JP2003280155A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

Info

Publication number
JP2003280155A
JP2003280155A JP2002081486A JP2002081486A JP2003280155A JP 2003280155 A JP2003280155 A JP 2003280155A JP 2002081486 A JP2002081486 A JP 2002081486A JP 2002081486 A JP2002081486 A JP 2002081486A JP 2003280155 A JP2003280155 A JP 2003280155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
processing
maintenance
processor
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002081486A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
Keiichi Fujimoto
圭一 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002081486A priority Critical patent/JP2003280155A/ja
Publication of JP2003280155A publication Critical patent/JP2003280155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ交換やローラ清掃等のメンテナンス
のタイミングを確実に伝達する。 【解決手段】 プロセッサでは、装置が稼動すると、メ
ンテナンス項目ごとに稼動時間を積算すると共に、感光
材料を処理するときに、メンテナンス項目ごとに処理量
を積算し、積算値が予め設定している警告値に達する
と、メンテナンスを要求する警告を行い、メンテナンス
警告に先立って、積算値が予め設定されている予告値に
達すると、メンテナンス予告を行うように設定する(ス
テップ312〜324)。また、オペレータが電源スイ
ッチを操作したときにメンテナンス予告が設定されてい
るときには、該当するメンテナンスを行うタイミングが
近づいていることをアナウンスして予告することによ
り、オペレータに確実で伝達するようにしている(ステ
ップ300〜310、326〜330)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に
浸漬して現像処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば
印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、
印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違い
がないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うと
きには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必
要がある。
【0003】このような検版には、検版用の感光材料を
印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラ
ープルーフ)が用いられる。
【0004】近年、DTPの普及により印刷用の画像デ
ータに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することが
ある。このような刷版の作成に先立って、カラープルー
フを作成するときには、検版用の感光材料を画像データ
に応じて露光する画像露光装置を出力装置(セッター)
として、この出力装置に、感光材料の現像処理を行う自
動現像装置(以下「プロセッサ」とする)を連結したカ
ラープルーフ作成装置が用いられる。
【0005】プロセッサは、出力装置から送り込まれる
感光材料を、ローラ対によって挟持して、出力装置から
感光材料を引出しながらプロセッサ内に引き入れ、現像
液、漂白定着液及びリンス液あるいは水洗水に順に浸漬
して現像処理するようになっている。
【0006】ところで、処理槽に貯留している処理液に
よって感光材料を処理する場合、処理槽内の処理液中に
は、感光材料の支持体から出る紙紛や、感光材料によっ
て持ち込まれる塵等が浮遊する。これらの浮遊物が感光
材料の表面に付着すると、汚れや処理ムラ等となって、
感光材料の仕上がりを損ねてしまう。
【0007】このために、プロセッサには、フィルタが
設けられており、処理液を循環するときに、このフィル
タを通過させることにより処理液中から浮遊物を濾し取
るようにしている。
【0008】また、プロセッサには、上流側の処理槽か
ら下流側の処理槽へ感光材料を搬送するときに、液外に
配置した搬送ローラ対によって挟持搬送して、感光材料
に付着している上流側の処理槽内の処理液を絞り落とす
ようにしている。
【0009】このような液外の搬送ローラー対には、ロ
ーラの周面に処理液が付着する。この処理液中の水分が
蒸発して濃縮してしまうと、次に処理する感光材料の表
面に汚れとして付着したり、処理液中の成分が析出し
て、感光材料に傷等を生じさせて、感光材料の仕上がり
品質を損ねてしまう恐れがある。
【0010】このために、プロセッサには、液外に配置
する搬送ローラ対を水等によって洗浄して、ローラの周
面に付着している処理液や処理液中の成分を洗い流すよ
うにしている。
【0011】一方、フィルタの交換や液外の搬送ローラ
対の洗浄は、装置の稼動状態に応じて定期的に行う必要
がある。このために、プロセッサには、フィルタの交換
時期や、液外の搬送ローラの洗浄時期を、操作パネルに
設けている表示手段に表示させるようにして、フィルタ
交換、ローラ洗浄等の定期的なメンテナンスを促すよう
にしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなメンテナンスの要求は、主に装置の稼動中に行われ
るが、セッター等の出力装置から出力される感光材料
を、自動的に連続して処理するプロセッサでは、装置の
稼動中に常にオペレータが装置の近傍で監視していると
は限らず、各種のメンテナンスの要求を表示しても、こ
の表示がオペレータに認識されないでしまうことがあ
る。
【0013】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、定期的な各種のメンテナンス要求等をオペレータ
に確実に認識してもらうことができ、常に感光材料を適
正な状態で処理することが可能となる自動現像装置を提
案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像露光されて送り込まれる感光材料を搬
送しながら、処理槽に貯留している処理液に浸漬して処
理する自動現像装置であって、予め設定されている装置
の保守項目ごとに装置の稼動状況を積算して積算値が所
定の警告値に達したときに、該当する保守項目に対する
保守処理を要求する要求報知手段と、前記保守項目ごと
に積算している積算値が前記警告値未満で予め設定され
ている予告値を越えたときに、該当する保守項目を記憶
する記憶手段と、装置のオン/オフ操作を行う電源スイ
ッチと、前記電源スイッチによる装置のオン操作ないし
オフ操作が行われたときに、前記記憶手段に記憶してい
る保守項目に対する保守処理のタイミングが近づいてい
ることを報知する予告報知手段と、を含むことを特徴と
する。
【0015】この発明によれば、保守項目ごとに装置の
稼動時間や感光材料の処理量等の所定のパラメータに対
する動作状況を積算し、積算値が保守項目ごとに設定し
ている警告値に達すると、該当する保守項目に対する保
守処理を要求する。
【0016】また、保守項目のそれぞれに対して予告値
を設定し、積算値が警告値に達する前に予告値に達する
と、電源スイッチのオン操作ないしオフ操作を行ったと
きに、該当する保守項目に対して、保守処理を行うタイ
ミングに近づいたことを予告する。
【0017】装置の稼動中は、オペレータが装置の近傍
にいるとは限らないが、装置の運転開始操作(オン)及
び停止操作(オフ)は、オペレータが電源スイッチを操
作して行う。このときに、予告報知を行うことにより、
保守処理を行うタイミングに近づいたことを確実にオペ
レータに伝達して、認識してもらいことができる。
【0018】このような保守予告は、電源スイッチが設
けられている操作パネル等に表示手段を設けて、この表
示手段によって表示するようにしても良く、また、表示
手段と共に表示ランプ等を設けて、表示ランプの点灯や
点滅等によって合わせて行うようにしても良く、これに
より、報知内容の確実な伝達が可能となる。
【0019】このような本発明では、前記予告報知手段
が、所定の音を発して報知する発音手段を含むものであ
ることが好ましい。
【0020】これにより、少なくとも予告報知したい情
報があることを確実にオペレータに伝達することができ
るので、オペレータに報知情報を確実に認識してもらう
ことが可能となる。このような発音手段としては、ブザ
ーやチャイム等を用いることができる。
【0021】また、本発明においては、前記発音手段
が、予め設定している音声によって報知することがより
好ましい。これにより、オペレータが表示手段の表示内
容を見るまでもなく、オペレータに確実に報知したい内
容を伝達することができる。
【0022】このようにして、オペレータに確実に保守
処理が必要となるタイミングが近づいたことを伝達する
ことにより、保守処理のタイミングがズレてしまうのを
防止することができる。また、オペレータが予め認識で
きるので、感光材料の処理状況等に合わせて保守処理を
行うことができるので、保守処理を行うために感光材料
の処理を中断するなどの事態が発生するのを防止でき、
円滑な感光材料の処理と、適正な感光材料の仕上がり品
質の維持が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適
用したカラープルーフ作成装置10を示している。この
カラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を
施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像
装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プ
ロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、
ストッカー16が設けられている。
【0024】セッター12には、内部を遮光する機枠1
8内にマガジン20が装填される。このマガジン20に
は、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容
されている。また、セッター12には、感光材料22に
画像を形成する記録部24が設けられている。この記録
部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備え
ている。
【0025】セッター12では、マガジン20から感光
材料22を引き出すと、図示しないカッタによって所定
長さに切断して記録部24へ送り出す。これにより、記
録部24には、シート状の感光材料22が送り込まれ
る。
【0026】記録部24では、この感光材料22を、感
光層側の面を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面
の所定位置に巻き付け、回転ドラム26に設けている図
示しない吸着手段により、回転ドラム26に感光材料2
2を吸着保持させる。
【0027】記録部24では、回転ドラム26の所定位
置に感光材料22を巻き付けて吸着保持すると、回転ド
ラム26を所定の速度で高速回転させながら、回転ドラ
ム26の回転に同期させて、画像データに応じて変調し
た光ビームを記録ヘッド部28から感光材料22へ照射
することにより感光材料22を走査露光し、感光材料2
2に画像データに応じた画像露光を施す。なお、セッタ
ー12では、R、G、Bの各色に分解した画像データに
基づいて感光材料22を走査露光することにより、感光
材料22にカラー画像を形成するようにしている。
【0028】セッター12は、感光材料22への画像露
光が終了すると、この感光材料20を回転ドラム26か
ら取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠
18のプロセッサ14側に形成している排出口30から
プロセッサ14へ送り出す。
【0029】セッター12では、所定範囲であれば幅寸
法の異なる感光材料22への画像露光が可能となってお
り、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム2
6の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料2
2を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。こ
れにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感
光材料22が挿入されるようになっている。
【0030】セッター12では、一例として、幅寸法が
506mm〜820mmの感光材料22への画像露光が
可能となっており、幅寸法が、506mm、660mm及び
820mmの感光材料22を収容しているマガジン20が
装填される。これにより、感光材料22がA1(660
mm×940mm)、A2(506mm×660m
m)、A3(506mm×350mm)及びB1(82
0mm×1100mm)、B2(820mm×660m
m)の各サイズで画像形成されて出力される。
【0031】プロセッサ14では、感光層側の面が下方
へ向けられた状態で搬送しながら所定の処理を行うよう
にしている。すなわち、プロセッサ14では、感光層側
の面が下方へ向けられた状態でセッター12から送り込
まれる感光材料22をそのままで搬送して処理すること
により、感光材料22の感光層側の面を反転させるスイ
ッチバック部等を設けるスペースを省くと共に、感光材
料22の反転処理を行うための時間を短縮して、カラー
プルーフの迅速な作成が可能となるようにしている。
【0032】図2に示すように、プロセッサ14には、
機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けら
れている。また、機枠32内には、処理液処理部34の
セッター12側に導入部38が形成されている。なお、
処理液処理部34、乾燥部36及び導入部38の間は、
図示しない隔壁によって区画されている。
【0033】プロセッサ14には、セッター12の排出
口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状
の挿入口40が形成され、処理液処理部34と導入部3
8の間スリット状の挿通口42が形成されている。ま
た、導入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、
搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0034】プロセッサ14は、感光材料22の挿入に
合わせて図示しない駆動手段を作動させて、搬送ローラ
対44、46を所定速度で回転駆動する。
【0035】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22は、搬送ローラ対44に達すると、搬送ロー
ラ対44に挟持され、セッター12から引出されながら
挿通口42へ向けて挟持搬送され、さらに、搬送ローラ
対46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液処理部
34へ送り込まれる。
【0036】なお、導入部38には、挿入口40にガイ
ド48が配置され、搬送ローラ対44、46の間にガイ
ド50が配置されて、感光材料22を挿入口40から処
理液処理部34へ確実に案内搬送できるようになってい
る。
【0037】処理液処理部34には、処理タンク52が
設けられている。処理タンク52には、感光材料22の
搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する現像槽54、
漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及びリンス液も
しくは水洗水を貯留するリンス槽58、60、62が形
成されている。
【0038】現像槽54には、処理ラック64が配設さ
れ、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されて
いる。また、リンス槽58〜62のそれぞれには、処理
ラック68A、68B、68Cが配設されている。
【0039】これにより、導入部38から処理液処理部
34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂
白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれ
を略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリ
ンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリ
ンス処理が施される。
【0040】リンス処理が終了して最下流のリンス槽6
2から送り出される感光材料22は、処理液処理部34
と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通
口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0041】処理ラック64、66、68A〜68Cの
それぞれには、液外に搬送ローラ対98が設けられてお
り、この搬送ローラ対98とガイド99によってそれぞ
れの処理槽から送り出された感光材料22を挟持して、
下流側の処理槽又は処理工程(乾燥部36)へ案内する
クロスオーバー部が形成されている。これにより、感光
材料22は、上流側の処理槽から送り出される感光材料
22を湾曲されながら下流側の処理槽又は処理工程(乾
燥部36)へ円滑に案内される。
【0042】このとき、搬送ローラ対98のそれぞれ
は、感光材料22に付着している処理液を絞り落とし
て、上流側の処理槽内の処理液が下流側の処理槽又は処
理工程へ持ち込まれてしまうのを抑えるようにしてい
る。
【0043】乾燥部36には、挿通口70側にローラ7
2が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられて
いる。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にロ
ーラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にロ
ーラ80が設けられており、これらのローラ72、7
4、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻き
かけられている。
【0044】このメッシュベルト82は、図示しない駆
動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ7
2、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の
搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の
搬送方向である挿通口70側から排出口74側へ移動す
る。
【0045】また、乾燥部36には、挿入側のローラ7
2に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向
するローラ86が設けられている。処理液処理部34か
ら乾燥部36に送り込まれた感光材料22は、ローラ7
2、84によって挟持されて乾燥部36内に引き入れら
れると共に、メッシュベルト82の下面に沿って、ロー
ラ76、86の間へ向けて送り出される。また、ローラ
76、86は、感光材料22を挟持すると、この感光材
料22を排出口74から機外(機枠32外)へ送り出
す。
【0046】なお、ローラ76の上方には、テンション
ローラ88が設けられており、ローラ78、80の間
で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き
掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定
の張力が付与されている。
【0047】一方、乾燥部36には、ローラ72、76
の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が
設けられている。このチャンバー90には、図示しない
乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給される
ようになっている。
【0048】また、チャンバー90には、メッシュベル
ト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されて
いる。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュ
ベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料2
2の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャ
ンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92か
らメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0049】なお、ローラ72、76の間には、抑えロ
ーラ94が設けられており、この抑えローラ94とテン
ションローラ88によって、噴出し口92から噴出され
る乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるの
を防止している。
【0050】ローラ72、74から送り出される感光材
料22は、噴出し口92から噴出される乾燥風によって
メッシュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベル
ト82が回転駆動されていることにより、メッシュベル
ト82と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動
する。
【0051】このときに、感光材料22は、乾燥風によ
って加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより
蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去され
て、乾燥が促進される。
【0052】一方、プロセッサ14には、各処理槽内の
処理液を循環する処理液循環機構及び、経時的ないし感
光材料22の処理量等に応じ、予め設定されているタイ
ミングで各処理槽に補充液を補充する補充機構が設けら
れている。
【0053】プロセッサ14では、処理液循環機構によ
って各処理槽内の処理液を循環しながら感光材料22の
処理を行うとともに、補充液補充機構によって各処理槽
内に補充液を補充することにより、常に感光材料22の
一定の処理品質に仕上げることができるようにしてい
る。
【0054】図3には、プロセッサ14に設けられてい
る処理液循環機構及び補充機構の概略を示している。
【0055】プロセッサ14の処理液処理部34には、
循環ポンプ100、102、104、106、108が
設けられている。
【0056】循環ポンプ100の吐出側には、配管11
0Aの一端が連結しており、この配管110Aの他端が
現像槽54の底部に開口している。また、循環ポンプ1
00の吸引側には、配管110Bの一端が連結してお
り、この配管110Bの他端が現像槽54の側壁に開口
しており、循環ポンプ100が作動することにより、現
像槽54内の現像液が側壁側から吸引されて底部から吐
出される。これにより、現像槽54内の現像液の循環及
び攪拌がなされる。
【0057】循環ポンプ102の吐出側には、配管11
2Aの一端が連結され、この配管112Aの他端が漂白
定着槽56の底部に開口し、吸引側には、配管112B
の一端が連結され、この配管112Bの他端が漂白定着
槽56の側壁に開口している。また、循環ポンプ104
〜108のそれぞれの吐出側には、配管114A、11
6A、118Aの一端が連結し、それぞの配管114
A、116A、118Aの他端がリンス槽58、60、
62の底部に開口し、循環ポンプ104〜108のそれ
ぞれの吸引側には、配管114B、116B、118B
の一端が連結し、それぞれの配管114B、116B、
118Bの他端がリンス槽58、60、62のそれぞれ
の側壁に開口している。
【0058】これにより、処理液処理部34では、循環
ポンプ102〜108が作動すると、漂白定着槽56内
の漂白定着液、リンス槽58〜62のリンス液の循環さ
れて攪拌される。
【0059】一方、配管110Aには、フィルタ120
に加え、ヒータ122、124及び温度センサ126が
設けられており、処理液処理部34では、現像槽54内
の現像液の循環/攪拌を行うときに、フィルタ120に
よって現像液中の浮遊物をろ過可能とすると共に、ヒー
タ122、124及び温度センサ126によって、現像
液が感光材料22を適切に処理可能となるように予め設
定されている温度に温調するようにしている。
【0060】また、漂白定着液用の配管112Aには、
フィルタ128、ヒータ130、132及び温度センサ
134が設けられ、リンス液用の配管114Aには、フ
ィルタ136、ヒータ138及び温度センサ140が設
けられ、配管116Aには、フィルタ142、ヒータ1
44及び温度センサ146が設けられ、配管118Aに
は、フィルタ148、ヒータ150及び温度センサ15
2が設けられている。
【0061】これにより、処理液処理部34では、漂白
定着槽56内の漂白定着液、リンス槽58〜62内のリ
ンス液の循環、攪拌及び浮遊物のろ過を行いながら、予
め設定されている温度に温調するようにしている。
【0062】なお、プロセッサ14では、ヒータ12
2、124、130、132、138、144、150
として、処理液の管路を囲う鋳物中に電気ヒータを埋め
込んだ所謂鋳込みヒータを用いており、処理液は、鋳物
内の管路中を通過するときに、ヒータからの熱が伝達さ
れて加熱されるようになっている。
【0063】一方、プロセッサ14には、現像補充原液
を貯留する補充タンク154、漂白定着補充原液を貯留
する補充タンク156、158及び現像補充原液、漂白
定着補充原液の希釈及びリンス液として用いる水を貯留
する給水タンク160が設けられている。また,処理液
処理部34には、補充ポンプ162、164、166及
び給水ポンプ168、170、172、174、17
6、178が設けられている。
【0064】補充ポンプ162の吐出側には、配管18
0Aの一端が連結しており、この配管180Aの他端が
補充ノズル182を介して現像槽54の上部に開口し、
吸引側には、配管180Bの一端が連結し、この配管1
80Bの他端が補充タンク154内に開口している。
【0065】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ162が作動すると、補充タンク154内の現像
補充原液が補充液として現像槽54に補充される。
【0066】補充ポンプ164の吐出側には、配管18
4Aの一端が連結され、補充ポンプ166の吐出側に
は、配管188Aの一端が連結されている。また、配管
184A、188Aの他端は、補充ノズル186、19
0を介して漂白定着槽56の上部に開口している。ま
た、補充ポンプ164、166の吸引側には、配管18
4B、188Bの一端が連結しており、配管184B、
188Bの他端がそれぞれ、補充タンク156、158
内に開口している。
【0067】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ164、166が作動すると、補充タンク15
6、158内の漂白定着補充原液のそれぞれが、補充ノ
ズル186、190から補充液として漂白定着槽56へ
補充される。
【0068】なお、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、2液に分離されている漂白定着補充原液を所定
比率で混合することにより漂白定着補充原液を形成する
ようにしているが、これに限らず、1液の漂白定着補充
原液を用いるものであっても良い。
【0069】また、補充ノズル182、186、190
のそれぞれは、略U字形状に屈曲されて、先端が現像槽
54内の現像液中及び漂白定着槽56内の漂白定着液中
に挿入されており、これにより、補充ポンプ162、1
64、166が停止したときに、補充ノズル182、1
86、190内に空気が入り込んで補充ノズル182、
186、190内や配管180A、184A、188A
内に残っている現像補充原液及び漂白定着補充原液を劣
化させてしまうのを防止している。
【0070】さらに、現像槽54及び漂白定着槽56で
は、補充ノズル182、186、190から吐出される
現像補充原液及び漂白定着補充原液を、現像槽54内の
現像液又は漂白定着槽56内の漂白定着液と共に吸引し
て循環するようにしており、これにより、現像槽54内
の現像液と現像補充原液又は漂白定着槽56内の漂白定
着液と漂白定着補充原液を混合するようにしている。
【0071】一方、給水ポンプ168の吐出側には、配
管192Aの一端が連結され、この配管192Aの他端
が現像槽54の上部に開口し、給水ポンプ170の吐出
側には、配管192Bの一端が連結され、この配管19
2Bの他端が漂白定着槽56の上部に開口している。
【0072】また、給水ポンプ172〜176のそれぞ
れの吐出側には、配管192C、192D、192Eの
一端が連結し、配管192C、192D、192Eの他
端がリンス槽58、60、62の上部に開口し、給水ポ
ンプ178の吐出側には、配管194の一端が連結さ
れ、この配管194の他端が、補充ノズル196を介し
て、リンス槽62の上部に開口している。
【0073】さらに、給水タンク160内には、配管1
98の一端が開口し、この配管198が中間部で分岐さ
れて、給水ポンプ168〜178の吸引側に連結してい
る。
【0074】これにより、処理液処理部34では、給水
ポンプ168が作動することにより現像槽54へ、現像
補充原液の希釈用の水が給水タンク160から供給さ
れ、給水ポンプ170が作動することにより漂白定着槽
56へ漂白定着補充原液の希釈用の水が給水タンク16
0から供給される。また、処理液処理部34では、給水
ポンプ178が作動することにより、給水タンク160
内の水がリンス液としてリンス槽62へ補充される。
【0075】また、処理ラック64、66、68A〜6
8Cには、液外に配置される搬送ローラ対98に対向し
てスプレーパイプ96が設けられており、配管192A
〜192Eのそれぞれは、このスプレーパイプ96に接
続している。このスプレーパイプ96は、例えば、搬送
ローラ対98の軸線方向に沿って配置したパイプに、搬
送ローラ対98の上方のローラの周面に対向する吐出孔
が所定間隔ないし所定位置に設けられている一般的構成
を適用することができる。
【0076】これにより、現像槽54及び漂白定着槽5
6では、希釈水を補充するときに、スプレーパイプ96
に供給する水によって搬送ローラ対98の周面を洗浄し
て、感光材料22によって持ち出されて付着した現像液
および漂白定着液を洗い流して、現像槽54及び漂白定
着槽56内に回収するようにしている。また、リンス槽
58〜62では、所定のタイミングで給水ポンプ172
〜176が作動することにより、クロスオーバー部に設
けている搬送ローラ対の洗浄がなされるようになってい
る。
【0077】なお、処理タンク52には、現像槽54及
び漂白定着槽56内にオーバーフロー管54A、56A
が設けられており、補充液の補充によって余剰となった
現像液および漂白定着液が、オーバーフロー管54A、
56Aから排出されるようになっている。また、処理タ
ンク52には、リンス槽58内にオーバーフロー管58
Aが設けられており、プロセッサ14では、カスケード
方式でリンス槽58〜62へリンス液を補充するように
しており、リンス槽62にリンス液として水を補充する
ことにより、リンス槽58で余剰となった水がオーバー
フロー管58Aから排出される。
【0078】一方、図4に示すように、プロセッサ14
の制御部250には、図示しないマイコンを備えたコン
トローラ252が設けられている。このコントローラ2
52には、セッター12に設けているセッター制御部2
56が接続していると共に、挿入口40に挿入される感
光材料22を検出する感材検出センサ234及び感光材
料22の搬送用の駆動原となる駆動モータ236が接続
している。
【0079】コントローラ252は、プロセッサ14で
感光材料22の処理が可能となると、セッター制御部2
56へレディ信号を出力する。また、コントローラ25
2は、所定時間以上、感光材料22の非処理状態が継続
していることを計測するとスタンバイ状態に移行し、レ
ディ信号を停止する。セッター制御部256では、プロ
セッサ14のコントローラ252からレディ信号が出力
されていないときには、感光材料22の処理を要求する
処理要求信号を出力し、これにより、コントローラ25
2は、感光材料22の処理が可能となるように、各処理
槽内の処理液の温調を行って、レディ信号を出力する。
【0080】また、セッター制御部256は、感光材料
22を排出するときに搬出信号を出力する。コントロー
ラ252は、セッター制御部256からこの搬出信号を
受け取ると駆動モータ236を駆動し、挿入口40から
挿入される感光材料22の搬送が可能となるようにす
る。
【0081】一方、図2に示すように、感材検出センサ
234は、搬送ローラ対44の下流近傍に設けられてい
る。 これにより、コントローラ252では、搬送ロー
ラ対44によって感光材料22が送り込まれた否か、す
なわち、搬送ローラ対44が感光材料22を挟持して下
流側に送り出したか否かを検出できるようになってい
る。
【0082】また、感材検出センサ234は、感光材料
22の幅方向の中間部と、幅寸法が506mmの感光材料
22が通過する外方で、幅寸法が660mmの感光材料2
2が通過するときに対向する位置及び、幅寸法が660
mmの感光材料22が通過する外方で、幅寸法が820mm
の感光材料22が通過するときに対向する位置の3箇所
に設けられている(図示省略)。
【0083】これにより、コントローラ252は、感光
材料22を検出した感材検出センサ234の数によっ
て、送り込まれた感光材料22(現像処理する感光材料
22)の幅サイズの判定が可能となっている。
【0084】プロセッサ14では、感光材料22の幅サ
イズと搬送方向に沿った長さ(搬送速度×検出している
時間)から処理面積などの処理量を算出して、この処理
量の算出結果に基づいて後述する補充液補充機構を作動
させることにより、各処理槽に適正な量の補充液を補充
して、常に感光材料22を一定の処理品質で仕上げるこ
とができるようにしている。
【0085】一方、図4に示すように、コントローラ2
52には、現像槽54、漂白定着槽56及びリンス槽5
8〜62のそれぞれに対して設けているヒータ、温度セ
ンサ、循環ポンプ、補充ポンプ、給水ポンプ等が接続し
ており、各処理槽内の処理液の循環、補充及び温調の制
御を行う。また、現像槽54には、現像液の下限レベル
を検出する液面センサ204及びヒータ122の冷却用
の冷却ファン230が設けられており、これらがコント
ローラ252に接続している。
【0086】なお、図4では、一例として現像槽54に
対して設けている循環ポンプ100、ヒータ122、1
24、温度センサ126、補充ポンプ162、給水ポン
プ168、液面センサ204及び冷却ファン230を図
示し、漂白定着槽56、リンス槽58〜62に対する図
示を省略している。
【0087】これにより、コントローラ252は、循環
ポンプ100を作動させて、現像槽54内の現像液が均
一となるように攪拌しながら、感光材料22の処理を行
う。このときに、コントローラ252は、温度センサ1
26によって検出する現像液の液温が予め設定している
所定の温度となるようにヒータ122、124のオン/
オフ制御及び冷却ファン230のオン/オフ制御を行う
ようにしている。なお、 冷却ファン230は、機外
(機枠32外)の空気を吸引して、ヒータ122に吹き
付けることにより、ヒータ122を冷却し、ヒータ12
2をオフしているにもかかわらず、ヒータ122の余熱
によって現像液の液温が上昇するのを防止しながら、現
像液の液温の低下を促進することにより高精度の温調が
可能となるようにしている。
【0088】また、コントローラ252は、経過時間や
感光材料22の処理量が所定量に達するごとなどの予め
設定されているタイミングで、補充ポンプ162と給水
ポンプ168を作動させて、所定量の現像補充原液とこ
の現像補充原液を所定比率で希釈する水を補充液として
補充することにより、現像槽54内に貯留している現像
液の処理性能を一定に保つようにしている。これと共
に、コントローラ252は、液面センサ204によって
現像槽54内の現像液の液面を監視している。
【0089】また、コントローラ252は、図示しない
温風発生手段を制御することにより、乾燥部36が、感
光材料22を適正に乾燥可能な状態に維持するようにし
ている。
【0090】ところで、前記したように、コントローラ
252には、操作パネル254が接続している。図5に
示すように、この操作パネル254は、機枠32の上面
側の所定位置(例えば乾燥部36の上方側で感光材料の
幅方向に沿った一端側)に設けられている。
【0091】この操作パネル254には、電源のオン/
オフを行う電源キー262及び表示ランプ264が設け
られている。コントローラ252は、電源キー262が
操作されることにより、プロセッサ14のオン/オフを
行う。すなわち、プロセッサ14が停止状態で電源キー
262が操作されると、コントローラ252は、プロセ
ッサ14の立ち上げ処理を行う。また、プロセッサ14
が稼動状態(オン状態)で電源キー262が操作される
ことにより、プロセッサ14の停止処理を行う。
【0092】また、コントローラ252は、表示ランプ
264の点灯状態で、プロセッサ14の運転状態を表示
するようにしている。例えば、プロセッサ14がオンさ
れているときには、表示ランプ264を点灯させ、プロ
セッサ14がオフすることにより表示ランプ264を消
灯させる。
【0093】また、コントローラ252は、プロセッサ
14に異常が発生したか否かを検出するようになってお
り、異常を検出した時には、表示ランプ264を点滅さ
せる。このとき、プロセッサ14を停止するように設定
されている異常であるときには、点灯パルスを短くする
ことにより表示ランプ264の点灯時間を短くし、ま
た、プロセッサ14の稼動状態を維持するように設定さ
れている異常に対しては、点灯パルスを長くすることに
より表示ランプ264の点灯時間を長くするようにして
いる。
【0094】なお、表示ランプ264の発する色は、赤
色や緑色等の任意の色を用いることができる。また、表
示ランプ264としては、例えば、点灯状態で緑色等を
発し、点滅状態で赤色等を発するなど、点灯状態と点滅
状態とで色が変わるものであっても良い。
【0095】一方、操作パネル254には、ウィークリ
ータイマー設定用の設定キー266、補充液の手動補充
用の補充キー268及びモードキー270共にLCDパ
ネル等を用いた液晶表示部272が設けられている。プ
ロセッサ14では、設定キー266が操作されることに
よりウィークリータイマーが設定され、補充キー268
が操作されることにより、予め設定された量の補充液を
補充する。
【0096】また、液晶表示部272は、プロセッサ1
4の運転状態に応じた各種の表示が成されると共に、モ
ードキー270が操作されることにより、各種の設定モ
ードが表示される。このとき、設定キー266及び補充
キー268は、液晶表示部272の表示を切り替える矢
印キー(アップキー、ダウンキー)として機能し、モー
ドキー270は、決定キー(ENTERキー)として用
いられる。
【0097】また、操作パネル254には、ブザー28
0及びブザー停止キー274が設けられており、コント
ローラ252は、プロセッサ14に異常が発生したとき
等に、このブザー280を鳴らして警報を発する。この
ときに、ブザー停止キー274を操作することにより、
ブザー280の鳴動を停止させることができる。
【0098】また、図4に示すように、コントローラ2
52には、アンプ278を介してスピーカー276が接
続している。このスピーカー276は、プロセッサ14
の機枠32の所定位置に設けられており、コントローラ
252は、このスピーカ276から予め設定されている
音声を発するようにしている。すなわち、コントローラ
252は、スピーカ276を用いてプロセッサ14の作
動状況に応じて予め設定されている各種のアナウンスを
行うようになっている。
【0099】一方、コントローラ252には、各種の設
定値や積算値等を記憶する記憶手段としてメモリ258
が設けられており、また、コントローラ252には、各
種の時間を計測するタイマ260等が形成されている。
【0100】プロセッサ14では、フィルタ120、1
28、136、142、148の交換又は清掃(以下、
単に「フィルタ交換」とする)、クロスオーバー部の搬
送ローラ対98の清掃(以下、単に「ローラ清掃」とす
る)及び、ガイド99の清掃(以下、単に「ガイド清
掃」とする)等のメンテナンスを、予め設定したタイミ
ングで要求する。
【0101】このとき、コントローラ252は、フィル
タ清掃、搬送ローラ対の清掃、ガイドの清掃のそれぞれ
に対して、感光材料22の処理量及びプロセッサ14の
運転時間を計測して積算し、感光材料22の処理量の積
算値が予め設定している量に達するか、運転時間の積算
値が予め設定している時間に達することにより、フィル
タ清掃、ローラ清掃又はガイド清掃を促すように操作パ
ネル254の液晶表示部272に表示したり、表示ラン
プ264を点滅(点灯時間の長い点滅)を行うようにし
ている。
【0102】また、コントローラ252は、何れかの積
算値が、すぐにでも所定値に達しそうな値となると、操
作パネル254の電源キー262を操作したときに、該
当する項目のメンテナンス時期が近づいていることを音
声によって予告するようにしている。
【0103】このように構成されているプロセッサ14
が設けられているカラープルーフ作成装置10では、ま
ず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材
料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セ
ッター12では、マガジン20から引出した感光材料2
2を画像データに応じた長さに切断して、記録部24へ
送り込む。
【0104】記録部24では、この感光材料22を回転
ドラム26に巻きつけて吸着保持した後、回転ドラム2
6を高速回転しながら、画像データに応じて変調した光
(レーザ光)ビームを、回転ドラム26の回転に同期さ
せて照射することにより、回転ドラム26に吸着保持し
た感光材料22を走査露光する。これにより、感光材料
22には、画像データに応じた画像が露光される。な
お、感光材料22の露光は、従来公知の任意の構成を適
用することができる。
【0105】セッター12では、感光材料22の露光が
終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取
り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口3
0から送り出す。
【0106】セッター12には、プロセッサ14が連結
されており、排出口30から送り出される感光材料22
は、排出口30に対向しているプロセッサ14の挿入口
40へ送り込まれる。このとき、セッター12のセッタ
ー制御部256は、プロセッサ14のコントローラ25
2へ搬出信号を出力するようになっており、コントロー
ラ252は、この搬出信号によって基づいて駆動モータ
236を作動させ、搬送ローラ対44、46等を回転駆
動する。
【0107】これにより、プロセッサ14の挿入口40
から挿入された感光材料22が挿入口40に対向して配
置されている搬送ローラ対44の間へ送り込まれると、
搬送ローラ対44がこの感光材料22を挟持し、感光材
料22をセッター12から引出しながら、プロセッサ1
4内に引き入れる。
【0108】搬送ローラ対44によってプロセッサ14
内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理
部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス
液のそれぞれに順に浸漬されんながら搬送されて、現像
処理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0109】リンス処理の終了した感光材料22は、リ
ンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベル
ト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。この
とき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によ
って発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し
口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0110】これにより、感光材料22は、メッシュベ
ルト82の下面に押し付けられた状態で乾燥部36内を
搬送されると共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出
口74から排出され、ストッカー16に集積される。
【0111】ところで、プロセッサ14に設けられてい
るコントローラ252は、プロセッサ14の運転状態を
監視し、異常等を検出した時に、操作パネル254に設
けている表示ランプ264の点滅、液晶表示部172の
表示に加えて、スピーカー176から発する音声によっ
て報知すると共に、プロセッサ14の停止が設定されて
いる異常であれば、プロセッサ14を停止させるように
している。なお、異常検出方法は、従来公知の任意の構
成を適用することができ、本実施の形態では詳細な説明
を省略する。
【0112】一方、コントローラ252では、例えば、
処理液の循環路に設けているフィルタの交換時期、ロー
ラ清掃時期及びガイド清掃時期を報知することにより、
フィルタの交換、ローラの清掃及びガイドの清掃を促し
て、感光材料22の適正な処理が可能となるようにして
いる。このとき、コントローラ252には、予告機能を
備えており、フィルタの交換時期、ローラの清掃時期な
いしガイドの清掃時期が迫ると、電源キー262を操作
したときに、スピーカー176から発する音声(アナウ
ンス)によって、該当するタイミングが近いことを報知
するようにしている。
【0113】図6には、メンテナンス警告の概略を示し
ている。なお、本実施の形態では、メンテナンス項目の
一例として、フィルタ交換、ローラ清掃及びガイド清掃
を要求するものとする。このときのフィルタ交換は、図
示しないフィルタケースに収容されているフィルタを取
出して、清掃又は新品と交換する作業であり、ローラ清
掃及びガイド清掃は、各処理槽(現像槽54、漂白定着
槽56及びリンス槽58〜62)から処理ラック64、
66、68A〜68Cを取り出すか、処理ラック64、
66、68A〜68Cから搬送ローラ対98ないしガイ
ド99を取り外して洗浄処理を行う作業である。
【0114】また、それぞれの積算値は、該当するメン
テナンスを行った後に、操作パネル254のキー操作
(モードキー270、設定キー266ないし補充キー2
68の操作)を行うことにより、該当する項目のリセッ
ト設定を選択することによりリセットされる。
【0115】さらに、コントローラ252のメモリ25
8には、それぞれに項目に対して設定されている警告値
及び予告値を記憶しており、例えば、フィルタ交換に対
しては、感光材料22の処理量又は稼動時間の積算値が
予告値に達することにより、フィルタの交換時期が近づ
いていることを音声によって予告し、何れかの積算値が
警告値に達することにより、フィルタの交換時期となっ
たことを液晶表示部272の表示と表示ランプ264の
点滅(点灯時間の長い点滅)等によって報知するように
している。
【0116】このフローチャートは、最初のステップ3
00で、プロセッサ14の電源キー262が操作され
て、電源がオンされたか否かを確認し、電源がオンされ
ることにより実行される(ステップ300で肯定判
定)。
【0117】プロセッサ14がオンされることにより実
行されるステップ302では、メモリ258に記憶して
いるフィルタ交換、ローラ清掃及びガイド清掃の各項目
に対する感光材料22の処理量の積算値及びプロセッサ
14の稼動時間の積算値を読み込んで初期設定を行う。
なお、感光材料22の処理量としては、感材検出センサ
234によって検出する感光材料22の枚数を用いても
良く、また、3つの感材センサ234を用いて感光材料
22の幅サイズを判定し、この判定結果と搬送方向に沿
った長さから算出した感光材料22の面積に基づいて処
理面積を演算するようにしていもよい。
【0118】次のステップ304では、処理量又は稼動
時間の積算値が警告値に達している項目があるか否かを
確認し、該当する項目があるときには、ステップ304
で肯定判定してステップ306へ移行し、該当する項目
を液晶表示部272に表示すると共に表示ランプ264
を点滅させて報知する。このときに、合わせて音声によ
って、例えばフィルタの交換時期に達したことを報知す
るようにしても良い。
【0119】一方、ステップ308では、メンテナンス
予告を行うように設定されている項目があるか否かを確
認し、メンテナンス予告が設定されている項目があると
きには、ステップ308で肯定判定してステップ310
へ移行して、該当する項目を音声によって報知する。こ
のとき、合わせて、所定時間の間、液晶表示部272に
該当する項目の表示を行うことが好ましい。
【0120】一方、ステップ312では、タイマ26を
スタートして、各メンテナンス項目に対する稼動時間の
計測(積算)を開始する。また、ステップ314では、
感材検出センサ234が感光材料22の挿入を検出した
か否かを確認する。すなわち、感光材料22がプロセッ
サ14で処理されるか否かの確認を行う。
【0121】ここで、セッター12から送り出された感
光材料22が搬送ローラ対44に挟持されてプロセッサ
14内に引き入れられると、感材検出センサ234がオ
ンして、ステップ314で肯定判定される。これによ
り、ステップ316へ移行して、感光材料22の処理量
を演算し、各メンテナンス項目の積算値を算出する。
【0122】一方、ステップ318では、各メンテナン
ス項目に対する処理量又は稼動時間の積算値で、メンテ
ナンス項目ごとに設定している警告値に達したものがあ
るか否かを確認する。このときに、積算値が警告値に達
した項目があれば、ステップ318で肯定判定して、ス
テップ320へ移行し、表示ランプ264及び液晶表示
部272を用いて、該当する項目のメンテナンスを促す
ように報知する。
【0123】また、ステップ322では、各メンテナン
ス項目に対する処理量又は稼動時間の積算値で、メンテ
ナンス項目ごとに設定している予告値に達したものがあ
るか否かを確認する。これにより、積算値が予告値に達
したものがあるときには、ステップ322で肯定判定し
て、ステップ324へ移行し、該当するメンテナンスの
予告をアナウンスするように設定する。
【0124】プロセッサ14の稼動中は、各メンテナン
ス項目に対する感光材料22の処理量及び稼動時間の積
算を行い、積算値が予告値に達すると、音声によって該
当するメンテナンスの時期が近づいていることを予告す
るように設定し、何れかのメンテナンス項目の積算値が
警告値に達すると、該当するメンテナンスを促す報知を
行う。
【0125】一方、ステップ326では、操作パネル2
54の電源キー262が操作されたか否かを確認する。
これにより、プロセッサ14を停止するためにオペレー
タが電源キー262を操作すると、ステップ326で肯
定判定してステップ328へ移行し、メンテナンス予告
を行うように設定されている項目があるか否かを確認す
る。
【0126】このときに、メンテナンス予告を行うよう
に設定されている項目があれば、ステップ330へ移行
して、該当する項目のメンテナンス時期が近づいている
ことを音声によって報知する。例えば、フィルタ交換に
対するプロセッサ14の稼動時間の積算値が予告値に達
していることによりアナウンス予告が設定されていると
きには、プロセッサの稼動時間に対するフィルタの交換
時期が迫っていることを音声によって予告する。なお、
該当する項目がない(ステップ328で否定判定)か、
アナウンスが終了すると、ステップ332へ移行して、
各メンテナンス項目に対する積算値をメモリ258に保
存して処理を終了する。
【0127】プロセッサ14を終了させるときにも、電
源キー262を操作するために、必ずオペレータがプロ
セッサ14の近傍にいるので、音声によってメンテナン
ス時期が近づいていることを予告することにより、オペ
レータに確実に予告内容を伝達することができる。
【0128】一方、プロセッサ14の稼動を開始すると
きには、オペレータが、操作パネル254上の電源キー
262を操作する。これにより、コントローラ252
は、メンテナンス予告が設定されている項目があると、
ステップ308で肯定判定してステップ310へ移行
し、該当する項目に対してメンテナンス時期が近づいて
いることを音声によって報知するを操作する。
【0129】すなわち、コントローラ252は、各メン
テナンス項目に対して、予告時期に達したか否かを判断
し、予告時期に達しているときには、オペレータが、確
実にプロセッサ14の近傍にいるときに、音声によって
その旨を報知し、確実にオペレータに伝達することがで
きるようにしている。
【0130】これにより、例えばプロセッサ14の稼動
状況に応じた適切なタイミングや、オペレータの作業の
合間に、該当する項目のメンテナンスを行うことができ
るので、メンテナンスのために、オペレータの作業能率
が低下したり、感光材料22の処理が中断してしまうの
を防止することができ、オペレータの作業能率みなら
ず、プロセッサ14やカラープルーフ作成装置10の作
動効率の向上を図ることができる。
【0131】なお、以上説明した本実施の形態では、プ
ロセッサ14の稼動開始時及び稼動終了時に予告アナウ
ンスを行うように説明したが、プロセッサ14の稼動開
始時のみに予告アナウンスを行っても良く、また、プロ
セッサ14の稼動終了時に予告アナウンスを行うように
しても良い。
【0132】また、本実施の形態では、メンテナンス項
目としてフィルタ交換、ローラ清掃及びガイド清掃を例
に説明したが、メンテナンス項目はこれに限るものでは
なく、プロセッサ14の適正な作動を維持するのに必要
とする従来公知の各種の項目を適用することができる。
【0133】さらに、本実施の形態では、メンテナンス
予告を行うときのパラメータとして感光材料22の積算
値及び稼動時間の積算値を用いたが、メンテナンス予告
は、これに限らず、メンテナンス内容に応じた任意のパ
ラメータを用いることができる。
【0134】また、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定す
るものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッサ
14の上流側にセッター12を連結し、セッター12か
ら送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッサ
14によって処理するたカラープルーフ作成装置10を
例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限ら
ず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属プ
レート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を処
理する自動現像装置に適用することができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源スイッチが操作されたときに、装置の保守処理を行う
タイミングが近づいていることを予告するので、装置の
保守処理を行うタイミングを確実にオペレータに伝達す
ることができる。これにより、装置の保守処理が遅れて
しまうのを確実に防止して、常に感光材料の適切な処理
が可能な状態に維持されるという優れた効果がえられ
る。という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装
置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成
図である。
【図3】プロセッサの配管系統の概略構成図である。
【図4】プロセッサの制御部の概略構成図である。
【図5】プロセッサに設けられている操作パネルの一例
を示す概略図である。
【図6】メンテナンス警告の処理の概略を示す流れ図で
ある。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置 12 セッター(出力装置) 14 プロセッサ(自動現像装置) 22 感光材料 34 処理液処理部 98 搬送ローラ対 99 ガイド 120、128、136、142、148 フィルタ 234 感材検出センサ 250 制御部 252 コントローラ 254 操作パネル 258 メモリ(記憶手段) 260 タイマ 262 電源キー(電源スイッチ) 264 表示ランプ(要求報知手段) 272 液晶表示部(要求報知手段、予告報知手段) 276 スピーカ(予告報知手段) 280 ブザー(要求報知手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光されて送り込まれる感光材料を
    搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に浸漬して
    処理する自動現像装置であって、 予め設定されている装置の保守項目ごとに装置の稼動状
    況を積算して積算値が所定の警告値に達したときに、該
    当する保守項目に対する保守処理を要求する要求報知手
    段と、 前記保守項目ごとに積算している積算値が前記警告値未
    満で予め設定されている予告値を越えたときに、該当す
    る保守項目を記憶する記憶手段と、 装置のオン/オフ操作を行う電源スイッチと、 前記電源スイッチによる装置のオン操作ないしオフ操作
    が行われたときに、前記記憶手段に記憶している保守項
    目に対する保守処理のタイミングが近づいていることを
    報知する予告報知手段と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記予告報知手段が、所定の音を発して
    報知する発音手段を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記発音手段が、予め設定している音声
    によって報知することを特徴とする請求項2に記載の自
    動現像装置。
JP2002081486A 2002-03-22 2002-03-22 自動現像装置 Pending JP2003280155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002081486A JP2003280155A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 自動現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002081486A JP2003280155A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 自動現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003280155A true JP2003280155A (ja) 2003-10-02

Family

ID=29230097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002081486A Pending JP2003280155A (ja) 2002-03-22 2002-03-22 自動現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003280155A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11988965B2 (en) 2020-01-15 2024-05-21 Lam Research Corporation Underlayer for photoresist adhesion and dose reduction

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11988965B2 (en) 2020-01-15 2024-05-21 Lam Research Corporation Underlayer for photoresist adhesion and dose reduction

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003280155A (ja) 自動現像装置
US6902330B2 (en) Printing plate processing apparatus
JP3848194B2 (ja) 自動現像装置
JP2003280156A (ja) 自動現像装置
JP2000105465A (ja) 処理液感度補正装置
JP2003270766A (ja) 自動現像装置
US5614979A (en) Replenishing device and method of detecting failures produced therein
JP2003270769A (ja) 自動現像装置
JP2003280151A (ja) 自動現像装置
JP2001002225A (ja) 固形写真薬品補充装置及び感光材料処理装置
JP2003337398A (ja) 自動現像装置
JP3623661B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3321307B2 (ja) 廃剤貯留装置及び廃剤貯留装置の廃剤容量検出方法
JP2002351035A (ja) 写真処理装置
JP2931489B2 (ja) 感光材料の処理方法及び感光材料処理装置
JP2003280152A (ja) 自動現像装置
JP3671655B2 (ja) 自動現像機
JP3385443B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2002333694A (ja) 感光材料の処理装置
JP3349266B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2761604B2 (ja) 感材処理装置
JP2003280163A (ja) 自動現像装置の処理ラック構造
JPH07287400A (ja) 感光材料処理装置
JPH1062952A (ja) 感光材料処理装置
JPH07128836A (ja) 感光材料処理装置