JPH0844076A - 感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法及び補充装置 - Google Patents

感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法及び補充装置

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JPH0844076A
JPH0844076A JP17565094A JP17565094A JPH0844076A JP H0844076 A JPH0844076 A JP H0844076A JP 17565094 A JP17565094 A JP 17565094A JP 17565094 A JP17565094 A JP 17565094A JP H0844076 A JPH0844076 A JP H0844076A
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JP17565094A
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Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Kazunari Aoki
一成 青木
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像液、洗浄液の活性度を常に新液の状態に
保ち、その結果、PS版の種類、経時等の変化の差に対
しても常に処理安定性の高いPS版の処理方法を提供す
ることを目的としたものである。 【構成】 画像露光された感光性平版印刷版を現像処理
する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法に於
いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の現像液の劣化
度を、該現像液の電気伝導度測定、インピーダンス測
定、電流制御された電極間の電極電圧及び/又は電極電
位測定の少なくとも一つより選ばれた現像液劣化度測定
手段より得られる情報と、前記感光性平版印刷版自動現
像機より得られる稼働状況情報に基づいて、制御手段に
より、現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間隔を
制御することを特徴とする感光性平版印刷版自動現像機
の補充液補充方法及び補充装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版(以
下PS版と云う)の自動現像機に於いて特に自動現像機
に使用される現像液及び洗浄液の劣化度を検出し、劣化
度に応じて現像液及び洗浄液を補充する方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PS版を多数枚現像することによ
る現像液の劣化を補充液を補充する事により回復させる
事は公知の技術である。
【0003】例えば、特開昭56-115039号公報に記載さ
れた如く、時間経時による炭酸ガス疲労補充、及びPS
版の経過時間による処理疲労補充により長期のランニン
グ現像を可能にした技術が有り、一方特開昭58-95349号
公報に記載された如く、自動現像機の現像ゾーンの途中
の位置にセンサを設け、該センサによって検出された溶
出度合が所定のレベルに低下した時、補充装置が自動的
に作動し、一定量の現像補充液が現像液に添加される技
術等が挙げられる。
【0004】しかしながら、前者の技術に於いては、溶
出する画像面積の違いに対応する補充が出来ないため、
次のような不都合が起きやすい。例えばハイライト部が
多い絵柄を焼き付けた版を現像した場合、現像液が疲労
気味になり、汚れが発生しやすく、一方シャドー部が多
い絵柄の場合は補充がオーバーになり、画像部が負け気
味になる。
【0005】これらの不都合を改良しようとした後者の
特許に開示されている技術で、確かに同じPS版を繰り
返し多数枚処理した場合は、液の疲労に相関する適正な
補充が得られ、高安定、高品質な版が得られるものの、
異種の(例えばメーカーが異なったり、同じメーカーで
も品種が異なる)PS版又は、同じPS版でも経時が大
きく異なるPS版を処理した場合は、それぞれ液の疲労
に相関する補充がなされず、版の仕上がりにバラつきを
生ぜしめ、好ましくない問題を生ずる。又自動現像機を
用いてPS版を処理する場合、一般には処理するに従っ
て現像液の現像能力は劣化し、そのまま処理し続けると
PS版の感光層の非画像部を溶出させる能力が著しく低
下して現像不良となる。この現像不良を起こす原因とし
てはPS版の感光層より溶出した成分が現像液中の有効
成分を消費することによって起こる処理疲労劣化と、現
像液がアルカリの場合の如く経時によってアルカリ度が
低下することによって起こる経時疲労劣化がある。この
処理疲労劣化と経時疲労劣化を回復させる方法として、
例えば特開昭50-144502号、同54-62004号、同55-115039
号及び、同56-12645号の各公報に開示されているように
元の現像液よりも強い現像補充液にて現像処理量に応じ
て連続的或いは間欠的に補充する方法が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56-115039号公
報に開示されているようにPS版の処理量による補充と
時間経過時による補充を同時に行うことが提案されてい
るが、具体的な処理量による補充は自動現像機中をPS
判が通過する時間に応じて現像補充液が補充されるよう
になっている。この場合、PS版の版種が変わっても、
該PS版の面積が一定であれば、同一量の現像補充液が
補充される事になる。又時間経過による補充も時間当た
り一定量の現像補充液が補充される。自動現像機中に仕
込む現像液量や空気中の炭酸ガス濃度によって最適の補
充量は変化してしまう。この様に画像面積、自動現像機
に仕込む現像液量、空気中の炭酸ガス濃度によって補充
量をその都度変化させなければ正確な補充量を達成する
事が出来ない欠点がある。
【0007】前記のような欠点を解決するために特開昭
59-121047号が開示されている。即ち、現像液の導電度
を測定し、該導電度が初期の導電度値よりも高い所定の
値に達した時に、現像液に一定量の水を添加して現像液
の濃度を常に一定範囲に維持するものである。
【0008】このように現像液の導電度を測定して水分
の蒸発の程度を知り、現像液補充のタイミングを得るも
のであるが、PS版の現像液の液活性を低下させる原因
となる、現像処理により、溶解する樹脂成分が現像液中
の活性成分を消費する事によって生ずる処理液疲労劣化
と、空気中の炭酸ガスを吸収する事によって現像液中の
アルカリ成分が中和される事によって生ずる経時疲労劣
化の影響を受けて、導電度の測定値と、現像液の安定レ
ベルの対応関係に誤差を生じ易く、安定した現像処理を
行う事が出来なかった。
【0009】本発明は前記のような欠点を解決するため
特に考えられたものである。即ち、現像液、洗浄液を常
に活性な状態に保ち、その結果、PS版の種類、経時等
の変化の差に対しても常に処理安定性の高いPS版の処
理方法を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的のため請求項1
に於いて、画像露光された感光性平版印刷版を現像処理
する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法に於
いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の現像液の劣化
度を、該現像液の電気伝導度測定、インピーダンス測
定、電流制御された電極間の電極電圧及び/又は電極電
位測定の少なくとも一つより選ばれた現像液劣化度測定
手段より得られる情報と、前記感光性平版印刷版自動現
像機より得られる稼働状況情報に基づいて、制御手段に
より、現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間隔を
制御すること。請求項2に於いて、前記感光性平版印刷
版自動現像機より得られる前記稼働状況情報は、前記感
光性平版印刷版自動現像機の稼働時間、温度調節時間、
停止時間、処理液温度の少なくとも一つであること。請
求項3に於いて、画像露光された感光性平版印刷版を現
像処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方
法に於いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の洗浄工
程が複数の洗浄浴槽よりなり、該洗浄浴槽における最後
浴に洗浄補充液を供給し、前記複数の洗浄浴槽で順次前
洗浄浴槽にオーバーフローさせる多段向流構造であっ
て、洗浄浴槽に洗浄液の劣化度を検出する洗浄液劣化度
測定手段を設置し、該洗浄液劣化度測定手段より得られ
る情報に基づいて、洗浄補充液量及び/又は洗浄補充液
の補充間隔を制御すること。請求項4に於いて、前記洗
浄液劣化度測定手段が洗浄液のpH測定、電気伝導度測
定、インピーダンス測定、電流制御された電極間の電極
電圧及び/又は電極電位測定の少なくとも一つであるこ
と。請求項5に於いて、画像露光された感光性平版印刷
版を現像処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液
補充方法に於いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の
現像液中に設置され電流制御された電極と、該電極の電
極電圧及び/又は電極電位を測定する測定手段と、該測
定手段の測定結果に基づいて現像液の劣化度を算出し、
現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間隔を制御す
る制御手段とを有すること。請求項6に於いて、前記電
流制御の電流波形をパルス波形としたこと。請求項7に
於いて、電流制御の電流極性を反転させること。請求項
8に於いて、画像露光された感光性平版印刷版を現像処
理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法に
おいて、前記感光性平版印刷版現像機の洗浄工程が複数
の洗浄浴からなり、該洗浄浴槽における最後浴に洗浄補
充液を供給し、前記複数の洗浄浴槽で順次前洗浄浴槽に
オーバーフローさせる多段向流構造であって、洗浄浴に
洗浄液の劣化度を検出する洗浄液劣化度測定手段を配置
し、該前記洗浄液劣化度測定手段より得られる情報に基
づいて、現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間隔
を制御すること。請求項9に於いて、前記洗浄液劣化度
測定手段が洗浄液のpH測定、電気伝導度測定、インピ
ーダンス測定、電流制御された電極間の電極電圧及び/
又は電極電位測定の少なくとも1つであることにより達
成される。
【0011】
【作用】請求項1において、自動現像機の現像槽への補
充液の補充は、現像液劣化度測定手段より得られる情報
と、自現機稼働情報に基づいて、補充液の劣化度を算出
し現像補充液量、及び/又は現像補充間隔を制御する。
【0012】現像液劣化度測定手段としては現像液の電
気伝導度測定、インピーダンス測定、電流制御された電
極間の電極電圧及び/又は電極電位測定の少なくとも1
つが好ましい。これらの測定方法は、測定装置の作成が
安価で容易でありかつ正確な測定値が得られるためであ
る。
【0013】この現像液劣化度測定手段は現像液内に設
置されれば良く、2ヵ所以上設置して、それぞれのデー
ターから現像液劣化度を算出しても良い。
【0014】PS版の現像液の液活性を低下させる原因
としては、現像処理により溶解する樹脂成分が現像液中
の活性成分を消費する事によって生ずる処理液疲労劣化
と、現像液がアルカリ水溶液の場合は、空気中の炭酸ガ
スを吸収する事によって現像液中のアルカリ分が中和さ
れる事によって生ずる経時疲労劣化がある。
【0015】現像液劣化度測定手段としての現像液の電
気伝導度測定、インピーダンス測定、電流制御された電
極間の電極電圧及び/又は電極電位測定は、例えば電気
伝導測定では特開昭61-61164号公報に示されているよう
な方法がある。
【0016】しかし、実際の自動現像機のように、使用
方法のが不定期で、また1回の処理枚数も毎回変化する
ような条件では、現像液は処理疲労液劣化だけでなく上
記の経時疲労劣化による影響を強く受ける事になる。
【0017】ここで、経時疲労劣化を受けた現像液の液
活性を初期状態と同様に維持するようにして、上記の現
像液劣化度測定手段で測定すると、測定値が初期状態と
比較し変化していく。このため、現像液劣化度測定手段
の測定値のみを現像液補充にフィードバックしても安定
した液活性を得ることは出来ない。(現像液劣化度測定
手段の測定値の基準は経時処理でレベルが変わっていく
ということ) 現像液の処理液疲労劣化と経時疲労劣化を分離して考
え、処理液疲労劣化を現像液劣化度測定手段の現像液の
電気伝導度測定、インピーダンス測定、電流制御された
電極間の電極電圧及び/又は電極電位測定で測定し、経
時疲労化を自動現像機より得られる自動現像機稼働状況
情報に基づいて算出する事より、安定した現像液活性を
有する補充液補充方法を得て、処理安定性の高いPS版
の処理方法を提供する事である。
【0018】電気伝導度測定方法の記載は特開昭59-121
047号公報、特開昭61-61164号公報で開示されている。
電気伝導度を測定するには、一般に使用されている電気
伝導度計を使用することが出来、具体的には電極式又は
電磁誘導式のものが有利に使用される。このような電気
伝導度計には±2%/℃の温度補償回路のついているも
のが特に好ましい。電気伝導度計のセンサーの設置位置
は、測定時に現像液に浸漬され、現像液の電気伝導度が
測定できる場所であれば良く、例えば自動現像機の現像
液循環系、特に現像タンクの中が好ましい位置である。
【0019】次に現像液の交流インピーダンス値の測定
方法としては交流インピーダンス計、交流ブリッジ計あ
るいは、その他のインピーダンス計などの公知の手段を
用いることできる。
【0020】又、該測定装置の測定電流値や発振周波数
等は、現像液の組成等により最適条件は異なるが電流値
は装置的にも又水溶性の現像液の電気分解を防ぐ為にも
ある程度低い事が好ましく、数百mAから数mAが好ま
しい。
【0021】又、周波数は、現像液中の静電容量成分と
の関係から、数百Hz〜数百KHZのものが好ましい。
【0022】電解質を含む現像液のインピーダンス値
は、水溶液の温度に依存し、液温が上がるとその値は低
下する。従って、より好ましくは、温度センサー及び温
度補償回路を付した測定器が望ましい。
【0023】交流インピーダンス計、交流ブリッジ計あ
るいは、その他のインピーダンス計のセンサー設置位置
は、測定時に現像液に浸漬され、現像液の交流インピー
ダンス値が測定できる場所であれば良く、例えば自動現
像機の現像液循環系、特に現像タンク中もしくは、循環
パイプ中が好ましい位置である。
【0024】現像液のインピーダンス値は濃縮されるに
従って低くなるので、疲労しない初期の現像液のインピ
ーダンス値(以下、第一インピーダンス値と記す。)と
当該現像液が疲労、濃縮されてガスが発生しはじめる時
のインピーダンス値(以下第二インピーダンス値と記
す。)とを知れば第一インピーダンス値よりも低く、第
二インピーダンス値よりも高い所定のインピーダンス値
に達した時に、例えば自動計量ポンプのような自動計量
手段を作動し、一定量の稀釈剤が現像液へ添加されるよ
うにすることによって、インピーダンス値を一定の範囲
内に管理することができる。一般的な目安としては、上
記所定のインピーダンス値は、第一インピーダンス値と
第二インピーダンス値の中央値付近に設定することが好
ましい。また、補充される稀釈剤の量は、第一インピー
ダンス値になるに必要な量が好ましく、これは稀釈剤及
び現像液の各組成と現像タンクへの現像液の仕込み量が
決まれば簡単な試行テストで決定することができる。
【0025】請求項2に於いて、自動現像機より得られ
る自動現像機稼働状況情報は、自動現像機稼働時間、温
調時間、自動現像機停止時間、処理液温度の少なくとも
1つである。これらの自動現像機稼働状況情報より現像
液の経時疲労劣化度分を算出し、現像液補充にフィード
バックする事ができる。
【0026】また、上記自動現像機稼働状況情報に、自
動現像機の環境情報を加えて現像液の経時疲労劣化度分
を算出し、現像液補充にフィードバックする事も好まし
くできる。自動現像機の環境情報としては自動現像機稼
働時・自動現像機停止時の環境温度、環境湿度、大気圧
等がある。自動現像機の稼働状況情報と環境情報を組み
合わせる事により、現像液の炭酸ガス吸収状態がより正
確に算出され、現像液の経時疲労劣化度を正確に得る事
ができる。
【0027】請求項3に於いて、多段向流方式は槽を複
数槽として最終槽に洗浄液(水等)を供給しPS版の処
理進行と対向して槽のオーバーフローを前槽に流し込む
事で徐々にきれいな洗浄液で洗う方式とする事で水洗又
は洗浄に必要な水量又は廃液量を大幅に減少させる方式
である。
【0028】この多段向流洗浄方式は現像槽に近い槽ほ
ど、現像液の混入濃度が高くなり、洗浄液の補充方法が
現像性能に影響を与える。
【0029】そこで、請求項3の目的は洗浄槽に多段向
流方式を用いて洗浄に必要な水量又は廃液量を大幅に減
少させるとともに、洗浄槽に洗浄液の劣化度を検出する
洗浄液劣化度測定手段を設置して、適性な洗浄液補充を
行い、処理安定性の高いPS版の処理方法を提供する事
である。
【0030】請求項4に於いて、洗浄液劣化度測定手段
が洗浄液のpH測定、電気伝導測定、インピーダンス測
定、電流制御された電極間の電極電圧及び/又は電極電
位測定の少なくとも1つとする。測定方法及び測定手段
は請求項1に記載したものと同様である。
【0031】請求項5に於いて、PS版の補充液補充方
法で、自動現像機の現像液中に電流制御された電極を設
置し、前記電極の電極電圧、及び/又は電極電位を測定
する測定手段と、前記測定手段の結果に基づいて現像液
の劣化度を算出し、現像補充液量及び/又は現像補充液
の補充間隔を制御する制御手段を設ける事より簡単な構
造で取り扱いも簡易であり、しかも安価に安定した現像
液活性を得ることができる。
【0032】電流制御された電極を設置し、前記電極の
電極電圧、及び/又は電極電位を測定する事が好ましい
のは、処理液又は版の種類の違いや変化しても、制御さ
れた範囲内で電流が流れるだけなので、異常な電極反応
を防止する事が出来る。電極反応の異常は現像液の測定
手段の劣化や現像液自身の劣化・汚れ等を引き起こす
が、これらを防止する。
【0033】電極に流される電流は定電流条件が好まし
い。これは電流制御が簡単に作成でき、かつ安定性が高
いためであり、電流値としては5mA〜1000mA程度で
ある。
【0034】また、電極に流される電流を電流走査法に
より制御し電極電圧、及び/又は電極電位を測定する事
も好ましい。この方法では、より正確な現像液の劣化度
検出が可能となる。尚、電流走査法は単掃引、多重掃引
法等の既知の方法が使用できる。この際、現像液温度を
同時に測定する手段を設け、電圧及び/又は電極電位の
測定値に温度補正を加える事が好ましい。
【0035】前記電極は処理液耐性のある導電性素材が
良く、チタン材、SUS316、SUS316L等のSUS
材、白金、白金被覆チタン電極、白金族酸化物被覆チタ
ン電極、カーボン電極等が好ましく使用出来る。
【0036】電極の構造は円柱状、棒状、板状、メッシ
ュ状、リング状、ディスク状等があり、固定電極、又は
回転電極等の移動電極も使用できる。
【0037】電極電圧の測定には市販の電圧計が使用で
きる。また,電極電位の測定には市販の電位計が使用で
きる。
【0038】測定された電極電圧、及び/又は電極電位
は、予め実験等の結果より設定された基準範囲内にあれ
ば、予め設定された基準補充条件に従って現像液を補充
し、基準範囲外の場合は現像補充液の現像補充液量を多
くする、及び/又は補充間隔を短くする事より現像槽内
の処理液活性度を向上させ、安定した液活性を得る事が
できる。
【0039】一般に、現像ランニングによる現像液の疲
労、そして現像補充液の補充による活性度の回復(例え
ばo-キノンジアジドとノボラック樹脂感光層の場合のア
ルカリの消費と補充)の繰り返しにより現像液の活性度
(例えばpH)は一定に保たれるものの、次第に増加す
る感光性成分又は樹脂成分、特にモノマーの増加によ
り、繰り返し補充された現像液は、例えば定電流制御に
おける電極電位は低下する傾向にある。
【0040】そこで、この現像液の測定手段の測定値の
変化度を予めマイコン等でプログラムしておき、その指
令によって補充を行う事ができる。すなわち、PS版の
処理面積、補充した量をインプットする事より予めイン
プットしておいた演算式に従って次回の補充指令を出す
下限のレベルを計算し、疲労によりそのレベルに達した
場合に補充が始まる仕組みである。
【0041】請求項6に於いて、電流制御の電流波形を
パルス波形にすると、電解効果による電極の汚れや析出
物等による汚染を防止する効果が大きくなる。
【0042】パルス法としては定電流シングルパルス
法、定電流ダブルパルス法等の既知の方法が使用でき、
パルス波形の例としてはランプ波、ステップ波、三角形
波、矩形波、台形波、ノコギリ波、正弦波等が使用でき
る。
【0043】請求項7に於いて、電流制御の電流極性を
反転させると電解効果による電極の汚れや析出物等によ
る汚染を防止する効果が大きくなる。
【0044】極性反転時間は1ms〜1000msの範囲で極性
反転比−:+=1:1〜10:1程度が好ましい。
【0045】請求項8に於いて、洗浄浴が複数の洗浄槽
からなる多段向流洗浄槽の現像槽に近い槽に洗浄液劣化
度測定手段を設置する事が好ましい。(最も好ましくは
現像槽の次槽又は2層目)現像槽に近い洗浄浴槽はPS
版処理によって持ち込まれた現像液より現像液濃度が高
くなっており現像液の劣化度を検出できる。
【0046】請求項9に於いてメリットは現像液中で劣
化度測定手段を使用するのと比較し劣化度測定手段の汚
染が少なくなり(pH測定用電極、電気伝導測定用セ
ル、インピーダンス測定電極等)、長期的に使用しても
安定な測定が出来る事である。
【0047】
【実施例】前記特許請求の範囲及び作用を具体的に行う
実施例について説明する。
【0048】図1は自動現像機1を示す。2はPS版
で、自動現像機1に設けた現像槽3内に進入させ、該現
像槽3の下部位置に設けた現像タンク4内より現像液4
aをポンプ5で吸い上げ、前記PS版2に対し図示のよ
うに現像液4aを落下させながら現像を行う。PS版2
の現像を行った現像液4aは一旦現像槽3内で集めら
れ、再び前記現像タンク4に循環する。6は現像液4a
内に挿入配置された現像液劣化度測定手段で、前記PS
版2の現像を行う際、現像液4aの劣化度を測定してい
る。現像液4aの劣化が進行すると、自動現像機制御部
7により補充制御部71が作動し、新たな現像液4aを現
像液補充タンク8よりポンプ9で前記現像タンク4に補
充する。
【0049】図2は前PS版2を洗浄する洗浄装置11を
示す。12は前記PS版2の通過路で、該通過路12に沿っ
て各々洗浄液タンク13,14,15,16が併設されていると
共に、各々循環ポンプP1,P2,P3,P4が設けられ、
該循環ポンプP1,P2,P3,P4で送られた洗浄液を、
前記洗浄液タンク13,14,15の上部に設けたフィルタF
1,F2,F3,F4を介して洗浄液を循環させている。そ
して洗浄液は前記洗浄液タンク13,14,15,16内に設け
た温調手段17,18,19,20にて適温に加熱されている。
更にベローズポンプBP1より新たな洗浄液が前記洗浄
液タンク13に供給され、順次洗浄液タンク14,15,16の
順で流出させ、前記洗浄液タンク16よりベローズポンプ
BP2で外部に排出している。前記洗浄液を新たに供給
するベローズポンプBP1の作動は、前記洗浄液タンク1
6に設けた洗浄液劣化度測定手段21で洗浄液の劣化度を
測定し、補充作動制御部22で作動制御を行っている。即
ち洗浄液タンク16内の洗浄液の劣化が進んだ時にベロー
ズポンプBP1を作動し、新たな洗浄液を洗浄液タンク1
3に供給するように構成している。又前記洗浄液タンク1
6には安全のため液面計23と、オーバーフロー管24が設
けられている。
【0050】図3は、図1の自動現像機1と、図2の洗
浄装置11の稼働状況情報を受けて制御を行う補充制御手
段100を示す。該補充制御手段100にはCPU101が設け
られ、該CPU101には前記自動現像機制御部7より自
動現像機1の稼働状況が順次入力される。同時に前記現
像タンク4に設けた現像液劣化度測定手段6と、洗浄装
置11の洗浄液劣化度測定手段21の情報が前記CPU101
に入力される。102は演算プログラムをCPU101に入力
するインプット装置で、前記現像タンク4の現像液4a
と洗浄液タンク16内の洗浄液の劣化が進行し、各々補充
を必要とする補充時期を前記インプット装置102より入
力する。103はポンプ作動インターフェースで前記自動
現像機1のポンプ9と洗浄装置11の洗浄装置11のベロー
ズポンプBP1を前記CPU101の作動指示に従って必要
に応じて作動信号を送る。
【0051】今、例えば図1に示した現像タンク4内の
現像液劣化度測定手段6がCPU101に入力された演算
プログラムの劣化限界値以上の値であるとCPU101が
判断すると、該CPU101よりポンプ作動インターフェ
ース103に作動信号を送り、該ポンプ作動インターフェ
ース103により、ポンプ9の作動を開始し、現像液補充
タンク8より新たな現像用補充液が現像タンク4内に送
られる。又前記洗浄装置11の洗浄液タンク16内の洗浄液
劣化度測定手段21が、前記CPU101に入力された演算
プログラムの劣化値以上の値を示したことをCPU101
が判断すると、該CPU101よりポンプ作動インターフ
ェース103に作動信号を送り、該ポンプ作動インターフ
ェース103よりベローズポンプBP1の作動を開始し、新
たな洗浄用の補充液を洗浄液タンク13に供給する。
【0052】前記現像液劣化度測定手段6(例えば電気
伝導度)で測定した測定値に対応する出力と、自動現像
機稼働状況情報で測定した測定値に対応した出力と、処
理の履歴に関するデーター(例えば処理したPS版2の
面積、補充量等)に対応する出力とをCPU101に入力
し、予め入力しておいたプログラムに従って補充指令を
ポンプ作動インターフェース103を通じて現像補充液補
充装置のポンプ9に送り、作動させる。
【0053】また、洗浄液劣化度測定手段21(例えばp
H)で測定した測定値に対応する出力と、処理の履歴に
関するデーター(例えば処理したPS版2の面積、補充
量等)に対応する出力とをCPU101に入力し、予め入
力しておいたプログラムに従って補充指令を、ポンプ作
動インターフェース103を通じて洗浄補充液補充装置の
補充用ポンプに送り、作動させる。
【0054】次に現像液疲労劣化とその制御方法として
一般に、現像ランニングによる現像液の疲労、そして現
像補充液の補充により活性度の回復(例えばo-キノンジ
アジドとノボラック樹脂感光層の場合のアルカリの消費
と補充)の繰り返しにより現像液4aの活性度(例えば
pH)は一定に保たれるものの次第に増加する感光成分
又は樹脂成分、特にモノマーの増加により、繰り返し補
充された現像液の例えば電気伝導度は上昇する傾向にあ
り、例えば定電流制御における電極電位は低下する傾向
にある。
【0055】現像液4aの処理液疲労劣化分は、この現
像液劣化度測定手段6の測定値の変化度を予めCPU10
1等でプログラムしておき、その指令によって補充を行
う。すなわち、PS版2の処理面積、補充した量をイン
プットする事より予めインプットしておいた演算式に従
って次回の補充指令を出す下限又は上限のレベルを計算
し、疲労によりそのレベルに達した場合に補充が始まる
仕組みである。
【0056】次に現像液経時疲労劣化とその制御方法と
して現像液4aがアルカリ水溶液の場合は空気中の炭酸
ガスを吸収する事によって現像液中のアルカリ分が中和
されて現像液4aの経時疲労劣化を生ずる。この現像液
4aへの炭酸ガス吸収は、現像液が空気と完全に遮断さ
れる構造でない限り、自動現像機1の稼働時、停止時を
問わずに生じている。その現像液4aへの炭酸ガス吸収
量は現像液温度や現像液pH等の処理液状態から受ける
影響の他に、自動現像機稼働時に版の搬送や温調のため
に生ずる処理撹拌等の影響、及び処理環境条件から決定
される。
【0057】現像液4aの経時疲労劣化分は、この自動
現像機稼働状況情報のデーターに対する補充タイミング
を予めマイコン等でプログラムしておき、その指令によ
って補充を行う。すなわち、自動機の稼働時間、温調時
間、停止時間、処理液温度等をインプットする事より予
めインプットしておいた演算式に従って次回の補充指令
を出す時間タイミングを計算し、補充が始まる仕組みで
ある。
【0058】尚、炭酸ガス吸収は処理環境条件の影響を
受けるため、環境温度、環境湿度、大気圧等の環境条件
測定手段を併設し、現像液4aの補充タイミングを制御
することも好ましく出来る。
【0059】次に洗浄液劣化とその制御方法として洗浄
液はPS版2の現像工程からの液持ち込みや版の洗浄等
により、洗浄性能の劣化や洗浄液の汚れを生じる。洗浄
液の補充による洗浄性能の回復(例えば、水又はアルカ
リ洗浄液の補充)の繰り返しにより洗浄液の洗浄能力は
一定に保たれる。
【0060】ここで、洗浄工程の洗浄液量を減少させる
には、本発明のような多段向流方式をとる事が有利であ
るが、現像槽4の次槽に位置する洗浄等では、現像液4
aの混入濃度が高くなり、処理性能にも影響を与える事
になる。従って、洗浄液のレベル管理を行う事より、安
定したPS版の処理性能が得られる。
【0061】洗浄液の劣化度の測定としては、例えば電
気伝導度は現像液混入に対して増加する傾向があり、例
えばpH値はアルカリ側に変動する。
【0062】洗浄液の疲労度は、この洗浄液劣化度測定
手段21の測定値の変化度を予めCPU101等でプログラ
ムしておき、その指令によって洗浄補充を行う。
【0063】図4は、自動現像機と洗浄装置を一体に組
み合わせた他の自動現像機500を示す。501は現像槽で、
一定量の現像液502が満たされており、前記現像液502内
をPS版2が搬送する通路を形成し、搬送ローラR1
2で前記現像液502で現像する。前記現像槽501内には
現像液502の劣化度を測定する劣化測定手段503を設け
る。504は現像槽501に設けたフィルタである。更に前記
PS版2の搬送通路には現像槽501に続いて洗浄槽505、
フィニッシャー部507、乾燥部508を連続して設け、PS
版2はフィニッシャー部507の搬送ローラR3と乾燥部50
8の搬送ローラR4で順次搬送され、乾燥後外部に排出さ
れる。又前記洗浄槽505に洗浄液劣化度測定手段506を設
ける。そして前記現像槽501に現像液502を補給する補充
用タンク509と補給ポンプ510と、前記洗浄槽505に洗浄
液を補給する補充用タンク511と補給ポンプ512及び前記
フィニッシャー部507にフィニッシャー液を補給する補
充タンク513と補給ポンプ514とを各々設けている。
【0064】前記自動現像機500においても現像液502の
劣化が進み劣化測定手段503で図3の補充制御手段100に
よりCPU101に入力された演算プログラムの劣化限界
値以上の値であるとCPU101が判断すると、該CPU1
01よりポンプ作動インターフェース103に作動信号を送
り、該ポンプ作動インターフェース103により、補給ポ
ンプ510を作動し、補充用タンク509より現像液502を現
像槽501に補充する。又洗浄槽505内に設けた洗浄液劣化
度測定手段506が前記CPU101に入力された演算プログ
ラムの劣化限界値以上の値であるとCPU101が判断す
ると、該CPU101よりポンプ作動インターフェース103
に作動信号を送り、該ポンプ作動インターフェース103
より補給ポンプ512を作動し、補充用タンク511より洗浄
槽505に洗浄液を補充する。尚補充用タンク511に洗浄液
が不足すると電磁弁515が開き、外部より洗浄液を補充
用タンク511に自動的に補充する。
【0065】図5の実施例は、自動現像機と洗浄装置を
組み合わせた他の自動現像機200を示す。36は現像液37
を貯留する現像液貯留部で、該現像液貯留部36の上部に
PS版2を矢示方向に搬送しながら現像と洗浄を行う挿
入及び搬送ローラ22,23,24,30,32,25,26,27が設
けられている。前記PS版2検知手段21で挿入が検知さ
れると挿入ローラ22が回転し、同時にポンプ34が始動し
て現像液貯留部36より現像液37をPS版の搬送部に設け
たノズルパイプ28に送り、該ノズルパイプ28より現像液
37を噴射し、PS版2の現像を行う。次にPS版2をブ
ラシローラ29,31を用いて上下面を掻き取り、洗浄部27
Aに設けたノズルパイプ33より洗浄液をPS版に噴射
し、現像工程を完了する。38は現像液37の劣化度を測定
する劣化度測定用電極で、図6に示すように一対の電極
で構成され、該電極38の構造は前記のように円柱状、棒
状、板状、メッシュ状、リング状、ディスク板状等の何
れの形状でもよい。本実施においてはチタン材に白金を
コーティングした電極を使用した。電極サイズは、現像
液接触部分で、20×20mmのメッシュ電極であり、電極間
距離は10mmとした。
【0066】前記電極38と接続した補充制御部39より10
mAの定電流を現像液37に流し、電極38間の電圧値を測
定し、電圧値が2.18Vを示した時、図5の補充装置40,
42を作動し、150mlの現像補充液が現像槽36に補充され
るようにした。前記現像槽36は現像液37を25l入れ、洗
浄液には水道水を使用した。このような条件で前記露光
済みのPS版2の処理を行い、1枚目のPS版2を処理
した時、電圧値は2.05Vを示した。引き続き、露光済み
のPS版を処理した時、2枚目で電圧値が2.20Vを示
し、自動的に150mlの現像補充液が補充された。
【0067】続いて露光済みのPS版2を処理すると、
電圧値は再び2.05Vを示した。このようにして露光済み
のPS版2を200枚/日の割合で処理し、合計2000枚の
露光済みのPS版2を処理したところ、得られたPS版
2はほぼ同一の所定感度を示し、且つ安定した網点再現
性を得た。
【0068】又、他の実施例として電極間の電流制御
を、電流値50mA、電流波形を矩形波とし、極性反転時
間を+:−=50msec:50msecとしたこと以外は、前記実
施例と同様のPS版2の処理剤を用いて本実施例のPS
版2を処理した。
【0069】このようにして、露光済みのPS版2を25
0枚/日の割合で、処理して、合計2500枚の露光済みP
S版2を処理したところ、得られたPS版2はほぼ同一
の所定感度を示し、且つ安定な網点再現性を示した。
【0070】また、電極部38を取り出し、目視にて確認
したところ、該電極の汚れや付着物等劣化は認められな
かった。
【0071】本発明において、前記各補充液の補充量
は、測定された各現像液4aの劣化度に応じた量であ
る。本発明の好ましい実施態様として現像液4aの劣化
度を2段階以上の階段に分け、各劣化度の段階に応じた
補充液の量を予め定めておき、センサーからくる劣化度
の測定値が、予め定めておいたいずれかの劣化度の段階
と一致すると、そのレベルでの予め定めておいた補充量
の補充液を補充する方法が挙げられる。このとき、予め
定める劣化度の段階はステップ感度で0.25〜1段程度の
差を生ずる劣化度の値を劣化度の各段階の間隔とすれば
通常、実用上十分である。
【0072】更に具体的には、例えば、劣化度の段階の
数をnとするとき、ステップ感度で新液からa1段未満
下る状態までを第1段階、a1段下る状態からa2段未満
下る状態までを第2段階、以下同様にして第n段階まで
を定め、補充量は第1段階では0、第2段階ではa1
下がった状態から新液の状態に戻すに必要な量、以下同
様にして補充量を決める等の手段を採ればよい。
【0073】本発明において、非画像部感光層の溶出度
合に応じて現像補充液を補充するには、溶出度合に対応
する測定値と該測定値に対応する適切な補充量との関係
を予め実験等によって求めておき、それに基づいて補充
量を決めればよい。上記適切な補充量は溶出度合いに対
応する測定値が新液における測定値を維持するように求
めればよい。
【0074】次に本発明に用いられるPS版2と現像液
4aについて説明する。
【0075】本発明に用いるPS版は光照射によって溶
解性が変化する感光層がアルミニウム版、亜鉛板、鉄
板、紙板、プラスチック板等の基板上に5〜0.1g/m2
塗布されているものである。感光層としては、(1)ア
ゾジニウム塩化合物、(2)オルトキシンジアジド化合
物、(3)アジド化合物、(4)フォトポリマー化合物
および(5)光重合性化合物等からなる感光層を挙げる
ことでができる。
【0076】上記の感光層を有するPS版の現像液とし
ては、特開昭51-77401号、特開昭51-80228号、特開昭53
-44202号や特開昭55-52054号、特開平3-38647号、同3-4
1454号、特開昭57-192952号、特開平2-256053号の各公
報に記載されている様な、水に対する溶解度が小さい有
機溶媒、アルカリ剤、アニオン界面活性剤(芳香族スル
ホン酸塩、ジアルキルスルホこはく酸塩、ナフタレンア
ルキルスルホン酸塩、ナフトールのエチレンオキサイド
付加物の硫酸エステル塩、分枝アルキル硫酸エステル塩
など)、必要に応じて亜硫酸アルカリ金属塩等の還元性
化合物、及び水からなる弱アルカリ水溶液が好適であ
る。
【0077】また、上記(2)の感光層を有するPS版
の現像液としては、特開昭54-62004号、特開昭55-22759
号、特開昭55-115045号、特開昭57-54938号各公報に記
載さている様な、珪酸ソーダあるいは珪酸カリの水溶液
が好ましく用いられる。
【0078】そしてpH値は10〜14の範囲が一般的であ
り、ポジ型専用はpH12.5〜13.5ネガ型専用はpH10〜1
1、ネガ、ポジ共通はpH12.5〜13.3である。
【0079】上記のような現像液4aで画像露光された
PS版2を現像する方法としては従来公知の種々の方法
が可能である。具体的には画像露光されたPS版2を現
像液中4aに浸漬する方法、当該PS版2の感光層に対
して多数のノズルから現像液を噴出する方法、現像液が
湿潤されスポンジで当該PS版2の感光層を拭う方法、
当該PS版2の感光層の表面に現像液をローラー塗布す
る方法などが挙げられる。またこのようにしてPS版2
の感光層に現像液を施した後、感光層の表面をブラシな
どで軽く擦ることもできる。現像条件については、前記
現像方法に応じて適宜選ぶことができる。一例を示す
と、例えば浸漬による現像方法では約10〜35℃の現像液
に約5〜80秒間浸漬させる方法が選ばれる。
【0080】上記のように、PS版2を画像露光及び現
像した後、水洗又はアルカリ洗浄して得られた平版印刷
版は界面活性剤を含むリンス液又はガム液で処理され
る。このようなリンス液に含まれる界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリ
ン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステ
ル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プ
ロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸
部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部
分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸
部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキ
シエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド
類、N,N-ビス-2-ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂
肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イ
オン性界面活性剤、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒ
ドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸
塩類、ジアルキルスルホこはく酸エステル塩類、直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩
類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルス
ルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェ
ニルエーテル塩類、N-メチル-N-オレイルタウリンナト
リウム類、N-アルキルスルホこはく酸モノアミド二ナト
リウム塩類、石油スルホン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫
酸化牛脚油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩
類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリ
ド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルり
ん酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルりん酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテルりん酸エステル塩類、スチレン-無水マ
レイン酸共重合物の部分けん化物類、オレフィン-無水
マレイン酸共重合物の部分けん化物類、ナフタレンスル
ホン酸塩ホルマリン縮合物類などのアニオン性界面活性
剤、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリエチレンポ
リアミン誘導体などのカチオン性界面活性剤、カルボキ
シベタイン類、アミノカルボン酸類、スルホベタイン
類、アミノ硫酸エステル類、イミダゾリン類などの両性
界面活性剤があげられる。以上挙げた界面活性剤の中で
ポリ酸と水溶性塩としては、モリブデン酸、硼酸、硝
酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸などの無機酸、酢酸、蓚酸、
酒石酸、安息香酸、こはく酸、くえん酸、りんご酸、乳
酸、p-トルエンスルホン酸などの水溶性有機酸等の酸と
その塩が挙げられる。より好ましい塩は水溶性アルカリ
金属塩及びアンモニウム塩で特に好ましいものはモリブ
デン酸アンモニウムなどのモリブデン酸塩、燐酸ナトリ
ウムなどの燐酸塩、テトラポリ燐酸カリウム、トリメタ
燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸塩、蓚酸ナトリウムなど
の蓚酸塩、酒石酸カリウムなどの酒石酸塩、こはく酸ナ
トリウムなどのこはく酸塩、くえん酸アンモニウムなど
のくえん酸塩である。かかる酸と水溶性塩はそれぞれ単
独又は二種以上組み合わせて使用することができる。
【0081】リンス液のより好ましいpHは2〜8であ
る。最も好ましいpHは2.5〜7.5であり、この場合に平
版印刷版の非画像部の不感脂化性能がより高いものとな
る。また本発明による製版方法では該水溶液中に現像液
成分が持ち込まれるので、これを中和するために、予定
されたPS版2の処理面積に応じた量の塩及び、又は酸
を予め含有させておくことが好ましい。該水溶液中に含
有させる酸と塩の添加量は特に限定されないが、該水溶
液の総重量に対して酸と塩の総量で約10重量%以下であ
ることが好ましい。より好ましくは0.01〜6重量%の範
囲で使用される。
【0082】本発明におけるリンス液には更にソルビン
酸、p-オキシ安息香酸エチルなどの防腐剤、防黴剤、没
食子酸プロピル、2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノー
ル、2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール等の酸化防止
剤を含有させておくことができる。これらの保存料とし
ての防腐剤、防黴剤、酸化防止剤は少量添加することに
より、該水溶液の保存による変質等を防止することがで
きるが、好ましい添加量は0.001〜5重量%である。
【0083】本発明におけるリンス液には、親油性物質
を含有させておくことが好ましい。これにより、平版印
刷版の画像部がより高い感脂性を示すようになり、現像
インキ盛りが容易になるばかりでなく、該水溶液による
処理の後、版面保護剤処理を行う場合は、画像部の感脂
性の低下を強く抑えることができる。好ましい親油性物
質には、例えばオレイン酸、ラウリン酸、吉草酸、ノニ
ル酸、カブリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸などの
ような炭素数が5〜25の有機カルボン酸、ひまし油など
が含まれる。これらの親油性物質は単独若しくは2以上
組み合わせて使用することができる。本発明におけるリ
ンス液中に含ませる親油性物質は、その総重量に対して
0.005重量%から約10重量%、より好ましくは0.05〜5
重量%の範囲である。
【0084】リンス液による処理方法は、水洗の方法と
同様に浸漬する方法、ローラーで塗布する方法、多数の
ノズルから噴出して平版印刷版あるいはローラーに吹き
付ける方法等種々可能であるが、リンス液を繰り返し使
用することにより、製版処理するPS版当たりのリンス
液の使用量を大きく減少することが可能となる。
【0085】リンス液の補充は水洗水の補充と同様にP
S版の処理量、好ましくは処理面積に応じて行われ、P
S版1m2に対して好ましくは1〜400ccの範囲で行われ
る。
【0086】また不感脂化処理液は高分子化合物、親油
性物質、界面活性剤及び水を含んでいる。
【0087】天然高分子には、かんしょデンプン、ばれ
いしょデンプン、タピオカデンプン、小麦デンプン及び
コーンスターチ等のデンプン類、カラジーナン、ラミナ
ラン、海ソウマンナン、ふのり、アイリッシュモス、寒
天及びアルギン酸ナトリウム等の藻類から得られるも
の、トロロアオイ、マンナン、クインスシード、ペクチ
ン、トラガカントガム、カラヤガム、キサンチンガム、
グアービンガム、ローカストビンガム、アラビアガム、
キャロブガム及びベンゾインガム等の植物性粘質物、デ
キストラン、グルカン及びレバンなどのホモ多糖並びに
サクシノンルカン及びザンタンガムなどのヘテロ多糖等
の微生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼイン及びコラ
ーゲン等のタンパク質などが挙げられる。半天然物(半
合成品)にはアルギン酸プロピレングリコールエステル
の他には、ビスコース、メチルセルロース、エチルセル
ロース、メチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース及びヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート等の繊維素誘導
体並びに加工でんぷん等が挙げられる。加工でんぷんに
は白色デキストリン、黄色デキストリン及びブリティッ
シュガムなどの焙焼でんぷん、酵素デキストリン及びシ
ャーディンガーデキストリンなどの酵素変性デキストリ
ン、可溶化でんぷんのような酸分解でんぷん、ジアルデ
ヒドスターチのような酸化でんぷん、変性アルファー化
でんぷん及び無変性アルファー化でんぷん等のアルファ
ー化でんぷん、りん酸でんぷん、脂肪でんぷん、硫酸で
んぷん、硝酸でんぷん、キサントゲン酸でんぷん及びカ
ルバミン酸でんぷんなどのエステル化でんぷん、カルボ
キシアルキルでんぷん、ヒドロキシアルキルでんぷん、
スルフォアルキルでんぷん、シアノエチルでんぷん、ア
リルでんぷん、ベンジルでんぷん、カルバミルエチルで
んぷん及びジアルキルアミノでんぷんなどのエーテル化
でんぷん、メチロール架橋でんぷん、ヒドロキシアルキ
ル架橋でんぷん、りん酸架橋でんぷん及びジカルボン酸
架橋でんぷん等の架橋でんぷん、でんぷんポリアクリル
アミド共重合体、でんぷんポリアクリル酸共重合体、で
んぷんポリ酢酸ビニル共重合体、でんぷんポリアクリル
ニトリル共重合体、カチオン性でんぷんポリアクリル酸
エステル共重合体、カチオン性でんぷんビニルポリマー
共重合体、でんぷんポリスチレンマレイン酸共重合体及
びでんぷんポリエチレンオキサイド共重合体などのでん
ぷんグラフト共重合体等が挙げられる。合成品にはポリ
ビニルアルコールの他部分アセタール化ポリビニルアル
コール、アリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニル
メチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル及びポリビ
ニルイソリブチルエーテルなどの変性ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸エス
テル部分けん化物、ポリアクリル酸エステル共重合体部
分けん化物、ポリメタアクリル酸塩及びポリアクリルア
マイドなどのポリアクリル酸誘導体及びポリメタクリル
酸誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキ
シド、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンとビニ
ルアセテートの共重合物、カルボキシビニルポリマー、
スチロールマセイン酸共重合物、スチロールクロトン酸
共重合物等が挙げられる。これらの内、藻類から得られ
るもの、植物性粘質物、繊維素誘導体、加工でんぶん、
アルギン酸プロピレングルコールエステル及び合成品は
印刷版上の皮膜形成性が良好なため好ましく用いられ
る。親油性物質としては、可塑剤、脂肪酸、脂肪油、一
価アルコール、ワックスの他に平版印刷版用インクのベ
ヒクルとして使用される親油性樹脂がある。好ましい親
油性樹脂としてはフェノールホルムアルデヒド樹脂、ク
レゾールホルムアルデヒド樹脂、t-ブチルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂などのノボラック型フェノール樹
脂、フェノールとキシレンとをホルムアルデヒドで縮合
させたキシレン樹脂、フェノールとメシチレンとをホル
ムアルデヒドで縮合させた樹脂、ポリヒドロキシスチレ
ン、ブロム化ポリヒドロキシスチレン、カシュー樹脂、
スチレンと無水マレイン酸の共重合体の部分エステル化
物、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ロジン、水添ロジン及びロジンエステル
などの変性ロジン、ギルソナイトなどの石油樹脂を挙げ
ることができる。
【0088】好ましい可塑剤には例えばジブチルフタレ
ート、ジ-n-オクチルフタレート、ジ-(2-エチルヘキシ
ル)フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレ
ート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレー
ト等のフタル酸ジエステル類、例えばジオクチルアゼレ
ート、ジオクチルアジペート、ジプチルグリコールアジ
ペート、ジプチルセバケート、ジ-(2-エチルヘキシル)
セバケート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基
酸エステル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキシ
化トリグリセライド類、例えばトリクレジルフォスフェ
ート、トリオクチルフォスフェート、トリスクロルエチ
ルフォスフェード等の燐酸エステル類、例えば安息香酸
ベンジルなどの安息香酸エステル類が含まれる。好まし
い脂肪酸には、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン
酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチ
ン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラク
セル酸、イソ吉草酸等の飽和脂肪酸とアクリル酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、ウンデシレン酸、オレイン
酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジ
ン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキド
ン酸、プロピオール酸、ステアロール酸、イワシ酸、タ
リリン酸、リカン酸等の不飽和脂肪酸がある。一価アル
コールは、脂肪族飽和一価アルコール、脂肪族不飽和一
価アルコール、芳香族アルコール、脂環式アルコール、
複素環式アルコール等に分類される。また一価アルコー
ルには置換基を有していてもよく。該置換基としては、
クロル、ブロムの如きハロゲン原子、メトキシ、プロボ
キシの如きアルコキシ基、フェノキシの如きアリールオ
キシ基等が挙げられる。
【0089】本発明に用いる不感脂化処理液は、含有さ
せる界面活性剤、親油性物質等、適宜選択することによ
ってエマルジョン型ガム液、サスペンジョン型ガム液、
非エマルジョン型非サスペンジョン型ガム液等、如何様
にも製造可能であるが、エマルジョン型ガム液及びサス
ペンジョン型ガム液は平版印刷版の画像部の感脂性の低
下を防止する性能が高いため好ましく用いられる。さら
にエマルジョン型ガム液は本発明による製版方法におい
て、懸濁物の発生が強く抑えられ、不溶物の発生が少な
いので好ましい。
【0090】また、不感脂処理液には、前述リンス液で
記載した化合物を添加する事ができる。
【0091】ガム液により処理する方法では、洗浄方法
と同様に浸漬する方法、ローラーで塗布する方法、多数
のノズルから噴出してPS版或いはローラーに吹き付け
る方法等種々可能であるが、該ガム液を繰り返し使用す
ることにより、製版処理するPS版当たりのガム液の使
用量を大きく減少することが可能となる。版面保護剤を
平版印刷版上へ供給する処理方法における使用量は、0.
1l/分以上、40l/分以下が好ましい。更に好ましく
は、3〜20l/分である。また、多数のノズルから噴出
する方法のごとき平版印刷版上での撹拌を高めた状態で
処理する方法は、平版印刷版上に残留付着しているもの
をガム液により洗浄できる点、しかも、ガム液の均一化
が計られ、さらに好ましい。
【0092】ガム液の補充はリンス液の補充と同様にP
S版の処理量、好ましくは処理面積に応じて行われ、P
S版1m2に対して好ましくは1〜400ccの範囲で行われ
る。
【0093】本発明の各タンク液と補充液を以下に記載
する。
【0094】 (現像タンク液) ケイ酸ナトリウム(日本工業規格ケイ酸ソーダ3号) 100部 水酸化ナトリウム 8部 亜硫酸ナトリウム 4部 水 688部 (現像補充液50ml/m2) ケイ酸ナトリウム(日本工業規格ケイ酸ソーダ3号) 100部 水酸化カリウム水溶液(48%) 58部 イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム (エアゾールOS、アメリカン・サイアナミド社製) 10部 亜硫酸ナトリウム 5部 ベンジルアルコール 20部 水 700部 (フィニッシュタンク液) (不感脂化剤) アラビアガム 40部 デキストリン 160部 85%りん酸 10部 くえん酸 25部 98%水酸化ナトリウム 1部 水 1000部 ジラウリルスルホこはく酸ナトリウム 20部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB=7.8) 10部 ソルビタン脂肪酸エステル(HLB=4.3) 10部 ジオクチルアゼレート 20部 オレイン酸 10部 (フィニッシュ補充液20ml/m2) (不感脂化剤) デキストリン 78.6部 アラビアガム 29.0部 85%りん酸 30.3部 クレゾールホルムアルデヒド(数平均分子量 約400) 1.6部 アモーゲンK(第一工業製薬製 両性活性剤) 0.4部 水 500部
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明は、PS版の現像及
び洗浄において、使用した現像液又は洗浄液の劣化状態
を検出手段にて正確に検出し、該劣化状態に応じて現像
液又は洗浄液の処理液を正確に補充し、PS版の現像と
洗浄を常に最良の状態に保持し得る自動現像機を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動現像機の全体構成図。
【図2】本発明の洗浄装置の全体構成図。
【図3】本発明の処理液自動補充手段の制御方法を示す
ブロック図。
【図4】本発明の自動現像機の他の実施例を示す全体構
成図。
【図5】本発明の自動現像機の他の実施例を示す全体構
成図。
【図6】本発明の処理液劣化度を検知する電極と制御手
段を示す構成図。
【符号の説明】
1,200,500 自動現像機 2 PS版 3 現像槽 4 現像タンク 4a,502,37 現像液 6,503,38 現像液劣化度測定手段 21,506 洗浄液劣化度測定手段 100 補充制御手段 101 CPU 103 ポンプ作動インターフェース

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光された感光性平版印刷版を現像
    処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法
    に於いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の現像液の
    劣化度を、該現像液の電気伝導度測定、インピーダンス
    測定、電流制御された電極間の電極電圧及び/又は電極
    電位測定の少なくとも一つより選ばれた現像液劣化度測
    定手段より得られる情報と、前記感光性平版印刷版自動
    現像機より得られる稼働状況情報に基づいて、制御手段
    により、現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間隔
    を制御することを特徴とする感光性平版印刷版自動現像
    機の補充液補充方法及び補充装置。
  2. 【請求項2】 前記感光性平版印刷版自動現像機より得
    られる前記稼働状況情報は、前記感光性平版印刷版自動
    現像機の稼働時間、温度調節時間、停止時間、処理液温
    度の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記
    載の感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法及び
    補充装置。
  3. 【請求項3】 画像露光された感光性平版印刷版を現像
    処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法
    に於いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の洗浄工程
    が複数の洗浄浴槽よりなり、該洗浄浴槽における最後浴
    に洗浄補充液を供給し、前記複数の洗浄浴槽で順次前洗
    浄浴槽にオーバーフローさせる多段向流構造であって、
    洗浄浴槽に洗浄液の劣化度を検出する洗浄液劣化度測定
    手段を設置し、該洗浄液劣化度測定手段より得られる情
    報に基づいて、洗浄補充液量及び/又は洗浄補充液の補
    充間隔を制御することを特徴とする感光性平版印刷版自
    動現像機の補充液補充方法及び補充装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄液劣化度測定手段が洗浄液のp
    H測定、電気伝導度測定、インピーダンス測定、電流制
    御された電極間の電極電圧及び/又は電極電位測定の少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項3記載感光
    性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法及び補充装
    置。
  5. 【請求項5】 画像露光された感光性平版印刷版を現像
    処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法
    に於いて、前記感光性平版印刷版自動現像機の現像液中
    に設置され電流制御された電極と、該電極の電極電圧及
    び/又は電極電位を測定する測定手段と、該測定手段の
    測定結果に基づいて現像液の劣化度を算出し、現像補充
    液量及び/又は現像補充液の補充間隔を制御する制御手
    段とを有することを特徴とする感光性平版印刷版自動現
    像機の補充液補充方法及び補充装置。
  6. 【請求項6】 前記電流制御の電流波形をパルス波形と
    したことを特徴とする請求項5記載の感光性平版印刷版
    自動現像機の補充液補充方法及び補充装置。
  7. 【請求項7】 電流制御の電流極性を反転させることを
    特徴とする請求項5記載の感光性平版印刷版自動現像機
    の補充液補充方法及び補充装置。
  8. 【請求項8】 画像露光された感光性平版印刷版を現像
    処理する感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法
    において、前記感光性平版印刷版現像機の洗浄工程が複
    数の洗浄浴からなり、該洗浄浴槽における最後浴に洗浄
    補充液を供給し、前記複数の洗浄浴槽で順次前洗浄浴槽
    にオーバーフローさせる多段向流構造であって、洗浄浴
    に洗浄液の劣化度を検出する洗浄液劣化度測定手段を配
    置し、該前記洗浄液劣化度測定手段より得られる情報に
    基づいて、現像補充液量及び/又は現像補充液の補充間
    隔を制御する事を特徴とする感光性印刷平版印刷版現像
    機の補充液補充方法。
  9. 【請求項9】 前記洗浄液劣化度測定手段が洗浄液のp
    H測定、電気伝導度測定、インピーダンス測定、電流制
    御された電極間の電極電圧及び/又は電極電位測定の少
    なくとも1つである事を特徴とする請求項8記載の感光
    性印刷平版印刷現像機の補充液補充方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000352826A (ja) * 1999-06-09 2000-12-19 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷用原板の現像処理方法及び現像処理装置
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