JP2002296748A - 処理液の調整方法 - Google Patents

処理液の調整方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同じ処理タンクを用いた感光材料処理装置の
間で、処理する感光材料に応じた仕込み液の調整を容易
にする。 【解決手段】 現像槽内の搬送路の構成や処理するPS
版の種類の相違に基づいて、補充パターンを設定し、現
像槽経原液を投入すると、予め設定されている量まで水
を投入し、基本液を調整する(ステップ200〜21
2)。この後に、現像槽内の容量や処理するPS版に応
じて選択されて設定された補充パターンに基づいて調整
補充を行い、所望の量及び目標の電導度となるようにす
る(ステップ216)。これにより、処理するPS版や
現像槽の容量に応じた適性な量の仕込み液の調整が完了
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理槽の容量に応
じた量の処理液を調整する時の処理液の調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム等の支持体に感光層を形成
した感光性平版印刷版(以下「PS版」と言う)は、画
像露光されると、露光画像に応じて感光層を除去する現
像処理、水洗処理及び版面保護のための不感脂化処理等
が行われる。このPS版の処理に用いるPS版プロセッ
サーには、現像液を貯留する現像槽、現像処理されたP
S版の表面から現像液等を除去する水洗槽、PS版の版
面に保護膜を形成するためのガム液を貯留する不感脂化
処理槽等が設けられている。
【0003】一方、PS版には、従来からある汎用のP
S版(コンベンショナル)やサーマル版、フォトポリマ
ー版がある。汎用のPS版には、ポジタイプやネガタイ
プがあり、それぞれについて支持体の一方の面に感光層
を設けた片面タイプや、両方の面に感光層を設けた両面
タイプがある。また、フォトポリマー版は、一般に片面
(片面タイプ)のネガタイプであるが、サーマル版に
は、片面(片面タイプ)でネガタイプとポジタイプがあ
る。
【0004】PS版プロセッサーでは、処理するPS版
の種類に応じて、例えば、現像槽に搬送用のローラ対を
配置してPS版の搬送路を形成したものや、搬送ローラ
とガイド板によって搬送路を形成したもの、ブラシロー
ラを配置したものがあり、また,PS版の種類(例えば
片面タイプか両面タイプか)によってブラシローラの本
数が変えられる。
【0005】すなわち,PS版プロセッサーでは、処理
するPS版の種類が変わっても現像槽等の処理タンクを
共通化して,搬送用のローラやブラシローラ等を処理す
るPS版の種類に応じて配置するようにしたものがあ
り,また、搬送路の構成を変更することにより異なる種
類のPS版の処理が可能となるようにすることが検討実
施されている。
【0006】PS版プロセッサーでは、PS版の処理量
に応じた補充液の補充と、現像液の経時劣化を補うため
の補充液の補充を行うと共に、一定期間毎に現像槽内の
現像液の入れ替えを行うことにより、常に現像液の処理
性能を一定に保って、適性な現像処理が可能となるよう
にしている。
【0007】このような一定期間毎に現像液を入れ替え
るときに現像槽へ入れる現像液の母液や補充のための補
充液は、共通の原液を共通の希釈比で希釈して用いるも
の、母液と補充液の間で希釈比を変えるようにするも
の、あるいは、母液と補充液を異なる種類にするものな
どがある。
【0008】一般に母液用の原液は、一定量がボトルに
封入されており、新規にPS版を処理する母液としての
仕込み液を調整するときには、現像槽の容量に合わせて
原液と希釈水を予め調整し、この仕込み液を現像槽に供
給するようにしているが、この場合、現像槽の容量が異
なると、この容量に合わせた量の仕込み液を調整する必
要が生じる。
【0009】すなわち,処理タンク内の現像槽の容積は
同じでも,内部に配置するローラ,ガイド板,ブラシロ
ーラの本数によって現像槽の容量(貯留可能な現像液の
量)が変わってしまう。このような現像槽の容量の異な
るPS版プロセッサーの間では,一定量の仕込み液を調
整する仕込み装置を共用することが困難となる。
【0010】このために,現像槽内に原液と希釈水を直
接投入して仕込み液を調整する方法が考えられる。
【0011】ところで,PS版プロセッサーでは,現像
槽に補充液を補充するために原液と水(希釈水)を供給
する補充機構が設けられている。この補充機構では,ベ
ローズポンプ等を用いて,PS版の処理量や時間経過に
応じた量の補充液(原液と希釈用の水)を正確に現像槽
に供給可能となっている。
【0012】一方,現像槽内で仕込み液を調整する場
合,予め原液が貯留されている現像槽内に短時間に多量
の水を供給する必要がある。このために,マグネットポ
ンプ等を用い,フロートセンサによって液面レベルを検
出しながら給水を行うことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,マグネ
ットポンプ等の吐出能力の高いポンプを用いた場合,液
面レベルを検出しながら原液に対して適量の水を正確に
供給することが困難となる。また、所定量の原液に対し
て、PS版の種類によって希釈比が異なるときに、原液
に加える希釈水の量を変えなければならず,装置の汎用
化の妨げとなってしまう。
【0014】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり,感光材料処理装置内で,処理槽内に原液と水を供
給して仕込み液を調整するときに,処理タンク等の部品
の共通化と共に,仕込み液等の調整の汎用化を可能とす
る処理液の調整方法を提案することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、原液及び該原液を希釈する希釈水を処理槽
に投入して、該処理槽に貯留する処理液を調整する処理
液の調整方法であって、所定量の原液と共に一定量の希
釈水を前記処理槽へ供給した後、処理する感光材料の種
類に応じた希釈比率で、補充用の原液と該補充用の原液
を希釈する希釈水とを供給する調整補充を行うことを特
徴とする。
【0016】この発明によれば、所定量の原液に追加し
て一定量の希釈水を処理槽へ投入する。このときの希釈
水の供給は、マグネットポンプ等の吐出能力の高い供給
手段を用いることにより短時間で行うことができる。
【0017】所定量の原液に一定量の希釈水を加えた
後、所望の量までの残分を感光材料の種類に応じた希釈
比率で調整補充を行う。この調整補充は、補充用原液と
補充用原液を希釈する希釈水とで行うことができる。こ
れにより、処理槽内に所望の量の処理液を調整すること
が可能となる。
【0018】また、本発明の処理液の調整方法は、原液
及び該原液を希釈する希釈水を処理槽に投入して、該処
理槽内に貯留する処理液を調整する処理液の調整方法で
あって、所定量の原液と共に一定量の希釈水を前記処理
槽へ供給し、処理する感光材料の種類に応じた希釈比率
で補充用の原液と該補充用の原液を希釈する希釈水とを
供給後、電導度センサによる検出結果に応じて前記補充
用の原液ないし該補充用の原液を希釈する希釈水を供給
する調整補充を行うことを特徴とする。
【0019】この発明によれば、所定量の原液に追加し
て一定量の希釈水を処理槽へ投入する。この後に、所望
の量までの残分を感光材料の種類に応じた希釈比で補充
用の原液とこの補充用の原液を希釈する希釈水を供給す
る。その後、電導度センサによって電導度を見て、目標
とする電導度から外れている場合は、検出結果に基づい
て補充用の原液ないし希釈水を供給刷る調整補充を行
う。
【0020】これにより、処理槽内に所望の量の処理液
を所望の電導度で調整することができる。
【0021】このような本発明は、前記一定量の希釈水
が、前記処理槽内に貯留する処理液の容量が最も少ない
処理液の量に基づいて設定していることが好ましい。
【0022】この発明によれば、処理槽に供給する希釈
水の一定量を、最も少ない処理液の量よりも、例えば、
0.2l(リットル)〜0.5l程度少なく設定するこ
とが好ましい。
【0023】また、本発明では、処理槽内の処理液の量
が所定量に達することを検出する液面検出手段を処理槽
に設け、この液面検出手段の検出する液面に合わせて処
理液が所定量となるまで、原液に加えて希釈用の水を供
給する。
【0024】さらに、本発明は、前記調整補充を,前記
処理槽へ補充用の原液と希釈水を供給する補充手段を用
いて行うことが好ましく、調整補充のための機構を別に
設けることなく、正確な調整補充が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に感光
材料処理装置として適用したPS版プロセッサーの一例
を示している(以下「PS版プロセッサー10」とす
る)。
【0026】このPS版プロセッサー10は、感光材料
として図示しない露光装置によって画像露光されたフォ
トポリマー版などの感光性平版印刷版(以下「PS版1
2」と言う)の現像処理を行う。なお、PS版12は、
アルミニウム板等の薄肉矩形平板を支持体として、この
支持体に感光層を形成しており、フォトポリマー版は、
光接合層、光重合層及びオーバーコート層が重ねられて
感光層が形成され、レーザ光により画像の露光がなされ
ることにより光重合層の画像部の重合反応が促進され
る。
【0027】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部14と、現像液に
よって処理されたPS版12の水洗水を供給して水洗す
る水洗部16と、水洗後のPS版12にガム液を塗布し
て不感脂化処理する不感脂化処理部18と、PS版12
を乾燥させる乾燥部20と、が配設されている。
【0028】PS版プロセッサー10内には、処理タン
ク22が設けられている。この処理タンク22には、処
理槽として現像部14となる位置に現像槽24が形成さ
れ、水洗部16及び不感脂化処理部18となる位置に水
洗槽26及び不感脂化処理槽28が形成されている。
【0029】処理タンク22を覆う外板パネル30に
は、スリット状の挿入口32が形成され、処理タンク2
2には、乾燥部20側に排出口34が形成されている。
【0030】PS版プロセッサー10には、処理タンク
22の上部を覆うカバー36が設けられている。このカ
バー36は、処理タンク22内に設けられている現像工
程、水洗工程及び不感脂化処理工程を一体で覆ってい
る。また、このカバー36には、現像部14と水洗部1
6との間にPS版12を挿入するためのリエントリー用
の挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿
入口38は、現像部14での処理を除くPS版プロセッ
サー10での処理を行うためのPS版12の挿入用とな
っている。
【0031】挿入口32の外部には、挿入台40が設け
られ、現像部14のPS版12の挿入側には、ゴム製の
搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付けられ
たPS版12は、挿入台40に載置されて挿入口32か
ら、矢印A方向に沿って挿入されて、搬送ローラ対42
の間に送り込まれる。
【0032】搬送ローラ対42は、回転駆動されること
により、このPS版12を挿入口32から引き入れなが
ら、水平方向に対して約15°から31°の範囲の角度
で現像部14へ送り込む。なお、本実施の形態では、支
持体の一方の面に感光層を形成した片面タイプのPS版
12を用いており、PS版12は、感光層が上方へ向け
られた状態で挿入口32からPS版プロセッサー10内
へ挿入される。
【0033】処理タンク22に形成されている現像槽2
4は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状とな
っており、処理液としてPS版12の現像処理を行うた
めの現像液を貯留する。この現像槽24には、PS版1
2の搬送方向に沿った下側にガイド板44、46が、底
部に沿って配設されている。
【0034】ガイド板44は、現像槽24の上流部(挿
入口32側)に設けられ、搬送ローラ対42によって送
り込まれるPS版12を、斜め下方へ向けて案内する。
また、ガイド板46は、現像槽24の下流部に設けられ
て、PS版12を現像槽24の底面に沿って斜め上方へ
向けて案内する。
【0035】また、現像槽24には、ガイド板44とガ
イド板46の間に搬送ローラ対45が設けられている。
この搬送ローラ対45は、回転駆動されることにより、
ガイド板44によって案内されてくるPS版12に搬送
力を付与しながらガイド板46へ向けて送り出す。これ
により、PS版12は、現像槽24内を略U字状に案内
搬送されながら、現像液に浸漬される。
【0036】現像槽24には、水洗部16側に、外周が
ゴム製の搬送ローラ対48が配置されており、PS版1
2は、ガイド板46によってこの搬送ローラ対48へ向
けて案内され、搬送ローラ対48に挟持されることによ
り現像槽24から引き出される。PS版12は、このよ
うにして現像槽24内を搬送されるときに現像液に浸漬
され、画像露光によって感光した感光層の不要な部分が
現像液により膨潤し、支持体から剥離され、露光画像に
応じて不要な感光層が除去される。
【0037】この現像槽24内には、ガイド板44、4
6の下面側にスプレーパイプ50が設けられている。ま
た、ガイド板44、46のそれぞれには、多数の通液孔
(図示省略)が穿設されている。
【0038】スプレーパイプ50には、図示しないポン
プによって吸引した現像槽24内の現像液が供給される
ようになっており、スプレーパイプ50からこの現像液
を噴出する。これにより、現像槽24内の現像液が攪拌
されて、PS版12の均一な処理が可能となるようにし
ている。このとき、ガイド板44、46に形成さている
通液孔からPS版12の搬送路側に現像液が回りこむこ
とにより、PS版12の迅速な現像処理と処理ムラの発
生を防止するようにしている。
【0039】また、現像槽24内には、ガイド板46に
対向してブラシローラ80が設けられている。このブラ
シローラ80は、現像液に浸漬されながらガイド板46
上を搬送されるPS版12の表面に毛材を接触させなが
ら回転することにより、PS版12の表面をブラッシン
グして、PS版12の表面からの不要な感光層の除去を
促進している。
【0040】一方、現像部14には、下面が現像槽24
に貯留される現像液の液面より下方となるように液面蓋
52が配置されている。また、現像槽24の壁面及び液
面蓋52には、挿入口32側に遮蔽部材54A、54B
が設けられ、水洗部24側に遮蔽部材54C、54Dが
取り付けられている。処理タンク22には、排出口34
の周囲に搬送ローラ対56の周面に接触する遮蔽部材5
4E、54Fが取り付けられ、カバー36の副挿入口3
8には、遮蔽部材54Gが取り付けられている。
【0041】遮蔽部材54A〜54Gは、シリコンゴム
等によって形成されており、現像槽24内は、遮蔽部材
54A〜54G、搬送ローラ対42、48等によって形
成された密閉部内の空間に、液面に接触する大容量の液
面蓋52を設けて、この空間に閉じ込められた空気の量
を少なくすると共に、液面蓋52と遮蔽部材54A〜5
4G等によって現像液の液面近傍に新鮮な空気が入り込
んでくるのを防止し、空気中の炭酸ガスによる現像液の
劣化と水分の蒸発を抑えるようにしている。なお、液面
蓋52には、PS版12の搬送方向上流側及び下流側の
端部下面に串ローラ52A、52Bが設けられ、現像部
14内を搬送されるPS版12が液面蓋52の下面と接
触することによる表面(主に感光面)の損傷を防止する
ようにしている。
【0042】搬送ローラ対48によって現像槽24から
引き出されたPS版12は、この搬送ローラ対48によ
って表面に付着している現像液が絞り落とされながら水
洗部16へ送り込まれる。
【0043】水洗部16には、水洗槽26の上方に配設
された搬送ローラ対58、60によってPS版12を略
水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版1
2は、搬送ローラ対58、60に挟持されて水洗槽26
の上方を水平搬送される。
【0044】水洗部16には、搬送ローラ対58、60
の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプ
レーパイプ62A、62Bが設けられている。スプレー
パイプ62A、62Bは軸線方向がPS版12の幅方向
(搬送方向と直交する方向)に沿って配置され、PS版
12の搬送路に対向すると共に、スプレーパイプ62
A、62Bの軸線方向に沿って複数の吐出孔が形成され
ている。
【0045】水洗槽26は、処理液として水洗水を貯留
しており、PS版プロセッサー10では、図示しない給
水ポンプによって、PS版12の搬送に同期させて、ス
プレーパイプ62A、62Bに水洗水を供給する。これ
により、水洗水が、スプレーパイプ62A、62Bから
PS版12へ向けて噴出されて、PS版12の表面に付
着している現像液を洗い流す。
【0046】PS版12に供給された水洗水は、PS版
12が搬送ローラ対60に挟持されて送り出されること
により、PS版12表裏面に付着していた現像液と共に
PS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に
回収される。なお、スプレーパイプ62A、62Bから
の水洗水の噴出方向は、スプレーパイプ62AがPS版
12の搬送方向上流側で、スプレーパイプ62BがPS
版12の搬送方向下流側としているが、これに限定され
ず他の方向であっても良い。また、水洗水の新液は、P
S版12の処理量に応じて図示しない手段によって水洗
槽26に供給される。
【0047】不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽
28の上方に搬送ローラ対56が設けられ、PS版12
は、この搬送ローラ対56によって不感脂化処理部18
内を搬送された後に、排出口34から送り出される。
【0048】不感脂化処理部18には、PS版12の搬
送路の上方側にスプレーパイプ64が設けられ、搬送路
の下側に吐出ユニット66が設けられている。スプレー
パイプ64と吐出ユニット66は、長手方向(軸線方
向)がPS版12の幅方向に沿い、PS版12の搬送路
を挟んで上下に配置されている。スプレーパイプ64に
は、PS版12の幅方向に沿って複数の吐出孔が形成さ
れ、吐出ユニット66には、PS版12の幅方向に沿っ
てスリット孔が形成されている。
【0049】不感脂化処理槽28には、PS版12の版
面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液が
PS版12の搬送に同期してスプレーパイプ64及び吐
出ユニット66に供給される。スプレーパイプ64は、
このガム液をPS版12へ向けて滴下してPS版12の
表面に広げて塗布する。また、吐出ユニット66は、ス
リット孔からガム液を吐出し、PS版12がこのガム液
に接触しながら移動することにより、PS版にガム液が
塗布される。
【0050】PS版12は、表裏面に塗布されるガム液
によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイプ6
4からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方向下
流側に限らず、他の方向であっても良く、また、整流板
を設け、この整流板へ向けて噴出したガム液を、整流板
でPS版12の幅方向に沿って均一に拡散させながら、
PS版12の表面に流し落として塗布するようにしても
よい。また、吐出ユニット66に変えて、スプレーパイ
プ等を用いたものであっても良い。
【0051】なお、不感脂化処理部18には、搬送ロー
ラ対56の上方に洗浄スプレー102が設けられてお
り、予め設定している所定のタイミングで、この洗浄ス
プレー102から搬送ローラ対56の周面に滴下される
洗浄水によって、搬送ローラ対56を形成するローラの
周面からガム液を洗い流し、ローラの周面にガム液が固
着してPS版12を損傷させてしまうのを防止するよう
にしている。
【0052】不感脂化処理部18でガム液が塗布された
PS版12は、搬送ローラ対56に挟持されて、表裏面
にガム液が若干残った状態で排出口34から排出され、
乾燥部20へ送られる。
【0053】乾燥部20内には、排出口34の近傍にP
S版12を支持する支持ローラ68が配設され、また、
PS版12の搬送方向の中央部及び、排出口70の近傍
には、搬送ローラ対72及び搬送ローラ対74が配設さ
れている。PS版12は、支持ローラ68及び搬送ロー
ラ対72、74によって乾燥部20内を搬送される。
【0054】支持ローラ68と搬送ローラ対72との
間、及び搬送ローラ対72と搬送ローラ対74との間に
は、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト76A、7
6Bが配設されている。ダクト76A、76Bは、長手
方向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、P
S版12の搬送路に対向する面にスリット孔78が設け
られている。
【0055】ダクト76A、76Bは、図示しない乾燥
風発生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一
端側から供給されると、この乾燥風をスリット孔78か
らPS版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹
き付ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布さ
れているガム液が乾燥され、保護膜が形成される。な
お、排出口34には、PS版12を処理液によって処理
する不感脂化処理部18までのプロセッサ部と乾燥部2
0とを分離する図示しないシャッタが設けられ、排出口
34が不必要に開放されて、乾燥部20内の加熱された
空気が不感脂化処理部18へ入り込むのを防止してい
る。
【0056】このように構成されているPS版プロセッ
サー10では、図示しない焼付装置等によって画像が記
録されたPS版12が挿入台40に載置され、挿入口3
2へ挿入されと、搬送ローラ対42によってこのPS版
12を引き入れ、現像部14へ送り込む。なお、PS版
プロセッサー10では、挿入口32を通過するPS版1
2を図示しないセンサによって検出するとタイマーをス
タートさせる。このタイマーは、PS版12を搬送する
ための駆動手段の動作と共に、水洗部16のスプレーパ
イプ62A、62Bから水洗水を吐出させるタイミング
や、不感脂化処理部18におけるガム液の吐出タイミン
グの計測に用いる。
【0057】現像部14では、搬送ローラ対42によっ
てPS版12が水平方向に対して15°〜31°の範囲
の挿入角度で送りこまれて現像液に浸漬されながら搬送
される。また、このPS版12は、17°〜31°の範
囲の排出角度で現像液中から送り出される。PS版12
は、現像部14で現像液に浸漬されることにより、露光
画像に応じて感光層の不要部分が膨潤し、膨潤した感光
層が支持体から除去される。このときに、現像槽24内
に配置しているブラシローラ80によってPS版12の
表面をブラッシングすることにより、PS版12の表面
からの不要な感光層の除去を促進するようにしている。
【0058】なお、PS版プロセッサー10としては、
複数のブラシローラ80をPS版12の表面に対向する
ように配置してブラッシングするものであっても良く、
また、ブラシローラ80を用いずにPS版12の処理を
行うものであっても良い。
【0059】このようにして現像液による処理が行われ
て現像液中から送り出されたPS版12は、搬送ローラ
対48によって引き出されて水洗部16へ送られる。こ
のときに、搬送ローラ対48は、PS版12の表裏面に
付着してい現像液を、PS版12から絞り落としてい
る。
【0060】水洗部16では、このPS版12を搬送ロ
ーラ対58、60によって挟持して略水平状態で搬送し
ながら、スプレーパイプ62A、62Bから水洗水を噴
出する。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置し
ている搬送ローラ対60は、PS版12の表裏面に供給
した水洗水を、搬送ローラ対48によって絞り切れずに
残った現像液とともに絞り落としながら、このPS版1
2を不感脂化処理部18へ送り出す。
【0061】これにより、PS版12は、水洗部16を
通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落と
される。
【0062】不感脂化処理部18へ送られたPS版12
は、スプレーパイプ64と吐出ユニット66の間を通過
し、搬送ローラ対56に挟持されることにより、この搬
送ローラ対56によって不感脂化処理部18から送り出
される。
【0063】このとき、不感脂化処理部18では、スプ
レーパイプ64及び吐出ユニット66にガム液を供給
し、PS版12の表裏面にガム液を塗布する。搬送ロー
ラ対56は、PS版12を挟持して送り出すことによ
り、PS版12の表裏面にガム液の薄膜を形成すると共
に、余剰となったガム液をPS版12の表裏面から絞り
落とす。
【0064】ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ロ
ーラ対56によって排出口34から乾燥部20へ送り込
まれる。なお、排出口34に設けている図示しないシャ
ッタは、PS版12の処理開始のタイミングないしPS
版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミン
グで作動して排出口34を開き、乾燥部20の乾燥風が
不必要に不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ
対56にガム液が固着してしまうのを防止すると共に、
排出口34から空気が入り込み、現像部14にまで及ん
で空気中の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止し
たり、現像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が
蒸発して排出口34から出てしまうのを防止している。
【0065】乾燥部20では、支持ローラ68及び搬送
ローラ対72、74によってPS版12を搬送しなが
ら、ダクト76A、76Bから乾燥風を吹き付ける。こ
れにより、PS版12は、塗布されているガム液によっ
て保護膜が形成されて排出口70から排出される。
【0066】ところで、このPS版プロセッサー10に
用いている処理タンク22は、PS版12の搬送路を形
成する部材の種類、数、配置等を変えることにより、従
来からある汎用のPS版(コンベンショナル)のポジタ
イプ及びネガタイプのそれぞれの片面タイプと両面タイ
プ、サーマル版のポジタイプ及びネガタイプのそれぞれ
の片面タイプ、フォトポリマー版のネガタイプの片面タ
イプの処理が可能なPS版プロセッサーに適用可能なっ
ている。
【0067】ここで、現像部14を例に説明する。図2
には、図1に示すPS版プロセッサー10(以下、特定
するときには「PS版プロセッサー10A」とする)
の、現像槽24内の概略構成を示している。このPS版
プロセッサー10では、片面タイプの汎用のPS版12
や、サーマル版の処理が可能となっている。
【0068】これに対して、図3に示すPS版プロセッ
サー10(以下、特定するときには「PS版プロセッサ
ー10B」とする)では、ガイド板46に変えて、現像
槽24内に、ブラシローラ80に対向してコロローラ8
2を設けている。また、PS版プロセッサー10Bに
は、PS版12の下側の面に対向するブラシローラ84
と、このブラシローラ84に対向するコロローラ82を
設けている。
【0069】これにより、PS版プロセッサー10B
は、両面タイプのPS版12の処理が可能となってい
る。
【0070】図4に示すPS版プロセッサー10(以
下、特定するときには「PS版プロセッサー10C」と
する)では、略U字状となるように滑らかに湾曲された
ガイド板86が、現像槽24の挿入側から排出側に渡っ
て配置されている。また、PS版プロセッサー10Cに
は、現像槽24の下流部のブラシローラ80に加えて、
現像槽24の上流部ブラシローラ88が配置されるよう
になっている。
【0071】これにより、PS版PS版プロセッサー1
0Cでは、PS版12がガイド板86上を案内されなが
ら現像液に浸漬される。また、このPS版プロセッサー
10Cでは、このPS版12の表面をブラシローラ8
0、88によってブラッシングするようになっており、
たとえば、片面タイプのフォトポリマー版の処理が可能
となっている。
【0072】このように、処理タンク22には、現像槽
24に相当する処理槽内でのPS版12の搬送路を形成
する部材等を変更することにより、それぞが互い異なる
種類のPS版12の処理が可能となるようにしている。
【0073】すなわち、図2に示すPS版プロセッサー
10Aは、片面タイプのサーマル版や汎用のPS版12
の処理用とすることができ、図3に示すPS版プロセッ
サー10Bは、両面タイプのPS版12の処理用とする
ことができる。また、図4に示すPS版プロセッサー1
0Cは、主に片面タイプのフォトポリマー版の処理用と
することができる。
【0074】図2乃至図4に示すように、これらのPS
版プロセッサー10では、循環ポンプ110が設けられ
ており、この循環ポンプ110が作動することにより、
現像槽24内の現像液をスプレーパイプ50に供給す
る。これにより、現像液がスプレーパイプ50から噴出
されて、現像槽24内の現像液の攪拌が行われ、PS版
12の処理中は、PS版12の表面に新鮮な現像液を供
給して、現像ムラ等の仕上がり不良が生じるのを防止す
るようにしている。なお、この循環ポンプ110として
は、マグネットポンプ等が用いられている。
【0075】一方、PS版プロセッサー10には、現像
槽24内の現像液の劣化を防止するための補充液補充機
構112が設けられている。補充液補充機構112は、
補充用の原液を貯留する原液タンク114と、原液タン
ク114内の原液を現像槽24へ供給する補充ポンプ1
16と、現像槽24に供給する補充用の原液を所定比率
で希釈するための水が貯留される水タンク118と、水
タンク118内の水を、現像槽24へ供給する希釈ポン
プ120と、を備えている。
【0076】また、PS版プロセッサー10には、制御
部122が設けられ、循環ポンプ110と共に、補充ポ
ンプ116、希釈ポンプ120が接続されている。制御
部122は、予め設定されている所定のタイミングで、
原液ポンプ116と希釈ポンプ120を作動させて、補
充用の原液と、この原液を予め設定されている希釈比率
で希釈するための水を現像槽24へ供給する。これによ
り、現像槽24に補充液が補充される。
【0077】このとき、PS版プロセッサー10では、
補充ポンプ116、希釈ポンプ120としてベローズポ
ンプを用いており、補充用の原液と希釈水の量を正確に
制御しながら供給可能となっている。
【0078】なお、補充液の補充タイミング等は、従来
公知の任意のタイミングを適用でき本実施の形態では、
詳細な説明を省略する。また、水タンク118は、PS
版プロセッサー10の機外に設けたものであっても良
く、さらに、水タンク118には、水の減少に応じて水
道水が供給されるようになっている。この水タンク11
8への水道水の補給は、従来公知の種々の構成を適用す
ることができる。
【0079】一方、PS版プロセッサー10は、予め設
定した期間の間、現像槽24内の現像液を使用すると、
この現像液を廃棄して、新たな現像液(仕込み液)を調
整する。
【0080】PS版プロセッサー10には、希釈ポンプ
120とは別に給水ポンプ124が設けられており、仕
込み液を調整するときには、この給水ポンプ124を作
動させて、水タンク118内の水を現像槽24内へ供給
するようにしている。
【0081】この給水ポンプ124としては、マグネッ
トポンプを用いており、短時間に多量の水を現像槽24
へ供給可能とし、迅速な仕込み液の調整が可能となるよ
うにしている。
【0082】また、PS版プロセッサー10には、現像
槽24内に、液面検出手段として液面センサ126が設
けられている。この液面センサ126は、現像槽24に
予め設定した所定量の現像液を供給したときに、この現
像液の液面に対応するように設けられている。
【0083】これにより、制御部122は、液面センサ
126の検出結果から、現像槽24内に所定量の現像液
を供給したか否かの判断が可能となっている。なお、液
面センサ126としては、フロート式等の従来公知の種
々のセンサを用いることができる。
【0084】PS版プロセッサー10に設けている制御
部122は、現像槽24内で、仕込み液を調整するとき
に、先ず、現像槽24内に現像液の原液を供給した後、
液面センサ126の検出結果を確認しながら給水ポンプ
124を作動させることにより、現像槽24内に予め設
定している一定量の希釈用の水を供給するようにしてい
る。
【0085】一方、PS版プロセッサー10では、同一
の処理タンク22内に同一容積の現像槽24を設けて
も、この現像槽24内のPS版12の搬送路を形成する
部材等の構成によって現像液の量が異なる。また、PS
版プロセッサー10では、処理するPS版12の種類に
よって原液の希釈比率が異なることがある。
【0086】すなわち、PS版プロセッサー10では、
処理するPS版12が、汎用のPS版、サーマル版、フ
ォトポリマー版の何れであるかに加えて、片面タイプか
両面タイプかによって、仕込み液を調整するときの原液
と希釈水の量が異なる。
【0087】例えば、現像槽24の容量(貯留可能な現
像液の量)は、PS版プロセッサー10A、10Cで
は、20l(リットル)となっているのに対して、PS
版プロセッサー10Bでは、19l(リットル)となっ
ている。
【0088】一方、仕込み液の調整に用いる原液は、一
定量がボトルに封入されており、現像槽24内で仕込み
液を調整するときには、このボトル1本の原液を現像槽
24に投入した後に、この原液をPS版12の種類に応
じた所定比率で希釈するように、希釈水を現像槽24へ
投入する必要がある。
【0089】また、PS版プロセッサー10では、例え
ば仕込み用の原液の一部として原液タンク114に貯留
している補充用の原液を用いることができる。
【0090】ここから、制御部122では、一定量の原
液と希釈水を現像槽24に投入した後、補充液補充機構
122を用いて、現像槽24の容量と希釈比に応じて、
補充用の原液と希釈水又は補充用の原液か希釈水のどち
らか一方を補充することにより、PS版12の種類に応
じた仕込み液の調整が可能となるようにしている。
【0091】すなわち、仕込み液とする原液と給水ポン
プ124によって給水する希釈水をPS版12の種類に
関係なく一定の比率で一定量の基本液を調整し、この後
に、補充液補充機構112によって、PS版12の種類
に応じた調整補充を行うことにより、PS版12の種類
に応じた仕込み液の調整を行うようにしている。
【0092】このために、制御部122には、基本液の
量が設定されていると共に、PS版12の種類に応じた
調整補充のパターンを記憶している。また、現像槽24
に設けている液面センサ126は、この基本液の量に合
わせた液面を検出するように検出位置が設定されてい
る。
【0093】また、図2乃至図4に示すように、PS版
プロセッサー10には、現像液の電導度を検出する電導
度センサ128が設けられている。この電導度センサ1
28は、循環ポンプ110の吐出側に設けられており、
循環ポンプ110からスプレーパイプ50に供給される
現像液の電導度を検出する。
【0094】現像液は、希釈比に応じて電導度が変化す
るようになっており、制御部122は、この電導度セン
サ128によって現像液の電導度を検出し、現像槽24
内の現像液が所定の処理性能を維持されているか否かを
確認する。また、制御部122は、この電導度センサ1
28の検出電導度に基づいて、例えば補充液の補充を行
うようにして、一定の処理性能(現像性能)を維持す
る。なお、電導度センサ128を用いた現像液の管理
は、従来公知の方法を適用でき、本実施の形態では、詳
細な説明を省略する。
【0095】一方、制御部122は、補充液補充機構1
12を用いて、仕込み液の調整補充を行うときに、PS
版12の種類に応じた希釈比で補充用の原液と希釈水を
所定量供給後、電導度センサ128によって電導度の検
出を行い、PS版12の種類に応じた電導度となってい
るか否かの確認を行うようにしている。
【0096】ここで、図5を参照しながら、PS版プロ
セッサー10での仕込み液の調整の概略を説明する。な
お、本実施の形態では、一例として、ボトルに封入され
ている2l(リットル)の原液を用いて、基本液の総量
が17.5l(リットル)となるようにしている。すな
わち、現像槽24内の現像液の量が17.5l(リット
ル)となったときに、液面センサ126が現像液の液面
を検出するようにし、基本液が17.5l(リットル)
となるように、給水ポンプ124を用いて、15.5l
(リットル)の水を投入する。この後、基本液の循環・
攪拌後、原液と水が所定の割合で投入されたかどうか
を、電導度センサ128で電導度を測定して確認する。
【0097】また、制御部122には、図6に示すよう
に、PS版12の種類に応じた調整補充のパターンが設
定されて記憶されており、例えば、PS版プロセッサー
10Aでポジ型片面タイプのPS版12を処理するとき
には、パターンP1が選択され、希釈用の水を0.5l
(リットル)と希釈比が1:12の補充液(補充用の原
液が1に対して希釈水が12の補充液)を2.0l(リ
ットル)補充する。
【0098】図5のフローチャートに示すように、仕込
み液の調整は、先ず、現像槽24内の古い現像液を排出
する廃液処理を行う(ステップ200)。これにより、
現像槽24内を空にすると、次のステップ202では、
手作業でボトル1本分の原液2l(リットル)を現像槽
24内に投入する。
【0099】この後、図示しない操作パネルのスイッチ
操作によって、調整補充を行う時の補充パターンを設定
し(ステップ204)、仕込み液の調整の実行開始を指
示する。
【0100】ステップ206では、仕込み液の調整開始
が指示されたか否かを確認し、調整開始が指示されて肯
定判定すると、ステップ208へ移行して、給水ポンプ
124の作動を開始する。これと共に、ステップ210
では、液面センサ126を用いて、現像槽24内の液面
が所定レベルに達したか否か、すなわち、給水ポンプ1
24によって現像槽24に15.5l(リットル)の水
を投入し、基本液の液量が所定量(17.5l)に達し
たか否かを確認する。
【0101】この基本液の投入時には、マグネットポン
プのような吐出能力の高い給水ポンプ124を用いてい
るので、多量の水でも短時間で供給が可能となる。
【0102】ここで、液面センサ126が現像液(基本
液)の液面を検出すると、ステップ210で肯定判定さ
れてステップ212へ移行して、給水ポンプ124を停
止し、基本液の投入を終了する。
【0103】次に、ステップ214では、調整補充を行
うために設定されている補充パターンを読み込む。
【0104】この後、ステップ216では、読み込んだ
補充パターンに基づいて、補充液補充機構112の補充
ポンプ116ないし希釈ポンプ120を作動させて、調
整補充を行う。
【0105】例えば、ポジ型片面タイプのPS版12を
処理するときは、PS版プロセッサー10Aで、補充パ
ターンP2が選択されて設定され、基本液の投入が終了
すると、先ず、希釈ポンプ120を作動させて、0.5
l(リットル)の水を現像槽24へ供給した後、補充ポ
ンプ116と希釈ポンプ120を作動させて、希釈比が
1:12となる補充液を、2l(リットル)補充する。
【0106】これにより、容量が20l(リットル)の
現像槽24に、正確に20l(リットル)の仕込み液を
調整することができる。
【0107】また、PS版プロセッサー10Bでポジ型
両面タイプのPS版12を処理するときは、補充パター
ンP1が選択されて設定され、基本液の投入が終了する
と、先ず、希釈ポンプ120を作動させて、0.5l
(リットル)の水を現像槽24へ供給した後、補充ポン
プ116と希釈ポンプ120を作動させて、希釈比が
1:12となる補充液を、1l(リットル)補充する。
【0108】これにより、容量が19l(リットル)の
現像槽24に、正確に19l(リットル)の仕込み液が
入れられる。
【0109】さらに、PS版プロセッサー10Cで、P
S版12として片面タイプのフォトポリマー版を処理す
るときは、補充パターンP7が選択されて設定され、釈
ポンプ120を作動させて、2.5l(リットル)の水
又は、0.5l(リットル)の水と、希釈比が1:10
0の補充液を2.0l(リットル)、現像槽24に供給
する。
【0110】これにより、容量が20l(リットル)の
PS版プロセッサー10Cの現像槽24に、20l(リ
ットル)の仕込み液が入れられる。
【0111】一方、この調整補充は、現像槽24に20
l(リットル)または19l(リットル)の仕込み液を
入れた後、仕込み液を循環させて攪拌する。その後、電
導度センサ128を用いて、仕込み液がPS版12の種
類に応じた目標の電導度になっているかを計測する。
【0112】その結果、目標の電導度から測定結果がず
れているときは、そのずれに基づいて補充ポンプ116
を作動させて補充用の原液を供給するか、希釈ポンプ1
20を作動させて希釈水を供給するかして、目標の電導
度をなるように調整する。なお、基本液の投入後に、電
導度センサ128を用いて、現像槽24内で調整されて
いる仕込み液の電導度を検出しながら調整補充を行って
も良い。
【0113】すなわち、制御部122では、補充用の原
液と希釈液を現像槽24へ供給するときに、循環ポンプ
110を作動させて、現像槽24に供給された原液と希
釈水を攪拌する。このとき、制御部122では、電導度
センサ128によって電導度の計測を行う。
【0114】これにより、制御部122では、原液と希
釈水が充分に攪拌されているか否かの確認を行う。現像
液の電導度は、原液の希釈比率によって定まり、補充パ
ターンから電導度が定まる。
【0115】ここから、制御部122では、電導度セン
サ128によって検出する電導度が、補充パターンに定
まる電導度となっているか否かを確認するようにしてい
る。これにより、仕込み液の調整ミスを防止すると共
に、間違って調整された仕込み液によってPS版12が
処理されてしまうのを確実に防止するようにしている。
【0116】このように、処理タンク22を用いたPS
版プロセッサー10では、処理するPS版12の種類に
応じて設定されている補充パターンを選択することによ
り、正確に適量の仕込み液を調整することができる。ま
た、多量の水を現像槽24に供給するときに、希釈ポン
プ120とは別の給水ポンプ124を用いているので、
仕込み液の調整を迅速に行うことができる。
【0117】また、原液が投入されている現像槽24
に、短時間に多量の水を投入すると、泡立ちが生じる
が、PS版プロセッサー10では、液面センサ126に
よって検出する液面レベルまでは、給水ポンプ124を
用いるが、調整補充を行うときに、吐出能力の比較的小
さい補充ポンプ116と希釈ポンプ120を用いるの
で、調整補充時に泡立ちが生じるのを抑えると共に、基
本液を調整したときに発生した泡が成長して現像槽24
から溢れてしまうのを防止することができる。
【0118】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。本実施の形態は、基
本的構成が同じ処理槽の容量や希釈比率が異なる感光材
料処理装置のそれぞれに適用が可能である。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
液を希釈水によって希釈した所定量の基本液に加えて、
処理槽の容量や希釈比率に基づいた調整補充を行うよう
にしているので、容量や希釈比率の異なる処理液(仕込
み液)の調整を容易にかつ正確に行うことができるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサーの
一例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すPS版プロセッサーの現像槽の概略
構成図である。
【図3】同じ処理タンクを用いた図2とは異なる構成の
現像槽の概略構成図である。
【図4】同じ処理タンクを用いた図2及び図3とは異な
る構成の現像槽の概略構成図である。
【図5】仕込み液の調整処理の概略を示す流れ図であ
る。
【図6】調整補充時の補充パターンの一例を示す図表で
ある。
【符号の説明】
10(10A、10B、10C) PS版プロセッサ
ー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 14 現像部 22 処理タンク 24 現像槽(処理槽) 42、45、48 搬送ローラ対 44、46、86 ガイド板 80、84、88 ブラシローラ 82 コロローラ 112 補充液補充機構 116 補充ポンプ 120 希釈ポンプ 124 給水ポンプ 126 液面センサ(液面検出手段) 128 電導度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須谷 利広 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松田 晋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H098 BA02 BA18 BA20 DA05 DA09 DA22 EA03 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原液及び該原液を希釈する希釈水を処理
    槽に投入して、該処理槽に貯留する処理液を調整する処
    理液の調整方法であって、所定量の原液と共に一定量の
    希釈水を前記処理槽へ供給した後、処理する感光材料の
    種類に応じた希釈比率で、補充用の原液と該補充用の原
    液を希釈する希釈水とを供給する調整補充を行うことを
    特徴とする処理液の調整方法。
  2. 【請求項2】 原液及び該原液を希釈する希釈水を処理
    槽に投入して、該処理槽内に貯留する処理液を調整する
    処理液の調整方法であって、所定量の原液と共に一定量
    の希釈水を前記処理槽へ供給し、処理する感光材料の種
    類に応じた希釈比率で補充用の原液と該補充用の原液を
    希釈する希釈水とを供給後、電導度センサによる検出結
    果に応じて前記補充用の原液ないし該補充用の原液を希
    釈する希釈水を供給する調整補充を行うことを特徴とす
    る処理液の調整方法。
  3. 【請求項3】 前記一定量の希釈水が、前記処理槽内に
    貯留する処理液の容量が最も少ない処理液の量に基づい
    て設定されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の処理液の調整方法。
  4. 【請求項4】 前記所定量の原液と前記一定量の希釈水
    を前記処理槽へ供給したときの液面レベルを検出する液
    面検出手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれかに記載の処理液の調整方法。
  5. 【請求項5】 前記調整補充を,前記処理槽へ補充用の
    原液と希釈水を供給する補充手段を用いて行うことを特
    徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の処理
    液の調整方法。
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