JPH10207078A - 感光性平版印刷版の自動現像装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の自動現像装置

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JPH10207078A
JPH10207078A JP847497A JP847497A JPH10207078A JP H10207078 A JPH10207078 A JP H10207078A JP 847497 A JP847497 A JP 847497A JP 847497 A JP847497 A JP 847497A JP H10207078 A JPH10207078 A JP H10207078A
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JP
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photosensitive lithographic
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Takeshi Miyazaki
毅 宮崎
Akio Kasakura
暁夫 笠倉
Kenji Kaneda
健志 金田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光性平版印刷版の画像部に悪影響を与えず
に現像を行うことができ、現像液や補充液の使用量を減
少させ、長期間安定的に現像を行うことを可能とする感
光性平版印刷版の自動現像装置を提供する。 【解決手段】 感光性平版印刷版を水平に移送して現像
を行う自動現像装置において、現像槽が、現像液を貯溜
して現像処理を行う内槽と、該内槽の外方に設けられ、
内槽から溢流する現像液を受けて循環せしめる外槽とか
らなり、内槽の対向する側壁には、前記印刷版が通り抜
けられる大きさのスリット状の送入口と取出口を水平に
設けると共に、現像液の液面が送入口と取出口より高い
位置となるように現像液を供給し、送入口から印刷版を
供給することによって印刷版を現像液に浸漬して現像す
るようにしてなる感光性平版印刷版の自動現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像露光された感光
性平版印刷版を現像する感光性平版印刷版の自動現像装
置に関する。更に詳しくは、露光後の感光性平版印刷版
の画像部に悪影響を与えず、長期間安定的に現像を行う
ことが可能な感光性平版印刷版の自動現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版を多数枚現像する従来
の感光性平版用自動現像装置としては、特開平1−31
0354に記載されているように、感光性平版印刷版を
下方に向けて挿入し、現像液に浸漬する方法(以下ディ
ップ現像方式)等が提案されている。しかしこれらの方
法では、感光性平版印刷版を上方より下方の現像液中に
浸漬し、その後再び上方に向けなおし、液中から引き上
げる必要があるため、感光性平版印刷版に無用な屈曲を
生じさせなければならない。このため、搬送系のローラ
が数多く必要となり、配置などの影響により装置が複雑
となる問題があった。また、複雑な構成のため、搬送系
にトラブルを生じる可能性が高くなり、そのため感光性
平版印刷版に傷などを生じさせる可能性が高く、予防の
ためのメンテナンスに多大な労力を要する問題があっ
た。更に感光性平版印刷版に曲げを与えることにより、
版の中で現像処理効果にむらが生じることとなり、現像
後の画像部に悪影響を与える可能性が高くなる問題があ
った。
【0003】感光性平版印刷版を多数枚現像する従来の
感光性平版用自動現像装置の他の例として、現像液をシ
ャワーなどの方式によって感光性平版印刷版に接触させ
る現像方式が提案されている。この場合は感光性平版印
刷版の搬送を直線的に行う構成とするため、搬送系の問
題はないが、ディップ現像方式と比較すると、空気によ
る疲労や、現像液からの水分などの蒸発が大きく、使用
開始後短時間で充分な現像ができなくなる。このため、
現像液や補充液を補充するか、現像液の交換が必要とな
る。しかし、補充の量や液交換頻度を増加させると廃液
量が増加すると共に操作が煩雑になる問題があった。逆
に補充の量や液交換頻度を少なくすると、現像性が問題
になると共に、感光性平版印刷版から溶出した成分が現
像液に溶存し得なくなり、スラッジ化するため配管など
の目詰まりの原因となる。このため現像槽に蓋を設けて
現像液の蒸発や空気との接触を減少させる方法や、特開
昭63−177140に記載の現像液中の溶存気体を除
去する装置などが提案されているが、いずれも充分な効
果をあげられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような問題を解決した感光性平版印刷版の自動現像装
置を提供することにある。すなわち、本発明の目的は、
感光性平版印刷版の画像部に悪影響を与えずに現像を行
うことができる感光性平版印刷版の自動現像装置を提供
することである。本発明の他の目的は、現像液や補充液
の使用量を減少させ、長期間安定的に現像を行うことを
可能とする感光性平版印刷版の自動現像装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的のた
め鋭意検討の結果、ディップ現像層の現像液の液面以下
から感光性平版印刷版を挿入し、水平移動させながら現
像処理を行い、そのまま水平移動させて感光性平版印刷
版を排出させることが可能な装置の構造を見いだし、本
発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、感光性平版印刷版を
水平に移送して現像を行う自動現像装置において、現像
槽が現像液を貯溜して現像処理を行う内槽と、該内槽の
外方に設けられ、内槽から溢流する現像液を受けて循環
せしめる外槽からなり、内槽の対向する側壁には、前記
印刷版が通り抜けられる大きさのスリット状の送入口と
取出口を水平に設けると共に、現像液の液面を送入口と
取出口より高い位置となるように現像液を供給し、送入
口から印刷版を供給することによって印刷版を現像液に
浸漬して現像するようにしてなる感光性平版印刷版の自
動現像装置、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による感光性平版印刷版用
自動現像装置は、画像を露光された感光性平版印刷版を
多数枚連続的に処理するものであり、特に光重合性組成
物で構成される感光層を有する感光性平版印刷版を現像
処理するに適した装置である。本発明の感光性平版印刷
版自動現像装置の一例を図1に示す。なお、図1は、感
光性平版印刷版の感光層が光重合性組成物で構成されて
いる場合に適する装置を示している。
【0008】図1において、自動現像装置1は、予備洗
浄機構2を有している。予備洗浄機構2は、光重合性組
成物で構成される感光層を有する感光性平版印刷版3の
保護被覆を除去するためのもので、洗浄液槽4の上部に
洗浄ロール5a、5bと6a、6bを有しており、保護
層除去のための洗浄液7はフィルター8、ポンプ9を経
て、ノズル管10、11から上部の洗浄ロール5a、6
a方向に噴出されるように構成されている。
【0009】また、12は光電スイッチで、印刷版3の
供給を検知して予備洗浄機構2等を起動させるように構
成されている。また、この光電スイッチは感光性平版印
刷版3が近接すると検知できるいかなるスイッチであっ
てもよい。13は、洗浄液7の取替え等に使用するため
のドレインバルブである。予備洗浄機構2の後方には、
印刷版3を送給する送りローラー14、15と、現像機
構16が設けられている。
【0010】本発明の最も重要な特徴は特定の現像機構
16を用いるところにあり、以下に現像機構16を詳細
に説明する。現像機構16は、図2に示すように内槽1
7と該内槽17の外側に設けられた外槽18とを有して
おり、内槽17の相対する側壁17aと17bには、印
刷版3が通り抜けられる大きさのスリット状送入口19
aと取出口19bが水平方向に形成されており、内部に
は現像液供給管20から供給された現像液21が貯溜さ
れている。
【0011】本発明による感光性平版印刷版用自動現像
装置1における感光性平版印刷版の送入口19aと取出
口19bは空気による現像液の疲労の問題を最小限にす
るために感光性平版印刷版が通過できる最小の開口部と
なるように構成される。このため、スリット幅は1〜3
mm程度が好ましい。また、外槽18は内槽17を収容
するように内槽17を囲繞して設けられており、後述す
るように送入口19a及び取出口19bから溢流する現
像液21を受けてポンプ22、現像液供給管23を介し
て循環するように構成されている。
【0012】外槽18は現像液21の蒸発、疲労を防ぐ
ために蓋体18aが内槽17全体を囲繞するように設け
られると共に、外槽18の相対する壁18b、18cに
は、スリット状の外槽送入口24a、と外槽取出口24
bが形成されており、外槽送入口24a、外槽取出口2
4bは内槽17の送入口19a、取出口19bを結ぶ線
の延長線上に位置するように形成されると共に、送入口
19a、取出口19bと同様に開口は可及的小さくされ
る。
【0013】なお25は現像液の温度調節ヒーターであ
り、温度センサー26a、26bの検知温度によって加
熱が制御される。また、27、28は現像液の液面セン
サーであり、液面センサー27は液面が上限となったと
き、液面センサー28は液面が下限となったときを検知
し、現像操作中は、現像液21の液面をこの液面センサ
ー27、28の間に位置するように制御され、送入口1
9a、取出口19bより高い位置に保持される。従っ
て、現像液21は送入口19a、取出口19bから溢流
する状態を維持する。必要に応じて溢流量を抑制するた
めに送入口19a、取出口19bにゴム等柔軟材料製の
弁体を取付けることもできる。
【0014】また、現像用内槽17内には、ブラシロー
ラー30a、31aと受けローラー30b、31bが設
けられており、印刷版3が内槽17に供給されて現像が
開始するとブラシローラー30a、31aが回転して印
刷版3の表面を擦り、現像を促進するように構成されて
いる。ブラシローラー30a、31aは何本用いてもよ
く一般には1〜5本が用いられ、また、ブラシローラー
に代えてモルトンローラーを用いてもよく、また、超音
波振動装置を用いてもよい。現像機構16は現像液の補
充槽32を有しており現像液21の消費に伴って供給で
きるようにされており、33、34は内槽17及び外槽
18の洗浄等の際に現像液21を抜き出すためのバルブ
である。
【0015】現像機構16で現像された印刷版3は、送
りローラー35によって水洗機構36に送給され、水洗
液受37上部の水洗ローラー38、39とフィルター4
0、ポンプ41を介して循環されノズル43、44から
噴出される水洗液によって洗浄される。水洗機構36の
後方にはガム引き機構45が設けられ、印刷版3表面に
ガム塗布ローラー47aによって塗布液46を塗布して
保護被膜を形成するように構成されている。一対のガム
塗布ローラー47a、47bは運転休止時にはガムが乾
燥してローラーが固着することを防止するため、リフト
アップ機構により上下ローラーを分離できるようにされ
ている。48は塗布液46用のフィルター、49は塗布
液46の循環用のポンプである。また、50は水洗液受
37の、51はガム引き機構45のドレインバルブであ
る。
【0016】本発明に使用される感光性平版印刷版用自
動現像装置の現像機構以外の他の部分の構成は特に制限
無く、従来からの感光性平版印刷版用自動現像装置の構
成を適宜選択することができる。主な構成としては、図
1の装置に代って現像機構16と使用済み現像液貯蔵
槽、水洗装置、ガム引き装置からなるものがあげられ
る。更に現像される感光性平版印刷版の感光層が、光重
合性組成物で構成される感光層であることによる追加装
備を適宜組み込み、感光性平版印刷版の構成を選択する
ことができる。主な構成としては、現像前に感光性平版
印刷版を加熱する予備加熱装置、感光層上面に存在する
オーバーコート層を水洗除去する予備洗浄機構などがあ
げられる。
【0017】また、現像液の液交換は適宜行う構成とす
る事も可能であるが、操作を容易にするために、感光性
平版印刷版3の処理枚数・処理面積などに応じた制御方
式か、液濃度を検出することによる制御方式を有するこ
とが好ましい。また使用済み現像液を回収し、再生処理
する装置を使用することで、現像液を長期間安定的に使
用し、廃液を少なくすることが可能となることから、同
装置を現像装置と併用する事が望ましい。
【0018】本発明の図1に示された感光性平版用印刷
版現像装置1を用いて印刷版3を現像する場合は次のよ
うに行われる。まず、外槽18に現像液21を入れ、電
源を入れると温度センサー26a、26bで温度を検知
しながら現像液21の温度調節用ヒーター25で現像液
を加温すると共にポンプ22を稼働して外槽18内の現
像液21を内槽17に供給する。この時現像処理用内槽
17のドレインバルブ33は閉状態にしておく。液面セ
ンサー27、28によって現像液が現像処理槽上端から
溢れないよう管理しながら、温度センサー26a、26
bで温度が所定値になるまで、現像液21を循環して昇
温する。現像液21が所定温度となれば準備は完了す
る。
【0019】現像を行うときは、印刷版3を予備水洗機
構2に供給する。印刷版3としては、光照射によって溶
解性の変化する感光層をアルミニウム板、亜鉛板、鉄
板、紙板、プラスチック板等の支持体上に塗布したもの
で、この支持体の中で主流をなしているものはアルミニ
ウム板である。これは版の表面上を砂目立てし、所望に
より化学的エッチング、電解エッチングを施した後、陽
極酸化、シリケート処理などを施したものが用いられて
いる。感光層としては、オルトキノンジアジド化合物、
ジアゾニウム塩化合物、アジド化合物、光重合性化合
物、光架橋性化合物などである。したがって、従来から
あるポジ型、ネガ型いずれのタイプでも、何等問題なく
使用できる。
【0020】印刷版3が供給されると光電スイッチ12
が印刷版3を検知して予備水洗機構2、送りローラー1
4、15、現像機構16等が起動されて印刷版3は水洗
されて保護膜の除去等が行われた後、現像機構16へ送
給される。現像機構16においては、印刷版3は水平に
送給され、外槽送入口24a、送入口19aから内槽1
7内に送給される。内槽17内には、送入口19aの高
さより上部に液面が位置するように現像液21が供給さ
れており、送入口19aから送給された印刷版3は現像
液21内に浸漬される。印刷版3が現像液21に浸漬さ
れた状態で所定の時間をかけて内槽17を通過する間に
現像が行なわれる。このとき印刷版3はブラシローラー
30a、31aによって擦られて促進現像が行われる。
【0021】本発明に使用できる現像液、補充液として
は、感光性平版印刷板の感光層を溶出または除去せしめ
るもので、例えばオルトキノンジアジド化合物からなる
感光層の場合は珪酸ソーダあるいは珪酸カリの水溶液が
使用される。また、ジアゾニウム塩化合物には、感光層
に用いるバインダーによって異なるが、例えばバインダ
ーがアルカリ可溶性樹脂の場合は、主成分はアルカリ剤
となる。このように、現像液、補充液も従来からあるも
のをそのまま使用できる。処理枚数もしくは処理面積が
多くなってくると現像液が疲労し、処理効率が悪くなっ
てくる。感光性平版印刷版の処理枚数・処理面積などに
応じた方式か、液濃度を検出することによる現像補充液
の補充機構を設け、感光性平版印刷版が充分に現像され
ていない状態になり次第補充液の供給を開始するのが好
ましい。現像液の循環は、液温の昇温・調整時及び現像
処理時以外は停止することが現像液の空気疲労を防止す
るために望ましい。
【0022】現像された感光性平版印刷版3は次にリン
スまたは水洗のための水洗機構36で水洗され、更にガ
ム引きのためのガム引き機構45でガム引きされる。本
実施例では、現像処理枚数が多くなってくるのに従って
感光層の溶出や空気疲労などにより現像液が疲労し、現
像能力が悪化してくる。このため、版の処理面積及び現
像液調整後の経過時間に従って補充液を補充槽32より
ポンプを介して供給する。この版の処理面積及び現像液
調整後の経過時間に従って補充液を供給する方法のかわ
りに現像液の液濃度を検出するセンサーを用いて、設定
濃度よりもローレベルとなった場合に補充液を供給する
方法としてもよい。
【0023】
【実施例】以下に、実施例及び比較例により本発明をよ
り具体的に説明する。 (感光性平版用印刷版の準備)0.24mmの厚さのア
ルミニウム板を脱脂処理後、表面をナイロン製ブラシを
用い軽石粉末を水に懸濁させた液を流しながら研磨して
砂目立てを施した。このアルミニウム板を30%りん酸
水溶液を電解浴として、液温35℃において電流密度4
A/dm2 の条件で1分間陽極酸化処理を施し、皮膜重
量が17mg/dm2 の酸化皮膜を持つアルミニウム支
持体を得た。得られた支持体に下記組成の光重合性組成
物塗布液をバーコーターを用いて乾燥重量2g/m2
なるよう塗布、乾燥を行った。
【0024】光重合性組成物塗布液 トリメチロールプロパントリアクリレート 30重量部 下記構造のエチレン性化合物(化学式−1) 20重量部 表1に示す高分子結合剤−1 50重量部 下記構造の増感剤(化学式−2) 2重量部 下記構造の活性剤(化学式−3) 5重量部 2−メルカプトベンゾチアゾール 5重量部 銅フタロシアニン顔料 3重量部 メチルエチルケトン 900重量部
【表1】
【0025】
【化1】
【0026】乾燥塗布して得られた版上に、水溶性高分
子結合剤を含有する下記組成の保護層液をバーコーター
を用いて乾燥重量が4g/m2 になるように塗布、乾燥
を行い、光重合性感光層と保護層からなる高感度フォト
ポリマータイプの感光性平版印刷版を得た。
【0027】水溶性高分子結合剤を含有する保護層液 ポリビニルアルコールGL−03 10重量部 〔日本合成化工(株)製〕 リポノックスNC−95〔ライオン(株)製〕 0.02重量部 脱塩水 90重量部
【0028】(感光性平版用印刷版の露光)画像露光は
大日本スクリーン製造株式会社製のアルゴンイオンレー
ザ式プレートセッターPI−R1080を用いて行っ
た。この時の露光条件は以下のとおりである。 版面露光量 3.5mW 解像度 4000dp
i 露光画像は現像でのむら、膜べり、やられ等が評価でき
るように、第3図に記載の画像を露光した。なおスクリ
ーン線数は175線でスクリーンドットにスクエアを使
用し、実施例−1及び比較例−1ではスクリーングラデ
ィエーションは無補正で実施した。また実施例−2及び
比較例−2ではスクリーングラディエーションを補正し
て実施した。
【0029】(現像液及び補充液の準備)下記組成の現
像液を水で3倍に希釈したものを現像液として準備し
た。同じく下記組成の補充液を水で2倍に希釈したもの
を補充液として準備した。
【0030】現像液 水酸化カリウム 1.5重量% ペレックスNBL〔花王(株)製〕 11重量% (アルキルスルフォン酸ナトリウム含有率35%) 水 82.5重量%補充液 水酸化カリウム 2.5重量% ペレックスNBL〔花王(株)製〕 11重量% (アルキルスルフォン酸ナトリウム含有率35%) 水 81.5重量%
【0031】(実施例−1及び実施例−2用の自動現像
装置)第1図で示されている自動現像装置に、乾燥機構
を装備したものを作製準備した。なおこの時に用いた現
像用ブラシはレーヨン製スリーブを巻いたモルトンロー
ラーである。
【0032】(比較例用の自動現像装置)市販の浸漬型
自動現像機を使用した。この装置は印刷版を現像槽の端
部から斜め下方に送給して現像液に浸漬した後再度向き
を上に向けて送ることによって現像液上面に出す機構と
されている。印刷版に働く曲げは、水平走行直線として
14cmの間に2.5cm下方に下げられ、また元の水
平走行線に復帰する構造である。なおこの時の現像促進
手段はモルトンローラーである。
【0033】(実施例−1)実施例−1用の自動現像装
置に準備した現像液、補充液を入れて現像温度を30℃
にセットした。版の搬送速度は80cm/分、現像ブラ
シの回転数は100rpmに、それぞれセットした。共
に現像エントリーに先立ち保護層は水洗槽で除去され、
次に現像処理され、スキージ後に水洗され、更にガム引
きゾーンではガム引きをせずに水を循環使用し、その後
乾燥されて出るようにセットした。以上の条件で露光さ
れた高感度フォトポリマータイプ感光性平版印刷版の現
像を行った。評価として、第3図中Aで示した90%網
点を用いて非画像部抜け性を調べるために、画像先頭部
から50mm間隔で、網点面積計を用いて網点面積率を
測定した。なお、抜け性が良好である場合網点面積率は
小さくなる。また、第3図中Bで示したベタ部を、ベタ
先頭部から50mm間隔で反射濃度計を用いて反射濃度
を測定し、画像部の膜べりを調べた。なお、画像部の膜
厚と反射濃度は比例する。以上の評価結果を以下の表2
に示した。
【0034】
【表2】
【0035】以上の結果より、実施例においては網点面
積率は総て92%と一定しており、適切な非画像部の抜
けが版全面にわたって確保されている。なお、90%か
らの差異は、光学的な原因によるドットゲインによるも
のである。また画像部の反射濃度も誤差範囲内で一致し
ており、比較例中の最高値と同一となっていることよ
り、膜べりや現像むらが生じていないことがわかる。
【0036】(実施例−2及び比較例)実施例−2と、
比較例用の自動現像装置に準備した現像液、補充液を入
れて現像温度を30℃にセットした。版の搬送速度は8
0cm/分、現像ブラシの回転数は100rpmに、そ
れぞれセットした。現像エントリーに先立ち、実施例−
2では、保護層は水洗槽で除去され、次に現像処理さ
れ、スキージ後に水洗され、更にガム引きゾーンではガ
ム引きをせずに水循環使用し、その後乾燥されて出力さ
れるようにセットした。比較例−2では、現像槽前の水
洗槽が無いので、露光した版を現像直前に水洗し、保護
層を除去した。その後版は現像処理され、スキージ後に
水洗され、更にガム引きゾーンではガム引きをせずに水
を循環使用し、その後乾燥されて出るようにセットし
た。以上の条件で露光された高感度フォトポリマータイ
プ感光性平版印刷版の現像を行った。評価として、一定
処理面積毎に第3図中Aで示した95%網点を用いて非
画像部抜け性を調べるために、網点面積計を用いて網点
面積率を測定した。なお、抜け性が良好である場合、網
点面積率は小さくなる。以上の評価結果を以下の表3に
示した。
【0037】
【表3】
【0038】本実施例−2では、現像液1l当たりの処
理面積が50m2 となるまで安定な画像が得られた。一
方、比較例では、20m2 処理時点で画像再現性の観点
から現像液の交換が必要なことがわかる。以上の結果か
らわかるように、本発明の自動現像装置を用いること
で、現像液を長期間安定的に使用して現像処理できる。
【0039】
【本発明の効果】以上の結果から、本発明による感光性
平版印刷版の自動現像装置では、現像時のむらが発生し
ないため印刷版の画像部のやられが発生せず、非画像部
の抜け性のよい感光性平版印刷版が得られる。また本発
明の自動現像装置を用いることで、現像液を長期間安定
的に使用して現像処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明感光性平版印刷版の自動現像装置の例を
示す装置説明図。
【図2】図1装置の現像機構部分側断面図。
【図3】実施例で使用した画像パターンの図。
【符号の説明】
1 自動現像装置 2 予備水洗機構 3 印刷版 4 洗浄液槽 5、6 洗浄ロール 16 現像機構 17 内槽 18 外槽 19a 送入口 19b 取出口 21 現像液 24a 外槽送入口 24b 外槽取出口 36 水洗機構 45 ガム引き機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平版印刷版を水平に移送して現像
    を行なう自動現像装置において、現像槽が、現像液を貯
    溜して現像処理を行なう内槽と、該内槽の外方に設けら
    れ、内槽から溢流する現像液を受けて循環せしめる外槽
    とからなり、内槽の対向する側壁には、前記印刷版が通
    り抜けられる大きさのスリット状の送入口と取出口を水
    平に設けると共に、現像液の液面が送入口と取出口より
    高い位置となるように現像液を供給し、送入口から印刷
    版を供給することによって印刷版を現像液に浸漬して現
    像するようにしてなる感光性平版印刷版の自動現像装
    置。
  2. 【請求項2】 外槽が内槽全体を囲繞するように設けら
    れ、かつ、外槽には内槽の送入口と取出口を結ぶ線の延
    長線上にスリット状の外槽送入口と外槽取出口を設けて
    なる請求項1記載の感光性平版印刷版の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 感光性平版印刷版の感光層が、光重合性
    組成物で構成された感光層であることを特徴とする請求
    項1又は2記載の感光性平版印刷版用自動現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014109724A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Fujifilm Corp 平版印刷版の処理装置及び処理方法

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