JPH0412360A - 感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び処理装置

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JPH0412360A
JPH0412360A JP11456390A JP11456390A JPH0412360A JP H0412360 A JPH0412360 A JP H0412360A JP 11456390 A JP11456390 A JP 11456390A JP 11456390 A JP11456390 A JP 11456390A JP H0412360 A JPH0412360 A JP H0412360A
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JP
Japan
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acid
plate
processing
weight
developer
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Pending
Application number
JP11456390A
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English (en)
Inventor
Masabumi Uehara
正文 上原
Akira Nogami
野上 彰
Kazuhiro Shimura
志村 和弘
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH0412360A publication Critical patent/JPH0412360A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版(以下「28版」という」を
現像処理方法及び処理装置に関し、さらに詳しくは、ネ
ガ聾PS版とポジ型13版とを共用現像液を用い1台の
自動現像機で共通に処理するに適した処理方法及び処理
装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、画像露光されたps版を自動現像機を用い、繰り
返し使用する現像液で溶出現像した後、リンス液や不感
脂化液(ガム液)で後処理し、平版印刷版を得る処理方
法において、ネガ型28版とポジ型13版とでは、現像
液及び後処理液(フイニシャー)に各々異なる専用のも
のが必要とされていたが、近年になって、ネガ・ポジ共
用現像液が開発され、現像工程は共通化された。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、現像工程後の後処理工程では、ポジ型1
3版の比率の多いユーザーでは消去作業が多いためリン
ス処理が一般に行われ、一方、ネガ型28版の比率の多
いユーザーでは不感脂化液(ガム液)による処理が多い
ため、後処理工程の共通化が困難であとるいう問題があ
る。そのため、リンス処理を行う場合は、消去をしない
版でもガム引きをする必要があり、一方、不感脂化処理
を行う場合は、消去の前に水洗をする必要があり、作業
効果が悪いという問題がある。
本発明の第1の目的は、ネガff1Ps版とポジ型23
版を共通に現像でき、しかも後処理工程についても共通
に処理できるPS版の処理方法及び処理装置を提供する
ことである。
本発明の第2の目的は、ネガ型23版及びポジ型23版
のいづれについて、消去の有無に関係なく効率的に処理
できるPS版の処理方法及び処理装置を提供することで
ある。
本発明の第3の目的は、ネガ、ポジ両タイプのPS版が
同時に現像でき、しかも消去後のガム引き処理がガムコ
ーター無しに、1台の自動現像機で行える処理装置を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、ネガ型23版及びポジ型23版を
、繰り返し使用されるネガ・ポジ共通現像液で処理した
後、補充液を補充して繰り返し使用するリンス兼不感脂
化液で処理する工程を含むことを特徴とするPS版の処
理方法、及び第1の処理部と第2の処理部にPS版を順
次通過させる搬送手段、第1の処理部は処理液タンク中
の処理液を循環してPS版に供給する手段を有し、第2
の処理部は処理液タンク中の処理液を循環してPS版に
供給する手段及び該処理液に補充液を補充する手段を有
し、かつPS版を第2の処理部のみに通過させる手段を
有することを特徴とするPS版の処理装置によって達成
される。
本発明方法に用いられるネガ・ポジ共通現像液としては
、ジアゾ化合物を感光性成分として含むネガ型23版及
び0−キノンジアジド化合物を感光性成分として含むポ
ジ型23版の共通現像液として公知の組成の現像液を用
いることができる。本発明におけるネガ・ポジ共通現像
液は、好ましくは、水を主たる溶媒とする(具体的には
溶媒の50重量%以上が水である)アルカリ性現像液で
ある。
該現像液のアルカリ剤としては、例えばケイ酸アルカリ
(ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム等)、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、第三リン酸
ナトリウム、第ニリン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、第ニリン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、第
ニリン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アン
モニウムなどのような無機アルカリ剤、モノ、ジ又はト
リエタノールアミン及び水酸゛化テトラアルキルのよう
な有機アルカリ剤及び有機ケイ酸アンモニウム等を用い
ることができる。アルカリ剤の現像液中の含有量は0.
05〜20重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0
.1〜IO重量%の範囲である。
本発明方法に用いるネガ・ポジ共用現像液(補充液を含
む)は、ケイ酸塩(特にケイ酸カリウム)を含有するこ
とが好ましく、さらに界面活性剤(特にノニオン界面活
性剤)を含有することがより好ましい。
ノニオン界面活性剤は大別するとポリエチレングリコー
ルをと多価アルコール型に分類することができ、どちら
も使用できるが、現像性能の点からポリエチレングリコ
ール型のノニオン界面活性剤が好ましく、その中でもエ
チレンオキシ基(−〇〇2CHmO−’)を3以上有し
、かつFILB値(HLBはHydrophile−L
ipophile Ba1anceの略)が5以上(よ
り好ましくは8〜20)のノニオン界面活性剤がより好
ましい。
ノニオン界面活性剤のうち、エチレンオキシ基とプロピ
レンオキシ基の両者を有するものが特に好ましく、その
なかでHLB値が8以上のものがより好ましい。
ノニオン界面活性剤の好ましい例として下記−数式〔1
〕〜〔8〕で表される化合物が挙げられる。
(1)  RO(CH2CH20)nHしていてもよい
フェニル基等が挙げられる。al(3)  R−0−(
CH,CHO)m  (CH,(Jl、0)nH(6)
  1(O(C,H40)a  (CsH,O)b  
(CJaO)cH(7)  tl(OCzl(a)Y 
 (OCJs)x\/(CsHaO)X  (CJaO
)yHH(OCJa)V (ocsna)x/N\(C
sHsO)x (CzHmO)y8(8)  HO−(
CH,Cl20)nH[1)〜〔8〕式において、Rは
水素原子又は1価の有機基を表す。該有機基としては、
例えば直鎖もしくは分岐の炭素数l〜30の、置換基(
例えばアリール基(フェニル等))を有していてもよい
アルキル基、アルキル部分が上記アルキル基であるアル
キルカルボニル基、置換基(例えばヒドロキシル基、上
記のようなアルキル基等)を有す、c、m、n、x及び
yは各々1〜40の整数を表す。
ノニオン界面活性剤の具体例を示す。
ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルエーテル、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンベヘニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンステアリルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミ
ン、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキ
シエチレンオレイン酸アミド、ポリオキシエチレンヒマ
シ油、ポリオキシエチレンアビエチルエーテル、ポリオ
キシエチレンラノリンエーテル、ポリオキシエチレンモ
ノラウレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、
ポリオキシエチレングリセリルモノオレート、ポリオキ
シエチレングリセルモノステアレート、ポリオキシエチ
レンプロピレングリコールモノステアレート、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックポリマー ジスチレン
化フェノールポリエチレンオキシド付加物、トリベンジ
ルフェノールポリエチレンオキシド付加物、オクチルフ
ェノールポリオキシエチレンポリオキシプロピレン付加
物、グリセロールモノステアレート、ソルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト等。
ノニオン界面活性剤の重量平均分子量は300〜100
00の範囲が好ましく、500〜5000の範囲が特に
好ましい。
アニオン型界面活性剤としては、高級アルコール(C6
〜Cax)硫酸エステル塩類[例えば、ラウリルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコール
サルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコールサル
フェートのアンモニウム塩、rTeepol−81J 
 (商品名・シェル化学製)、第二ナトリウムアルキル
サル7エードなど]、脂肪族アルコールリシ酸エステル
塩類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナト
リウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例
工ば、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イ
ングロビルナ7タレンスルホン酸のナトリウム塩、シナ
フタリンジスルホン酸のナトリム塩、メタニトロベンゼ
ンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドの
スルホン酸塩類(例えば、C,,833CON(CH3
)CH2SO1Naなど)、二塩基性脂肪酸エステルの
スルホン酸塩類(例えば、ナトリウムスルホコハク酸ジ
オクチルエステル、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキシ
ルエステルなど)がある。
これらの中で特にスルホン酸塩類が好適に用いられる。
カチオン界面活性剤はアミン型と第四アンモニウム塩型
に大別されるが、これらの何れをも用いることかできる
アミン型の例としては、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、N−アルキルプロピレンアミン、Nアルキルポリ
エチレンポリアミン、N−アルキルポリエチレンポリア
ミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニド、長鎖アミン
オキシド、アルキルイミダシリン、1−ヒドロキシエチ
ル−2−アルキルイミダシリン、1−アセチルアミノエ
チル−2−アルキルイミダシリン、2−アルキル−4−
メチル−4−ヒドロキシメチルオキサゾリン等がある。
また、第四アンモニウム基盤の例としては、長鎖第1ア
ミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルジメチルエチルアンモニウム塩、アルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリニウム塩
、アルキルイソキノリニウム塩、アルキルピリジニウム
硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウム塩、アシルア
ミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミノエチルメチ
ルジエチルアンモニウム塩、アルキルアミドプロピルジ
メチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸ポリエチレンポ
リアミド、アシルアミノエチルピリジニウム塩、アシル
コラミノホルミルメチルピリジニウム塩、ステアロオキ
シメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリエタノールアミン
、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸塩、トリオキシエチ
レン脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジブチルアミ
ノエタノール、セチルオキシメチルピリジニウム塩、p
−インオクチルフェノキシエトキシエチルジメチルベン
ジルアンモニウム塩等がある。(上記化合物の例の中の
「アルキル」とは炭素数6〜20の、直鎖または一部置
換されたアルキルを示し、具体的には、ヘキシル、オク
チル、セチル、ステアリル等の直鎖アルキルが好ましく
用いられる。)これらの中では、特に水溶性の第四アン
モニウム塩型のカチオン界面活性剤が有効で、その中で
も、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメ
チルベンジルアンモニウム塩、エチレンオキシド付加ア
ンモニウム塩等が好適である。また、カチオン成分をく
り返し単位として有する重合体も広い意味ではカチオン
界面活性剤であり、本発明のカチオン界面活性剤に金色
される。特に、親油性モノマーと共重合して得られた第
四アンモニウム塩を含む重合体は好適に用いることがで
きる。
該重合体の重量平均分子量は300〜50000の範囲
であり、特に好ましくは500〜5000の範囲である
両性界面活性剤としては、例えばN−メチル−Nペンタ
デシルアミノ酢酸ナトリウムのような化合物を用いるこ
とができる。
これらの界面活性剤は0.5〜10重量%の範囲で含有
させることができる。
該現像液には、その他公知の添加剤、例えば、水溶性又
はアルカリ可溶性の有機又は無機の還元剤、有機カルボ
ン酸及びその塩、有機溶媒等を含有させることができる
有機の還元剤としては、例えばハイドロキノン、メトー
ル、メトキシキノン等のフェノール化合物、フェニレン
ジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合物があり
、無機の還元剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリ
ウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、亜リン酸ナト
リウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸水素ナトリウム、
亜リン酸水素カリウム、亜リン酸二水素ナトリウム、亜
硫酸水素カリウム等のリン酸塩、ヒドラジン、チオ硫酸
ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム等を挙げることが
できるが、特に効果が優れている還元剤は亜硫酸塩であ
る。これらの還元剤は0.1〜10重量%、より好まし
くは0.5〜5重量%の範囲で含有される。
有機カルボン酸には、炭素原子数6〜20の脂肪族カル
ボン酸、およびベンゼン環またはす7タレン環にカルボ
キシル基が置換した芳香族カルボン酸が包含される。
脂肪族カルボン酸としては炭素数6〜20のアルカン酸
が好ましく、具体的な例としては、カプロン酸、エナン
チル酸、カプリル酸、ペラノ、レゴン酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸等があり、特に好ましいのは炭素数6〜12のアルカ
ン酸である。また炭素鎖中に二重結合を有する脂肪酸で
も、枝分れした炭素鎖のものでもよい。上記脂肪族カル
ボン酸はすトリウムやカリウムの塩またはアンモニウム
塩として用いてもよい。
芳香族カルボン酸の具体的な化合物としては、安息香酸
、0−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、0−ヒド
ロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ter
t−ブチル安息香酸、0−アミノ安息香酸、pアミノ安
息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2゜5−ジヒ
ドロキシ安息香酸、2.3−ジヒドロキシ安息香M、2
.3−ジヒドロキシ安息香酸、3.5−ジヒドロキシ安
息香酸、没食子酸、l−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、
3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1
−ナフトエ酸、l−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸等があ
る。
上記芳香族カルボン酸はナトリウムやカリウムの塩また
はアンモニウム塩として用いてもよい。
脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸の含有量は格別な
制限はないが、0.1重量%より低いと効果が十分でな
く、また30重量%以上ではそれ以上の効果の数倍が計
れないばかりか、別の添加剤を併用する時に溶解をさま
たげることがある。従つて好ましくは0.1〜lO重量
%の添加量であり、より好ましくは0.5〜4重量%で
ある。
有機溶媒としては20℃おける水に対する溶解度が10
重量%以下のものが好ましく、例えば酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、エチレングリコ
ールモノブチルエ−テル箭酸ブチル、レブリン酸ブチル
のようなカルボン酸エステル;エチルブチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケト
ン類;エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、メチルフェ
ニルカルビノール、n−アミルアルコール、メチルアミ
ルアルコールのようなアルコール類;キシレンのような
アルキル置換芳香族炭化水素;メチレンジクロライド、
エチレンジクロライド、モノクロルベンゼンのようなハ
ロゲン化炭化水素などがある。これらの有機溶媒はそれ
ぞれ単独又は2種以上を組合わせて使用することができ
る。
また、本発明における現像液には現像性能を高めるため
に以下のような添加剤を加えることができる。例えば特
開昭58−75152号公報記載のNaCff。
K(4、KBr等の中性塩、特開昭59−190952
号公報記載のEDTA、 NTA等のキレート剤、特開
昭59−121336号公報記載の(co(Nns))
acns等の錯体、特開昭56−142528号公報i
[のビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド
とアクリル酸ナトリウムの共重合体等の両性高分子電解
質、特開昭58−59444号公報記載の塩化リチウム
等の無機リチウム化合物、特公昭50−34442号公
報記載の安息香酸リチウム等の有機リチウム化合物、特
開昭59−75255号公報記載のSi、 Ti等を含
む有機金属界面活性剤、特開昭59−84241号公報
記載の有機硼素化合物が挙げられる。
更に、本発明方法に用いられるネガ・ポジ共通現像液に
は、特開昭62−24263号、同62−24264号
、同62−25761号、同62−35351号、同6
2−75535号、同62−89060号、同62−1
25357号、同62−133460号、同62−15
9148号、同62−168160号、同62−175
758号、同63−200154号、同63−2056
58号、各公報に記載されているような現像液が含まれ
る。
本発明におけるネガ・ポジ共通現像液のpH410以上
であることが好ましく、11−13.5の範囲がより好
ましい。
本発明方法において、現像温度、時間、現像促進手段等
の条件は常法に従うことができる。本発明において、現
像処理や経時によって低下する現像液のアルカリ活性度
を補充液を添加して補償することが好ましい。現像補充
液の組成は現像処理及び経時によって消費される現像液
中の成分を補充によって補い現像液の活性度の低下を回
復させるような組成でよい。現像補充液の活性度は現像
液と同等かそれ以上であることが好ましい。
現像液及び現像補充液は濃厚液を水で希釈して使用する
ことが現像液の調製効率及び運搬効率の点から好ましい
本発明の方法において、ネガ・ポジ共通現像液で処理し
た後、リンス兼不感脂化液で処理する前に水洗を行うこ
とが好ましい。また、本発明の処理装置において、23
版を第2の処理部のみに通過させる手段は水洗部次いで
リンス兼不感脂化処理部を逐次通過させるように構成す
ることが好ましい。
水洗は、23版の版面ヘシャワーノズル等の手段で水を
噴射させ、版面の付着物を洗い流せばよい。
水洗水の更新手段は任意であるが、補充液として水を補
充して繰り返し使用することが好ましい。
補充を行い繰り返し使用する場合、補充量は23版1I
112あたり1〜50tQの範囲が適当である。
本発明に使用するリンス兼不感脂化液は、水溶性高分子
化合物および水を必須成分とし必要に応じて界面活性剤
、酸、水溶性塩類、親油性物質、湿潤剤、有機溶剤、及
び防腐防黴剤等を含有することができる。
リンス兼不感脂化液は、好ましくは水を主たる溶媒とす
る(具体的には50重量%以上が水である)pH1〜5
(より好ましくはpi(1,5〜3)の酸性液である。
リンス兼不惑脂化液は水溶性高分子の他に、酸、界面活
性剤及び水溶性塩を含有することが好ましい。
本発明に用いられるリンス兼不惑脂化液に含まれる水溶
性高分子化合物には天然高分子と半天然物と合成品が含
まれる。天然高分子には、かんしょデンプン、ばれいし
ょデンプン、タピオカデンプン、小麦デンプン及びコー
ンスターチ等のデンプン類、カラジーナン、ラミナラン
、海ソウマンナン、ふのり、アイリッシュモス、寒天及
びアルギン酸ナトリウム等の藻類から得られ“るもの、
トロロアオイ、マンナン、クインスシード、ペクチル、
トラガカントガム、カラヤガム、キサンチンガム、グア
ービンガム、ローカストビンガム、アラビアガム、キャ
ロプガム及びベンゾインガム等の植物性粘質物、デキス
トラン、グルカン及びレバンなどのホモ多糖並びにサク
シノグルカン及びザンタンガムなどのへテロ多糖等の微
生物粘質物、にかわ、ゼラチン、カゼイン及びコラーゲ
ン糖のタンパク質などが挙げられる。半天然物(半合成
品)にはアルギン酸プロピレングリコールエステルの他
に、ビスコース、メチルセルロース、エチルセルロース
、メチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロース及びヒドロキシプロピルメ
チルセルロースフタレート等の繊維素誘導体並び加工で
んぷん等があげられる。加工でんぷんには白色デキスト
リン、黄色デキストリン及びブリティッシュガムなどの
焙焼でんぷん、酵素デキストリン及びシャディンガーデ
キストリンなどの酵素変性デキストリン、可溶化でんぷ
んに示される酵分解でんぷん、ジアルデヒドスターチに
示される醇化でんぷん、変性アルファー化でんぷん及び
無変性アルファー化でんぷん、りん酸でんぷん、脂肪で
んぷん、硫酸でんぷん、硝酸でんぷん、キサントゲン酸
でんぷん及びカルバミン酸でんぷんなどのエステル化で
んぷん、カルボキシアルキルでんぷん、ヒドロキシアル
キルでんぷん、スルホアルキルでんぷん、シアノエチル
でんぷん、アリルでんぷん、ベンジルでんぷん、カルバ
ミルエチルでんぷん及びジアルキルアミアルキルでんぷ
んなどのエーテル化でんぷん、メチロール架橋でんぷん
、ヒドロキシアルキル架橋でんぷん、りん酸架橋でんぷ
ん及びジカルボン酸架橋でんぷんなどの架橋でんぷん、
でんぷんポリアクリルアミド共重合体、でんぷんポリア
クリル酸共重合体、でんぷんポリ酢酸ビニル共重合体、
でんぷんポリアクリロニトリル共重合体、カチオン性で
んぷんポリアクリル酸エステル共重合体、カチオン酸で
んぷんビニルポリマー共重合体、でんぷんポリスチレン
マレイン酸共重合体及びでんぷんポリエチレンオキサ、
イド共重合体などのでんぷんグラフト共重合体などがあ
げられる。合成品にはポリビニルアルコールの他部分ア
セタール化ポリビニルアルコール、アリル変性ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニル
エチルエーテル及びポリビニルイソブチルエーテルなど
の変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリアクリ
ル酸エステル共重合体部分けん化物、ポリメタアクリル
酸塩及びポリアクリルアマイドなどのポリアクリル酸誘
導体及びポリメタクリル酸誘導体、ポリエチレングリコ
ール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルピロリドンとビニルアセテートの共重合体、
カルボキシビニルポリマースチロールマレイン酸共重合
体物、スー1−o−ルクロトン酸共重合物などがあげら
れる。これらの内、藻類から得られるもの、植物性粘質
物、繊維素誘導体、加工デンプン、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル及び合成品は印刷版上の皮膜形成
性が良好なため好ましく用いられる。さらに好ましくは
アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコー
ルエステル、トラガカントガム、ローカストビンガム、
グアービンガム、アラビアガム、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、焙焼でんぷん、酸素変性デキストリン、酸化で
んぷん、酸分解でんぷん、アルファー化でんぷん、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸誘導体、ポリメタク
リル酸誘導体、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロ
リドンである。植物性粘質物、繊維素誘導体及び加工で
んぷんは乳化物の保護コロイド性が強いため好ましく用
いられる。焙焼でんぷん、酵素変性デキストリン、酸化
でんぷん、酸分解でんぷん、アルファー化でんぷんは画
像部の感脂性低下をまねかないため好ましく用いられる
。繊維素誘導体は増粘効果によるエマルジョン安定性が
高いため好ましい。カルボキシメチルセルロース、アラ
ビアガム、トラガカントガム、ローカストビンガム及び
グアービンガムは非画像部の不感脂性が高いため好まし
い。中でもアラビアガムは非画像部の不感脂性が極めて
高く好ましい。これらの水溶性高分子化合物は単独また
は二種以上組み合わせて使用できる。特にアルギン酸ナ
トリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、
アラビアガム、デキストリン、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール
、ポリビニルピロリドンからなる群から選ばれた二種以
上の水溶性高分子化合物の併用は均一な皮膜形成性、画
像部の感脂性低下防止、乳化物の保護コロイド性能、乳
化物の乳化安定性の点から好ましい。アラビアガムを含
み、他の水溶性高分子化合物を一種またはそれ以上併用
したものは、画像部の感脂性を低下させることなく、非
画像部の親水性、不感脂化を高めることができるので好
ましく、アラビアガムと他の水溶性高分子化合物総量の
比は好ましくは4対1−1対15、さらに好ましくは2
対1〜1対8である。中でもアラビアガムとデキストリ
ンの併用が最も好適に用いられる。水溶性高分子は、広
範囲の濃度で含有されるが、−数的にはリンス兼不感脂
化液の総重量に対して約1〜約60重量%、より好まし
くは2〜40重量%、さらに好適には8〜25重量%で
使用される。
リンス兼不感脂化液中に含有される酸は、使用前の不感
脂化液のpHの酸性域、好ましくはpH1〜5、より好
ましくはpi(1,5〜3の範囲に調整することを主目
的として用いられるものである。例えば燐酸、ピロ燐酸
、ポリ燐酸、第一燐酸ナトリウム、硼酸、塩酸、硫酸、
硝酸等の無機酸、或は例えばこはく酸、修酸、くえん酸
、マレイン酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸等の有機酸が使用でき、これらは単独また
は2以上組み合わせて使用することができる。これらの
中でも特に燐酸およびこはく酸が好ましい。酸の使用量
は不感脂化剤のpHが酸性域となるような量で使用すれ
ばよいが、大略0.01〜5重量%である。
本発明に用いられるリンス兼不感脂化液には、さらに界
面活性剤を含有させることが好ましい。
かかる界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル キルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチ
レンフェニルエーテル、ポリオキシエチリルポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エ
ステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエ
リスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコ
ールモノ脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸部分エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類
、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリ
セリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひ
まし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エ
ステル類、脂肪酸ジェタノールアミド類、N,N−ビス
−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステ
ル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イオン性界面
活性剤、脂肪酸塩類、アビチェン酸塩類、ヒドロキシア
ルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジア
ルキルスルホこはく酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、
アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェニル
キシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、
N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−
アルキルスルホこはく酸モノアミドニナトリウム塩類、
石油スルホン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脚油、
脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニ
ルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルりん酸エステル
塩類、ポア リオキシエチレンアルキルエーテルりん酸エステル塩類
、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリlv
rllエステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合
物の部分けん化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重
合物の部分けん化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマ
リン縮合物類などのアニオン性界面活性剤、アルキルア
ミン塩類、第四級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体
などのカチオン性界面活性剤、カルボキシベタイン類、
アミノカルボン酸類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エ
ステル類、イミダシリン類などの両性界面活性剤があげ
られる。以上挙げた界面活性剤の中でポリオキシエチレ
ンとあるものは、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシブチレンなどのポリオキシアルキレ
ンに読み替えることもでき、それらの界面活性剤もまた
包含され、以下の説明においても同様である。これらの
内、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリ
セリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エ
ステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類
、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレ
ン化ひまし油、ジアルキルスルホこはく酸塩類、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホ
ン酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン塩類は前記の親油性物質と同様に、
平版印刷版の画像部の感脂性の低下を抑える働きもある
ので好ましく、その中でもポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチレン
フェニルエーテル類、グリセリン脂肪酸部分エステル類
、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリト
ール脂肪酸部分エステル類、フロピレンゲリコールモノ
脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、ジアルキルスルホこはく酸塩類、アルキル硫酸
エステル塩類は特に好ましい。また非イオン界面活性剤
ではHLBが14以下のものが乳化物を安定化させる効
果が高いために好ましく、ざらに1(LBが11以下が
好ましい。これらの界面活性剤は単独または二種以上組
み合わせて使用できるが、特にポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル類、ポリオキシプロピレンジアル
キルフェニルエーテル類に代表されるアルキルフェニル
型非イオン性界面活性類剤とジアルキルスルホこはく酸
塩類の併用、脂肪酸エステル類界面活性剤類とジアルキ
ルスルホこはく酸塩類の併用及びアルキルフェニル型非
イオン性界面活性剤類と脂肪酸エステル型界面活性剤類
とジアルキルスルホこはく酸塩類の併用は不感脂化の製
造時に乳化が容易であるばかりでなく、画像部の感脂性
の低下を抑える効果が相剰的に現われるので好ましい。
さらに脂肪酸エステル型界面活性剤類とジアルキルスル
ホこはく酸塩類の併用の際には該脂肪酸エステル型界面
活性剤としては少なくとも二種の脂肪酸エステル型界面
活性剤の混合物(例えばソルビタンモノオレエートとソ
ルビタンモノラウレートの混合物)を用いると現像液成
分の混入の際にエマルジョンの安定性が向上するので好
ましい。界面活性剤は、不感脂化の総重量に対して約0
.5〜約20重量%、より好ましく1−10重量%の範
囲で使用できる。
リンス兼不感脂化液には更に緩衝剤として水溶性塩を含
有させておくことが好ましい。これによりリンス兼不感
脂化液を平版印刷版に施した場合に、非画像部がより親
水性となる。緩衝剤の詳細は、例えば[化学便覧基礎編
I[J日本化学会編、昭和47年2月20日第5刷丸善
株式会社発行、1312〜1320頁に記載されており
、これらはそのまま適用することができる。好適な水溶
塩にはモリブデン酸、硼酸、硝酸、硫酸、燐酸、ポリ燐
酸などの無機酸の塩並びに酢酸、修酸、酒石酸、安息香
酸、こはく酸、くえん酸、りんご酸、乳酸、たんにん酸
、p−トルエンスルホン酸などの有機酸の塩があげられ
る。より好ましい塩は水溶性アルカリ金属塩およびアン
モニウム塩で、特に好ましいものはモリブテン酸アンモ
ニウムなどのモリブテン酸塩、硝酸カリウムなどの硝酸
塩、硫酸塩、燐酸ナトリウムなどの燐酸塩、テトラポリ
燐酸カリウム、トリメタ燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸
塩、修酸ナトリウムなどの修酸塩、酒石酸カリウムなど
の酒石酸塩、こはく酸ナトリウムなどのこはく酸塩、く
えん酸アンモニウムなどのくえん酸塩である。
かかる水溶性塩はそれぞれ単独または二種以上組み合わ
せて使用することができ、リンス兼不感脂化液の総重量
に対し塩の総量は約10重量%以下がエマルジョン安定
性上好ましい。より好ましくは0.01〜6重量%の範
囲で使用される。またリンス兼不感脂化液のpHは1−
10の間にするのが好ましく、画像部の感脂性の低下を
抑えるためには1〜8の間が好ましい。最も好ましくは
pi(2,0〜6.0のときに非画像部の不感脂化効果
が高い。
リンス兼不感脂化液には更に親油性物質を溶解含有させ
ておくことができる。これによりリンス兼不感脂化液の
エマルジョン安定性がより改善される上、画像部の感脂
化の低下をより少なくすることができる。好ましい親油
性物質としては、平版印刷用インクのベヒクルとして使
用される親油樹脂がある。具体的にはフェノールホルム
アルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、t
ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂などのノボラッ
ク型フェノール樹脂、フェノールとキシレンとをホルム
アルデヒドで縮合させたキシレン樹脂、フェノールとメ
シチレンとをホルムアルデヒドで縮合させた樹脂、ポリ
ヒドロキシスチレン、ブロム化ポリヒドロキシスチレン
、カシュー樹脂、スチレンと無水マレイン酸の共重合体
の部分エステル化物、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ロジン、水添ロジン及
びロジンエステルなどの変性ロジン、ギルツナイトなど
の石油樹脂を挙げることができ、これらの内でもノボラ
ック型フェノール樹脂、ロジンおよび変性ロジンが好ま
しい。他の好ましい親油性物質には可塑剤、脂肪酸、脂
肪油、ワックスがある。好ましい可塑剤には例えばジブ
チル7タレート、ジグチルセバケート、ジ−n−オクチ
ル7タレート、ジー(2−エチルヘキシル)フタレート
、ジノニルフタ・レート、ジデシルフタレート、ジラウ
リルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどの7タ
ル酸ジエステル類、例えばジオクチルアゼレート、ジオ
クチルアジペート、ジブチルグリコールアジペート、ジ
グチルセバケート、ジー(2エチルヘキシル)セバケー
ト、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エステ
ル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキシ化トリグ
リセライド類、例えばトリクレジル7オス7エート、ト
リオクチルフォスフェート、トリスクロルエチル7オス
フエード 息香酸ベンジルなどの安息香酸エステル類が含まれる。
これらの内でも特に好ましいものは、臭気がなく安全性
の高いジオクチルアジペート、ジブチルセバケートおよ
びジオクチルアゼレートである。好ましい脂肪酸には、
カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルベン酸、
カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸
、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプ
タデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸
、ベヘン酸、リグノセレン酸、セロチン酸、ヘプタコサ
ン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラフセル酸、イソ吉草
酸等の飽和脂肪酸とアクリル酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、ウンデシル酸、オレイン酸、ユライジン酸、セ
トレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リ
ノール酸、リルン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、
ステアロール酸、イワシ酸、クリリン酸、リカン酸等の
不飽和脂肪酸がある。好ましいワックスとしてはカルバ
ナウロ゛つ、ミツロウ、鯨ロウ、虫白ロウ、羊毛ロウ、
セラックロウ等が挙げられる。
リンス兼不感脂化液には更に湿潤剤を含有させておくこ
とができる。これによりリンス兼不惑脂化液の水溶性高
分子化合物等の親水性成分が平版印刷版の非画像部へ適
度に拡がる特性と、皮膜の柔軟性を向上させることがで
きる。かかる湿潤剤〜36 の好ましい例は多価アルコールであり、具体的にはエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、フロピレンゲリコール、ブチレングリコー
ル、ベンタンジオール、ヘキシレンフグリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリ
セリン、ソルビトール、ペンタエリスリトールなどがあ
げられ、特にグリセリンが好ましい。湿潤剤は本発明の
リンス兼不感脂化液の総重量に対して約0.5〜約IO
重量%、より好ましくは1〜5重量%の範囲に用いられ
る。
リンス兼不感脂化液には有機溶剤を含有させることがで
きる。好ましい有機溶剤は水難溶性のものであり、例え
ばテレピン油、キシレン、トルエン、ベンゼン、n−へ
ブタン、ソルベントナフサ、ケロシン、ミネラルスピリ
ッツ、沸点が約り20℃〜約2 5 0 00の石油留
分、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジクロロエチレ
ンなどのハロゲン化炭化水素、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルなどのエチレングリコ
ールエーテル類などである。これらの溶剤は、リンス兼
不感脂化液の総重量に対して約0.05〜約IO重量%
、より好ましくは0.5〜5重量%の範囲で使用される
リンス兼不感脂化液には更にソルビン酸、p−オキシ安
息香酸エチルなどの防腐剤、防黴剤、没食子酸プロピル
、2.6−ジーt−ブチル−4−エチルフェノール、 
2.6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノールなどの
酸化防止剤を含有させておくことが好ましい。
これらの保存料としての防腐剤、防黴剤、酸化防止剤は
少量添加することでリンス兼不感脂化液の保存効果が得
られるが、好ましくは0.001〜5重量%である。
本発明に用いられるリンス兼不感脂化液は、含有させる
界面活性剤、親油性物質等、適宜選択することによって
エマルジョン型、サスペンション型、非エマルジョン型
、非サスペンション型等、いかようにも製造可能である
が、エマルジョン型およびサスペンション型は平版印刷
版の画像部の感脂性の低下を防止する性能が高いため好
ましく用いられる。またリンス兼不感脂化液の調製効率
、運搬効率を高めるために、成分を高濃度が調液してお
き、使用時に好ましい濃度に水で希釈する方法も使用で
きる。
本発明の方法において、リンス兼不感脂化液は補充液を
補充して繰り返し使用する。補充液の補充は、処理の度
毎に、あるいはPS版の一定量(枚数、面積等)の処理
毎に補充液を補充すればよい。
補充液は母液(処理に使用される液)の未使用液と同等
かそれ以上の活性度を有する液であることが好ましく、
具体的には母液の未使用液よりpHを低くした液とする
ことが好ましい。リンス兼不感脂化液の補充液の補充量
は通常、PS版l mlあたり1〜59m(lの範囲が
適当である。リンス兼不感脂化液及びその補充液は濃厚
液を水で希釈して使用することがリンス兼不感脂化液及
びその補充液の調製効率及び運搬効率の点から好ましい
。また、処理装置における蒸発によるリンス兼不感脂化
液の濃縮化を補償するため、蒸発量に応じた量の希釈水
を補充することが好ましい。
現像済みの版をリンス兼不感脂化液で処理する方法は、
多数のノズルから噴出させてPS版に直接又はローラを
介して供給する方法、浸漬する方法等種々可能である。
PS版への供給量は1〜40Q/分の範囲が好ましく、
3〜20a/分が更に好ましい。PS版へのリンス兼不
感脂化液の付与は1箇所で付与してもまた複数箇所で付
与してもよく、2箇所以上の場合各々の処理液は異なっ
ていてもよい。
この様に版面上にリンス兼不感脂化液が供給された版は
次いでスキージされるが、平版印刷版の版面をスキージ
する方法としては例えばエアーナイフによって液体をか
き出す方法、あるいはゴムなどの弾性材料をローラの表
面に被覆した弾性ローラ対の間に平版印刷版を通して、
そのニップ圧力によって版面の液体を除去する方法、あ
るいは表面の滑らかな弾性材を平版印刷版の搬送に沿わ
せた状態で配置し、その版面を摺接させることにより版
面の液体をかき取か方法等を採用することが可能である
。さらに効果的なスキージ方法としては、弾性ローラ対
の間に平版印刷版を通す方法において、ローラ対間に荷
重をかける方法がある。
さらに好ましくはローラ対の上にさらに第3の荷重ロー
ラを乗せる方法がある。
該弾性材としては天然ゴム、シス−ポリイソプレンゴム
、スチレンブタジェンゴム、シス−ポリブタジェン、ク
ロロプレン、ブチルゴム、ニトリルブタジェンゴム、エ
チレンプロピレンゴム、ハイパロン(クロロスルホン化
ポリエチレン)、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコ
ンゴム、ふっ素ゴム、ネオプレンゴム、多硫化ゴム、プ
ラスチックス等が挙げられる。ブチルゴム、ニトリルブ
タジェンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム
、シリコンゴム、ふっ素ゴム、多硫化ゴムは耐油性がす
ぐれているため、リンス兼不感脂化処理部のローラに適
していて好ましい。
また、弾性ローラ対の間に平版印刷版を通してスキージ
する方法、さらに好ましくは多数のノズルから噴出させ
てリンス兼不感脂化処理をする方法において、平版印刷
版がリンス兼不感脂化処理を終了して通過した後、処理
装置は該ローラ対による搬送およびノズルによる噴出の
少なくとも一方が休止するように設計されていることが
無駄な動力を節減する上で好ましい。しかしこの休止期
間に該ローラ対の接触部分にリンス兼不惑脂化液が集積
し、乾燥固化することが少なくない。この場合、次のP
S版の処理再開時に、リンス兼不感脂化液の塗布膜厚が
不均一となりやすい。
この事態を避ける方法として、リンス兼不感脂化液によ
る処理の休止している間も該ローラ対を回転させておく
方法、処理している間および/または休止している間、
多数のノズルから該ローラ対にリンス兼不感脂化液を噴
出させて該ローラ対の乾燥を遅らせる方法等の少なくと
も一つの方法を講することが好ましい。
前記の様にスキージされた後の平版印刷版は次いで乾燥
されることが好ましい。
I 本発明の処理方法において、乾燥後のリンス兼不感脂化
液の塗布重量は0.001g −1g/m2の範囲で使
用され、0.005g〜0.5g/m2が好ましく、更
には0.01g −0,3g/ml′が特に好まシイ。
本発明処理方法で処理された平版印刷版の消去処理に用
いられる消去液には、特公昭46−16047号、同5
1−33442号、特開昭54−89806号、同55
−121447号、同60.17748号各公報、特願
昭60−59285号、同60−53165、同60−
31330号、同60−13262号各明細書に記載さ
れているように、感光層を溶解、膨潤又は溶解させる溶
剤を主成分として必要に応じその他の溶剤、酸、水、界
面活性剤、増粘剤等を含ませたものが用いられる。
これらのうちでも特に珪酸微粉末、セルロース類等の増
粘剤を含有しかつ水を含有する消去液を使用した場合に
本発明の効果が顕著である。
消去処理の具体的方法としては、消去液を画像部の上に
塗設し、数十秒間放置した後水洗する方法、消去液を筆
等の軟かい材質の治具に含ませ、それで擦りその後水洗
する方法等がある。 このようにして処理されて得られ
た平版印刷版は必要に応じて、現像インキ盛、不感脂化
処理等の工程に供することができる。
次に、本発明の処理装置を図面を参照して説明する。な
お、以下の説明で同一構成要素には同一符号を使用して
いる。
第1図は本発明に係る処理装置の例を示す断面図である
。同図において、lは現像液を用いて現像処理を行う第
1の処理部、2は現像処理後の後処理を行う第2の処理
部である。第2の処理部2は水洗を行う水洗部2aとリ
ンス兼不感脂化液で処理するリンス兼ガム引き部2bと
からなっている。
第1の処理部1において、5は現像液を入れる現像液タ
ンク、6a、6b、6cは現像液をPS版に供給するシ
ャワーノズル、7は現像液タンク5内の現像液をシャワ
ーノズル6a〜6cへ送るポンプである。8aは現像補
充液タンク、8bは現像補充液用希釈水を入れる希釈水
タンクで、定量ポンプ9でこれらのタンク中の現像補充
液及び希釈水を現像液タンク5内の現像液に補充するよ
うになっている。lOは搬送ローラ対、11は搬送ロー
ラ、13はps版の版面をこすって現像を促進させるブ
ラシローラ、14はPS版をスクイーゾする絞り口=う
、PはPS版又はその搬送経路である。
第2の処理部2の水洗部2aにおいて、16は水洗用水
を入れる水洗水タンク、6dはシャワーノズル、7はポ
ンプ、17は水洗補充液タンクである。
リンス・ガム引き部2bにおいて、20はリンス兼不感
脂化補充液を入れるリンス兼ガム補充液タンク、21は
リンス兼不感脂化補充液用希釈水を入れる希釈水タンク
、22は繰り返し使用するリンス兼不感脂化液を入れる
リンス兼ガム液タンク、9は定量ポンプ、6eはPS版
の版面上にリンス兼不感脂化液を供給するシャワーノズ
ルである。14cはPS版の版面上に塗布するリンス兼
不惑脂化液量を調節する絞りローラである。25は第1
の処理部lは通過させずに第2の処理部のみを通過させ
る手段である挿入ガイドで、該挿入ガイドに案内されて
後処理工程である第2の処理部へ直接PS版を挿入し得
るように構成されている。
26はPS版の面積を測定する反射センサ、27はPS
版の種類を判別する反射センサである。センサ26、2
7によって検知された信号によって搬送されるPS版の
面積及び種類に応じた補充がされるように図示しない制
御装置によ゛り定量ポンプ9の作動が制御されるように
構成されている。
次に、第1図に基づき本発明の処理方法について説明す
る。PS版は、まず第1の処理部lにおいて、現像液タ
ンク5に入れられたネガ・ポジ共用現像液がポンプ7で
送られてシャワーノズル6a〜6cからその版面に供給
されブラシローラ13で版面がこすられて現像される。
該ネガ・ポジ共用現像液は現像補充液タンク8及び希釈
水タンク9からそれぞれ濃厚現像補充液及び希釈用水が
補充されて繰り返し使用される。上記補充は、センサ2
6.27によって検知された信号によって搬送されるP
S版の面積及び種類に応じた補充がされる。PS版は第
1の処理部lの最終段階で絞りローラ14aによってそ
の表裏面に付着している現像液及びPS版の感光層の溶
出物が除去されて現像処理を終わる。
次いで、PS版は第2の処理部2へ搬送される。
まず、水洗部2aにおいて、水洗水タンク16に入れら
れた水洗水はポンプ7によってシャワーノズル6dから
PS版の表裏面に供給されて水洗され、次いで、絞りロ
ーラ14bによってスクイーズされる。
PS版は、次いでリンス・ガム引き部2bへ搬送される
。ここで、PS版はリンス兼不感脂化液タンク22に入
れられたリンス兼不感脂化液がポンプ7によってシャワ
ーノズル6eからPS版の版面に供給される。リンス兼
ガム液タンク22中のリンス兼不感脂化液はリンス兼ガ
ム液タンク20に入れられたリンス兼不感脂化補充液及
び希釈水タンク21に入れられた希釈水によって補充さ
れる。この補充は、センサ26.27によって検知され
た信号によって搬送されるPS版の枚数、面積等に応じ
た補充がされるようになっている。
第2図は本発明に係る処理装置の別の例を示す断面図で
ある。同図に示す処理装置は、現像を行う第1の処理部
が第1図に示した装置と異なるだけで、後処理部即ち第
2の処理部は第1図に示す装置と同じである。同図にお
いて、Iaは第1の処理部、30は繰り返し使用される
ネガ・ポジ共用現像液にPS版を浸漬して現像する現像
層、8は現像補充液を入れる現像補充液タンク、9はポ
ンプ、10、31は搬送ローラ、14aは絞りローラ、
32は第2の処理部2へ直接PS版を挿入する場合の挿
入ガイドである。第2の処理部は第1図におけると同じ
である。
〔作用〕
本発明の方法におけるリンス兼不感脂化液による処理は
、1種の液でリンス液による処理の効果、即ち現像済み
の平版印刷版に付着して持ち込まれる現像液成分、溶解
した感光層組成物等を分散安定化し、乾燥後も平版印刷
版の版面に固着させない効果及び不感脂化処理の効果、
即ち現像済みの平版印刷版に付着しているアルカリ現像
液を除去し、版の非画像部を水に対して親和しゃすい性
質に変える効果が得られ、しかも従来の不感脂化処理の
ように、消去液による消去の前に水洗する必要がないの
で、後処理工程が簡略化される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 ポジ型ps版の作製 厚さ0.24mmの月S−1050アルミニウム板を2
%の水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬し、脱脂処理を行
った後に、希硝酸溶液中にて電気化学的に粗面化し、よ
く洗浄した後に希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って2
−5g/I11”の酸化皮膜を上記アルミニウム板表面
上に形成させた。このように処理されたアルミニラ板を
水洗、乾燥後、下記組成の感光液を乾燥重量2.5g/
m”となるように塗布し、乾燥してポジ型ps版を得た
感光性塗布液組成 ナフトキノン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−ス
ルホン酸クロライドとピロガロール・アセトン樹脂との
エステル化合物(特開昭60−143345号公報合成
例2に記載された化合物) 2重量部 フェノールとm−、p−混合クレゾールとホルムアルデ
ヒドとの共重縮合樹脂(合成時のフェノール、m−クレ
ゾール及びp−クレゾールの各々の仕込みモル比が20
 : 48 : 32、重量平均分子量MY= 740
0、数平均分子量Mn=1400)6.5重量部 p−tert−オクチルフェノールとホルムアルデヒド
より合成されたノボラック樹脂とナフトキノン−(1,
2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸クロライドと
のエステル化合物(縮合率:50モル%、Mw= 17
00)            0.1重量部ビクトリ
ア・ピュア・ブルーBOR (保止ケ谷化学(株)製)o、og重量部エチルセロソ
ルブ        80重量部メチルセロソルブ  
      20重量部ネガ型PS版の作製 厚さ0−24mmのJIS−1050アルミニウム板を
20%リン酸すl−’Jウム水溶液に浸漬して脱脂し、
希塩酸溶液中で電気化学的に粗面1ヒし、よく洗浄した
後に希硫酸溶液中で陽極酸化処理を行って1.5g/m
2の酸化皮膜を上記アルミニウム板表面上に形成させた
。このように処理されたアルミニウム板をさらにメタ珪
酸ナトリウム水溶液中に浸漬して封孔処理を行い、水洗
、乾燥した後に、下記組成の感光液を乾燥重量2.0g
/m2となるように塗布し、乾燥してネガ型PS版を得
た。
感光液組成 p−ジアジゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒド
との縮合物のヘキサフルオロリン酸塩1重量部 N−(4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド共重合
体(特公昭57−43890号の実施例1に記載のもの
)               10重量部ビクトリ
ア・ピュア・ブルー・BOH (保土谷化学工業(株)製、染料) 0.2重量部 エチレングリコールモノメチルエーテル100重量部 現像液 β−アニリノエタノール     0.3重量部プロピ
レングリコール     0.3重量部2−ヒドロキシ
−3−す7トエ酸   0.6重量部p−tert−ブ
チル安息香酸     1.2重量部エマルゲン147
        0.05重量部(化工(株)製、非イ
オン界面活性剤)ケイ酸カリウム水溶液     2.
2重量部(5i02含有26重量%、K20含有13重
量%)水酸化カリウム        1.5重量部亜
硫酸カリウム        0.9重量部水    
             90重量部現像補充液 β−アニリノエタノール     0.3重量部プロピ
レンゲレール 2−ヒドロキシ−3−す7トエ酸 p−tert−ブチル安息香酸 エマルゲン147 ケイ酸カリウム 水酸化カリウム 亜硫酸カリウム 水 リンス兼不感脂化液 デキストリン アラビアゴム 85%りん酸 くえん酸 水酸化ナトリウム ジラウリルスルホこはく酸ナトリウム 20重量部 水                  500重量部
前記ポジ型PS版及びネガ型PS版を多数枚用意し、4
0重量部 160重量部 10重量部 25重量 1重量部 0.6重量部 0.6重量部 1.5重量部 0.55重量部 6.0重量部 3.1重量部 1.8重量部 82重量部 透明ネガティブフィルム及び感度測定用ステップタブレ
ット(イーストマン・コダック社製NO,2、濃度差0
.15ずつ21段階のグレースケール)を密着して、2
kwメタルハライドランプ(告時電気(株)製 アイド
ルフィン2000)を光源として8.0mW/am2の
条件で、70cI11の距離からポジ型23版は60秒
間、ネガ型PS、版は30秒間露光を行った。
処理装置として第1図に示すものを用い、現像液タンク
5に前記現像液を24Q入れ、現像補充液タンク8に前
記現像補充液を、リンス兼ガム液タンク22には前記リ
ンス兼不感脂化液を入れた。
上記のようにして得られた露光されたポジ型23版10
0枚とネガ型PS版100枚をランダムに、準備した自
動現像機にて27℃、20秒で処理した。この時、PS
版1 m2処理したごとに現像補充液を5011IQ添
加していった。また、リンス兼不感脂化液は23版1m
2処理毎に5011IO,補充し、同時に水をPS版1
 va2旭理毎に5m12補充した。スクイズ後の版面
への付着量は20mff/m”となるよう・にした。
その結果、200版の処理でも1板目と同様の現像品質
が得られた。また途中、処理後のポジ型23版を下記組
成の消去液で消去して印刷にかけたが、消去部分が汚れ
ることなく、良好な印刷物が得られた。
消去液 キシレン            4重量部ジエチレン
グリコールジメチルエーテル17重量部 シクロへキサノン        17重量部ジオキサ
ン            5重量部トリアセチン  
        15重量部ヒドロキシプロピルメチル
セルロース 1重量部 ポリオキシエチレンポリオキシ プロピレンエーテル     16重量部りん酸(75
%) 3重量部 ホウフッ化水素酸        1重量部二酸化珪素
           6重量部実施例2 リンス兼不感脂化液の組成を下記のとおりに変えたほか
は実施例1と同様の実験を行った。その結果、実施例1
と同様の結果が得られた。
リンス兼不感脂化液 デキストリン          10重量部カルボキ
シメチルセルロースナトリウム塩0.45重量部 リン酸              0.25重量部ジ
(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム  
       0.14重量部ポリエチレンオキサイド
(エチレンオキサイド平均付加モル数20)ノニルフェ
ノールエーテル0.1重量部 p−ヒドロキシエチルベンゾエート 0.05重量部 水                 450重量部〔
発明の効果〕 本発明の方法によれば、自動現像機を用い、繰り返し使
用する現像液で現像する処理方法において、ネガ型23
版とポジ型23版を共通に現像でき、しかも後処理工程
も共通にすることができる。また、ネガ型23版とポジ
を13版を、消去の有無に関係なく効率的に処理するこ
とができる。
本発明の装置によれば、1台の自動現像機で、ネガ型2
3版とポジ型23版を共通に現像処理できるとともに、
ガムツーター無しに消去後の不感脂化処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明方法に用いられる処理装置の
例を示す断面図である。 1%  la・・・第1の処理部 2・・・第2の処理部 2a・・・水洗部 2b・・・リンス兼ガム引き部 5・・・現像液タンク 13a〜6e俸・俸シャワーノズル 8.8a・・・現像補充液タンク 8b、17.21・・・希釈水タンク 20・・・リンス兼ガム補充液タンク 22・・・タンク 25.32・・・挿入ガイド 30・・・現像槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ネガ型感光性平版印刷版及びポジ型感光性平版印
    刷版を、繰り返し使用されるネガ・ポジ共通現像液で処
    理した後、補充液を補充して繰り返し使用するリンス兼
    不感脂化液で処理する工程を含むことを特徴とする感光
    性平版印刷版の処理方法。
  2. (2)第1の処理部と第2の処理部に感光性平版印刷版
    を順次通過させる搬送手段、第1の処理部は処理液タン
    ク中の処理液を循環して感光性平版印刷版に供給する手
    段を有し、第2の処理部は処理液タンク中の処理液を循
    環して感光性平版印刷版に供給する手段及び該処理液に
    補充液を補充する手段を有し、かつ感光性平版印刷版を
    第2の処理部のみに通過させる手段を有することを特徴
    とする感光性平版印刷版の処理装置。
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