JPH0728220A - 感光材料処理装置の補充液補充方法 - Google Patents

感光材料処理装置の補充液補充方法

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JPH0728220A
JPH0728220A JP16807393A JP16807393A JPH0728220A JP H0728220 A JPH0728220 A JP H0728220A JP 16807393 A JP16807393 A JP 16807393A JP 16807393 A JP16807393 A JP 16807393A JP H0728220 A JPH0728220 A JP H0728220A
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JP16807393A
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Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理性能を損なわせることなく補充液の補充
量を抑える。 【構成】 ステップ200で、予め設定した補充量XE
を補充し、補充用タイマをスタートさせる(ステップ2
02)。このときの補充液の希釈率(現像補充原液と水
の比率)は、処理補充と同じにする。ステップ204で
は、フィルムの処理に対する補充を行うか否かを判定
し、ステップ206で補充用タイマの時間を確認する。
補充を行うタイミングとなると、ステップ208で蒸発
補充量XE で補充液を補充し、次のステップ210で
は、積算値XS を積算する。ステップ214では、処理
補充として必要補充量Xを演算し、ステップ216で演
算された必要補充量Xを積算値XS から差し引き、この
差から補充量が不足しているか否かを判定すし(ステッ
プ216)、積算値XS が不足したときには、不足分の
補充のみを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液を補充しながら
感光材料を処理する感光材料処理装置の補充液補充方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料を処理する
感光材料処理装置には、現像槽、定着槽、水洗槽等の複
数の処理槽が設けられており、それぞれの処理槽に貯留
されている現像液、定着液、水洗水等に順に感光材料を
浸漬して処理するようになっている。また、このように
各処理液によって処理された感光材料は、次に乾燥装置
によって乾燥処理されて仕上げられる。
【0003】このような感光材料の処理に用いられる現
像液、定着液等の処理液は、感光材料の処理に応じて劣
化し(以下「処理劣化」と言う)、次第に処理性能が低
下する。また、時間の経過に伴って酸化等が進行して劣
化する(以下「経時劣化」と言う)。このため感光材料
処理装置では、感光材料の処理量に応じて処理液の補充
を行うようにしている。例えば、装置の稼動開始に先立
って装置の停止中の処理液の経時劣化に応じた補充液の
補充を行い、装置の稼動中は感光材料の処理に応じて所
定のタイミングで補充液の補充を行い、各処理液の活性
度を所定のレベルに維持して一定の品質で感光材料を処
理することができるようにしている。
【0004】ところで、装置の稼動中にあっては、感光
材料による処理液の持ち出しや、処理液の蒸発等のため
に処理槽内の処理液の量が減少する。このため、感光材
料処理装置では、感光材料の処理に応じて補充液を補充
(処理補充)するときに、感光材料によって持ち出され
る処理液の量を考慮して補充量を設定し、さらに蒸発に
よる処理液の減少を補うために、処理補充とは別に予め
設定した所定時間毎に補充液の補充を行い、装置の稼動
中は処理槽内の処理液の液面レベルを一定に保つように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き補充液の補充方法では、処理液の処理性能を一定に
維持することができるが、感光材料の処理量に比べて補
充液の補充量が多くなってしまい、装置のランニングコ
ストが上昇してしまうという問題がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、処理液の劣化を補う補充液の補充量を抑える感
光材料処理装置の補充液補充方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置の補充液補充方法は、処理液を貯留し
た処理槽に補充液を補充しながら感光材料を処理する感
光材料処理装置において、所定のタイミングで処理液の
経時的変化を予め補うように補充液の予備補充を行いな
がらこの補充量を積算すると共に、この積算値から感光
材料の処理に応じて必要補充量を差引き、この差引いた
結果の積算値が所定値より不足したときに、その不足量
のみを処理補充として補充することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
の補充液補充方法は、請求項1の感光材料処理装置の補
充液補充方法であって、前記予備補充が、前記処理槽内
の処理液の蒸発及び処理された前記感光材料によって持
ち出されることによる処理液の減少を補うものであるこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、感光材料の処理に拘らず
所定のタイミングで補充液の予備補充を行っている。こ
の予備補充の目的としては、処理液の経時的な劣化を予
め補うもの等であってよい。すなわち、処理液の経時劣
化を補うための補充を処理液の劣化に先立って所定のタ
イミングで予め行いながら、感光材料の処理を進め、感
光材料の処理に応じた補充液の補充が必要になったとき
に、処理補充を行う。
【0010】これによって、感光材料の処理補充と、処
理液の経時補充等の補充とを別々に行うのと比較して補
充液の補充量を少なくすることができる。特に、処理液
の成分、装置の構造等によって処理液の経時劣化の進行
が抑えることができれば、補充液の補充量を抑えること
ができるが、少なからず処理液の劣化等が進行する場合
は、劣化等が生じた処理液を補充液によって活性化する
のではなく、予め劣化等が生じてもよう状態に活性化し
ておく。
【0011】請求項2の発明では、予備補充として処理
液の蒸発、処理された感光材料によって持ち出されるこ
による処理液の減少分を補う補充を適用している。この
ような処理液の減少は、感光材料の処理による劣化とは
異なるものであり、これらを補うように予め予備補充と
して補充液を補充しておけば、感光材料の処理による劣
化と蒸発等の処理性能の低下を同時に進行させることが
でき、補充液の補充量を抑えることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本実施例に感光材料処理装置の
一例として適用した自動現像装置10を示している。こ
の自動現像装置10は、感光材料の一例である画像露光
済みのフィルム12を現像液、定着液及び水洗水に浸漬
して処理したのち乾燥処理するものである。
【0013】自動現像装置10は、機枠14内に現像槽
16を備えた現像部18、定着槽20を備えた定着部2
2、リンス槽24を備えたリンス部26、水洗槽28を
備えた水洗部30及び乾燥部68が設けられている。現
像槽16、定着槽20、水洗槽28内には、複数のロー
ラ対32、34、36(水洗槽28の場合はローラ対3
2、36)をそれぞれ有する搬送ラック38、40、4
2が、現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されて
いる。ローラ対32、34は、それぞれ対向するローラ
同士の軸芯を結ぶ線が略水平であり、ローラ対36は、
対向するローラ同士の軸線を結ぶ線が略垂直となってお
り、これらのローラ対によってフィルム12を挟持搬送
する略U字状の搬送経路が形成されている。
【0014】フィルム12は挿入口48から自動現像機
10内へ挿入される。この挿入口48の近傍には、フィ
ルム48の通過を検出すると共に、通過しているフィル
ム12の幅寸法を検出するフィルムセンサ80が設けら
れている。このフィルムセンサ80としては、一例とし
て、フィルム12の通過路を挟んで対向する発光素子と
受光素子の対をフィルム12の幅方向に沿って複数配設
して構成することができる。また、フィルム12の通過
に伴って回転する従動ローラを、挿入口48の近傍にフ
ィルム12の幅方向に沿って複数配設し、各従動ローラ
が回転したか否かを検出することにより、フィルム12
の通過及びフィルム12の幅寸法を検出するようにして
もよく、あるいは投光素子と受光素子とが一体化された
反射式であってもよい。
【0015】現像槽16の搬送ラック38には、挿入口
48の内側にローラ対50が設けられており、挿入口4
8から挿入されるフィルム12を挟持して自動現像機1
0内へ導入する。ローラ対50に挟持されたフィルム1
2は、搬送ラック38と一体形成されたガイド板116
(図2参照)に案内され、下向きの搬送方向に変換さ
れ、ローラ対32、34に順に挟持搬送される。次にフ
ィルム12はガイド板118、120(図2参照)に案
内されてU字型に搬送され、ローラ対34、32によっ
て上方へ挟持搬送される。
【0016】また、搬送ラック38の出口側には、下側
のローラの一部が処理液(現像液)に浸漬された状態で
ローラ対52が配設されている。このローラ対52はフ
ィルム12を斜め上方へ案内するように配置され、ガイ
ド板122(図2参照)と共にフィルム12を定着槽2
0側へ受け渡す役目を有している。なお、他の搬送ラッ
ク40、42についても、図示は省略するがガイド板1
16、118、120、122と同様にフィルム12を
案内するガイド板が設けられている。
【0017】一方、定着槽20の搬送ラック40の入口
側には、下側のローラの一部が処理液(定着液)に浸漬
された状態でローラ対54が配設されており、現像槽1
6側からフィルム12を受け取るようになっている。受
け取られたフィルム12は、以下、現像槽16と類似の
構成によって定着槽20内を案内搬送される。
【0018】リンス部26は、定着槽20と水洗槽28
の間に設けられ定着槽20の搬送ラック40に支持され
駆動されるローラ対58を備えている。リンス槽24に
はリンス液(本実施例では水)が貯留されており、この
リンス液を前記ローラ対58の下側のローラによって汲
み上げてフィルム下面を洗浄すると共に、フィルム12
の上下両面に付着した定着液をスクイズする構成であ
る。
【0019】リンス部26を通過したフィルム12は、
水洗槽28の搬送ラック42の入口側に設けられたロー
ラ対64によって挟持され、搬送方向が下向きに変えら
れ、以後、ローラ対32、36によって略U字状に搬送
され、出口側のローラ対66によって搬送方向が水平方
向に転換される。ここで、水洗槽28の搬送ラック42
は、図1の右側の乾燥部68方向へ延長されており、こ
の延長部にはローラ対70が配設されている。フィルム
12は前記ローラ対70に挟持されることによりスクイ
ズされ、水平状態で乾燥部68へ送り出される。
【0020】このように、フィルム12は、挿入口48
から挿入されて各処理槽の搬送ラック38、40、42
に案内されて、現像液、定着液、水洗水に順次浸漬しな
がら搬送されて現像、定着、水洗処理が行われる。ま
た、定着槽20から水洗槽28へ受け渡す途中でリンス
液によってフィルム面が洗浄される。
【0021】また図2に示すように、現像槽16の搬送
ラック38には、蓋部124が設けられている。蓋部1
24は現像槽16の上方の開口を覆うように、フィルム
12の幅方向(図2の奥行き方向)に延設されている。
現像液の基準レベル126は蓋部124の下面よりも若
干上方に設定されており、現像液の液面レベルが基準レ
ベル付近にある場合には、現像液は蓋部124の下面に
接触するようになっており、これによって、現像液が空
気と接触する面積を狭めて、現像液の蒸発、酸化による
劣化等を抑えるようにしている。なお、現像槽16内に
送り込まれたフィルム12は、蓋部124に設けられた
細いスリットを通過して現像液中へ送り込まれ、蓋部1
24をローラ対52との間に設けられたスリットを通過
して現像液外へ送り出される。また、定着槽20の搬送
ラック40、水洗槽28の搬送ラック42にも、現像槽
16の搬送ラック38と同様の蓋部が設けられている。
【0022】乾燥部68には、複数の対向ローラ対72
が等間隔で配設されている。この対向ローラ対72間の
隙間には、乾燥風を送給するチャンバー76に一体的に
形成されたガイド板74が配設されており、フィルム1
2はこのガイド板74によって下流側の対向ローラ対7
2へ確実に案内される。チャンバー76の内部には、図
示しないファンにより生成された空気流を図示しないヒ
ータによって加熱して生成した乾燥風が供給される。ま
たチャンバー76のガイド板74付近には、フィルム幅
方向に沿ってスリット孔76Aが設けられている。従っ
て、乾燥風はスリット孔76Aを介してフィルム12に
向けて吹き付けられ、これによりフィルム12は、対向
ローラ対72に挟持されて排出口78へ向けて搬送され
ながら乾燥される。
【0023】次に図3を参照し、自動現像機10の各処
理槽へ補充液を供給する補充液供給系の構成について説
明する。自動現像機10は現像補充原液槽82、定着補
充原液槽84及び補充水槽86を備えており、現像補充
原液槽82には現像補充原液が貯留されており、定着補
充原液槽84には定着補充原液が貯留されている。これ
らの各補充原液は、専用の容器の装填により、または作
業員の調合により補給される。また補充水槽86には水
道水等の水が貯留されている。
【0024】現像補充原液槽82の底部には管路88の
一端が連結されており、管路88の他端は現像槽16の
上方まで延設されている。管路88の中間部にはベロー
ズポンプ等で構成されるポンプ90が配設されており、
ポンプ90が作動すると、ポンプ90の作動時間に対応
する量の現像補充原液が、現像補充原液槽82から管路
88を介して現像槽16に供給される。ポンプ90は制
御装置92に接続されており、制御装置92によって作
動が制御される。同様に、定着補充原液槽84の底部に
は管路94の一端が連結されており、管路94の他端は
定着槽20の上方まで延設されている。管路94の中間
部にはポンプ96が配設されており、ポンプ96が作動
すると、ポンプ96の作動時間に対応する量の定着補充
原液が、定着補充原液槽84から管路94を介して定着
槽20に供給される。ポンプ96も制御装置92に接続
されており、制御装置92によって作動が制御される。
【0025】また、補充水槽86の底部には管路98の
一端が連結されており、管路98の他端は水洗槽28の
上方まで延設されている。管路98の中間部にはポンプ
100が配設されており、ポンプ100が作動すると、
ポンプ100の作動時間に対応する量の水が、補充水槽
86から管路98を介して水洗槽28へ供給される。ま
た、管路98の補充水槽86とポンプ100との間は管
路102、104に分岐されており、管路102の端部
は現像槽16の上方まで、管路104の端部はリンス槽
24の上方まで、各々延設されている。管路102、1
04の中間部には各々ポンプ106、108が配設され
ており、ポンプ106またはポンプ108が作動する
と、ポンプ106またはポンプ108の作動時間に対応
する量の水が現像槽16またはリンス槽24に供給され
る。ポンプ106、108も制御装置に接続されてお
り、制御装置92によって作動が制御される。
【0026】なお、リンス槽24をオーバフローした水
は定着槽20に供給されるようになっており、定着槽2
0へ水を供給する場合にはポンプ108を作動させ、リ
ンス槽24をオーバフローした水を定着槽20に供給す
る。
【0027】制御装置92はマイクロコンピュータ等を
含んで構成されており、前述のフィルムセンサ80が接
続されて、フィルムセンサ80の検出結果が入力される
ようになっている。また、制御装置92には操作部11
0が接続されている。この操作部110は、自動現像機
10に設けられ自動現像機10を処理可能状態または処
理不能状態とするためのメインスイッチ112等の多数
のスイッチを含んで構成されている。
【0028】次にこの自動現像機10の作用を説明す
る。自動現像機10によって処理を行う場合、作業員は
操作部110のメインスイッチ112を操作して自動現
像機10を処理可能状態とした後に、露光によって潜像
が記録されたフィルム12を、自動現像装置10の挿入
口48から装置内部へ挿入する。自動現像装置10で
は、挿入されたフィルム12を現像部18の搬送ラック
38に設けられたローラ対50によって引き入れて現像
槽16内へ送り込む。
【0029】現像槽16では、搬送ラック38のローラ
対32、34、36によってフィルム12を略U字状に
搬送しながら現像液に浸漬して現像処理を行う。現像部
18での処理が終了したフィルム12は、定着槽20へ
送り込まれる。定着槽20では、搬送ラック40のロー
ラ対32、34、36によってフィルム12を略U字状
に搬送しながら定着液に浸漬して定着処理を行う。定着
槽20での処理が終了したフィルム12は、リンス部2
6を通過する。このリンス部26の通過時に、ローラ対
58に挟持されることによって、フィルム12に付着す
る定着液がスクイズされると共に下側のローラによって
汲み上げられたリンス液によってフィルム液面が洗浄さ
れ、水洗部30へと至る。
【0030】水洗部30の水洗槽28では、搬送ラック
42の搬送ローラ32、36によってフィルム12を水
洗水に浸漬しながら搬送して、フィルム12の水洗を行
い、フィルムの表面から定着液成分を除去する。水洗処
理が終了したフィルム12は、水洗部30から乾燥部6
8へ至る前にローラ対70に挟持されてスクイズされる
と共に水平状態で搬送され、この水平状態が維持されて
乾燥部68へ送り出される。
【0031】乾燥部68に送り込まれたフィルム12
は、対向ローラ対72によって挟持されガイド板74に
よって案内されて略水平に搬送される。このとき、チャ
ンバー76に設けられたスリット孔76Aから吹き出る
乾燥風によってフィルム12の表裏面が乾燥される。乾
燥部68を通過したフィルム12は排出口78を介して
自動現像機10の外部へ排出され、図示しない受け箱へ
ストックされる。自動現像機10の処理可能状態では、
フィルム12が内部に挿入される毎に上記のような処理
が行われる。
【0032】1日の作業が終了すると、作業員はメイン
スイッチ112を操作して自動現像機10の稼動を停止
させる。この装置の稼動停止中は、処理液を加熱するヒ
ータや乾燥部68のファン、ヒータ等の作動を停止さ
せ、制御装置92や補充液供給系等のみが作動を継続し
ているようにしてもよく、また、装置への電源が遮断さ
れているときには、装置の稼動停止時間を測定するタイ
マーのみを作動させるようにしてもよい。
【0033】次に自動現像装置10の装置稼動中におけ
る各処理槽への補充液の補充について現像槽16への補
充液の補充を例に説明する。
【0034】なお、本実施例に適用した自動現像装置1
0では、装置の稼動停止状態で制御装置92や補充液供
給系統が作動可能となっているときには、所定時間毎
に、現像槽16内の現像液の蒸発を補うように所定の希
釈比率で現像補充原液と希釈用の水を供給して、現像槽
16内の現像液の液面レベルが下降しないようにしてい
る。なお、現像槽16には、蓋部124を設けて開口率
を狭めているため、現像液の液面レベルが大幅に下降し
ない場合、現像液が空気と接触する面積を狭くすること
ができ、現像液が空気と接触することによる劣化を極力
抑えて、装置の稼動停止中の補充液の補充量を少なくす
ることができる。
【0035】また、1日の作業を開始する際に、自動現
像装置10のメインスイッチをオンすると、ヒータやフ
ァン等が作動を開始し、立ち上げ処理を行う。さらに、
例えばフィルム12の処理に先立って装置の稼動停止中
及び前日までの現像液の経時劣化を補うための補充液の
補充を行う。これは、自動現像機10の稼動停止中での
経過時間をタイマによって測定し、前記稼動停止中の積
算量に対しての未補充分を補充し、補充液供給系統が作
動してしないときは、装置の稼動停止時間に応じて予め
設定されている量の補充液を補充して、装置の稼動開始
時に現像液が所定の処理性能となるようにしておく。
【0036】次に、自動現像機10が稼動中に実行され
る現像槽16への補充処理について、図4に示すフロー
チャートを参照して説明する。なお、このフローチャー
トは、装置の稼動停止によって終了するようになってい
る。
【0037】自動現像装置10では装置の稼動立ち上げ
処理が終了して、フィルム12の処理が可能となると、
最初のステップ200で、予め設定した補充量XE の補
充をポンプ90、106を所定の比率で作動させて行
い、補充用タイマをスタートさせ(ステップ202)、
自動現像装置10でフィルム12の処理を開始する。こ
のときの補充液の希釈率(現像補充原液と水の比率)
は、フィルム12の処理によって劣化した現像液に対す
る補充液の希釈率と同様とする。
【0038】次のステップ204では、自動現像装置1
0でフィルム12の処理が行われ、フィルム12の処理
に対する補充を行うか否かを判定する。挿入口48に設
けたフィルムセンサ80が、装置内にフィルム12が挿
入されたことを検出していないときは、ステップ206
へ移行して、補充用タイマが所定時間となり、蒸発補充
のタイミングとなったかを判定している。
【0039】フィルム12の処理が行われずに、補充を
行うタイミングとなると、ステップ208で、予め記憶
されている所定時間当たりの蒸発補充量XE をポンプ9
0、106を作動させて所定の希釈率で現像補充原液と
水を現像槽16へ補充液として補充する。次のステップ
210では、この蒸発補充量XE を積算値XS として加
算し、補充用タイマをリセット/スタートさせる(ステ
ップ212)。なお、積算値XS は、装置の稼動に先立
って予めリセットされている。
【0040】このように自動現像装置10で、装置の稼
動中は、フィルム12の処理に拘らず所定時間毎に、現
像槽16から蒸発する現像液の量に応じて補充液を現像
槽16へ補充するようにしているため、蒸発によって現
像槽16内の現像液の量が減少してしまうのを防止する
ことができる。
【0041】ここで、フィルムセンサ80が挿入口48
から自動現像装置10内へ送り込まれるフィルム12を
検出すると、ステップ204からステップ214へ移行
して、フィルムセンサ80によって検出した処理量(例
えば処理面積)から、このフィルム12の処理による現
像液の劣化を補うことのできる必要補充量Xを演算す
る。
【0042】次のステップ216では、演算された必要
補充量Xを積算値XS から差し引き、ステップ218で
は、この差から補充量が不足しているか否かを判定して
いる。すなわち、蒸発補充として予め補充している補充
液によって、フィルム12の処理による現像液の劣化を
補うことができるか否かを判定しており、積算値XS
「0」以下となっていなければ、蒸発補充として補充し
ている補充液によって現像液の処理性能を維持すること
ができると判断する。
【0043】このとき、フィルム12の処理が進行して
積算値XS が減少して、積算値XSが「0」以下となる
と、蒸発補充量として補充してある補充液の量では、現
像液の処理劣化を賄いきれず現像液の劣化を抑えること
ができなくなると判断でき、ステップ218では肯定判
定がなされる。
【0044】ステップ218で肯定判定されると、次の
ステップ220では、補充液の不足分、すなわち、前回
までの積算値XS と必要補充量Xとの差が補充量として
設定されて、この補充量に応じてポンプ90、106が
所定の比率で現像補充原液と水を現像槽へ補充液として
補充する。この後は、ステップ222で、積算値XS
リセットして、ステップ204へ戻るようになってい
る。
【0045】自動現像装置10では、稼動中はこの制御
を繰り返して行い、現像槽16内の現像液が蒸発等によ
って所定レベル以下とならないようにすると共に、現像
液の処理性能を維持するようにしている。
【0046】これによって、図5に示されるように、本
実施例では、装置の稼動開始後、フィルム12の処理枚
数が少ない段階では、フィルム12の所定面積当たり
(例えば大全1枚当たり)の基準補充量に対して、補充
液の量が多くなるが、処理の経過に伴って、従来、フィ
ルム12の処理に応じた補充液の補充と、現像液の蒸発
を補うための補充を別々に行うのと比べて、補充液の量
を抑えることができる。なお、図5では、均等間隔でフ
ィルム12を処理したときを示している。
【0047】本実施例では、積算値XS が所定値(本実
施例では「0」)まで減少しないと、フィルム12の処
理に対する補充を行っていないため、従来より単位処理
量当たりの補充量が従来より少なくなり、より基準値に
近づいている。このため、特にフィルム12の処理量が
多くなると、補充量の差が明確になり、本実施例では、
従来に比べて格段に補充量を少なくすることができるこ
とが判る。
【0048】また、現像液の蒸発量のみでなく、フィル
ム12によって現像槽16から持ち出される現像液に対
する補充を装置の稼動開始時に補充すると共に、所定量
のフィルム12を処理する毎に、所定量のフィルム12
を処理することによって持ち出される現像液に対する補
充液を補充することもできる。これによって、フィルム
12の処理に応じて補充するときに、フィルム12によ
って持ち出される量を考慮する必要がなくなり、必要補
充量Xを少なくすることができると共に、フィルム12
によって持ち出される現像液に対する補充液をフィルム
12の処理に用いることができ、自動現像装置10の補
充液の使用量を抑えることができる。
【0049】なお、本実施例では、所定時間毎に蒸発補
充を行い、また、所定量のフィルム12の処理毎に補充
液を補充するようにしたが、補充タイミングはこれらに
限定するものではなく、フィルム12の処理による劣化
に対して行う補充とは別に行われる補充を、フィルム1
2の処理に先立って予め行っておけばよい。このとき、
一度に多量の補充するのではなく、従来の補充量を前も
って補充するようにすればよい。
【0050】このとき、自動現像装置10において、開
口率を小さくするなどして現像液の処理性能の経時的劣
化を抑えた構造としたり、経時的劣化の少ない現像液を
用いることによって、補充液をより効率よく使用するこ
とができ、補充液の消費量を抑えるのに極めて効果があ
り、本発明の適用により好ましい。
【0051】なお、本実施例では、フィルム12の処理
の開始に先立って予備補充液を自動的に供給するように
したが、作業員が手動で補充するようにして、この補充
した量を積算値XS として積算を開始するようにしても
よい。また、このフィルム12の処理に開始に先立って
補充される補充液の量は、処理中の補充量XE と異なる
量であってもよく、極めて少ない量であってもよい。こ
のときは、次に補充量XE の補充を行うまでは、従来と
略同一の補充量となり、より補充液の量を少なくするこ
とができる。
【0052】なお、上記では現像槽16への補充液の補
充処理を例に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、定着槽20等への補充液の補充を行う場合
に適用することも可能である。
【0053】また、本実施例では、フィルム12を処理
する自動現像装置10を用いて説明したが、感光材料処
理装置としては他の構成であってもよく、また、印画紙
等の他の感光材料を処理する感光材料処理装置における
補充液の補充方法として適用が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の感光材料処理
装置の補充液補充方法では、処理液の蒸発や感光材料に
よって持ち出されることによる処理液の減少を補うため
の補充液の補充量を、感光材料の処理によって劣化を補
うための処理液の補充量として積算して、感光材料の処
理による劣化を補うための必要補充量が不足したときに
補充液の補充を行う。これによって、補充液の補充量の
不要な消費を抑えて装置のランニングコストを大幅に低
減させると共に、処理液等が不必要に排出されることが
ないので、廃液量を減少させることができる優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した感光材料処理装置である自
動現像装置の概略構成図である。
【図2】現像槽内の概略構造を示すフィルムの搬送方向
に沿った断面図である。
【図3】自動現像装置の補充液供給系統を示す概略構成
図である。
【図4】制御装置での現像槽への補充液の補充の一例を
示すフローチャートである。
【図5】均等間隔でフィルムを処理したときの時間に対
するフィルムの単位面積当たりの補充量を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 12 フィルム(感光材料) 16 現像槽 20 定着槽 80、106 ポンプ 82 現像補充原液槽 92 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を貯留した処理槽に補充液を補充
    しながら感光材料を処理する感光材料処理装置におい
    て、所定のタイミングで処理液の経時的変化を予め補う
    ように補充液の予備補充を行いながらこの補充量を積算
    すると共に、この積算値から感光材料の処理に応じて必
    要補充量を差引き、この差引いた結果の積算値が所定値
    より不足したときに、その不足量のみを処理補充として
    補充することを特徴とする感光材料処理装置の補充液補
    充方法。
  2. 【請求項2】 前記予備補充が、前記処理槽内の処理液
    の蒸発及び処理された前記感光材料によって持ち出され
    ることによる処理液の減少を補うものであることを特徴
    とする請求項1の感光材料処理装置の補充液補充方法。
JP16807393A 1993-07-07 1993-07-07 感光材料処理装置の補充液補充方法 Pending JPH0728220A (ja)

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