JP4359403B2 - 処理液の調整方法及び感光材料処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理槽の容量に応じた量の処理液を調整する時の処理液の調整方法及び、処理槽に貯留している処理液によって感光材料を処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム等の支持体に感光層を形成した感光性平版印刷版(以下「PS版」と言う)は、画像露光されると、露光画像に応じて感光層を除去する現像処理、水洗処理及び版面保護のための不感脂化処理等が行われる。このPS版の処理に用いるPS版プロセッサーには、現像液を貯留する現像槽、現像処理されたPS版の表面から現像液等を除去する水洗槽、PS版の版面に保護膜を形成するためのガム液を貯留する不感脂化処理槽等が設けられている。
【0003】
一方、PS版には、従来からある汎用のPS版(コンベンショナル)やサーマル版、フォトポリマー版がある。汎用のPS版には、ポジタイプやネガタイプがあり、それぞれについて支持体の一方の面に感光層を設けた片面タイプや、両方の面に感光層を設けた両面タイプがある。また、フォトポリマー版は、一般に片面(片面タイプ)のネガタイプであるが、サーマル版には、片面(片面タイプ)でネガタイプとポジタイプがある。
【0004】
PS版プロセッサーでは、処理するPS版の種類に応じて、例えば、現像槽に搬送用のローラ対を配置してPS版の搬送路を形成したものや、搬送ローラとガイド板によって搬送路を形成したもの、ブラシローラを配置したものがあり、また,PS版の種類(例えば片面タイプか両面タイプか)によってブラシローラの本数が変えられる。
【0005】
すなわち,PS版プロセッサーでは、処理するPS版の種類が変わっても現像槽等の処理タンクを共通化して,搬送用のローラやブラシローラ等を処理するPS版の種類に応じて配置するようにしたものがあり,また、搬送路の構成を変更することにより異なる種類のPS版の処理が可能となるようにすることが検討実施されている。
【0006】
PS版プロセッサーでは、PS版の処理量に応じた補充液の補充と、現像液の経時劣化を補うための補充液の補充を行うと共に、一定期間毎に現像槽内の現像液の入れ替えを行うことにより、常に現像液の処理性能を一定に保って、適性な現像処理が可能となるようにしている。
【0007】
このような一定期間毎に現像液を入れ替えるときに現像槽へ入れる現像液の母液や補充のための補充液は、共通の原液を共通の希釈比で希釈して用いるもの、母液と補充液の間で希釈比を変えるようにするもの、あるいは、母液と補充液を異なる種類にするものなどがある。
【0008】
一般に母液用の原液は、一定量がボトルに封入されており、新規にPS版を処理する母液としての仕込み液を調整するときには、現像槽の容量に合わせて原液と希釈水を予め調整し、この仕込み液を現像槽に供給するようにしているが、この場合、現像槽の容量が異なると、この容量に合わせた量の仕込み液を調整する必要が生じる。
【0009】
すなわち,処理タンク内の現像槽の容積は同じでも,内部に配置するローラ,ガイド板,ブラシローラの本数によって現像槽の容量(貯留可能な現像液の量)が変わってしまう。このような現像槽の容量の異なるPS版プロセッサーの間では,一定量の仕込み液を調整する仕込み装置を共用することが困難となる。
【0010】
このために,現像槽内に原液と希釈水を直接投入して仕込み液を調整する方法が考えられる。
【0011】
ところで,PS版プロセッサーでは,現像槽に補充液を補充するために原液と水(希釈水)を供給する補充機構が設けられている。この補充機構では,ベローズポンプ等を用いて,PS版の処理量や時間経過に応じた量の補充液(原液と希釈用の水)を正確に現像槽に供給可能となっている。
【0012】
一方,現像槽内で仕込み液を調整する場合,予め原液が貯留されている現像槽内に短時間に多量の水を供給する必要がある。このために,マグネットポンプ等を用い,フロートセンサによって液面レベルを検出しながら給水を行うことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,マグネットポンプ等の吐出能力の高いポンプを用いた場合,液面レベルを検出しながら原液に対して適量の水を正確に供給することが困難となる。また、所定量の原液に対して、PS版の種類によって希釈比が異なるときに、原液に加える希釈水の量を変えなければならず,装置の汎用化の妨げとなってしまう。
【0014】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、処理槽内に原液と水を供給して仕込み液を調整するときに、処理タンク等の部品の共通化と共に,仕込み液等の調整の汎用化を可能とする処理液の調整方法及び感光材料処理装置を提案することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の処理液の調整方法は、処理タンク内に処理する感光材料の種類に応じた部品配列で感光材料の搬送路が形成された処理槽に、処理液の原液及び該原液を希釈する希釈水を投入して、前記処理する感光材料の種類に応じた希釈比率の前記処理液を調整する処理液の調整方法であって、前記処理槽内の処理液の液面レベルが前記感光材料の処理時よりも低い予め設定した液面レベルに達したか否かを検出する液面検出手段を設け、空の前記処理槽に一定量の前記原液を前記処理槽に投入した状態で、前記処理槽内の処理液の液面レベルが前記液面検出手段によって検出される液面レベルに達するまで、前記処理槽に前記希釈水を投入して基本液を調整し、この後、予め設定されている補充用の原液と前記希釈水の補充パターンから、前記処理する前記感光材料の種類に応じた補充パターンで補充用の原液と前記希釈水とを前記処理槽に投入して調整補充を行う。
【0016】
この発明によれば、予め設定している一定量の原液に追加して、処理槽内の処理液の液面レベルが液面検出手段によって検出されるまで希釈水を処理槽へ投入して基本液を調整する。このときの希釈水の供給は、マグネットポンプ等の吐出能力の高い供給手段を用いることにより短時間で行うことができる。
【0017】
この後、所望の量までの残分を処理する感光材料の種類に応じた希釈比率で調整補充を行う。この調整補充は、処理する感光材料の種類に応じて予め設定された補充パターンで、補充用の原液と補充用の原液を希釈する希釈水とを投入して行う。これにより、処理槽内に所望の量の処理液を調整することが可能となる。
【0018】
また、本発明の処理液の調整方法は、前記処理する前記感光材料の種類に応じた前記補充パターンで前記補充用の原液及び前記希釈水を前記処理槽へ投入した後、電導度センサによって前記処理槽内の処理液の電導度を検出しながら、前記処理槽内の前記処理液の電導度が前記処理する前記感光材料の種類に応じた電導度となるように前記補充用の原液ないし前記希釈水を前記処理槽へ投入する。
【0019】
この発明によれば、処理する感光材料の種類に応じた補充パターンで補充用の原液と希釈水とを処理槽へ投入した後、電導度センサによって電導度を見て、目標とする電導度から外れている場合は、検出結果に基づいて補充用の原液ないし希釈水を供給する。
【0020】
これにより、処理槽内に所望の量の処理液を所望の電導度で調整することができる。
【0021】
このような本発明では、基本液の液面レベルを、感光材料の種類に応じて処理槽に貯留される処理液の液面レベルで最も少ない液面レベルに基づいて設定していることが好ましい。
【0024】
また、本発明は、前記調整補充を、前記処理槽へ前記補充用の原液と前記希釈水とを供給する補充手段を用いて行うことが好ましく、調整補充のための機構を別に設けることなく、正確な調整補充が可能となる。
ここから、本発明が適用される感光材料処理装置は、処理タンク内に処理する感光材料の種類に応じた部品配列で該感光材料の搬送路が形成された処理槽を備え、該処理槽に貯留している処理液によって前記感光材料を処理する感光材料処理装置であって、前記処理槽へ処理液の補充用の原液を供給する原液供給手段と、前記処理槽へ前記補充用の原液を希釈する希釈水を供給する第1の希釈水供給手段と、前記第1の希釈水供給手段よりも短い時間で多くの前記希釈水を前記処理槽へ供給可能な第2の希釈水供給手段と、前記処理槽内の処理液の液面レベルが予め設定された液面レベルに達したか否かを検出する液面検出手段と、前記処理槽内の前記処理液の液面レベルが前記液面検出手段によって検出されたレベルに達してからの前記処理液の前記感光材料の種類に応じた前記処理液の補充用の原液と前記希釈水の供給パターンである補充パターンが、予め設定されて記憶された記憶手段と、空の前記処理槽へ一定量の前記原液が投入された状態で前記第2の希釈水供給手段を作動させ、前記処理槽へ前記液面検出手段によって検出される前記液面レベルまで給水して基本液を調整する基本液調整制御手段と、前記基本液が調整された前記処理槽内へ、前記記憶手段に記憶されている前記処理する感光材料の種類に応じた前記補充パターンに基づいて前記原液供給手段及び前記第1の希釈水供給手段を作動して調整補充を行う調整補充制御手段と、を含むものであれば良く、また、前記処理槽内に貯留された処理液の電導度を検出する電導度検出手段を含み、前記調整補充制御手段が、前記補充パターンに基づいて前記補充用の原液と希釈液を前記処理槽に投入した後に、前記電導度検出手段によって検出される前記処理液の電導度を、前記処理する感光材料の種類に応じた電導度となるように、前記原液供給手段及び前記第1の希釈水供給手段を作動する、ことがより好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に感光材料処理装置として適用したPS版プロセッサーの一例を示している(以下「PS版プロセッサー10」とする)。
【0026】
このPS版プロセッサー10は、感光材料として図示しない露光装置によって画像露光されたフォトポリマー版などの感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)の現像処理を行う。なお、PS版12は、アルミニウム板等の薄肉矩形平板を支持体として、この支持体に感光層を形成しており、フォトポリマー版は、光接合層、光重合層及びオーバーコート層が重ねられて感光層が形成され、レーザ光により画像の露光がなされることにより光重合層の画像部の重合反応が促進される。
【0027】
PS版プロセッサー10は、PS版12を現像液によって処理するための現像部14と、現像液によって処理されたPS版12の水洗水を供給して水洗する水洗部16と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処理する不感脂化処理部18と、PS版12を乾燥させる乾燥部20と、が配設されている。
【0028】
PS版プロセッサー10内には、処理タンク22が設けられている。この処理タンク22には、処理槽として現像部14となる位置に現像槽24が形成され、水洗部16及び不感脂化処理部18となる位置に水洗槽26及び不感脂化処理槽28が形成されている。
【0029】
処理タンク22を覆う外板パネル30には、スリット状の挿入口32が形成され、処理タンク22には、乾燥部20側に排出口34が形成されている。
【0030】
PS版プロセッサー10には、処理タンク22の上部を覆うカバー36が設けられている。このカバー36は、処理タンク22内に設けられている現像工程、水洗工程及び不感脂化処理工程を一体で覆っている。また、このカバー36には、現像部14と水洗部16との間にPS版12を挿入するためのリエントリー用の挿入口(副挿入口)38が設けられている。その副挿入口38は、現像部14での処理を除くPS版プロセッサー10での処理を行うためのPS版12の挿入用となっている。
【0031】
挿入口32の外部には、挿入台40が設けられ、現像部14のPS版12の挿入側には、ゴム製の搬送ローラ対42が配設されている。画像が焼付けられたPS版12は、挿入台40に載置されて挿入口32から、矢印A方向に沿って挿入されて、搬送ローラ対42の間に送り込まれる。
【0032】
搬送ローラ対42は、回転駆動されることにより、このPS版12を挿入口32から引き入れながら、水平方向に対して約15°から31°の範囲の角度で現像部14へ送り込む。なお、本実施の形態では、支持体の一方の面に感光層を形成した片面タイプのPS版12を用いており、PS版12は、感光層が上方へ向けられた状態で挿入口32からPS版プロセッサー10内へ挿入される。
【0033】
処理タンク22に形成されている現像槽24は、底部中央が下方へ向けて突出された略山形状となっており、処理液としてPS版12の現像処理を行うための現像液を貯留する。この現像槽24には、PS版12の搬送方向に沿った下側にガイド板44、46が、底部に沿って配設されている。
【0034】
ガイド板44は、現像槽24の上流部(挿入口32側)に設けられ、搬送ローラ対42によって送り込まれるPS版12を、斜め下方へ向けて案内する。また、ガイド板46は、現像槽24の下流部に設けられて、PS版12を現像槽24の底面に沿って斜め上方へ向けて案内する。
【0035】
また、現像槽24には、ガイド板44とガイド板46の間に搬送ローラ対45が設けられている。この搬送ローラ対45は、回転駆動されることにより、ガイド板44によって案内されてくるPS版12に搬送力を付与しながらガイド板46へ向けて送り出す。これにより、PS版12は、現像槽24内を略U字状に案内搬送されながら、現像液に浸漬される。
【0036】
現像槽24には、水洗部16側に、外周がゴム製の搬送ローラ対48が配置されており、PS版12は、ガイド板46によってこの搬送ローラ対48へ向けて案内され、搬送ローラ対48に挟持されることにより現像槽24から引き出される。PS版12は、このようにして現像槽24内を搬送されるときに現像液に浸漬され、画像露光によって感光した感光層の不要な部分が現像液により膨潤し、支持体から剥離され、露光画像に応じて不要な感光層が除去される。
【0037】
この現像槽24内には、ガイド板44、46の下面側にスプレーパイプ50が設けられている。また、ガイド板44、46のそれぞれには、多数の通液孔(図示省略)が穿設されている。
【0038】
スプレーパイプ50には、図示しないポンプによって吸引した現像槽24内の現像液が供給されるようになっており、スプレーパイプ50からこの現像液を噴出する。これにより、現像槽24内の現像液が攪拌されて、PS版12の均一な処理が可能となるようにしている。このとき、ガイド板44、46に形成さている通液孔からPS版12の搬送路側に現像液が回りこむことにより、PS版12の迅速な現像処理と処理ムラの発生を防止するようにしている。
【0039】
また、現像槽24内には、ガイド板46に対向してブラシローラ80が設けられている。このブラシローラ80は、現像液に浸漬されながらガイド板46上を搬送されるPS版12の表面に毛材を接触させながら回転することにより、PS版12の表面をブラッシングして、PS版12の表面からの不要な感光層の除去を促進している。
【0040】
一方、現像部14には、下面が現像槽24に貯留される現像液の液面より下方となるように液面蓋52が配置されている。また、現像槽24の壁面及び液面蓋52には、挿入口32側に遮蔽部材54A、54Bが設けられ、水洗部24側に遮蔽部材54C、54Dが取り付けられている。処理タンク22には、排出口34の周囲に搬送ローラ対56の周面に接触する遮蔽部材54E、54Fが取り付けられ、カバー36の副挿入口38には、遮蔽部材54Gが取り付けられている。
【0041】
遮蔽部材54A〜54Gは、シリコンゴム等によって形成されており、現像槽24内は、遮蔽部材54A〜54G、搬送ローラ対42、48等によって形成された密閉部内の空間に、液面に接触する大容量の液面蓋52を設けて、この空間に閉じ込められた空気の量を少なくすると共に、液面蓋52と遮蔽部材54A〜54G等によって現像液の液面近傍に新鮮な空気が入り込んでくるのを防止し、空気中の炭酸ガスによる現像液の劣化と水分の蒸発を抑えるようにしている。なお、液面蓋52には、PS版12の搬送方向上流側及び下流側の端部下面に串ローラ52A、52Bが設けられ、現像部14内を搬送されるPS版12が液面蓋52の下面と接触することによる表面(主に感光面)の損傷を防止するようにしている。
【0042】
搬送ローラ対48によって現像槽24から引き出されたPS版12は、この搬送ローラ対48によって表面に付着している現像液が絞り落とされながら水洗部16へ送り込まれる。
【0043】
水洗部16には、水洗槽26の上方に配設された搬送ローラ対58、60によってPS版12を略水平状態で搬送する搬送路が形成されており、PS版12は、搬送ローラ対58、60に挟持されて水洗槽26の上方を水平搬送される。
【0044】
水洗部16には、搬送ローラ対58、60の間に、PS版12の搬送路を挟んで上下に対で、スプレーパイプ62A、62Bが設けられている。スプレーパイプ62A、62Bは軸線方向がPS版12の幅方向(搬送方向と直交する方向)に沿って配置され、PS版12の搬送路に対向すると共に、スプレーパイプ62A、62Bの軸線方向に沿って複数の吐出孔が形成されている。
【0045】
水洗槽26は、処理液として水洗水を貯留しており、PS版プロセッサー10では、図示しない給水ポンプによって、PS版12の搬送に同期させて、スプレーパイプ62A、62Bに水洗水を供給する。これにより、水洗水が、スプレーパイプ62A、62BからPS版12へ向けて噴出されて、PS版12の表面に付着している現像液を洗い流す。
【0046】
PS版12に供給された水洗水は、PS版12が搬送ローラ対60に挟持されて送り出されることにより、PS版12表裏面に付着していた現像液と共にPS版12の表裏面から絞り落とされ、水洗槽26内に回収される。なお、スプレーパイプ62A、62Bからの水洗水の噴出方向は、スプレーパイプ62AがPS版12の搬送方向上流側で、スプレーパイプ62BがPS版12の搬送方向下流側としているが、これに限定されず他の方向であっても良い。また、水洗水の新液は、PS版12の処理量に応じて図示しない手段によって水洗槽26に供給される。
【0047】
不感脂化処理部18には、不感脂化処理槽28の上方に搬送ローラ対56が設けられ、PS版12は、この搬送ローラ対56によって不感脂化処理部18内を搬送された後に、排出口34から送り出される。
【0048】
不感脂化処理部18には、PS版12の搬送路の上方側にスプレーパイプ64が設けられ、搬送路の下側に吐出ユニット66が設けられている。スプレーパイプ64と吐出ユニット66は、長手方向(軸線方向)がPS版12の幅方向に沿い、PS版12の搬送路を挟んで上下に配置されている。スプレーパイプ64には、PS版12の幅方向に沿って複数の吐出孔が形成され、吐出ユニット66には、PS版12の幅方向に沿ってスリット孔が形成されている。
【0049】
不感脂化処理槽28には、PS版12の版面保護に用いるガム液が貯留されており、このガム液がPS版12の搬送に同期してスプレーパイプ64及び吐出ユニット66に供給される。スプレーパイプ64は、このガム液をPS版12へ向けて滴下してPS版12の表面に広げて塗布する。また、吐出ユニット66は、スリット孔からガム液を吐出し、PS版12がこのガム液に接触しながら移動することにより、PS版にガム液が塗布される。
【0050】
PS版12は、表裏面に塗布されるガム液によって保護膜が形成される。なお、スプレーパイプ64からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬送方向下流側に限らず、他の方向であっても良く、また、整流板を設け、この整流板へ向けて噴出したガム液を、整流板でPS版12の幅方向に沿って均一に拡散させながら、PS版12の表面に流し落として塗布するようにしてもよい。また、吐出ユニット66に変えて、スプレーパイプ等を用いたものであっても良い。
【0051】
なお、不感脂化処理部18には、搬送ローラ対56の上方に洗浄スプレー102が設けられており、予め設定している所定のタイミングで、この洗浄スプレー102から搬送ローラ対56の周面に滴下される洗浄水によって、搬送ローラ対56を形成するローラの周面からガム液を洗い流し、ローラの周面にガム液が固着してPS版12を損傷させてしまうのを防止するようにしている。
【0052】
不感脂化処理部18でガム液が塗布されたPS版12は、搬送ローラ対56に挟持されて、表裏面にガム液が若干残った状態で排出口34から排出され、乾燥部20へ送られる。
【0053】
乾燥部20内には、排出口34の近傍にPS版12を支持する支持ローラ68が配設され、また、PS版12の搬送方向の中央部及び、排出口70の近傍には、搬送ローラ対72及び搬送ローラ対74が配設されている。PS版12は、支持ローラ68及び搬送ローラ対72、74によって乾燥部20内を搬送される。
【0054】
支持ローラ68と搬送ローラ対72との間、及び搬送ローラ対72と搬送ローラ対74との間には、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト76A、76Bが配設されている。ダクト76A、76Bは、長手方向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、PS版12の搬送路に対向する面にスリット孔78が設けられている。
【0055】
ダクト76A、76Bは、図示しない乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が、長手方向の一端側から供給されると、この乾燥風をスリット孔78からPS版12の搬送路へ向けて吐出し、PS版12に吹き付ける。これにより、PS版12は、表裏面に塗布されているガム液が乾燥され、保護膜が形成される。なお、排出口34には、PS版12を処理液によって処理する不感脂化処理部18までのプロセッサ部と乾燥部20とを分離する図示しないシャッタが設けられ、排出口34が不必要に開放されて、乾燥部20内の加熱された空気が不感脂化処理部18へ入り込むのを防止している。
【0056】
このように構成されているPS版プロセッサー10では、図示しない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12が挿入台40に載置され、挿入口32へ挿入されと、搬送ローラ対42によってこのPS版12を引き入れ、現像部14へ送り込む。なお、PS版プロセッサー10では、挿入口32を通過するPS版12を図示しないセンサによって検出するとタイマーをスタートさせる。このタイマーは、PS版12を搬送するための駆動手段の動作と共に、水洗部16のスプレーパイプ62A、62Bから水洗水を吐出させるタイミングや、不感脂化処理部18におけるガム液の吐出タイミングの計測に用いる。
【0057】
現像部14では、搬送ローラ対42によってPS版12が水平方向に対して15°〜31°の範囲の挿入角度で送りこまれて現像液に浸漬されながら搬送される。また、このPS版12は、17°〜31°の範囲の排出角度で現像液中から送り出される。PS版12は、現像部14で現像液に浸漬されることにより、露光画像に応じて感光層の不要部分が膨潤し、膨潤した感光層が支持体から除去される。このときに、現像槽24内に配置しているブラシローラ80によってPS版12の表面をブラッシングすることにより、PS版12の表面からの不要な感光層の除去を促進するようにしている。
【0058】
なお、PS版プロセッサー10としては、複数のブラシローラ80をPS版12の表面に対向するように配置してブラッシングするものであっても良く、また、ブラシローラ80を用いずにPS版12の処理を行うものであっても良い。
【0059】
このようにして現像液による処理が行われて現像液中から送り出されたPS版12は、搬送ローラ対48によって引き出されて水洗部16へ送られる。このときに、搬送ローラ対48は、PS版12の表裏面に付着してい現像液を、PS版12から絞り落としている。
【0060】
水洗部16では、このPS版12を搬送ローラ対58、60によって挟持して略水平状態で搬送しながら、スプレーパイプ62A、62Bから水洗水を噴出する。また、PS版12の搬送方向の下流側に配置している搬送ローラ対60は、PS版12の表裏面に供給した水洗水を、搬送ローラ対48によって絞り切れずに残った現像液とともに絞り落としながら、このPS版12を不感脂化処理部18へ送り出す。
【0061】
これにより、PS版12は、水洗部16を通過するときに、表裏面に残っている現像液が洗い落とされる。
【0062】
不感脂化処理部18へ送られたPS版12は、スプレーパイプ64と吐出ユニット66の間を通過し、搬送ローラ対56に挟持されることにより、この搬送ローラ対56によって不感脂化処理部18から送り出される。
【0063】
このとき、不感脂化処理部18では、スプレーパイプ64及び吐出ユニット66にガム液を供給し、PS版12の表裏面にガム液を塗布する。搬送ローラ対56は、PS版12を挟持して送り出すことにより、PS版12の表裏面にガム液の薄膜を形成すると共に、余剰となったガム液をPS版12の表裏面から絞り落とす。
【0064】
ガム液が塗布されたPS版12は、搬送ローラ対56によって排出口34から乾燥部20へ送り込まれる。なお、排出口34に設けている図示しないシャッタは、PS版12の処理開始のタイミングないしPS版12が不感脂化処理部18から送り出されるタイミングで作動して排出口34を開き、乾燥部20の乾燥風が不必要に不感脂化処理部18へ入り込んで、搬送ローラ対56にガム液が固着してしまうのを防止すると共に、排出口34から空気が入り込み、現像部14にまで及んで空気中の炭酸ガスにより現像液が劣化するのを防止したり、現像液中の水分や水洗水さらにガム液中の水分が蒸発して排出口34から出てしまうのを防止している。
【0065】
乾燥部20では、支持ローラ68及び搬送ローラ対72、74によってPS版12を搬送しながら、ダクト76A、76Bから乾燥風を吹き付ける。これにより、PS版12は、塗布されているガム液によって保護膜が形成されて排出口70から排出される。
【0066】
ところで、このPS版プロセッサー10に用いている処理タンク22は、PS版12の搬送路を形成する部材の種類、数、配置等を変えることにより、従来からある汎用のPS版(コンベンショナル)のポジタイプ及びネガタイプのそれぞれの片面タイプと両面タイプ、サーマル版のポジタイプ及びネガタイプのそれぞれの片面タイプ、フォトポリマー版のネガタイプの片面タイプの処理が可能なPS版プロセッサーに適用可能なっている。
【0067】
ここで、現像部14を例に説明する。図2には、図1に示すPS版プロセッサー10(以下、特定するときには「PS版プロセッサー10A」とする)の、現像槽24内の概略構成を示している。このPS版プロセッサー10では、片面タイプの汎用のPS版12や、サーマル版の処理が可能となっている。
【0068】
これに対して、図3に示すPS版プロセッサー10(以下、特定するときには「PS版プロセッサー10B」とする)では、ガイド板46に変えて、現像槽24内に、ブラシローラ80に対向してコロローラ82を設けている。また、PS版プロセッサー10Bには、PS版12の下側の面に対向するブラシローラ84と、このブラシローラ84に対向するコロローラ82を設けている。
【0069】
これにより、PS版プロセッサー10Bは、両面タイプのPS版12の処理が可能となっている。
【0070】
図4に示すPS版プロセッサー10(以下、特定するときには「PS版プロセッサー10C」とする)では、略U字状となるように滑らかに湾曲されたガイド板86が、現像槽24の挿入側から排出側に渡って配置されている。また、PS版プロセッサー10Cには、現像槽24の下流部のブラシローラ80に加えて、現像槽24の上流部ブラシローラ88が配置されるようになっている。
【0071】
これにより、PS版PS版プロセッサー10Cでは、PS版12がガイド板86上を案内されながら現像液に浸漬される。また、このPS版プロセッサー10Cでは、このPS版12の表面をブラシローラ80、88によってブラッシングするようになっており、たとえば、片面タイプのフォトポリマー版の処理が可能となっている。
【0072】
このように、処理タンク22には、現像槽24に相当する処理槽内でのPS版12の搬送路を形成する部材等を変更することにより、それぞが互い異なる種類のPS版12の処理が可能となるようにしている。
【0073】
すなわち、図2に示すPS版プロセッサー10Aは、片面タイプのサーマル版や汎用のPS版12の処理用とすることができ、図3に示すPS版プロセッサー10Bは、両面タイプのPS版12の処理用とすることができる。また、図4に示すPS版プロセッサー10Cは、主に片面タイプのフォトポリマー版の処理用とすることができる。
【0074】
図2乃至図4に示すように、これらのPS版プロセッサー10では、循環ポンプ110が設けられており、この循環ポンプ110が作動することにより、現像槽24内の現像液をスプレーパイプ50に供給する。これにより、現像液がスプレーパイプ50から噴出されて、現像槽24内の現像液の攪拌が行われ、PS版12の処理中は、PS版12の表面に新鮮な現像液を供給して、現像ムラ等の仕上がり不良が生じるのを防止するようにしている。なお、この循環ポンプ110としては、マグネットポンプ等が用いられている。
【0075】
一方、PS版プロセッサー10には、現像槽24内の現像液の劣化を防止するための補充液補充機構112が設けられている。補充液補充機構112は、補充用の原液を貯留する原液タンク114と、原液タンク114内の原液を現像槽24へ供給する補充ポンプ116と、現像槽24に供給する補充用の原液を所定比率で希釈するための水が貯留される水タンク118と、水タンク118内の水を、現像槽24へ供給する希釈ポンプ120と、を備えている。
【0076】
また、PS版プロセッサー10には、制御部122が設けられ、循環ポンプ110と共に、補充ポンプ116、希釈ポンプ120が接続されている。制御部122は、予め設定されている所定のタイミングで、原液ポンプ116と希釈ポンプ120を作動させて、補充用の原液と、この原液を予め設定されている希釈比率で希釈するための水を現像槽24へ供給する。これにより、現像槽24に補充液が補充される。
【0077】
このとき、PS版プロセッサー10では、補充ポンプ116、希釈ポンプ120としてベローズポンプを用いており、補充用の原液と希釈水の量を正確に制御しながら供給可能となっている。
【0078】
なお、補充液の補充タイミング等は、従来公知の任意のタイミングを適用でき本実施の形態では、詳細な説明を省略する。また、水タンク118は、PS版プロセッサー10の機外に設けたものであっても良く、さらに、水タンク118には、水の減少に応じて水道水が供給されるようになっている。この水タンク118への水道水の補給は、従来公知の種々の構成を適用することができる。
【0079】
一方、PS版プロセッサー10は、予め設定した期間の間、現像槽24内の現像液を使用すると、この現像液を廃棄して、新たな現像液(仕込み液)を調整する。
【0080】
PS版プロセッサー10には、希釈ポンプ120とは別に給水ポンプ124が設けられており、仕込み液を調整するときには、この給水ポンプ124を作動させて、水タンク118内の水を現像槽24内へ供給するようにしている。
【0081】
この給水ポンプ124としては、マグネットポンプを用いており、短時間に多量の水を現像槽24へ供給可能とし、迅速な仕込み液の調整が可能となるようにしている。
【0082】
また、PS版プロセッサー10には、現像槽24内に、液面検出手段として液面センサ126が設けられている。この液面センサ126は、現像槽24に予め設定した所定量の現像液を供給したときに、この現像液の液面に対応するように設けられている。
【0083】
これにより、制御部122は、液面センサ126の検出結果から、現像槽24内に所定量の現像液を供給したか否かの判断が可能となっている。なお、液面センサ126としては、フロート式等の従来公知の種々のセンサを用いることができる。
【0084】
PS版プロセッサー10に設けている制御部122は、現像槽24内で、仕込み液を調整するときに、先ず、現像槽24内に現像液の原液を供給した後、液面センサ126の検出結果を確認しながら給水ポンプ124を作動させることにより、現像槽24内に予め設定している一定量の希釈用の水を供給するようにしている。
【0085】
一方、PS版プロセッサー10では、同一の処理タンク22内に同一容積の現像槽24を設けても、この現像槽24内のPS版12の搬送路を形成する部材等の構成によって現像液の量が異なる。また、PS版プロセッサー10では、処理するPS版12の種類によって原液の希釈比率が異なることがある。
【0086】
すなわち、PS版プロセッサー10では、処理するPS版12が、汎用のPS版、サーマル版、フォトポリマー版の何れであるかに加えて、片面タイプか両面タイプかによって、仕込み液を調整するときの原液と希釈水の量が異なる。
【0087】
例えば、現像槽24の容量(貯留可能な現像液の量)は、PS版プロセッサー10A、10Cでは、20l(リットル)となっているのに対して、PS版プロセッサー10Bでは、19l(リットル)となっている。
【0088】
一方、仕込み液の調整に用いる原液は、一定量がボトルに封入されており、現像槽24内で仕込み液を調整するときには、このボトル1本の原液を現像槽24に投入した後に、この原液をPS版12の種類に応じた所定比率で希釈するように、希釈水を現像槽24へ投入する必要がある。
【0089】
また、PS版プロセッサー10では、例えば仕込み用の原液の一部として原液タンク114に貯留している補充用の原液を用いることができる。
【0090】
ここから、制御部122では、一定量の原液と希釈水を現像槽24に投入した後、補充液補充機構122を用いて、現像槽24の容量と希釈比に応じて、補充用の原液と希釈水又は補充用の原液か希釈水のどちらか一方を補充することにより、PS版12の種類に応じた仕込み液の調整が可能となるようにしている。
【0091】
すなわち、仕込み液とする原液と給水ポンプ124によって給水する希釈水をPS版12の種類に関係なく一定の比率で一定量の基本液を調整し、この後に、補充液補充機構112によって、PS版12の種類に応じた調整補充を行うことにより、PS版12の種類に応じた仕込み液の調整を行うようにしている。
【0092】
このために、制御部122には、基本液の量が設定されていると共に、PS版12の種類に応じた調整補充のパターンを記憶している。また、現像槽24に設けている液面センサ126は、この基本液の量に合わせた液面を検出するように検出位置が設定されている。
【0093】
また、図2乃至図4に示すように、PS版プロセッサー10には、現像液の電導度を検出する電導度センサ128が設けられている。この電導度センサ128は、循環ポンプ110の吐出側に設けられており、循環ポンプ110からスプレーパイプ50に供給される現像液の電導度を検出する。
【0094】
現像液は、希釈比に応じて電導度が変化するようになっており、制御部122は、この電導度センサ128によって現像液の電導度を検出し、現像槽24内の現像液が所定の処理性能を維持されているか否かを確認する。また、制御部122は、この電導度センサ128の検出電導度に基づいて、例えば補充液の補充を行うようにして、一定の処理性能(現像性能)を維持する。なお、電導度センサ128を用いた現像液の管理は、従来公知の方法を適用でき、本実施の形態では、詳細な説明を省略する。
【0095】
一方、制御部122は、補充液補充機構112を用いて、仕込み液の調整補充を行うときに、PS版12の種類に応じた希釈比で補充用の原液と希釈水を所定量供給後、電導度センサ128によって電導度の検出を行い、PS版12の種類に応じた電導度となっているか否かの確認を行うようにしている。
【0096】
ここで、図5を参照しながら、PS版プロセッサー10での仕込み液の調整の概略を説明する。なお、本実施の形態では、一例として、ボトルに封入されている2l(リットル)の原液を用いて、基本液の総量が17.5l(リットル)となるようにしている。すなわち、現像槽24内の現像液の量が17.5l(リットル)となったときに、液面センサ126が現像液の液面を検出するようにし、基本液が17.5l(リットル)となるように、給水ポンプ124を用いて、15.5l(リットル)の水を投入する。この後、基本液の循環・攪拌後、原液と水が所定の割合で投入されたかどうかを、電導度センサ128で電導度を測定して確認する。
【0097】
また、制御部122には、図6に示すように、PS版12の種類に応じた調整補充のパターンが設定されて記憶されており、例えば、PS版プロセッサー10Aでポジ型片面タイプのPS版12を処理するときには、パターンP1が選択され、希釈用の水を0.5l(リットル)と希釈比が1:12の補充液(補充用の原液が1に対して希釈水が12の補充液)を2.0l(リットル)補充する。
【0098】
図5のフローチャートに示すように、仕込み液の調整は、先ず、現像槽24内の古い現像液を排出する廃液処理を行う(ステップ200)。これにより、現像槽24内を空にすると、次のステップ202では、手作業でボトル1本分の原液2l(リットル)を現像槽24内に投入する。
【0099】
この後、図示しない操作パネルのスイッチ操作によって、調整補充を行う時の補充パターンを設定し(ステップ204)、仕込み液の調整の実行開始を指示する。
【0100】
ステップ206では、仕込み液の調整開始が指示されたか否かを確認し、調整開始が指示されて肯定判定すると、ステップ208へ移行して、給水ポンプ124の作動を開始する。これと共に、ステップ210では、液面センサ126を用いて、現像槽24内の液面が所定レベルに達したか否か、すなわち、給水ポンプ124によって現像槽24に15.5l(リットル)の水を投入し、基本液の液量が所定量(17.5l)に達したか否かを確認する。
【0101】
この基本液の投入時には、マグネットポンプのような吐出能力の高い給水ポンプ124を用いているので、多量の水でも短時間で供給が可能となる。
【0102】
ここで、液面センサ126が現像液(基本液)の液面を検出すると、ステップ210で肯定判定されてステップ212へ移行して、給水ポンプ124を停止し、基本液の投入を終了する。
【0103】
次に、ステップ214では、調整補充を行うために設定されている補充パターンを読み込む。
【0104】
この後、ステップ216では、読み込んだ補充パターンに基づいて、補充液補充機構112の補充ポンプ116ないし希釈ポンプ120を作動させて、調整補充を行う。
【0105】
例えば、ポジ型片面タイプのPS版12を処理するときは、PS版プロセッサー10Aで、補充パターンP2が選択されて設定され、基本液の投入が終了すると、先ず、希釈ポンプ120を作動させて、0.5l(リットル)の水を現像槽24へ供給した後、補充ポンプ116と希釈ポンプ120を作動させて、希釈比が1:12となる補充液を、2l(リットル)補充する。
【0106】
これにより、容量が20l(リットル)の現像槽24に、正確に20l(リットル)の仕込み液を調整することができる。
【0107】
また、PS版プロセッサー10Bでポジ型両面タイプのPS版12を処理するときは、補充パターンP1が選択されて設定され、基本液の投入が終了すると、先ず、希釈ポンプ120を作動させて、0.5l(リットル)の水を現像槽24へ供給した後、補充ポンプ116と希釈ポンプ120を作動させて、希釈比が1:12となる補充液を、1l(リットル)補充する。
【0108】
これにより、容量が19l(リットル)の現像槽24に、正確に19l(リットル)の仕込み液が入れられる。
【0109】
さらに、PS版プロセッサー10Cで、PS版12として片面タイプのフォトポリマー版を処理するときは、補充パターンP7が選択されて設定され、釈ポンプ120を作動させて、2.5l(リットル)の水又は、0.5l(リットル)の水と、希釈比が1:100の補充液を2.0l(リットル)、現像槽24に供給する。
【0110】
これにより、容量が20l(リットル)のPS版プロセッサー10Cの現像槽24に、20l(リットル)の仕込み液が入れられる。
【0111】
一方、この調整補充は、現像槽24に20l(リットル)または19l(リットル)の仕込み液を入れた後、仕込み液を循環させて攪拌する。その後、電導度センサ128を用いて、仕込み液がPS版12の種類に応じた目標の電導度になっているかを計測する。
【0112】
その結果、目標の電導度から測定結果がずれているときは、そのずれに基づいて補充ポンプ116を作動させて補充用の原液を供給するか、希釈ポンプ120を作動させて希釈水を供給するかして、目標の電導度をなるように調整する。なお、基本液の投入後に、電導度センサ128を用いて、現像槽24内で調整されている仕込み液の電導度を検出しながら調整補充を行っても良い。
【0113】
すなわち、制御部122では、補充用の原液と希釈液を現像槽24へ供給するときに、循環ポンプ110を作動させて、現像槽24に供給された原液と希釈水を攪拌する。このとき、制御部122では、電導度センサ128によって電導度の計測を行う。
【0114】
これにより、制御部122では、原液と希釈水が充分に攪拌されているか否かの確認を行う。現像液の電導度は、原液の希釈比率によって定まり、補充パターンから電導度が定まる。
【0115】
ここから、制御部122では、電導度センサ128によって検出する電導度が、補充パターンに定まる電導度となっているか否かを確認するようにしている。これにより、仕込み液の調整ミスを防止すると共に、間違って調整された仕込み液によってPS版12が処理されてしまうのを確実に防止するようにしている。
【0116】
このように、処理タンク22を用いたPS版プロセッサー10では、処理するPS版12の種類に応じて設定されている補充パターンを選択することにより、正確に適量の仕込み液を調整することができる。また、多量の水を現像槽24に供給するときに、希釈ポンプ120とは別の給水ポンプ124を用いているので、仕込み液の調整を迅速に行うことができる。
【0117】
また、原液が投入されている現像槽24に、短時間に多量の水を投入すると、泡立ちが生じるが、PS版プロセッサー10では、液面センサ126によって検出する液面レベルまでは、給水ポンプ124を用いるが、調整補充を行うときに、吐出能力の比較的小さい補充ポンプ116と希釈ポンプ120を用いるので、調整補充時に泡立ちが生じるのを抑えると共に、基本液を調整したときに発生した泡が成長して現像槽24から溢れてしまうのを防止することができる。
【0118】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。本実施の形態は、基本的構成が同じ処理槽の容量や希釈比率が異なる感光材料処理装置のそれぞれに適用が可能である。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原液を希釈水によって希釈した基本液を予め設定した液面レベルまで投入し、処理槽の容量や希釈比率に基づいた調整補充を行うようにしているので、容量や希釈比率の異なる処理液(仕込み液)の調整を容易にかつ正確に行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサーの一例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示すPS版プロセッサーの現像槽の概略構成図である。
【図3】同じ処理タンクを用いた図2とは異なる構成の現像槽の概略構成図である。
【図4】同じ処理タンクを用いた図2及び図3とは異なる構成の現像槽の概略構成図である。
【図5】仕込み液の調整処理の概略を示す流れ図である。
【図6】調整補充時の補充パターンの一例を示す図表である。
【符号の説明】
10(10A、10B、10C) PS版プロセッサー(感光材料処理装置)
12 PS版(感光材料)
14 現像部
22 処理タンク
24 現像槽(処理槽)
42、45、48 搬送ローラ対
44、46、86 ガイド板
80、84、88 ブラシローラ
82 コロローラ
112 補充液補充機構
116 補充ポンプ
120 希釈ポンプ
124 給水ポンプ
126 液面センサ(液面検出手段)
128 電導度センサ
Claims (5)
- 処理タンク内に処理する感光材料の種類に応じた部品配列で感光材料の搬送路が形成された処理槽に、処理液の原液及び該原液を希釈する希釈水を投入して、前記処理する感光材料の種類に応じた希釈比率の前記処理液を調整する処理液の調整方法であって、
前記処理槽内の処理液の液面レベルが前記感光材料の処理時よりも低い予め設定した液面レベルに達したか否かを検出する液面検出手段を設け、
空の前記処理槽に一定量の前記原液を前記処理槽に投入した状態で、前記処理槽内の処理液の液面レベルが前記液面検出手段によって検出される液面レベルに達するまで、前記処理槽に前記希釈水を投入して基本液を調整し、
この後、予め設定されている補充用の原液と前記希釈水の補充パターンから、前記処理する前記感光材料の種類に応じた補充パターンで補充用の原液と前記希釈水とを前記処理槽に投入して調整補充を行う処理液の調整方法。 - 前記処理する前記感光材料の種類に応じた前記補充パターンで前記補充用の原液及び前記希釈水を前記処理槽へ投入した後、
電導度センサによって前記処理槽内の処理液の電導度を検出しながら、前記処理槽内の前記処理液の電導度が前記処理する前記感光材料の種類に応じた電導度となるように前記補充用の原液ないし前記希釈水を前記処理槽へ投入する請求項1に記載の処理液の調整方法。 - 前記調整補充を、前記処理槽へ前記補充用の原液と前記希釈水とを供給する補充手段を用いて行う請求項1又は請求項2に記載の処理液の調整方法。
- 処理タンク内に処理する感光材料の種類に応じた部品配列で該感光材料の搬送路が形成された処理槽を備え、該処理槽に貯留している処理液によって前記感光材料を処理する感光材料処理装置であって、
前記処理槽へ処理液の補充用の原液を供給する原液供給手段と、
前記処理槽へ前記補充用の原液を希釈する希釈水を供給する第1の希釈水供給手段と、
前記第1の希釈水供給手段よりも短い時間で多くの前記希釈水を前記処理槽へ供給可能な第2の希釈水供給手段と、
前記処理槽内の処理液の液面レベルが予め設定された液面レベルに達したか否かを検出する液面検出手段と、
前記処理槽内の前記処理液の液面レベルが前記液面検出手段によって検出されたレベルに達してからの前記処理液の前記感光材料の種類に応じた前記処理液の補充用の原液と前記希釈水の供給パターンである補充パターンが、予め設定されて記憶された記憶手段と、
空の前記処理槽へ一定量の前記原液が投入された状態で前記第2の希釈水供給手段を作動させ、前記処理槽へ前記液面検出手段によって検出される前記液面レベルまで給水して基本液を調整する基本液調整制御手段と、
前記基本液が調整された前記処理槽内へ、前記記憶手段に記憶されている前記処理する感光材料の種類に応じた前記補充パターンに基づいて前記原液供給手段及び前記第1の希釈水供給手段を作動して調整補充を行う調整補充制御手段と、
を含む感光材料処理装置。 - 前記処理槽内に貯留された処理液の電導度を検出する電導度検出手段を含み、前記調整補充制御手段が、前記補充パターンに基づいて前記補充用の原液と希釈液を前記処理槽に投入した後に、前記電導度検出手段によって検出される前記処理液の電導度を、前記処理する感光材料の種類に応じた電導度となるように、前記原液供給手段及び前記第1の希釈水供給手段を作動する、請求項4に記載の感光材料処理装置。
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