JP3335014B2 - 補充液補充装置 - Google Patents

補充液補充装置

Info

Publication number
JP3335014B2
JP3335014B2 JP25387994A JP25387994A JP3335014B2 JP 3335014 B2 JP3335014 B2 JP 3335014B2 JP 25387994 A JP25387994 A JP 25387994A JP 25387994 A JP25387994 A JP 25387994A JP 3335014 B2 JP3335014 B2 JP 3335014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
replenisher
tank
liquid level
cartridge
replenishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25387994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08122998A (ja
Inventor
基 鈴木
育宏 遠藤
良哲 茂野
和幸 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP25387994A priority Critical patent/JP3335014B2/ja
Publication of JPH08122998A publication Critical patent/JPH08122998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3335014B2 publication Critical patent/JP3335014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像露光された感光材
料を処理槽内の処理液によって処理する感光材料処理装
置に用いられ、カートリッジに収容されている補充液を
処理槽へ供給するものであって、特にカートリッジ内の
補充液の残量を検出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像露光された感光材料は、感光材料処
理装置である自動現像装置によって、現像液、定着液、
水洗水等の処理液に浸漬されて処理された後、乾燥処理
されて仕上げられる。このような自動現像装置に用いら
れる現像液、定着液等の処理液は、感光材料の処理ある
いは酸化等によって劣化して処理性能が低下する。この
ため、自動現像装置には、処理槽内の処理液の処理性能
の低下を防止するために、それぞれの処理槽へ補充液を
供給する補充液補充装置が設けられている。自動現像装
置では、所定のタイミングで補充液補充装置を作動させ
て、現像槽、定着槽等の処理槽へ補充液を供給して、処
理槽内の処理液の処理性能を常に一定に維持して、感光
材料を均一な品質で仕上げることができるようにしてい
る。
【0003】このため、自動現像装置には、例えば現像
液用の補充液及び/又は定着液用の補充液を密封したカ
ートリッジが装填されるようになっており、このカート
リッジ内の補充液をそれぞれ一旦収容するストックタン
クが設けられている。自動現像装置では、このストック
タンクに貯留している各補充液を補充液供給ポンプによ
ってそれぞれの処理槽へ供給している。この補充液の供
給は、感光材料の処理量に応じ、あるいは所定時間経過
するごとに行われる。
【0004】ところで、自動現像装置では、カートリッ
ジ内の補充液を所謂チキンフィーダ方式によってストッ
クタンクに流し込み、このストックタンク内に設けてい
る液面センサ等によってストックタンク内の補充液の減
少による液面低下を検出し、補充液がなくなったのに気
づかずに感光材料の処理を行ってしまうのを防止してい
る。このため、カートリッジはチキンフィーダ方式によ
るストックタンク内への補充液の流出を可能とするよう
に、また、ストックタンクでは補充液の残量に応じた液
面を検出可能となるように、硬質で内部の補充液の有無
に係わらず変形しにくい容器を用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カート
リッジやストックタンク、特にストックタンクとして変
形しにくい容器を用いた場合、このカートリッジやスト
ックタンクの収容スペースを装置内に確保する必要があ
り、装置の小型化の妨げとなっている。また、ストック
タンク内では、補充液が空気と比較的長時間接触状態に
あるため、補充液の性能が徐々に低下してしまう。この
ような問題を解消するために、ストックタンクを省略し
てカートリッジから直接処理槽へ補充液を供給した場
合、カートリッジ内に補充液が残っているか否か等の事
前検出ができなくなり、突然に補充液の補充が途切れる
ことになってしまう。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、空気と接触することによる補充液の性能の低下
を防止すると共に、装置の小型化を可能とする補充液補
充装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
補充液補充装置は、カートリッジに収容されている補充
液を処理槽へ供給する感光材料処理装置の補充液補充装
置であって、前記処理槽の液面の上方に設けられカート
リッジから供給された補充液を処理槽内へ供給する補助
槽と、前記補助槽に前記カートリッジ内の補充液を補助
槽からの前記処理槽への流出量より多い所定の流量で供
給する補充液供給手段と、前記補助槽に設けられて補助
槽内の液面レベルを検出する液面検出手段と、前記補充
液補充手段を作動させると共に補充液補充手段が作動し
ているときの前記液面検出手段の検出結果から前記カー
トリッジ内の補充液残量の有無を判断する補充制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0008】請求項2に係る補充液補充装置は、請求項
1の補充液補充装置であって、前記補助槽内の補充液の
液面レベルが前記液面検出手段の検出レベルを越えたと
きに、余剰となった補充液を前記処理槽へ流出させる切
り込みを前記補助槽に設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3に係る補充液補充装置は、請求項
1又は請求項2の補充液補充装置であって、補充液を封
入してある前記カートリッジが、補充液が前記補充液供
給手段により供給されることによるカートリッジ内外の
圧力差によって収縮可能な軟質材であることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明の補充液補充装置では、処理槽の上方に
補助槽を設け、この補助槽を介して処理槽へ補充液を供
給する。この補助槽に液面検出手段を設けて、補充液供
給手段によって供給された補充液が所定の液面レベルに
達したか否かから、所定量の補充液が供給されたかを判
断している。ここで、補助槽内の補充液の液面レベルが
一定量に達しないときには、カートリッジ内の補充液の
残量が不足していると判断することができる。
【0011】このように、補充液を封入したカートリッ
ジから処理槽の上方に配置した補助槽を介して補充液を
処理槽へ直接供給するので、補充液を一旦貯留するスト
ックタンクが不要であるため、自動現像装置内の内部ス
ペースに余裕が生まれる。
【0012】請求項2の補充液補充装置では、補助槽内
の補充液の液面レベルが液面検出手段のの検出レベルを
越えたときに、補助槽に設けた切り込みから余剰となっ
た補充液を処理槽へ流すようにしている。これによっ
て、一回の補充液の補充量に対して補助槽の容量を少な
くすることができ、処理槽の近傍に補助槽を設けるスペ
ースを特別に確保する必要がない。
【0013】請求項3の補充液補充装置では、補充液を
密封しているカートリッジが、軟質材で形成されてお
り、補充液が吸引されると、この吸引量に応じて収縮し
て小さくなり、カートリッジ内部に空気が入り込まない
ようにしている。これによって、カートリッジに残って
いる補充液が空気と接触するのを防止することができ、
本発明の補充液補充装置に極めて有効に用いることがで
きる。また、補充液が吸い出されて空になったカートリ
ッジは、小さくなり、運搬等の処分が容易である。
【0014】
【実施例】図1には、本発明を適用した感光材料処理装
置である自動現像装置10が示されている。この自動現
像装置10は、感光材料の一例であるフィルム20を現
像液、定着液、水洗水に浸漬した後、乾燥処理するもの
である。
【0015】この自動現像装置10は、機枠12内に処
理液処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理
液処理部11は、現像液を貯留する現像槽14、定着液
を貯留する定着槽16、水洗水を貯留する水洗槽18を
備えており、また機枠12には、挿入口15の近傍にフ
ィルム20の挿入を検出する挿入センサ80及び挿入口
15か挿入されたフィルム20を引き入れる挿入ラック
17が設けられている。
【0016】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18には、複数の搬送ローラ22、26、3
0をそれぞれ備えた搬送ラック24、28、32が配設
され、現像液、定着液、水洗水に浸漬されている。ま
た、現像槽14と定着槽16の間及び定着槽16と水洗
槽18の間の上部には、搬送ローラ36及びガイド38
を備えたクロスオーバーラック34が配設されている。
【0017】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられて処理液処理
部11へ送り込まれ、処理液処理部11で搬送ローラ2
2、26、30の回転駆動によって搬送されて現像液、
定着液、水洗水に順次浸漬されて現像、定着、水洗処理
が施される。
【0018】水洗槽18と乾燥部50の間には、フィル
ム20をスクイズしながら搬送するスクイズローラ42
と、フィルム20を乾燥部50へ向けて案内するガイド
43と、を備えたスクイズラック40が配設されてい
る。このため、水洗槽18から送り出されたフィルム2
0は、スクイズローラ42によって表面の水分がスクイ
ズされながら乾燥部50へ案内される。
【0019】乾燥部50には、一対の側板54の間に搬
送ローラ44、ヒートローラ60が上下方向に沿って千
鳥状に配設され、乾燥部50内でのフィルム20の搬送
路を形成している。また、一対の側板54の下端部に
は、乾燥ターン部48が設けられ、搬送ローラ44、ヒ
ートローラ60によって乾燥部50内を搬送されたフィ
ルム20の搬送方向を変換して、機枠12に設けられて
いる受け箱52へ排出するようになっている。
【0020】ヒートローラ60の軸心部分には、軸線方
向に沿って長尺となっているハロゲンランプ62が設け
られており、このハロゲンランプ62の点灯によってヒ
ートローラ60の外周部が所定の温度に加熱されるよう
になっている。乾燥部50内を搬送されるフィルム20
は、このヒートローラ60に接触することにより、表面
から加熱され、乾燥される。
【0021】また、一対の側板54の間には、フィルム
20の搬送路を挟ん吹出パイプ47が設けられている。
この吹出パイプ47には、乾燥風発生部45内で図示し
ないヒータと乾燥ファンによって発生された所定温度の
乾燥風がチャンバー49を介して供給される。吹出パイ
プ47は、この乾燥風をフィルム20の表面に吹き付け
て、ヒートローラ60に加熱されたフィルム20から蒸
発した水分を含んだ空気をフィルム20の表面近傍から
除去して、フィルム20の乾燥を促進するようになって
いる。
【0022】このため、乾燥部50へ送り込まれたフィ
ルム20は、搬送ローラ44、ヒートローラ60によっ
て搬送されながらヒートローラ60によって加熱されて
乾燥される。乾燥されたフィルム20は乾燥ターン部4
8を経て受け箱52へ排出される。
【0023】ところで、この自動現像装置10では、フ
ィルム20の処理に応じて現像槽14、定着槽16のそ
れぞれに補充液を補充すると共に、水洗槽18に水洗水
を補充して、各処理槽内の処理液のフィルム20を処理
する能力を略一定に維持するようにしている。
【0024】図2には、現像槽14、定着槽16のそれ
ぞれへ補充液を補充する補充液補充装置70の概略構成
を示している。なお、水洗槽18へは、自動現像装置1
0の機外から送り込まれる水道水を、水洗水として供給
するようにしており、この水洗水の供給機構は、一般的
な機構を用いることができ、本実施例では説明を省略し
ている。
【0025】図2及び図3に示されるように、現像槽1
4、定着槽16のそれぞれの上部には、後述する補充液
が供給される補助槽72A、72Bが設けられている。
この補助槽72A、72Bの底部は、現像槽14内の現
像液の液面、定着槽16内の定着液の液面より上方とな
っている。
【0026】この補助槽72A、72Bと現像槽14、
定着槽16の間には、補助槽72A、72Bの底部と現
像液、定着液の液面上方との間を連通する貫通孔74が
穿設されており、補助槽72A、72B内に供給された
補充液は、貫通孔74から現像槽14、定着槽16内へ
流出可能となっている。また、それぞれの補助槽72
A、72Bの上部には、現像槽14、定着槽16側を低
くする切り込み76が形成されており、補助槽72A、
72B内の液面レベルが上昇したときに、この切り込み
76から現像槽14、定着槽16内へ補充液が流れ落ち
るようになっている。
【0027】一方、図2に示されるように、自動現像装
置10の内部には、現像槽14、定着槽16のそれぞれ
への補充液を密封して収容したカートリッジ78A、7
8Bが装着されるようになっている。それぞれのカート
リッジ78内には、吸い出し管82が差し込まれるよう
になっている。それぞれの吸い出し管82の基部には、
配管84A、84Bの一端が接続されている。それぞれ
の配管84A、84Bは補助槽72A、72Bへ延設さ
れ、補助槽72A、72Bの上部に開口されている。ま
た、それぞれの配管84A、84Bの中間部には、補充
液ポンプ86A、86Bが設けられており、補充液ポン
プ86A、86Bの作動によってカートリッジ72A、
72Bから補充液が吸い出され、補充槽72A、72B
へ供給されるようになっている。
【0028】それぞれの補充液ポンプ86A、86Bの
能力は、補助槽72A、72B内へ補充液を供給したと
きに、補助槽72A、72Bの貫通孔74から流出する
液量よりも吐出量が多くなるように設定されている。こ
のため、補充ポンプ86A、86Bの作動によって補助
槽72A、72Bへ補充液を供給すると、貫通孔74が
設けられているにも拘らず、補助槽72A、72B内の
液面レベルが上昇するようになっている。
【0029】また、それぞれの補助槽72A、72B内
の補充液は、液面レベルが切り込み76に達すると、余
剰となった補充液が切り込み76から溢れだすようにな
っている。
【0030】一方、図2及び図3に示されるように、補
助槽72A、72Bのそれぞれには一対の電極88を備
えた液面センサ90が設けられている。この液面センサ
90の一対の電極88は、下端部が切り込み76より下
方へ突設されており、補助槽72A、72B内の補充液
が切り込み76から溢れ出るれレベルに達する前に補充
液を液面センサ90によって検出することができるよう
になっている。
【0031】これらの液面センサ90及び補充液ポンプ
86A、86Bは、それぞれ制御装置92に接続されて
いる。この制御装置92は、図示しないマイクロコンピ
ュータを備えており、例えば、挿入検出センサ80の検
出結果からフィルム20の処理量を判断して、この処理
量が所定量に達する毎に行われると共に、フィルム20
の非処理時には、一定時間間隔で補充液ポンプ86A、
86Bを作動させて補充液の補充を行うようになってい
る。
【0032】また、制御装置92では、補充液ポンプ8
6A、86Bを作動させたときに、補充液ポンプ86
A、86Bの吐出能力と、貫通孔74からの補充液の流
出量から定められる所定時間の間に液面センサ90がそ
れぞれ補充液の液面を検出したか否かから、カートリッ
ジ78A、78B内の補充液の有無を判断するようにな
っている。また、1回の補充液ポンプ86A、86Bの
作動中に一旦、液面センサ90によて補助槽72A、7
2B内の補充液の液面を検出した後に、液面センサ90
が非検出状態となったときに、補充ポンプ86A、86
Bが作動しているか否かからもカートリッジ78A、7
8B内の補充液の有無を判断するようになっている。
【0033】この制御装置92には、表示部94が設け
られており、カートリッジ78A、78B内に補充液が
無くなったと判断したときには、表示部94での表示な
いし表示部94から発する警告音等によって周囲に報知
し、カートリッジ78A、78Bの交換を促すようにな
っている。
【0034】一方、補充液を密封しているカートリッジ
78A、78Bは、変形可能な軟質材で袋状に形成され
ており、補充液が吸い出された補充液の液量が減少する
と徐々につぶれて内部の内部容積を収縮させるようにな
っており、補充液が略全量吸い出されると開いた状(図
2に二点鎖線で示す)となるようになっている。なお、
カートリッジ78A、78Bから補充液を吸い出すとき
には、外部からカートリッジ78A、78B内に空気が
入り込むことがないように、吸い出し管82が緊密に接
続されるようになっている。
【0035】なお、図2に示されるように、現像槽1
4、定着槽16のそれぞれに、底部と上部の液面近傍と
を槽外で連通させる配管96A、96Bが設けられてい
る。それぞれの配管96A、96Bの中間部には、循環
ポンプ98A、98Bが設けられている。現像槽14、
定着槽16内の現像液、定着液は、循環ポンプ98A、
98Bの作動によって循環されて均一に攪拌されるよう
になっている。これらの配管96A、96Bの中間部に
は、図示しないフィルタ、熱交換器等が設けられてお
り、現像液、定着液が循環されるときに、浮遊物がろ過
される共に、加熱されて所定の温度範囲に維持されるよ
うになっている。
【0036】次に本実施例の作用を説明する。露光によ
って画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置1
0の挿入口15から機枠12内へ挿入されて処理され
る。自動現像装置10では、挿入口15からフィルム2
0が挿入されると、このフィルム20を挿入ラック17
によって引き入れて、処理液処理部11の現像槽14へ
送り込む。
【0037】現像槽14では、挿入ラック17から送り
込まれたフィルム20を搬送ラック24の搬送ローラ2
2によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して現
像処理する。現像処理の終了したフィルム20は、現像
槽14からクロスオーバーラック34によって案内搬送
されて定着槽16へ送り込まれ、搬送ラック28によっ
て定着液に浸漬されながら搬送されて、定着処理が施さ
れる。定着処理の終了したフィルム20は、次に水洗槽
18へ送り込まれて水洗処理が施される。
【0038】水洗処理の終了したフィルム20は、水洗
槽18からクロスオーバーラック40へ送り込まれ、ス
クイズローラ42によって表面に付着している水分が除
去されながら搬送され、処理液処理部11から乾燥部5
0へ送り込まれる。
【0039】乾燥部50では、まず、フィルム20の表
面に2個の搬送ローラ44を交互に接触させ、スクイズ
ローラ42で除去しきれなかったフィルム20の表面の
水滴を除去した後、ヒートローラ60に接触させながら
搬送させてフィルム20を加熱する。加熱されたフィル
ム20からは、水分が蒸発される。
【0040】ヒートローラ60を通過したフィルム20
は、搬送ローラ44によって搬送されながら、吹出パイ
プ47から吹き出される乾燥風によって水分の蒸発が促
進されて乾燥される。乾燥処理の終了したフィルム20
は、乾燥ターン部48から受け箱52へ送り出される。
【0041】ところで、この自動現像装置10の処理液
処理部11では、現像槽14内の現像液、定着槽16内
の定着液がそれぞれ所定の処理能力を維持するように、
所定のタイミングで補充液の補充を行うようになってい
る。
【0042】ここで、図4に示すフローチャートを参照
しながら自動現像装置10に設けた補充液補充装置70
の作動を説明する。なお、補充液補充装置70は、現像
槽14用及び定着槽16用が同一構造であり、以下の説
明では、現像槽14側及び定着槽16がの区別を行わず
に、現像槽14を例に、カートリッジ78から補充液ポ
ンプ86によって補助槽72を介して補充液を補充する
ものとして説明する。
【0043】このフローチャートは、最初のステップ1
00で、補充液を補充するタイミングであるか否かを判
断し、予め設定されている補充液の補充タイミングに達
したと判断(肯定判定)したときに、次のステップ10
2へ移行する。
【0044】ステップ102では、補充液ポンプ86を
作動させて、現像槽14への補充液の補充を開始する。
なお、1回の補充によって現像槽14へ供給される量
は、予め定められており、この量に応じた一定時間の
間、補充液ポンプ86が作動するようになっている。な
お、補充液の補充を行うときには、前回補助槽72に供
給した補充液が貫通孔74から全量流れ出して、補助槽
72内には補充液が残っていない状態となっている。
【0045】この補充液ポンプ86の作動が開始する
と、補助槽72には、カートリッジ78から補充液が供
給される。補助槽72では、供給された補充液が貫通孔
74から現像槽14へ流れ出すが、流れ出す補充液の量
よりも補充ポンプ86から供給される補充液の量が多い
ので、補充液の液面レベルが上昇する。
【0046】次のステップ104では、液面センサ90
によって補助槽72内の補充液の液面が所定のレベルに
達したか否かを判断している。ここで、液面センサ90
が補充液の液面を検出していないとき(否定判定)に
は、ステップ106へ移行して、補充液ポンプ86を作
動させて、補助槽72への補充液の供給を開始してから
所定の時間tだけ経過したか否かを判断している。この
時間tは、貫通孔74から流出する補充液の量と、補充
液ポンプ86の吐出量の差から、補助槽72内に所定の
液面レベルまで補充液を貯留するのに必要な時間として
おり、カートリッジ78内に補充液が十分あるときに
は、この時間tの間に液面センサ90がオンするように
なっている(ステップ106では否定判定)。
【0047】ここで、時間t内に液面センサ90が補充
液の液面を検出したとき(ステップ104で肯定判定)
には、次のステップ108へ移行する。
【0048】液面センサ90がオンした状態で、補充液
ポンプ86が作動し続けると、補助槽72内の補充液の
液量が徐々に上昇し、切り込み76から溢れ出して現像
槽14へ流れ落ちるようになっており、この間は、液面
センサ90がオン状態となっている。
【0049】ステップ108では、この液面センサ90
がオフとなったか、即ち、補助槽72内の補充液の液面
レベルが降下したを判断している。このとき、補充液ポ
ンプ86が作動しており、補充液が供給し続けられてい
るときには、液面センサ90がオフすることがない(ス
テップ108で否定判定)。このときには、ステップ1
10へ移行して、カートリッジ72から所定量の補充液
を補助槽72へ供給し終わり、補充を終了すると判断し
たとき(肯定判定)には、ステップ112へ移行して補
充液ポンプ86を停止させる。
【0050】これによって、補助槽72では、補充液の
供給が停止され、貫通孔74から補充液の流出が続くの
で、液面が徐々に下降する。これによって、液面の下降
を液面センサ90のオフによって判断すると、次のステ
ップ114へ移行して、補充液ポンプ86が停止し、所
定の補充液の補充が終了したことを確認すると、このフ
ローチャートを終了する。
【0051】ところで、ステップ108では、補充液ポ
ンプ86の停止の如何に拘らず液面センサ90がオフし
たかを確認している。このため、このステップ108で
液面センサ90のオフによって補助槽72内の補充液の
減少を検出すると共に次のステップ114で補充液ポン
プ86が作動して補充液を補充する状態が継続している
ことを確認すると(否定判定)、補充液の補充に以上が
生じたと判断してステップ116へ移行する。
【0052】一方、前記したステップ106で否定判定
されるときには、補助槽72内の液面レベルが時間tだ
け経過しても、液面が上昇せずに液面センサ90がオン
したことを検出しないときであり、この場合もステップ
116へ移行するようになっている。
【0053】このようにステップ116に移行するとき
には、補充液ポンプ86が作動しているにも拘らず、補
助槽72内の液面レベルが上昇しないか下がってしまう
ときであり、このような場合には、カートリッジ78内
の補充液の量が不足して、補充液ポンプ86が所定の量
の補充液を供給し続けることができず、貫通孔74から
流れ出す補充液の量が多くなっているときである。
【0054】このため、このステップでは、カートリッ
ジ78内の補充液の液量が不足しているか又は補充液が
無くなっていると認識し、次のステップ118で、補充
液ポンプ86を停止させて、補充液の補充を中断すると
共に、表示部94に所定の表示を出力し、周囲にカート
リッジ78の交換が必要である旨の報知を行い、新たな
カートリッジ78の装填を促すようになっている。
【0055】一方、カートリッジ78では、吸い出し管
82が緊密に接続され、周囲の空気が内部に入り込むこ
とがないので、補充液ポンプ86によって内部の補充液
が吸い出されて補充液が減少するにしたがって、徐々に
収縮して容積が減少し、略全量吸い出されることにより
略板状となる。このため、補充液が吸い出されて無くな
ったカートリッジ78の処分、特に運搬は極めて容易で
ある。
【0056】このようなカートリッジ78を用いること
により、カートリッジ78から補充液を吸い出しても、
カートリッジ78内に空気を入れる必要がないので、カ
ートリッジ78内の補充液を空気に対して遮断すること
ができ、補充液の空気との接触による劣化を防止するこ
とができる。
【0057】また、カートリッジ78から補助槽72を
介すのみで、現像槽14へ補充液を供給することができ
るため、補充液の空気と接触している時間を短くするこ
とができ、空気と接触することによる補充液の劣化を確
実に防止することができる。
【0058】さらに、補充液補充装置70には、補充液
を一旦貯留するストックタンクを設けていないため、装
置が極めてコンパクトに構成できる。特に、補助槽72
では、補充液ポンプ86が所定の量の補充液を供給して
いるか否かを判断できる程度の容量であれば十分であ
る。
【0059】なお、本実施例では、補助槽72を処理槽
と略一体で設けるように図示したが、処理槽の上方に着
脱可能に配置したものであってもよい。また、補助槽7
2には、所定量の補充液を流出可能でかつ補充液ポンプ
86の作動が停止したのちは、補助槽72内の補充液を
全量、処理槽へ流し落とすことができるものであれば、
貫通孔74に限らず切欠等を形成したものであってもよ
い。
【0060】なお、本実施例では、希釈したり他の補充
液と混合した補充液ではなく、単一のカートリッジ78
に密封されている補充液を現像槽14に供給する構成と
して説明したが、補充液を水等によって所定の比率で希
釈する補充機構及び、複数の補充液を所定の比率で混合
しながら補充する補充機構に適用することも可能であ
る。この場合、補充液として単位時間当たりに供給され
る液量を、補助槽72の貫通孔74から単位時間当たり
に流出する液量より多くすればよい。
【0061】フィルム20を処理する自動現像装置10
を用いて説明したが、印画紙等の他の感光材料を処理す
る感光材料処理装置に適用することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の補充液補充
装置は、ストックタンクを用いることなくカートリッジ
から補助槽を介して補充液を処理槽へ供給するため、装
置を簡単にかつコンパクトに構成することができる。ま
た、補助槽に設けた液面検出手段の検出結果によってカ
ートリッジ内の補充液の残量の有無を判断するため、補
充液の量に応じて容積の変化するカートリッジを用いる
ことができ、空気と接触させることなく密封させておく
ことができ、補充液の劣化を抑えることができるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動現像装置の概略構成図
である。
【図2】補充液補充装置の概略構成図である。
【図3】補助槽近傍を示す概略斜視図である。
【図4】補充装置の作動状態から補充液の残量を判定す
る一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 11 処理液処理部 14 現像槽(処理槽) 16 定着槽(処理槽) 20 フィルム(感光材料) 70 補充液補充装置 72 補助槽 74 貫通孔 76 切り込み 78 カートリッジ 86 補充液ポンプ(補充液供給手段) 90 液面センサ(液面検出手段) 92 制御装置(補充制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 星野 浩一 (56)参考文献 特開 昭62−272251(JP,A) 特開 平6−110172(JP,A) 実開 平4−85442(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジに収容されている補充液を
    処理槽へ供給する感光材料処理装置の補充液補充装置で
    あって、前記処理槽の液面の上方に設けられカートリッ
    ジから供給された補充液を処理槽内へ供給する補助槽
    と、前記補助槽に前記カートリッジ内の補充液を補助槽
    からの前記処理槽への流出量より多い所定の流量で供給
    する補充液供給手段と、前記補助槽に設けられて補助槽
    内の液面レベルを検出する液面検出手段と、前記補充液
    補充手段を作動させると共に補充液補充手段が作動して
    いるときの前記液面検出手段の検出結果から前記カート
    リッジ内の補充液残量の有無を判断する補充制御手段
    と、を有することを特徴とする補充液補充装置。
  2. 【請求項2】 前記補助槽内の補充液の液面レベルが前
    記液面検出手段の検出レベルを越えたときに、余剰とな
    った補充液を前記処理槽へ流出させる切り込みを前記補
    助槽に設けたことを特徴とする請求項1の補充液補充装
    置。
  3. 【請求項3】 補充液を封入してある前記カートリッジ
    が、補充液が前記補充液供給手段により供給されること
    によるカートリッジ内外の圧力差によって収縮可能な軟
    質材であることを特徴とする請求項1又は請求項2の補
    充液補充装置。
JP25387994A 1994-10-19 1994-10-19 補充液補充装置 Expired - Fee Related JP3335014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387994A JP3335014B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 補充液補充装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387994A JP3335014B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 補充液補充装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08122998A JPH08122998A (ja) 1996-05-17
JP3335014B2 true JP3335014B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=17257402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25387994A Expired - Fee Related JP3335014B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 補充液補充装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3335014B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08122998A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5070351A (en) Method and apparatus for processing photosensitive material
US5184164A (en) Photosensitive material processor
JP3335014B2 (ja) 補充液補充装置
JPH06289567A (ja) ラック及びタンク写真処理装置用写真低体積薄型タンクインサート用ラック及びタンク
JP3364337B2 (ja) 感光材料処理装置の補充液補充方法
JP2704683B2 (ja) 処理液供給ユニットおよび感光材料処理装置
JP3467132B2 (ja) 給排水装置
JPH10268493A (ja) 自動現像装置の給水警報装置
JP4359403B2 (ja) 処理液の調整方法及び感光材料処理装置
JP3848194B2 (ja) 自動現像装置
JP2742323B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP2652719B2 (ja) 感光材料の処理方法
JPH0228859B2 (ja)
JP2708258B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2628929B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP2002107895A (ja) 写真材料の処理を行うための装置および方法、並びに処理器および貯蔵容器
JPH06167794A (ja) 感光材料処理装置のスタート液の調製方法及び感光材料処理装置
JP2937082B2 (ja) 写真感光材料の自動現像処理装置
JPH0695333A (ja) 感光材料処理装置
JP3142979B2 (ja) カートリッジ受け構造
JP2931489B2 (ja) 感光材料の処理方法及び感光材料処理装置
JP3432633B2 (ja) 感光材料処理装置用補充液補充装置
JP2000112100A (ja) 自動現像機用給水装置
JPH04147255A (ja) 感光材料処理装置
JPH03150564A (ja) 感光材料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070802

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070802

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070802

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees