JP2003280152A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JP2003280152A
JP2003280152A JP2002081488A JP2002081488A JP2003280152A JP 2003280152 A JP2003280152 A JP 2003280152A JP 2002081488 A JP2002081488 A JP 2002081488A JP 2002081488 A JP2002081488 A JP 2002081488A JP 2003280152 A JP2003280152 A JP 2003280152A
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JP
Japan
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photosensitive material
processing
liquid
tank
roller
Prior art date
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JP2002081488A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Keiichi Fujimoto
圭一 藤本
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の水を用いることなく、液外の搬送ロー
ラ対の効率的な洗浄を可能とする。 【解決手段】 クロスオーバー部242に設けている液
外の搬送ローラ対238に対向するスプレーパイプ27
2には、感光材料22A、22B、22Cの幅方向の両
端部が接触するローラ238Aの周面の位置のそれぞれ
に対向するように小孔278、280、282が形成さ
れていると共に、感光材料の幅方向の中間部が接触する
位置に対向して小孔276が形成されている。これによ
り、水ポンプから供給される水は、小孔276からロー
ラ238Aの軸線方向に沿って拡散しながらローラ23
8A、238Bの軸線方向の中間部を洗浄し、小孔27
8〜282のそれぞれからローラの軸線方向の外方へ拡
散されることにより、感光材料と接触することにより処
理液が付着しやすい軸線方向の両端部側を効率的に洗浄
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に
浸漬して現像処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば
印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、
印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違い
がないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うと
きには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必
要がある。
【0003】このような検版には、検版用の感光材料を
印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラ
ープルーフ)が用いられる。
【0004】近年、DTPの普及により印刷用の画像デ
ータに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することが
ある。このような刷版の作成に先立って、カラープルー
フを作成するときには、検版用の感光材料を画像データ
に応じて露光する画像露光装置を出力装置(セッター)
として、この出力装置に、感光材料の現像処理を行う自
動現像装置(以下「プロセッサ」とする)を連結したカ
ラープルーフ作成装置が用いられる。
【0005】プロセッサは、出力装置から送り込まれる
感光材料を、ローラ対によって挟持して搬送し、現像
液、漂白定着液及びリンス液あるいは水洗水に順に浸漬
して現像処理するようになっている。
【0006】ところで、感光材料を複数の処理槽のそれ
ぞれに貯留している処理液に順次浸漬しながら処理する
プロセッサでは、上流側の処理槽から感光材料を引出し
ながら下流側の処理槽へ案内して送り込むクロスオーバ
ー部が設けられている。
【0007】このクロスオーバー部は、上流側の処理槽
及び下流側の処理槽のそれぞれの液外に感光材料を挟持
する搬送ローラ対が設けられ、また、この搬送ローラ対
の間に、感光材料が上方へ凸状となるように湾曲させな
がら搬送するクロスオーバーガイドが設けられている。
【0008】このように構成されているクロスオーバー
部では、上流側の処理槽の液外に設けた搬送ローラ対
が、上流側の処理槽内の処理液中から感光材料を引出し
ながらクロスオーバーガイドへ向けて送り出す。これに
より、感光材料は、クロスオーバーガイドに案内されて
下流側の処理槽の液外に配置されている搬送ローラ対へ
送り込まれ、この搬送ローラ対に挟持搬送されることに
より、下流側の処理槽の処理液中へ送り込まれる。
【0009】一方、液外に設けられている搬送ローラ対
には、それぞれのローラの表面に、感光材料によって上
流側の処理槽から持ち出された処理液が付着する。ロー
ラの表面に付着した処理液は、新たに処理される感光材
料の表面に汚れとして転写(付着)したり、処理液中の
水分が蒸発して処理液成分がローラの表面に析出して、
感光材料の表面に傷等を生じさせるなどして、感光材料
の仕上がりを損ねてしまうことがある。
【0010】このような、感光材料の仕上がり品質の低
下を防止するために、液外に配置するローラに対向する
ようにスプレーパイプを配置し、このスプレーパイプか
らローラの周面へ供給する水によってローラの周面の洗
浄が行われるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液外の
ローラの洗浄用に設けられているスプレーパイプは、そ
の長さ方向に吐出孔が一定間隔で形成されて、ローラの
軸線方向に沿った全域を均一に洗浄するようになってい
る。このために、感光材料の幅寸法に合わせてローラの
軸線方向に沿った長さを長くすると、このローラを洗浄
するために多量の水が必要となってしまう。
【0012】また、液外に配置したローラを洗浄した水
は、該当する処理槽に回収することにより、処理槽へ補
充する補充液の希釈に用いられるが、ローラの洗浄に多
量の水を用いると、その水によって処理液が薄まって、
適正な処理性能が得られなくなってしまうという問題が
生じる。
【0013】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、液外に配置したローラの洗浄を少量の水で効率的
に行う自動現像装置を提案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像露光された感光材料を搬送しながら、
複数の処理槽のそれぞれに貯留している処理液に浸漬し
て処理する自動現像装置であって、前記処理槽のそれぞ
れに設けられて前記感光材料を浸漬しながら案内搬送す
る処理ラックと、前記処理槽に貯留している処理液の液
面上方に設けられて処理液中から送り出される感光材料
を挟持して送り出す液外搬送ローラ対と、前記液外搬送
ローラ対の上方側のローラに対向して配置されて、前記
ローラの前記感光材料の搬送方向と直交する幅方向の両
端部近傍に対向する位置へ向けて水を吐出可能とする吐
出口が形成されたスプレーパイプと、前記スプレーパイ
プへ供給することにより前記液外搬送ローラ対の周面を
介して前記処理槽へ水を供給する給水手段と、を含むこ
とを特徴とする。
【0015】この発明によれば、給水手段からスプレー
パイプへ水を供給することにより、この水をスプレーパ
イプから液外搬送ローラ対の上側ローラの周面へ吐出し
て、上側ローラと下側ローラの周面を洗浄した後に処理
槽へ回収させることにより、水を処理槽へ供給する。
【0016】このとき、スプレーパイプには、液外搬送
ローラ対の上側ローラの周面で感光材料の幅方向の両端
部が接触する位置の近傍に水を吐出するように吐出口を
設けている。
【0017】液外搬送ローラ対によって処理液中から送
り出された感光材料を挟持して、感光材料から処理液を
絞り落としながら搬送するときには、主に、上下のロー
ラの周面上では、感光材料の幅方向の両端部が接触する
位置に処理液が付着する。
【0018】ここから、この感光材料の幅方向の両端部
が接触する位置の近傍に向けてスプレーパイプから水を
吐出するようにすることにより、少量の水でも、液外搬
送ローラ対の上下のローラの周面から確実に処理液を洗
い落とすことができる。すなわち、効率的なローラ洗浄
が可能となり、多量の水を用いることなく、確実な液外
搬送ローラ対の洗浄が可能となる。
【0019】このような本発明では、前記感光材料の両
端部が接触する位置よりも僅かに感光材料の幅方向の内
方側で、ローラの周面の軸線方向に沿った外方に拡散す
るように水を吐出することが好ましい。
【0020】また、本発明では、前記スプレーパイプ
に、前記ローラの前記感光材料の幅方向の中間部に対向
する位置に前記給水手段から供給される水を吐出する吐
出口を含むことが好ましい。
【0021】請求項3に係る発明は、前記液外搬送ロー
ラ対と共に前記感光材料を上流側の処理槽から下流側の
処理槽へ案内搬送する液外搬送手段を形成するときに、
前記液外搬送ローラ対から送り出された前記感光材料を
湾曲させながら下流側の処理槽内の処理液中へ案内する
液外ガイド部材を含むことを特徴とする。
【0022】この発明によれば、所謂クロスオーバー部
である液外搬送手段を、上流側の処理槽の液外に設けて
いる液外搬送ローラ対と、この液外搬送ローラ対から送
り出される感光材料を、下流側の処理槽内の処理液中へ
送り込むように案内する液外ガイド部材によって形成
し、下流側の処理槽の上流部の液外に設けていた液外搬
送用のローラ対を省略する。
【0023】これにより、液外に配置する搬送ローラ対
が少なくなるので、液外の搬送ローラ対を洗浄するため
の水の量を少なくでき、又、同量の水で洗浄するときに
は、より確実な洗浄が可能となる。
【0024】このような本発明に適用される液外ガイド
部材は、少なくとも感光材料が接触する面に、テフロン
(R)コーティングなどの滑り性の向上を図る手段を設
けることが好ましく、これにより、感光材料の確実な案
内が可能となる。
【0025】また、請求項4に係る発明は、前記液外搬
送ローラ対の下側のローラの下方に、前記処理槽内の処
理液の液面を覆うと共に前記感光材料の通過可能なスリ
ット状の挿通口を形成するガイド部材が設けられている
ときに、前記ガイド部材の前記下側ローラに対向する上
面を、前記処理槽の槽壁側が上方となるように水平方向
に対して所定角度で傾斜させていることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、処理槽内の処理液の液
面を覆うようにガイド部材を設けているときに、液外搬
送ローラ対に対向するガイド部材の上面を、処理槽の槽
壁側が高くなるように傾斜させることにより、液外搬送
ローラ対から落下した水が、ガイド部材の上面に溜まる
ことなく処理槽内に流れ落ちるようにしている。
【0027】これにより、ガイド部材の上面やガイド部
材の上面と液外搬送ローラ対の下側ローラの周面の間
に、処理液や処理液成分を含んだ水が溜まって、液外搬
送ローラ対によって搬送される感光材料を汚したり、損
傷させて仕上がり品質を損ねてしまうのを確実に防止す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適
用したカラープルーフ作成装置10を示している。この
カラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を
施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像
装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プ
ロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、
ストッカー16が設けられている。
【0029】セッター12には、内部を遮光する機枠1
8内にマガジン20が装填される。このマガジン20に
は、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容
されている。また、セッター12には、感光材料22に
画像を形成する記録部24が設けられている。この記録
部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備え
ている。
【0030】セッター12では、マガジン20から感光
材料22を引き出すと、図示しないカッタによって所定
長さに切断して記録部24へ送り出す。これにより、感
光材料22がシート状となって記録部24に送り込まれ
る。
【0031】記録部24では、この感光材料22を、感
光層側の面を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面
の所定位置に巻き付ける。また、記録部24では、回転
ドラム26に設けている図示しない吸着手段により、回
転ドラム26に感光材料22を吸着保持する。
【0032】記録部24では、回転ドラム26の所定位
置に感光材料22を巻き付けて吸着保持すると、回転ド
ラム26を所定の速度で高速回転させながら、回転ドラ
ム26の回転に同期させて、画像データに応じて変調し
た光ビームを記録ヘッド部28から感光材料22へ照射
することにより感光材料22を走査露光し、感光材料2
2に画像データに応じた画像露光を施す。なお、セッタ
ー12では、R、G、Bの各色に分解した画像データに
基づいて感光材料22を走査露光することにより、感光
材料22にカラー画像を形成するようにしている。
【0033】セッター12は、感光材料22への画像露
光が終了すると、この感光材料22を回転ドラム26か
ら取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠
18のプロセッサ14側に形成している排出口30から
プロセッサ14へ送り出す。
【0034】セッター12では、所定範囲であれば幅寸
法の異なる感光材料22への画像露光が可能となってお
り、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム2
6の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料2
2を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。こ
れにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感
光材料22が挿入されるようになっている。
【0035】なお、セッター12では、一例として、幅
寸法が506mm(幅寸法X1)の感光材料22A、6
60mm(幅寸法X2)の感光材料22B及び820m
m(幅寸法X3)の感光材料22Cへの画像露光を施す
ようになっている(以下、総称するときには、感光材料
22とする)。これにより、A1(660mm×940
mm)、A2(506mm×660mm)、A3(50
6mm×350mm)及びB1(820mm×1100
mm)、B2(820mm×660mm)の各サイズで
の画像形成が可能となっている。
【0036】プロセッサ14では、感光層側の面が下方
へ向けられた状態で搬送しながら所定の処理を行うよう
にしている。すなわち、プロセッサ14では、感光層側
の面が下方へ向けられた状態でセッター12から送り込
まれる感光材料22をそのままで搬送して処理すること
により、感光材料22の感光層側の面を反転させるスイ
ッチバック部等を設けるスペースを省くと共に、感光材
料22の反転処理を行うための時間を短縮して、カラー
プルーフの迅速な作成が可能となるようにしている。
【0037】図2に示すように、プロセッサ14には、
機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けら
れている。また、機枠32内には、処理液処理部34の
セッター12側に導入部38が形成されている。なお、
処理液処理部34、乾燥部36及び導入部38の間は、
図示しない隔壁によって区画されている。
【0038】プロセッサ14には、セッター12の排出
口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状
の挿入口40が形成され、処理液処理部34と導入部3
8の間にスリット状の挿通口42が形成されている。ま
た、導入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、
搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0039】プロセッサ14は、セッター12からの搬
出信号によって図示しない駆動手段を作動させて、搬送
ローラ対44、46を所定速度で回転駆動する。
【0040】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22は、搬送ローラ対44に達すると、搬送ロー
ラ対44に挟持され、セッター12から引出されながら
挿通口42へ向けて挟持搬送され、さらに、搬送ローラ
対46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液処理部
34へ送り込まれる。また、搬送ローラ対44の下流近
傍に感材検出センサ(図4に示す感材検出センサ23
4)が設けられ、この感材検出センサ234によって搬
送ローラ対44での感光材料22の挟持の有無を検出で
きるようになっている。なお、導入部38には、挿入口
40にガイド48が配置され、搬送ローラ対44、46
の間にガイド50が配置されて、感光材料22を挿入口
40から処理液処理部34へ確実に案内搬送できるよう
になっている。
【0041】処理液処理部34には、処理タンク52が
設けられている。処理タンク52には、処理槽として感
光材料22の搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する
現像槽54、漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及
びリンス液もしくは水洗水を貯留するリンス槽58、6
0、62が形成されている。
【0042】現像槽54には、処理ラック64が配設さ
れ、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されて
いる。また、リンス槽58〜62のそれぞれには、処理
ラック68A、68B、68Cが配設されている。
【0043】これにより、導入部38から処理液処理部
34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂
白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれ
を略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリ
ンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリ
ンス処理が施される。なお、互いに隣接する処理ラック
の間には、後述するクロスオーバー部が形成されてお
り、感光材料22は、このクロスオーバ部によって上流
側の処理槽から下流側の処理槽へ円滑に湾曲されながら
案内搬送される。
【0044】リンス処理が終了して最下流のリンス槽6
2から送り出される感光材料22は、処理液処理部34
と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通
口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0045】乾燥部36には、挿通口70側にローラ7
2が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられて
いる。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にロ
ーラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にロ
ーラ80が設けられており、これらのローラ72、7
4、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻き
掛けられている。
【0046】このメッシュベルト82は、図示しない駆
動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ7
2、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の
搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の
搬送方向である挿通口70側から排出口74側へ移動す
る。
【0047】また、乾燥部36には、挿入側のローラ7
2に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向
するローラ86が設けられている。これにより、処理液
処理部34から乾燥部36に送り込まれた感光材料22
は、ローラ72、84によって挟持されて乾燥部36内
に引き入れられると共に、メッシュベルト82の下面に
沿って、ローラ76、86の間へ向けて送り出される。
また、ローラ76、86は、感光材料22を挟持する
と、この感光材料22を排出口74から機外(機枠32
外)へ送り出す。
【0048】なお、ローラ76の上方には、テンション
ローラ88が設けられており、ローラ78、80の間
で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き
掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定
の張力が付与されている。
【0049】一方、乾燥部36には、ローラ72、76
の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が
設けられている。このチャンバー90には、図示しない
乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給される
ようになっている。
【0050】また、チャンバー90には、メッシュベル
ト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されて
いる。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュ
ベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料2
2の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャ
ンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92か
らメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0051】なお、ローラ72、76の間には、抑えロ
ーラ94が設けられており、この抑えローラ94とテン
ションローラ88によって、噴出し口92から噴出され
る乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるの
を防止している。
【0052】ローラ72、74から送り出される感光材
料22は、噴出し口92から噴出される乾燥風によって
メッシュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベル
ト82が回転駆動されていることにより、メッシュベル
ト82と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動
する。
【0053】このときに、感光材料22は、乾燥風によ
って加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより
蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去され
て、乾燥が促進される。
【0054】一方、図3に示すように、プロセッサ14
には、各処理槽内の処理液を循環する処理液循環機構及
び、経時的ないし感光材料22の処理量等に応じた予め
設定されているタイミングで各処理槽に補充液を補充す
る補充機構が設けられている。
【0055】プロセッサ14の処理液処理部34には、
循環機構を形成する循環ポンプ100、102、10
4、106、108が設けられている。
【0056】循環ポンプ100の吐出側には、配管11
0Aの一端が連結しており、この配管110Aの他端が
現像槽54の底部に開口している。また、循環ポンプ1
00の吸引側には、配管110Bの一端が連結してお
り、この配管110Bの他端が現像槽54の側壁に開口
しており、循環ポンプ100が作動することにより、現
像槽54内の現像液が側壁から吸引されて底部から吐出
される。これにより、現像槽54内の現像液の循環及び
攪拌がなされる。
【0057】循環ポンプ102の吐出側には、配管11
2Aの一端が連結され、この配管112Aの他端が漂白
定着槽56の底部に開口し、吸引側には、配管112B
の一端が連結され、この配管112Bの他端が漂白定着
槽56の側壁に開口している。また、循環ポンプ104
〜108のそれぞれの吐出側には、配管114A、11
6A、118Aの一端が連結し、それぞの配管114
A、116A、118Aの他端がリンス槽58、60、
62の底部に開口し、循環ポンプ104〜108のそれ
ぞれの吸引側には、配管114B、116B、118B
の一端が連結し、それぞれの配管114B、116B、
118Bの他端がリンス槽58、60、62のそれぞれ
の側壁に開口している。
【0058】これにより、処理液処理部34では、循環
ポンプ102〜108が作動すると、漂白定着槽56内
の漂白定着液、リンス槽58〜62のリンス液の循環お
よび攪拌がなされる。
【0059】一方、配管110Aには、フィルタ120
及び温調手段を形成するヒータ122、124と温度セ
ンサ126が設けられており、処理液処理部34では、
現像槽54内の現像液の循環/攪拌を行うときに、フィ
ルタ120によって現像液中の浮遊物をろ過可能とする
と共に、ヒータ122、124及び温度センサ126に
よって、現像液が感光材料22を適切に処理可能となる
ように予め設定されている温度に温調可能となるように
している。
【0060】また、漂白定着液用の配管112Aには、
フィルタ128、ヒータ130、132及び温度センサ
134が設けられており、処理液処理部34では、フィ
ルタ128によって漂白定着液中の浮遊物をろ過可能と
すると共に、ヒータ130、132及び温度センサ13
4によって、漂白定着液を、感光材料22が適切に処理
される予め設定されている温度に温調可能となるように
している。
【0061】さらに、リンス液用の配管114Aには、
フィルタ136、ヒータ138及び温度センサ140が
設けられ、配管116Aには、フィルタ142、ヒータ
144及び温度センサ146が設けられ、配管118A
には、フィルタ148、ヒータ150及び温度センサ1
52が設けられている。これにより、リンス槽58〜6
2内のリンス液は、フィルタ136、142、148に
よって浮遊物がろ過可能となっていると共に、ヒータ1
38と温度センサ140、ヒータ144と温度センサ1
46及び、ヒータ150と温度センサ152によって、
予め設定された温度に温調可能となるようにしている。
【0062】なお、プロセッサ14では、ヒータ12
2、124、130、132、138、144、150
として、処理液の管路を囲う鋳物中に電気ヒータを埋め
込んだ所謂鋳込みヒータを用いている。また、配管11
0A〜118Aのそれぞれは、中間部で分岐されて、感
光材料22の搬送方向と直交する幅方向に沿った複数箇
所で処理槽の底部に連結して開口しており、これによ
り、感光材料22の幅方向に沿った複数箇所から処理液
と拡散させながら吐出するようになっている。
【0063】一方、プロセッサ14には、現像補充原液
を貯留する補充タンク154、漂白定着補充原液を貯留
する補充タンク156、158及び現像補充原液、漂白
定着補充原液の希釈及びリンス液として用いる水を貯留
する給水タンク160が設けられている。また,処理液
処理部34には、補充ポンプ162、164、166及
び給水ポンプ168、170、172、174、17
6、178が設けられている。
【0064】補充ポンプ162の吐出側には、配管18
0Aの一端が連結しており、この配管180Aの他端が
補充ノズル182を介して現像槽54の上部に開口し、
吸引側には、配管180Bの一端が連結し、この配管1
80Bの他端が補充タンク154内に開口している。
【0065】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ162が作動すると、補充タンク154内の現像
補充原液が補充液として現像槽54に補充される。
【0066】補充ポンプ164の吐出側には、配管18
4Aの一端が連結され、この配管184Aの他端が補充
ノズル186を介して漂白定着槽56の上部に開口し、
吸引側には、配管184Bの一端が連結され、この配管
184Bの他端が補充タンク156内に開口している。
また、補充ポンプ166の吐出側には、配管188Aの
一端が連結され、この配管188Aの他端が補充ノズル
190を介して漂白定着槽56の上部に開口し、吸引側
には、配管188Bの一端が連結され、この配管188
Bの他端が補充タンク158内に開口している。
【0067】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ164、166が作動すると、補充タンク15
6、158内の漂白定着補充原液のそれぞれが、補充ノ
ズル186、190から補充液として漂白定着槽56へ
補充される。
【0068】なお、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、2液に分離されている漂白定着補充原液を所定
比率で混合することにより漂白定着補充原液を形成する
ようにしているが、これに限らず、1液の漂白定着補充
原液を用いるものであっても良い。
【0069】また、補充ノズル182、186、190
のそれぞれは、略U字状に屈曲されて、現像槽54、漂
白定着槽56のそれぞれの側壁を跨ぐように配置されて
開口端が現像液及び漂白定着液に挿入されており、これ
により、補充ノズル182、186、190および配管
180A、184A、188A内に空気が入り込んで補
充用の原液を疲労劣化させてしまうのを防止している。
【0070】給水ポンプ168の吐出側には、配管19
2Aの一端が連結され、この配管192Aの他端が現像
槽54の上部に開口し、給水ポンプ170の吐出側に
は、配管192Bの一端が連結され、この配管192B
の他端が漂白定着槽56の上部に開口している。
【0071】また、給水ポンプ172〜176のそれぞ
れの吐出側には、配管192C、192D、192Eの
一端が連結し、配管192C、192D、192Eの他
端がリンス槽58、60、62の上部に開口し、給水ポ
ンプ178の吐出側には、配管194の一端が連結さ
れ、この配管194の他端が、補充ノズル196を介し
て、リンス槽62の上部に開口している。
【0072】さらに、給水タンク160内には、配管1
98の一端が開口し、この配管198が中間部で分岐さ
れて、給水ポンプ168〜178の吸引側に連結してい
る。
【0073】これにより、処理液処理部34では、給水
ポンプ168が作動することにより現像槽54へ、現像
補充原液の希釈用の水が給水タンク160から供給さ
れ、給水ポンプ170が作動することにより漂白定着槽
56へ漂白定着補充原液の希釈用の水が給水タンク16
0から供給される。また、処理液処理部34では、給水
ポンプ178が作動することにより、給水タンク160
内の水がリンス液としてリンス槽62へ補充される。
【0074】また、処理液処理部34では、給水ポンプ
172、174、176のそれぞれが作動することによ
り、給水タンク158内の水がリンス槽58〜60のそ
れぞれに吐出される。
【0075】なお、処理タンク52には、現像槽54及
び漂白定着槽56内にオーバーフロー管54A、56A
が設けられており、補充液の補充によって余剰となった
現像液および漂白定着液が、オーバーフロー管54A、
56Aから排出されるようになっている。
【0076】また、処理タンク52には、リンス槽58
内にオーバーフロー管58Aが設けられており、プロセ
ッサ14では、リンス槽62にリンス液として水を補充
することにより、リンス槽62で余剰となった水(リン
ス液)が、リンス槽60へオーバーフローする。また、
リンス槽60で余剰となった水は、リンス槽58へオー
バーフローし、これによりリンス槽58で余剰となった
水がオーバーフロー管58Aから排出される所謂カスケ
ード方式による給水を行うようになっている。
【0077】一方、図5に示すように、プロセッサ14
の制御部250には、図示しないマイコンを備えたコン
トローラ252が設けられている。
【0078】このコントローラ252には、前記した現
像槽54に対して設けられている循環ポンプ100、補
充ポンプ162、給水ポンプ168、ヒータ122、1
24、温度センサ126が接続している。
【0079】また、現像槽54には、現像液の液面の下
限レベルを検出する液面センサ258が設けられてお
り、この液面センサ258がコントローラ252に接続
している。
【0080】さらに、プロセッサ14には、現像液を加
熱するヒータ122に対向して、ヒータ122の冷却用
の冷却ファン264が設けられており、この冷却ファン
264がコントローラ252に接続している。
【0081】コントローラ252は、循環ポンプ100
を作動させながら、温度センサ126によって現像液の
温度検出を行い、この検出温度に基づいてヒータ12
2、124及び冷却ファン230を作動させて現像液の
温調を行う。このとき、コントローラ252は、ヒータ
122、124のオン/オフ制御によって現像液を加熱
すると共に、ヒータ122をオフした時に、冷却ファン
230を作動させることにより、ヒータ122を冷却し
て、ヒータ122の余熱による現像液の温度上昇を抑え
て、高精度の温調が可能となるようにしている。
【0082】また、コントローラ252は、経過時間や
感光材料22の処理量が所定量に達するごとなどの予め
設定されているタイミングで、補充ポンプ162と給水
ポンプ168を作動させて、所定量の現像補充原液とこ
の現像補充原液を所定比率で希釈する水を補充液として
補充することにより、現像槽54内に貯留している現像
液の処理性能を一定に保つようにしている。
【0083】なお、このコントローラ252には、漂白
定着槽56に対して設けられている循環ポンプ102、
補充ポンプ164、166、給水ポンプ170、ヒータ
130、132、温度センサ134、液面センサ、冷却
ファン(図示省略)及びリンス槽58〜62に対して設
けられている循環ポンプ104〜108、給水ポンプ1
72〜178、ヒータ138、144、150、温度セ
ンサ140、146、152が接続して、コントローラ
252に制御されている。また、プロセッサ14には、
漂白定着槽56、リンス槽58〜62のそれぞれに液面
センサが設けられ、ヒータ130、138、144、1
50のそれぞれに対向する冷却ファンが設けられてお
り、これらがコントローラ252に制御されるが、本実
施の形態では、詳細な図示及び説明を省略する。
【0084】また、コントローラ252には、乾燥部3
6に対して設けられている図示しない乾燥ファンやヒー
タ、温度センサ等が接続していると共に、挿入口40に
挿入される感光材料22を検出する感材検出センサ26
0及び感光材料22を搬送するための駆動源となる駆動
モータ262が接続している。
【0085】また、コントローラ252には、操作パネ
ル254が接続している。この操作パネル254は、機
枠32の上面側の所定位置に設けられ、図示しないキー
操作によってプロセッサ14の電源のオン/オフから各
種の設定が可能となっており、また、操作パネル254
に設けている図示しない表示手段によってプロセッサ1
4の動作状態や各種の設定状態の確認が可能となってい
る。
【0086】コントローラ252は、操作パネル254
に設けている図示しない電源スイッチがオンされると、
乾燥部36内が、感光材料22を適切に加熱できる温度
となるように加熱すると共に、現像槽54、漂白定着槽
56及びリンス槽58〜62内の処理液のそれぞれを加
熱して、処理液のそれぞれを予め設定している温度に温
調する。
【0087】また、コントローラ252には、セッター
12に設けているセッター制御部256が接続してお
り、プロセッサ14の立ち上げ処理が終了して、感光材
料22の適正な処理が可能となると、セッター制御部2
56へレディ信号を出力する。これにより、セッター1
2は、感光材料22への画像露光ないし画像露光の終了
した感光材料22の排出するための搬送処理を開始す
る。
【0088】なお、セッター制御部256は、画像露光
した感光材料22を送り出すときに、コントローラ25
2に搬出信号を出力するようになっており、コントロー
ラ252は、この搬出信号が入力されることにより、駆
動モータ262を駆動するなどして、感光材料22の受
け取り及び搬送が可能となるようにしている。
【0089】ところで、図5に示すように、処理ラック
64、66は、一対の側板200の間に感光材料22の
搬送路を形成するガイド及びローラが配置され、処理ラ
ック68A〜68Cは、一対の側板200(何れも一方
のみを図示)の間に感光材料22の搬送路を形成するガ
イド及びローラが配置されている。
【0090】ここで、プロセッサ14に設けられる処理
ラックの一例として、現像槽54に用いられる処理ラッ
ク64の概略構成を説明する。
【0091】図6に示すように、処理ラック64は、一
対の側板200(図6では一方のみを図示)の下端部に
反転ローラ204が配置され、この反転ローラ204の
下方及び側方側に3個のローラ206が配置されてい
る。
【0092】反転ローラ204及びローラ206のそれ
ぞれは、一対のラック側板200の間に掛け渡されて軸
支されている。また、ローラ206の間のそれぞれに
は、ガイド部材208が設けられている。
【0093】また、処理ラック64には、反転ローラ2
04の上方に、感光材料22を挟持して反転ローラ20
4Aとローラ206の間へ向けて搬送するローラ対21
0A、210Bと、反転ローラ204及びローラ206
の間から送り出される感光材料22を挟持して上方へ向
けて案内するローラ対212A、212Bが設けられ、
それぞれのローラが側板200に軸支されている。
【0094】また、ローラ対210A、210Bの間及
びローラ対212A、212Bの間には、ガイド部材2
14A、214Bが対で設けられ、また、反転ローラ2
04の上方側には、ガイド部材216と、それぞれがガ
イド部材216に対向するガイド部材218が設けられ
ている。
【0095】これにより、処理ラック64では、ローラ
対210A、210Bによって下方へ搬送された感光材
料22が、反転ローラ204とローラ206に挟持され
て反転され、ローラ対212A、212Bによって上方
へ向けて挟持搬送される。
【0096】なお、図5に示すように、処理ラック68
A、68B、68Cは、ラック側板202の下部にロー
ラ対220が設けられ、ローラ対210Aとローラ対2
20の間及びローラ対220とローラ対212Bの間に
ガイド部材222が設けられて、感光材料22を略U字
状に案内搬送する搬送路が形成されている。
【0097】一方、図6に示すように、処理ラック64
には、ローラ対210A、212Bの上方側にガイド部
材224、226、228が設けられている。
【0098】感光材料22の搬送方向の上流側となるガ
イド部材224とガイド部材226の間には、ローラ対
210Aへ向けて送り込まれる感光材料22が通過する
スリット状の挿通口230が形成されており、感光材料
22の搬送路側にガイド面224A、226Aが形成さ
れている。また、ガイド部材226、228は、ローラ
対212Bから送り出される感光材料22が通過する挿
通口232を形成すると共に、感光材料22の搬送路側
の面にガイド面226B、228Aが形成されている。
【0099】また、ガイド部材224〜228は、処理
ラック64を現像槽54に配置したときに、現像液の液
面を覆って、現像液が空気と接触する面積を狭めるよう
にしている。すなわち、ガイド部材224〜228は、
感光材料22が通過可能な程度に現像液の液面を覆っ
て、現像液中の水分の蒸発や現像液中の成分が空気中の
炭酸ガス等に接触して劣化するのを抑えるようにしてい
る。
【0100】さらに、現像槽54に設けている処理ラッ
ク64には、ガイド部材224の上方に挿入ローラ対2
34が設けられ、また、挿入ローラ対234の上方に挿
入ガイド236が設けられている。
【0101】これにより、搬送ローラ対46によって挿
通口42(図2参照)から送り込まれる感光材料22
は、挿入ローラ対234へ案内され、この挿入ローラ対
234によって挟持搬送されて、挿通口230から現像
液中に送り込まれる。
【0102】また、図6に示すように、処理ラック64
には、挿通口232の上方に搬送ローラ対238が設け
られている。また、図5に示すように、現像槽54の処
理ラック64と漂白定着槽56の処理ラック66の間に
は、クロスオーバーガイド240が設けられており、こ
の搬送ローラ対238とクロスオーバーガイド240に
よって、感光材料22を現像槽54から漂白定着槽66
へ案内搬送するクロスオーバー部242が形成されてい
る。
【0103】搬送ローラ対238は、処理ラック64の
挿通口232から送り出される感光材料22を挟持し
て、漂白定着槽56へ向けて送り出す。クロスオーバー
ガイド240は、この感光材料22を漂白定着槽56の
処理ラック66に形成している挿通口230へ向けて案
内する。これにより、感光材料22が漂白定着槽56の
漂白定着液中へ送り込まれる。
【0104】このとき、搬送ローラ対238は、現像液
中から送り出される感光材料22の表裏面に付着してい
る現像液を絞り落とすようになっている。
【0105】一方、このクロスオーバーガイド240
は、例えば下流側の処理ラック66の側板200に取り
付けられるシャフト244と、このシャフト244の処
理ラック64側に平行に配設されるシャフト246に、
所定間隔でガイド板248が配置されている。ガイド板
248は、感光材料22の搬送路側の面が凹状に湾曲さ
れ、感光材料22の搬送方向の上流側(処理ラック64
側)の先端が搬送ローラ対238の近傍に達し、下流側
(処理ラック66側)の先端が処理ラック66のガイド
部材224、246の間に形成されている挿通口230
の近傍に達するようになっている。
【0106】これにより、処理ラック64の搬送ローラ
対238から送り出された感光材料22は、ガイド板2
48の下面に沿って漂白定着槽56へ案内され、処理ラ
ック66に形成されている挿通口230へ挿入される。
【0107】また、ガイド板248は、感光材料22の
搬送路側の面にテフロン(R)加工が施されており、こ
れにより、現像液が付着している感光材料22が接触し
ても、感光材料22がガイド板248に貼り付いてしま
うのを防止している。すなわち、ガイド板248にテフ
ロン(R)加工を施すことにより、感光材料22の搬送
不良の発生を防止するようにしている。なお、ガイド板
248の滑り性の向上を図る手段としては、これに限ら
ず、任意の手段ないし材質を用いることができる。
【0108】クロスオーバーガイド240には、互いに
隣接するガイド板248の間に小ローラ270が回転自
在に配置されている。この小ローラ270は、外周面に
等間隔で突起部が形成された所謂星型ローラとなってい
る。また、小ローラ270は、外周面の突起部がガイド
板248の間から感光材料22の搬送路側に突出される
ようになっている。
【0109】これにより、ガイド板248によって案内
される感光材料22は、処理ラック66の挿通口230
の近傍でガイド板248から確実に剥離されるようにな
っている。なお、小ローラ270の突起部のそれぞれ
は、感光材料22と接触したときに、感光材料22を損
傷することがないように先端部が丸められている。
【0110】一方、図5及び図6に示すように、処理ラ
ック64には、クロスオーバー部242を形成する搬送
ローラ対238の上方にスプレーパイプ272が設けら
れている。
【0111】図7及び図8に示すように、スプレーパイ
プ272は、軸線が搬送ローラ対238の軸線と平行に
配置されている。なお、図5及び図6に示すように、ス
プレーパイプ272の上方には、一対の側板200を連
結するシャフト274が設けられており、スプレーパイ
プ272は、このシャフト274に支持されている(支
持構造の図示は省略)。
【0112】図7及び図8に示すように、このスプレー
パイプ272は、一端が閉塞され、他端に現像槽54へ
水を供給する配管192Aが接続している。これによ
り、給水ポンプ168が作動することにより、給水タン
ク160からスプレーパイプ272へ水が供給される。
【0113】プロセッサ14では、感光材料22がセン
ター通しで挿入されるようになっており、スプレーパイ
プ272には、この感光材料22の幅方向の中間部に対
向する位置に吐出口として小孔276が形成されてい
る。
【0114】プロセッサ14は、セッター12から送り
込まれる感光材料22を現像処理する。このセッター1
2では、予め決められた幅寸法の感光材料22に対して
画像露光を施す。すなわち、プロセッサ14には、幅寸
法X1の感光材料22A、幅寸法X2の感光材料22B及
び幅寸法X3の感光材料22Cに対する現像処理を施
す。
【0115】ここから、スプレーパイプ272には、感
光材料22A、22B、22Cの幅方向の両端部に対向
する位置のそれぞれに吐出口として小孔278、28
0、282が形成されている。すなわち、スプレーパイ
プ272には、プロセッサ14で処理する感光材料22
の幅方向の両端部に対向する位置に、洗浄用の水を吐出
する小孔278〜182が形成されている。
【0116】図7及び図8に示すように、スプレーパイ
プ272は、小孔276〜282が搬送ローラ対238
の上方側のローラ238Aの周面に向けられて配置され
る。これにより、スプレーパイプ272に供給された水
は、小孔276〜282のそれぞれからローラ238A
の周面に向けて吐出される。
【0117】このとき、小孔276は、感光材料22
(22A〜22C)の幅方向の中間部に対向する位置か
らローラ238Aの軸線方向に沿って拡散されるように
吐出する。
【0118】また、小孔278〜282のそれぞれは、
感光材料22A〜22Cの幅方向の両端部が接触する位
置(図8に破線で示す)よりも、長さX0(例えば約1
0mm程度)、感光材料22の幅方向の内方側となるロ
ーラ238Aの軸線方向の中心部側に対向し、この位置
からローラ238Aの軸線方向に沿った端部側に拡散す
るように吐出するようになっている。
【0119】搬送ローラ238は、回転駆動されている
ことにより、上側のローラ238Aと共に下側のローラ
238Bの周面が、この水によって洗浄される。
【0120】また、ローラ238A、238Bを洗浄し
た水は、下方側のローラ238Bの周面から落下して、
現像槽54内に回収されることにより、現像槽54内で
現像補充原液を希釈する希釈水に充当可能となる。
【0121】一方、図6に示すように、処理ラック64
には、搬送ローラ対238のローラ238Bの下方に、
ガイド部材228が設けられており、ローラ238Bか
らからこのガイド部材228の上面228Bに搬送ロー
ラ対238を洗浄した水が落下する。
【0122】このガイド部材228は、ガイド面228
Aが搬送ローラ対238のローラ238A、238Bの
間へ向けて突設されている。また、図8に示すように、
ガイド部材228は、ローラ238B側の上面228B
が、ガイド面228Aと反対側が上方となるように、水
平方向に対して所定の角度θ(例えば約5°程度)で傾
斜されている。
【0123】これにより、ローラ238Bから落下する
水は、ガイド部材228の上面228B上を確実に流れ
て現像槽54内に落下するようにし、ガイド部材228
のガイド面228B上に溜まることがないようにしてい
る。
【0124】一方、図2に示すように、プロセッサ14
には、乾燥部36等による温度及び湿度の影響を最も受
け難い導入部38内に、プロセッサ14の設置環境の温
度及び湿度を検出する温湿度センサ284が設けられて
いる。
【0125】図4に示すように、この温湿度センサ28
4は、コントローラ252に接続しており、これにより
コントローラ252は、プロセッサ14の設置環境の温
度及び湿度の検出が可能となっている。
【0126】コントローラ252は、経過時間や感光材
料22の処理量に応じた予め設定されたタイミングで、
現像槽54、漂白定着槽56及びリンス槽62のそれぞ
れに補充液を補充する。コントローラ252は、給水ポ
ンプ168、170を作動させるときに、駆動モータ2
62を作動させることにより、現像補充原液及び漂白定
着補充原液を希釈する水を用いて、処理ラック64、6
6の搬送ローラ対238を洗浄するようにしている。
【0127】また、コントローラ252は、例えばプロ
セッサ14の電源スイッチをオンしたときやオフしたと
き及びプロセッサ14が稼動中の一定時間間隔で処理ラ
ック64、66及び処理ラック68A〜68Cのそれぞ
れに設けている搬送ローラ対238の経時洗浄を行うこ
とにより、搬送ローラ対238の乾きを防止するように
している。
【0128】このとき、コントローラ252は、環境温
度及び環境湿度を検出し、この環境温度及び湿度と前回
の経時洗浄時からの経過時間から現像槽54、漂白定着
槽56及びリンス槽58〜62のそれぞれでの水分蒸発
量を算出する。
【0129】この後に、算出した水分蒸発量を補うため
に必要な量の水を供給するための給水ポンプ168〜1
76の作動時間を算出し、駆動モータ262を作動させ
ながら、算出した作動時間に応じて給水ポンプ168〜
176を順に作動させて、搬送ローラ対238の洗浄を
行いながら、各処理槽へ蒸発した水分を補う。
【0130】これにより、例えば現像槽54の現像液や
漂白定着槽56の漂白定着液が濃縮してしまうのを防止
するようにしている。
【0131】なお、プロセッサ14では、現像槽54、
漂白定着槽56及びリンス槽58〜62で処理液の液面
が空気と接触する面積が略同じとなっており、コントロ
ーラ252は、一例として、各処理槽の水分の蒸発量が
略同じであるとして給水ポンプ168〜176の作動時
間が同じとなるようにしている。
【0132】また、コントローラ252には、装置の稼
動時、稼動中及び停止中の単位時間当たりの水分補充量
(水分蒸発量)の基準値が基準量として予め算出されて
記憶されていると共に、この基準量を環境温度及び環境
湿度に基づいて補正するテーブルを記憶している。すな
わち、環境温度が低い時や高湿度の時には、蒸発量が少
なく、環境温度が高かったり低湿度であるときには、蒸
発量が多くなる。ここから、コントローラ252は、環
境温度及び湿度に基づいて各処理槽内からの処理液中の
水分の蒸発量を算出し、算出した蒸発量に応じた量の水
を補充するようにしている。
【0133】また、この基準量は、プロセッサ14の稼
動中の基準量v1、停止時の基準量v2及び停止中の基準
量v3に分けられて設定されている。このとき、基準量
1が最も大きく、基準量v3が最も少なく設定されてい
る。すなわち、v1>v2>v3となっている。
【0134】一方、コントローラ252は、プロセッサ
14の稼動中に一定の時間間隔などで、プロセッサ14
の設置環境の温度及び湿度を検出し、この検出結果に基
づいて乾燥部36での感光材料22の乾燥条件を設定す
る。これにより、プロセッサ14では、感光材料22を
適切な乾燥状態で仕上げることができるようになってい
る。
【0135】このように構成されているプロセッサ14
が設けられているカラープルーフ作成装置10では、ま
ず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材
料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セ
ッター12では、画像データに応じた幅寸法の感光材料
22をマガジン20から引出して、画像データに応じた
長さに切断して、記録部24へ送り込む。すなわち、画
像データに応じたサイズの感光材料22を記録部24へ
送り込む。
【0136】記録部24では、この感光材料22を回転
ドラム26に巻きつけて吸着保持した後、回転ドラム2
6を高速回転しながら、画像データに応じて変調した光
(例えばレーザ光)ビームを、回転ドラム26の回転に
同期させて照射することにより、回転ドラム26に吸着
保持した感光材料22を走査露光する。これにより、感
光材料22には、画像データに応じた画像が露光され
る。なお、感光材料22の露光は、従来公知の任意の構
成を適用することができる。
【0137】セッター12では、感光材料22の露光が
終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取
り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口3
0から送り出す。これと共に、セッター12では、セッ
ター制御部256から感光材料22の搬出信号をプロセ
ッサ14のコントローラ252へ出力する。
【0138】このセッター12には、プロセッサ14が
連結されており、排出口30から送り出される感光材料
22は、排出口30に対向しているプロセッサ14の挿
入口40へ送り込まれる。プロセッサ14では、セッタ
ー12からの搬出信号によって駆動モータ262を作動
して、搬送ローラ対44、46等を回転駆動する。
【0139】これにより、プロセッサ14の挿入口40
から挿入された感光材料22が挿入口40に対向して配
置されている搬送ローラ対44の間へ送り込まれると、
搬送ローラ対44がこの感光材料22を挟持し、セッタ
ー12から引出しながらプロセッサ14内に引き入れ
る。
【0140】搬送ローラ対44によってプロセッサ14
内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理
部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス
液のそれぞれに順に浸漬されながら搬送されて、現像処
理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0141】リンス処理の終了した感光材料22は、リ
ンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベル
ト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。この
とき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によ
って発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し
口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0142】このとき、コントローラ252は、導入部
38に設けている温湿度センサ284によって環境温度
及び環境湿度を測定して、乾燥条件の設定ないし補正を
行うことにより、感光材料22を最適な状態で乾燥処理
する。例えば、乾燥部38では、約70°C(少なくと
も65°C以上)の温風(乾燥風)を生成して感光材料
22の乾燥処理を行うが、この温度条件を環境温度及び
環境湿度に基づいて補正することにより、より適切に乾
燥処理して高品質に仕上げることができる。
【0143】感光材料22は、メッシュベルト82の下
面に貼り付けられた状態で乾燥部36内を搬送されると
共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出口74から排
出され、ストッカー16に集積される。
【0144】ところで、プロセッサ14では、予め設定
している所定のタイミングで、補充ポンプ162〜16
6、給水ポンプ168、170、178のそれぞれを作
動させることにより、現像槽54、漂白定着槽56及び
リンス槽58〜62のそれぞれへ補充液を補充し、それ
ぞれの処理液による感光材料22の処理性能を維持する
ようにしている。
【0145】例えば、現像槽54へ現像補充原液とこの
現像補充原液を希釈する希釈水を補充するときには、補
充ポンプ162と給水ポンプ168を作動させる。これ
により、現像補充原液と希釈水が現像槽54へ補充され
る。
【0146】一方、給水ポンプ168の吐出側は、処理
ラック64に設けられているスプレーパイプ272に接
続しており、このスプレーパイプ272を介して現像槽
54へ水を供給する。また、スプレーパイプ272は、
液外に配置されているクロスオーバー部242の搬送ロ
ーラ対238へ向けて水を吐出して、この搬送ローラ対
238を形成しているローラ238A、238Bの周面
を洗浄するようにしている。
【0147】プロセッサ14では、センター通しで感光
材料22を搬送するようになっており、スプレーパイプ
272には、この感光材料22の幅方向の中間部に対向
するように小孔276が形成されている。また、プロセ
ッサ14では、幅寸法X1、X2、X3の感光材料22A
〜22Cの処理を行うようになっており、スプレーパイ
プ272には、感光材料22A〜22Cの幅方向の両端
部に対向する位置に小孔278、280、282が形成
されている。
【0148】処理ラック64の搬送ローラ対238は、
現像液中から引き出された感光材料22をローラ238
A、238Bによって挟持して搬送しながら、この感光
材料22の表裏面に付着した現像液を絞り落とす。この
ために、ローラ238A、238Bの周面には、感光材
料22の幅方向の端部と接触する位置に付着する現像液
の量が多くなる。
【0149】ここで、スプレーパイプ272には、プロ
セッサ14で処理する感光材料22A〜22Cの幅方向
の端部と接触するローラ238Aの周面に対向するよう
に小孔278、280、282が形成されている。これ
により、効率良くローラ238A、238Bの周面から
現像液を洗い流すことができる。
【0150】したがって、多量の水を用いることなく、
ローラ238A、238Bの周面に付着したも現像液を
確実に洗い落とすことができる。すなわち、ローラ23
8A、238Bを確実に洗浄するために多量の水を用い
る必要がないので、多量の水を用いたために現像槽54
内の現像液を薄めてしまうことがない。
【0151】また、スプレーパイプ272は、少なくと
も感光材料22の幅方向の両端部のそれぞれに対向する
位置、好ましくは幅方向の両端部と幅方向の中間部に対
向する位置に吐出口を形成するようにしているため、搬
送ローラ対238の軸線方向に沿った全域に、均等に水
を吐出するように吐出口となる小孔を形成する場合に比
べて吐出口の数を少なくできるので、製作コストの低減
を図ることができる。
【0152】一方、ローラ238A、238Bに付着し
た現像液が、ローラ238A、238Bを洗浄した水と
共に、ローラ238Bから、ローラ238Bの下方に設
けているガイド部材228の上面228Bに落下する。
【0153】このとき、ガイド部材228は、上面22
8Bが感光材料22の搬送路側と反対側が下方となるよ
うに傾斜しているため、ローラ238Bから落下した現
像液を含む水が、上面228Bを確実に流れて現像槽5
4内に回収される。
【0154】これにより、ガイド部材228の上面22
8Bに現像液を含んだ水が溜まることがなく、この上面
228Bやローラ238Bの周面が上面228Bに溜ま
った現像液等によって汚れてしまうことがない。すなわ
ち、ガイド部材228の上面228Bに現像液が溜まる
と、この現像液がローラ238Bの周面に付着して、ロ
ーラ238A,238Bの周面を汚し、この汚れが感光
材料22の仕上がりを損ねてしまう恐れがあるが、ガイ
ド部材228は、上面228Bから現像液が確実に流れ
落ちるので、ガイド部材228の上面228Bに残った
現像液等が感光材料22の仕上がりを損ねてしまうのを
確実に防止することができる。
【0155】このように、プロセッサ14では、処理ラ
ック64、66のそれぞれにスプレーパイプ272を設
けているので、現像槽54及び漂白定着槽56のそれぞ
れへ補充液を補充するときに、少量の水で確実にクロス
オーバー部242の搬送ローラ対238を洗浄すること
ができる。
【0156】また、クロスオーバー部242は、搬送ロ
ーラ対238とクロスオーバーガイド240によって形
成されており、搬送ローラ対238によって現像槽54
から送り出された感光材料22は、クロスオーバーガイ
ド240によって漂白定着槽56の処理ラック66に形
成している挿通口230へ挿入される。
【0157】このクロスオーバーガイド240は、ガイ
ド板248にテフロン(R)加工を施しているので、現
像液によって湿った感光材料22が貼り付いてしまうこ
とがなく、搬送ローラ対238によって付与する搬送力
によって感光材料22を確実に挿通口230へ送り込む
ことができる。
【0158】すなわち、現像槽54と漂白定着槽56の
間のクロスオーバー部242では、現像槽54側にのみ
搬送ローラ対238を設けているので、この搬送ローラ
対238のみを洗浄すれば良いので、漂白定着槽56側
にも搬送ローラ対を設けていたときに比べて洗浄用の水
が少なくて済み、従来に比較してより効率的な洗浄が可
能となっている。
【0159】一方、プロセッサ14では、リンス槽58
〜62の処理ラック68A〜68Cにもスプレーパイプ
272を設けて、処理ラック64、66、68A〜68
Cの搬送ローラ対272を、所定のタイミングで洗浄す
るようにしている。
【0160】ここで、図9のフローチャートに沿って処
理ラック64、66、68A〜68Cの搬送ローラ対2
38の洗浄の概略を説明する。
【0161】このフローチャートは、最初のステップ3
00で、プロセッサ14の電源スイッチがオンされたか
否かを確認し、電源スイッチがオンされると実行され
る。すなわち、プロセッサ14の稼動中に実行される。
【0162】ここで、プロセッサ14がオンされて、ス
テップ300で肯定判定されると、ステップ302に移
行して、プロセッサ14の停止時間tSTOPを読み込む。
この停止時間tSTOPは、後述するようにプロセッサ14
の電源をオフしたときに、図示しないタイマーをリセッ
ト/スタートするなどして計測する。これと共に、ステ
ップ304では、導入部38内に設けている温湿度セン
サ284によって計測した環境温度T及び環境湿度Dを
読込む。
【0163】この後に、プロセッサ14の停止中に対し
て設定している現像槽54等の各処理槽からの水分蒸発
量の基準量v3を、環境温度T及び環境湿度Dに基づい
て補正した後、この補正結果と停止時間tSTOPに基づい
て算出した蒸発量に、液外に設けている搬送ローラ対2
38のローラ238A、238Bの周面を湿らせるのに
必要な量を加算して、この量の水を供給するための給水
ポンプ168〜176の作動時間tONを設定する。
【0164】この後に、設定した作動時間tONに基づい
て給水ポンプ168〜176を作動させて給水を行う。
【0165】図10には、給水処理の一例を示してお
り、給水処理を行うときには、駆動モータ262を作動
させて、処理ラック64、66、68A〜68Cのそれ
ぞれに設けている搬送ローラ対238を回転駆動すると
共に、まず現像槽54へ給水する給水ポンプ168を、
作動時間tONに基づいて作動させる。給水ポンプ168
を停止すると、次に漂白定着槽56へ給水する給水ポン
プ170を、作動時間t ONで作動する。
【0166】この後に、リンス槽58への給水を行う給
水ポンプ172、リンス槽60への給水を行う給水ポン
プ174及びリンス槽62への給水を行う給水ポンプ1
76を順に作動させる。
【0167】このようにしてリンス槽62までの給水が
終了すると、予め設定した時間tdの間、駆動モータ2
62を駆動して搬送ローラ対238を回転して、ローラ
238A、238Bの周面を確実に湿らせるようにした
後に、駆動モータ262を停止する。
【0168】このように給水ポンプ168〜176が作
動することにより、処理ラック64、66、68A〜6
8Cのスプレーパイプ272へ水が供給されて、搬送ロ
ーラ対238の洗浄が行われると共に、搬送ローラ対2
38のローラ238A、238Bの周面を確実に湿らせ
た後に、洗浄に用いた水が現像槽54、漂白定着槽56
及びリンス槽58〜62のそれぞれに回収される。
【0169】一方、図9に示すフローチャートでは、プ
ロセッサ14の立ち上げ時の給水処理が終了すると、ス
テップ310へ移行して図示しないタイマーをリセット
/スタートさせ、次のステップ312では、タイマーの
計測時間が所定時間に達したか否かを確認する。
【0170】ここで、ステップ312で肯定判定される
と、ステップ314へ移行して、環境温度T及び環境湿
度Dを読込むと、ステップ316では、プロセッサ14
の稼動中に対して設定されている基準量v1を読込み、
この基準量v1を環境温度T及び環境湿度Dに基づいて
補正し、給水量を算出する。このときも、搬送ローラ対
238のローラ238A、238Bの周面を湿らせるの
に必要な水の量を加算して、給水ポンプ168〜176
の作動時間tONを設定する。
【0171】次のステップ318では、設定した作動時
間tONに基づいて駆動モータ262を駆動しながら給水
ポンプ168〜176を順に作動させて、各処理槽への
給水を行った後に、ステップ310へ戻って、タイマー
をリセット/スタートさせる。
【0172】すなわち、予め設定した時間ごとに各処理
槽への給水を行うことにより、プロセッサ14を長時
間、連続稼動しても、処理槽内の処理液の濃度が濃くな
るのを防止すると共に、搬送ローラ対238の周面が汚
れるのを防止して、常に感光材料22を適切に仕上げる
ことができる状態に維持する。
【0173】一方、ステップ320では、電源スイッチ
がオフされてプロセッサ14の稼動停止が指示されたか
否かを確認し、電源スイッチがオフされてステップ32
0で肯定判定されると、ステップ322へ移行し、前回
の給水処理からの経過時間tを読込む。これと共に、ス
テップ324では、環境温度T及び環境湿度Dを読込
み、この環境温度T及び環境湿度Dに基づいて、プロセ
ッサ14の稼動を停止するときに対して設定されている
基準量v2を補正し、搬送ローラ対238の周面を湿ら
せる分を含めて給水量を算出して、給水ポンプ168〜
176の作動時間tONを設定する(ステップ326)。
【0174】この後に、ステップ328で、駆動モータ
262を作動させながら作動時間t ONに基づいて給水ポ
ンプ168〜172を順に作動させて給水を行った後
に、プロセッサ14の停止時間を計測するために図示し
ないタイマーをリセット/スタートさせて終了する(ス
テップ330)。
【0175】これにより、各処理槽内の処理液を適切な
濃度にした状態でプロセッサ14を停止させることがで
きるので、プロセッサ14の稼動時の給水と合わせるこ
とにより、各処理槽内の処理液画適切な濃度となってい
る状態で感光材料22の処理を行うことができる。
【0176】このように、プロセッサ14では、経時給
水を行うようにしているので、処理液中の水分が蒸発し
て、処理液の濃度が高くなってしまうのを防止できるの
で、常に感光材料22を適切な濃度の処理液によって処
理することができる。
【0177】これと共に、プロセッサ14では、液外に
設けている搬送ローラ対238(ローラ238A、23
8B)の周面を湿らせることができ、感光材料22を処
理するときに、搬送ローラ対238の周面が汚れるのを
防止することができる。
【0178】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。
【0179】例えば、本実施の形態では、経時給水時の
各給水ポンプの基準量及び作動時間を同じにしたが、各
処理槽ごとに基準量た作動時間を設定しても良い。ま
た、現像槽54及び漂白定着槽56への稼動中及び停止
時の給水量は、補充液の補充タイミングに基づいて搬送
ローラ対238の周面を湿らせる量の水を加算するか否
かを判断するようにしても良い。
【0180】さらに、本実施の形態に適用したプロセッ
サ14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定
するものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッ
サ14の上流側にセッター12を連結し、セッター12
から送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッ
サ14によって処理するたカラープルーフ作成装置10
を例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限
らず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属
プレート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を
処理する自動現像装置に適用することができる。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、少
なくとも処理する感光材料の幅方向の両端部のそれぞれ
に対向する所定位置に、好ましくは感光材料の幅方向の
中間部に対向する位置も含めて、洗浄水を吐出する吐出
口を形成するようにしているため、少量の洗浄水によっ
て効率的に液外の搬送ローラ対の洗浄を行うことができ
るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装
置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成
図である。
【図3】プロセッサの配管系統の概略構成図である。
【図4】プロセッサの制御部の概略構成図である。
【図5】各処理ラックを配置している各処理槽の概略図
である。
【図6】現像槽に設けている処理ラックを示す概略構成
図である。
【図7】クロスオーバー部に設けている搬送ローラ対と
スプレーパイプを示す概略斜視図である。
【図8】クロスオーバー部に設けている搬送ローラ対と
スプレーパイプを示す感光材料の搬送方向下流側から見
た概略図である。
【図9】プロセッサでの経時給水の概略を示す流れ図で
ある。
【図10】経時給水時の駆動モータと各給水ポンプの作
動の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置 12 セッター(出力装置) 14 プロセッサ(自動現像装置) 22(22A、22B、22C) 感光材料 34 処理液処理部 54 現像槽(処理槽) 56 漂白定着槽(処理槽) 58〜62 リンス槽(処理槽) 64、66、68A〜68C 処理ラック 168〜176 給水ポンプ(給水手段) 228 ガイド部材 238 搬送ローラ対(液外搬送ローラ対) 240 クロスオーバーガイド 242 クロスオーバー部 248 ガイド板 250 制御部 252 コントローラ(温調手段、循環手段) 272 スプレーパイプ 276 小孔(吐出口) 278、280、282 小孔(吐出口) 284 温湿度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 雅俊 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H098 BA28 BA31 CA02 FA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光された感光材料を搬送しなが
    ら、複数の処理槽のそれぞれに貯留している処理液に浸
    漬して処理する自動現像装置であって、 前記処理槽のそれぞれに設けられて前記感光材料を浸漬
    しながら案内搬送する処理ラックと、 前記処理槽に貯留している処理液の液面上方に設けられ
    て処理液中から送り出される感光材料を挟持して送り出
    す液外搬送ローラ対と、 前記液外搬送ローラ対の上方側のローラに対向して配置
    されて、前記ローラの前記感光材料の搬送方向と直交す
    る幅方向の両端部近傍に対向する位置へ向けて水を吐出
    可能とする吐出口が形成されたスプレーパイプと、 前記スプレーパイプへ供給することにより前記液外搬送
    ローラ対の周面を介して前記処理槽へ水を供給する給水
    手段と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記スプレーパイプに、前記ローラの前
    記感光材料の幅方向の中間部に対向する位置に前記給水
    手段から供給される水を吐出する吐出口を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記液外搬送ローラ対と共に前記感光材
    料を上流側の処理槽から下流側の処理槽へ案内搬送する
    液外搬送手段を形成するときに、前記液外搬送ローラ対
    から送り出された前記感光材料を湾曲させながら下流側
    の処理槽内の処理液中へ案内する液外ガイド部材を含む
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動現
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記液外搬送ローラ対の下側のローラの
    下方に、前記処理槽内の処理液の液面を覆うと共に前記
    感光材料の通過可能なスリット状の挿通口を形成するガ
    イド部材が設けられているときに、前記ガイド部材の前
    記下側ローラに対向する上面を、前記処理槽の槽壁側が
    上方となるように水平方向に対して所定角度で傾斜させ
    ていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか
    に記載の自動現像装置。
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