JPH08510860A - 平形ケーブルアレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、パッドとパッドのアプローチ又はパッドとピンを用いる種々の電子デバイスを相互接続することができ、依然として良好な電気接触を維持しながらも、プリント回路基板のＺ軸の非共面性を調停することができる高密度の平形接触アレーを提供する。このアレーは、複数の平行な導電性ライン又は円形又は多角形の列を有する平坦な軟質の絶縁性基材シートを含み、導電性ライン又は列の各々は、それらの周囲を取囲む、又は少なくとも２つの側がＺ軸方向に除去された絶縁材材料を有する。絶縁材材料は、Ｘ又はＹ軸の横断面で見たときに、導体の反対側に長い方の辺を有して概ね台形形状を形成するような仕方で除去される。この台形形状は、ＸとＹ軸の動きを制限しながらＺ軸の自由な動きを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 平形ケーブルアレー 発明の分野 本発明は、プリント回路基板のような平形回路と、第２のプリント回路基板の ような他の電気デバイスとの間の電気信号伝送のために使用される、高密度の平 形電気接触アレーに関する。 発明の背景 プリント回路基板のような１つの平形回路から、電気接触を利用するもう１つ の回路基板又は集積回路リードフレーム、マルチチップモジュール、テープ自動 結合デバイス又は他のデバイスに電気信号を伝送するための手段を提供すること が必要なことが多い。このことを達成するため、従来種々のコネクターや接触デ バイスが使用されている。１つの既存の方法は、隣の接触から個々の接触を隔て る絶縁ハウジングの中に埋設された個々に形成された金属接触を利用し、各々の 接触は他のデバイスに直接に、又はワイヤーや軟質回路基板によって他のデバイ スに接続される。もう１つの方法は、各々のワイヤーを隣のワイヤーから隔てる 櫛状の絶縁ハウジングに挿入された個々のワイヤーを利用し、即ちワイヤーその ものから個々の接触を形成する。さらにもう１つの方法は、通常は軟質プリント 回路であるプリント回路上の１本又は多数の平行ラインを使用し、これらのライ ンをデバイスに直接合わせ、エラストマー材料及び／又は締めつけ装置によって 圧力を与えることにより、これらのラインを接触として使用する。しかしながら 、この最後の方法は、絶縁性の平形基材材料が厚さ０．００１〜０．００３イン チと非常に薄いか、あるいは各々の導体が、各々の導体の間から絶縁層を除去し なけれぱならない限り、隣の接触に影響することなく個々の接触のＺ軸の良好な 動きを許容しない。第１の方法は、非常に薄い基材を必要とし、多層の制御され たインピーダンス構成の使用を制限し、導体と基材の後ろにエラストマー材料の ようないくつかの他の機械的支持手段を一般に必要としなければならない。第２ の方法、即ち絶縁性基材材料の除去は、接合されようとするデバイスに対しての 位置ずれや隣の導体パッドのショートをもたらすことがある横方向あるいはＸ又 はＹ軸の動きを許容する。 発明の要旨 本発明は、パッドとパッドのアプローチ又はパッドとピンを用いる種々の電子 デバイスを相互接続することができ、依然として良好な電気接触を維持しながら も、プリント回路基板のＺ軸の非共面性を調停することができる高密度の平形接 触アレーを提供する。 このアレーは、複数の平行な導電性ライン又は円形又は多角形の列を有する平 坦な軟質の絶縁性基材シートを含み、導電性ライン又は列の各々は、それらの周 囲を取囲む、又は少なくとも２つの側がＺ軸方向に除去された絶縁材材料を有す る。絶縁材材料は、好ましくは、Ｘ又はＹ軸の横断面で見たときに、導体の反対 側に長い方の辺を有して概ね台形形状を形成するような仕方で除去される。この 台形形状は、ＸとＹ軸の動きを制限しながらＺ軸の自由な動きを可能にする。用 途における電気的・機械的要求に最も良く適合するように、導体や基材材料のい ろいろな材質や厚さ、及び支持材料層が使用されることができる。 「平形接触アレー（planar contact array）」は、プリント回路基板、フレキ シブルプリント回路基板、リボンケーブル、又は平らな導体ケーブルのような幾 つかの平形デバイスの任意の１つを意味す る。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の平形接触アレーの透視図である。 図２は、図１の線２−２にそって得られ、絶縁性基材材料が切除されて基材を 貫く窓が形成された後に残った台形形状を示す図１のアレーの破断図であり、。 図３は、図１のアレーの一部を底から見た図である。 図４は、電気回路が遊動電気接触パッドで終わっている本発明のアレーの上面 図を示す。 図５は、図４の円で囲んだ部分の拡大図である。 図６は、図５の線６−６にそって得られた側面図である。 発明の詳細な説明 図１と２に関し、軟質ストリップの１つの表面上に複数の平行な導体11を有す る絶縁材10の平形ストリップが描かれている。ストリップの少なくとも一部の区 画において、隣り合った平行な導体がストリップの１つの側で露出され（図２と ３に示す）、その反対側の絶縁材は、台形の最も短い辺の導体と共に四辺形と台 形の横断面12を形成している。台形の平行な隣り合った長いほうの底辺は接し合 わず、絶縁材のストリップを貫く開口部13と13’を形成している。 基材ボードが完全に平面状ではないことが多くのプリント回路基板における共 通の欠点であり、即ちその表面上に「谷」又は「丘」を含む。即ち、リボンケー ブルの相互接続が使用された場合、ボードの表面平坦性の変化は、ボードの線材 とケーブルアレーの導体との不均一な接触を生じさせる。先に説明したように、 ケーブルの選択部分における導体間の絶縁材の除去は、導体が、基材ボードの平 らでない表面に自由に凭れてそれと接続することを可能にする。絶縁材は、レー ザービームでそれを焼失させることによって都合よく除去される。 図１と２は、台形の構造をもたらすような絶縁材の除去を描いている。図７と ８は、長方形の構造をもたらすような絶縁材の除去を描いている。台形の構造は ＸとＹ方向のより良好な安定性を提供する。 図４は、貫通孔42の中で半自由に遊動するパッド41で導体40が終わるケーブル アレーを描いている。 図５は、図４の円で囲んだ領域の拡大図である。 図６は、図５の線６−６にそった破断図であり、１つの態様の長方形の構造を 示す。 非常に高密度の導体の伝送ケーブルがアレーとして使用されることができる。 例えば、幅が０．００１〜０．００５インチで厚さが０．０００５〜０．００１ ５インチの導電性材料の非常に微細なラインが使用されることができ、中心間で ０．００２インチの間隔で平行に離して配置されることができる。ケーブルは０ ．００１インチのように薄くてよい。 このケーブルアレーの１つの用途は、１つのプリント回路基板ともう１つのプ リント回路基板の接続のためのコネクターアセンブリーであって、ケーブルアレ ーの少なくとも１本の導電性線材と第１のプリント回路基板（母基板）の１本の 導電性線材の間の電気接触を形成するための、超音波溶接、ハンダ、又は導電性 接着剤で結合されたケーブルアレーの１つの端部を有し、一方でケーブルアレー の反対側の端部はもう１つのプリント回路基板に接触して固定されるアセンブリ ーである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年４月２０日 【補正内容】 請求の範囲 １．軟質ストリップの１つの表面上に複数の平行な導体を有する絶縁材の平形 ストリップであって、前記ストリップの少なくとも一部の区画においてストリッ プの１つの面上に隣り合った平行な導体が露出され、前記露出された導体の上の 絶縁材は、導体と接触する台形の最も短い平行な長さを有する導体と共に四辺形 と台形の横断面を形成し、台形の平行な辺のうち長い方の隣り合った底辺は接し 合わず、絶縁材ストリップを貫く開口部を形成する平形ストリップ。 ２．軟質ストリップの１つの表面上に複数の平行な導体を有する絶縁材の平形 ストリップであって、前記ストリップの少なくとも一部の区画においてストリッ プの１つの面上に隣り合って平行な導体が露出され、前記露出された導体の上の 絶縁材は長方形の横断面を形成し、長方形の隣り合った辺は接し合わず、絶縁材 ストリップを貫く開口部を形成する平形ストリップ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，Ｂ Ｒ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ， ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．絶縁性材料の軟質平形基材上の複数の平行な導体を有するリボンケーブル であって、隣り合う導体の間のケーブル絶縁材の少なくとも一部分が、その部分 のＺ軸において導体が自由に遊動することを許容するように欠落しているリボン ケーブル。 ２．前記ケーブルのＺ方向に導体上に絶縁材が残存し、導体の上に横断面で台 形の形状を形成した請求の範囲第１項に記載のリボンケーブル。 ３．軟質ストリップの１つの表面上に複数の平行な導体を有する絶縁材の平形 ストリップであって、前記ストリップの少なくとも一部の区画においてストリッ プの１つの面上に隣り合った平行な導体が露出され、この反対側の絶縁材は、台 形の最も短い辺の導体と共に四辺形と台形の横断面を形成し、台形の平行な辺の うち長い方の隣り合った底辺は接し合わず、絶縁材ストリップを貫く開口部を形 成する平形ストリップ。