JPH1062947A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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Publication number
JPH1062947A
JPH1062947A JP23365196A JP23365196A JPH1062947A JP H1062947 A JPH1062947 A JP H1062947A JP 23365196 A JP23365196 A JP 23365196A JP 23365196 A JP23365196 A JP 23365196A JP H1062947 A JPH1062947 A JP H1062947A
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JP
Japan
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roller
printing plate
photosensitive material
liquid
lithographic printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP23365196A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Urasaki
淳 浦崎
Kiyounosuke Yamamoto
京之介 山本
Sadao Kurio
貞夫 栗生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥むらの発生を防止することのできる感光
材料処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 乾燥部34は、安定液を絞り取るための
一対の絞りローラ74、75より搬送された平版印刷版
Mを支持して搬送するゴムローラ102と、ゴムローラ
102に対して所定の圧力をもって当接することにより
平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ローラ103
と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ102を介し
て洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104と、ファ
ン105およびヒータ106を有し平版印刷版Mに温風
を吹き付けて乾燥する乾燥機構107とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し、感光材料を処理液中
に浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置が知
られている。
【0003】このような浸漬型の処理装置においては、
感光材料の処理に伴う処理疲労、あるいは大気中の炭酸
ガスや酸素による経時疲労等により処理液が劣化するた
め、処理液に補充液を補充することにより処理液の劣化
を回復させている。このため、処理開始時の処理液の成
分と、その後も処理を継続した場合の処理液の成分とは
異なることになり、厳密に均一な処理を行うことは不可
能である。また、このような浸漬型の処理装置は、処理
液の廃液量が多く、また、装置のメンテナンス性が悪い
という問題もある。
【0004】このような問題点を解消するための感光材
料処理装置として、感光材料を処理液中に浸漬するかわ
りに、感光材料の処理に必要な量の処理液を感光材料の
感光面に塗布して処理を行う塗布方式の処理装置も使用
されている。例えば、特開昭62−237455号公報
においては、このような塗布方式の処理装置として、複
数の処理液吐出孔を有する処理液供給ノズルから、その
表面に溝を形成すること等によりその表面を粗面化した
ローラ(以下「粗面化ローラ」と呼称する)に処理液を
吐出すると共に、この粗面化ローラを感光材料と当接し
て回転させることにより、当該粗面化ローラを介して感
光材料に処理液を塗布する処理装置が開示されている。
【0005】上述した浸漬型の処理装置や塗布方式の処
理装置においては、処理液による処理工程の後に感光材
料に付着した処理液を絞りローラにより除去し、しかる
後に、当該感光材料をヒータやファンを有する乾燥部に
おいて温風乾燥して装置外に排出するよう構成されてい
る。
【0006】例えば、感光材料として写真製版用のリス
フィルムを使用する場合においては、水洗工程の後に、
処理液としての水洗水を絞りローラにより絞り取り、し
かる後にリスフィルムを乾燥部に搬送している。また、
感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用す
る平版印刷版を使用する場合においては、安定化処理工
程の後に、処理液としての安定液を絞りローラにより絞
り取り、しかる後に平版印刷版を乾燥部に搬送してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、感光
材料に付着した処理液を絞りローラにより絞り取った
後、当該感光材料を乾燥部まで搬送して乾燥処理した場
合には、乾燥処理後の感光材料に乾燥むらが発生しやす
いという問題点がある。このような乾燥むらの発生は、
上述した浸漬型の処理装置および塗布方式の処理装置に
共通して発生する現象ではあるが、特に、塗布方式にお
いては顕著となる。
【0008】また、特に感光材料として銀錯塩拡散転写
法(DTR法)を利用する平版印刷版を使用する場合に
おいては、乾燥むらの他に、乾燥処理後の感光材料に安
定液による汚れが発生する場合がある。
【0009】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、乾燥むらの発生を防止することのでき
る感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料に処理液を供給する処理液供給部と、前記
処理液供給部により感光材料に供給された処理液を絞り
取る絞りローラと、前記絞りローラにより処理液を絞り
取られた感光材料を乾燥する乾燥部とを備えた感光材料
処理装置において、前記絞りローラと前記乾燥部との間
において、その表面が鏡面状に加工された金属ローラを
感光材料の感光面に当接するように配置したことを特徴
とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記金属ローラはその自重により感光
材料の感光面に当接している。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記金属ローラの重量は当該金属ロー
ラの長さ10cmあたり200g以上となされている。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
いずれかに記載の発明において、前記金属ローラに液体
を供給する手段を有している。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記金属ローラに下方側から当接する
支持ローラと、当該支持ローラの下方に配設されそこに
液体を貯留することにより前記支持ローラの一部を当該
液体中に浸漬させる液体貯留槽とを有し、前記液体貯留
槽に貯留された液体を前記支持ローラを介して前記金属
ローラに供給している。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
いずれかに記載の発明において、感光材料として銀錯塩
拡散転写法を利用した平版印刷版を使用している。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記処理液供給部は感光材料の感光面
に当接する塗布ローラを有し、当該塗布ローラにより感
光材料の感光面に処理液を塗布している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る感光材料
処理装置を備えた平版印刷版の製版装置の概要図であ
る。
【0018】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0019】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。
【0020】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0021】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0022】この露光装置2により平版印刷版Mに原稿
の画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1にお
いて実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光
板14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることに
より、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光
源17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1にお
ける左方向に移動させる。また、これと同期して、複数
の搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール
状に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー1
2の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原
稿ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17から
の光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数
の折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿
ホルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表
面に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0023】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0024】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0025】次に、この発明に係る現像処理装置3の構
成について説明する。図2は、図1における現像処理装
置3を拡大して示す概要図であり、図3はその配管系を
示す概要図である。
【0026】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するための乾燥
部34とから構成される。
【0027】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の現像液塗布機構43と、現像処理に供された現像液を
平版印刷版Mから除去するための一対の絞りローラ4
4、45と、平版印刷版Mを案内するための複数のガイ
ド部材46、47、48、49、50とを有する。
【0028】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0029】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0030】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、一対の絞りローラ44、45の下方に設けら
れた液受け部材62の回収孔63を介して回収トレイ5
8上に滴下する。そして、さらにこの現像液は、再使用
できないため、回収トレイ58の下端部に設けられた回
収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0031】現像液塗布機構43は、図4に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔121が穿設された現像液
供給管122と、その下端部に現像液を流下させるため
の複数の開口部123を穿設した現像液受け部124
と、その表面に複数の溝を有し平版印刷版Mと当接して
回転する塗布ローラ125と、現像液受け部124の開
口部123から流下した現像液を塗布ローラ125に案
内するための拡散フィルム126と、現像液受け部12
4の開口部123から流下した現像液の逆流を防止する
ための逆流防止フィルム127と、塗布ローラ125に
当接するバックアップローラ128とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0032】現像液供給管122は、前述した現像液タ
ンク52とポンプ53を介して接続されており、現像液
はポンプ53の駆動により複数の吐出孔121から吐出
される。この現像液は、現像液受け部124に一旦受け
取られた後、複数の開口部123から拡散フィルム12
6に向けて流下する。現像液受け部124の開口部12
3から流下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィ
ルム126との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の現像液は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ロー
ラ125の溝による開口部を通過して塗布ローラ125
とバックアップローラ128との当接部方向に移動し、
そこに液溜めを形成する。
【0033】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面はバックアップロ
ーラ128により塗布ローラ125の表面に押しつけら
れていることから、平版印刷版Mの感光面に塗布された
現像液は、塗布ローラ125の溝による開口部により一
定量に計量される。従って、バックアップローラ128
と塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版M
の感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布
されていることになる。
【0034】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0035】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用可能な
ため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらにこ
の安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回収
管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0036】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0037】安定液塗布機構73は、図5に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔131が穿設された安定液
供給管132と、その下端部に安定液を流下させるため
の複数の開口部133を穿設した安定液受け部134
と、その表面が単泡性のスポンジより構成され平版印刷
版Mと当接して回転する塗布ローラ135と、その表面
が凹凸状に形成され安定液受け部134の開口部133
から流下した安定液を塗布ローラ135に案内するため
の拡散フィルム136と、平版印刷版Mを塗布ローラ1
35に向けて付勢する板バネ138とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0038】安定液供給管132は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、安定液
はポンプ83の駆動により複数の吐出孔131から吐出
される。この安定液は、安定液受け部134に一旦受け
取られた後、複数の開口部133から拡散フィルム13
6に向けて流下する。安定液受け部134の開口部13
3から流下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィ
ルム136との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の安定液は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィ
ルム136表面の凹凸による開口部を通過して塗布ロー
ラ135と板バネ138との当接部方向に移動し、そこ
に液溜めを形成する。
【0039】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に安定液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面は板バネ138に
より塗布ローラ135の表面に押しつけられていること
から、平版印刷版Mの感光面に塗布された安定液は、塗
布ローラ135表面の単泡スポンジによる多数の孔によ
り一定量に計量される。従って、板バネ138と塗布ロ
ーラ135との当接部を通過した平版印刷版Mの感光面
には、常に安定に必要な一定量の安定液が塗布されてい
ることになる。
【0040】なお、板バネ138には、板バネ138と
塗布ローラ135との当接部に必要以上の安定液が貯留
され、液溜めが過度に大きくなることを防止するための
オーバフロー孔137が設けられている。
【0041】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0042】なお、鏡面ローラ103等の構成について
は、後程詳細に説明する。
【0043】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0044】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0045】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0046】次に、この発明の特徴部分である鏡面ロー
ラ103等の構成および作用について説明する。図6は
鏡面ローラ103付近を示す斜視図である。
【0047】上述したように、感光材料に付着した処理
液を絞りローラにより絞り取った後、当該感光材料を乾
燥処理した場合には、乾燥むらが発生しやすい。また、
上述した実施の形態のように、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を利用する平版印刷版Mを使用す
る場合においては、さらに安定液による汚れが発生する
場合がある。この発明は、本発明者による研究の結果、
処理液を絞り取られた後乾燥される前の感光材料の感光
面をその表面が鏡面状に加工された金属ローラで押圧す
ることにより、このような乾燥むらや安定液による汚れ
を防止することができることが見出されたことを基礎と
している。
【0048】前述したゴムローラ102は、図示しない
支持板に固定された軸受けにその軸芯162を支持され
ている。そして、このゴムローラ102の一部は、図2
および図3に示すように、樋状の洗浄液貯留部104に
貯留された洗浄液中に浸漬されている。このゴムローラ
102は、図示しない駆動モータの駆動により、平版印
刷版Mの搬送速度と同期して回転する。
【0049】鏡面ローラ103は、図示しない支持板に
上下移動可能に配設された軸受けにその軸芯161を支
持されている。このため、この鏡面ローラ103は上下
移動が可能となっており、この鏡面ローラ103はその
自重によりゴムローラ102と当接している。従って、
鏡面ローラ103とゴムローラ102とは、その長手方
向の全面で均一に当接することになる。この鏡面ローラ
103は、ゴムローラ102と当接することにより、ゴ
ムローラ102に従動して回転する。
【0050】この鏡面ローラ103は、中実のステンレ
ス製のローラの表面を鏡面状に加工して形成されてい
る。図6に示すように、この鏡面ローラ103の有効長
さLは例えば46cmであり、その重量は約2kgとな
っている。
【0051】安定部33において、安定液塗布機構73
により安定液を塗布され安定化処理された後、一対の絞
りローラ74、75により安定液を絞り取られた平版印
刷版Mは、ゴムローラ102および鏡面ローラ103方
向に搬送される。そして、ゴムローラ102と鏡面ロー
ラ103の間を通過することにより、平版印刷版Mの感
光面は鏡面ローラ103の表面によって押圧される。
【0052】ゴムローラ102と鏡面ローラ103との
間を通過しその感光面を鏡面ローラ103により押圧さ
れた平版印刷版Mは、ファン105およびヒータ106
を有する乾燥機構107により温風を受け乾燥される。
このとき、平版印刷版Mは鏡面ローラ103による押圧
を受けていることから、乾燥むらや安定液による汚れは
生じない。乾燥部34により乾燥が終了した平版印刷版
Mは、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0053】なお、平版印刷版Mの感光面を押圧する前
の鏡面ローラ103の表面には、ゴムローラ102を介
して洗浄液貯留部104に貯留された洗浄液が供給され
ている。このように、鏡面ローラ103の表面に予め洗
浄液を供給しているのは、次のような理由による。
【0054】即ち、鏡面ローラ103は乾燥部34に近
接して配置されるため、鏡面ローラ103にはヒータ1
06およびファン105から発生した温風が吹き付けら
れ、鏡面ローラ103の温度が高温となる。鏡面ローラ
103がこのように高温となった状態で平版印刷版Mと
当接した場合には、平版印刷版Mの先端部を中心に乾燥
むらが発生し、また、特に安定液による汚染が発生しや
すい。このため、鏡面ローラ103に予め洗浄液を供給
して、その表面温度を低下させているのである。
【0055】鏡面ローラ103への洗浄液の供給は、洗
浄液貯留槽104に貯留した洗浄液をゴムローラ102
を介して供給する方式に限らず、鏡面ローラ103に直
接洗浄液を供給することにより行ってもよい。また、洗
浄液のかわりに、単なる水を使用することも可能であ
る。
【0056】上述した鏡面ローラ103としては、平版
印刷版Mに一定の圧力を加えるために、所定の重量を有
するものとすることが好ましい。鏡面ローラ103によ
り平版印刷版Mに付与すべき重量としては、鏡面ローラ
103の長さ10cmあたり200g以上とすることが
好ましく、250g以上とすることがより好ましい。こ
こで、鏡面ローラ103の重量とは、鏡面ローラ103
の軸芯161を含めた重量を指す。また、鏡面ローラ1
03の長さとは、図6に示すように、ゴムローラ102
に当接する鏡面ローラ103の有効長さLを指す。
【0057】なお、鏡面ローラ103自体を重量のある
材質で構成し、鏡面ローラ103の自重により平版印刷
版Mに上述した重量を付与するかわりに、鏡面ローラ1
03の軸芯161をバネ等でゴムローラ102方向に付
勢することにより、上述した重量を平版印刷版Mに付与
してもよい。但し、この場合においては、鏡面ローラ1
03の撓みにより平版印刷版Mに付与される圧力が不均
一とならないように、鏡面ローラ103の剛性を高めて
おく必要がある。
【0058】上述した実施の形態においては、鏡面ロー
ラ103を鏡面ローラ103と同期して回転するゴムロ
ーラ102により支持した場合について説明したが、鏡
面ローラ103を他の支持手段により支持してもよい。
また、上述した実施の形態においては、鏡面ローラ10
3をゴムローラ102と共に平版印刷版Mの搬送速度と
同期して回転させた場合について説明したが、平版印刷
版Mの搬送速度と異なる周速度で回転させてもよい。
【0059】さらに、上述した実施の形態においては、
感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた
平版印刷版Mを使用し、この平版印刷版Mに現像に必要
な量の現像液および安定液のみを塗布して処理を行う現
像処理装置3にこの発明を適用した場合について説明し
たが、この発明は浸漬型の処理装置等の他の各種の感光
材料処理装置にも適用することが可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、絞りロ
ーラと乾燥部との間において、その表面が鏡面状に加工
された金属ローラを感光材料の感光面に当接するように
配置したことから、処理液を絞り取られた後乾燥前の感
光材料の感光面を鏡面加工された金属ローラにより押圧
することによって、感光材料に乾燥むらが発生すること
を防止することが可能となる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、金属ロー
ラはその自重により感光材料の感光面に当接しているこ
とから、感光材料を均一に押圧することが可能となる。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、金属ロー
ラの重量は当該金属ローラの長さ10cmあたり200
g以上となされていることから、上記乾燥むらを特に有
効に防止することが可能となる。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、金属ロー
ラに液体を供給する手段を有していることから、金属ロ
ーラの温度上昇を防止することにより乾燥むらをより有
効に防止することが可能となる。
【0064】請求項5に記載の発明によれば、液体貯留
槽に貯留された液体を支持ローラを介して金属ローラに
供給していることから、簡易な構成により金属ローラに
液体を供給することが可能となる。
【0065】請求項6に記載の発明によれば、銀錯塩拡
散転写法を利用した平版印刷版を処理する現像処理装置
に上記発明を適用することから、このような平版印刷版
に生じやすい安定液による汚れを有効に防止することが
可能となる。
【0066】請求項7に記載の発明によれば、処理液供
給部は感光材料の感光面に当接する塗布ローラを有し、
当該塗布ローラにより感光材料の感光面に処理液を塗布
する塗布方式の処理装置に上記発明を適用することか
ら、この場合に特に顕著に発生する乾燥むらや安定液に
よる汚れを有効に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図6】鏡面ローラ103付近を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 34 乾燥部 73 安定液塗布機構 74 絞りローラ 75 絞りローラ 102 ゴムローラ 103 鏡面ローラ 104 洗浄液貯留部 105 ファン 106 ヒータ 107 乾燥機構 132 安定液供給管 135 塗布ローラ M 平版印刷版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 京之介 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 栗生 貞夫 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料に処理液を供給する処理液供給
    部と、前記処理液供給部により感光材料に供給された処
    理液を絞り取る絞りローラと、前記絞りローラにより処
    理液を絞り取られた感光材料を乾燥する乾燥部とを備え
    た感光材料処理装置において、 前記絞りローラと前記乾燥部との間において、その表面
    が鏡面状に加工された金属ローラを感光材料の感光面に
    当接するように配置したことを特徴とする感光材料処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記金属ローラは、その自重により感光
    材料の感光面に当接する請求項1に記載の感光材料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記金属ローラの重量は、当該金属ロー
    ラの長さ10cmあたり200g以上である請求項2に
    記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記金属ローラに液体を供給する手段を
    有する請求項1乃至3いずれかに記載の感光材料処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記金属ローラに下方側から当接する支
    持ローラと、当該支持ローラの下方に配設されそこに液
    体を貯留することにより前記支持ローラの一部を当該液
    体中に浸漬させる液体貯留槽とを有し、前記液体貯留槽
    に貯留された液体を前記支持ローラを介して前記金属ロ
    ーラに供給する請求項4に記載の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 感光材料が銀錯塩拡散転写法を利用した
    平版印刷版である請求項1乃至5いずれかに記載の感光
    材料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理液供給部は感光材料の感光面に
    当接する塗布ローラを有し、当該塗布ローラにより感光
    材料の感光面に処理液を塗布する請求項6に記載の感光
    材料処理装置。
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