JPH1159010A - 不感脂化処理装置 - Google Patents
不感脂化処理装置Info
- Publication number
- JPH1159010A JPH1159010A JP22836297A JP22836297A JPH1159010A JP H1159010 A JPH1159010 A JP H1159010A JP 22836297 A JP22836297 A JP 22836297A JP 22836297 A JP22836297 A JP 22836297A JP H1159010 A JPH1159010 A JP H1159010A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing plate
- desensitizing
- treatment
- liquid
- etching solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Wet Developing In Electrophotography (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッチング液で不感脂化処理する際のランニ
ング処理の安定化、ロングライフ化を可能とし、液の使
用量の削減化も可能にでき、装置全体のコンパクト化も
図れる不感脂化処理装置を提供する。 【解決手段】 可撓性支持体の片面に酸化亜鉛を含む感
光層を設けた電子写真方式刷版を、感光面を下に向けて
搬送する搬送ローラ3と、搬送ローラの下流側に設けら
れ感光面に不感脂化処理液を必要量供給する処理液供給
手段5と、該処理液供給手段の下流側に設けられ前記刷
版の感光面に乾燥風を供給するとともに前記刷版を非接
触で上方に湾曲させて案内する乾燥手段10とを備えた
不感脂化処理装置。
ング処理の安定化、ロングライフ化を可能とし、液の使
用量の削減化も可能にでき、装置全体のコンパクト化も
図れる不感脂化処理装置を提供する。 【解決手段】 可撓性支持体の片面に酸化亜鉛を含む感
光層を設けた電子写真方式刷版を、感光面を下に向けて
搬送する搬送ローラ3と、搬送ローラの下流側に設けら
れ感光面に不感脂化処理液を必要量供給する処理液供給
手段5と、該処理液供給手段の下流側に設けられ前記刷
版の感光面に乾燥風を供給するとともに前記刷版を非接
触で上方に湾曲させて案内する乾燥手段10とを備えた
不感脂化処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光した電子写真
方式刷版(以下、「刷版」という)を不感脂化処理する
不感脂化処理装置に関する。
方式刷版(以下、「刷版」という)を不感脂化処理する
不感脂化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】刷版に画像以外はインクが付着しないよ
うにする不感脂化処理装置は、単独で設置される場合
と、湿式電子写真製版機に内蔵される場合とがある。不
感脂化処理装置を内蔵した製版機は、例えば、原稿台上
に載置した原稿を光源で照射し、その反射光により刷版
を露光し、次いで刷版を湿式現像して加熱定着し、次い
でエッチング液により刷版を不感脂化処理するよう構成
されている。従来の不感脂化処理装置としては、大きく
分けて以下に説明するようなディップ方式とローラコー
ト方式の2種類の構成のものがそれぞれ提案されてい
る。
うにする不感脂化処理装置は、単独で設置される場合
と、湿式電子写真製版機に内蔵される場合とがある。不
感脂化処理装置を内蔵した製版機は、例えば、原稿台上
に載置した原稿を光源で照射し、その反射光により刷版
を露光し、次いで刷版を湿式現像して加熱定着し、次い
でエッチング液により刷版を不感脂化処理するよう構成
されている。従来の不感脂化処理装置としては、大きく
分けて以下に説明するようなディップ方式とローラコー
ト方式の2種類の構成のものがそれぞれ提案されてい
る。
【0003】ディップ方式は例えば特開昭57−381
95号公報に記載がある。同公報によると図5に示すよ
うに、刷版Pは入口側から出口側に向かって搬送される
間、不感脂化処理槽1に貯留されたエッチング液に浸漬
されて処理される。不感脂化処理槽1は槽底が半月状に
湾曲しており、刷版Pはその湾曲面に沿って搬送され
る。
95号公報に記載がある。同公報によると図5に示すよ
うに、刷版Pは入口側から出口側に向かって搬送される
間、不感脂化処理槽1に貯留されたエッチング液に浸漬
されて処理される。不感脂化処理槽1は槽底が半月状に
湾曲しており、刷版Pはその湾曲面に沿って搬送され
る。
【0004】また、ローラコート方式は例えば特開平3
−124497号公報に記載がある。同公報によると図
6に示すように、装置は2本のローラを上下に当接させ
て設けた塗布ローラ31,32を入口側と出口側とに備
えている。塗布ローラ31,32は、それぞれ下側のロ
ーラを不感脂化処理槽1内に貯留されたエッチング液中
に浸漬されており、回転することによってエッチング液
をローラ対間に汲み上げる。
−124497号公報に記載がある。同公報によると図
6に示すように、装置は2本のローラを上下に当接させ
て設けた塗布ローラ31,32を入口側と出口側とに備
えている。塗布ローラ31,32は、それぞれ下側のロ
ーラを不感脂化処理槽1内に貯留されたエッチング液中
に浸漬されており、回転することによってエッチング液
をローラ対間に汲み上げる。
【0005】塗布ローラ31,32は、刷版Pを感光面
を上に向けて搬送するとともに、液中に浸漬された下側
のローラにより汲み上げられたエッチング液を上側のロ
ーラを介して塗布する。エッチング液を塗布された刷版
Pは、感光面を上に向けた状態で乾燥処理を受け、次い
で湾曲しながら搬送され装置外のトレイ34に収容され
る。
を上に向けて搬送するとともに、液中に浸漬された下側
のローラにより汲み上げられたエッチング液を上側のロ
ーラを介して塗布する。エッチング液を塗布された刷版
Pは、感光面を上に向けた状態で乾燥処理を受け、次い
で湾曲しながら搬送され装置外のトレイ34に収容され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ディップ方式の不
感脂化処理装置では、面露光時のみ刷版の搬送を停止
し、露光後の刷版はエッチング液との適切な接触時間が
得られる速度で搬送され、搬送速度は、単に刷版とエッ
チング液との接触時間に基づいて設定されている。しか
し、近年、露光装置としてレーザー光を用いるようにな
り、刷版の搬送速度はレーザー光の走査時間に基づいて
設定される。すなわち、刷版はレーザー光により走査露
光されながら搬送されるので、露光部における搬送速度
と等しい速度で不感脂化エッチング液中を搬送される必
要がある。しかし、レーザー露光した刷版の処理速度
は、従来の処理速度より遅いため、従来の構成で浸漬処
理を行うと、エッチング液との接触時間が長くなりすぎ
てしまう。
感脂化処理装置では、面露光時のみ刷版の搬送を停止
し、露光後の刷版はエッチング液との適切な接触時間が
得られる速度で搬送され、搬送速度は、単に刷版とエッ
チング液との接触時間に基づいて設定されている。しか
し、近年、露光装置としてレーザー光を用いるようにな
り、刷版の搬送速度はレーザー光の走査時間に基づいて
設定される。すなわち、刷版はレーザー光により走査露
光されながら搬送されるので、露光部における搬送速度
と等しい速度で不感脂化エッチング液中を搬送される必
要がある。しかし、レーザー露光した刷版の処理速度
は、従来の処理速度より遅いため、従来の構成で浸漬処
理を行うと、エッチング液との接触時間が長くなりすぎ
てしまう。
【0007】そこで、従来の構成で刷版とエッチング液
との接触時間を短縮するには、刷版の液中での搬送経路
の湾曲の曲率半径を小さくするとともに、貯留するエッ
チング液も少なくして装置の小型化を図ることが考えら
れる。しかし、搬送経路の曲率半径を小さくすると、刷
版を良好に搬送できずジャムを起こし易くなってしまう
ので、ジャム防止手段を付加する必要があり、レーザー
光で露光した刷版をディップ方式で不感脂化処理する上
で、装置を小型化することは困難であった。
との接触時間を短縮するには、刷版の液中での搬送経路
の湾曲の曲率半径を小さくするとともに、貯留するエッ
チング液も少なくして装置の小型化を図ることが考えら
れる。しかし、搬送経路の曲率半径を小さくすると、刷
版を良好に搬送できずジャムを起こし易くなってしまう
ので、ジャム防止手段を付加する必要があり、レーザー
光で露光した刷版をディップ方式で不感脂化処理する上
で、装置を小型化することは困難であった。
【0008】また、この装置はエッチング液を処理槽に
貯留した状態で繰り返し使用するので、性能が徐々に低
下して行き、成分補充を行っても長期間の連続使用は困
難であり、エッチング液の交換が必要になる。そして、
交換後の疲労したエッチング液は廃液となる。また、デ
ィップ方式の場合、多量のエッチング液を処理槽内に貯
留しておく必要があるので、その分廃液量も多くなって
しまう。一方、ローラコート方式の不感脂化処理装置
も、感光面を上にして刷版を乾燥させる乾燥ゾーンがあ
るため、搬送方向に沿って設置スペースが広いという問
題がある。更に、ディップ方式と同様にエッチング液を
処理槽に貯留した状態で繰り返し使用するので、長期間
の連続使用は困難であり廃液が生じ、処理槽内に多量の
エッチング液を貯留しておく必要があるので廃液量も多
くなる。
貯留した状態で繰り返し使用するので、性能が徐々に低
下して行き、成分補充を行っても長期間の連続使用は困
難であり、エッチング液の交換が必要になる。そして、
交換後の疲労したエッチング液は廃液となる。また、デ
ィップ方式の場合、多量のエッチング液を処理槽内に貯
留しておく必要があるので、その分廃液量も多くなって
しまう。一方、ローラコート方式の不感脂化処理装置
も、感光面を上にして刷版を乾燥させる乾燥ゾーンがあ
るため、搬送方向に沿って設置スペースが広いという問
題がある。更に、ディップ方式と同様にエッチング液を
処理槽に貯留した状態で繰り返し使用するので、長期間
の連続使用は困難であり廃液が生じ、処理槽内に多量の
エッチング液を貯留しておく必要があるので廃液量も多
くなる。
【0009】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消することにあり、設置スペースが小さく、処理液
のロングライフ化を可能とし、廃液を低減する不感脂化
処理装置を提供することにある。
を解消することにあり、設置スペースが小さく、処理液
のロングライフ化を可能とし、廃液を低減する不感脂化
処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、可
撓性支持体の片面に酸化亜鉛を含む感光層を設けた電子
写真方式刷版を、感光面を下に向けて搬送する搬送ロー
ラと、該搬送ローラの下流側に設けられ前記感光面に不
感脂化処理液を必要量供給する処理液供給手段と、該処
理液供給手段の下流側に設けられ前記刷版の感光面に乾
燥風を供給するとともに前記刷版を非接触で上方に湾曲
させて案内する乾燥手段とを備えた不感脂化処理装置に
より達成される。
撓性支持体の片面に酸化亜鉛を含む感光層を設けた電子
写真方式刷版を、感光面を下に向けて搬送する搬送ロー
ラと、該搬送ローラの下流側に設けられ前記感光面に不
感脂化処理液を必要量供給する処理液供給手段と、該処
理液供給手段の下流側に設けられ前記刷版の感光面に乾
燥風を供給するとともに前記刷版を非接触で上方に湾曲
させて案内する乾燥手段とを備えた不感脂化処理装置に
より達成される。
【0011】本発明によれば、刷版に乾燥風を供給する
とともに刷版を非接触で上方に湾曲させて案内する乾燥
手段を備えることにより、水平方向に沿って装置の小型
化が可能となり、設置スペースが小さくなる。また、刷
版は感光面を下に向けて搬送され、処理液供給手段は必
要量の処理液を刷版に供給するので、処理液が余らずに
利用され再利用されず、処理液を補充し続ければ実質的
に未使用の処理液が版に供給され続け長期間の連続処理
が可能となり、廃液も生じない。
とともに刷版を非接触で上方に湾曲させて案内する乾燥
手段を備えることにより、水平方向に沿って装置の小型
化が可能となり、設置スペースが小さくなる。また、刷
版は感光面を下に向けて搬送され、処理液供給手段は必
要量の処理液を刷版に供給するので、処理液が余らずに
利用され再利用されず、処理液を補充し続ければ実質的
に未使用の処理液が版に供給され続け長期間の連続処理
が可能となり、廃液も生じない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明するが、本発明はこれに限定されない。図1
は、本発明の不感脂化処理装置の一実施形態の断面図で
あり、刷版Pが装置内の搬送路を進行している状態を示
している。刷版Pは、紙やプラスチック等の可撓性を有
する支持体の片面に、酸化亜鉛を含む感光層を設けたも
のであり電子写真方式で画像が形成される。
照して説明するが、本発明はこれに限定されない。図1
は、本発明の不感脂化処理装置の一実施形態の断面図で
あり、刷版Pが装置内の搬送路を進行している状態を示
している。刷版Pは、紙やプラスチック等の可撓性を有
する支持体の片面に、酸化亜鉛を含む感光層を設けたも
のであり電子写真方式で画像が形成される。
【0013】刷版Pの搬送路2を上下から挟む状態で、
一対の搬送ローラ3が設けてあり、刷版Pはその裏面
(支持体側の面)P1を上に向け、感光層P2を下に向
けて略水平に搬送される。搬送ローラ3の下流には、刷
版Pを裏面側で支持するバックアップ部材4と、処理液
供給手段5とを設けてある。処理液供給手段5は、周面
をモルトンで被覆した塗布ローラ6と、感光層を不感脂
化するノンシアンエッチング液8を貯蔵した処理槽7な
どを含み、処理槽7は搬送路2の下に設置してある。処
理槽7には、一部を液面の上に突き出した塗布ローラ6
が図示しないモータで回転自在に略水平に設けてあり、
塗布ローラ6の上端は、搬送路2で刷版Pの下面にある
感光層が略水平に通過していく高さに位置している。
一対の搬送ローラ3が設けてあり、刷版Pはその裏面
(支持体側の面)P1を上に向け、感光層P2を下に向
けて略水平に搬送される。搬送ローラ3の下流には、刷
版Pを裏面側で支持するバックアップ部材4と、処理液
供給手段5とを設けてある。処理液供給手段5は、周面
をモルトンで被覆した塗布ローラ6と、感光層を不感脂
化するノンシアンエッチング液8を貯蔵した処理槽7な
どを含み、処理槽7は搬送路2の下に設置してある。処
理槽7には、一部を液面の上に突き出した塗布ローラ6
が図示しないモータで回転自在に略水平に設けてあり、
塗布ローラ6の上端は、搬送路2で刷版Pの下面にある
感光層が略水平に通過していく高さに位置している。
【0014】バックアップ部材4は略水平に固定した円
柱部材であり、塗布ローラ6の直上に塗布ローラ6と平
行に設けてあって、刷版Pを支持体側の面P1から支持
している。バックアップ部材4は回転式ローラでもよい
が、回転式ローラであるとローラ全周囲にエッチング液
が付着して無駄になるので、むしろ回転しない固定式が
望ましい。
柱部材であり、塗布ローラ6の直上に塗布ローラ6と平
行に設けてあって、刷版Pを支持体側の面P1から支持
している。バックアップ部材4は回転式ローラでもよい
が、回転式ローラであるとローラ全周囲にエッチング液
が付着して無駄になるので、むしろ回転しない固定式が
望ましい。
【0015】処理液供給手段5の下流には、略水平な搬
送路2を湾曲させながら上方に導く弓なりの裏面ガイド
9が反り返り、裏面ガイド9に対向して乾燥器10が設
けられている。乾燥器10は、湾曲する裏面ガイド9と
同心円状に湾曲してなり、刷版Pの厚み分よりわずかに
広い空隙を裏面ガイド9との間に湾曲する搬送路2とし
て設けている。乾燥器10は、内部が空洞で乾燥した温
風を導入する導入管11が連結されている。乾燥器10
の搬送路2側には、刷版Pが進行していく部分に向け、
裏面ガイド9の方向に多数の温風口12を開いている。
裏面ガイド9と乾燥器10との間に形成されている湾曲
した搬送路2の出口部分には、刷版Pの搬送路2を両側
から挟む一対の搬送ローラ13が設けてある。
送路2を湾曲させながら上方に導く弓なりの裏面ガイド
9が反り返り、裏面ガイド9に対向して乾燥器10が設
けられている。乾燥器10は、湾曲する裏面ガイド9と
同心円状に湾曲してなり、刷版Pの厚み分よりわずかに
広い空隙を裏面ガイド9との間に湾曲する搬送路2とし
て設けている。乾燥器10は、内部が空洞で乾燥した温
風を導入する導入管11が連結されている。乾燥器10
の搬送路2側には、刷版Pが進行していく部分に向け、
裏面ガイド9の方向に多数の温風口12を開いている。
裏面ガイド9と乾燥器10との間に形成されている湾曲
した搬送路2の出口部分には、刷版Pの搬送路2を両側
から挟む一対の搬送ローラ13が設けてある。
【0016】このような不感脂化処理装置は次のように
作動する。露光後、加熱定着処理を終えた刷版Pを、搬
送ローラ3が感光面P2を下に向けて挟持し、搬送路2
に略水平に送り込む。塗布ローラ6は、搬送ローラ3が
略水平に搬送する刷版Pをバックアップ部材4との間で
挟み、回転しながら処理槽7内のエッチング液を周面の
モルトンで必要量だけ汲み上げて感光面P2に塗布す
る。
作動する。露光後、加熱定着処理を終えた刷版Pを、搬
送ローラ3が感光面P2を下に向けて挟持し、搬送路2
に略水平に送り込む。塗布ローラ6は、搬送ローラ3が
略水平に搬送する刷版Pをバックアップ部材4との間で
挟み、回転しながら処理槽7内のエッチング液を周面の
モルトンで必要量だけ汲み上げて感光面P2に塗布す
る。
【0017】感光面P2にエッチング液を塗布された刷
版Pは、湾曲した搬送路2の入口にさしかかるとそこか
らは乾燥器10の温風口12から吹き出る温風を吹き付
けられ、裏面ガイドの湾曲面に沿って弓なりに曲げら
れ、湾曲した搬送路2を搬送される。その間、温風の熱
でエッチング液の水分が蒸発し、刷版Pは乾燥処理を終
える。刷版Pの支持体は可撓性を有するので温風を浴び
ると容易に湾曲することができる。乾燥した刷版Pは、
湾曲した搬送路2の出口で搬送ローラ13に挟み込ま
れ、引き出されながら搬送される。
版Pは、湾曲した搬送路2の入口にさしかかるとそこか
らは乾燥器10の温風口12から吹き出る温風を吹き付
けられ、裏面ガイドの湾曲面に沿って弓なりに曲げら
れ、湾曲した搬送路2を搬送される。その間、温風の熱
でエッチング液の水分が蒸発し、刷版Pは乾燥処理を終
える。刷版Pの支持体は可撓性を有するので温風を浴び
ると容易に湾曲することができる。乾燥した刷版Pは、
湾曲した搬送路2の出口で搬送ローラ13に挟み込ま
れ、引き出されながら搬送される。
【0018】感光面P2に塗布されるエッチング液の量
は、処理槽7の液面位から搬送路の高さまでの間隔を適
宜調節することで増減できる。液面位が搬送路に接近す
れば塗布量は多くなり、離れれば少なくなる。また、処
理液供給ローラ6の回転速度を変えることによっても、
塗布量を調節することができる。
は、処理槽7の液面位から搬送路の高さまでの間隔を適
宜調節することで増減できる。液面位が搬送路に接近す
れば塗布量は多くなり、離れれば少なくなる。また、処
理液供給ローラ6の回転速度を変えることによっても、
塗布量を調節することができる。
【0019】上記の実施形態では、エッチングに必要な
量だけのエッチング液を刷版Pに塗布するので、塗布し
たエッチング液はすべて使い尽くされ無駄がない。ま
た、エッチング液は処理槽から減少した分だけを補充す
ればよく、処理槽内のエッチング液は常に新液状態にあ
る。したがって、補充を続ける限りエッチング液はなく
ならず、また交換する必要もなく、長期間安定的に不感
脂化処理ができ、ロングライフ化が図れる。
量だけのエッチング液を刷版Pに塗布するので、塗布し
たエッチング液はすべて使い尽くされ無駄がない。ま
た、エッチング液は処理槽から減少した分だけを補充す
ればよく、処理槽内のエッチング液は常に新液状態にあ
る。したがって、補充を続ける限りエッチング液はなく
ならず、また交換する必要もなく、長期間安定的に不感
脂化処理ができ、ロングライフ化が図れる。
【0020】酸化亜鉛を含む感光層を設けた電子写真刷
版の不感脂化処理は、フェロシアン塩を主成分とするい
わゆるシアンタイプと、フィチン酸塩類を主成分とする
いわゆるノンシアンタイプの2種類が実用化されてい
る。シアンタイプエッチング液は空気中の酸素による酸
化劣化や水蒸気による液成分の結晶析出を起こしやす
く、一方のノンシアンタイプエッチング液は感光層から
の亜鉛の溶け込みによる液劣化を起こしやすく、従来の
不感脂化処理装置を用いて処理を行った場合、長期間に
わたる安定な処理を行うことが難しく、頻繁に液交換や
処理装置の洗浄などのメンテナンスを必要としている。
版の不感脂化処理は、フェロシアン塩を主成分とするい
わゆるシアンタイプと、フィチン酸塩類を主成分とする
いわゆるノンシアンタイプの2種類が実用化されてい
る。シアンタイプエッチング液は空気中の酸素による酸
化劣化や水蒸気による液成分の結晶析出を起こしやす
く、一方のノンシアンタイプエッチング液は感光層から
の亜鉛の溶け込みによる液劣化を起こしやすく、従来の
不感脂化処理装置を用いて処理を行った場合、長期間に
わたる安定な処理を行うことが難しく、頻繁に液交換や
処理装置の洗浄などのメンテナンスを必要としている。
【0021】本実施形態によれば、これらのメンテナン
スを大幅に軽減できる。中でもノンシアンエッチング液
を使用したときは、実質的に未使用の処理液を版に供給
するため、効果が著しい。また、乾燥処理は湾曲した搬
送路2を進行する中で行われることから、刷版Pが水平
方向に搬送される距離が短い。したがって、装置として
は設置スペースの省スペース化が図れる。感光層P2
は、エッチング液で湿潤している段階で何かに触れると
傷が付きやすいが、本実施形態では、温風以外に直接接
触するものがない。したがって感光層P2に傷がつくこ
とがなく高品質の印刷が可能になる。
スを大幅に軽減できる。中でもノンシアンエッチング液
を使用したときは、実質的に未使用の処理液を版に供給
するため、効果が著しい。また、乾燥処理は湾曲した搬
送路2を進行する中で行われることから、刷版Pが水平
方向に搬送される距離が短い。したがって、装置として
は設置スペースの省スペース化が図れる。感光層P2
は、エッチング液で湿潤している段階で何かに触れると
傷が付きやすいが、本実施形態では、温風以外に直接接
触するものがない。したがって感光層P2に傷がつくこ
とがなく高品質の印刷が可能になる。
【0022】乾燥器10が吹き出す風は、上記のように
温風に限らず、短時間で乾燥させる場合には、刷版P及
び塗布薬剤などが変質しない範囲で熱風を使用してもよ
い。また、乾燥器は温風を風口から吹き付ける構成に限
らない。例えば、裏面ガイド9に多数の吸引口を設け、
湾曲した搬送路2の背面側を負圧とするとともに、搬送
路2の近傍に加熱手段を設け、感光層が進行していく部
分に向かって温風や加熱風を吹き付ける構成でもよい。
温風に限らず、短時間で乾燥させる場合には、刷版P及
び塗布薬剤などが変質しない範囲で熱風を使用してもよ
い。また、乾燥器は温風を風口から吹き付ける構成に限
らない。例えば、裏面ガイド9に多数の吸引口を設け、
湾曲した搬送路2の背面側を負圧とするとともに、搬送
路2の近傍に加熱手段を設け、感光層が進行していく部
分に向かって温風や加熱風を吹き付ける構成でもよい。
【0023】上記実施形態では処理液供給手段として塗
布ローラ6と不感脂化処理槽7を使用している。これに
代えて、以下に説明するファウンテンコート方式、ワイ
ヤーバー方式を採用してもよい。
布ローラ6と不感脂化処理槽7を使用している。これに
代えて、以下に説明するファウンテンコート方式、ワイ
ヤーバー方式を採用してもよい。
【0024】図2はファウンテンコート方式による塗布
器である、エッチング液を充填した湧水器14の側断面
図である。湧水器14は刷版Pの搬送路に近接したスリ
ット状の開口15を有し、内部にエッチング液が充填さ
れている。湧水器14には定量ポンプが接続され、エッ
チング処理時に定量ポンプが作動され、開口15からエ
ッチング液が盛り上がってあふれ出るようになってい
る。そして、盛り上がったエッチング液に刷版Pが接す
ることにより、エッチング液が塗布される。
器である、エッチング液を充填した湧水器14の側断面
図である。湧水器14は刷版Pの搬送路に近接したスリ
ット状の開口15を有し、内部にエッチング液が充填さ
れている。湧水器14には定量ポンプが接続され、エッ
チング処理時に定量ポンプが作動され、開口15からエ
ッチング液が盛り上がってあふれ出るようになってい
る。そして、盛り上がったエッチング液に刷版Pが接す
ることにより、エッチング液が塗布される。
【0025】図3はワイヤーバー方式による塗布器の断
面図である。エッチング液を貯留した塗布器16の上部
にはワイヤーバー17がエッチング液に一部浸漬されて
回転可能に設けられている。そして、塗布器16の上に
刷版Pが搬送されてくると、ワイヤーバー17が回転し
て必要量のエッチング液を刷版Pに供給する。
面図である。エッチング液を貯留した塗布器16の上部
にはワイヤーバー17がエッチング液に一部浸漬されて
回転可能に設けられている。そして、塗布器16の上に
刷版Pが搬送されてくると、ワイヤーバー17が回転し
て必要量のエッチング液を刷版Pに供給する。
【0026】上記構成の不感脂化装置は、単体で設置し
てもよく、また製版機に連続して設けてもよい。図4
は、製版機に連続して設けた不感脂化装置を示す構成図
であり、本発明を特開昭57−38195号公報の構成
に適用した形態である。
てもよく、また製版機に連続して設けてもよい。図4
は、製版機に連続して設けた不感脂化装置を示す構成図
であり、本発明を特開昭57−38195号公報の構成
に適用した形態である。
【0027】電子写真製版機41により撮影及び現像処
理された刷版Pは、搬送部材42により不感脂化処理装
置1へ搬送される。刷版Pは入口43から搬入され、搬
送途中の通路44内で熱源ランプ45によって熱定着処
理される。このとき通路切り替え板46は図示実線位置
にあるので、刷版Pは通路47を経て不感脂化処理部4
8に搬送されて不感脂化処理される。そして、刷版Pは
通路49,50を経て再び通路44に搬送されるが、こ
の搬送途中の通路50内にてスイッチ51がオンされて
ソレノイド52が駆動され、通路切り替え板46が図示
点線位置に切り替えられる。刷版Pは出口53側に搬送
されて出口53の外側に設けられているトレイ54に放
出される。
理された刷版Pは、搬送部材42により不感脂化処理装
置1へ搬送される。刷版Pは入口43から搬入され、搬
送途中の通路44内で熱源ランプ45によって熱定着処
理される。このとき通路切り替え板46は図示実線位置
にあるので、刷版Pは通路47を経て不感脂化処理部4
8に搬送されて不感脂化処理される。そして、刷版Pは
通路49,50を経て再び通路44に搬送されるが、こ
の搬送途中の通路50内にてスイッチ51がオンされて
ソレノイド52が駆動され、通路切り替え板46が図示
点線位置に切り替えられる。刷版Pは出口53側に搬送
されて出口53の外側に設けられているトレイ54に放
出される。
【0028】不感脂化処理部48は図1に示す構成と同
じであり、前述の搬送ローラ3の他、塗布ローラ6と不
感脂化処理槽7などを含む処理液供給手段5と、バック
アップ部材4を含んでいる。通路49は湾曲した搬送路
2を構成している。乾燥器10は多数の温風口12を持
ち、裏面ガイド9と向き合っている。
じであり、前述の搬送ローラ3の他、塗布ローラ6と不
感脂化処理槽7などを含む処理液供給手段5と、バック
アップ部材4を含んでいる。通路49は湾曲した搬送路
2を構成している。乾燥器10は多数の温風口12を持
ち、裏面ガイド9と向き合っている。
【0029】なお、この形態では、刷版Pは乾燥器10
で乾燥された後もう一度熱源ランプ45を持った熱定着
ゾーンを通るので、乾燥器の能力は単体で使用するとき
よりも小さくてよく、刷版Pの表面が搬送ローラ13に
接触しても処理液が搬送ローラ13に転写しない程度ま
で乾燥させればよい。
で乾燥された後もう一度熱源ランプ45を持った熱定着
ゾーンを通るので、乾燥器の能力は単体で使用するとき
よりも小さくてよく、刷版Pの表面が搬送ローラ13に
接触しても処理液が搬送ローラ13に転写しない程度ま
で乾燥させればよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、不感脂化処理する際の
ランニング処理の安定化、ロングライフ化を可能とし、
エッチング液の使用量の削減も可能にでき、設置スペー
スの小さい不感脂化処理装置を提供することができる。
ランニング処理の安定化、ロングライフ化を可能とし、
エッチング液の使用量の削減も可能にでき、設置スペー
スの小さい不感脂化処理装置を提供することができる。
【図1】本発明の不感脂化処理装置の一実施形態の構成
図である。
図である。
【図2】ファウンテン方式の塗布装置の断面図である。
【図3】ワイヤーバー方式の塗布装置の断面図である。
【図4】製版機と一体の不感脂化処理装置の構成図であ
る
る
【図5】従来の不感脂化処理装置の第1の例の断面図で
ある。
ある。
【図6】従来の不感脂化処理装置の第2の例の断面図で
ある。
ある。
1 不感脂化処理装置 2 搬送路 3 搬送ローラ 4 バックアップ部材 5 処理液供給手段 6 塗布ローラ 7 不感脂化処理槽 8 ノンシアンエッチング液 9 裏面ガイド 10 乾燥機 11 温風導入管 12 温風口 13 搬送ローラ 14 湧水器 15 開口 16 塗布器 17 ワイヤーバー 31,32 刷版送りローラ 33 乾燥機 34 トレイ 41 電子写真製版機 42 搬送部材 43 入口 44 通路 45 熱源ランプ 46 通路切り替え板 47 通路 48 不感脂化処理部 49,50 通路 51 スイッチ 52 ソレノイド 53 出口 54 トレイ P 刷版
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性支持体の片面に酸化亜鉛を含む感
光層を設けた電子写真方式刷版を、感光面を下に向けて
搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの下流側に設けら
れ前記感光面に不感脂化処理液を必要量供給する処理液
供給手段と、該処理液供給手段の下流側に設けられ前記
刷版の感光面に乾燥風を供給するとともに前記刷版を非
接触で上方に湾曲させて案内する乾燥手段とを備えた不
感脂化処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22836297A JPH1159010A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 不感脂化処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22836297A JPH1159010A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 不感脂化処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159010A true JPH1159010A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16875278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22836297A Pending JPH1159010A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 不感脂化処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1159010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6418289B1 (en) * | 2000-11-29 | 2002-07-09 | Xerox Corporation | Drying device and method for drying ink on a medium |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22836297A patent/JPH1159010A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6418289B1 (en) * | 2000-11-29 | 2002-07-09 | Xerox Corporation | Drying device and method for drying ink on a medium |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0824224B1 (en) | Apparatus for processing photosensitive material | |
JPH1159010A (ja) | 不感脂化処理装置 | |
JP3655421B2 (ja) | 洗浄装置及び現像処理装置用洗浄装置 | |
JP2522822B2 (ja) | 感光性平版印刷版現像処理方法および装置 | |
US6423138B1 (en) | Coating apparatus having a cascade wall and metering blade, and a cleaning and recirculation arrangement for the coating apparatus | |
JPH10268500A (ja) | 乾燥装置及び現像処理装置用乾燥装置 | |
US6719465B2 (en) | Rotating processor | |
JP3349266B2 (ja) | 感光材料処理装置 | |
JP3492863B2 (ja) | 感光材料処理装置 | |
JP3455373B2 (ja) | 感光材料処理装置 | |
JP3606996B2 (ja) | 自動現像装置 | |
JPH10268501A (ja) | 乾燥装置及び現像処理装置用乾燥装置 | |
JP4359403B2 (ja) | 処理液の調整方法及び感光材料処理装置 | |
JP2002351037A (ja) | 写真処理装置 | |
JPH05249761A (ja) | 感光性平版印刷版処理装置 | |
JPH05249762A (ja) | ダイレクト刷版作成装置 | |
JPH0252353A (ja) | 感光性平版印刷版現像処理方法および装置 | |
JP3604833B2 (ja) | 感光材料処理装置 | |
JPH10115935A (ja) | 感光材料処理装置の処理液供給装置 | |
JP2002091013A (ja) | 平版印刷版処理装置 | |
JP2000503139A (ja) | 処理溶液用スロットアプリケータ | |
JPH0476467B2 (ja) | ||
JPH1062947A (ja) | 感光材料処理装置 | |
JPH1069052A (ja) | 感光材料処理装置 | |
JP2001013693A (ja) | 感光材料処理装置 |