラ（３４）は、前記駆動軸（８０）の前記第１ラム（２１）を前進させる前進カム（８２）に接触し、
　前記リンク（３５）の一端と前記レバー（３２）の第３端部（３２Ｃ）を連結するレバー側連結軸（３５ａ）と、前記リンク（３５）の他端と前記第１ラム（２１）を連結するラム側連結軸（３５ｂ）が、前記第１ラム（２１）の前後方向に沿って略直線状に並んで配置されることを特徴とするファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記第１フォロアローラ（３３）は、支軸（３３ａ）により前記レバー（３２）の前記第１端部（３２Ａ）に対して回転可能に支持され、
　前記第１フォロアローラ（３３）を支持する前記支軸（３３ａ）が偏心軸であることを特徴とする請求項１に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記第２フォロアローラ（３４）は、支軸（３４ａ）により前記レバー（３２）の前記第２端部（３２Ｂ）に対して回転可能に支持され、
　前記第２フォロアローラ（３４）を支持する前記支軸（３４ａ）が偏心軸であることを特徴とする請求項１又は２に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記切断部（２０）は、前記第１ラム（２１）と、
　前記第１ラム（２１）の前端部に設けられ、前記線材（Ｗ）を挿通させる挿通穴（２２ａ）を有するカッティングダイ（２２）と、
　前記カッティングダイ（２２）の上面に対向して設けられ、前記カッティングダイ（２２）と協働して前記線材（Ｗ）を切断するカッティングパンチ（２３）と、を備えることを特徴とする請求項３に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記頭部成形部（４０）は、前記第２ラム（４１）と、
　前記第２ラム（４１）の下端部に設けられ、前記ファスナーエレメント（Ｅ）に噛合頭部（Ｅ１）を成形するフォーミングパンチ（４２）と、
　前記第１ラム（２１）の前端部に設けられ、前記フォーミングパンチ（４２）の打ち込みを受けるフォーミングダイ（４３）と、
　前記フォーミングパンチ（４２）による頭部成形時に前記ファスナーエレメント（Ｅ）の一対の脚部（Ｅ２）を押えるエレメント押えパット（４４）と、を備えることを特徴とする請求項４に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記かしめ部（６０）は、前記第１ラム（２１）に設けられ、前記ファスナーエレメント（Ｅ）の一対の脚部（Ｅ２）をかしめる一対のかしめパンチ（６１）を備えることを特徴とする請求項５に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。
　前記かしめ部（６０）は、前記第１ラム（２１）に設けられ、前記ファスナーエレメント（Ｅ）の面取りを行う一対の面取りパンチ（６２）を備えることを特徴とする請求項６に記載のファスナーストリンガー製造装置（１０）。