JPH10268498A - 洗浄装置及び現像処理装置用洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置及び現像処理装置用洗浄装置

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JPH10268498A
JPH10268498A JP9075849A JP7584997A JPH10268498A JP H10268498 A JPH10268498 A JP H10268498A JP 9075849 A JP9075849 A JP 9075849A JP 7584997 A JP7584997 A JP 7584997A JP H10268498 A JPH10268498 A JP H10268498A
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roller
cleaning
washing
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Takao Ozaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置構成で必要な面のみ洗浄すること
ができ、湿度の高低に拘らず、熱現像処理後の熱現像感
光材料の高湿接着性を排除する。 【解決手段】 水洗ローラ216 の上方には、一対の案内
ローラ226,228 が配設されている。この案内ローラ226,
228 は、その最下点が前記水洗ローラ216 の最上点より
も下側に位置している。ここで、水洗ローラ216 は、フ
ィルムFの下面を擦るように回転することになるが、搬
送されるフィルムFに対して、水洗ローラ216 は、自身
の高速回転(400rpm)で、水洗水を持ち出し、最上点のフ
ィルムFとの接触部の上流側で渦流を発生させている。
この渦流によって、フィルムFの下面が水洗され、高湿
接着性を持つ塩を洗い流すことができ、かつ上記持ち出
された水洗水は水洗ローラ216の下流側へは至らず、
スクイズが兼用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともシート
材の片面を洗浄するための洗浄装置及び画像の露光され
たハロゲン化銀感光材料と、前記ハロゲン化銀感光材料
と貼り合わせて加熱することによってハロゲン化銀感光
材料上に画像を形成する薬剤を含む処理シートとを用い
てハロゲン化銀感光材料に画像を形成する現像処理装置
に用いられる洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、新聞や雑誌等の印刷にはリス
フィルム(感光材料)が用いられている。このリスフィ
ルムは、各画素の濃度を黒点の密度で表すようになって
おり(網点処理)、カラーの場合には各色毎に濃淡を表
現したフィルムを作製し、カラー画像を得ることができ
る。
【0003】ところで、従来、リスフィルムは写真フィ
ルムと同様に現像、定着等の各処理(湿式処理)を行っ
て画像を形成しているため、現像処理におけるプロセス
が煩雑である。また、リスフィルムを処理液(現像液及
び定着液等)が貯留された処理槽へ順次浸漬して各処理
を行うようになっているため、その管理が面倒であると
共に、現像処理装置の汚れ等によって現像処理装置自体
の劣化が早まるという問題が生じている。
【0004】これに対して、本出願人は画像が形成され
るリスフィルム等の感光材料において、現像及び定着等
の煩雑な処理(湿式処理)を行うことなく、現像処理が
できる現像処理装置を提案している。現像処置装置は熱
現像感光材料と、この熱現像感光材料上に画像を形成す
る薬剤を含む処理材料と、の2種類の材料を使用してお
り、画像が露光された熱現像感光材料と処理材料とを貼
り合わせて所定時間加熱し、続いて熱現像感光材料と処
理材料とを分離して乾燥する(いわゆる乾式処理を行
う)ことにより、熱現像感光材料の現像処理を行ってい
る。
【0005】このような構造の現像処理装置では、処理
液等の薬剤を含む液体を使用しないため、液体の保管や
補充管理及び装置の清掃等に煩わされることがないと共
に、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱現像
感光材料を用いて熱現像を行う場合、熱現像感光材料自
体の持つ塩、或いは現像工程で生成される塩が悪影響を
及ぼすことがある。なお、塩とは、無機、有機の水洗性
化合物を言い、予め材料に用いている水溶性化合物の場
合もあるし、現像工程において生成する塩類も含む。
【0007】すなわち、塩は、吸湿性が高いため、環境
湿度によって湿気を吸ってベタつく性質があり、熱現像
後に放置しておくと、高湿接着という現象が起こり得
る。
【0008】請求項1乃至請求項4に記載の発明は、上
記事実を考慮し、簡単な装置構成で必要な面のみ洗浄す
ることができる洗浄装置を得ることが目的である。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、湿度の高
低に拘らず、熱現像処理後の熱現像感光材料の高湿接着
性を排除することができる熱現像処理装置用洗浄装置を
得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シート材の片面を洗浄するための洗浄装置であっ
て、シート材を略水平搬送する搬送手段と、洗浄液が貯
留される受け皿と、前記受け皿に収容され、回転軸より
も下位置となる部分がの一部が洗浄液に浸漬される洗浄
ローラと、前記洗浄ローラの上下流側のそれぞれに設け
られ、前記搬送手段によるシート材の搬送を前記洗浄ロ
ーラの最上点で接触するように案内する案内部材と、前
記洗浄ローラを前記搬送手段によるシート材の搬送速度
よりも極端に速い線速度で回転させ、ローラ表面で洗浄
液を持ち出すことにより、前記最上点での接触部におい
て洗浄のための渦流を発生させる駆動手段と、を有して
いる。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、シート材
を搬送手段によって略水平状態で搬送すると、まず、洗
浄ローラの上流側の案内手段に案内されて、洗浄ローラ
の最上点で接触する。この接触位置には、駆動手段に駆
動力で洗浄ローラの高速回転(シート材の搬送速度より
も極端に速い線速度での回転)で受け皿から洗浄液が持
ち出されると共に渦流が発生しており、この渦流によっ
て、シート材の下面側が洗浄される。
【0012】洗浄ローラを通過すると、シート材は、洗
浄ローラの下流側の案内手段に案内される。
【0013】シート材は、案内手段によってその搬送方
向が略水平に制限されるため、前記接触点の上流側に持
ち出された洗浄液が下流側に移行することが妨げられ、
スクイズ効果を持たせることができる。
【0014】また、シート材の片面(下面)のみを洗浄
することができるため、後工程の乾燥処理を、例えば、
乾燥温度を低くできる、乾燥搬送路長の短くできる、乾
燥時間を短縮できる、といった乾燥効率を向上すること
ができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記案内部材の
最下点が、前記洗浄ローラの最上点よりも若干下側に位
置しており、シート材は2個の案内部材及び1個の洗浄
ローラにより上下互い違いに押さえ付けられて搬送さ
れ、洗浄ローラの上流側で渦流となった洗浄液が塞き止
められることを特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、案内部材
の最下点と、洗浄ローラの最上点とが上下互い違いとな
っていることにより、シート材の洗浄ローラへの押圧力
が増加し、前記洗浄ローラとの接触点の上流側で発生す
る渦流となった洗浄液が、接触点を挟んで下流側へ移行
することがなく、スクイズ効果を増加することができ
る。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記受け皿が、熱伝
導性を高い部材で形成され、この受け皿自体を加熱する
ことにより、洗浄液を加温かつ保温することを特徴とし
ている。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、受け皿を
例えば、アルミ等の金属で形成することにより、熱伝導
性を高くすることができる。このため、この受け皿を加
熱することにより、貯留されている洗浄液を加温、保温
することができ、洗浄液内にヒータを配置する必要がな
くなり、洗浄液貯留槽容積を必要最小限(洗浄ローラの
回転領域)とすることができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記請求項3に
記載の発明において、前記受け皿には、洗浄液を貯留す
るための供給路が設けられ、この供給路の通過時に熱交
換によって洗浄液が加温されることを特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、前記受け
皿に洗浄液が通過する供給路を形成し、外部から注入さ
れる洗浄液をこの供給路を通して、受け皿内の貯留槽へ
送り込むことにより、供給路を通過する時に加温される
ため、予め洗浄液を加温する手段を設ける必要がなくな
る。
【0021】請求項求5に記載の発明は、画像の露光さ
れたハロゲン化銀感光材料と、ハロゲン化銀感光材料上
に画像を形成する薬剤を含む処理シートと、を画像形成
用溶媒の存在下で加熱現像する現像処理装置に用いられ
る洗浄装置であって、前記加熱現像後のハロゲン化銀感
光材料の現像面を洗浄液によって洗浄する洗浄部を設け
たことを特徴としている。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、ハロゲン
化銀感光材料と、処理シートとが画像形成用溶媒の存在
下で熱現像がなされると、ハロゲン化銀感光材料上に画
像が形成される。この熱現像直後のハロゲン化銀感光材
料の現像面は、吸湿性を持っており、装置設置場所の高
湿であると、この雰囲気内の湿気を吸ってしまう恐れが
ある。
【0023】これは、ハロゲン化銀感光材料に用いてい
る銀、或いは熱現像工程によって生成された銀による影
響、このまま放置しておくと、ベタつきが生じ、このベ
タつきに起因して、塵埃等が付着したり、しわがよった
り、変色したりする。そこで、熱現像処理後に洗浄部に
よって、ハロゲン化銀感光材料の現像面のみを洗浄す
る。これにより、吸湿性自体を排除でき、ベタつきを無
くすことができる。
【0024】なお、ハロゲン化銀感光材料の現像面のみ
を洗浄するようにしたため、後工程における乾燥工程で
の乾燥効率を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係る現像処理装置10の内部構成が示されている。この
現像処理装置10は、例えば新聞や雑誌等の印刷に用い
る2値画像を形成するリスフィルム(例えば、B5〜A
0サイズ)の現像処理を行うものである。本実施の形態
では、現像処理の対象となるリスフィルムを以下、フィ
ルムFと示す。
【0026】なお、本実施の形態に適用されるフィルム
Fは、本発明のハロゲン化銀感光材料に相当し、支持体
上に少なくとも塩化銀含有率70モル%以上の感光性ハ
ロゲン化銀乳剤、親水性バインダー、及び水に難溶性の
塩基性金属化合物を含有している。
【0027】図1に示されるように、現像処理装置10
の本体12は箱状に形成されている。現像処理装置10
の右側には、フィルムFに画像を露光して排出する露光
装置11が配設されている。
【0028】現像処理装置10の右側面には未現像のフ
ィルムFを挿入するスリット状の挿入口14が設けられ
ている。この挿入口14から挿入されるフィルムFが、
後述する熱現像部66で熱現像されるようになってい
る。また、現像処理装置10の上部には現像されたフィ
ルムFを水洗(洗浄)する洗浄部としての水洗部200
及び乾燥部300が設けられており、フィルムFは、ほ
ぼ水平に搬送されて、装置左側の排出口15から排出さ
れるようになっている。
【0029】現像処理装置10の本体12の左側面に
は、図示しない扉が設けられており、この扉を開閉する
ことによって内部を露出することができるようになって
いる。
【0030】以下、フィルムFの搬送順に従い、装置構
成を詳細に説明する。現像処理装置10の本体12の内
部右側には、挿入口14から挿入されたフィルムFを一
時的に待機させることのできる挿入バッファ部24が設
けられている。
【0031】挿入バッファ部24は、搬送ローラ26、
分岐ガイド28及び搬送ローラ30から構成され、これ
らが順に配置されている。搬送ローラ26はモータ32
によって回転されるようになっており、搬送ローラ30
はモータ34によって回転されるようになっている。
【0032】分岐ガイド28はソレノイド36によって
図1の実線で示す水平状態と、想像線で示す垂直状態と
に切り換えられるようになっている。垂直状態に切り換
えられた場合には、図1の想像線で示されるように搬送
ローラ26と搬送ローラ30との間にフィルムFを弛ま
せることができるようになっている。
【0033】この挿入バッファ部24により、現像処理
装置10の処理速度(例えば、30mm/sec)と露
光装置11の処理速度(例えば、100mm/sec)
との速度差を吸収することができる。
【0034】挿入口14と搬送ローラ26との間には、
フィルムFを検出する挿入センサ38が設けられてい
る。
【0035】さらに、搬送ローラ30よりもフィルムF
の搬送方向下流側には、感光材料搬入部40及び画像形
成用溶媒として水が適用され、その塗布手段としての水
塗布部42が設置されている。なお、水以外に適用可能
な画像形成用溶媒としては、水とメタノール、DMF、
アセトン、ジイソブチルケトン等の低沸点溶媒との混合
溶媒でもよい。また、画像形成促進剤、カブリ防止剤、
現像停止剤、親水性熱溶剤、防腐剤、防カビ剤等を含有
させた溶液でもよい。
【0036】感光材料搬入部40には、挿入バッファ部
24から搬送されるフィルムFを水塗布部42へ搬送す
るための複数の搬送ローラ44が設けられている。ま
た、感光材料搬入部40にはフィルム搬送経路の中間部
にフィルムFを検出する待機用センサ46が設けられて
いる。
【0037】水塗布部42には、塗布タンク48及びこ
の塗布タンク48に水を補充するための補充タンクとポ
ンプ(図示省略)が配置されている。塗布タンク48は
皿状に形成されており、内部には画像形成用溶媒として
の水が充填されるようになっている。さらに、塗布タン
ク48にはフィルムFを水に浸漬するための円弧状のガ
イド49が設けられている。フィルムFに水が塗布され
ることにより、後述する熱現像部66においてフィルム
Fと処理シート60との密着性を向上させることができ
るようになっている。
【0038】塗布タンク48の上側には、水平に配置さ
れたローラ50A及びローラ50Bから構成され、フィ
ルムFに付着した余計な水分を除去して上方向に搬送す
るスクイズローラ50が配置されている。ローラ50A
の回転中心とローラ50Bの回転中心は同一水平面上に
存在しており、スクイズローラ50はフィルムFを真上
に挟持搬送することができるようになっている。
【0039】また、現像処理装置10の本体12内部の
左側には、収容部としての処理シート巻出部52が設け
られており、処理シート巻出部52の上側には回収部と
しての処理シート巻取部54が設けられている。
【0040】処理シート巻出部52には、モータ56に
よって回転する供給軸58が着脱可能に取り付けられて
おり、供給軸58には長尺状の処理シート60がロール
状に巻かれている。
【0041】一方、処理シート巻取部54には、モータ
62によって回転する巻取軸64が着脱可能に取り付け
られており、供給軸58から送り出された処理シート6
0を巻取軸64に巻き取るようになっている。なお、供
給軸58及び巻取軸64は本体12の左側面に設けられ
た図示しない扉を開放することにより、取り外すことが
できるようになっている。
【0042】現像処理装置10の本体12における略中
央部分には、加熱手段としての熱現像部66が設けられ
ている。熱現像部66には、図1及び図2(A)に示さ
れるように複数の熱板68A〜68Eが円弧状に配設さ
れている(本実施の形態では、5枚)。熱板68A〜6
8Eの形状は、図2(B)に示すように略長方形であ
り、平面状のヒータ69A〜69O及び図示しない温度
センサが内蔵されている。ヒータ69A〜69Oは、各
熱板68A〜68Eに3個ずつ内蔵され、熱板68A〜
68Eの中央部に備えられたヒータ69F〜69Jは、
熱板68A〜68Eの両端部に備えられたヒータ69A
〜69E、69K〜69Oの2倍の長さとなっている。
【0043】なお、熱板68A〜68Eに内蔵された複
数のヒータ69A〜69Oは、制御装置13によってそ
れぞれを異なる温度に設定することができるので、熱板
68A〜68Eの領域毎に温度差を生じさせることがで
きるようになっている。
【0044】本実施の形態においては、各熱板68A〜
68Eの中央部に備えられているヒータ69F〜69J
の温度を80℃に設定するようになっている。これは、
貼り合わせたフィルムFと処理シート60を熱現像処理
するのに適した温度である。これに対して、熱板68A
〜68Eの両端部に備えられているヒータ69A〜69
E、69K〜69Oの温度は、熱板68A〜68Eの中
央部に備えられているヒータ69F〜69Jの温度、す
なわち熱現像処理に適した温度よりも所定温度だけ高い
90℃に設定するようになっている。こうして、熱板6
8A〜68Eの中央部と両端部において10℃程度の温
度差が生じるようにヒータ69A〜69Oの温度設定を
行うようになっている。
【0045】この熱現像部66において、フィルムFが
熱板68A〜68Eによって加熱され、温度が上昇して
現像処理に適した温度に到達すると共に、処理シート6
0に含有された錯形成化合物、物理現象核及びハロゲン
化銀溶剤がフィルムFに作用することによって、フィル
ムFに画像が形成されるようになっている。
【0046】また、図1に示される如く、熱現像部66
の最下部に設けられた熱板68Aの下側には、一点鎖線
で示すフィルムFの搬送経路の右側にローラ70が配置
されている。熱現像部66の熱板68Eの側方には、さ
らにフィルムFの搬送経路に沿って熱板106が配置さ
れており、この熱板106の右側にはフィルムFの搬送
経路の下側にローラ72が配置されている。なお、この
熱板106は、フィルムFの加熱乾燥に用いられるもの
である。
【0047】ローラ70、熱板68A〜68E、熱板1
06及びローラ72には、フィルムFの裏面と接触する
ベルト74が巻き掛けられており、ベルト74はさらに
ローラ76、78に巻き掛けられている。ローラ70、
72、76、78は、互いに図示しないタイミングベル
ト(又はチェーン等)によって連結され、モータ80に
よって回転されるようになっている。
【0048】ローラ70の下方には、ローラ82Aとロ
ーラ82Bとから構成される重ね合わせ手段としての貼
り合わせローラ82が配置されている。ローラ82B
は、モータ84によって回転することができるようにな
っており、ローラ82Aは図示しないスプリングによっ
てローラ82Bへ向けて付勢されるようになっている。
【0049】ここで、貼り合わせローラ82のローラ8
2Aの回転中心と、ローラ82Bの回転中心は同一水平
面上に存在しており、ローラ82Aとローラ82Bとの
接点P1 は、スクイズローラ50のローラ50Aとロー
ラ50Bとの接点P2 の真上に位置している。これによ
って、水が塗布されたフィルムFはスクイズローラ50
により真上に搬送されるようになっている。
【0050】また、貼り合わせローラ82のローラ82
Aの回転中心と、ローラ82Bの回転中心は同一水平面
上に存在しているため、フィルムFが搬送されてフィル
ムFの搬送方向後端がスクイズローラ50から離間した
場合にもフィルムFの搬送方向後半部分は自重により垂
直状態を保持しながら貼り合わせローラ82によって搬
送されるようになっている。従って、水が塗布されたフ
ィルムFは先端から後端まで常に処理シート60と一定
の角度を保ちながら貼り合わされるようになっている。
【0051】さらに、前述した供給軸58の下方には処
理シート60を巻き掛けるローラ86が配置されてお
り、供給軸58から送り出された処理シート60はロー
ラ86に巻き掛けられた後、貼り合わせローラ82を介
して熱板68A〜68Eに沿って搬送されるようになっ
ている。
【0052】熱板68A〜68Eは、前述したように中
央部が熱現像処理に適した温度とされ、両端部が中央部
の温度よりも所定温度だけ高くなるようにヒータ69A
〜69Oによって加熱されるので、貼り合わせたフィル
ムFと処理シート60が熱板68A〜68Eの表面に沿
って搬送する際に処理シート60の両端部の伸びが中央
部よりも大きくなる。従って、処理シート60の中央部
近傍におけるたるみが緩和され、しわをなくすことがで
きる。
【0053】これにより、フィルムFと処理シート60
が確実に密着した状態で熱板68A〜68Eの表面に沿
って搬送するので、フィルムFに所望の画像を形成する
ことができる。
【0054】また、熱板68A〜68Eと対向する位置
には、付勢装置88が設けられている。付勢装置88
は、ローラ90A、90B、90Cとこれらのローラ9
0A、90B、90Cに巻き掛けられて処理シート60
を熱板68A〜68Eの外周面に向けて付勢するベルト
92とを備えている。ローラ90A、90B、90Cは
互いに図示しないタイミングベルト(又はチェーン等)
によって連結され、モータ94によって回転されるよう
になっている。
【0055】付勢装置88の上側には、処理シート乾燥
部96が設けられている。処理シート乾燥部96は、処
理シート60を加熱する熱板98A、98B、処理シー
ト60に送風するファン100、及び処理シート60を
熱板98A、98Bに接触又は近接させるための挟持ロ
ーラ102によって構成されている。
【0056】また、熱現像部66よりもフィルムFの搬
送方向下流側には、フィルム乾燥部104が設けられて
いる。フィルム乾燥部104は、フィルムFを加熱する
熱板106及びフィルムFに送風するファン108によ
って構成されている。
【0057】さらに、フィルム乾燥部104よりもフィ
ルムFの搬送方向下流側には、ローラ72に巻き掛けら
れたベルト74との間でフィルムFを挟持して送り出す
ローラ110が配置されている。
【0058】ローラ72に巻き掛けられたベルト74と
ローラ110とによって搬送されたフィルムFは、略U
字状の搬送ガイド112を介して搬送ローラ114及び
搬送ローラ116によって、次工程の水洗部200へと
至る構成である。
【0059】図3乃至図5に示される如く、水洗部20
0には、水洗水を貯留する受け皿としての水洗槽202
が備えられている。なお、本実施の形態では、洗浄液と
して水を使用しており、このため、以下洗浄を水洗とい
い、洗浄液を水洗水という。
【0060】水洗槽202は、アルミニウム製で、その
長手方向がフィルムFの幅方向に沿って配設されてお
り、その外形は矩形状であり、内方断面は略U字溝状に
凹陥され水洗水の貯留部とされている。なお、この水洗
槽202は、アルカリ性溶液による腐食防止のため、表
面はアクリル電着塗装が施されている。
【0061】この水洗槽202の下面には、ヒータユニ
ット204が配設されている。このヒータユニット20
4によって、水洗槽202自体が加熱される。なお、水
洗槽202がアルミニウム製であり、熱伝導性が高いた
め、水洗槽202全体がむらなく加熱されるようになっ
ている。
【0062】水洗槽202の一方の側面、かつ下面側角
部には、それぞれ円孔206、208が設けられてい
る。この円孔206、208はそれぞれ水洗槽202の
長手方向に沿って延長され、他方の側面手前で互いに連
通するように屈曲され、全体として略U字型の供給路と
しての案内路209が形成されている。
【0063】一方の円孔206には、装置外部に配設さ
れた水洗水タンク(図示省略)からの配管210が接続
され、ポンプの駆動によって水洗水が供給されるように
なっている。また、他方の円孔208は、配管212が
接続されており、この配管212の開口は、前記水洗水
貯留部に向けられている。
【0064】このため、水洗水タンクから供給される水
洗水は、水洗槽202に設けられた略U字型の案内路2
09を通過してから、貯留部に至ることになり、この間
に水洗水は加温され、適当な温度(40℃〜45℃)と
なった後に貯留されるようになっている。また、貯留さ
れた水洗水は保温され、適当な温度に維持される。な
お、上記温度範囲に設定したのは、40℃よりも低い
と、フィルムFの水洗効果があまり期待できず、50℃
以上では、水洗効果にあまり変化が無くなると共に水洗
水が蒸発し易くなり水洗水の使用量を増加させる原因と
なるためである。
【0065】水洗槽202の長手方向両側面には、上端
が開口された略U字型の溝214が形成されており、水
洗ローラ216の回転軸218が掛け渡されている。こ
のため、水洗ローラ216の下方の約1/3は、水洗水
に浸漬されている。
【0066】一方の回転軸218には、歯車220(図
5参照)が取り付けられており、図示しないモータの駆
動軸と連結されている。このため、モータの駆動力によ
り、水洗ローラ216はフィルムFの搬送方向と同一方
向に回転する。水洗ローラ216の外径は43mmであ
り、400rpmで回転しており、この結果、線速度は
900mm/sec となる。これに対して、水洗部200の上流
側に配設された一対の搬送ローラ222の駆動力で搬送
されてくるフィルムFの搬送速度は、27.5mm/secであ
り、その速度比は、約30:1程度とされている。な
お、搬送ローラ222と水洗部200との間には、ガイ
ド板224が設けられ、フィルムFは確実に水洗ローラ
216の最上点位置へと搬送されるようになっている。
【0067】また、水洗ローラ216の上方には、一対
の案内ローラ226、228が配設されている。この案
内ローラ226、228は、その最下点が前記水洗ロー
ラ216の最上点よりも下側に位置している。このオフ
セット量(図4の寸法G)は、0.5 〜1.0mm とされてい
る。これに対して、フィルムFの肉厚寸法は100 μmで
ある。このため、図6に示される如く、上流側から順番
に、フィルムFは、案内ローラ(上流側)226の最下
点、水洗ローラ216の最上点、案内ローラ(下流側)
228の最下点の順に接触しながら搬送されることにな
り、それぞれの点で押さえつけられてミクロ的に蛇行搬
送されるようになっている。ここで、水洗ローラ216
は、フィルムFの表面(下面)を擦るように回転するこ
とになるが、水洗ローラ216の表面は鏡面仕上げされ
ているため、フィルムFの接触面を傷つけるようなこと
はない。
【0068】このような状態で搬送されるフィルムFに
対して、水洗ローラ216は、自身の高速回転(400
rpm)で、水洗水を持ち出し、最上点のフィルムFと
の接触部の手前(上流側)で渦流を発生させている。こ
の渦流によって、フィルムFの下面が水洗され、高湿接
着性を持つ塩を洗い流すことができる。
【0069】例えば、フィルムFが、新聞原版とされる
PS版等に密着露光するためのフィルムの場合、PS版
への密着時に滑りがなく、気泡やしわを発生させてしま
うような不具合を解消することができる。
【0070】ここで、渦流は、水洗ローラ216の最上
点よりも上流側でのみ発生しており、前記3点の押さえ
つけによって下流側へは至らないようになっており、結
果としてスクイズ機能を持つことになる。従って、水洗
ローラ216の最上点を通過したフィルムFには、殆ど
水滴は付着せず、半乾きの状態で受渡し部230を介し
て乾燥部300(共に後述)ヘ送り込むことができる。
【0071】なお、上記案内ローラ226、228に
は、乾燥部300からの温風の一部が供給されており、
結露を防止するようになっている。
【0072】図2及び図7に示される如く、水洗部20
0と乾燥部300との間には、受渡し部230が配設さ
れている。
【0073】受渡し部230は、水洗部200から排出
されるフィルムFの搬送路延長線よりも若干上方に配設
された第1のローラ232と、この第1のローラ232
よりも下流側でほぼフィルムFの搬送路延長線上に配設
された第2のローラ234と、を備えている。この第1
のローラ232及び第2のローラ234を底辺の両端と
する三角形の頂点位置には、駆動ローラ236が配設さ
れている。
【0074】これら3個のローラ232、234、23
6には、ベルト238が巻き掛けられている。ベルト2
38は細幅であり、ローラ232、234、236の軸
線方向に3本が均等配置されている。このベルト238
には、複数の孔238Aが縦横千鳥状に設けられてい
る。
【0075】三角形状に巻き掛けられたベルト238の
内側には、吸引手段240が配設されており、ベルト2
38を吸引する方向に空気を案内している。
【0076】このため、ベルト238に設けられた孔が
吸引孔となって、水洗部200から排出されてくるフィ
ルムFを吸い付けるようになっている。
【0077】この状態で駆動ローラ236が駆動する
と、フィルムFはベルト238に吸引されながら、乾燥
部300へ受け渡されるため、水洗部200で水洗処理
された下面(現像面)は非接触状態が維持される。
【0078】図2に示される如く、乾燥部300は、フ
ィルムFの略直線状の搬送路空間を挟んで、下側が温風
発生部302とされ、上側がフィルム案内部304とさ
れている。
【0079】温風発生部302は、フィルム搬送幅方向
が長手方向とされる細長箱状の温風吐出部306がフィ
ルム搬送方向に複数配列されている。この温風吐出部3
06には、フィルム幅方向に沿ったスリット孔がそれぞ
れ設けられており、温風吐出部306の内方が加圧され
ることにより、温風が吹き出す構造となっている。
【0080】温風吐出部306のそれぞれの端部には、
温風吐出部306の下方に設けられた温風案内ダクト3
08との連通口が設けられている。温風案内ダクト30
8には、ブロワ310で加圧供給され、ヒータ(図示省
略)で加熱された温風が供給されている。温風案内ダク
ト308は、乾燥部300の下流側にいくに従い徐々に
容積が小さくなっており、温風吐出部306へ送り込む
圧力を一定としている。これにより、乾燥部300の最
上流から最下流側までほぼ一定の風量で温風を吹き出さ
せることができる。
【0081】一方、フィルム案内部304には、複数の
ローラ312がフィルム搬送方向に沿って配設されてい
る。この複数のローラ312には、それぞれ歯車314
が同軸上に取り付けられ、互いに隣合う歯車314同志
が中間歯車316に噛み合っている。フィルム搬送方向
の略中央部に位置する2個の中間歯車316には、モー
タ318の回転軸に取り付けられた歯車320が噛み合
っている。
【0082】このため、モータ318が駆動を開始する
と、歯車320から前記中央部に位置する2個の中間歯
車316に駆動力が伝達され、以後、ローラ312に取
り付けられた歯車314、中間歯車316の順に両端部
のローラ312に取り付けられた歯車314まで駆動力
が伝達される構造となっている。従って、複数のローラ
312は、全てが同一方向に同一回転速度で回転する。
【0083】ここで、乾燥部300に搬送されてくるフ
ィルムFは、温風吐出部306からの温風によって複数
のローラ312側に押し上げられ、ローラ312の回転
駆動力で一定速度で搬送されるようになっている。この
搬送中に、下面(水洗部200における水洗面)は、非
接触状態とすることができる。さらに、搬送を安定させ
るため、図示しない吸引手段によってローラ312の隙
間から吸引してもよい。
【0084】乾燥部300の最下流側には、一対の搬送
ローラ322、ガイド板324、一対の排出ローラ32
6が配設されており、乾燥が完了したフィルムFはこの
搬送ローラ322に挟持されて、乾燥部300から排出
され、ガイド板324に案内されて、排出ローラ326
によって排出口16から排出される。
【0085】次に本発明の実施の形態の作用を説明す
る。現像処理装置10では、露光装置11から排出され
た露光済のフィルムFが挿入口14に挿入されると、挿
入センサ38によってフィルムFが検出され、フィルム
Fの挿入速度に合わせた速度で搬送ローラ26が回転さ
れてフィルムFが現像処理装置10の内部へと搬送され
る。
【0086】現像処理装置10におけるフィルムFの処
理速度(搬送ローラ30以降)は、フィルムFの挿入速
度よりも遅いのでフィルムFの先端が搬送ローラ30に
挟持されると、分岐ガイド28が想像線で示す垂直状態
に切り換えられる。これによって、フィルムFの搬送方
向後側が例えば図1の想像線で示されるように垂れ下が
る。
【0087】搬送ローラ30によって搬送されたフィル
ムFは、感光材料搬入部40の搬送ローラ44によって
水塗布部42へ搬送される。フィルムFは、塗布タンク
48に貯留された水に浸漬され、その後余計な水分がス
クイズローラ50で除去されて真上に搬送される。
【0088】続いて、フィルムFの先端が待機用センサ
46によって検出された後に所定時間が経過すると、ベ
ルト74、ベルト92及び処理シート60がフィルムF
の搬送速度と同じ速度で搬送され、水の塗布されたフィ
ルムFと処理シート60とが貼り合わせローラ82によ
って貼り合わされ、熱現像部66へと搬送される。
【0089】熱現像部66では、貼り合わせローラ82
によって貼り合わされたフィルムFと処理シート60が
付勢装置88によって熱板68A〜68E側に付勢さ
れ、熱板68A〜68Eの加熱面に接触又は近接しなが
ら搬送される。このとき、熱板68A〜68Eは、これ
らの内部に備えられたヒータ69A〜69Oによって熱
板68A〜68Eの領域毎に温度差が生じた状態で加熱
される。
【0090】本実施の形態においては、熱板68A〜6
8Eの中央部に備えられたヒータ69F〜69Jによっ
て熱板68A〜68Eの中央部が熱現像処理に適した温
度(80℃)とされ、熱板68A〜68Eの両端部が所
定温度だけ高い温度(90℃)で加熱される。
【0091】これによって、熱板68A〜68Eの表面
に沿って搬送する処理シート60の両端部の伸びが中央
部よりも大きくなるため、搬送する際に処理シート60
の中央部近傍に生じやすいたるみを緩和させて、しわを
なくすことができる。従って、処理シート60とフィル
ムFは確実に密着した状態で熱板68A〜79Eの表面
に沿って搬送し、熱現像処理が行われるので、フィルム
Fに所望の画像を形成することができる。
【0092】こうして熱現像処理されたフィルムF及び
処理シート60が熱現像部66の後端に搬送されると、
処理シート60はローラ90CによってフィルムFから
分離され、処理シート乾燥部96で乾燥された後に巻取
軸64に巻き取られる。
【0093】一方、処理シート60が分離されたフィル
ムFは、フィルム乾燥部104において乾燥処理された
後に搬送ガイド112、搬送ローラ114及び搬送ロー
ラ116を介して水洗部200へ送られる。
【0094】水洗部200の上流側の搬送ローラ222
に挟持されたフィルムFは、略水平状態で水洗ローラ2
16の最上点へ接触するように搬送される。
【0095】このとき、この水洗ローラ216よりも上
流及び下流側で案内ローラ226、228の最下点に先
に接触する。この最下点は、水洗ローラ216の最上点
よりも寸法G(0.5 〜1.0mm )だけ下側にオフセットさ
れているため、フィルムFは3点で互い違いに押さえつ
けられた状態でミクロ的に蛇行搬送される。
【0096】一方、水洗ローラ216は、自身の高速回
転によって、貯留部に貯留された水洗水を持ち上げ、水
洗ローラ216の最上点よりも上流側で渦流を発生させ
ている。この渦流によって、フィルムFの下面とされる
現像面が洗浄され、高湿吸着性を持つ原因とされる塩が
排除される。
【0097】ここで、水洗ローラ216の最上点では、
フィルムFが押さえつけられているため、渦流を発生し
ている水洗水が、最上点の下流側に至らず、フィルムF
はスクイズされるのと同じ状態で水洗ローラ216から
離反される。
【0098】このように、水洗ローラ216と、案内ロ
ーラ226、228とをその最上点及び最下点を互い違
いにオフセットさせることによって、水洗のための渦流
の発生と、スクイズ性を兼用する機能を持たせることが
できる。
【0099】水洗ローラ216から離反されたフィルム
Fは、受渡し部230へと搬送され、フィルムFの上側
に位置するベルト238に吸引される。このため、水洗
水で水洗処理されたフィルムFの下面は非接触の状態と
なる。この非接触状態を維持しながら、フィルムFは、
乾燥部300へ搬送される。
【0100】乾燥部300では、フィルムFが温風吐出
部306からの温風によってフィルム案内部304の複
数のローラ312方向へ押し上げられる。この複数のロ
ーラ312は同一方向に同一速度で回転しており、押し
上げられたフィルムFは、この複数のローラ312の搬
送力によって、定速搬送され、徐々に乾燥されていく。
【0101】ところで、この乾燥部300における乾燥
は、水洗部200での水洗がフィルムFの下面のみであ
り、かつスクイズした後であるため、フィルムFにはほ
とんど水滴はついておらず、極めて効率良く乾燥させる
ことができる。従って、乾燥速度の高速化、乾燥路長の
短縮化、乾燥温度て低減化、供給する乾燥風量の低減化
等を図ることができる。
【0102】乾燥が終了したフィルムFは、搬送ローラ
322、ガイド板324、排出ローラ326に沿って搬
送され、排出口16から排出される。 (水洗部の変形例1)図8には、本実施の形態に係る水
洗部の第1の変形例が示されている。
【0103】第1の変形例に係る水洗部400には、水
洗槽402が搬送方向に長く形成され、2個の水洗ロー
ラ404、406がフィルム搬送方向に沿って配設され
ている。
【0104】また、この2個の水洗ローラ404、40
6に対応して、互い違いに3個の案内ローラ408、4
10、412が配設されており、フィルムFの搬送に従
って、2段水洗が行えるようになっている。このように
2段水洗とすることにより、1段目で予備水洗され、2
段目で本水洗されるため、洗浄効果を高めることができ
る。
【0105】なお、この場合、図9に示される如く、水
洗槽402内に仕切り板414を設け、それぞれの水洗
ローラ404、406に各2個の案内ローラ416、4
18、420、422を対応配置させてもよい。また、
図10に示される如く、仕切り板414を境に2段目を
1段目よりも水面高さが高くなるように、2段目の槽に
新鮮な水洗水を供給し、この2段目からのオーバフロー
を1段目に送り、1段目からのオーバフロー分を排液す
る、所謂カスケード方式としてもよい。 (水洗部の変形例2)図11には、本実施の形態に係る
水洗部の第2の変形例が示されている。
【0106】第2の変形例に係る水洗部500には、水
洗槽502内に1個の持ち出しローラ504を配し、こ
の持ち出しローラ504に接触するように2個の水洗ロ
ーラ506、508が配設されている。また、この2個
の水洗ローラ506、508に対応して、互い違いに3
個の案内ローラ510、512、514が配設されてお
り、フィルムFの搬送に従って、2段水洗が行えるよう
になっている。
【0107】このように、2個の水洗ローラ216を用
い、2段水洗を行う場合に、持ち出しローラ504を水
洗槽202との間に介在させることにより、水洗槽50
2のフィルム搬送方向の長さを短縮することができる。 (水洗部の変形例3)図12には、本実施の形態に係る
水洗部の第3の変形例が示されている。
【0108】第3の変形例に係る水洗部600には、2
個の持ち出しローラ602、604が水洗槽606内の
水洗水に一部が浸漬されており、各持ち出しローラ60
2、604の直上には、2個の駆動ローラ607、60
8配設され、それぞれ水洗ベルト610、612が巻き
掛けられている。
【0109】ベルト610、612の表面は鏡面仕上げ
されており、駆動ローラ606、608が回転すること
によって、ベルト610、612が水洗水を持ち上げる
構造となっている。駆動ローラ606、608の上方に
は、互い違いに案内ローラ614、616、618が配
設されている。このように、ベルト610、612によ
って水洗水を持ち上げることにより、持ち出しローラ6
02、604の全部を水洗水内に収容することができ、
単位持ち出し量を増加させることができる。水洗水の単
位持ち出しを増加させることによって、水洗効果を向上
することができる。
【0110】なお、第3の変形例では、2段水洗とした
が、図13に示される如く、1段水洗構造であってもよ
い。 (水洗部の変形例4)図14には、本実施の形態に係る
水洗部の第4の変形例が示されている。
【0111】上記実施の形態及び第1乃至第3の変形例
に係る水洗部400、500、600では、スクイズが
兼用される構造であったが、この第4の変形例では、水
洗とスクイズが完全に独立した構造となっている。
【0112】すなわち、図14に示される如く、水洗部
700には、水洗タンク702が設けられている。水洗
タンク702は皿状に形成されており、内部には水洗水
充填されている。さらに、水洗タンク702にはフィル
ムFを水に浸漬するための円弧状のガイド704が設け
られ、このガイド704に沿ってフィルムFが略円弧上
に搬送されて水洗される。
【0113】水洗タンク702の上流及び下流側には、
ローラ対706及びローラ対708から構成され、下流
側のローラ対708は、フィルムFに付着した余計な水
分を除去するスクイズローラとしての機能を有する。
【0114】このような水洗構造は、本実施の形態に係
る水塗布部42にも適用された構造である。フイルムF
を浸漬、すなわちどぶ漬けする構造であるため、スクイ
ズしたとしても、フィルムFの含水率は本実施の形態の
水洗部による水洗後よりも多いが、構造が単純であると
いう効果がある。 (水洗部の変形例5)図15には、本実施の形態に係る
水洗部の第5の変形例が示されている。
【0115】この第5の変形例では、前記第4の変形例
と同様に、水洗とスクイズとが独立した構造となってい
る。
【0116】すなわち、図15に示される如く、フィル
ムFの搬送路下方に、フィルム幅方向にパイプ710が
配設されている。このパイプ710には、その上方に軸
線方向に沿って複数の小孔712が設けられ、パイプ7
10に水洗水を供給することによって、その内圧で小孔
712から水洗水が噴出する構造となっている。
【0117】噴出された水洗水は、フィルムFに当てら
れ、この噴出圧によって、フィルムFの下面を洗浄す
る。
【0118】パイプ710の下流側には、フィルムFを
挟持する一対の搬送ローラ714が設けられている。こ
の搬送ローラ714の下側のローラは、鏡面仕上げとさ
れ、水洗されたフィルムFの面に水洗むらや傷つきを防
止している。フィルムFはこの搬送ローラ714に挟持
されることによって、スクイズされる構成である。
【0119】上記、実施の形態及び第1乃至第5の変形
例では、フィルムFを水平に搬送したが、斜め搬送、垂
下搬送、上昇搬送またはこれらの組み合わせであっても
よい。 (乾燥部の変形例1)図16には、本実施の形態に係る
乾燥部の第1の変形例が示されている。
【0120】図16に示される如く、乾燥部800は、
フィルムFの略直線状の搬送路空間を挟んで、下側が温
風発生部802とされ、上側がフィルム案内部804と
されている。
【0121】温風発生部802は、フィルム搬送幅方向
が長手方向とされる細長箱状の温風吐出部806がフィ
ルム搬送方向に複数配列されている。この温風吐出部8
06には、フィルム幅方向に沿ったスリット孔がそれぞ
れ設けられており、温風吐出部806の内方が加圧され
ることにより、温風が吹き出す構造となっている。
【0122】温風吐出部806のそれぞれの端部には、
温風吐出部806の下方に設けられた温風案内ダクト8
08との連通口が設けられている。温風案内ダクト80
8には、ブロワ810で加給され、ヒータ(図示省略)
で加熱された温風が供給されている。温風案内ダクト8
08は、乾燥部800の下流側にいくに従い徐々に容積
が小さくなっており、温風吐出部806へ送り込む圧力
を一定としている。これにより、乾燥部800の最上流
から最下流側までほぼ一定の風量で温風を吹き出させる
ことができる。
【0123】一方、フィルム案内部804には、搬送案
内ベルト812が配設されている。この搬送案内ベルト
812は、乾燥部800の上流側、下流側及び乾燥部の
上方に配設された合計5個のローラ814、816、8
18、820、822に巻き掛けられている。この内、
乾燥部800の上流側及び下流側のローラ814、81
6により、搬送案内ベルト812は、フィルムFの搬送
路上方で略水平状態が維持される。また、乾燥部800
の上方のローラ818は、駆動ローラとしての機能を有
し、この駆動源となるローラ818が図示しない駆動手
段の駆動力で回転することによって、搬送案内ベルト8
12を定速で搬送することができる。
【0124】また、乾燥部800の上方の中央のローラ
820、テンション調整用ローラとしての機能を有し、
軸直角方向に移動可能とされている。このため、このロ
ーラ820の軸直角方向に移動することにより、搬送案
内ベルト812の張力を調整することができる。
【0125】図17(A)及び(B)に示される如く、
搬送案内ベルト812の外向き表面は、正弦波状の凹凸
が設けられた所謂しぼ付き形状とされている。ここで、
凹凸の段差は0.1 〜0.2mm であり、凸凸間( 又は凹凹
間)寸法は1mm〜2mmとされている。
【0126】また、この搬送案内ベルト812には、複
数の円孔824が設けられている、この円孔824は、
縦方向(フィルムFの搬送方向)が30mm間隔で、横方向
(フィルムFの幅方向)が20mm間隔とされている。
【0127】搬送案内ベルト812で形成されるループ
の内側には、吸引手段826が配設されている。この吸
引手段826の吸引口は、フィルムFの搬送路方向に向
けられており、これにより、搬送案内ベルト812の円
孔824が吸引孔としての役目を持つことになる。
【0128】ここで、乾燥部800に搬送されてくるフ
ィルムFは、温風吐出部806からの温風によって搬送
案内ベルト812側に押し上げられ、かつ円孔824に
よって吸引されて一定速度で搬送されるようになってい
る。この搬送中に、下面(水洗面)は、非接触状態とす
ることができる。
【0129】吸引されることにより、フィルムFは、搬
送中に脱落して水洗面が温風発生部802に接触するよ
うなことはないが、通常は円孔824近傍が吸着力が強
く、それ以外の吸着力が弱く、この吸着力の差によって
吸引痕が残ることがあった。
【0130】しかし、搬送案内ベルト812をしぼつき
として、複数の点で支持するようにしたため、円孔82
4の近傍と、それ以外とで吸着力差を無くすことがで
き、吸着痕を残すことを防止することができる。
【0131】乾燥部800の最下流側には、一対の搬送
ローラ828(上側のローラが前記搬送案内ベルト81
2の巻き掛けローラを兼用)、ガイド板830、一対の
排出ローラ832が配設されており、乾燥が完了したフ
ィルムFはこの搬送ローラ828に挟持されて、乾燥部
800から排出され、ガイド板830に案内されて、排
出ローラ832によって排出口16から排出される。
【0132】以下のこの第1の変形例の乾燥部800の
作用を説明する。乾燥部800では、フィルムFが温風
吐出部806からの温風によってフィルム案内部804
の搬送案内ベルト812方向へ押し上げられる。この搬
送案内ベルト812は、定速度で回転しており、押し上
げられたフィルムFは、この搬送案内ベルト812の搬
送力によって、定速搬送され、徐々に乾燥されていく。
また、この押し上げとは別に、吸引手段826により搬
送案内ベルト812に設けられた円孔824が吸引孔と
なって、フィルムFを吸着するため、確実にフィルムF
の下面(水洗面)の非接触状態をい維持することができ
る。
【0133】また、搬送案内ベルト812の表面をしぼ
つきとしたため、フィルムFは、複数の点で支持される
ことになり、円孔824近傍とそれ以外とでの吸着力差
を軽減でき、吸着痕を残すような不具合がない。 (乾燥部の変形例2)図18には、本実施の形態に係る
乾燥部の第2の変形例が示されている。
【0134】図18に示される如く、乾燥部900は、
フィルムFの略直線状の搬送路空間を挟んで、下側が温
風発生部902とされ、上側がフィルム案内部904と
されている。
【0135】温風発生部902は、フィルム搬送幅方向
が長手方向とされる細長箱状の温風吐出部906がフィ
ルム搬送方向に複数配列されている。この温風吐出部9
06には、フィルム幅方向に沿ったスリット孔がそれぞ
れ設けられており、温風吐出部906の内方が加圧され
ることにより、温風が吹き出す構造となっている。
【0136】温風吐出部906のそれぞれの端部には、
温風吐出部906の下方に設けられた温風案内ダクト9
08との連通口が設けられている。温風案内ダクト90
8には、ブロワ910で加圧供給され、ヒータ(図示省
略)で加熱された温風が供給されている。温風案内ダク
ト908は、乾燥部900の下流側にいくに従い徐々に
容積が小さくなっており、温風吐出部906へ送り込む
圧力を一定としている。これにより、乾燥部900の最
上流から最下流側までほぼ一定の風量で温風を吹き出さ
せることができる。
【0137】一方、フィルム案内部904には、搬送案
内ベルト912が配設されている。この搬送案内ベルト
912は、乾燥部900の上流側、下流側及び乾燥部の
上方に配設された合計5個のローラ914、916、9
18、920、922に巻き掛けられている。この内、
乾燥部900の上流側及び下流側のローラ914、91
6により、搬送案内ベルト912は、フィルムFの搬送
路上方で略水平状態が維持される。また、乾燥部900
の上方のローラ918は、駆動ローラとしての機能を有
し、この駆動源としてのローラ918が図示しない駆動
手段の駆動力で回転することによって、搬送案内ベルト
912を定速で搬送することができる。
【0138】また、乾燥部900の上方の中央のローラ
920は、テンション調整用ローラとしての機能を有
し、軸直角方向に移動可能とされている。このため、こ
のローラ920を軸直角方向に移動することにより、搬
送案内ベルト912の張力を調整することができる。
【0139】図19に示される如く、搬送案内ベルト9
12は、メッシュベルトで形成されている。このため、
織り目間隔に細かい貫通孔が設けられると共に、表面が
均一に粗くなっている。
【0140】搬送案内ベルト912で形成されるループ
の内側には、吸引手段924が配設されている。この吸
引手段924の吸引口は、フィルムFの搬送路方向に向
けられており、これにより、搬送案内ベルト912の細
かい貫通孔が吸引孔としての役目を持つことになる。
【0141】ここで、乾燥部900に搬送されてくるフ
ィルムFは、温風吐出部906からの温風によって搬送
案内ベルト912側に押し上げられ、かつ細かい貫通孔
によって吸引されて一定速度で搬送されるようになって
いる。この搬送中に、下面(水洗面)は、非接触状態と
することができる。
【0142】吸引されることにより、フィルムFは、搬
送中に脱落して水洗面が温風発生部902に接触するよ
うなことはないが、通常、搬送案内ベルト912の面が
滑らかであると、吸引孔近傍が吸着力が強く、それ以外
の吸着力が弱く、この吸着力の差によって吸引痕が残る
ことがあった。
【0143】しかし、搬送案内ベルト912をメッシュ
として、均一な粗さを持たせたため、細かい貫通孔(吸
引孔)の近傍と、それ以外とで吸着力差を無くすことが
でき、吸着痕を残すことを防止することができる。
【0144】乾燥部900の最下流側には、一対の搬送
ローラ926(上側のローラが前記搬送案内ベルト91
2の巻き掛けローラを兼用)、ガイド板928、一対の
排出ローラ930が配設されており、乾燥が完了したフ
ィルムFはこの搬送ローラ926に挟持されて、乾燥部
900から排出され、ガイド板928に案内されて、排
出ローラ930によって排出口16から排出される。
【0145】以下のこの第2の変形例の乾燥部900の
作用を説明する。乾燥部900では、フィルムFが温風
吐出部906からの温風によってフィルム案内部902
の搬送案内ベルト912方向へ押し上げられる。この搬
送案内ベルト912は、定速度で回転しており、押し上
げられたフィルムFは、この搬送案内ベルト912の搬
送力によって、定速搬送され、徐々に乾燥されていく。
また、この押し上げとは別に、吸引手段924により搬
送案内ベルト912がメッシュのために設けられる細か
い貫通孔が吸引孔となって、フィルムFを吸着するた
め、確実にフィルムFの下面(水洗面)の非接触状態を
い維持することができる。
【0146】また、搬送案内ベルト912をメッシュと
したため、表面が均一に粗くなりフィルムFは、織り目
に沿った部分で支持されることになり、細かい貫通孔近
傍とそれ以外とでの吸着力差を軽減でき、吸着痕を残す
ような不具合がない。
【0147】以上説明したように、処理シート60を用
いて熱現像処理する現像処理装置10において、熱現像
部66に備えられた熱板68A〜68Eの中央部を熱現
像処理に適した温度とし、両端部を中央部よりも所定温
度だけ高い温度に設定することにより、貼り合わせたフ
ィルムFと処理シート60が熱板68A〜68Eの表面
に沿って搬送する際に、処理シート60にしわが生じる
ことなく、確実に密着した状態で搬送され、熱現像処理
が行われるので、所望の画像をフィルムFに形成するこ
とができる。
【0148】なお、本実施の形態においては画像形成用
溶媒としての水をフィルムFに塗布する構成として説明
したが、これに限定されるものではない。例えば、処理
シート60に塗布しても良く、あるいはフィルムFと処
理シート60の両方に塗布するようにしても良い。
【0149】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1乃至請求項4
に記載の発明は、簡単な装置構成で必要な面のみ洗浄す
ることができるという優れた効果を有する。
【0150】また、請求項5に記載の発明は、湿度の高
低に拘らず、熱現像処理後の熱現像感光材料の高湿接着
性を排除することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される現像処理装置
の全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に適用される現像処理装置
内の熱現像部を示す概略図である。(A)は熱現像部の
概略を示す概略側面図であり、(B)は熱現像部に備え
られた複数の熱板を展開した状態を示す正面図である。
【図3】本実施の形態に係る熱現像処理済フィルムの水
洗部及び乾燥部の拡大図である。
【図4】本実施の形態に係る熱現像処理済フィルムの水
洗部の詳細図である。
【図5】図4の右側面から見た断面図である。
【図6】図4の水洗部において、水洗水による洗浄及び
スクイズの状態を示す作動図である。
【図7】本実施の形態に係る受渡し部の斜視図である。
【図8】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図9】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図10】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図11】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図12】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図13】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図14】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図15】水洗部の変形例を示す正面図である。
【図16】乾燥部の変形例を示す正面図である。
【図17】(A)は図16の変形例に使用されるベルト
の形状を示す斜視図、(B)は図17(A)の17B−
17B線断面図である。
【図18】乾燥部の変形例を示す正面図である。
【図19】図18の変形例に使用されるベルトの形状を
示す斜視図である。
【符号の説明】
F フィルム(ハロゲン化銀感光材料) 10 現像処理装置 42 水塗布部 60 処理シート 66 熱現像部 200 水洗部(洗浄装置) 202 水洗槽 204 ヒータユニット 216 水洗ローラ(洗浄ローラ) 230 受渡し部 300 乾燥部 302 温風発生部 304 フィルム案内部 306 温風吐出部 308 温風案内ダクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材の片面を洗浄するための洗浄装
    置であって、 シート材を略水平搬送する搬送手段と、 洗浄液が貯留される受け皿と、 前記受け皿に収容され、回転軸よりも下位置となる部分
    がの一部が洗浄液に浸漬される洗浄ローラと、 前記洗浄ローラの上下流側のそれぞれに設けられ、前記
    搬送手段によるシート材の搬送を前記洗浄ローラの最上
    点で接触するように案内する案内部材と、 前記洗浄ローラを前記搬送手段によるシート材の搬送速
    度よりも極端に速い線速度で回転させ、ローラ表面で洗
    浄液を持ち出すことにより、前記最上点での接触部にお
    いて洗浄のための渦流を発生させる駆動手段と、 を有する洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記案内部材の最下点が、前記洗浄ロー
    ラの最上点よりも若干下側に位置しており、シート材は
    2個の案内部材及び1個の洗浄ローラにより上下互い違
    いに押さえ付けられて搬送され、洗浄ローラの上流側で
    渦流となった洗浄液が塞き止められることを特徴とする
    請求項1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記受け皿が、熱伝導性を高い部材で形
    成され、この受け皿自体を加熱することにより、洗浄液
    を加温かつ保温することを特徴とした請求項1又は請求
    項2に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記受け皿には、洗浄液を貯留するため
    の供給路が設けられ、この供給路の通過時に熱交換によ
    って洗浄液が加温されることを特徴とした請求項3記載
    の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 画像の露光されたハロゲン化銀感光材料
    と、ハロゲン化銀感光材料上に画像を形成する薬剤を含
    む処理シートと、を画像形成用溶媒の存在下で加熱現像
    する現像処理装置に用いられる洗浄装置であって、 前記加熱現像後のハロゲン化銀感光材料の現像面を洗浄
    液によって洗浄する洗浄部を設けたことを特徴とする現
    像処理装置用洗浄装置。
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