JPH0616172B2 - 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法

Info

Publication number
JPH0616172B2
JPH0616172B2 JP16057286A JP16057286A JPH0616172B2 JP H0616172 B2 JPH0616172 B2 JP H0616172B2 JP 16057286 A JP16057286 A JP 16057286A JP 16057286 A JP16057286 A JP 16057286A JP H0616172 B2 JPH0616172 B2 JP H0616172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
developer
development
lithographic printing
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16057286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6315251A (ja
Inventor
正文 上原
野上  彰
実 清野
巳恵治 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP16057286A priority Critical patent/JPH0616172B2/ja
Publication of JPS6315251A publication Critical patent/JPS6315251A/ja
Publication of JPH0616172B2 publication Critical patent/JPH0616172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/30Imagewise removal using liquid means
    • G03F7/3042Imagewise removal using liquid means from printing plates transported horizontally through the processing stations
    • G03F7/3071Process control means, e.g. for replenishing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は感光性平版印刷版の自動現像機を用いる現像処
理方法に関し、より詳しくは常に安定した現像処理を行
い得るよう改良された感光性平版印刷版の現像処理方法
に関する。
【従来の技術】
感光性平版印刷版(以下、PS版と称する)を多数枚現
像処理する場合には、自動現像機を用いることが一般的
であり、用いられる現像処理液は臭いや環境保全の問題
等から水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液が主流と
なっている。 自動現像機を用いる処理方法としては、PS版を水平搬
送し、現像液を循環再使用しながらスプレー状に版面に
吹付けて現像処理する方法や、多量の現像液を収容した
現像処理槽にPS版を湾曲させて搬送しながら浸漬させ
て現像処理する方法が行われている。 しかし、このような処理方法では、いづれも少数のPS
版を処理する場合でも多量の現像液を準備する必要があ
り、また、現像液を経済的に利用するために再使用して
おり、その間、処理による現像液劣化に加えて空気中か
らの炭酸ガスの吸収による現像液劣化が起こり、しばし
ば劣化した現像液を交換しなければならず、現像作業の
管理が非常に面倒である。 また、上記の欠点を改善する目的で、PS版を多量の循
環再使用する現像液で処理する場合、補充液を補充して
現像処理を安定に保つ方法が知られており、特開昭50-1
44502号、同55-115039号、同58-95349号等に開示されて
いる。こうした補充方法においても液交換の頻度は減少
するものの液交換の必要があり、また、補充の精度の問
題とPS版間の品種差による補充のふれは解決できな
い。また、その上に補充装置を必要とし、補充装置自体
が高価であるばかりか、補充装置の調整、整備等の必要
もある。 また、こうした補充方式の煩わしさを除き、現像液の節
約を目的とした技術が特開昭55-32044号に記載されてい
る。これは自動現像機内のPS版移送路に近接して現像
液拡散板を備え、PS版上に施された現像液を延伸する
ものであるが、この装置を用いてPS版を少量の現像液
で処理する方法は、処理されるPS版の種類やサイズに
よって、PS版上に供給する現像液量を調節するもので
はないため、現像液が不経済になる問題があることを我
々は見いだした。
【発明の目的】
本発明は前記現像液の補充等に関する種々の問題を解決
し、安定且つ経済的な感光性平版印刷版の現像処理方法
を提供しようとするもので、その第1の目的は、水を主
たる溶媒とするアルカリ性現像液を用いて常に現像処理
を安定に保ち得るPS版の現像処理方法を提供すること
にある。第2の目的は、現像液管理と液交換の不要な作
業性の向上した感光性平版印刷版の現像処理方法を提供
することにある。第3の目的は、補充装置および現像補
充液の不要な、安価なPS版の現像処理方法を提供する
ことにある。第4の目的は、少量の現像液を用いて経済
的に処理ができ、かつ常に均一な仕上がりを得ることが
できるPS版の現像処理方法を方法を提供することにあ
る。
【発明の構成】
本発明の上記目的は、自動現像機を用いて、露光された
感光性平版印刷版を自動的に搬送し現像処理する処理方
法において、処理する感光性平版印刷版1枚毎に現像負
荷に対応する量の、水を主たる溶媒とする実質的に未使
用のアルカリ性現像液をその版面に供給し、現像するこ
とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法によって達
成される。 以下本発明について詳述する。 本発明において、PS版の現像のためにその版面に供給
する現像液の量は処理されるPS版による現像負荷に対
応する量である。ここで処理されたPS版による現像負
荷とは、PS版が現像液を疲労させる量をいい、すなわ
ち、処理されるPS版の面積もしくは非画像部面積、P
S版の現像に係わる層(代表的には感光層)の膜厚、お
よびPS版の品種情報(品種により決まるファクター)
を掛け合わせることによって算出されるPS版の処理に
必要な現像液量をいう。 処理されるPS版の面積や非画像部の検出方法として
は、例えば自動現像機のPS版挿入部において、巾手方
向に渡って連続してあるいはある間隔をおいて並べられ
た光学的反射センサーによって、あるいは1つまたは複
数の光学的反射センサーを巾手方向に渡ってスキャニン
グすることによってPS版面の反射濃度を測定し、挿入
されるPS版の巾手方向のサイズあるいは巾手方向の露
光部および非露光部の比率を検出し、さらにそのデータ
を時間と共に積算することによって、処理されるPS版
の面積または非画像部面積を算出する方法が挙げられ
る。また、スキャナーによる画像走査信号の積算値ある
いは露光に用いるレーザー光の変調入力信号の積分値を
利用して処理されるPS版の非画像部面積を測定する方
法なども有効な方法として挙げられる。 PS版の膜厚および品種情報については、単一または複
数の光学的反射センサーによって反射濃度あるいは特定
波長での反射濃度を定量的に検出し、あらかじめ入力し
メモリーされたデータと比較することによって識別し、
処理されるPS版1m2当たりの現像液供給量の設定に使
用する。検出された膜厚および品種情報は更に現像液の
種類の選択や現像温度、搬送速度などのその他の現像条
件の選択にも使用することが好ましい。 上記PS版の面積や非画像部面積を検出するセンサーと
膜厚や品種情報を検出するセンサーは兼用することも可
能であり、また、PS版の面積および非画像部面積情報
と膜厚及び品種情報は各々切り離して独立して利用する
こともできるが、好ましい態様として、面積情報または
非画像部面積情報と、品種情報および/または膜厚情報
とを組み合わせて、処理するPS版1枚毎に現像負荷に
対応する現像液量を算出し、この量の現像液をPS版に
供給する方法が挙げられる。 本発明において、現像液量はPS版の面積、非画像部面
積、現像すべき層の膜厚およびPS版の品種(ネガ型・
ポジ型の版種および品種)から選ばれる少なくとも1つ
によって調整されるものであり、画一的には言えない
が、処理されるPS版の面積1m2当たり1以下である
ことが好ましく、400ml以下であることがより好まし
い。 本発明において、現像負荷に対応する量の現像液を、搬
送幅方向に往復運動するノズルから該往復運動の幅を搬
送される感光性平版印刷版の幅に対応する幅に変えて供
給する。ノズルの往復運動の幅を制御する方法として
は、自動現像機に挿入される感光性平版印刷版の幅を例
えば光学的に読み取り、この信号でノズルを搬送幅方向
に往復運動させるパルスモータの作動を制御すればよ
い。 本発明において、「水を主たる溶媒とする」とは溶媒の
少なくとも50重量%が水であることをいい、また実質的
に未使用の現像液とは、未使用の現像液と同等の現像能
力を有する現像液を意味し、全く未使用の現像液の外、
未使用現像液にその現像能力を低下させない範囲内で使
用済の現像液を混合して使用することも可能であり、例
えば現像の際未使用液の供給と共に現像液供給手段の一
部から一度使用した現像液を版面に供給して現像を行う
等の方法をとることができるが、全量未使用液を使用す
ることが最も好ましい。 PS版に現像液を供給する方法としては、例えばシャワ
ーパイプやノズルを使って液を版面に噴射、噴霧または
滴下する方法、或いは版面に接触または非接触の位置に
置いた現像液供給部材から現像液を版面に塗布するよう
な形で供給する方法がある。 現像液供給部材とPS版を接触させ、現像液をPS版上
に供給する方法には、例えばスポンジあるいは布などの
ような吸水性の部材で版面を擦ることにより供給する方
法あるいはゴムのような非吸水性の部材、前記スポンジ
あるいは布などのような吸水性の部材にかかわらず、こ
れらの部材をローラー状にし、搬送されるPS版とロー
ラーの回転を同調させながら供給する方法などが挙げら
れる。 また現像液供給部材とPS版とが非接触で現像液をPS
版上に供給する方法には、例えば細い間隙に現像液をた
めておき、その中をPS版を通過させることにより供給
する方法、あるいは現像液供給部材に表面張力により雫
状に垂れ下がる現像液にPS版を接触させ供給する方
法、あるいは筒状の物に現像液を貯めておき、該筒状の
物の側面に細い間隙を作り、その間隙にPS版を通過さ
せることにより、供給する方法などが挙げられる。ま
た、これらの現像液供給方法において、現像液は液状の
みならず泡状としてPS版上に供給することができる。 その他の現像液供給方法としては、フィルムベースなど
に現像液を付着させ、それをPS版上にラミネートする
ことにより供給する方法や、ワックス状の現像液をPS
版と接触させて供給する方法などが挙げられる。 また前記現像液の供給方法は、1つの方法のみを用いて
もよいし、2つ以上の方法を組み合わせて用いてもよ
い。 また、現像液供給部はPS版の有無を検出するセンサー
等の検出機構に連動した制御機構を有していて、PS版
が現像部に搬入される前および通過後は停止機構が働く
ようになっていることが望ましい。 また、PS版へ供給時の現像液の温度は一般的には5℃
乃至60℃、好ましくは10℃乃至45℃、より好ましくは25
℃乃至35℃の範囲である。 現像液は使用液に仕上げられたものを貯蔵槽に貯えてお
き処理時にPS版上に供給してもよく、また原液と稀釈
液、または組成を異にする複数の液に分けて貯蔵槽に貯
え各液を版面上に供給し、或いは供給時自動的に混合し
て使用液に仕上げて供給してもよく、自動的に混合し均
一状態として版面に供給してもよい。 本発明において、PS版表面への現像液の供給は、PS
版面の各部分に対して均一であることが望ましく、現像
液供給と同時あるいは供給後、直ちに現像液を均一化す
るための操作を付加的に施してもよい。現像液均一化操
作には、例えば、PS版の搬送路に接近して巾手方向に
わたっている現像液拡散板、あるいは均し板や均し棒等
によってPS版面上の現像液をしごいて均一にする方
法、ローラ等によって現像液を押しつぶして均一にする
方法、巾手方向にわたっている刷毛やブラシ等によって
均す方法などが挙げられる。 本発明においては、現像液がPS版面に均一に付与され
た後、現像促進操作を付与することも可能であり、これ
によって迅速な現像処理、現像ムラの改良、現像処理可
能な品種の拡大などを図ることができる。 本発明における現像促進操作には、現像促進する物理
的、化学的、電気的、機械的などのすべての手段を利用
することができる。 機械的促進手段としては、版面を擦る方法、例えば回転
するローラ状の擦り部材を用いて擦る方法、平版状の擦
り部材を回転することにより擦る方法、平版状の擦り部
材を前後および/または左右に移動させることにより擦
る方法、およびローラー状の擦り部材あるいは平版状の
擦り部材を回転しながら前後および/または左右に移動
させることにより擦る方法などが挙げられる。なお、こ
れらの擦り部材は複数個組み合わせて使用してもよい。
これらの擦り部材は、例えばブラシ、スポンジ、或いは
布等を用いて作成することができる。 その他の現像促進手段には、例えば高圧空気を吹きつけ
る方法、超音波を照射する方法、PS版に振動を与える
方法、特開昭58-42042号に記載されているような電気化
学的に現像する方法、マイクロウェーブの照射により瞬
時にPS版上の現像液を加熱する方法、あるいは研摩剤
粉末を含む処理液を用いて版面をホーニングする方法な
どが挙げられる。 本発明において現像ゾーンをPS版が通過する時間は10
〜90秒であることが好ましく、より好ましくは10秒〜60
秒である。 本発明の方法の実施に用いられる自動現像機はPS版の
自動的に搬送処理するもので、処理時PS版1枚毎にそ
の版面上に水を主たる溶媒とするアルカリ性現像液の適
量を供給する手段および現像を促進する手段を備えたも
のであることが好ましく、その形状、構成、構造等は特
に限定されないが、搬送形式は例えば搬送ローラやエン
ドレスベルト等を用いた水平搬送型のものが好ましい。 また本発明の方法に用いられる自動現像機は前記現像処
理工程の他に必要ならば現像処理工程後、現像停止処理
工程(停止処理液は使い捨て方式や循環使用の方式を含
む)、不感脂化処理工程の各々個々の処理工程、現像停
止処理工程とそれに引継ぐ不感脂化処理工程、現像処理
工程と不感脂化処理と組合せた処理工程、或いは現像停
止処理工程と不感脂化処理工程とを組合せた例えば特開
昭54-8002号公報記載の処理工程等を含んでいてもよ
い。 また、現像処理工程および他の工程は各々複数であって
もよく、例えば現像処理処理工程を第1の現像処理工程
および第2の現像処理工程に分けてもよい。 また、現像液供給工程、現像液均一化工程あるいは現像
促進工程についても各々複数であってもよく、任意の数
で組合せることも可能である。 また、上述の現像処理工程および現像後の処理工程にお
いて使用済みの不要な液は、廃液として処理されるが、
1時的には廃液タンク等を設けることによって貯蔵され
ることが望ましい。 本発明の方法が適用されるPS版は、水を主たる溶媒と
してアルカリ剤を含む現像液で現像処理できるものであ
り、光照射によって溶媒性の変化する感光層の支持体上
に塗布されているもの、または電子写真方式等によって
画像様レジスト層を設け得る溶解性層が支持体上に設け
られているものである。 前記のPS版に使用される支持体としては、紙、プラス
チック(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレンなど)ラミネート紙、アルミニウム(アルミニウ
ム合金も含む)、亜鉛、銅などのような金属の板、二酢
酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセター
ルなどのようなプラスチックのフィルム、上記の如き金
属がラミネートもしくは蒸着された紙もしくはプラスチ
ックフィルム、アルミニウムもしくはクロームメッキが
施された銅版などが挙げられ、これらのうち特にアルミ
ニウムおよびアルミニウム被覆された複合支持体が好ま
しい。 また、アルミニウム材の表面は、保水性を高め感光層と
密着性を向上させる目的で粗面化処理されていることが
望ましい。 粗面化方法としては、一般に公知のブラシ研摩法、ボー
ル研摩法、電解エッチング、化学的エッチング、液体ホ
ーニング、サンドブラスト、エンボス加工等の方法およ
びこれらの組合せが挙げられ、好ましくはブラシ研摩
法、電解エッチング、化学的エッチングおよび液体ホー
ニングが挙げられ、これらのうちで特に電解エッチング
の使用を含む粗面化方法が好ましい。また、電解エッチ
ングの際に用いられる電解浴としては、酸、アルカリま
たはそれらの塩を含む水溶液あるいは有機溶剤を含む水
性溶液が用いられ、これらのうちで特に塩酸、硝酸、塩
酸と硝酸の組合せまたはそれらの塩を含む電解液が好ま
しい。さらに粗面化処理の施されたアルミニウム板は、
必要に応じて酸またはアルカリの水溶液でデスマット処
理される。 こうして得られたアルミニウム板は陽極酸化処理される
ことが望ましく、特に好ましくは、硫酸またはリン酸を
含む浴で処理する方法が挙げられる。また、さらに必要
に応じて封孔処理、その他弗化ジルコニウム酸カリウム
水溶液への浸漬などによる表面処理を行うことができ
る。 本発明の方法が適用されるPS版の感光性層は必須成分
として感光性物質を含んでおり、感光性物質として露光
またはその後の現像処理により、その物理的、化学的性
質が変化するもので、例えば露光により現像液に対する
溶解性に差が生じるもの、露光の前後で分子間の接着力
に差が生じるもの、露光またはその後の現像処理により
水および油に対する親和性に差が生じるもの等が使用で
きる。 感光性物質の代表的なものとしては、例えば感光性ジア
ゾ化合物、感光性アジド化合物、エチレン性不飽和二重
結合を有する化合物、酸触媒で重合を起こすエポキシ化
合物、酸で分解するシリルエーテルポリマーやC−O−
C−基を有する化合物と光酸発生剤との組合せ等が挙げ
られる。 感光性ジアゾ化合物としては、露光によりアルカリ可溶
性に変化するポジ型のものとしてo−キノンジアジド化
合物、露光により溶解性が減少するネガ型のものとして
芳香族ジアゾニウム塩等が挙げられる。o−キノンジア
ジド化合物の具体例としては、例えば特開昭47-5303
号、同48-63802号、同48-63803号、同49-38701号、同56
-1044号、同56-1045号、特公昭41-11222号、同43-28403
号、同45-9610号、同49-17481号、米国特許第2,797,213
号、同第3,046,120号、同第3,188,210号、同第3,454,40
0号、同第3,544,323号、同第3,573,917号、同第3,674,4
95号、同第3,785,825号、英国特許第1,227,602号、同第
1,251,345号、同第1,267,005号、同第1,329,888号、同
第1,330,932号、ドイツ特許第854,890号などに記載され
ているものを挙げることができ、これらの化合物を単独
あるいは組合せて感光成分として用いたPS版に対して
少なくとも本発明を好ましく適用することができる。こ
れらの感光成分には芳香族ヒドロキシ化合物のo−キノ
ンジアジドスルホン酸エステルまたはo−キノンジアジ
ドカルボン酸エステルおよび芳香族アミノ化合物のo−
キノンジアジドスルホン酸またはo−キノンジアジドカ
ルボン酸アミドが包含され、また、これらo−キノンジ
アジド化合物を単独で使用したもの、およびアルカリ可
溶性樹脂と混合し、この混合物を感光層として設けたも
のが包含される。 アルカリ可溶性樹脂には、ノボラック型フェノール樹脂
が含まれ、具体例にはフェノールホルムアルデヒド樹
脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノールクレ
ゾール混合ホルムアルデヒド樹脂、クレゾールキシレノ
ール混合ホルムアルデヒド樹脂などが含まれる。更に特
開昭50-125806号に記されているように、上記のような
フェノール樹脂と共に、t−ブチルフェノールホルムア
ルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のアルキル基で置換
されたフェノールまたはクレゾールとホルムアルデヒド
との縮合物とを併用したものも適用できる。o−キノン
ジアジド化合物を感光成分とする感光層には、必要に応
じて更に染料、可塑剤、プリントアウト性能を与える成
分、例えば光ラジカル酸発生剤とpH指示薬の組合せなど
の添加剤を加えることができる。 o−キノンジアジド化合物を感光成分とする感光層の単
位面積当りの量は好ましくは約0.5〜7g/m2の範囲につ
いて本発明を適用できる。 本発明の方法を適用するポジ型PS版の画像露光は特に変
える必要はなく常法に従えばよい。 ネガ型感光層の感光成分の代表的なものはジアゾ化合物
であり、例えばジアゾニウム塩および/またはp−ジア
ゾフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合物である
ジアゾ樹脂、特公昭52-7364号に記載されているp−ジ
アゾフェニルアミンのフェノール塩またはフルオロカプ
リン酸塩等、特公昭49-48001号に記載されている3−メ
トキシジフェニルアミン−4−ジアゾニウムクロライド
と4−ニトロジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの
共重縮合物の有機溶媒可溶性塩からなるジアゾ樹脂、p
−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物の2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベ
ンゼンスルホン酸塩、p−ジアゾジフェニルアミンとホ
ルムアルデヒドとの縮合物のテトラフルオロホウ酸塩、
ヘキサフルオロリン酸塩等が挙げられる。 これらを感光成分とするネガ型PS版に対して少なくと
も本発明を好ましく適用できる。 これらのジアゾ化合物を単独で使用したもののほかに感
光層の物性を向上させるため、種々の樹脂と混合して用
いたものに対しても本発明を適用できる。かかる樹脂と
しては、シェラック、ポリビニルアルコールの誘導体等
のほか特開昭50-118802号中に記載されている側鎖にア
ルコール性水酸基を有する共重合体、特開昭55-155355
号中に記載されているフェノール性水酸基を側鎖に持つ
共重合体が挙げられる。 これらの樹脂には下記一般式で示される構造単位を少な
くとも50重量%含む共重合体、 一般式 (式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は水
素原子、メチル基、エチル基またはクロロメチル基を示
し、nは1〜10の整数である。)および芳香族水酸基を
有する単量体単位を1〜80モル%、ならびにアクリル酸
エステルおよび/またはメタクリル酸エステル単量体を
5〜90モル%有し、10〜200の酸価を持つ高分子化合物
が包含される。 本発明の処理方法が適用されるネガ型PS版の感光層に
は、更に染料、可塑剤、プリントアウト性能を与える成
分等の添加剤を加えることができる。 上記感光層の単位面積当りの量は少なくとも0.1〜7g/m
2の範囲について本発明を適用できる。 本発明の処理方法で現像するネガ型PS版の画像露光は
特に変える必要はなく常法に従えばよい。 本発明に好ましく用いられる水を主たる溶媒とするアル
カリ性現像液のうち、ジアゾ化合物等を感光性物質とし
たネガ型PS版に対しては、アルカリ剤、有機溶剤、ア
ニオン型界面活性剤、亜硫酸塩等を水を溶媒として含ま
せたものが好ましく用いられる。 アルカリ剤としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナ
トリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、第二リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、第
二リン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アン
モニウム、珪酸アンモニウムなどのような無機アルカリ
剤、ならびにモノー、ジーまたはトリエタノールアミン
および水酸化テトラアルキルアンモニアのような有機ア
ルカリ剤が有用である。アルカリ剤の現像液組成物中に
おける含有量は0.05〜20重量%の範囲で用いるのが好適
であり、より好ましくは0.1〜10重量%である。これら
のアルカリ剤は、現像液のpHを所望の値になるように組
合せて使用することができる。 有機溶剤としては、エチレングルコールモノフェニルエ
ーテル、ベンジルアルコール、n−プロピルアルコール
等が有用である。有機溶剤の現像液組成物中における含
有量としては0.5〜15重量%程度に押さえるのが好適で
あり、より好ましい範囲としては1〜5重量%である。 アニオン界面活性剤としては、高級アルコール(C8
22)硫酸エステル塩類[例えばラウリルアルコールサ
ルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコールサルフ
ェートのナトリウム塩、ラウリルアルコールサルフェー
トのアンモニウム塩、「テイーポールB−81」(商品
名、シェル化学製)、第二ナトリウムアルキルサルフェ
ートなど」、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例
えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩
など)、アルキルアリールスルホン酸ナトリウム塩、イ
ソプロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナ
フタレンジスルホン酸のナトリウム塩、メタニトロベン
ゼンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミド
のスルホン酸塩類(例えば、 など)、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩(例え
ば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナ
トリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステルなど)があ
る。これらの中で特にスルホン酸塩類が好適に用いられ
る。 亜硫酸塩は、水溶液で水不溶性ジアゾ樹脂を溶解する働
きを有し、特に疎水性樹脂と組合せた感光層を有する平
版印刷版の現像に於いて、製造後長期間経時した感光性
平版印刷版でも汚れのない印刷版を作る効果を有する。
亜硫酸塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウムの
如きアルカリ金属、マグネシウムの如きアルカリ土類金
属塩およびアンモニウム塩等が有用である。 他方、o−キノンジアジド化合物を含む感光層を有する
ポジ型PS版に対しては上記アルカリ剤を通常0.1〜30
重量%、好ましくは0.5〜20重量%含有した水溶液が用
いられ、通常pH9〜13.5の範囲で用いるのが好ましい。 本発明に用いる現像液は、ジアゾ化合物等を感光性物質
としたネガ型PS版及びo−キノンジアジド化合物等を
含む感光層を有するポジ型PS型を共通に現像し得る現
像液であることができる。このとき、現像液pH9.0〜13.
5の範囲であることが好ましい。 アルカリ剤は、前述のものを濃度0.05〜30重量%の範囲
で用いるのが好ましく、0.1〜20重量%の範囲で用いる
ことが特に好ましい。 このような現像液には更に現像性能を高めるために以下
のような添加剤を加えることができる。例えば、特開昭
58-75152号記載のNaCl,KCl,KBr等の中性塩、特開昭58
-190952号記載のEDTA,NTA等のキレート剤、特開昭59-1
21336号記載の[CO(NH3)6]Cl3、COCl・6H2O等の錯体、
特開昭50-51324号記載のアルキルナフタレンスルホン酸
ナトリウム、N−テトラデシル-N,N-ジヒドロキシエチ
ルベタイン等のアニオンまたは両性界面活性剤、米国特
許第4,374,920号記載のテトラメチルデシンジオール等
の非イオン性界面活性剤、特開昭55-95946号記載のp−
ジメチルアミノメチルポリスチレンのメチルクロライド
4級化物等のカチオニックポリマー、特開昭56-142528
号記載のビニルベンゼントリメチルアンモニウムクロラ
イドとアクリル酸ナトリウムの共重合体等の両性高分子
電解質、特開昭57-192952号記載の亜硫酸ナトリウム等
の還元性無機塩、特開昭58-59444号記載の塩化リチウム
等の無機リチウム化合物、特公昭50-34442号記載の安息
香酸リチウム等の有機リチウム化合物、特開昭59-75255
号に記載のSi,Ti等を含む有機金属界面活性剤、特開昭
59-84241号記載の有機硼素化合物、ヨーロッパ特許第10
1010号記載のテトラアルキルアンモニウムオキサイド等
の4級アンモニウム塩、ベンジルアルコール、エチレン
グリコールモノフェニルエーテル等の有機溶剤等が挙げ
られる。 さらに本発明に用いる現像液には消泡剤を含有させるこ
とができる。好ましい消泡剤としては、米国特許第3,25
0,727号、同第3,545,970号、英国特許第1,382,901号、
同第1,387,713号等に記載された化合物が挙げられ、こ
れらの中でも特にシラン化合物が好ましい。 以下、本発明を実施するに適した自動現像機の一例を図
によって説明する。 第1図は本発明を実施するに適した自動現像機の一例を
示す概略側断面図である。自動現像機は大別して現像部
1、水洗部2及びリング処理・ガス引き部3から成って
いる。 現像部1は主として搬送ローラ対4,絞りローラ対7,
現像供給ノズル10,現像液拡散板11,スウイングブラ
シ12および下側案内板13から成っている。処理されるP
S版(図中ではPLと示す)は搬送ローラ対4および絞
りローラ対7によって搬送され、その感光層面に現像液
供給ノズル10から現像液が供給される。感光層面上の現
像液は現像液拡散板11によって均一にならされ、保持さ
れた後に巾手方向に往復運動するスウィングブラシ12に
よって摩擦され、次いで絞りローラ対7によって現像液
をスクイズされ、水洗部2に送られる。現像液の供給巾
および供給量は、面積測定反射センサー19および判別反
射センサー20によって搬入されるPS版のサイズ情報と
品種情報とを光学的に読み取り、処理されるPS版の現
像負荷に対応する現像液量を算出し、現像液供給ノズル
10を巾手方向に往復運動(スキャニング)させるパルス
モータ15および定量ポンプ17を上記算出した信号に基い
て制御して作動させる。使用後の現像液は廃液タンク18
へ排出される。 現像液供給量等の制御機構は、自動現像機のPS版挿入部
に巾手方向にわたって間隔をおいて多数設けられた面積
測定反射センサー19によって、搬入されるPS版の巾手
方向の反射信号を読み取り、その信号を用いて版巾検出
回路31で巾のサイズを検出し、版面積積算回路32で巾サ
イズ情報の時間を積算して処理されるPS版の版面積を
計算する。 一方、同時に自動現像機のPS版挿入部中央に設けた判
別反射センサー20で搬入されるPS版の色調のちがいに
よって品種情報を読み取り、その情報を用いてネガ/ポ
ジ版判別回路33でネガ型PS版かポジ型PS版かを識別
する。この品種識別情報を版面積積算回路32に内蔵した
CPUにおいて、前述の版面積情報とをかけ合わせるこ
とにより、予め入力しておく品種毎の版面積に対応する
現像液供給量データから処理されるPS版毎に供給量を
計算する。次にそのデータをもとにして、スキャン巾制
御回路データとを組合せて流量制御回路35で、ポンプ
の流量が決められ、ポンプ駆動回路36によって、処理さ
れるPS版に対応していて現像液貯蔵タンク16に連結す
るポンプ17に信号を出力して、ポンプ17を必要時間作動
させ、必要量の現像液を供給ノズル10に送る。 また、上記と同時に版巾検出回路31からの出力信号はス
キャン巾制御回路34に送られ、現像液供給ノズル10の巾
手方向におけるスキャン巾が決められ、次のモーター駆
動回路37においてスキャニング用パルスモーター作動の
信号が出され、供給ノズル10が巾手方向に必要な巾でス
キャンされる。 水洗部2は主として搬送ローラ対5,絞りローラ対8お
よびシャワーパイプ23,23′,23″から成っている。現
像部を通過して現像処理されたPS版は水洗部2におい
て循環使用される水洗水を版面上にシャワーパイプ23,
23′,23″から供給され十分水洗される。 水洗処理されたPS版は、次いでリンス処理・ガム引き
部3に送られ、リンス処理あるいはガム引きされる。リ
ンス液もしくはガム液も水洗水と同様に循環使用され
る。 第2図は本発明を実施するに適したもう1つの自動現像
機の一例を示す概略側断面図である。処理装置全体のう
ち現像部1における現像液供給装置以外は第1図に示す
自動現像機と同一である。現像液供給機構は、現像液供
給ノズル10をはじめとして、ポンプ17、配管及び現像液
貯蔵タンク18について各々2系統有しており、2種類の
現像液、例えばネガ型用、ポジ型用などを独立して、任
意の温度と液量で現像液供給ノズル10へ送ることができ
る。これに対応して制御部も、第1図の場合に比べてポ
ンプ駆動回路を2つ有していて、流量制御回路35の他に
ポンプ切換回路38を有しており、判別反射センサー20に
よって読み取られる品種情報によって、最終的には必要
な現像液を選択し、ポンプ切換回路38によって一方のポ
ンプを駆動させ、所望の現像液を必要量供給ノズル10へ
送るようになっている。
【実施例】
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。 実施例1 厚さ0.24mmのJIS-1050アルミニウム板を2%の水酸化ナ
トリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を行った後に、希
塩酸溶液中で電気化学的に粗面化し、よく洗浄した後に
希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って2.0g/m2の酸化皮
膜を上記アルミニウム板表面上に形成させた。このよう
に処理されたアルミニウム板を水洗、乾燥後、下記組成
の感光液を乾燥重量2.2g/m2となるように塗布し、乾燥
してポジ型PS版を得た。PS版のサイズは1003mm×80
0mmと900mm×600mmの2種とした。 こうして得られたポジ型PS版を多数枚用意し、透明ポ
ジティブフェルムを密着させて2キロワットのメタルハ
ライドランプで70cmの距離から、60秒間露光を行った。 上記の露光済みのPS版を第1図に示すような自動現像
機で、27℃,20秒間現像処理した。 使用した現像液の組成はPS版上への供給時(希釈後)
において下記のとおりであった。現像液の供給量は予め
実験により求め、処理されるPS版の面積1m2当り200m
lとなるように調整した。 現像液供給ノズル10のスキャン巾は、面積測定反射セン
サー19、版巾検出回路31、モータ駆動回路37によりパル
スモータの作動を制御して搬送されるPS版の巾に等し
くした。 (現像液) なお、現像処理後の工程として水洗を行うため循環水洗
槽には水を15入れ、リンス液・ガム液槽には下記組成
のカム液を8を入れた。 現像処理されたPS版は上記の条件にて、水洗、ガム引
き処理を各々10秒間行った。このようにして得られた平
版印刷版をオフセット印刷機にかけて印刷したところ、
良好な印刷物が多数枚得られた。更に前記PS版100枚
を連続的に処理し、100枚目の版について同様の印刷を
行った結果も1枚目の版と同じく良好な印刷物を得るこ
とができた。 実施例2 実施例1で用いたのと同じポジ型PS版を2つのサイズ
(1003mm×800mm,900mm×600mm)で各々多数枚用意
し、実施例1と同一の条件で露光を行った。 次に第1図に示すような自動現像機に、実施例1と同一
の現像液を仕込み27℃で20秒間現像処理した。上記のP
S版は、いづれのサイズについても該PS版の長辺を搬
送方向と平行に搬送して自動現像機で処理し、両サイズ
を交互に処理した。この際に、面積測定反射センサー19
を作動させて、現像液供給量及びスキャン巾を版サイズ
に対応させた場合と、判別反射センサー20を作動させな
いで現像液供給量を一定にした場合とについて現像液の
使用量を比較したところ、前者の場合には使用現像液量
が約16%減少することができた。 実施例3 厚さ0.24mmのJIS-1050アルミニウム板を20%リン酸ナト
リウム水溶液に浸漬して脱脂し、希塩酸溶液中で電気化
学的に粗面化し、よく洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極
酸化処理を行って1.5g/m2の酸化皮膜を上記アルミニウ
ム板表面上に形成させた。このように処理されたアルミ
ニウム板を、さらにメタケイ酸ナトリウム水溶液中に浸
漬して封孔処理を行い、水洗、乾燥した後に、下記組成
の感光液を乾燥重量1..8g/m2となるように塗布し、乾燥
してネガ型PS版を得た。 PS版のサイズは実施例1におけると同様に1003mm×80
0mmと900mm×600mmの2種とした。 こうして得られたネガ型PS版を多数枚用意し、透明ネ
ガティブフィルムを密着させて、2キロワットのメタル
ハライドランプで70cmの距離から30秒間露光を行った。 一方ポジ型PS版については、実施例1と同様のものを
多数枚用意し、実施例1と同一条件にて露光を行った。 次に第2図に示すような自動現像機の第1の現像液貯蔵
タンクに下記に示すネガ型PS版用の現像液を15仕込
み現像液温度を30℃に調整した。 次に第2の現像液貯蔵タンクに下記に示すポジ型PS版
用の現像液を15仕込み現像液温を25℃に調整した。 上記の露光済みのネガ型PS版を30℃,20秒間、ポジ型
PS版を25℃,20秒間現像処理した。現像液の供給量
は、予め実験によって求め処理されるPS版の面積1m2
当りネガ型PS版については400ml、ポジ型PS版につ
いては300mlとなるように調整した。 現像液供給ノズル10のスキャン巾は、実施例1と同様
に、面積測定反射センサー19、版巾検出回路31、モータ
駆動回路37によりパルスモータの作動を制御して搬送さ
れるPS版の巾に等しくした。 なお、現像処理後の工程は実施例1と同様の処理を行
い、得られた平版印刷版をオフセット印刷機にかけて印
刷したところ、良好な印刷物が多数枚得られた。更に前
記ネガ型PS版及びポジ型PS版を各々50枚つづを無差
別に混合処理を行い各々50枚目のネガ型PS版及びポジ
型PS版について同様の印刷を行った結果、1枚目の版
と同じく良好な印刷物を得ることができた。 実施例4 実施例1におけるポジ型PS版と同一のアルミニウム支
持体上に下記組成の感光液を乾燥重量2.2g/m2となるよ
うに塗布し、乾燥してポジ型PS版を得た。 こうして得られたポジ型PS版を多数枚用意し、透明ポ
ジティブフィルムを密着させて2キロワットのメタルハ
ライドランプで70cmの距離から50秒間露光を行った。 一方、ネガ型PS版を次のようにして作製した。実施例
3におけるネガ型PS版と同一のアルミニウム支持体上
に下記組成の感光液を乾燥重量1.8g/m2となるように塗
布し、乾燥してネガ型PS版を得た。 こうして得られたネガ型感光性平版印刷版を多数枚用意
し、透明ネガティブフィルムを密着させて2キロワット
のメタルハライドランプで70cmの距離から30秒間露光を
行った。 次に実施例1と同様の自動現像機にて、上記の露光済み
のポジ型PS版およびネガ型PS版を交互に30℃、20秒
間現像処理した。 使用した現像液の組成は下記のとおりであり、現像液の
供給量は予め実験によって求め、処理されるPS版の面
積1m2当り、ネガ型PS版については150ml、ポジ型P
S版については250mlとなるように調整した。 現像液供給ノズル10のスキャン巾は、実施例1と同様と
した。 また、自動現像機の循環水洗槽には下記組成の界面活性
剤水溶液を15l入れ、リンス液・ガム液槽には実施例1
で用いたのと同一組成のガム液8lを入れ、界面活性剤水
溶液処理およびガム引き処理を各々10秒間行った。 このようにして、ポジ型PS版およびネガ型PS版から
得られた各平版印刷版を各々オフセット印刷機にかけて
印刷したところ、いづれの版についても汚れることなく
良好な印刷物が多数枚得られた。また、前記ネガ型及び
ポジ型PS版各々50枚づつを連続的に混合処理し、同様
の印刷を行なったところ、ポジ、ネガの両方の平版印刷
について1枚目の版と同様に良好な印刷物が得られた。 比較例1 実施例4において用いた自動現像機において、面積測定
反射センサー19及び判別反射センサー20の作動を止め、
現像液供給量を処理されるPS版の面積1m2当り150ml
となるように調整し、現像液供給ノズル10のスキャン巾
を800mm巾に一定とした以外は実施例3と同様の実験を
行ったところ、ポジ型PS版は現像不足の部分があり、
印刷機にかけたところ汚れが生じた。一方現像液供給量
を処理されるPS版の面積1m2当り250mlとなるように
調整し、現像液供給ノズル10のスキャン巾を800mm巾に
一定とした以外は上記と同様にしたところ、実施例4の
場合に比較して現像に要した現像液量が約1.3倍となっ
た。
【発明の効果】
本発明は処理される感光性平版印刷版上に実質的に未使
用の水系アルカリ現像液を処理の度毎に必要量供給し、
現像処理する方法であるため、従来の現像液を循環再使
用する方法に比べ、常に安定した高品質の仕上りを得る
ことができる。さらに液管理及び液交換の必要がなく作
業性が著しく向上する。また従来の少量現像液で処理す
る方法では成し得なかった安定した仕上りと経済的な現
像処理ができる。さらに本発明によれば、1つの現像噌
で現像液をとり換えることなく、容易にネガ版およびポ
ジ版を共通で長期にわたり安定して処理することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明を実施するための装置の例を
示す概略側断面図である。 1…現像部 2…水洗部 3…リンス処理・ガム引き部 4,5,6…搬送ローラ対 7,8,9…絞りローラ対 10…現像液供給ノズル 11…現像液拡散板 12…スイングブラシ 13…下側案内板 14…スキャンベルト 15…パルスモータ 16,24…現像液貯蔵タンク 17,22,27…ポンプ 18…廃液タンク 19…面積測定反射センサー 20…判別反射センサー 21…水洗槽 23,23′,23″28,28′…シャワーパイプ 26…リンス液・ガム液槽 31…版巾検出回路 32…版面積積算回路 33…ネガ/ポジ版判別回路 34…スキャン巾制御回路 35…流量制御回路 36…ポンプ駆動回路 37…モータ駆動回路 38…ポンプ切換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−32044(JP,A) 特開 昭61−117547(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動現像機を用いて、露光された感光性平
    版印刷版を自動的に搬送し現像処理する処理方法におい
    て、処理する感光性平版印刷版1枚毎に、そのサイズ情
    報に基づいて算出される現像負荷に対応する量の、水を
    主たる溶媒とする実質的に未使用のアルカリ性現像液
    を、搬送幅方向に往復運動するノズルから該往復運動の
    幅を該感光性平版印刷版の幅に対応して変えてその版面
    に供給し、現像することを特徴とする感光性平版印刷版
    の処理方法。
  2. 【請求項2】上記現像負荷に対応する量を、サイズ情報
    に加えて、さらに品種情報を自動的に読み取り、該情報
    を使用して算出することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の処理方法。
JP16057286A 1986-07-07 1986-07-07 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法 Expired - Lifetime JPH0616172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16057286A JPH0616172B2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16057286A JPH0616172B2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6315251A JPS6315251A (ja) 1988-01-22
JPH0616172B2 true JPH0616172B2 (ja) 1994-03-02

Family

ID=15717866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16057286A Expired - Lifetime JPH0616172B2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0616172B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH039362A (ja) * 1989-06-07 1991-01-17 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 感光フィルム現像機および感光フィルム現像方法
JPH0343739A (ja) * 1989-07-11 1991-02-25 Konica Corp 湿し水不要感光性平版印刷版の現像処理方法
US7300728B2 (en) 2002-03-01 2007-11-27 Kodak Graphic Communications Canada Company Processor unit with provision for automated control of processing parameters
CN111448518B (zh) * 2017-12-08 2023-08-01 恩熙思德国有限公司 识别用于制造凸版结构的凸版前体的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6315251A (ja) 1988-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0616172B2 (ja) 現像安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法
JPS6273271A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6236673A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6242159A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法および処理装置
JPS6323160A (ja) 安定性、均一性等が改良される感光性平版印刷版の現像処理方法
JPS6255658A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS62187856A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS63109442A (ja) ネガ型とポジ型を共通に安定に処理できる感光材料の処理方法
JPS6235362A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS61248052A (ja) 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPS6223044A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6315252A (ja) 現像の安定性等が改良される感光性平版印刷版の処理方法
JPS62246072A (ja) 現像安定性が改良される感光性平版印刷版の処理装置、処理方法
JPS61248051A (ja) 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPS63109443A (ja) 現像処理の安定性等が改良される感光性平版印刷版の現像処理方法
JPH022570A (ja) 感光性平版印刷版現像処理装置
JPS6258254A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS63100460A (ja) 現像処理の安定性等が改良される感光材料の処理方法と自動現像機
JPS61249058A (ja) 感光性平版印刷版の現像処理方法
JPS6271959A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6238470A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS648820B2 (ja)
JPS63103255A (ja) 現像の安定性等が改良される感光材料の処理方法と処理装置
JPS6254264A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JPS6234165A (ja) 感光性平版印刷版の処理方法