JPH07128836A - 感光材料処理装置 - Google Patents
感光材料処理装置Info
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- JPH07128836A JPH07128836A JP27710693A JP27710693A JPH07128836A JP H07128836 A JPH07128836 A JP H07128836A JP 27710693 A JP27710693 A JP 27710693A JP 27710693 A JP27710693 A JP 27710693A JP H07128836 A JPH07128836 A JP H07128836A
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- photosensitive material
- processing
- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長尺の感光材料であっても、均一に処理す
る。 【構成】 フィルムが挿入されると(ステップ200)
モータ96を作動させて処理を開始すると共にフィルム
の先端からの長さLの測定、処理量の積算を行う(ステ
ップ202〜206)。フィルムの長さLが所定長さL
1 に達した場合(ステップ208)、搬送速度、クリア
タイムを補正すると共に処理量を補正して積算し(ステ
ップ214〜218)、フィルムの長さLが長さL2 に
達した場合(ステップ220)、さらに、搬送速度、ク
リアタイムを補正すると共に処理量を補正して積算する
(ステップ224〜228)。一方、フィルムの後端を
検出すると(ステップ210、222、230)、クリ
アタイムを出力すると共にクリアタイムが「0」となる
とモータの作動を停止させ、必要に応じて補充液の補充
を行う(ステップ212〜238)。
る。 【構成】 フィルムが挿入されると(ステップ200)
モータ96を作動させて処理を開始すると共にフィルム
の先端からの長さLの測定、処理量の積算を行う(ステ
ップ202〜206)。フィルムの長さLが所定長さL
1 に達した場合(ステップ208)、搬送速度、クリア
タイムを補正すると共に処理量を補正して積算し(ステ
ップ214〜218)、フィルムの長さLが長さL2 に
達した場合(ステップ220)、さらに、搬送速度、ク
リアタイムを補正すると共に処理量を補正して積算する
(ステップ224〜228)。一方、フィルムの後端を
検出すると(ステップ210、222、230)、クリ
アタイムを出力すると共にクリアタイムが「0」となる
とモータの作動を停止させ、必要に応じて補充液の補充
を行う(ステップ212〜238)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の感光材料を処理
する感光材料処理装置に関する。
する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された写真フィルム等の感光
材料は、感光材料処理装置としての自動現像装置によっ
て現像処理される。この自動現像装置には、現像液、定
着液、水洗水等をそれぞれ貯留する処理槽が設けられて
おり、フィルムを現像液、定着液、水洗水に順に浸漬し
て搬送しながら、現像、定着、水洗の各処理を施した後
に乾燥処理するようにしている。
材料は、感光材料処理装置としての自動現像装置によっ
て現像処理される。この自動現像装置には、現像液、定
着液、水洗水等をそれぞれ貯留する処理槽が設けられて
おり、フィルムを現像液、定着液、水洗水に順に浸漬し
て搬送しながら、現像、定着、水洗の各処理を施した後
に乾燥処理するようにしている。
【0003】このような自動現像装置では、これらの処
理槽内及び互いに隣接する処理槽の間に感光材料搬送ロ
ーラを配置してフィルムを搬送する搬送路を形成してい
る。これらの搬送ローラは駆動手段によって駆動してフ
ィルムを搬送路に沿って搬送する。また、それぞれの処
理槽には、処理液の処理性能を一定に保つために、フィ
ルムの処理量に応じて補充液を補充する補充機構が設け
られている。
理槽内及び互いに隣接する処理槽の間に感光材料搬送ロ
ーラを配置してフィルムを搬送する搬送路を形成してい
る。これらの搬送ローラは駆動手段によって駆動してフ
ィルムを搬送路に沿って搬送する。また、それぞれの処
理槽には、処理液の処理性能を一定に保つために、フィ
ルムの処理量に応じて補充液を補充する補充機構が設け
られている。
【0004】このため、自動現像装置には、フィルム挿
入口近傍にフィルムの通過を検出する検出手段を設け、
この検出手段がフィルムを検出している時間とフィルム
搬送速度からフィルムの長さを検出し、さらに別途入力
するあるいは自動検出するフィルム幅とから、フィルム
の処理面積、即ち処理量を演算してこの処理量に見合う
補充液の補充量を決定するようにしたものがある。
入口近傍にフィルムの通過を検出する検出手段を設け、
この検出手段がフィルムを検出している時間とフィルム
搬送速度からフィルムの長さを検出し、さらに別途入力
するあるいは自動検出するフィルム幅とから、フィルム
の処理面積、即ち処理量を演算してこの処理量に見合う
補充液の補充量を決定するようにしたものがある。
【0005】また、自動現像装置には、フィルム挿入口
近傍の検出手段がフィルムの後端の通過を検出してか
ら、このフィルムが乾燥処理されて自動現像装置から排
出されるまでのそのフィルムについて処理が完了するま
での残り時間(以下「クリアタイム」と言う)を表示な
いし出力し、例えば、自動現像装置の上流側にファクシ
ミリやプロッター等の感光材料に画像を記録する画像記
録装置を配置したときや、自動現像装置の後流側に次の
処理を行うための処理装置を配置したときに、これらの
装置の作動の目安とすることができるようにしたものが
ある。
近傍の検出手段がフィルムの後端の通過を検出してか
ら、このフィルムが乾燥処理されて自動現像装置から排
出されるまでのそのフィルムについて処理が完了するま
での残り時間(以下「クリアタイム」と言う)を表示な
いし出力し、例えば、自動現像装置の上流側にファクシ
ミリやプロッター等の感光材料に画像を記録する画像記
録装置を配置したときや、自動現像装置の後流側に次の
処理を行うための処理装置を配置したときに、これらの
装置の作動の目安とすることができるようにしたものが
ある。
【0006】ところで、フィルムが長尺の場合、自動現
像装置内をフィルム搬送中に搬送方向に沿ってフィルム
に張力がなくなって弛みが生じやすく、フィルムは蛇行
しながら搬送されることになり、ジャミング等の搬送不
良を引き起こす原因となる。このため、自動現像装置で
は、装置内の搬送ローラの径を変えるなどしてフィルム
搬送路の上流側(例えば現像部)の搬送速度より下流側
(水洗部)の搬送速度が僅かに速くなるようにし、上流
側と下流側の間のフィルム搬送速度差によってフィルム
の先端側が後端側を引っ張るようにする。これによって
装置内を搬送されるフィルムに常に張力を発生させて、
ジャミング等の搬送不良が発生してしまうのを防止して
いる。
像装置内をフィルム搬送中に搬送方向に沿ってフィルム
に張力がなくなって弛みが生じやすく、フィルムは蛇行
しながら搬送されることになり、ジャミング等の搬送不
良を引き起こす原因となる。このため、自動現像装置で
は、装置内の搬送ローラの径を変えるなどしてフィルム
搬送路の上流側(例えば現像部)の搬送速度より下流側
(水洗部)の搬送速度が僅かに速くなるようにし、上流
側と下流側の間のフィルム搬送速度差によってフィルム
の先端側が後端側を引っ張るようにする。これによって
装置内を搬送されるフィルムに常に張力を発生させて、
ジャミング等の搬送不良が発生してしまうのを防止して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ムに搬送方向に沿った張力を付与する場合、シート状あ
るいは比較的短いフィルムでは問題がないが、例えばロ
ール状に巻かれた長尺のフィルムを順に巻きほぐしなが
ら処理するときには、常にフィルムの後端側がフィルム
先端側によって引っ張られた状態となるため、各処理槽
内の処理液にフィルムを浸漬しながら搬送するためにフ
ィルムを円弧状に案内するように搬送ローラを配置した
部分では、フイルムは所期の円弧状の搬送路を辿らずに
ローラ間で最短の直線経路を辿ってしまう。このため、
自動現像装置内の実質的なフィルム搬送路の長さが変わ
ってしまう(短くなる)。これによってフィルムの後端
側で搬送速度が速くなったのと等価になり、自動現像装
置で表示しているクリアタイムと実際の処理の残り時間
が狂ってしまう。例えばフィルム後端が自動現像装置か
ら搬出されたにもかかわらずクリアタイムが零にならな
いことになる。この誤差はフィルムの先端からのフィル
ムの長さが大きくなるに従って著しくなる。
ムに搬送方向に沿った張力を付与する場合、シート状あ
るいは比較的短いフィルムでは問題がないが、例えばロ
ール状に巻かれた長尺のフィルムを順に巻きほぐしなが
ら処理するときには、常にフィルムの後端側がフィルム
先端側によって引っ張られた状態となるため、各処理槽
内の処理液にフィルムを浸漬しながら搬送するためにフ
ィルムを円弧状に案内するように搬送ローラを配置した
部分では、フイルムは所期の円弧状の搬送路を辿らずに
ローラ間で最短の直線経路を辿ってしまう。このため、
自動現像装置内の実質的なフィルム搬送路の長さが変わ
ってしまう(短くなる)。これによってフィルムの後端
側で搬送速度が速くなったのと等価になり、自動現像装
置で表示しているクリアタイムと実際の処理の残り時間
が狂ってしまう。例えばフィルム後端が自動現像装置か
ら搬出されたにもかかわらずクリアタイムが零にならな
いことになる。この誤差はフィルムの先端からのフィル
ムの長さが大きくなるに従って著しくなる。
【0008】また、実質的なフィルム搬送路の長さが短
くなってしまうため、フィルムの搬送速度が一定の場
合、フィルムが処理液に漬かっている時間が短くなるの
で十分な処理が行なわれないうちに処理液から引き出さ
れてしまうと言う問題が生じてしまう。
くなってしまうため、フィルムの搬送速度が一定の場
合、フィルムが処理液に漬かっている時間が短くなるの
で十分な処理が行なわれないうちに処理液から引き出さ
れてしまうと言う問題が生じてしまう。
【0009】当然のことながらこの問題は長尺フィルム
が所定量送られてフィルムのはじめの部分の処理が終わ
った後に発生するため(例えば一枚の長尺フィルムを処
理中に実質的な処理時間が短くなる)その対応は難しい
ものとなる。
が所定量送られてフィルムのはじめの部分の処理が終わ
った後に発生するため(例えば一枚の長尺フィルムを処
理中に実質的な処理時間が短くなる)その対応は難しい
ものとなる。
【0010】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、ロール状に巻かれた長尺の感光材料であっても
適正な状態で処理することができる感光材料処理装置を
提供することを目的とする。また、クリアタイムを正確
に表示することができる感光材料処理装置を提供するこ
とを目的とする。
であり、ロール状に巻かれた長尺の感光材料であっても
適正な状態で処理することができる感光材料処理装置を
提供することを目的とする。また、クリアタイムを正確
に表示することができる感光材料処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、感光材料搬送ローラを上流側より
下流側で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽
内で搬送しながら処理する感光材料処理装置であって、
感光材料が挿入される挿入口近傍けられ、感光材料の通
過を検出する検出手段と、感光材料を所定速度で搬送す
るように前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、感光材
料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検出手段
が検出したときに前記駆動手段による感光材料の搬送速
度を補正する搬送速度補正手段と、を有することを特徴
とする。
感光材料処理装置は、感光材料搬送ローラを上流側より
下流側で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽
内で搬送しながら処理する感光材料処理装置であって、
感光材料が挿入される挿入口近傍けられ、感光材料の通
過を検出する検出手段と、感光材料を所定速度で搬送す
るように前記搬送ローラを駆動する駆動手段と、感光材
料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検出手段
が検出したときに前記駆動手段による感光材料の搬送速
度を補正する搬送速度補正手段と、を有することを特徴
とする。
【0012】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍に設けられ、感光材料の通過を検出する
検出手段と、感光材料の後端の通過を前記検出手段が検
出してからこの感光材料の処理が終了するまでの時間を
表示または出力する残時間出力手段と、感光材料が前記
挿入口を所定長さ通過したことを前記検出手段が検出し
たときに前記残時間出力手段が表示または出力する残り
時間を補正する残時間補正手段と、を有することを特徴
とする。
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍に設けられ、感光材料の通過を検出する
検出手段と、感光材料の後端の通過を前記検出手段が検
出してからこの感光材料の処理が終了するまでの時間を
表示または出力する残時間出力手段と、感光材料が前記
挿入口を所定長さ通過したことを前記検出手段が検出し
たときに前記残時間出力手段が表示または出力する残り
時間を補正する残時間補正手段と、を有することを特徴
とする。
【0013】本発明の請求項3に係る感光材料処理装置
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍に設けられ通過する感光材料を検出する
検出手段と、前記処理槽内の処理液の温度を調節する温
度調節装置と、感光材料が前記挿入口を所定長さ通過し
たことを前記検出手段が検出したときに前記温度調節装
置の設定温度を変更する処理液温度補正手段と、を有す
ることを特徴とする。
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍に設けられ通過する感光材料を検出する
検出手段と、前記処理槽内の処理液の温度を調節する温
度調節装置と、感光材料が前記挿入口を所定長さ通過し
たことを前記検出手段が検出したときに前記温度調節装
置の設定温度を変更する処理液温度補正手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に係る感光材料処理装置
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍けられ、感光材料の通過を検出する検出
手段と、感光材料を所定速度で搬送するように前記搬送
ローラを駆動する駆動手段と、感光材料が前記挿入口を
所定長さ通過したことを前記検出手段が検出したときに
前記駆動手段による感光材料の搬送速度を補正する搬送
速度補正手段と、前記処理槽へ補充液を補充する補充手
段と、前記検出手段からの出力信号に基づいて感光材料
の処理量を算出し、この算出値に応じて前記補充手段を
作動させる補充制御手段と、前記搬送速度補正手段によ
る搬送速度の補正手段と関連させて前記補充制御手段が
算出する感光材料の処理量または前記補充手段による補
充量を補正する補充量補正手段と、を有することを特徴
とする。
は、感光材料搬送ローラを上流側より下流側で速い搬送
速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬送しながら
処理する感光材料処理装置であって、感光材料が挿入さ
れる挿入口近傍けられ、感光材料の通過を検出する検出
手段と、感光材料を所定速度で搬送するように前記搬送
ローラを駆動する駆動手段と、感光材料が前記挿入口を
所定長さ通過したことを前記検出手段が検出したときに
前記駆動手段による感光材料の搬送速度を補正する搬送
速度補正手段と、前記処理槽へ補充液を補充する補充手
段と、前記検出手段からの出力信号に基づいて感光材料
の処理量を算出し、この算出値に応じて前記補充手段を
作動させる補充制御手段と、前記搬送速度補正手段によ
る搬送速度の補正手段と関連させて前記補充制御手段が
算出する感光材料の処理量または前記補充手段による補
充量を補正する補充量補正手段と、を有することを特徴
とする。
【0015】本発明の請求項5に係る感光材料処理装置
は、前記搬送速度補正手段が感光材料の通過長さに応じ
て予め設定された補正値を選択して前記駆動手段による
前記感光材料の搬送速度を補正することを特徴とする。
は、前記搬送速度補正手段が感光材料の通過長さに応じ
て予め設定された補正値を選択して前記駆動手段による
前記感光材料の搬送速度を補正することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に係る感光材料処理装置
は、前記請求項2に記載の発明において、前記残時間補
正手段が前記感光材料の通過長さに応じて予め設定され
た補正値から選択して前記残り時間を補正することを特
徴とする。
は、前記請求項2に記載の発明において、前記残時間補
正手段が前記感光材料の通過長さに応じて予め設定され
た補正値から選択して前記残り時間を補正することを特
徴とする。
【0017】本発明の請求項7に係る感光材料処理装置
は、前記請求項4に記載の発明において、前記補充量補
正手段が前記感光材料の通過長さに応じて予め設定され
た補正値から選択して処理液補充のための感光材料の処
理量を補正することを特徴としている。
は、前記請求項4に記載の発明において、前記補充量補
正手段が前記感光材料の通過長さに応じて予め設定され
た補正値から選択して処理液補充のための感光材料の処
理量を補正することを特徴としている。
【0018】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置
は、検出手段が感光材料の通過長さを検出して、この通
過長さ所定長さに達すると駆動手段の駆動量を搬送速度
補正手段により補正して、感光材料の搬送速度を変え
る。すなわち、感光材料の先端からの長さが所定長さに
達したときに搬送速度を変える。
は、検出手段が感光材料の通過長さを検出して、この通
過長さ所定長さに達すると駆動手段の駆動量を搬送速度
補正手段により補正して、感光材料の搬送速度を変え
る。すなわち、感光材料の先端からの長さが所定長さに
達したときに搬送速度を変える。
【0019】このような機能をもつ構成によって、長尺
の感光材料に付与される張力によって実質的な搬送路の
長さが短くなると、この搬送路の長さの短くなった分だ
け搬送速度が遅くなるように補正し、長尺の感光材料の
搬送方向に沿った何れの部分であっても処理槽内の処理
液に浸漬される時間を略一定にする。通常、感光材料処
理装置では各搬送ローラは一つの駆動手段により駆動さ
れるため、各搬送ローラ毎の搬送速度を個々に変更する
事は難しい。したがって例えば感光材料挿入口から搬出
口までの全搬送ローラの搬送速度を同時に変更すること
になる。感光材料が処理液に浸漬される時間を略一定に
することにより、感光材料の先端から後端まで一定の処
理結果を得ることができる。この場合、感光材料搬送路
の短縮が処理結果に影響するような感光材料処理装置の
部分で、またはより上流側で、この搬送路の短縮が起こ
る場合に効果的である。
の感光材料に付与される張力によって実質的な搬送路の
長さが短くなると、この搬送路の長さの短くなった分だ
け搬送速度が遅くなるように補正し、長尺の感光材料の
搬送方向に沿った何れの部分であっても処理槽内の処理
液に浸漬される時間を略一定にする。通常、感光材料処
理装置では各搬送ローラは一つの駆動手段により駆動さ
れるため、各搬送ローラ毎の搬送速度を個々に変更する
事は難しい。したがって例えば感光材料挿入口から搬出
口までの全搬送ローラの搬送速度を同時に変更すること
になる。感光材料が処理液に浸漬される時間を略一定に
することにより、感光材料の先端から後端まで一定の処
理結果を得ることができる。この場合、感光材料搬送路
の短縮が処理結果に影響するような感光材料処理装置の
部分で、またはより上流側で、この搬送路の短縮が起こ
る場合に効果的である。
【0020】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置は、検出手段が感光材料の後端を検出したときに、こ
の感光材料の処理が終了するまでの残り時間(クリアタ
イム)を残時間出力手段によって機外に出力ないし表示
する。このクリアタイムは、時間経過に伴って減少し
て、例えば感光材料の後端が機外に排出された時点で
「0」となるように設定されるもので、検出手段が挿入
口から挿入された感光材料の長さが所定の長さに達した
と判断したときに残時間補正手段がクリアタイムを補正
する。
置は、検出手段が感光材料の後端を検出したときに、こ
の感光材料の処理が終了するまでの残り時間(クリアタ
イム)を残時間出力手段によって機外に出力ないし表示
する。このクリアタイムは、時間経過に伴って減少し
て、例えば感光材料の後端が機外に排出された時点で
「0」となるように設定されるもので、検出手段が挿入
口から挿入された感光材料の長さが所定の長さに達した
と判断したときに残時間補正手段がクリアタイムを補正
する。
【0021】これによって、長尺の感光材料を処理する
ときに搬送路の長さが実質的に変化しても、あるいは請
求項1のように搬送速度を変更しても正確なクリアタイ
ムを出力ないし表示することができる。
ときに搬送路の長さが実質的に変化しても、あるいは請
求項1のように搬送速度を変更しても正確なクリアタイ
ムを出力ないし表示することができる。
【0022】本発明の請求項3に記載の感光材料処理装
置は、長尺の感光材料を処理中に実質的な処理時間が短
縮するという問題解決のために、請求項1では感光材料
搬送速度を変更するが、代わりに処理液の設定温度を変
更するものである。処理液温度(実質的には現像液温
度)を上げることにより処理時間を短くする事ができる
現像を利用する。
置は、長尺の感光材料を処理中に実質的な処理時間が短
縮するという問題解決のために、請求項1では感光材料
搬送速度を変更するが、代わりに処理液の設定温度を変
更するものである。処理液温度(実質的には現像液温
度)を上げることにより処理時間を短くする事ができる
現像を利用する。
【0023】本発明の請求項4に記載の感光材料処理装
置は、請求項1に記載の感光材料処理装置の改良であっ
て、感光材料の長さが所定長さに達したと検出手段が判
断したときに、感光材料の処理量の算出値又はこの算出
値に対応する補充液の補充量を補正する。何故なら、感
光材料の搬送速度を変更すると検出手段からの信号と感
光材料の搬送速度から算出される処理量が単に検出手段
による感光材料の先端と後端の時間差で決まらなくなる
からである。この処理装置では補充量補正手段により、
実際の感光材料の処理量に応じた適正な量の補充液を処
理槽へ補充することができ、処理液の補充の過不足を生
じることがなく、処理液の処理能力を適正な状態に維持
することができ、常に一定の品質となるように感光材料
を処理することができる。
置は、請求項1に記載の感光材料処理装置の改良であっ
て、感光材料の長さが所定長さに達したと検出手段が判
断したときに、感光材料の処理量の算出値又はこの算出
値に対応する補充液の補充量を補正する。何故なら、感
光材料の搬送速度を変更すると検出手段からの信号と感
光材料の搬送速度から算出される処理量が単に検出手段
による感光材料の先端と後端の時間差で決まらなくなる
からである。この処理装置では補充量補正手段により、
実際の感光材料の処理量に応じた適正な量の補充液を処
理槽へ補充することができ、処理液の補充の過不足を生
じることがなく、処理液の処理能力を適正な状態に維持
することができ、常に一定の品質となるように感光材料
を処理することができる。
【0024】本発明の請求項5に記載の感光材料処理装
置では、挿入口を通過した感光材料の量(長さ)に応じ
て搬送速度補正手段が段階的に駆動手段の駆動量を補正
する。
置では、挿入口を通過した感光材料の量(長さ)に応じ
て搬送速度補正手段が段階的に駆動手段の駆動量を補正
する。
【0025】請求項6に記載の感光材料処理装置では、
挿入口を通過した感光材料の長さに応じて残時間補正手
段が段階的にクリアタイムを補正する。
挿入口を通過した感光材料の長さに応じて残時間補正手
段が段階的にクリアタイムを補正する。
【0026】また、請求項7に記載の感光材料処理装置
では、挿入口を通過した感光材料の長さに応じて補充量
補正手段が、補充液の補充量を補正する。
では、挿入口を通過した感光材料の長さに応じて補充量
補正手段が、補充液の補充量を補正する。
【0027】各請求項の感光材料処理装置の各補正手段
に設定する補正値は、予め求めて設定しており、検出し
た感光材料の長さに応じてこの設定された補正値の何れ
かを選択して、感光材料の搬送速度、クリアタイム及び
補充液の補充量を補正している。これによって、感光材
料の長さに拘らず極めて容易にそれぞれを最適な値に補
正することができる。
に設定する補正値は、予め求めて設定しており、検出し
た感光材料の長さに応じてこの設定された補正値の何れ
かを選択して、感光材料の搬送速度、クリアタイム及び
補充液の補充量を補正している。これによって、感光材
料の長さに拘らず極めて容易にそれぞれを最適な値に補
正することができる。
【0028】
【実施例】図1には、一般的な感光材料処理装置である
自動現像装置10を示している。この自動現像装置10
は、上方(図1の紙面上側)に開口した略箱体形状の機
枠14と、この機枠14の開口を覆い内部を遮光する上
蓋15を備えている。また、この自動現像装置10で
は、機枠14内に現像槽16、定着槽20、リンス槽2
4、水洗槽28及び乾燥部68が設けられている。現像
槽16のフィルム挿入側(図1の紙面右側)には、自動
現像装置10で処理する感光材料である写真フィルム1
2を挿入する口48が形成されている。この挿入口48
には受け台40が取付けられており、フィルム12は、
この受け台44上に載置されてから挿入口48へ送り込
まれる。
自動現像装置10を示している。この自動現像装置10
は、上方(図1の紙面上側)に開口した略箱体形状の機
枠14と、この機枠14の開口を覆い内部を遮光する上
蓋15を備えている。また、この自動現像装置10で
は、機枠14内に現像槽16、定着槽20、リンス槽2
4、水洗槽28及び乾燥部68が設けられている。現像
槽16のフィルム挿入側(図1の紙面右側)には、自動
現像装置10で処理する感光材料である写真フィルム1
2を挿入する口48が形成されている。この挿入口48
には受け台40が取付けられており、フィルム12は、
この受け台44上に載置されてから挿入口48へ送り込
まれる。
【0029】なお、この自動現像装置10の挿入口48
の付近に明室45と暗室46とに仕切る間仕切り47を
配置して、例えば自動現像装置10本体を明室45側に
配置し暗室46側からフィルム12を挿入するように用
いられる。
の付近に明室45と暗室46とに仕切る間仕切り47を
配置して、例えば自動現像装置10本体を明室45側に
配置し暗室46側からフィルム12を挿入するように用
いられる。
【0030】自動現像装置10の現像槽16、定着槽2
0、水洗槽28内には、それぞれ複数の搬送ローラ対3
2、34、36(水洗槽28はローラ対32、36)が
設けられた搬送ラック38、40、42が配置されてい
る。また、搬送ラック38の挿入口48側、定着槽20
側にはローラ対50、52が設けられ、搬送ラック40
の現像槽16側には、ローラ対54が設けられ、水洗槽
28側には、ローラ対54とリンス槽24内に配置した
ローラ対56が設けられている。さらに、搬送ラック4
2には、定着槽20側にローラ対64が設けられ、乾燥
部68側にローラ対66、70が設けられている。これ
らのローラ対は、同一の駆動源の駆動力によって略等回
転速度で駆動されるようになっている。
0、水洗槽28内には、それぞれ複数の搬送ローラ対3
2、34、36(水洗槽28はローラ対32、36)が
設けられた搬送ラック38、40、42が配置されてい
る。また、搬送ラック38の挿入口48側、定着槽20
側にはローラ対50、52が設けられ、搬送ラック40
の現像槽16側には、ローラ対54が設けられ、水洗槽
28側には、ローラ対54とリンス槽24内に配置した
ローラ対56が設けられている。さらに、搬送ラック4
2には、定着槽20側にローラ対64が設けられ、乾燥
部68側にローラ対66、70が設けられている。これ
らのローラ対は、同一の駆動源の駆動力によって略等回
転速度で駆動されるようになっている。
【0031】挿入口48から挿入されるフィルム12
は、これらのローラ対によって現像槽16、定着槽2
0、リンス槽24及び水洗槽28内を順に搬送されて現
像液、定着液、リンス液及び水洗水に順次浸漬して処理
された後乾燥部68へ送り込まれる。このとき、フィル
ム12は各処理槽の入側、底部及び出側で円弧状の搬送
経路に沿って搬送されるようになっている。なお、リン
ス槽24では、ローラ対58の下側のローラによってリ
ンス液(例えば水)を汲み上げて、通過するフィルム1
2の表面へ供給してこれを洗浄すると共に定着液をスク
イズしている。
は、これらのローラ対によって現像槽16、定着槽2
0、リンス槽24及び水洗槽28内を順に搬送されて現
像液、定着液、リンス液及び水洗水に順次浸漬して処理
された後乾燥部68へ送り込まれる。このとき、フィル
ム12は各処理槽の入側、底部及び出側で円弧状の搬送
経路に沿って搬送されるようになっている。なお、リン
ス槽24では、ローラ対58の下側のローラによってリ
ンス液(例えば水)を汲み上げて、通過するフィルム1
2の表面へ供給してこれを洗浄すると共に定着液をスク
イズしている。
【0032】乾燥部68には、前記したローラ対と同一
の駆動源によって駆動される複数の対向ローラ対72が
配置され、対向ローラ対72間には搬送されるフィルム
の先端が搬送経路から外れないようにこれをガイドする
ガイド板74が配設されている。ガイド板74は、乾燥
ファンとヒータ(何れも図1では図示省略)によって発
生した乾燥風を供給するチャンバー76に一体形成され
ている。また、チャンバー76のガイド板74の取付面
には、フィルム幅方向に沿ってスリット孔76Aが設け
られ、対向ローラ対72間の隙間からフィルム12に向
けて乾燥風を吹き付けるようになっている。
の駆動源によって駆動される複数の対向ローラ対72が
配置され、対向ローラ対72間には搬送されるフィルム
の先端が搬送経路から外れないようにこれをガイドする
ガイド板74が配設されている。ガイド板74は、乾燥
ファンとヒータ(何れも図1では図示省略)によって発
生した乾燥風を供給するチャンバー76に一体形成され
ている。また、チャンバー76のガイド板74の取付面
には、フィルム幅方向に沿ってスリット孔76Aが設け
られ、対向ローラ対72間の隙間からフィルム12に向
けて乾燥風を吹き付けるようになっている。
【0033】この乾燥部68では、水洗処理を終了した
フィルム12にスリット孔76Aから乾燥風を吹き付け
てフィルム12を乾燥処理した後に、排出口78から機
枠14の外方へ排出するようになっている。
フィルム12にスリット孔76Aから乾燥風を吹き付け
てフィルム12を乾燥処理した後に、排出口78から機
枠14の外方へ排出するようになっている。
【0034】この自動現像装置10には、上蓋15の中
央部に副挿入口60が設けられている。この副挿入口6
0と水洗槽28の搬送ラック42のローラ対64の間に
は、ガイド板62A、62Bが設けられている。この副
挿入口60は、通常、カバー60Aによって閉じられて
いるが、このカバー60Aを取り外す(例えば図1に二
点鎖線で示す状態)と、自動現象装置10の上方からフ
ィルム12をガイド板62A、62Bの案内によって水
洗槽28のローラ対64の間へ挿入することによってフ
ィルムを再水洗ができるようになっている。
央部に副挿入口60が設けられている。この副挿入口6
0と水洗槽28の搬送ラック42のローラ対64の間に
は、ガイド板62A、62Bが設けられている。この副
挿入口60は、通常、カバー60Aによって閉じられて
いるが、このカバー60Aを取り外す(例えば図1に二
点鎖線で示す状態)と、自動現象装置10の上方からフ
ィルム12をガイド板62A、62Bの案内によって水
洗槽28のローラ対64の間へ挿入することによってフ
ィルムを再水洗ができるようになっている。
【0035】この再水洗は、例えば、現像から乾燥まで
の一連の処理を終了したフィルム12に修正等を施した
ときに、修正時にフィルム12の表面に付着した汚れ等
を除去するために行われ、副挿入口60から挿入された
フィルム12は、水洗槽28内を搬送された後、乾燥部
68で乾燥処理されて排出される。なお、この再水洗処
理は、後述する操作パネル102に設けている再水洗キ
ー112を操作した後に行うようにしている。
の一連の処理を終了したフィルム12に修正等を施した
ときに、修正時にフィルム12の表面に付着した汚れ等
を除去するために行われ、副挿入口60から挿入された
フィルム12は、水洗槽28内を搬送された後、乾燥部
68で乾燥処理されて排出される。なお、この再水洗処
理は、後述する操作パネル102に設けている再水洗キ
ー112を操作した後に行うようにしている。
【0036】また、乾燥部68の近傍の上蓋15と機枠
14との間には、マグネットスイッチ100が設けられ
ている。このマグネットスイッチ100は、上蓋15に
取付けられたマグネット部100Aと機枠14に設けら
れたマグネットセンサ100Bによって構成され、上蓋
15を機枠14から取外して乾燥部68を開放したとき
に作動するようになっている。
14との間には、マグネットスイッチ100が設けられ
ている。このマグネットスイッチ100は、上蓋15に
取付けられたマグネット部100Aと機枠14に設けら
れたマグネットセンサ100Bによって構成され、上蓋
15を機枠14から取外して乾燥部68を開放したとき
に作動するようになっている。
【0037】一方、この自動現像装置10の挿入口48
の内方には、受け台44上から挿入口48へ挿入される
フィルム12を検出する挿入センサ80が設けられてい
る。この挿入センサ80は、例えば、内部にマグネット
等を埋め込んだローラと、このローラの回転によって生
じる磁力の変化を検出して磁力変化に応じたパルス信号
を出力するマグネットセンサとによって構成したもので
ある。このマグネットセンサでは、フィルム12が挿入
口48を通過してマグネットローラの回転が開始すると
パルス信号を出力し、フィルム12が通過中でマグネッ
トローラが回転を続ける間、このマグネットローラの回
転に応じたパルス信号を出力するようになっている。フ
ィルム後端が通過してローラの回転が停止するとパルス
信号も停止する。このように、挿入センサ80は、フィ
ルム12先端及び後端を検出することができる。
の内方には、受け台44上から挿入口48へ挿入される
フィルム12を検出する挿入センサ80が設けられてい
る。この挿入センサ80は、例えば、内部にマグネット
等を埋め込んだローラと、このローラの回転によって生
じる磁力の変化を検出して磁力変化に応じたパルス信号
を出力するマグネットセンサとによって構成したもので
ある。このマグネットセンサでは、フィルム12が挿入
口48を通過してマグネットローラの回転が開始すると
パルス信号を出力し、フィルム12が通過中でマグネッ
トローラが回転を続ける間、このマグネットローラの回
転に応じたパルス信号を出力するようになっている。フ
ィルム後端が通過してローラの回転が停止するとパルス
信号も停止する。このように、挿入センサ80は、フィ
ルム12先端及び後端を検出することができる。
【0038】なお、フィルム12を検出する手段は、こ
れに限定するものではなく、機械的検出手段、光学的検
出手段等種々の一般的センサを用いることができる。こ
のとき、センサがフィルム12の存在を検出している時
間とフィルム12の搬送速度等からフィルム12の長さ
を求めることができる。より具体的に説明すると、図2
に示されるように、この挿入センサ80は、制御装置3
0(図2参照)へ接続されている。なお、図2には、自
動現像装置10の作動を制御する制御装置30を含めた
制御部を構成を示すブロック図である。以下、この制御
装置30の働きについて説明する。
れに限定するものではなく、機械的検出手段、光学的検
出手段等種々の一般的センサを用いることができる。こ
のとき、センサがフィルム12の存在を検出している時
間とフィルム12の搬送速度等からフィルム12の長さ
を求めることができる。より具体的に説明すると、図2
に示されるように、この挿入センサ80は、制御装置3
0(図2参照)へ接続されている。なお、図2には、自
動現像装置10の作動を制御する制御装置30を含めた
制御部を構成を示すブロック図である。以下、この制御
装置30の働きについて説明する。
【0039】この制御装置30では、挿入センサ80か
ら出力されるパルス信号によってフィルム12の先端及
び後端の通過を判断することによって、フィルム12の
先端からの長さを測定すると共に、フィルム12の幅方
向の長さを測定することによって、フィルム12の面積
を演算するようになっている。
ら出力されるパルス信号によってフィルム12の先端及
び後端の通過を判断することによって、フィルム12の
先端からの長さを測定すると共に、フィルム12の幅方
向の長さを測定することによって、フィルム12の面積
を演算するようになっている。
【0040】また、制御装置30の出力の一部は、現像
補充液を貯留する現像補充液タンク18及び水タンク2
6からそれぞれ現像補充液と希釈水を現像槽16へ供給
する補充ポンプ82と水ポンプ84Aに接続され、ま
た、定着補充液を貯留する定着補充液タンク22から定
着槽20へ定着補充液を供給する補充ポンプ86に接続
されており、各処理槽へ補充液を補充する量を制御する
ようになっている。同様に、制御装置30は、水タンク
26からリンス槽24及び水洗槽28へ洗浄水を供給す
る水ポンプ84B、84Cに接続されて、それらを制御
するようになっている。
補充液を貯留する現像補充液タンク18及び水タンク2
6からそれぞれ現像補充液と希釈水を現像槽16へ供給
する補充ポンプ82と水ポンプ84Aに接続され、ま
た、定着補充液を貯留する定着補充液タンク22から定
着槽20へ定着補充液を供給する補充ポンプ86に接続
されており、各処理槽へ補充液を補充する量を制御する
ようになっている。同様に、制御装置30は、水タンク
26からリンス槽24及び水洗槽28へ洗浄水を供給す
る水ポンプ84B、84Cに接続されて、それらを制御
するようになっている。
【0041】したがって、制御装置30の指示によって
各ポンプを作動させてフィルム12の処理量(本実施例
では挿入センサ80から信号に基づき制御装置30で演
算されたフィルム面積=処理面積)に応じた現像液、定
着液の劣化を補うと共に、酸化、蒸発等による処理液の
劣化を補う。
各ポンプを作動させてフィルム12の処理量(本実施例
では挿入センサ80から信号に基づき制御装置30で演
算されたフィルム面積=処理面積)に応じた現像液、定
着液の劣化を補うと共に、酸化、蒸発等による処理液の
劣化を補う。
【0042】現像槽16及び定着槽20には、現像液及
び定着液を循環させて攪拌する循環ポンプ88、90及
び、現像液、定着液を所定の温度に維持するための熱交
換器92、94が設けられている。これらの循環ポンプ
88、90及び熱交換器92、94は、制御装置30に
接続されており、制御装置30からの信号によって現像
槽16内の現像液及び定着槽20内の定着液を均一に攪
拌すると共に、フィルム12を最適な状態で処理する温
度範囲に維持する。
び定着液を循環させて攪拌する循環ポンプ88、90及
び、現像液、定着液を所定の温度に維持するための熱交
換器92、94が設けられている。これらの循環ポンプ
88、90及び熱交換器92、94は、制御装置30に
接続されており、制御装置30からの信号によって現像
槽16内の現像液及び定着槽20内の定着液を均一に攪
拌すると共に、フィルム12を最適な状態で処理する温
度範囲に維持する。
【0043】また、制御装置30は、自動現像装置10
内の各ローラを駆動する駆動源であるモータ96、乾燥
部68で乾燥風を発生させる乾燥ファン98及びヒータ
99、マグネットスイッチ100の作動も制御する。例
えば、挿入センサ80がフィルム12の先端を検出する
とモータ96を始動させて各搬送ローラを回転させてフ
ィルム12を搬送し、フィルム12の後端の通過を検出
してからその後端が排出口78から排出されるまでの十
分な所定時間経過した後にモータ96の作動を停止させ
る。
内の各ローラを駆動する駆動源であるモータ96、乾燥
部68で乾燥風を発生させる乾燥ファン98及びヒータ
99、マグネットスイッチ100の作動も制御する。例
えば、挿入センサ80がフィルム12の先端を検出する
とモータ96を始動させて各搬送ローラを回転させてフ
ィルム12を搬送し、フィルム12の後端の通過を検出
してからその後端が排出口78から排出されるまでの十
分な所定時間経過した後にモータ96の作動を停止させ
る。
【0044】また、制御装置30は、乾燥ファン98及
びヒータ99を制御することによって、水洗処理を終了
したフィルム12を最適な状態に乾燥できるように、乾
燥部68のチャンバー76へ供給する乾燥風の温度や風
量等を調整する。また、制御装置30は、上蓋15が機
枠14から取り外されてマグネットスイッチ100が作
動すると、乾燥ファン98とヒータ99の作動を停止さ
せるインターロック機構を機能させる。
びヒータ99を制御することによって、水洗処理を終了
したフィルム12を最適な状態に乾燥できるように、乾
燥部68のチャンバー76へ供給する乾燥風の温度や風
量等を調整する。また、制御装置30は、上蓋15が機
枠14から取り外されてマグネットスイッチ100が作
動すると、乾燥ファン98とヒータ99の作動を停止さ
せるインターロック機構を機能させる。
【0045】さらに、制御装置30には、操作パネル1
02、及び受け台44に取付けてあるブザー114が接
続されている。この操作パネル102は、自動現像装置
10の乾燥部68の近傍の機枠14の外面側に配置され
ている(図示省略)。
02、及び受け台44に取付けてあるブザー114が接
続されている。この操作パネル102は、自動現像装置
10の乾燥部68の近傍の機枠14の外面側に配置され
ている(図示省略)。
【0046】図3に示されるように、この操作パネル1
02には、電源キー、現像液等の予熱を指示するキー、
現像液の温度や処理速度(現像処理時間)等を設定する
ためのキー等が設けられたキー操作部104、現像液の
温度や処理時間等を選択的に表示する表示部106、運
転モードや各種入力データ、エラーメッセージ等を表示
するメッセージ表示部108、フィルム12の処理が可
能か否かを表示するランプ110等が設けられている。
02には、電源キー、現像液等の予熱を指示するキー、
現像液の温度や処理速度(現像処理時間)等を設定する
ためのキー等が設けられたキー操作部104、現像液の
温度や処理時間等を選択的に表示する表示部106、運
転モードや各種入力データ、エラーメッセージ等を表示
するメッセージ表示部108、フィルム12の処理が可
能か否かを表示するランプ110等が設けられている。
【0047】また、この操作パネル102には、前記し
た再水洗処理を行うときに操作する再水洗キー112が
設けられている。この再水洗キー112を操作した上
で、挿入口48からフィルム12が挿入されるのを挿入
センサ80が検出すると、ブザー114を鳴らして、暗
室側46側にある受け台44からのフィルム12の挿入
中止を促すようになっている。
た再水洗処理を行うときに操作する再水洗キー112が
設けられている。この再水洗キー112を操作した上
で、挿入口48からフィルム12が挿入されるのを挿入
センサ80が検出すると、ブザー114を鳴らして、暗
室側46側にある受け台44からのフィルム12の挿入
中止を促すようになっている。
【0048】以上説明したような機能をもつ自動現像装
置10は、搬送方向に沿った長さが比較的短いシート状
のフィルム12を処理可能であると共に、長尺(例えば
数m〜100m程度)のフィルム12まで処理すること
ができるようになっている。このように長尺のフィルム
12の現像処理を可能にするために、この自動現像装置
10では、フィルム12を現像、定着、リンス、水洗及
び乾燥の順に処理するときに、搬送途中でフィルム12
に張力が不足してゆるみが生じてジャミングの原因とな
るのを防止するために、乾燥部68での搬送速度を現像
槽16側での搬送速度より僅かに速くして、搬送される
フィルム12に搬送方向に沿った張力を付与するように
している。
置10は、搬送方向に沿った長さが比較的短いシート状
のフィルム12を処理可能であると共に、長尺(例えば
数m〜100m程度)のフィルム12まで処理すること
ができるようになっている。このように長尺のフィルム
12の現像処理を可能にするために、この自動現像装置
10では、フィルム12を現像、定着、リンス、水洗及
び乾燥の順に処理するときに、搬送途中でフィルム12
に張力が不足してゆるみが生じてジャミングの原因とな
るのを防止するために、乾燥部68での搬送速度を現像
槽16側での搬送速度より僅かに速くして、搬送される
フィルム12に搬送方向に沿った張力を付与するように
している。
【0049】このフィルム12に張力を付与する方法と
して、乾燥部68側の対向ローラ対72の外径寸法を現
像槽16のローラ対50、32、34、36の外径寸法
より僅かに大きくし、同一の駆動源を用いて同一の回転
速度でこれらのローラを回転駆動するときに搬送速度を
僅かに変化させるようにしている。なお、後流側の搬送
速度を少し大きくする方法としては、これに限らず、駆
動力を伝達するギヤ比を僅かに変える等の他の方法を用
いたものであってもよい。
して、乾燥部68側の対向ローラ対72の外径寸法を現
像槽16のローラ対50、32、34、36の外径寸法
より僅かに大きくし、同一の駆動源を用いて同一の回転
速度でこれらのローラを回転駆動するときに搬送速度を
僅かに変化させるようにしている。なお、後流側の搬送
速度を少し大きくする方法としては、これに限らず、駆
動力を伝達するギヤ比を僅かに変える等の他の方法を用
いたものであってもよい。
【0050】ところで、この自動現像装置10は操作パ
ネル102の表示部にクリアタイムを表示する。さら
に、制御部30にはクリアタイムを出力する出力ターミ
ナル116が設けられている。すなわち、長尺のフィル
ム12を処理する際に、制御装置30は、現在処理中の
フィルム12の後端が挿入口48を通過したことを挿入
センサ80によって検出すると、このフィルム12の後
端が排出口78から排出されるまでの残り時間をクリア
タイムとして、操作パネル102の表示部106に表示
すると共に、この出力ターミナル116から、自動現像
外へ出力する。
ネル102の表示部にクリアタイムを表示する。さら
に、制御部30にはクリアタイムを出力する出力ターミ
ナル116が設けられている。すなわち、長尺のフィル
ム12を処理する際に、制御装置30は、現在処理中の
フィルム12の後端が挿入口48を通過したことを挿入
センサ80によって検出すると、このフィルム12の後
端が排出口78から排出されるまでの残り時間をクリア
タイムとして、操作パネル102の表示部106に表示
すると共に、この出力ターミナル116から、自動現像
外へ出力する。
【0051】この出力ターミナル116には、自動現像
装置10の上流側に設けられてフィルム12に画像を記
録する画像記録装置や、自動現像装置10の後流側に設
けられて自動現像装置10で処理されたフィルム12に
次の処理を施す処理装置(いずれも図示せず)等を接続
することができ、これらの処理装置では、この出力ター
ミナル116から出力されるクリアタイムを次の処理の
開始の目安等として用いることができる。
装置10の上流側に設けられてフィルム12に画像を記
録する画像記録装置や、自動現像装置10の後流側に設
けられて自動現像装置10で処理されたフィルム12に
次の処理を施す処理装置(いずれも図示せず)等を接続
することができ、これらの処理装置では、この出力ター
ミナル116から出力されるクリアタイムを次の処理の
開始の目安等として用いることができる。
【0052】ここで、制御装置30では、フィルム12
の先端が挿入口48から挿入されると挿入センサ80が
それを検出し、まず、ローラ対50、32、34、36
等が回転してフィルム12を一定の搬送速度で搬送を開
始する。フィルム12が長尺の場合、フィルム12の先
端部が乾燥部68に到り、そのローラ対72によって狭
持搬送されるようになると、乾燥部68の搬送速度が現
像槽16のそれより大きいため、搬送されるフィルム1
2の搬送方向に沿った張力が発生する。この張力は、フ
ィルムの先端からの長さが長い程大きくなる。
の先端が挿入口48から挿入されると挿入センサ80が
それを検出し、まず、ローラ対50、32、34、36
等が回転してフィルム12を一定の搬送速度で搬送を開
始する。フィルム12が長尺の場合、フィルム12の先
端部が乾燥部68に到り、そのローラ対72によって狭
持搬送されるようになると、乾燥部68の搬送速度が現
像槽16のそれより大きいため、搬送されるフィルム1
2の搬送方向に沿った張力が発生する。この張力は、フ
ィルムの先端からの長さが長い程大きくなる。
【0053】このフィルム12に生じる張力は、図4に
示されるように、例えばローラ対50とローラ32の間
で、処理の開始時にはフィルム12は緩やかな円弧状の
搬送経路(図4で実線で示す)に沿って案内されるが、
下流側の引張りにより張力が大きくなるとフィルム12
はローラ対50とローラ対32の間の最短距離をとり直
線状の搬送経路となる。このために、自動現像装置10
内の実質的なフィルム12の搬送路の長さが短くなって
しまう。各処理部のターン部でこの現象が起こるので、
装置全体としては無視できなくなる。なお、図4には、
比較的長く(先端から約5m程度)フィルム12を搬送
した後の搬送ローラ間のフィルム搬送経路を破線で示
し、極めて長く(長さが約10m以上)フィルム12を
搬送後の搬送ローラ間の搬送経路の例を一点鎖線で示し
ている。
示されるように、例えばローラ対50とローラ32の間
で、処理の開始時にはフィルム12は緩やかな円弧状の
搬送経路(図4で実線で示す)に沿って案内されるが、
下流側の引張りにより張力が大きくなるとフィルム12
はローラ対50とローラ対32の間の最短距離をとり直
線状の搬送経路となる。このために、自動現像装置10
内の実質的なフィルム12の搬送路の長さが短くなって
しまう。各処理部のターン部でこの現象が起こるので、
装置全体としては無視できなくなる。なお、図4には、
比較的長く(先端から約5m程度)フィルム12を搬送
した後の搬送ローラ間のフィルム搬送経路を破線で示
し、極めて長く(長さが約10m以上)フィルム12を
搬送後の搬送ローラ間の搬送経路の例を一点鎖線で示し
ている。
【0054】このように長尺のフィルム12に生じる実
質的な搬送路の長さが短くなってしまう現象に対して、
制御装置30は、挿入されたフィルム12が所定長さ以
上となると(又はフィルム先端からの長さに応じて)、
モータ96の駆動速度を補正して僅かにフィルム12の
搬送速度を低下させるようにする。例えば、一本のフィ
ルムの先端を挿入するときの現像槽16内の搬送ローラ
の搬送速度V0 に対し、このフィルム12の搬送速度の
補正は、挿入されたフィルム12の長さLが5m
(L1 )、10m(L2 )に達したときに同じ搬送ロー
ラを2段階でそれぞれ搬送速度V1 、V2 となるように
している。また、この搬送速度の変化に応じてフィルム
12の処理面積及びクリアタイムも補正し、補充液補充
機構の作動及びクリアタイムを出力するようにしてい
る。なお、これらの補正は、各装置の搬送路の長さ、搬
送路の形状(湾曲の大きさ、数等)によって決まるの
で、各装置毎に予め実験結果によって求めて制御装置3
0に補正として設定するとよい。
質的な搬送路の長さが短くなってしまう現象に対して、
制御装置30は、挿入されたフィルム12が所定長さ以
上となると(又はフィルム先端からの長さに応じて)、
モータ96の駆動速度を補正して僅かにフィルム12の
搬送速度を低下させるようにする。例えば、一本のフィ
ルムの先端を挿入するときの現像槽16内の搬送ローラ
の搬送速度V0 に対し、このフィルム12の搬送速度の
補正は、挿入されたフィルム12の長さLが5m
(L1 )、10m(L2 )に達したときに同じ搬送ロー
ラを2段階でそれぞれ搬送速度V1 、V2 となるように
している。また、この搬送速度の変化に応じてフィルム
12の処理面積及びクリアタイムも補正し、補充液補充
機構の作動及びクリアタイムを出力するようにしてい
る。なお、これらの補正は、各装置の搬送路の長さ、搬
送路の形状(湾曲の大きさ、数等)によって決まるの
で、各装置毎に予め実験結果によって求めて制御装置3
0に補正として設定するとよい。
【0055】次に、この自動現像機の作動を説明する。
自動現像装置10では、フィルム12の処理に先立っ
て、熱交換機92、94及び循環ポンプ88、90を作
動させて、現像槽16内の現像液、定着槽20内の定着
液をフィルム12を最適な状態で処理可能な予め設定さ
れた温度に調温すると共に、フィルム12を最適な状態
で乾燥することができるように乾燥ファン98、ヒータ
99を制御して乾燥部68のチャンバー76へ乾燥風を
供給するようにしている。
自動現像装置10では、フィルム12の処理に先立っ
て、熱交換機92、94及び循環ポンプ88、90を作
動させて、現像槽16内の現像液、定着槽20内の定着
液をフィルム12を最適な状態で処理可能な予め設定さ
れた温度に調温すると共に、フィルム12を最適な状態
で乾燥することができるように乾燥ファン98、ヒータ
99を制御して乾燥部68のチャンバー76へ乾燥風を
供給するようにしている。
【0056】この自動現像装置10では、副挿入口60
から一旦処理されたフィルム12の再水洗が可能となっ
ている。図6Aには、この再水洗処理に伴う割込みルー
チンを示している。
から一旦処理されたフィルム12の再水洗が可能となっ
ている。図6Aには、この再水洗処理に伴う割込みルー
チンを示している。
【0057】この割込みルーチンは、操作パネル102
の再水洗キー112を操作した後に実行される。再水洗
は、カバー60Aを取外して副挿入口60を開放してか
ら、再水洗を行うフィルム12を副挿入口60へ挿入す
ることにより行われ、再水洗処理されたフィルム12
は、乾燥部68で乾燥処理された後、排出口78から排
出される。
の再水洗キー112を操作した後に実行される。再水洗
は、カバー60Aを取外して副挿入口60を開放してか
ら、再水洗を行うフィルム12を副挿入口60へ挿入す
ることにより行われ、再水洗処理されたフィルム12
は、乾燥部68で乾燥処理された後、排出口78から排
出される。
【0058】最初のステップ250では、挿入センサ8
0によって挿入口48からフィルム12が挿入されるか
否かを判断している。ここで、挿入口48から機枠14
内へ挿入しようとしたフィルム12の先端を挿入センサ
80が検出すると、ステップ252へ移行して、受け台
44に設けたブザー114を鳴らして警報を発し、挿入
口48からフィルム12の挿入の禁止を促す。これは、
ステップ254で再水洗の処理が終了したと判断される
まで行われる。
0によって挿入口48からフィルム12が挿入されるか
否かを判断している。ここで、挿入口48から機枠14
内へ挿入しようとしたフィルム12の先端を挿入センサ
80が検出すると、ステップ252へ移行して、受け台
44に設けたブザー114を鳴らして警報を発し、挿入
口48からフィルム12の挿入の禁止を促す。これは、
ステップ254で再水洗の処理が終了したと判断される
まで行われる。
【0059】自動現像槽10を間仕切り47で仕切られ
た明室45側に配置したときには、挿入口48側の暗室
46では、再水洗を行っているか否かが判らず、挿入口
48からフィルム12を挿入してしまうことがある。こ
れによって、挿入口48から挿入したフィルム12と副
挿入口60から挿入したフィルム12が水洗槽28、乾
燥部68で重なってしまう。
た明室45側に配置したときには、挿入口48側の暗室
46では、再水洗を行っているか否かが判らず、挿入口
48からフィルム12を挿入してしまうことがある。こ
れによって、挿入口48から挿入したフィルム12と副
挿入口60から挿入したフィルム12が水洗槽28、乾
燥部68で重なってしまう。
【0060】そこで、再水洗処理を行うときには、挿入
口48からフィルム12を挿入しようとしたときには、
ブザー114を鳴らして警告を発する。これによって、
再水洗処理をしているときに、誤って挿入口48からフ
ィルム12が挿入されてしまい、双方から挿入されたフ
ィルム12が重なりあってしまうのを防止することがで
きる。
口48からフィルム12を挿入しようとしたときには、
ブザー114を鳴らして警告を発する。これによって、
再水洗処理をしているときに、誤って挿入口48からフ
ィルム12が挿入されてしまい、双方から挿入されたフ
ィルム12が重なりあってしまうのを防止することがで
きる。
【0061】また、この自動現像装置10では、装置の
メンテナンス等のために、上蓋15を取り外すと、乾燥
部68のチャンバー76へ乾燥風を供給する乾燥ファン
98とヒータ99の作動を停止させるようにしている。
この乾燥ファン98とヒータ99の作動を停止させるイ
ンターロック機構を示す割り込みルーチンを図6Bに示
している。
メンテナンス等のために、上蓋15を取り外すと、乾燥
部68のチャンバー76へ乾燥風を供給する乾燥ファン
98とヒータ99の作動を停止させるようにしている。
この乾燥ファン98とヒータ99の作動を停止させるイ
ンターロック機構を示す割り込みルーチンを図6Bに示
している。
【0062】このフローチャートは、上蓋15が取り外
されたことをマグネットスイッチ100が検出すると実
行され、最初のステップ260では、乾燥ファン98及
びヒータ99の作動を強制的に停止させる。これはステ
ップ262で上蓋15が閉じられてマグネットスイッチ
100が復旧するまで続けられる。このステップ262
でマグネットスイッチ100が復旧したと判断されると
ステップ264へ移行して、通常状態に乾燥ファン9
8、ヒータ99を作動させて、乾燥風を発生させるよう
にしている。これによって、上蓋15を取外したとき
に、例えば高温の乾燥風に当たってしまうのを防止し、
自動現像装置10のメンテナンス時の安全性を確保して
いる。
されたことをマグネットスイッチ100が検出すると実
行され、最初のステップ260では、乾燥ファン98及
びヒータ99の作動を強制的に停止させる。これはステ
ップ262で上蓋15が閉じられてマグネットスイッチ
100が復旧するまで続けられる。このステップ262
でマグネットスイッチ100が復旧したと判断されると
ステップ264へ移行して、通常状態に乾燥ファン9
8、ヒータ99を作動させて、乾燥風を発生させるよう
にしている。これによって、上蓋15を取外したとき
に、例えば高温の乾燥風に当たってしまうのを防止し、
自動現像装置10のメンテナンス時の安全性を確保して
いる。
【0063】次に、この自動現像装置10の特徴的な機
能を、図5に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
能を、図5に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0064】最初のステップ200では、挿入口48か
らフィルム12が挿入されたか否かを挿入センサ80の
出力によって確認している。ここで、挿入センサ80が
挿入口48を通過して機枠14内へ送り込まれるフィル
ム12の先端を検出すると、ステップ202へ移行し
て、モータ96を作動させて各ローラの駆動を開始す
る。このモータ96の作動によってローラ対50が回転
して挿入口48から挿入されたフィルム12の先端を挟
持して、このフィルム12を機枠14内へ引き入れて現
像槽16へ送り込み、フィルム12の処理を開始する。
このとき、フィルム12は、通常の搬送速度V0 で搬送
される。また、ステップ204では、搬送速度V0 に対
応して予め設定されているクリアタイムを読みむ。
らフィルム12が挿入されたか否かを挿入センサ80の
出力によって確認している。ここで、挿入センサ80が
挿入口48を通過して機枠14内へ送り込まれるフィル
ム12の先端を検出すると、ステップ202へ移行し
て、モータ96を作動させて各ローラの駆動を開始す
る。このモータ96の作動によってローラ対50が回転
して挿入口48から挿入されたフィルム12の先端を挟
持して、このフィルム12を機枠14内へ引き入れて現
像槽16へ送り込み、フィルム12の処理を開始する。
このとき、フィルム12は、通常の搬送速度V0 で搬送
される。また、ステップ204では、搬送速度V0 に対
応して予め設定されているクリアタイムを読みむ。
【0065】これと共に、制御装置30では、挿入セン
サ80から出力されるフィルム12の検出時間と搬送速
度によって、挿入されたフィルム12の先端からの長さ
Lを測定し続けている。また、フィルム12の幅は別途
手動で入力するか、または挿入センサ80で測定され
る。ステップ206では、現像液、定着液の補充液の補
充量を算出するために挿入されたフィルム12の長さL
及び幅から処理面積を順次積算する。
サ80から出力されるフィルム12の検出時間と搬送速
度によって、挿入されたフィルム12の先端からの長さ
Lを測定し続けている。また、フィルム12の幅は別途
手動で入力するか、または挿入センサ80で測定され
る。ステップ206では、現像液、定着液の補充液の補
充量を算出するために挿入されたフィルム12の長さL
及び幅から処理面積を順次積算する。
【0066】次のステップ208では、フィルム12の
長さLが所定の長さL1 に達したかを確認し、ステップ
210では、フィルム12の後端が挿入口48を通過し
たかを確認している。ここで、挿入されたフィルム12
がシート状であったり比較的長さが短い(L<L1 )場
合、ステップ210からステップ212へ移行する。
長さLが所定の長さL1 に達したかを確認し、ステップ
210では、フィルム12の後端が挿入口48を通過し
たかを確認している。ここで、挿入されたフィルム12
がシート状であったり比較的長さが短い(L<L1 )場
合、ステップ210からステップ212へ移行する。
【0067】ここで、ステップ208で肯定判定された
場合、すなわち、フィルム12の長さLが、設定した長
さL1 (本実施例では一例として5mに設定)以上であ
ったときには、ステップ214へ移行する。このステッ
プでは、フィルム12の搬送速度V0 を補正して、搬送
速度V1 に変更する。
場合、すなわち、フィルム12の長さLが、設定した長
さL1 (本実施例では一例として5mに設定)以上であ
ったときには、ステップ214へ移行する。このステッ
プでは、フィルム12の搬送速度V0 を補正して、搬送
速度V1 に変更する。
【0068】すなわち、前に述べたようにこの自動現像
装置10では、搬送するフィルム12のジャミングを防
止するために、乾燥部68側と現像槽16側との間に僅
かに搬送速度差が生じるように設定している。この搬送
速度差は、フィルム12の先端部側が後端部側を引っ張
るようにしてフィルム12に張力を付与している。この
ため、図4に示されるように、最初になめらかに円弧状
に搬送路に沿って搬送されているフィルム12(実線で
示す)が、この張力によって後端部を引っ張るために、
搬送路は直線状に近づき(図4で破線で示す)、自動現
像装置10内の搬送路の長さが僅かに短くなってしま
う。このとき、自動現像装置10全体のフィルム12の
搬送速度を変更する(遅くする)ことにより、上記の理
由で搬送路が短くなっても、フィルム12が各処理液に
浸漬される時間が変わらないようにする。
装置10では、搬送するフィルム12のジャミングを防
止するために、乾燥部68側と現像槽16側との間に僅
かに搬送速度差が生じるように設定している。この搬送
速度差は、フィルム12の先端部側が後端部側を引っ張
るようにしてフィルム12に張力を付与している。この
ため、図4に示されるように、最初になめらかに円弧状
に搬送路に沿って搬送されているフィルム12(実線で
示す)が、この張力によって後端部を引っ張るために、
搬送路は直線状に近づき(図4で破線で示す)、自動現
像装置10内の搬送路の長さが僅かに短くなってしま
う。このとき、自動現像装置10全体のフィルム12の
搬送速度を変更する(遅くする)ことにより、上記の理
由で搬送路が短くなっても、フィルム12が各処理液に
浸漬される時間が変わらないようにする。
【0069】次のステップ216では、クリアタイムの
補正を行い、ステップ218では搬送速度の変更に伴い
フィルム12の処理量を補正しながら積算している。自
動現像装置10内の実質的な搬送路の長さが短くなった
り、搬送速度を変更することにより、自動現像装置10
のクリアタイムも異なってくるので、このクリアタイム
も搬送速度V1 に応じたクリアタイムに補正する。ま
た、搬送速度がV0 からV1 に変更されると挿入センサ
80がフィルム検出を行っている時間から演算されるフ
ィルム12の処理量(フィルム面積)に補正を加える必
要がある。特に処理量を積算しておいて、一定時間毎に
処理液に補充液を補充するときには、積算値に大きな誤
差が生じる。すなわち、搬送速度の変更に合わせて演算
を行なう制御装置30の基準の搬送速度を遅い搬送速度
V1 に変更して、単位時間当たりのフィルム処理量を少
なく補正することにより、正確なフィルム12の処理量
(処理面積)を求める。
補正を行い、ステップ218では搬送速度の変更に伴い
フィルム12の処理量を補正しながら積算している。自
動現像装置10内の実質的な搬送路の長さが短くなった
り、搬送速度を変更することにより、自動現像装置10
のクリアタイムも異なってくるので、このクリアタイム
も搬送速度V1 に応じたクリアタイムに補正する。ま
た、搬送速度がV0 からV1 に変更されると挿入センサ
80がフィルム検出を行っている時間から演算されるフ
ィルム12の処理量(フィルム面積)に補正を加える必
要がある。特に処理量を積算しておいて、一定時間毎に
処理液に補充液を補充するときには、積算値に大きな誤
差が生じる。すなわち、搬送速度の変更に合わせて演算
を行なう制御装置30の基準の搬送速度を遅い搬送速度
V1 に変更して、単位時間当たりのフィルム処理量を少
なく補正することにより、正確なフィルム12の処理量
(処理面積)を求める。
【0070】ステップ220、222では、フィルム1
2の長さLが次の設定値(長さL2、本実施例では10
m)に達したか否かを確認している。ここで、測定して
いるフィルム12の長さLが長さL2 に達する前にフィ
ルム12の後端を検出したときには、フィルム12の長
さLが長さL2 以下であると判断してステップ212へ
移行する。また、ステップ222でフィルム12の後端
を検出する前にステップ220で肯定判定されたときに
は、ステップ224へ移行する。ステップ220で肯定
判定されたときには、フィルム12が極めて長く(10
m以上)、図4の一点鎖線で示すように、例えば、ロー
ラ対50とローラ対32間でフィルム12が張力によっ
て直線的に搬送される状態となり搬送路の長さがさらに
短くなったと判断している。ステップ224では、この
実質的な搬送路の長さの変化に合わせてさらにフィルム
12の搬送速度を補正する(搬送速度V1 を搬送速度V
2 に変更)。これに伴って、ステップ226、228で
は、クリアタイムを補正すると共に、フィルム12の処
理量を補正して積算し、ステップ230でフィルム12
の後端を検出するまで、搬送速度V2 でフィルム12の
処理を続ける。ここで、挿入センサ80が挿入口48を
通過するフィルム12の後端を検出し、1枚(1本)の
フィルム12が全て自動現像装置10内へ送り込まれた
と判断すると、ステップ212へ移行する。
2の長さLが次の設定値(長さL2、本実施例では10
m)に達したか否かを確認している。ここで、測定して
いるフィルム12の長さLが長さL2 に達する前にフィ
ルム12の後端を検出したときには、フィルム12の長
さLが長さL2 以下であると判断してステップ212へ
移行する。また、ステップ222でフィルム12の後端
を検出する前にステップ220で肯定判定されたときに
は、ステップ224へ移行する。ステップ220で肯定
判定されたときには、フィルム12が極めて長く(10
m以上)、図4の一点鎖線で示すように、例えば、ロー
ラ対50とローラ対32間でフィルム12が張力によっ
て直線的に搬送される状態となり搬送路の長さがさらに
短くなったと判断している。ステップ224では、この
実質的な搬送路の長さの変化に合わせてさらにフィルム
12の搬送速度を補正する(搬送速度V1 を搬送速度V
2 に変更)。これに伴って、ステップ226、228で
は、クリアタイムを補正すると共に、フィルム12の処
理量を補正して積算し、ステップ230でフィルム12
の後端を検出するまで、搬送速度V2 でフィルム12の
処理を続ける。ここで、挿入センサ80が挿入口48を
通過するフィルム12の後端を検出し、1枚(1本)の
フィルム12が全て自動現像装置10内へ送り込まれた
と判断すると、ステップ212へ移行する。
【0071】ステップ212では、設定されたクリアタ
イムを表示すると共に出力ターミナル116から自動現
像装置10に接続されている他の処理装置へ出力する。
このとき、クリアタイムの表示及び出力は、タイマーに
よって設定された時間から時間の経過に伴って減少さ
れ、ステップ232では、クリアタイムの残りが「0」
になったかを確認している。
イムを表示すると共に出力ターミナル116から自動現
像装置10に接続されている他の処理装置へ出力する。
このとき、クリアタイムの表示及び出力は、タイマーに
よって設定された時間から時間の経過に伴って減少さ
れ、ステップ232では、クリアタイムの残りが「0」
になったかを確認している。
【0072】ステップ232でクリアタイムの残りが
「0」となると、ステップ234へ移行してモータを停
止させる。このときには、フィルム12の全量が乾燥部
68での乾燥処理を終了して自動現像装置10の排出口
78から排出される。
「0」となると、ステップ234へ移行してモータを停
止させる。このときには、フィルム12の全量が乾燥部
68での乾燥処理を終了して自動現像装置10の排出口
78から排出される。
【0073】次のステップ236では、フィルム12の
処理中に積算した処理量が現像液、定着液を補充する規
定量に達して、予め設定した補充が必要なタイミングと
なったかを確認している。ここで、フィルム12の処理
量の積算値が補充の必要な量に達したときには、ステッ
プ238へ移行して、補充液補充機構の補充ポンプ8
2、86及び水ポンプ84Aを作動させ、現像槽16へ
現像補充液と希釈水を供給して現像液の補充を行い、定
着槽20へ定着補充液を供給し、例えばステップ240
で自動現像装置10の電源キーをオフする等によって作
動を終了するまで続けられる。
処理中に積算した処理量が現像液、定着液を補充する規
定量に達して、予め設定した補充が必要なタイミングと
なったかを確認している。ここで、フィルム12の処理
量の積算値が補充の必要な量に達したときには、ステッ
プ238へ移行して、補充液補充機構の補充ポンプ8
2、86及び水ポンプ84Aを作動させ、現像槽16へ
現像補充液と希釈水を供給して現像液の補充を行い、定
着槽20へ定着補充液を供給し、例えばステップ240
で自動現像装置10の電源キーをオフする等によって作
動を終了するまで続けられる。
【0074】このように、この自動現像装置10では、
フィルム12が挿入されるとフィルム12の処理を開始
するが、処理中にフィルム12が長いと判断すると、長
さに応じて搬送速度を補正してを変更するようにしてい
る。これによって、フィルム12のジャミングを防止す
るためのフィルム12の搬送路内での搬送速度差によっ
て実質的なフィルム12の搬送路の長さが変化しても、
フィルム12が各処理槽内の処理液に浸漬している時間
を略一定に確保することができる。したがって、シート
状のフィルム12は勿論、例えばロール状に巻かれた極
めて長いフィルム12の先端部から後端部に亘って略一
定の品質で処理することができる。
フィルム12が挿入されるとフィルム12の処理を開始
するが、処理中にフィルム12が長いと判断すると、長
さに応じて搬送速度を補正してを変更するようにしてい
る。これによって、フィルム12のジャミングを防止す
るためのフィルム12の搬送路内での搬送速度差によっ
て実質的なフィルム12の搬送路の長さが変化しても、
フィルム12が各処理槽内の処理液に浸漬している時間
を略一定に確保することができる。したがって、シート
状のフィルム12は勿論、例えばロール状に巻かれた極
めて長いフィルム12の先端部から後端部に亘って略一
定の品質で処理することができる。
【0075】また、自動現像装置10では、長尺のフィ
ルム12を処理したときに、実質的な搬送路の長さの変
化に応じてクリアタイムを補正し、また、フィルム12
の搬送速度を変更したときには、その速度変更に合わせ
てクリアタイムを補正するため、常に正確なクリアタイ
ムを表示すると共に出力ターミナル116から出力する
とができる。これによって、自動現像装置10の前段側
又は後段側に他の処理装置が設置されたときに、その装
置との間で円滑な連携処理を行うことができる。
ルム12を処理したときに、実質的な搬送路の長さの変
化に応じてクリアタイムを補正し、また、フィルム12
の搬送速度を変更したときには、その速度変更に合わせ
てクリアタイムを補正するため、常に正確なクリアタイ
ムを表示すると共に出力ターミナル116から出力する
とができる。これによって、自動現像装置10の前段側
又は後段側に他の処理装置が設置されたときに、その装
置との間で円滑な連携処理を行うことができる。
【0076】さらに、自動現像装置10では、実質的な
搬送路の長さの変化、搬送速度の変化に応じてフィルム
12の処理量を補正して補充液の補充量を算出している
ため、処理量に応じた正確な量の補充液の補充を行うこ
とができる。フィルム12の処理量の積算値に僅かづつ
でも誤差が生じた場合、現像槽16、定着槽20の現像
液、定着液は、徐々に所定の処理性能を維持することが
できなくなるが、処理量を正確に積算することにより、
補充液の過不足による処理性能を変化を抑えることがで
きる。
搬送路の長さの変化、搬送速度の変化に応じてフィルム
12の処理量を補正して補充液の補充量を算出している
ため、処理量に応じた正確な量の補充液の補充を行うこ
とができる。フィルム12の処理量の積算値に僅かづつ
でも誤差が生じた場合、現像槽16、定着槽20の現像
液、定着液は、徐々に所定の処理性能を維持することが
できなくなるが、処理量を正確に積算することにより、
補充液の過不足による処理性能を変化を抑えることがで
きる。
【0077】なお、図5に示すフローチャートは、補充
液を補充するタイミングを限定するものではなく、例え
ば、自動現像装置10でのフィルム12の処理が停止し
ているときに、所定時間毎に処理液の酸化、蒸発等を補
うための経時補充と共に行うようにしてもよく、また、
現像液と定着液の補充タイミングは異なってよい。ま
た、自動現像装置10では、フィルム12の処理量を積
算して補充量を設定するように説明したが、処理量を積
算せずにフィルム12の処理に応じて補充量を積算する
ようにしてもよい。
液を補充するタイミングを限定するものではなく、例え
ば、自動現像装置10でのフィルム12の処理が停止し
ているときに、所定時間毎に処理液の酸化、蒸発等を補
うための経時補充と共に行うようにしてもよく、また、
現像液と定着液の補充タイミングは異なってよい。ま
た、自動現像装置10では、フィルム12の処理量を積
算して補充量を設定するように説明したが、処理量を積
算せずにフィルム12の処理に応じて補充量を積算する
ようにしてもよい。
【0078】この場合ステップ206、218、228
では、それぞれフィルム12の処理にしたがって現像補
充液、定着補充液の量を補正しながら算出して積算し、
ステップ236で、例えば、補充液の積算量が所定量に
達したか否かで補充を行うか否かを判断すればよい。
では、それぞれフィルム12の処理にしたがって現像補
充液、定着補充液の量を補正しながら算出して積算し、
ステップ236で、例えば、補充液の積算量が所定量に
達したか否かで補充を行うか否かを判断すればよい。
【0079】また、このフローチャートでは、クリアタ
イムが「0」になってからモータ96を停止させている
が、クリアタイムが「0」になる前に、フィルム12が
挿入されたときには、直ぐにステップ202へ移行して
次のフィルム12の処理を開始するようにしてもよい。
イムが「0」になってからモータ96を停止させている
が、クリアタイムが「0」になる前に、フィルム12が
挿入されたときには、直ぐにステップ202へ移行して
次のフィルム12の処理を開始するようにしてもよい。
【0080】さらに、このフローチャートでは、フィル
ム12の長さLに応じて2段階に分けて搬送速度、クリ
アタイム及びフィルム12の処理量を補正するようにし
たが、さらにフィルム12の長さに応じて細かく段階分
けして補正するようにしてもよい。また、本実施例で
は、搬送速度を補正して、フィルム12を所定の処理状
態にするようにしたが、例えば、熱交換器92、94に
よって監視している処理液の温度を補正(例えば温度上
昇へ補正)させて、この温度補正した処理液によって処
理の進行を早めることによってフィルム12を短時間で
処理完了状態とするようにしてもよい。
ム12の長さLに応じて2段階に分けて搬送速度、クリ
アタイム及びフィルム12の処理量を補正するようにし
たが、さらにフィルム12の長さに応じて細かく段階分
けして補正するようにしてもよい。また、本実施例で
は、搬送速度を補正して、フィルム12を所定の処理状
態にするようにしたが、例えば、熱交換器92、94に
よって監視している処理液の温度を補正(例えば温度上
昇へ補正)させて、この温度補正した処理液によって処
理の進行を早めることによってフィルム12を短時間で
処理完了状態とするようにしてもよい。
【0081】また、このフローチャートでは、感光材料
の長さ(処理長さ)に応じてフィルム搬送速度を補正
し、この補正に応じてクリアタイムをさらに補正する例
について説明したが、フィルム搬送速度を補正せず、単
にクリアタイムの補正を行なうことも本発明に含まれて
いることは言うまでもない。
の長さ(処理長さ)に応じてフィルム搬送速度を補正
し、この補正に応じてクリアタイムをさらに補正する例
について説明したが、フィルム搬送速度を補正せず、単
にクリアタイムの補正を行なうことも本発明に含まれて
いることは言うまでもない。
【0082】なお、本実施例では、感光材料として適用
したフィルム12を処理する自動現像装置10を用いた
が、本発明の適用は、フィルムに限らず印画紙等の感光
材料を処理する感光材料処理装置に適用可能であり、特
に長尺の感光材料を処理可能な感光材料処理装置に適用
することができる。
したフィルム12を処理する自動現像装置10を用いた
が、本発明の適用は、フィルムに限らず印画紙等の感光
材料を処理する感光材料処理装置に適用可能であり、特
に長尺の感光材料を処理可能な感光材料処理装置に適用
することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の感光材料処
理装置では、長尺の感光材料を処理すときには、感光材
料後端が検出手段を透過後、感光材料の処理が終了まで
の時間を正確に表示または出力することができる。また
検出手段によって感光材料の長さを検出して搬送速度を
補正しているため、長尺の感光材料であっても先端部か
ら後端部まで略一定の状態で処理することができる。ま
た、処理する感光材料の長さに応じて補充液の量を補正
しているため、長尺の感光材料を処理したときでも、最
適な量の補充液を補充することができ、処理液の処理性
能を常に一定に維持し、感光材料を一定の品質で仕上げ
ることができる優れた効果を有する。
理装置では、長尺の感光材料を処理すときには、感光材
料後端が検出手段を透過後、感光材料の処理が終了まで
の時間を正確に表示または出力することができる。また
検出手段によって感光材料の長さを検出して搬送速度を
補正しているため、長尺の感光材料であっても先端部か
ら後端部まで略一定の状態で処理することができる。ま
た、処理する感光材料の長さに応じて補充液の量を補正
しているため、長尺の感光材料を処理したときでも、最
適な量の補充液を補充することができ、処理液の処理性
能を常に一定に維持し、感光材料を一定の品質で仕上げ
ることができる優れた効果を有する。
【図1】自動現像装置の概略構成図である。
【図2】本発明の構成を具えた自動現像装置の制御部の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図3】自動現像装置の操作パネルの一例を示す要部正
面図である。
面図である。
【図4】自動現像装置での搬送路の要部を示す概略側面
図である。
図である。
【図5】自動現像装置の作動の一例を示すフローチャー
トである。
トである。
【図6】(A)は再水洗処理時のフローチャート、
(B)は乾燥部のインターロックを示すフローチャート
である。
(B)は乾燥部のインターロックを示すフローチャート
である。
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 12 フィルム(感光材料) 16 現像槽 20 定着槽 30 制御装置(各制御手段及び第1、第2、第3の
補正手段) 32、34、36、50 ローラ対 72 対向ローラ対 80 挿入センサ(検出手段) 82、86 補充ポンプ(補充手段) 96 モータ(駆動手段) 102 操作パネル 106 表示部(残時間出力手段) 116 出力ターミナル(残時間出力手段)
補正手段) 32、34、36、50 ローラ対 72 対向ローラ対 80 挿入センサ(検出手段) 82、86 補充ポンプ(補充手段) 96 モータ(駆動手段) 102 操作パネル 106 表示部(残時間出力手段) 116 出力ターミナル(残時間出力手段)
Claims (7)
- 【請求項1】 感光材料搬送ローラを上流側より下流側
で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬
送しながら処理する感光材料処理装置であって、 感光材料が挿入される挿入口近傍けられ、感光材料の通
過を検出する検出手段と、 感光材料を所定速度で搬送するように前記搬送ローラを
駆動する駆動手段と、 感光材料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検
出手段が検出したときに前記駆動手段による感光材料の
搬送速度を補正する搬送速度補正手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。 - 【請求項2】 感光材料搬送ローラを上流側より下流側
で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬
送しながら処理する感光材料処理装置であって、 感光材料が挿入される挿入口近傍に設けられ、感光材料
の通過を検出する検出手段と、 感光材料の後端の通過を前記検出手段が検出してからこ
の感光材料の処理が終了するまでの時間を表示または出
力する残時間出力手段と、 感光材料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検
出手段が検出したときに前記残時間出力手段が表示また
は出力する残り時間を補正する残時間補正手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。 - 【請求項3】 感光材料搬送ローラを上流側より下流側
で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬
送しながら処理する感光材料処理装置であって、 感光材料が挿入される挿入口近傍に設けられ通過する感
光材料を検出する検出手段と、 前記処理槽内の処理液の温度を調節する温度調節装置
と、 感光材料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検
出手段が検出したときに前記温度調節装置の設定温度を
変更する処理液温度補正手段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。 - 【請求項4】 感光材料搬送ローラを上流側より下流側
で速い搬送速度で回転駆動して感光材料を処理槽内で搬
送しながら処理する感光材料処理装置であって、 感光材料が挿入される挿入口近傍けられ、感光材料の通
過を検出する検出手段と、 感光材料を所定速度で搬送するように前記搬送ローラを
駆動する駆動手段と、 感光材料が前記挿入口を所定長さ通過したことを前記検
出手段が検出したときに前記駆動手段による感光材料の
搬送速度を補正する搬送速度補正手段と、 前記処理槽へ補充液を補充する補充手段と、 前記検出手段からの出力信号に基づいて感光材料の処理
量を算出し、この算出値に応じて前記補充手段を作動さ
せる補充制御手段と、 前記搬送速度補正手段による搬送速度の補正手段と関連
させて前記補充制御手段が算出する感光材料の処理量ま
たは前記補充手段による補充量を補正する補充量補正手
段と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置。 - 【請求項5】 前記搬送速度補正手段が感光材料の通過
長さに応じて予め設定された補正値を選択して前記駆動
手段による前記感光材料の搬送速度を補正することを特
徴とする請求項1の感光材料処理装置。 - 【請求項6】 前記残時間補正手段が前記感光材料の通
過長さに応じて予め設定された補正値から選択して前記
残り時間を補正することを特徴とする請求項2の感光材
料処理装置。 - 【請求項7】 前記補充量補正手段が前記感光材料の通
過長さに応じて予め設定された補正値から選択して処理
液補充のための感光材料の処理量を補正することを特徴
とする請求項4の感光材料処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27710693A JPH07128836A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 感光材料処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27710693A JPH07128836A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 感光材料処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128836A true JPH07128836A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17578869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27710693A Pending JPH07128836A (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 感光材料処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128836A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001133902A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-18 | Noritsu Koki Co Ltd | 感光材料搬送装置 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP27710693A patent/JPH07128836A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001133902A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-18 | Noritsu Koki Co Ltd | 感光材料搬送装置 |
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