JP3848194B2 - 自動現像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像露光された感光材料を搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に浸漬して現像処理する自動現像装置に関する。詳細には、予め設定されている所定の温度範囲に温調した処理液によって感光材料を処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違いがないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うときには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必要がある。
【0003】
このような検版には、検版用の感光材料を印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラープルーフ)が用いられる。
【0004】
近年、DTPの普及により印刷用の画像データに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することがある。このような刷版の作成に先立って、カラープルーフを作成するときには、検版用の感光材料を画像データに応じて露光する画像露光装置を出力装置(セッター)として、この出力装置に、感光材料の現像処理を行う自動現像装置(以下「プロセッサ」とする)を連結したカラープルーフ作成装置が用いられる。
【0005】
プロセッサは、出力装置から送り込まれる感光材料を、ローラ対によって挟持して、出力装置から感光材料を引出しながらプロセッサ内に引き入れ、現像液、漂白定着液及びリンス液あるいは水洗水に順に浸漬して現像処理するようになっている。
【0006】
ところで、感光材料の処理に用いる現像液、漂白定着液等の処理液は、所定温度に加熱することにより最適な処理性能が得られる。このために、プロセッサでは、処理槽内の処理液の循環及び攪拌を行いながらヒータ等の温調手段によって処理液を加熱することにより、処理液を最適な処理性能が得られる温度に維持しながら、感光材料の処理を行うようにしている。
【0007】
一方、感光材料の処理に用いる現像液、漂白定着液等の処理液は、温度が高いほど劣化が進行して感光材料に対する処理性能が低下する。このために、プロセッサでは、感光材料の非処理状態が長時間継続するときには、処理液の温度を下げるスタンバイ温調を行い、感光材料の処理を行うときに、処理液の温度を上昇させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、処理液の劣化を防止するためには、スタンバイ温調時の処理液の温度が低いことが好ましいが、処理液の温度が低すぎると、感光材料の処理を再開できるようになるまでに時間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、処理液の劣化を抑えながら効率的な感光材料の処理が可能となる自動現像装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、感光材料を搬送しながら、処理槽内に貯留している所定温度の処理液に浸漬して処理する自動現像装置であって、前記処理槽内の処理液が所定温度となるように温調可能とする温調手段と、前記感光材料の処理に最適として設定されている第1の温度、感光材料の処理が可能と設定されている第2の温度及び所定時間以内に第2の温度まで到達可能となるように設定されている第3の温度を記憶する記憶手段と、前記感光材料の処理中は前記第1の温度に設定し、感光材料の非処理中は前記第2の温度に設定すると共に感光材料の非処理時間が所定時間以上経過したときに前記第3の温度に設定する温度設定手段と、前記温調手段を作動させて前記処理槽内の処理液を前記温度設定手段によって設定された温度に維持する温調制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、感光材料を処理可能な第2の温度、感光材料を最適に処理できるように設定している第1の温度に加え、第2の温度より低い第3の温度の3段階を設定している。感光材料の処理を行うときには、第2の温度から第1の温度となるようにとなるように処理液の温調を行う。また、予め設定されている時間が経過しても、感光材料非処理状態が継続していれば、処理液の温度が第3の温度まで下がるように設定する。
【0012】
この第3の温度は、温調手段の温調能力を考慮して、所定時間以内に感光材料の処理が可能となる温度としている。すなわち、第3の温度は、処理液が所定時間以内に第2の温度に達するように設定している。
【0013】
これにより、処理液は、通常、第1の温度より低い第2の温度に維持されるので、処理液の液温を第1の温度に維持する場合に比べて、処理液の劣化を抑えることができる。
【0014】
また、本発明は前記処理液の温度を前記第2の温度から前記第3の温度に移行するまでの時間を入力する入力手段を含み、前記温度設定手段が前記入力手段から入力された設定時間に基づいて前記第3の温度に設定することを特徴とする
【0015】
この発明によれば、入力手段によって非処理中の処理液の設定温度を第2の温度から第3の温度に変更するタイミングを設定できるようにしている。これにより、例えば、感光材料の処理頻度が低い時には、この時間を短くすることにより、処理液の温度の低い時間を長くして、処理液の劣化を抑えることができる。
【0016】
このような本発明では、画像露光する出力装置から前記感光材料が送り込まれるときに、前記出力装置が前記感光材料への画像露光に先立って出力する処理要求に基づいて、前記温度設定手段が前記第2の温度に設定することが好ましく、これにより、感光材料への画像露光から現像処理までを効率的に行うことができる。
【0017】
また、本発明では、画像露光する出力装置から前記感光材料が送り込まれるときに、前記出力装置から前記感光材料への画像露光に合わせて出力される感光材料の出力信号に基づいて、前記温度設定手段が、前記第1の温度に設定するものであっても良い。また、出力装置から挿入される感光材料を検出する感材検出手段を設けて、この感材検出手段が感光材料を検出したときに、処理液の設定温度を第2の温度から第1の温度に設定するようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装置10を示している。このカラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、ストッカー16が設けられている。
【0019】
セッター12には、内部を遮光する機枠18内にマガジン20が装填される。このマガジン20には、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容されている。また、セッター12には、感光材料22に画像を形成する記録部24が設けられている。この記録部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備えている。
【0020】
セッター12では、マガジン20から感光材料22を引き出すと、図示しないカッタによって所定長さに切断して記録部24へ送り出す。これにより、記録部24には、シート状の感光材料22が送り込まれる。
【0021】
記録部24では、この感光材料22を、感光層側の面を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面の所定位置に巻き付け、回転ドラム26に設けている図示しない吸着手段により、回転ドラム26に感光材料22を吸着保持させる。
【0022】
記録部24では、回転ドラム26の所定位置に感光材料22を巻き付けて吸着保持すると、回転ドラム26を所定の速度で高速回転させながら、回転ドラム26の回転に同期させて、画像データに応じて変調した光ビームを記録ヘッド部28から感光材料22へ照射することにより感光材料22を走査露光し、感光材料22に画像データに応じた画像露光を施す。なお、セッター12では、R、G、Bの各色に分解した画像データに基づいて感光材料22を走査露光することにより、感光材料22にカラー画像を形成するようにしている。
【0023】
セッター12は、感光材料22への画像露光が終了すると、この感光材料20を回転ドラム26から取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠18のプロセッサ14側に形成している排出口30からプロセッサ14へ送り出す。
【0024】
セッター12では、所定範囲であれば幅寸法の異なる感光材料22への画像露光が可能となっており、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム26の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料22を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。これにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感光材料22が挿入されるようになっている。
【0025】
なお、セッター12では、一例として、幅寸法が506mm〜820mmの感光材料22への画像露光が可能となっており、これにより、感光材料22がA1(660mm×940mm)、A2(506mm×660mm)、A3(506mm×350mm)及びB1(820mm×1100mm)、B2(820mm×660mm)の各サイズで画像形成されて出力される。
【0026】
また、本発明が適用されるプロセッサ14に接続される出力装置は、セッター12に限らず、プロセッサ14で処理する感光材料22に画像露光を施して出力するものであれば、任意の構成を適用することができる。
【0027】
プロセッサ14では、感光層側の面が下方へ向けられた状態で、感光材料22を搬送しながら所定の処理を行うようにしている。すなわち、プロセッサ14では、感光層側の面が下方へ向けられた状態でセッター12から送り込まれる感光材料22をそのままで搬送して処理することにより、感光材料22の感光層側の面を反転させるスイッチバック部等を設けるスペースを省くと共に、感光材料22の反転処理を行うための時間を短縮して、カラープルーフの迅速な作成が可能となるようにしている。
【0028】
図2に示すように、プロセッサ14には、機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けられている。また、機枠32内には、処理液処理部34のセッター12側に導入部38が形成されている。なお、処理液処理部34、乾燥部36及び導入部38の間は、図示しない隔壁によって区画されている。
【0029】
プロセッサ14には、セッター12の排出口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状の挿入口40が形成され、処理液処理部34と導入部38の間スリット状の挿通口42が形成されている。また、導入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0030】
プロセッサ14は、感光材料22の挿入に合わせて図示しない駆動手段を作動させて、搬送ローラ対44、46を所定速度で回転駆動する。
【0031】
これにより、挿入口40から挿入された感光材料22は、搬送ローラ対44に達すると、搬送ローラ対44に挟持され、セッター12から引出されながら挿通口42へ向けて挟持搬送され、さらに、搬送ローラ対46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液処理部34へ送り込まれる。また、搬送ローラ対44の下流近傍に感材検出センサ(図4に示す感材検出センサ234)が設けられ、この感材検出センサ234によって搬送ローラ対44での感光材料22の挟持の有無を検出できると共に、感光材料22の幅サイズの判定が可能となっている。
【0032】
なお、導入部38には、挿入口40にガイド48が配置され、搬送ローラ対44、46の間にガイド50が配置されて、感光材料22を挿入口40から処理液処理部34へ確実に案内搬送できるようになっている。
【0033】
処理液処理部34には、処理タンク52が設けられている。処理タンク52には、感光材料22の搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する現像槽54、漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及びリンス液もしくは水洗水を貯留するリンス槽58、60、62が形成されている。
【0034】
現像槽54には、処理ラック64が配設され、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されている。また、リンス槽58〜62のそれぞれには、処理ラック68A、68B、68Cが配設されている。
【0035】
これにより、導入部38から処理液処理部34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれを略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリンス処理が施される。なお、処理ラック64、66、68A〜68Cのそれぞれには、クロスオーバー用のガイド及び搬送ローラ対によってクロスオーバー部が形成されており、感光材料22は、このクロスオーバー部によって上流側の処理槽から下流側の処理槽へ円滑に湾曲されながら案内搬送される。
【0036】
リンス処理が終了して最下流のリンス槽62から送り出された感光材料22は、処理液処理部34と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0037】
乾燥部36には、挿通口70側にローラ72が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられている。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にローラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にローラ80が設けられており、これらのローラ72、74、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻きかけられている。
【0038】
このメッシュベルト82は、図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ72、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の搬送方向である挿通口70側から排出口74側へ移動する。
【0039】
また、乾燥部36には、挿入側のローラ72に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向するローラ86が設けられている。処理液処理部34から乾燥部36に送り込まれた感光材料22は、ローラ72、84によって挟持されて乾燥部36内に引き入れられると共に、メッシュベルト82の下面に沿って、ローラ76、86の間へ向けて送り出される。また、ローラ76、86は、感光材料22を挟持すると、この感光材料22を排出口74から機外(機枠32外)へ送り出す。
【0040】
なお、ローラ76の上方には、テンションローラ88が設けられており、ローラ78、80の間で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定の張力が付与されている。
【0041】
一方、乾燥部36には、ローラ72、76の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が設けられている。このチャンバー90には、図示しない乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給されるようになっている。
【0042】
また、チャンバー90には、メッシュベルト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されている。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料22の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92からメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0043】
なお、ローラ72、76の間には、抑えローラ94が設けられており、この抑えローラ94とテンションローラ88によって、噴出し口92から噴出される乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるのを防止している。
【0044】
ローラ72、74から送り出される感光材料22は、噴出し口92から噴出される乾燥風によってメッシュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベルト82が回転駆動されていることにより、メッシュベルト82と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動する。
【0045】
このときに、感光材料22は、乾燥風によって加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去されて、乾燥が促進される。
【0046】
一方、プロセッサ14には、各処理槽内の処理液を循環する処理液循環機構及び、経時的ないし感光材料22の処理量等に応じ、予め設定されているタイミングで各処理槽に補充液を補充する補充機構が設けられている。
【0047】
図3には、プロセッサ14に設けられている処理液循環機構及び補充機構の概略を示している。
【0048】
プロセッサ14の処理液処理部34には、循環ポンプ100、102、104、106、108が設けられている。
【0049】
循環ポンプ100の吐出側には、配管110Aの一端が連結しており、この配管110Aの他端が現像槽54の底部に開口している。また、循環ポンプ100の吸引側には、配管110Bの一端が連結しており、この配管110Bの他端が現像槽54の側壁に開口しており、循環ポンプ100が作動することにより、現像槽54内の現像液が側壁側から吸引されて底部から吐出される。これにより、現像槽54内の現像液の循環及び攪拌がなされる。
【0050】
循環ポンプ102の吐出側には、配管112Aの一端が連結され、この配管112Aの他端が漂白定着槽56の底部に開口し、吸引側には、配管112Bの一端が連結され、この配管112Bの他端が漂白定着槽56の側壁に開口している。また、循環ポンプ104〜108のそれぞれの吐出側には、配管114A、116A、118Aの一端が連結し、それぞの配管114A、116A、118Aの他端がリンス槽58、60、62の底部に開口し、循環ポンプ104〜108のそれぞれの吸引側には、配管114B、116B、118Bの一端が連結し、それぞれの配管114B、116B、118Bの他端がリンス槽58、60、62のそれぞれの側壁に開口している。
【0051】
これにより、処理液処理部34では、循環ポンプ102〜108が作動すると、漂白定着槽56内の漂白定着液、リンス槽58〜62のリンス液の循環および攪拌がなされる。
【0052】
一方、配管110Aには、フィルタ120に加え、温調手段を形成する加熱手段としてヒータ122、124及び温度検出手段としての温度センサ126が設けられており、処理液処理部34では、現像槽54内の現像液の循環/攪拌を行うときに、フィルタ120によって現像液中の浮遊物をろ過可能とすると共に、ヒータ122、124及び温度センサ126によって、現像液が感光材料22を適切に処理可能となるように予め設定されている温度に加熱するようにしている。
【0053】
また、漂白定着液用の配管112Aには、フィルタ128と共に、加熱手段となるヒータ130、132及び温度検出手段となる温度センサ134が設けられており、処理液処理部34では、フィルタ128によって漂白定着液中の浮遊物をろ過可能とすると共に、ヒータ130、132及び温度センサ134によって、漂白定着液を、感光材料22が適切に処理される予め設定されている温度に加熱可能となっている。
【0054】
さらに、リンス液用の配管114Aには、フィルタ136、ヒータ138及び温度センサ140が設けられ、配管116Aには、フィルタ142、ヒータ144及び温度センサ146が設けられている。また、配管118Aには、フィルタ148、ヒータ150及び温度センサ152が設けられており、これにより、リンス槽58〜62内のリンス液は、循環及び攪拌されるときに、フィルタ136、142、148によって浮遊物がろ過されながら、ヒータ138と温度センサ140、ヒータ144と温度センサ146及び、ヒータ150と温度センサ152によって、予め設定された温度に温調される。
【0055】
プロセッサ14では、加熱手段であるヒータ122、124、130、132、138、144、150として、処理液の管路を囲う鋳物中に電気ヒータを埋め込んだ所謂鋳込みヒータを用いており、処理液は、鋳物内の管路中を通過するときに、ヒータからの熱が伝達されて加熱されるようになっている。
【0056】
一方、プロセッサ14には、現像補充原液を貯留する補充タンク154、漂白定着補充原液を貯留する補充タンク156、158及び現像補充原液、漂白定着補充原液の希釈及びリンス液として用いる水を貯留する給水タンク160が設けられている。また,処理液処理部34には、補充ポンプ162、164、166及び給水ポンプ168、170、172、174、176、178が設けられている。
【0057】
補充ポンプ162の吐出側には、配管180Aの一端が連結しており、この配管180Aの他端が補充ノズル182を介して現像槽54の上部に開口し、吸引側には、配管180Bの一端が連結し、この配管180Bの他端が補充タンク154内に開口している。
【0058】
これにより、処理液処理部34では、補充ポンプ162が作動すると、補充タンク154内の現像補充原液が補充液として現像槽54に補充される。
【0059】
補充ポンプ164の吐出側には、配管184Aの一端が連結され、この配管184Aの他端が補充ノズル186を介して漂白定着槽56の上部に開口し、吸引側には、配管184Bの一端が連結され、この配管184Bの他端が補充タンク156内に開口している。また、補充ポンプ166の吐出側には、配管188Aの一端が連結され、この配管188Aの他端が補充ノズル190を介して漂白定着槽56の上部に開口し、吸引側には、配管188Bの一端が連結され、この配管188Bの他端が補充タンク158内に開口している。
【0060】
これにより、処理液処理部34では、補充ポンプ164、166が作動すると、補充タンク156、158内の漂白定着補充原液のそれぞれが、補充ノズル186、190から補充液として漂白定着槽56へ補充される。
【0061】
なお、本実施の形態に適用したプロセッサ14は、2液に分離されている漂白定着補充原液を所定比率で混合することにより漂白定着補充原液を形成するようにしているが、これに限らず、1液の漂白定着補充原液を用いるものであっても良い。
【0062】
また、補充ノズル182、186、190のそれぞれは、略U字形状に屈曲されて、先端が現像槽54内の現像液中及び漂白定着槽56内の漂白定着液中に挿入されており、これにより、補充ポンプ162、164、166が停止したときに、補充ノズル182、186、190内に空気が入り込んで補充ノズル182、186、190内や配管180A、184A、188A内に残っている現像補充原液及び漂白定着補充原液を劣化させてしまうのを防止している。
【0063】
さらに、現像槽54及び漂白定着槽56では、補充ノズル182、186、190から吐出される現像補充原液及び漂白定着補充原液を現像槽54内の現像液および漂白定着槽56内の漂白定着液と共に吸引されて循環されることにより、現像槽54内の現像液及び漂白定着槽56内の漂白定着液と混合される。
【0064】
一方、給水ポンプ168の吐出側には、配管192Aの一端が連結され、この配管192Aの他端が現像槽54の上部に開口し、給水ポンプ170の吐出側には、配管192Bの一端が連結され、この配管192Bの他端が漂白定着槽56の上部に開口している。
【0065】
また、給水ポンプ172〜176のそれぞれの吐出側には、配管192C、192D、192Eの一端が連結し、配管192C、192D、192Eの他端がリンス槽58、60、62の上部に開口し、給水ポンプ178の吐出側には、配管194の一端が連結され、この配管194の他端が、補充ノズル196を介して、リンス槽62の上部に開口している。
【0066】
さらに、給水タンク160内には、配管198の一端が開口し、この配管198が中間部で分岐されて、給水ポンプ168〜178の吸引側に連結している。
【0067】
これにより、処理液処理部34では、給水ポンプ168が作動することにより現像槽54へ、現像補充原液の希釈用の水が給水タンク160から供給され、給水ポンプ170が作動することにより漂白定着槽56へ漂白定着補充原液の希釈用の水が給水タンク160から供給される。また、処理液処理部34では、給水ポンプ178が作動することにより、給水タンク160内の水がリンス液としてリンス槽62へ補充される。
【0068】
また、配管192A〜192Eは、図示しないクロスオーバー部の搬送ローラ対の洗浄用に設けられているスプレーパイプに接続しており、現像槽54及び漂白定着槽56では、希釈水を補充するときに、クロスオーバー部の搬送ローラ対の周面を洗浄して、感光材料22によって持ち出されて付着した現像液および漂白定着液を洗い流して、現像槽54及び漂白定着槽56内に回収するようにしている。また、リンス槽58〜62では、所定のタイミングで給水ポンプ172〜176が作動することにより、クロスオーバー部に設けている搬送ローラ対の洗浄がなされるようになっている。
【0069】
なお、処理タンク52には、現像槽54及び漂白定着槽56内にオーバーフロー管54A、56Aが設けられており、補充液の補充によって余剰となった現像液および漂白定着液が、オーバーフロー管54A、56Aから排出されるようになっている。また、処理タンク52には、リンス槽58内にオーバーフロー管58Aが設けられており、プロセッサ14では、カスケード方式でリンス槽58〜62へリンス液を補充するようにしており、リンス槽62にリンス液として水を補充することにより、リンス槽58で余剰となった水がオーバーフロー管58Aから排出される。
【0070】
ところで、図4に示すように、プロセッサ14の制御部250には、図示しないマイコンを備えたコントローラ252が設けられている。このコントローラ252には、操作パネル254が接続している。プロセッサ14には、機枠32の上面側の所定位置に操作パネル254が設けられ、この操作パネル254に設けている図示しないキー操作によって、電源のオン/オフから各種の設定が可能となっており、また、操作パネル254に設けている図示しない表示手段によってプロセッサ14の動作状態や各種の設定状態の確認が可能となっている。
【0071】
また、コントローラ252には、セッター12に設けているセッター制御部256が接続していると共に、挿入口40に挿入される感光材料22を検出する感材検出センサ234及び感光材料22の搬送用の駆動原となる駆動モータ236が接続している。
【0072】
コントローラ252は、プロセッサ14で感光材料22の処理が可能となると、セッター制御部256へレディ信号を出力する。また、セッター制御部256では、プロセッサ14のコントローラ252からレディ信号が出力されていないときには、感光材料22の処理を要求する処理要求信号を出力し、コントローラ252は、処理要求信号が入力されることにより、感光材料22の処理が可能となるように、各処理槽内の処理液の温調を行う。
【0073】
また、コントローラ252は、セッター制御部256から感光材料22の搬送信号が入力されることにより、駆動モータ236を駆動して、挿入口40から挿入される感光材料22の搬送が可能となるようにする。このとき、コントローラ252では、感材検出センサ234によって感光材料22の挿入の有無や挿入された感光材料22の幅寸法等を判断するようにしている。
【0074】
一方、コントローラ252には、現像槽54、漂白定着槽56及びリンス槽58〜62のそれぞれに対して設けているヒータ、温度センサ、循環ポンプ、補充ポンプ、給水ポンプ等が接続しており、各処理槽内の処理液の循環、補充及び温調の制御を行う。
【0075】
例えば、コントローラ252には、前記した現像槽54に対して設けられている循環ポンプ100、補充ポンプ162、給水ポンプ168、ヒータ122、124、温度センサ126が接続している。また、現像槽54には、現像液の液面の下限レベルを検出する液面センサ204が設けられており、この液面センサ204がコントローラ252に接続している。
【0076】
これにより、コントローラ252は、循環ポンプ100を作動させて、現像槽54内の現像液が均一となるように攪拌しながら、感光材料22の処理を行う。また、コントローラ252は、経過時間や感光材料22の処理量が所定量に達するごとなどの予め設定されているタイミングで、補充ポンプ162と給水ポンプ168を作動させて、所定量の現像補充原液とこの現像補充原液を所定比率で希釈する水を補充液として補充することにより、現像槽54内に貯留している現像液の処理性能を一定に保つようにしている。これと共に、コントローラ252は、液面センサ204によって現像槽54内の現像液の液面を監視している。
【0077】
また、コントローラ252には、漂白定着槽56に対して設けられている循環ポンプ102、補充ポンプ164、166、給水ポンプ170、ヒータ130、132、温度センサ134が接続している。また、コントローラ252には、漂白定着液の液面の下限レベルを検出する液面センサ206が接続している。
【0078】
これにより、コントローラ252は、循環ポンプ102を作動させて、漂白定着槽56内の漂白定着液が均一となるように攪拌しながら、感光材料22の処理を行う。また、コントローラ252は、漂白定着槽56内の漂白定着液の液面レベルを監視すると共に、経過時間や感光材料22の処理量が所定量に達するごとなどの予め設定されているタイミングで、補充ポンプ164、164と給水ポンプ170を作動させて、所定量の漂白定着補充原液とこの希釈用の水を補充液として補充することにより、漂白定着液の処理性能を一定に保つようにしている。
【0079】
また、処理液処理部34には、現像液用のヒータ122、漂白定着液用のヒータ130に対して冷却ファン230、232が設けられており、この冷却ファン232がコントローラ252に接続している。
【0080】
コントローラ252は、ヒータ122、130がオフしているときに、現像液、漂白定着液の液温に応じて冷却ファン230、232を作動させることにより、ヒータ122、130を冷却して、ヒータ122、130の余熱によって現像液、漂白定着液が加熱されるのを抑えて、高精度の温調が可能となるようにしている。
【0081】
なお、図4では図示を省略しているが、このコントローラ252には、リンス槽58〜62に対して設けられている循環ポンプ104〜108、給水ポンプ172〜178、ヒータ138、144、150、温度センサ140、146、152が接続して、コントローラ252に制御されている。
【0082】
また、プロセッサ14には、リンス槽58〜62のそれぞれに液面センサが設けられ、ヒータ138、144、150のそれぞれに対向する冷却ファンが設けられて、コントローラ252に制御されるが、本実施の形態では、図示及び説明を省略する。
【0083】
また、コントローラ252は、図示しない温風発生手段を制御することにより、乾燥部36が、感光材料22を適正に乾燥可能な状態に維持するようにしている。
【0084】
ここで、処理槽に貯留している処理液の一例として、漂白定着槽56に貯留している漂白定着液に対する循環及び温調を説明する。
【0085】
一方、コントローラ252は、循環ポンプ102を作動させながら漂白定着槽56内の漂白定着液の温調を行う。このとき、コントローラ252は、温度センサ134によって検出する漂白定着液の液温が予め設定している所定の温度となるようにヒータ130、132のオン/オフ制御を行うようにしている。
【0086】
また、コントローラ252には、記憶手段として各種の設定値等を記憶するメモリ258と共に、タイマ260が形成されている。
【0087】
コントローラ252では、漂白定着液の液温として、感光材料22を最適な状態に処理できる温度T1、この温度T1よりも低いが感光材料22の適正な処理が可能となる温度T2が設定されている。
【0088】
また、コントローラ252は、プロセッサ14での感光材料22の非処理状態が所定時間以上継続すると、スタンバイ状態に移行して漂白定着液の液温を温度T3まで下げることにより、漂白定着液の劣化を抑えるようにしている。このときの温度T3は、ヒータ130、132等の能力に基づいて設定している。
【0089】
すなわち、この温度T3は、予め設定されている時間以内(例えば10分以内)に漂白定着液の液温を温度T2まで上昇させて、感光材料22の処理が可能となる状態にできる温度に設定している。コントローラ252に設けられているメモリ258には、漂白定着液に対するこの温度T1、T2、T3のそれぞれが記憶されている。また、メモリ258には、現像槽54内の現像液、リンス槽58〜62内のそれぞれのリンス液に対する温度T1、T2、T3が記憶されている。
【0090】
これにより、コントローラ252では、操作パネル254のスイッチ操作によってプロセッサ14の電源がオンされると、漂白定着液の液温が温度T2に達するように温調を行い、漂白定着液の液温が温度T2に達するとレディ信号をセッター12のセッター制御部256へ出力する。
【0091】
また、コントローラ252では、感光材料22の処理を行うことにより、漂白定着液の液温の目標値を温度T1に設定し、漂白定着液の液温が温度T1となるように温調を行い、感光材料22の処理が終了して新たな感光材料22の処理が行われないときには、漂白定着液の目標温度を温度T2に設定して温調を行う。
【0092】
さらに、コントローラ252では、目標温度を温度T2に設定してからの経過時間をタイマ260によって計測するようにしており、コントローラ252は、この計測時間が予め設定している所定の時間Tsに達すると、漂白定着液の液温の目標温度を温度T3に設定して、スタンバイ状態に移行する。
【0093】
このときの時間tsは、操作パネル254のスイッチ操作によって入力されることにより、メモリ258に記憶されるようになっている。
【0094】
このように構成されているプロセッサ14が設けられているカラープルーフ作成装置10では、まず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セッター12では、マガジン20から引出した感光材料22を画像データに応じた長さに切断して、記録部24へ送り込む。
【0095】
記録部24では、この感光材料22を回転ドラム26に巻きつけて吸着保持した後、回転ドラム26を高速回転しながら、画像データに応じて変調した光(レーザ光)ビームを、回転ドラム26の回転に同期させて照射することにより、回転ドラム26に吸着保持した感光材料22を走査露光する。これにより、感光材料22には、画像データに応じた画像が露光される。なお、感光材料22の露光は、従来公知の任意の構成を適用することができる。
【0096】
セッター12では、感光材料22の露光が終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口30から送り出される。
【0097】
セッター12には、プロセッサ14が連結されており、排出口30から送り出される感光材料22は、排出口30に対向しているプロセッサ14の挿入口40へ送り込まれる。このとき、セッター12のセッター制御部256は、プロセッサ14のコントローラ252へ搬出信号を出力するようになっており、コントローラ252は、この搬出信号によって基づいて駆動モータ236を作動させ、搬送ローラ対44、46等を回転駆動する。
【0098】
これにより、プロセッサ14の挿入口40から挿入された感光材料22が挿入口40に対向して配置されている搬送ローラ対44の間へ送り込まれると、搬送ローラ対44がこの感光材料22を挟持し、感光材料22をセッター12から引出しながら、プロセッサ14内に引き入れる。
【0099】
搬送ローラ対44によってプロセッサ14内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス液のそれぞれに順に浸漬されんながら搬送されて、現像処理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0100】
リンス処理の終了した感光材料22は、リンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベルト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。このとき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によって発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0101】
これにより、感光材料22は、メッシュベルト82の下面に押し付けられた状態で乾燥部36内を搬送されると共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出口74から排出され、ストッカー16に集積される。
【0102】
一方、プロセッサ14では、予め設定している所定のタイミングで、補充ポンプ162〜166、給水ポンプ168〜178のそれぞれを作動させることにより、現像槽54、漂白定着槽56及びリンス槽58〜62のそれぞれへ補充液を補充することにより、それぞれの処理液による感光材料22の処理性能を維持するようにしている。
【0103】
ところで、プロセッサ14では、操作パネル254に設けている図示しない電源スイッチをオンすることにより、漂白定着槽56内の現像液を含む各処理液及び乾燥部36内のそれぞれを予め設定した温度に加熱する立ち上げ処理を行い、立ち上げ処理が終了すると、各処理液及び乾燥部36をその温度に維持する温調制御を行いながら、セッター12のセッター制御部256へレディ信号を出力する。セッター12のセッター制御部256では、レディ信号が入力されることにより、プロセッサ14への感光材料22の排出を開始するようになっている。
【0104】
ここで、図4及び図5を参照しながら漂白定着槽54内の漂白定着液を例にコントローラ252での温調制御の概略を説明する。なお、本実施の形態に適用したプロセッサ14では、温度T1及び温度T2が、38.0°C(T1=38.0)、36。0°C(T2=36.0)の現像液を用いている。また、現像槽54に貯留する現像液の量が17l(リットル)であり、ヒータ130、132の能力が0.3°C/minとなっている。また、漂白定着液を温度T3から温度T2にするまでの時間tdを10分以内としており、ここから、温度T3を、33.0°Cに設定しており、メモリ258には、予めこの温度T1、T2、T3が記憶されている。
【0105】
また、メモリ256には、予めユーザが設定して操作パネル254から入力した時間tsが記憶されている。
【0106】
図5には、漂白定着液の液温の目標値の設定の概略を示している。なお、コントローラ252では、設定した液温の目標値に基づいて漂白定着液の温調を行うようにしている。
【0107】
このフローチャートは、プロセッサ14の電源がオンされて、立ち上げ処理が終了すると実行され、電源がオフされることにより終了し、最初のステップ300では、漂白定着液の液温の目標温度を温度T2に設定する。
【0108】
これにより、図6に示すように、漂白定着液の液温が温度T2に達すると、コントローラ252は、セッター制御部256へレディ信号を出力する(レディ信号オン)。
【0109】
図5のフローチャートでは、漂白定着液の液温を温度T2に設定すると、ステップ302でタイマ260をリセット/スタートさせて、感光材料22の非処理時間の計測を開始する。これと共に、ステップ304では、セッター12のセッター制御部256から感光材料22の搬出信号が入力されたかを確認する。
【0110】
ここで、セッター12で感光材料22に画像露光を施して、セッター制御部256から感光材料22を送り出す搬出信号が入力されると、ステップ304で肯定判定してステップ306へ移行し、漂白定着液の液温を温度T1に設定する。
【0111】
これにより、図6に示すように、漂白定着液の液温が、感光材料22を最適に処理可能と温度T1に維持されて、感光材料22の処理が行われる。
【0112】
また、図5に示すフローチャートでは、ステップ308で、連続した感光材料22の処理が終了したか否かを確認する。すなわち、前回の感光材料22の処理が終了して所定時間が経過したか否かを確認する。なお、感光材料22の連続処理が終了したか否かの確認は、従来公知の任意の基準で判断することができる。
【0113】
ここで、感光材料22の処理が終了して新たな感光材料22の搬出信号が入力されないときには、ステップ308で肯定判定して、ステップ300へ移行し、漂白定着液の液温の目標温度を温度T2に設定し、ステップ302へ移行して、タイマ260をリセット/スタートさせる。
【0114】
これにより、図6に示すように、感光材料22の処理中は、温度T1に維持されていた漂白定着液の液温が、温度T2に維持される。
【0115】
一方、ステップ310では、タイマ260によって計測している感光材料22の非処理時間tが予め設定している時間tsに達したか否かを確認している。
【0116】
ここで、感光材料22の非処理時間tが時間tsに達すると、ステップ310で肯定判定してステップ312へ移行する。このステップ312では、漂白定着液の液温の目標温度を温度T3に設定して、スタンバイ状態へ移行する。
【0117】
これにより、図6に示すように、漂白定着液の液温は、温度T3に下げられると共に、レディ信号がオフする。漂白定着液は、液温が下げられることにより、液温が高いときに比べて劣化の進行が抑えれられる。
【0118】
また、図5に示すフローチャートでは、ステップ314でセッター制御部256から感光材料22の処理要求が入力されたか否かを確認する。
【0119】
すなわち、セッター制御部256では、レディ信号がオフしているときに、感光材料22への画像露光が指示されると、コントローラ252へ感光材料22の処理要求を出力する。
【0120】
これにより、図5のフローチャートでは、ステップ314で肯定判定して、ステップ300へ移行する。このとき、温度T3を予め設定している時間td以内に感光材料22の処理が可能となる温度T2になるように設定しているので、プロセッサ14はこの時間td以内に、確実に感光材料22が処理可能となる。
【0121】
このように、プロセッサ14では、所定時間(時間ts)以上、感光材料22の非処理状態が継続すると、スタンバイ状態へ移行して、漂白定着液の液温を下げるようにしているので、常に感光材料22の処理が可能となるレディ状態としている場合に比べて現像液の劣化を押さえることができる。
【0122】
また、プロセッサ14では、温度T1より低い温度T2を設定し、レディ状態であっても、感光材料22の非処理中は、この温度T2に下げるようにしているので、漂白定着液の劣化を抑えることができ、装置のランニングコストの低減を図ることができる。
【0123】
さらに、プロセッサ14では、感光材料22の処理が可能となレディ状態から、待機状態となるスタンバイ状態へ移行する時間tsを、操作パネル254から入力して任意に設定できるようにしているため、プロセッサ14やプロセッサ14が設けられるカラープルーフ作成装置10の使用状態に合わせることができる。
【0124】
すなわち、時間tsを短く設定することにより、感光材料22の迅速処理(カラープルーフの迅速な作成)性は低下するが、漂白定着液等の劣化抑制、ランニングコストの抑制を図ることができる。また、時間tsを長く設定することにより、迅速なカラープルーフの作成が可能となる。
【0125】
このような時間tsを、カラープルーフ作成装置10の使用環境に合わせて任意に設定することができる。
【0126】
なお、以上の説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば本実施の形態では、漂白定着槽54内の漂白定着液を例に説明したが、プロセッサ14では、現像槽54内の現像液及びリンス槽58〜62内のリンス液についても適用される。
【0127】
また、本実施の形態では、温調手段として2本のヒータ130、132と冷却ファン232を用いているが、温調手段は、これに限るものではなく、従来公知の自動現像装置に適用されている任意の構成の温調手段を適用することができる。
【0128】
さらに、本実施の形態に適用したプロセッサ14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定するものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッサ14の上流側にセッター12を連結し、セッター12から送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッサ14によって処理するたカラープルーフ作成装置10を例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限らず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属プレート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を処理する自動現像装置に適用することができる。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、処理液の温度を抑えることができるので、温度に起因する処理液の劣化を抑えることができる。また、本発明では、第2の温度から第3の温度に移行するまでの時間を任意に設定することができるので、自動現像装置の使用状況に合わせた的確な設定が可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成図である。
【図3】プロセッサの配管系統の概略構成図である。
【図4】プロセッサの制御部の概略構成図である。
【図5】漂白定着液の温度設定の概略を示す流れ図である。
【図6】プロセッサでの漂白定着液の液温と液温に基づいたレディ信号及びセッターの搬出信号と処理要求信号の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置
12 セッター(出力装置)
14 プロセッサ(自動現像装置)
22 感光材料
34 処理液処理部
54 現像槽(処理槽)
56 漂白定着槽(処理槽)
58〜62 リンス槽(処理槽)
100〜108 循環ポンプ
122、124、130、132、138、142、150 ヒータ(温調手段)
126、134、140、146、152 温度センサ(温度検出手段)
230、232 冷却ファン(温調手段)
250 制御部
252 コントローラ(温度設定手段、温調制御手段)
254 操作パネル(入力手段)
256 セッター制御部
258 メモリ(記憶手段)
260 タイマ
1 温度(第1の温度)
2 温度(第2の温度)
3 温度(第3の温度)

Claims (4)

  1. 光材料を搬送しながら、処理槽内に貯留している所定温度の処理液に浸漬して処理する自動現像装置であって、
    前記処理槽内の処理液が所定温度となるように温調可能とする温調手段と、
    前記感光材料の処理に最適として設定されている第1の温度、感光材料の処理が可能と設定されている第2の温度及び所定時間以内に第2の温度まで到達可能となるように設定されている第3の温度を記憶する記憶手段と、
    前記感光材料の処理中は前記第1の温度に設定し、感光材料の非処理中は前記第2の温度に設定すると共に感光材料の非処理時間が所定時間以上経過したときに前記第3の温度に設定する温度設定手段と、
    前記温調手段を作動させて前記処理槽内の処理液を前記温度設定手段によって設定された温度に維持する温調制御手段と、
    を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 前記処理液の温度を前記第2の温度から前記第3の温度に移行するまでの時間を入力する入力手段を含み、前記温度設定手段が前記入力手段から入力された設定時間に基づいて前記第3の温度に設定することを特徴とする請求項1に記載の自動現像装置。
  3. 画像露光する出力装置から前記感光材料が送り込まれるときに、前記出力装置が前記感光材料への画像露光に先立って出力する処理要求に基づいて、前記温度設定手段が前記第2の温度に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動現像装置。
  4. 画像露光する出力装置から前記感光材料が送り込まれるときに、前記出力装置から前記感光材料への画像露光に合わせて出力される感光材料の出力信号に基づいて、前記温度設定手段が、前記第1の温度に設定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の自動現像装置。
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