JPH0371135A - 感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法

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JPH0371135A
JPH0371135A JP20885089A JP20885089A JPH0371135A JP H0371135 A JPH0371135 A JP H0371135A JP 20885089 A JP20885089 A JP 20885089A JP 20885089 A JP20885089 A JP 20885089A JP H0371135 A JPH0371135 A JP H0371135A
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JP
Japan
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acid
plate
liquid
desensitizing
salts
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Pending
Application number
JP20885089A
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English (en)
Inventor
Akira Nogami
野上 彰
Masabumi Uehara
正文 上原
Kazuhiro Shimura
志村 和弘
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版(以下、rps版」という)
の処理方法に関し、更に詳しくは、ネガ型43版とポジ
型13版とを共用現像液で現像する処理方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動現像機を用い、現像液を繰り返し使用する現
像液でPS版を処理する方法において、水洗工程を経ず
に直ちに繰り返し使用するリンス液又は不感脂化液で処
理する方法が知られており、この方法は自動現像機のコ
ンパクト化及び廃液処理の面で有利である。しかし、ネ
ガ・ポジ共用現像液では、現像液中にネガ型43版とポ
ジ型13版の両者の成分が溶は込むため、現像液中に沈
澱が生じやすく、長期間連続使用すると版面に汚れが付
着し印刷時に汚れを生じる問題があり、またリンス工程
や不感脂化工程に現像液の沈澱が持ち込まれて配管系を
詰まらせる問題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、現像処理後のPS版の洗浄効果がすぐ
れ、印刷時の汚れを低減できるPS版の処理方法を提供
することである。本発明の他の目的は、現像後のリンス
工程や不感脂化工程での配管の詰まりを防止するPS版
の処理方法を提供することである。本発明の更に他の目
的は、水洗工程がないため、自動現像機のコンパクト化
がなされ、水洗廃液が省けるPS版の処理方法を提供す
ることである。
〔発明の構成〕
本発明の上記目的は、ネガ型93版及びポジ型13版を
、繰り返し使用するネガ・ポジ共用現像液で現像処理し
た後、水洗せずに、補充液を補充して繰り返し使用する
リンス液で処理し、次いで補充液を補充して繰り返し使
用する不感脂化液で処理する工程を含むことを特徴とす
るPS版の処理方法によって遠戚される。
更に、本発明の好ましい実施態様として下記(1)〜(
6)が挙げられる。
(1)繰り返し使用するネガ・ポジ共用現像液は補充液
を補充して使用する。
(2)リンス液及び/又゛は不感脂化液の補充はPS版
の面積に応じて補充量を決める。
(3)リンス液及び/又は不感脂化液の補充液は母液(
補充対象の液)より添加剤濃度を高くする。
(4)リンス液及び/又は不感脂化液の補充液は母液の
新液よりpHを低くする。
(5)繰り返し使用するリンス液及び/又は不感脂化液
の循環経路にフィルタを設ける。
(6)繰り返し使用するネガ・ポジ共用現像液による現
像処理はPS版を現像液に浸漬して現像するタイプの現
像を行う。
以下、本発明方法を、該方法に用いられる装置の図面を
参照して説明する。
第1図は本発明方法に用いられる処理装置の例を示す断
面図である。第1図において、lは繰り返し使用するネ
ガ・ポジ共用現像液で現像処理する現像部、2は補充液
を補充して繰り返し使用するリンス液で処理するリンス
部、3は補充液を補充して繰り返し使用する不感脂化液
で処理する不感脂化部、SはPS版又はその搬送経路で
ある。
現像部1において、PS版Sを現像処理すべき面を上に
して現像部1へ挿入すると、搬送ローラ4.5、搬送機
能を有するスクイズローラ6.7で図上左から右方向へ
搬送され、現像槽8中に充たされた現像液9中に浸漬さ
れる。現像液9は現像補充液タンクlO中の濃厚現像補
充液11と希釈水タンク12中の希釈水13が補充され
ながら繰り返し使用される。14.15は定量ポンプで
ある。現像槽9中の現像液9はポンプ16によって液中
スプレィ装置17a、 17bへ圧送し、PS版Sの表
裏面へ噴射させ、現像を促進させる。18は上水道の配
管、19は現像液9中の浮遊物を除去するフィルタであ
る。
リンス部2において、20はリンス液21を入れるリン
ス液タンクである。リンス液21はリンス補充液タンク
22中の濃厚補充液23と希釈水タンク24中の希釈水
25が補充されて繰り返し使用される。26.27は定
量ポンプである。リンス液21はポンプ28で圧送しシ
ャワーノズル29からPS版Sの版面に噴射させる。3
0はリンス液中の浮遊物を除去するフィルタ、31は搬
送ローラ、32はスクイズローラである。
不感脂化部3において、34は不感脂化液35を入れる
不感脂化液タンクである。不感脂化液35は不感脂化補
充液タンク36中の濃厚補充液37と希釈水タンク38
中の希釈水39が補充されて繰り返し使用される。40
.41は定量ポンプである。不感脂化液35はポンプ4
2で圧送しシャワーノズル43からPS版Sの版面に噴
射させる。44は不感脂化液中の浮遊物を除去するフィ
ルタ、45は搬送ローラ、46はスクイズローラである
上記処理装置のPS版Sの挿入部には、PS版Sの面積
を測定する面積測定反射センサ33及びPS版Sの搬送
を検出する板検出反射センサ34を設け、その検出結果
により各処理液の補充、搬送装置の駆動等を制御する。
第2図は本発明方法に用いられる装置の他の例を示す断
面図である。第2図において、48は現像処理を行う現
像部、49はリンス液による処理を行うリンス部、50
は不感脂化液による処理を行う不感脂化部、SはPS版
又はその搬送経路である。
現像部48において、現像液タンク51に入れられた現
像液52はポンプ53によりシャワーノズル54へ圧送
され、シャワーノズル54から搬送ローラ55.56等
によって図上で右方向へ搬送されるPS版Sへ噴射され
、流下して現像液タンク51に戻り、繰り返し使用され
る。57はPS版Sの版面をこすって現像を促進するた
めのブラシローラ、58はPS版Sの表裏面に付着した
現像液及び溶出成分を除去するスクイズローラである。
ブラシローラ57としては、例えば直径50mm程度の
塩化ビニル樹脂製のパイプに直径0.05〜0.1mm
程度のナイロン毛を毛足の長さ10〜20mmに植え込
んだものが用いられる。現像液52は現像補充液タンク
59中の濃厚現像補充液60と希釈水タンク61中の希
釈水62が補充されなから繰り返し使用される。63.
64は定量ポンプである。
PS版Sは次いでリンス部49へ搬送される。リンス部
49において、66はリンス液67を入れるリンス液タ
ンクである。リンス液67はリンス補充液タンク68中
の濃厚補充液69と希釈水タンク70中の希釈水71が
補充されて繰り返し使用される。72.73はポンプで
ある。リンス液67はポンプ74で圧送しシャワーノズ
ル75からPS版Sの版面に噴射させる。76は搬送ロ
ーラ、77はスクイズローラである。
PS版Sは次いで不感脂化部509へ搬送される。不感
脂化部50において、80は不感脂化液81を入れる不
感脂化液タンクである。不感脂化液81は不感脂化補充
液タンク82中の濃厚補充液83と希釈水タンク70中
の希釈水84が補充されて繰り返し使用される。86.
87はポンプである。不感脂化液81はポンプ88で圧
送しシャワーノズル89からPS版Sの版面に噴射させ
る。90は搬送ローラ、91はスクイズロラである。3
3.34は第1図におけるそれぞれ面積測定反射センサ
33、板検出反射センサ34と同じである。
なお、前記スクイズローラとしては例えば硬さ(JIS
−A)30〜60.反ばつ弾性50%以上のゴム材料、
例えばシリコーンゴム(硬さ40、反ばつ弾性70%)
、インプレンゴム(硬さ50、反ばつ弾性80%)、ス
チレンゴム、ブタジェンゴム、クロロブレンゴム、ウレ
タンゴム、ウレタン−プロピレンゴム等を用いたものを
用いることができる。
本発明方法に用いられるネガ・ポジ共用現像液としては
、ジアゾ化合物を感光性成分として含むネガ型PS版及
び0−キノンジアジドを感光性成分として含むポジ型P
S版の共用現像液として公知の組成の現像液を用いるこ
とができる。該現像液は、好ましくは、水を主たる溶媒
とする(具体的には溶媒の50重量%以上が水である)
アルカリ性現像液である。
該現像液のアルカリ剤としては、例えばケイ酸アルカリ
(ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム等)、水酸化カリ
ウム、水酸化すトリウム、水酸化リヂウム、第三リン酸
ナトリウム、第ニリン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ム、第ニリン酸カリウム、第三リン酸アンモニウム、第
ニリン酸アンモニウム、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アン
モニウムなどのような無機アルカリ剤、モノ、ジ又はト
リエタノールアミン及び水酸化テトラアルキルのような
有機アルカリ剤及び有機ケイ酸アンモニウム等を用いる
ことができる。アルカリ剤の現像液中の含有量は0.0
5〜20重量%の範囲が好ましく、より好ましくは0.
1−10重量%の範囲である。
該現像液には、その他公知の添加剤、例えば、水溶性又
はアルカリ可溶性の有機又は無機の還元剤、有機カルボ
ン酸及びその塩、アニオン、ノニオン、カチオン各界面
活性剤及び有機溶媒等を含有させることができる。
有機の還元剤としては、例えばハイドロキノン、メトー
ル、メトキシキノン等のフェノール化合物、フェニレン
ジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合物があり
、無機の還元剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリ
ウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、亜リン酸ナト
リウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸水素ナトリウム、
亜リン酸水素カリウム、亜リン酸二水素すi・リウム、
亜硫酸水素カリウム等のリン酸塩、ヒドラジン、チオ硫
酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム等を挙げること
ができるが、特に効果が優れている還元剤は亜硫酸塩で
ある。これらの還元剤は0.1〜10重量%、より好ま
しくは0.5〜5重量%の範囲で含有される。
前記有機カルボン酸には、炭素原子数6〜20の脂肪族
カルボン酸、およびベンゼン環またはナフタレン環にカ
ルボキシル基が置換した芳香族カルボン酸が包含される
脂肪族カルボン酸としては炭素数6〜20のアルカン酸
が好ましく、具体的な例としては、カプロン酸、エナン
チル酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウ
リン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等
があり、特に好ましいのは炭素数6〜12のアルカン酸
である。また炭素鎖中に二重結合を有する脂肪酸でも、
枝分れした炭素鎖のものでもよい。上記脂肪族カルボン
酸はナトリウムやカリウムの塩またはアンモニウム塩と
して用いてもよい。
芳香族カルボン酸の具体的な化合物としては、安息香酸
、0−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、0−ヒド
ロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ter
L−ブチル安息香酸、0−アミノ安息香酸、p−アミノ
安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、2.5−ジ
ヒドロキシ安息香酸、2.3〜ジヒドロキシ安息香酸、
2.3−ジヒドロキシ安息香酸、3゜5−ジヒドロキシ
安息香酸、没食子酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−
1−ナフトエ酸、l−ナフトエ酸、2−ナフトエ酸等が
ある。
上記芳香族カルボン酸はナトリウムやカリウムの塩また
はアンモニウム塩として用いてもよい。
脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸の含有量は格別な
制限はないが、0.1重量%より低いと効果が十分でな
く、また30重量%以上ではそれ以上の効果の改善が計
れないばかりか、別の添加剤を併用する時に溶解をさま
たげることがある。従って好ましくは0.1−10重量
%の添加量であり、より好ましくは0.5〜4重量%で
ある。
アニオン型界面活性剤としては、高級アルコール(CS
〜C22)硫酸エステル塩類[例えば、ラウリルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコール
サルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコールサル
フェートのアンモニウム塩、r Teepol−81J
  (商品名・シェル化学製)、第二ナトリウムアルキ
ルサルフェートなど1、脂肪族アルコールリン酸エステ
ル塩類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナ
トリウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(
例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、
イソプロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、シ
ナフタリンジスルホン酸のナトリム塩、メタニトロベン
ゼンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミド
のスルホン酸塩類(例えば、Cl7H33CON(CH
3)CHxSOsNaなど)、二塩基性脂肪酸エステル
のスルホン酸塩類(例えば、ナトリウムスルホコハク酸
ジオクチルエステル、ナトリウムスルホコハク酸ジヘキ
シルエステルなど)がある。これらの中で特にスルホン
酸塩類が好適に用いられる。
ノニオン界面活性剤は大別するとポリエチレングリコー
ル型と多価アルコール型に分類することができ、どちら
も使用できるが、現像性能点からポリエチレングリコー
ル型のノニオン界面活性剤が好ましく、その中でもエチ
レンオキシ基(−CH、C1,O−)を3以上有し、か
つHLB値CHLBはHydr。
phile−LipophileBalanceの略)
が5以上(より好ましくは8〜20)のノニオン界面活
性剤がより好ましい。
ノニオン界面活性剤のうち、エチレンオキシ基とプロピ
レンオキシ基の両者を有するものが特に好ましく、その
なかでHLB値が8以上のものがより好ましい。
ノニオン界面活性剤の好ましい例として下記般式〔1〕
〜〔8〕で表される化合物が挙げられる。
(1)  RO(CHzCl(20)nHCH。
■ [3)  R−0−(CH,CHO)m −(CFl、
CH,0)nH(6)  HO(C,H,0)a−(C
3H60)b−(CJ+0)cH(8)  HO−(C
I(、CH20)nH〔l〕〜〔8〕式において、Rは
水素原子又は1価の有機基を表す。該有機基としては、
例えば直鎖もしくは分岐の炭素数1〜30の、置換基(
例えばアリール基(フェニル等))を有していてもよい
アルキル基、アルキル部分が上記アルキル基であるアル
キルカルボニル基、置換基(例えばヒドロキシル基、上
記のようなアルキル基等)を有していてもよいフェニル
基等が挙げられる。alb、c、m、n、x及びyは各
々1−40の整数を表す。
ノニオン界面活性剤の具体例を示す。
ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルエテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンベヘニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ホリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミン、
ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエ
チレンオレイン酸アミド、ポリオキシエチレンヒマシ油
、ポリオキシエチレンアビエチルエーテル、ポリオキシ
エチレンラノリンエーテル、ポリオキシエチレンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリ
オキシエチレングリセリルモノオレート、ポリオキシエ
チレングリセルモノステアレート、ポリオキシエチレン
プロピレングリコールモノステアレート、オキシエチレ
ンオキシプロピレンブロックポリマー ジスチレン化フ
ェノールポリエチレンオキシド付加物、トリベンジルフ
ェノールポリエチレンオキシド付加物、オクチルフェノ
ールポリオキシエチレンポリオキシプロピレン付加物、
グリセロールモノステアレート、ソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビクンモノラウレート等
ノニオン界面活性剤の重量平均分子量は300〜5 6 10000の範囲が好ましく、500〜5000の範囲
が特に好ましい。
カチオン界面活性剤はアミン型と第四アンモニウム塩型
に大別されるが、これらの何れをも用いることができる
アミン型の例としては、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、N−アルキルプロピレンアミン、Nアルキルポリ
エチレンポリアミン、N−アルキルポリエチレンポリア
ミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニド、長鎖アミン
オキシド、アルキルイミダシリン、l−ヒドロキシエチ
ル−2−アルキルイミダシリン、l−アセチルアミノエ
チル−2−アルキルイミダシリン、2−アルキル−4−
メチル−4−ヒドロキシメチルオキザゾリン等がある。
また、第四アンモニウム塩型の例としては、長鎖第1ア
ミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキ
ルジメチルエチルアンモニウム塩、アルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリニウム塩
、アルキルイソキノリニウム塩、アルキルピリジニウム
硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウム塩、アシルア
ミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミノエチルメチ
ルジエチルアンモニウム プロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸ポリ
エチレンポリアミド、アシルアミノエチルピリジニウム
塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム塩、ス
テアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリエタノ
ールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸塩、トリ
オキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジ
ブチルアミノエタノール、セチルオキシメチルピリジニ
ウム塩、p−インオクチルフェノキシエトキシエチルジ
メチルベンジルアンモニウム塩等がある。(上記化合物
の例の中の 「アルキル」とは炭素数6〜20の、直鎖
または一部置換されたアルキルを示し、具体的には、ヘ
キシル、オクチル、セチル、ステアリル等の直鎖アルキ
ルが好ましく用いられる。)これらの中では、特に水溶
性の第四アンモニウム塩型のカチオン界面活性剤が有効
で、その中でも、アルキルトリメチルアンモニウム塩、
アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、エチレンオ
キシド付加アンモニウム塩等が好適である。また、カチ
オン成分をくり返し単位として有する重合体も広い意味
ではカチオン界面活性剤であり、本発明のカチオン界面
活性剤に音色される。特に、親油性モノマーと共重合し
て得られた第四アンモニウム塩を含む重合体は好適に用
いることができる。
該重合体の重量平均分子量は300〜50000の範囲
であり、特に好ましくは500〜5000の範囲である
これらの界面活性剤は0,5〜lO重量%の範囲で含有
させるのが好ましい。
有機溶媒としては知°Cおけろ水に対する溶解度が10
重量%以下のものが挙げられ、例えば酢酸エチル、酢酸
プロピル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、エチレングリコ
ールモノブチルアセード、乳酸ブチル、レブリン酸ブチ
ルのようなカルボン酸エステル;エチルブチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケ
トン類:エチレングリコールモノブチルエーテル、エチ
レングリコールベンジルエーテル、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、メチルフ
ェニルカルビノール、n−アミルアルコール、メチルア
ミルアルコールのようなアルコール類:キシレンのよう
なアルキル置換芳香族炭化水素;メチレンジクロライド
、エチレンジクロライド、モノクロルベンゼンのような
ハロゲン化炭化水素などがある。これらの有機溶媒は一
種以上を用いてもよい。
現像液のpHは11.5から13.5の範囲が好ましい
また、本発明に用いる現像液には現像性能を高めるため
に以下のような添加剤を加えることができる。例えば特
開昭5815152号公報記載のN a CQ 5KC
Q1KBr等の中性塩、特開昭59−190952号公
報記載のEDTA、NTA等のキレート剤、特開昭59
−121336号公報記載のCCo(NHx)〕8C1
23等の錯体、特開昭56−142528号公報記載の
ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドとア
クリル酸ナトリウムの共重合体等の両性高分子電解質、
特開昭58−59444号公報記載の塩化リチウム等の
無機リチウム化合物、9 0 特公昭50−34442号公報記載の安息香酸リチウム
等の有機リチウム化合物、特開昭59−75255号公
報記載のSi、Ti等を含む有機金属界面活性剤、特開
昭59−84241号公報記載の有機硼素化合物が挙げ
られる。
更に、本発明方法に用いられるネガ・ポジ共用現像液に
は、特開昭62−24263号、同62−24264号
、同6225761号、同62−35351号、同62
−75535号、同62.89060号、同62−12
5357号、同62−133460号、同62−159
148号、同62−168160号、同62−1757
58号、同63−200154号、同63−20565
8号、各公報に記載されているような現像液が含まれる
本発明に用いられるリンス液としては界面活性剤の水溶
液を使用することができる。該リンス液は現像済みの平
版印刷版に付着して持ち込まれる現像液成分、溶解した
感光層組成物等を分散安定化し、乾燥後も平版印刷版表
面に固着させない効果を有するものと考えられる。
かかる界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類、ポリオキシエチレン化1)7.チルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロビレンア
ルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソ
ルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリトール
脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪
酸エステル、しょ糖脂肪酸部分エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂
肪酸ジェタノールアミド類、N、N−ビス−2−ヒドロ
キシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアル
キルアミンオキシドなどの非イオン性界面活性剤、脂肪
酸塩類、アビチェン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホ
ン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホ
こはく酸エステル塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸塩類、分岐鎖アルキルヘンセンスルホン酸塩類、アル
キルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポ
リオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メ
ヂル〜N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アルキ
ルスルホこはく酸モノアミドニナトリウム塩類、石油ス
ルホン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脚油、脂肪酸
アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エ
ステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類
、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エ
ステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テル硫酸エステル塩類、アルキルりん酸エステル塩類、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルりん
酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の
部分けん化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物
の部分けん化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン
縮合物類などのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン
塩類、第四級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体など
のカチオン性界面活性剤、カルボキシベタイン類、アミ
ノカルボン酸類、スルホベタイン類、アミン硫酸エステ
ル類、イミダシリン類などの両性界面活性剤があげられ
る。
以上挙げた界面活性剤の中でポリオキシエチレンとある
ものは、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレン、
ポリオキシブチレンなどのポリオキシアルキレンに読み
替えることもでき、それらの界面活性剤もまた包含され
、以下の説明においても同様である。
これらの内、ポリオキシエチレンアルキルエテル類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエテル類、ポリオキ
シエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、
グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部
分エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステ
ル3 4 類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチ
レン化ひまし油、ジアルキルスルホこはく酸塩類、アル
キルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、脂肪酸塩類、
アルキルりん酸エステル塩類、ナフタレンスルホン酸塩
ホリマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルアミン
塩類、アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類は
平版印刷版の画像部の感脂性の低下を抑える傾向もある
ので好ましく、その中でもポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリル
フェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン
脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリト−ル脂肪酸部
分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステ
ル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ジア
ルキルスルホこはく酸エステル塩類、アルキル硫酸エス
テル塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類は特に好ま
しい。
最も好ましいものは分散力の強いアルキルベンゼンスル
ホン酸塩類及びジアルキルスルホこはく酸エステル塩類
である。
上記の界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わ
せて使用することができ、水溶液中に約0.1重量%か
ら約20重量%、より好ましくは0.5重量%から10
重量%の範囲で使用される。
本発明におけるリンス液のpHは1−12が好ましい。
このpHに該水溶液を調整するために、酸および緩衝剤
としての水溶性塩のいづれかまたは両方を含有させてお
くことが好ましい。これにより、平版印刷版に該水溶液
を施した場合に、版上に残留する現像液成分が中和され
、非画像部がより親水性となる。
緩衝剤の詳細は、例えば「化学便覧基礎編■」日本化学
会編、昭和47午2月20日第5刷、丸善株式会社発行
、1312〜1320頁に記載されており、これらはそ
のまま適用することができる。
好適な酸と水溶性塩としては、モリブデン酸、ホウ酸、
硝酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸などの無機酸、酢酸、しゅ
う酸、酒石酸、安息香酸、こはく酸、くえん酸、りんご
酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸などの水溶性有機酸
等の酸とその塩があげられる。より好ましいの塩は水溶
性アルカリ金属塩およびアンモニウム塩で、特に好まし
いものはモリブデン酸アンモニウムなどのモリブデン酸
塩、燐酸ナトリウムなどの燐酸塩、テトラポリ燐酸カリ
ウム、トリメタ燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸塩、しゅ
う酸ナトリウ”ムなどのしゆう酸塩、酒石酸カリウムな
どの酒石酸塩、こはく酸ナトリウムなどのこはく酸塩、
くえん酸アンモニウムなどのくえん酸塩である。かかる
酸と水溶性塩はそれぞれ単独または二種以上組み合わせ
て使用することができる。
本発明におけるリンス液のより好ましいpHは0.5〜
8である。最も好ましいpHは2.0〜6.5であり、
この場合に平版印刷版の非画像部の不感脂化性能がより
高いものとなる。
また本発明方法では該水溶液中に現像成分が持ち込まれ
るので、これを中和するために、予定されたPS版の処
理面積に応じた量の塩および、または酸をあらかじめ含
有させておくことが好ましい。
該水溶液中に含有させる酸と塩の添加量は特に限定され
ないが、該水溶液の総重量に対し酸と塩の総量で約10
重量%以下であることが好ましい。
より好ましくは0.01〜6重量%の範囲で使用される
本発明におけるリンス液には更にソルビン酸、p−オキ
シ安息香酸エチルなどの防腐剤、防黴剤、没食子酸プロ
ピル、2.6−ジーL−ブチル−4−エチルフェノール
、2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノールなど
の酸化防止剤を含有させておくことができる。
これらの保存料としての防腐剤、防黴剤、酸化防止剤は
少量添加することにより、該水溶液の保存による変質等
を防止することができるが、好ま7 8 しい添加量は0.001〜5重量%である。
本発明におけるリンス液には、親油性物質を含有させて
おくことが好ましい。
これにより、平版印刷版の画像部がより高い感脂性を示
すようになり、現像インキ盛りが容易になるばかりでな
く、該水溶液による処理の後、版面保護剤処理を行う場
合は、画像部の感脂性の低下を強く抑えることができる
好ましい親油性物質には、例えばオレイン酸、ラウリン
酸、吉草酸、ノニル酸、カプリン酸、ミスチリン酸、バ
ルミチン酸などのような炭素数が5〜25の有機カルボ
ン酸、ひまし油などが含まれる。これらの親油性物質は
単独もしくは2以上組み合わせて使用することができる
本発明におけるリンス液中に含まれる親油性物質は、そ
の総数量に対して0.005重量%から約10重量%、
より好ましくは0.05〜5重量%の範囲である。
リンス液のPS版への噴射量はPS版1 m2あたり1
〜1012の範囲が適当である。
本発明において用いられる不感脂化液は現像済みの平版
印刷版に付着しているアルカリ現像液を除去し、版の非
画像部を水に対し親和しやすい性質に変える効果を有す
るものと考えられる。
本発明に使用し得る不感脂化液は、水溶性高分子化合物
および水を必須成分とし必要に応じて界面活性剤、酸、
水溶性塩類、親油性物質、湿潤剤、有機溶剤、及び防腐
防黴剤等を含有することができる。
本発明に用いられる不感脂化液に含まれる水溶性高分子
化合物には天然高分子と半天然物と合成品が含まれる。
天然高分子には、かんしょデンプン、ばれいしょデンプ
ン、クビオカデンプン、小麦デンプン及びコーンスター
チ等のデンプン類、カラジーナン、ラミナラン、塩ソウ
マンナン、ふのり、アイリッシュモス、寒天及びアルギ
ン酸ナトリウム等の藻類から得られるもの、トロロアオ
イ、マンナン、クインスシード、ベクチル、トラガカン
トガム、カラヤガム、キサンチンガム、グアービンガム
、ローカストビンガム、アラビアガム、キャロプガム及
びベンゾインガム等の植物性粘質物、デキストラン、グ
ルカン及びレバンなどのホモ多糖並びにサクシノグルカ
ン及びザンタンガムなどのへテロ多糖等の微生物粘質物
、にかわ、ゼラチン、カゼイン及びコラーゲン糖のタン
パク質などが挙げられる。半天然物(半金成品)にはア
ルギン酸プロピレングリコールエステルの他に、ビスコ
ース、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルエ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
エチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレート等の繊維素誘導体並び加工でんぷん等が
あげられる。加工でんぷんには白色デキストリン、黄色
デキストリン及びブリティッシュガムなどの焙焼でんぷ
ん、酵素デキストリン及びシャーディンガーデキストリ
ンなどの酵素変性デキストリン、可溶化でんぷんに示さ
れる酸分解でんぷん、ジアルデヒドスターチに示される
醇化でんぷん、変性アルファー化でんぷん及び無変性ア
ルファー化でんぷん、りん酸でんぷん、脂肪でんぷん、
硫酸でんぷん、硝酸でんぷん、キサントゲン酸でんぷん
及びカルバミン酸でんぷんなどのエステル化でんぷん、
カルボキシアルキルでんぷん、ヒドロキシアルキルでん
ぷん、スルホアルキルでんぷん、シアノエチルでんぷん
、アリルでんぷん、ベンジルでんぷん、カルバミルエチ
ルでんぷん及びジアルキルアミアルキルでんぷんなどの
エーテル化でんぷん、メチロール架橋でんぷん、ヒドロ
キシアルキル架橋でんぷん、りん酸架橋でんぷん及びジ
カルボン酸架橋でんぷんなどの架橋でんぷん、でんぷん
ポリアクリルアミド共重合体、でんぷんポリアクリル酸
共重合体、でんぷんポリ酢酸ビニル共重合体、でんぷん
ポリアクリロニトリル共重合体、カチオン性でんぷんポ
リアクリル酸エステル共重合体、カチオン酸でんぷんビ
ニルポリマー共重合体、でんぷんポリスチレンマレイン
酸共重合体及びでんぷんポリエチレンオキサイド共重合
体などのでんぷんグラフト共重合体などがあげられる。
1 2− 合成品にはポリビニルアルコールの他部分アセタル化ポ
リビニルアルコール、アリル変性ポリビニルアルコール
、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテ
ル及びポリビニルイソブチルエーテルなどの変性ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアク
リル酸エステル部分けん化物、ポリアクリル酸エステル
共重合体部分けん化物、ポリメタアクリル酸塩及びポリ
アクリルアマイドなどのポリアクリル酸誘導体及びポリ
メタクリル酸誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエ
チレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピ
ロリドンとビニルアセテートの共重合体、カルボキシビ
ニルポリマー スチロルマレイン酸共重合体物、スチロ
ールクロトン酸共重合物などがあげられる。これらの内
、藻類から得られるもの、植物性粘質物、繊維素誘導体
、加工デンプン、アルギン酸プロピレングリコールエス
テル及び合成品は印刷版上の皮膜形成性が良好なため好
ましく用いられる。さらに好ましくはアルギン酸ナトリ
ウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、トラ
ガカントガム、ローカストビンガム、グアービンガム、
アラビアガム、メチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、焙焼でん
ぷん、酸素変性デキスl−IJン、酸化でんぷん、酸分
解でんぷん、アルファー化でんぷん、ポリエチレングリ
コール、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸誘導体、ポリメタクリル酸誘導体
、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドンである
。植物性粘質物、繊維素誘導体及び加工でんぷんは乳化
物の保護コロイド性が強いため好ましく用いられる。焙
焼でんぷん、酵素変性デキストリン、酸化でんぷん、酸
分解でんぷん、アルファー化でんぷんは画像部の感脂性
低下をまねかないため好ましく用いられる。
繊維素誘導体は増粘効果によるエマルジョン安定性が高
いため好ましい。カルボキシメチルセルロース、アラビ
アガム、トラガカントガム、ローカストビンガム及びグ
アービンガムは非画像部の不感脂性が高いため好ましい
。中でもアラビアガムは非画像部の不感脂性が極めて高
く好ましい。これらの水溶性高分子化合物は単独または
二種以上組み合わせて使用できる。特にアルギン酸ナト
リウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ア
ラビアガム、デキストリン、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドンからなる群から選ばれた二種以上
の水溶性高分子化合物の併用は均一な皮膜形成性、画像
部の感脂性低下防止、乳化物の保護コロイド性能、乳化
物の乳化安定性の点から好ましい。アラビアガムを含み
、他の水溶性高分子化合物を一種またはそれ以上併用し
たものは、画像部の感脂性を低下させることなく、非画
像部の親水性、不感脂化を高めることができるので好ま
しく、アラビアガムと他の水溶性高分子化合物総量の比
は好ましくは4対1〜1対15、さらに好ましくは2対
1〜1対8である。中でもアラビアガムとデキストリン
の併用が最も好適に用いられる。水溶性高分子は、広範
囲の濃度で含有されるが、一般的には不感脂化剤の総重
量に対して約1〜約60重量%、より好ましくは2〜4
0重量%、さらに好適には8〜25重量%で使用される
本発明に用いられる不感脂化液には、さらに界面活性剤
を含有させることが好ましい。
かかる界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類、ポリオキシエチレンポリスチレンフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチリルポリオキシプロビレンアル
キルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソル
ビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリトール脂
肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸
エステル、しょ糖脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレン
グリコール脂肪酸エステル類、5 6 ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチ
レン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸部分エステル類、脂肪酸ジェタノールアミド類、N、
N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪
酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イオ
ン性界面活性剤、脂肪酸塩類、アビチェン酸塩類、ヒド
ロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩
類、ジアルキルスルホこはく酸塩類、直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン
酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキル
フェニルキシポリオキシエチレンブロピルスルホン酸塩
類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテ
ル塩類、N−メチル−Nオレイルタウリンナトリウム類
、N−アルキルスルホこはく酸モノアミドニナトリウム
塩類、石油スルホン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛
脚油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、ア
ルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸
エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルりん酸エ
ステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん
酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルリン酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン
酸共重合物の部分けん化物類、オレフィン−無水マレイ
ン酸共重合物の部分けん化物類、ナフタレンスルホン酸
塩ホルマリン縮合物類などのアニオン性界面活性剤、ア
ルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン塩類、ポリエチレンポリアミ
ン誘導体などのカチオン性界面活性剤、カルボキシベタ
イン類、アミノカルボン酸類、スルホベタイン類、アミ
ノ硫酸エステル類、イミダシリン類などの両性界面活性
剤があげられる。以上挙げた界面活性剤の中でポリオキ
シエチレンとあるものは、ポリオキシメチレン、ポリオ
キシプロピレン、ポリオキンブチレンなとのポリオキン
アルキレンに読み替えることもでき、それらの界面活性
剤もまた包含され、以下の説明においても同様である。
これらの内、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレナアルキルエーテル
類、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪
酸部分エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エ
ステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類
、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類
、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類
、ポリオキンエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類
、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキ
シエチレン化ひまし油、ジアルキルスルホこはく酸塩類
、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン塩類は前記の親油性物質と
同様に、平版印刷版の画像部の感脂性の低下を抑える働
きもあるので好ましく、その中でもポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
スチレンフェニルエーテル類、クリセリン脂肪酸部分エ
ステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエ
リスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコ
ールモノ脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、ジアルキルスルホこはく酸塩類、アル
キル硫酸エステル塩類は特に好ましい。また非イオン界
面活性剤ではHLBが14以下のものが乳化物を安定化
させる効果が高いために好ましく、さらにHLBが11
以下が好ましい。これらの界面活性剤は単独または二種
以上組み合わせて使用できるが、特にポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシプロピレン
ジアルキルフェニルエーテル類に代表されるアルキルフ
ェニル型非イオン性界面活性類剤とジアルキルスルホこ
はく酸塩類の併用、脂肪酸エステル類界面活性剤類とジ
アルキルスルホこはく酸塩類の併用及びアルキル9 0 フェニル型非イオン性界面活性剤類と脂肪酸エステル型
界面活性剤類とジアルキルスルホこはく酸塩類の併用は
不感脂化の製造時に乳化が容易であるばかりでなく、画
像部の感脂性の低下を抑える効果が相剰的に現われるの
で好ましい。さらに脂肪酸エステル型界面活性剤類とジ
アルキルスルホこはく酸塩類の併用の際には該脂肪酸エ
ステル型界面活性剤としては少なくとも二種の脂肪酸エ
ステル型界面活性剤の混合物(例えばソルビタンモノオ
レエートとソルビタンモノラウレートの混合物)を用い
ると現像液成分の混入の際にエマルジョンの安定性が向
上するので好ましい。界面活性剤は、不感脂化の総重量
に対して約0.5〜約20重量%、より好ましく1〜l
O重量%の範囲で使用できる。
本発明に用いられる不感脂化液には、さらに酸を含有さ
せることが好ましい。
不感脂化液中に含有される酸は、使用前の不感脂化液の
pHの酸性域、好ましくはpH1〜5、より好ましくは
pH1,5〜3の範囲に調整することを主目的として用
いられるものである。例えば燐酸、ピロ燐酸、ポリ燐酸
、第一燐酸ナトリウム、硼酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無
機酸、或は例えばこはく酸、修酸、くえん酸、マレイン
酸、乳酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸等の有機酸が使用でき、これらは単独または2以上組
み合わせて使用することができる。これらの中でも特に
燐酸およびこはく酸が好ましい。酸の使用量は不感脂化
剤のpHが酸性域となるような量で使用すればよいが、
大略0.01〜5重量%である。
不感脂化液には更に緩衝剤として水溶性塩を含有させて
おくことが好ましい。これにより不感脂化液を平版印刷
版に施した場合に、非画像部がより親水性となる。緩衝
剤の詳細は、例えば「化学便覧基礎編1[JE1本化学
会編、昭和47年2月20日第5刷丸善株式会社発行、
1312〜1320頁に記載されており、これらはその
まま適用することができる。好適な水溶塩にはモリブデ
ン酸、硼酸、硝酸、硫酸、燐酸、ポリ燐酸などの無機酸
の塩並びに酢酸、修酸、酒石酸、安息香酸、こはく酸、
くえん酸、りんご酸、乳酸、たんにん酸、p−トルエン
スルホン酸などの有機酸の塩があげられる。より好まし
い塩は水溶性アルカリ金属塩およびアンモニウム塩で、
特に好ましいものはモリブデン酸アンモニウムなどのモ
リブテン酸塩、硝酸カリウムなどの硝酸塩、硫酸塩、燐
酸ナトリウムなどの燐酸塩、テトラポリ燐酸カリウム、
トリメタ燐酸ナトリウムなどのポリ燐酸塩、修酸ナトリ
ウムなどの修酸塩、酒石酸カリウムなどの酒石酸塩、こ
はく酸ナトリウムなどのこはく酸塩、くえん酸アンモニ
ウムなどのくえん酸塩である。かかる水溶性塩はそれぞ
れ単独または二種以上組み合わせて使用することができ
、不感脂化剤の総重量に対し塩の総量は約10重量%以
下がエマルジョン安定性上好ましい。より好ましくは0
.01〜6重量%の範囲で使用される。また不感脂化剤
のpHは1〜lOの間にするのが好ましく、画像部の感
脂性の低下を抑えるためには1〜8の間が好ましい。最
も好ましくはpH2,0〜6.0のときに非画像部の不
感脂化効果が高い。
不感脂化液には更に親油性物質を溶解含有させておくこ
とができる。これにより不感脂化液のエマルジョン安定
性がより改善される上、画像部の感脂化の低下をより少
なくすることができる。好ましい親油性物質としては、
平版印刷用インクのベヒクルとして使用される親油樹脂
がある。具体的にはフェノールホルムアルデヒド樹脂、
クレゾールホルムアルデヒド樹脂、t−ブチルフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂などのノボラック型フェノール
樹脂、フェノールとキシレンとをホルムアルデヒドで縮
合させたキシレン樹脂、フェノールとメシチレンとをホ
ルムアルデヒドで縮合させた樹脂、ポリヒドロキシスチ
レン、ブロム化ポリヒドロキシスチレン、カシュー樹脂
、スチレンと無水マレイン酸の共重合体の部分エステル
化物、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂
、エポキシ樹脂、ロジン、水添ロジン及びロジンエステ
ルなどの変性ロジン、ギルソナイトなどの石油樹脂を挙
げることができ、これらの内でもノボラック型フェノー
ル樹脂、ロジンおよび変性ロジンが好ましい。他の好ま
しい親油性物質には可塑剤、=43 4 脂肪酸、脂肪油、ワックスがある。好ましい可塑剤には
例えばジブチルフタレート、ジデシルフタレート、ジ−
n−オクチルフタレート、ジー(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレート
、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレートな
どの7タル酸ジエステル類、例えばジオクチルアゼレー
ト、ジオクチルアジペート、ジブチルグリコールアジペ
ート、ジブチルセバケート、ジー(2−エチルヘキシル
)セバケート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩
基酸エステル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキ
シ化トリグリセライド類、例えばトリクレジル7オスフ
エート、トリオクチル7オス7エー)、)!Jスクロル
エチルフォスフエートなどの燐酸エステル類、例えば安
息香酸ベンジルなどの安息香酸エステル類が含まれる。
これらの内でも特に好ましいものは、臭気がなく安全性
の高いジオクチルアジペート、ジブチルセバケートおよ
びジオクチルアゼレートである。好ましい脂肪酸には、
カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルベン酸、
カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸
、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、バルミチン酸、ヘプ
タデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸
、ベヘン酸、リグノセレン酸、セロチン酸、ヘプタコサ
ン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラフセル酸、イソ吉草
酸等の飽和脂肪酸とアクリル酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、ウンデシル酸、オレイン酸、エライジン酸、セ
トレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リ
ノール酸、リルン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、
ステアロール酸、イワシ酸、クリリン酸、リカン酸等の
不飽和脂肪酸がある。好ましいワックスとしてはカルバ
ナラロウ、ミツロウ、鯨ロウ、虫目ロウ、羊毛ロウ、セ
ラックロウ等が挙げられる。
不感脂下肢には更に湿潤剤を含有させておくことができ
る。これにより不感脂化液の水溶性高分子化合物等の親
水性成分が平版印刷版の非画像部へ適度に拡がる特性と
、皮膜の柔軟性を向上させることができる。かかる湿潤
剤の好ましい例は多価アルコールテアリ、具体的にはエ
チレンクリコル、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコル
、ベンタンジオール、ヘキシレンフグリコール、テトラ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセ
リン、ソルビトール、ペンタエリスリトールなどがあげ
られ、特にグリセリンが好ましい。湿潤剤は本発明の不
感脂化剤の総重量に対して約0.5〜約10重量%、よ
り好ましくは1〜5重量%の範囲に用いられる。
不感脂化液には有機溶剤を含有させることができる。好
ましい有機溶剤は水難溶性のものであり、例えばテレピ
ン油、キシレン、トルエン、ベンゼン、n−へブタン、
ソルベントナフサ、ケロシン、ミネラルスピリッツ、沸
点が約+20°C〜約250°Cの石油留分、シクロヘ
キサノンなどのケトン類、ジクロロエチレンなどのハロ
ゲン化炭化水素、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコルモノブチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルなどのエチレングリコールエーテル類
などである。これらの溶剤は、不感脂化液の総重量に対
して約0.05〜約lO重量%、より好ましくは0.5
〜5重量%の範囲で使用される。
不感脂化液には更にソルビン酸、p−オキシ安息香酸エ
チルなどの防腐剤、防黴剤、没食子酸プロピル、2.6
−ジーt−ブチル−4−エチルフェノール、2゜6−ジ
ーt−ブチル−4−メチルフェノールなどの酸化防止剤
を含有させておくことが好ましい。これらの保存料とし
ての防腐剤、防黴剤、酸化防止剤は少量添加することで
不感脂化液の保存効果が得られるが、好ましくは0.0
01〜5重量%である。
本発明に用いられる不感脂化液には、含有させる界面活
性剤、親油性物質等、適宜選択することによってエマル
ジョン型不感脂化液、サスペンション型不感脂化液、非
エマルジョン型非サスペンション型不感脂化液等、いか
ようにも製造可能であるが、エマルジョン型不感脂化液
およびサスペンション型不感脂化液は平版印刷版の画像
部の感脂性の7 8 低下を防止する性能が高いため好ましく用いられる。ま
た不感脂化液の調製効率、運搬効率を高めるために、成
分を高濃度が調液しておき、使用時に好ましい濃度に水
で希釈する方法も使用できる。
不感脂化液のPS版への供給量は43版1m2あたり1
〜1012の範囲が適当である。
本発明方法で処理するネガ型13版は感光性成分として
ジアゾ化合物を用いた感光層を有するもの、ホシ型PS
版は感光性成分として0−キノンジアジド化合物を用い
た感光層を有するものであり、例えば特開昭62−17
5757頁第5頁左下欄第18行〜第7頁右上欄第11
行に記載されているようなPS版である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1 ナフトキノン1,2−ジアジド−5−スルホニルクロラ
イドとレゾルシン−ベンズアルデヒド樹脂とのエステル
化物(特開昭56−1044号の実施例1に記載のもの
)3重量部、タレゾールノボラック樹脂9重量部および
ビクトリア・ピュア・ブルー・BOH(保土谷化学化学
工業株式会社製、染料)0.12重量部をメチルセロソ
ルブ100重量部に溶解し感光液を調整した。厚さ0.
3mmの砂目立てしたアルミニウム板を硫酸中で陽極酸
化し、2.7g/m2の酸化皮膜をつくり、よく洗浄し
た後乾燥し、その上に上記感光液を塗布乾燥し、約2.
48/m”の感光層を有するPS版を得た。このように
して得られたポジ型ps版をlo03mmX 800m
mの大きさに裁断したものを多数枚用意し、これらに透
明陽画を通して80cmの距離から2kWのメタルハラ
イドランプを用いて60秒間露光した。
一方、ネガ型13版を次のようにして作成した。
厚さ0−24mmの砂目立てしたアルミニウム板を硫酸
中で陽極酸化し、約1.5g/m2の酸化皮膜をつくり
、よく洗浄した後、珪酸ナトリウム水溶液に浸漬し、充
分水洗後、乾燥し、下記組成の感光液を塗布した。
感光液組成 p−ヒドロキシフニニルメタクリルアミド、アクリロニ
トリル、エチルアクリレート、およびメタアクリル酸の
共重合体 (モル比は上記の順に8.5: 24: 60.5: 
7 )5.0重量部 p−ジアゾジフェニルアミンと バラホルムアルデヒドの縮合物の ヘキサフルオロリン酸塩     5.0重量部ビクト
リアピュアーブルーBOH (保土谷化学工業(株)製)0.1重量部エチレングリ
コールモノメチルエーテル100重量部 乾燥後の塗布量は、1−8g/m2であった。
このようにして得られたネガ型23版を800mm X
1003mmの大きさに裁断したものを多数枚用意し、
これらに透明陰画を通して80cmの距離から2kWの
メタルハライドランプを用いて50秒間露光した。
次に、下記組成の現像濃縮液を調製した。
現像濃縮液組成 β−アニリノエタノール       73.5gプロ
ピレングリコール        73.5g2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸     146.7gp−t
ert−ブチル安息香酸       294.0g5
0%水酸化カリウム水溶液     771.6gエマ
ルゲン147           7.5g(花王(
株)製、ノニオン界面活性剤)珪酸カリウム水溶液  
       540.6g(SiOx含有26重量%
、K20含有13重量%)40%亜硫酸カリウム水溶液
      450.3g水            
                1262.7g第1
図に示す自動現像機の現像槽8に上記現像濃縮液と水を
l:7の比率で混合した現像液2412を仕込み、現像
液温を27°Cに調整した。また、現像補充液タンクI
Oに下記組成の現像補充液を仕込んだ。
現像補充液組成 β−アニリノエタノール        62.0gプ
ロピレングリコール       124.0g2−ヒ
ドロキシ−3−ナフトエ酸     122.Ogp−
tert−ブチル安息香酸       307.6g
50%水酸化カリウム水溶液     1434.0g
1 2 エマルダン14フ             75.2
g(花王(株)製、ノニオン界面活性剤)珪酸カリウム
水溶液        1202.0g(Si02含有
26重量%、K20含有13重量%)40%亜硫酸カリ
ウム水溶液     376.0g水        
                  2361.6g
リンス液タンク20に下記組成のリンス液を水とl=1
の比率で希釈した液を1012入れ、リンス補充液タン
ク22に下記組成のリンス液を5Q入れ、補充の時に水
で1=1に希釈して補充した。
リンス液組成 ジー(2−エチレンヘキシル)スルホこはく酸エステル
ナトリウム塩        15gリン酸二水素ナト
リウム・二本塩  5.4gクエン酸・−水塩    
     1.2g水               
          1000g不感脂化液タンク34
には下記組成の不感脂化液を水で2倍に希釈したものを
IOQ仕込んだ。不感脂化補充液タンク36にも下記不
感脂化液5Qを仕込んだ。
不感脂化液組成 アラビアガム            5gデキストリ
ン             15g燐酸(75%) 
            0.3g水        
                  80gジー2−
エチルへキシルスルホコハク酸ナトリウム      
       1.0gノニルフェノールポリエチレン
オキサイドエーテル(エチレンオキサイドモル数6)1
.0g ステアリン酸             1.0gソル
ビタンモノオレエート       1.0gジブチル
7タレート          2.0g自動現像機の
搬送スピードを現像時間が25秒間になるように設定し
、前記ポジ型PS版およびネガ型23版を1:1の割合
で現像処理し、次いでリンス処理及び不惑脂化処理を行
った。
現像処理および経時による現像液の活性度の低下を前記
現像補充液を加えて補い、現像液の活性度が初めと同じ
状態を保つ様にしつつ現像処理を行った。また、リンス
液タンク20へはPS版1 m2コとに6mQ、不感脂
化液タンク34へは前記不感脂化補充液を水と2:lの
比率で混合したものをPS版l m2ごとに8m+2補
充するようにした。なお、前記現像補充液は水とl:3
の比率で混合され、43版5m2ごとに250mQずつ
現像液タンクに補充されるようにした。このような処理
条件で2000枚の前記PS版を処理したが2000枚
目の平版印刷版においても印刷時の汚れの発生等は見ら
れなかった。また、リンス液、不感脂化液も共にほとん
ど疲労していなかった。また、リンス液タンクおよび不
感脂化液タンクに沈澱物は見られず、ポンプ、配管部お
よびシャワーノズルの詰まりも起こらなかった。
比較例1 実施例1で用いた自動現像機において、リンス液タンク
および不感脂化液タンク20への補充を停止した以外は
実施例1と同様の実験を行った。最初は印刷時、非画像
部に汚れが発生しなかったが、200枚の前記PS版を
処理した時点で、印刷時、非画像部に地汚れが生じた。
リンス液及び不感脂化液は持ち込まれる現像処理液によ
りかなり疲労しており、使用に耐えるものではなく、交
換しなければならなかった。また、リンス液タンク内に
ヘドロ状の沈澱物が堆積しており、洗浄を行う必要があ
った。
実施例2 第2図に示す自動現像機を使用し、現像濃縮液および現
像補充液として下記の組成のものを用いた以外は実施例
1と同様の実験を行った。
現像濃縮液組成 β−アニリノエタノール         9.3gプ
ロピレングリコール        79.2gp−t
ert−ブチル安息香酸        243.0g
50%水酸化カリウム水溶液      615.3g
エマルゲン147             7.8g
(花王(株)製、ノニオン界面活性剤)珪酸カリウム水
溶液         582.9g(SiO2含有2
6重量%、K20含有13重量%)40%亜硫酸カリウ
ム水溶液      971.7g水        
                    1180.
8g5 6 現像補充液組成 β−アニリノエタノール         8.0gプ
ロピレングリコール        132.Ogp−
terL−ブチル安息香酸       253.6g
50%水酸化カリウム水溶液     1320.0g
エマルゲン147            78.0g
(花王(株)製品、ノニオン界面活性剤)珪酸カリウム
水溶液         1295.6g(Sin、含
有26重量%、K20含有13重量%)40%亜硫酸カ
リウム水溶液      81O,0g水      
                       24
16.4gこうした処理条件で実施例1と同様のPS版
を2000枚処理したが、2000枚目の平版印刷版に
おいても印刷時の汚れの発生時は見られなかった。また
、リンス液、不感脂化液は共にほとんど疲労していなか
った。リンス液タンクおよび不感脂化液タンクに沈澱物
は見られず、ポンプ、配管部およびシャワーノズルの詰
まりも起こらなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ネガ型PS版とポジ型13版とを繰り
返し使用する共通現像液で現像する処理方法における現
像処理後の印刷版の洗浄効果が優れるため印刷時の汚れ
の発生を低減でき、また現像処理後のリンス工程及び不
感脂化処理工程用装置における送液用配管の詰まりが改
善され、かつ水洗工程を省けるため自動現像機のコンパ
クト化が可能であり、水洗廃液の処理が不要になる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明方法に用いられる装置の例を
示す断面図である。 l、48・・・現像部 2.49・・・リンス部 3.50・・・不感脂化部 8・・・現像槽 10.59・・・現像補充液タンク 12.24.38.61,70.84・・・希釈水タン
ク17a、17b・・・液中スプレィ装置20.66・
・・リンス液タンク 22.68・・・リンス補充液タンク 36.82・・・不感脂化補充液タンク29.43,7
5.89・・・シャワーノズル 51・・・現像液タンク S・・・PS版

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ネガ型感光性平版印刷版及びポジ型感光性平版印刷版を
    、繰り返し使用するネガ・ポジ共用現像液で現像処理し
    た後、水洗せずに、補充液を補充して繰り返し使用する
    リンス液で処理し、次いで補充液を補充して繰り返し使
    用する不感脂化液で処理する工程を含むことを特徴とす
    る感光性平版印刷版の処理方法。
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