JPH1097049A - 感光材料処理装置の乾燥装置 - Google Patents

感光材料処理装置の乾燥装置

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JPH1097049A
JPH1097049A JP27406096A JP27406096A JPH1097049A JP H1097049 A JPH1097049 A JP H1097049A JP 27406096 A JP27406096 A JP 27406096A JP 27406096 A JP27406096 A JP 27406096A JP H1097049 A JPH1097049 A JP H1097049A
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JP
Japan
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printing plate
lithographic printing
photosensitive material
photosensitive
heater
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JP27406096A
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English (en)
Inventor
Eiji Miyasaka
英二 宮坂
Yasuhiro Kawaguchi
靖弘 川口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により感光材料の両面を乾燥する
ことのできる感光材料処理装置の乾燥装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 乾燥機構107は、ファン105および
ヒータ106と、これらのファン105およびヒータ1
06とにより形成された温風の一部を乾燥機構107中
を搬送される平版印刷版Mの感光面と反対側に案内する
ための左右一対の案内ダクト161と、一対の案内ダク
ト161により案内された温風をさらに平版印刷版Mの
感光面と反対側の面に案内するための裏面ダクト162
と、この裏面ダクト162の平版印刷版M側に配設され
た多孔板163とから構成される。この乾燥機構107
において、ファン105およびヒータ106により形成
された温風は、乾燥機構107を搬送される平版印刷版
Mの両面に吹き付けられ、平版印刷版Mを乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関し、特に、その
乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し感光材料を処理液中に
浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置や、感
光材料を処理液中に浸漬するかわりに、感光材料の処理
に必要な量の処理液を感光材料の感光面に塗布して処理
を行う塗布方式の処理装置が知られている。
【0003】このような感光材料処理装置においては、
感光材料の感光面を処理液と接触させてその処理を行っ
た後、当該感光材料の感光面にファンとヒータとにより
形成された温風を吹き付けることにより、処理後の感光
材料を乾燥させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の感光
材料処理装置の乾燥装置においては、感光材料の感光面
にのみ温風を吹き付けて乾燥を行っていることから、感
光材料の感光面とは反対側の面の乾燥が不十分となる。
このため、感光材料処理装置から感光材料が連続して排
出された場合には、排出された感光材料が互いに重畳す
ることにより、これらの感光材料の感光面と反対側の面
とが互いに接触し、感光材料の感光面が処理液で濡れた
状態となって膨潤することにより、感光面が損傷を受け
たり処理むらが発生したりする。
【0005】これを防止するためには、感光材料の両面
に温風を吹き付けて感光材料を完全に乾燥すればよい
が、このためには感光材料の搬送路の両側にヒータとフ
ァンとを配設することが必要となり、装置のコストが上
昇し、また、装置が大型なものとなる。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、簡易な構成により感光材料の両面を乾
燥することのできる感光材料処理装置の乾燥装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、搬送手段により搬送される感光材料の感光面と対向
して配置されたヒータと、前記ヒータの後方に配置され
たファンとを備え、前記ファンと前記ヒータとにより形
成された温風を感光材料の感光面に吹き付けるようにし
た感光材料処理装置の乾燥装置において、前記ファンと
前記ヒータとにより形成された温風の一部を感光材料の
感光面と反対側の面に案内する温風案内手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記温風案内手段は、前記感光材料の
感光面と反対側に配設された裏面ダクトと、前記ファン
と前記ヒータとにより形成された温風の一部を前記裏面
ダクトに案内する案内ダクトと、前記裏面ダクトと前記
感光材料との間に配設された多孔板とから構成されてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する感光
材料処理装置を備えた平版印刷版の製版装置の概要図で
ある。
【0010】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0011】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。
【0012】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0013】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0014】この露光装置2により平版印刷版Mに原稿
の画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1にお
いて実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光
板14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることに
より、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光
源17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1にお
ける左方向に移動させる。また、これと同期して、複数
の搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール
状に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー1
2の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原
稿ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17から
の光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数
の折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿
ホルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表
面に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0015】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0016】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0017】次に、この発明を適用する現像処理装置3
の構成について説明する。図2は、図1における現像処
理装置3を拡大して示す概要図であり、図3はその配管
系を示す概要図である。
【0018】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するためのこの
発明に係る乾燥部34とから構成される。
【0019】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の現像液塗布機構43と、現像処理に供された現像液を
平版印刷版Mから除去するための一対の絞りローラ4
4、45と、平版印刷版Mを案内するための複数のガイ
ド部材46、47、48、49、50とを有する。
【0020】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0021】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0022】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、再使用できないため、一対の絞りローラ4
4、45の下方に設けられた液受け部材62の回収孔6
3を介して回収トレイ58上に滴下する。そして、さら
にこの現像液は、回収トレイ58の下端部に設けられた
回収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0023】現像液塗布機構43は、図4に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔121が穿設された現像液
供給管122と、その下端部に現像液を流下させるため
の複数の開口部123を穿設した現像液受け部124
と、その表面に複数の溝を有し平版印刷版Mと当接して
回転する塗布ローラ125と、現像液受け部124の開
口部123から流下した現像液を塗布ローラ125に案
内するための拡散フィルム126と、現像液受け部12
4の開口部123から流下した現像液の逆流を防止する
ための逆流防止フィルム127と、塗布ローラ125に
当接するバックアップローラ128とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0024】現像液供給管122は、前述した現像液タ
ンク52とポンプ53を介して接続されており、現像液
はポンプ53の駆動により複数の吐出孔121から吐出
される。この現像液は、現像液受け部124に一旦受け
取られた後、複数の開口部123から拡散フィルム12
6に向けて流下する。現像液受け部124の開口部12
3から流下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィ
ルム126との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の現像液は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ロー
ラ125の溝による開口部を通過して塗布ローラ125
とバックアップローラ128との当接部方向に移動し、
そこに液溜めを形成する。
【0025】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面はバックアップロ
ーラ128により塗布ローラ125の表面に押しつけら
れていることから、平版印刷版Mの感光面に塗布された
現像液は、塗布ローラ125の溝による開口部により一
定量に計量される。従って、バックアップローラ128
と塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版M
の感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布
されていることになる。
【0026】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0027】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用可能な
ため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらにこ
の安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回収
管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0028】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0029】安定液塗布機構73は、図5に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔131が穿設された安定液
供給管132と、その下端部に安定液を流下させるため
の複数の開口部133を穿設した安定液受け部134
と、その表面が単泡性のスポンジより構成され平版印刷
版Mと当接して回転する塗布ローラ135と、その表面
が凹凸状に形成され安定液受け部134の開口部133
から流下した安定液を塗布ローラ135に案内するため
の拡散フィルム136と、平版印刷版Mを塗布ローラ1
35に向けて付勢する板バネ138とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0030】安定液供給管132は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、安定液
はポンプ83の駆動により複数の吐出孔131から吐出
される。この安定液は、安定液受け部134に一旦受け
取られた後、複数の開口部133から拡散フィルム13
6に向けて流下する。安定液受け部134の開口部13
3から流下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィ
ルム136との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の安定液は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィ
ルム136表面の凹凸による開口部を通過して塗布ロー
ラ135と板バネ138との当接部方向に移動し、そこ
に液溜めを形成する。
【0031】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に安定液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面は板バネ138に
より塗布ローラ135の表面に押しつけられていること
から、平版印刷版Mの感光面に塗布された安定液は、塗
布ローラ135表面の単泡性スポンジによる多数の孔に
より一定量に計量される。従って、板バネ138と塗布
ローラ135との当接部を通過した平版印刷版Mの感光
面には、常に安定に必要な一定量の安定液が塗布されて
いることになる。
【0032】なお、板バネ138には、板バネ138と
塗布ローラ135との当接部に必要以上の安定液が貯留
され、液溜めが過度に大きくなることを防止するための
オーバフロー孔137が設けられている。
【0033】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0034】なお、乾燥機構107の構成については、
後程詳細に説明する。
【0035】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0036】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0037】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0038】次に、この発明の特徴部分である乾燥機構
107の構成について説明する。図6は乾燥機構107
の要部を示す斜視図である。
【0039】この乾燥機構107は、前述したファン1
05およびヒータ106と、これらのファン105およ
びヒータ106とにより形成された温風の一部を乾燥機
構107中を搬送される平版印刷版Mの感光面と反対側
に案内するための左右一対の案内ダクト161と、一対
の案内ダクト161により案内された温風をさらに平版
印刷版Mの感光面と反対側の面に案内するための裏面ダ
クト162と、この裏面ダクト162の平版印刷版M側
(図2参照)に配設された多孔板163とから構成され
る。
【0040】この乾燥機構107において、ファン10
5およびヒータ106により形成された温風は、図6に
おいて矢印H1で示すように、乾燥機構107を搬送さ
れる平版印刷版Mの感光面に吹き付けられ、平版印刷版
Mの感光面を乾燥する。
【0041】また、ファン105およびヒータ106に
より形成された温風の一部は、図6において矢印H2で
示すように、一対の案内ダクト161により乾燥機構1
07中を搬送される平版印刷版Mの感光面と反対側に案
内される。この温風は、裏面ダクト163の両端に配設
された開口部164から裏面ダクト163内に侵入す
る。そして、裏面ダクト163内に侵入した温風は、多
孔板163に穿設された多数の孔部より、平版印刷版M
の感光面と反対側の面に向けて噴出し、平版印刷版Mの
感光面とは反対側の面を乾燥する。
【0042】このため、乾燥機構107中を通過する平
版印刷版Mに対して、その両面から温風が吹き付けられ
ることから、平版印刷版Mはその両面において確実に乾
燥される。
【0043】なお、上述した実施の形態において、裏面
ダクト162と乾燥機構107中を搬送される平版印刷
版Mとの間に多数の孔部を穿設した多孔板163を配設
しているのは次のような理由による。
【0044】すなわち、この多孔板163を省略した場
合においては、案内ダクト161により案内され裏面ダ
クト162に侵入した温風の大部分が案内ダクト161
を通過してすぐに平版印刷版M側に移動することから、
乾燥機構107を通過する平版印刷版Mの感光面と反対
側の面の両端部分(平版印刷版Mの搬送方向と直交する
方向における両端部分)のみに多量の温風が吹き付けら
れることになり、平版印刷版Mの中央部分の乾燥が不十
分となる。このため、裏面ダクト162と平版印刷版M
との間に多孔板163を配設し、案内ダクト161によ
り案内されて裏面ダクト162に侵入した温風が平版印
刷版Mの幅方向(平版印刷版Mの搬送方向と直交する方
向)に均一に分布するようにしているのである。
【0045】この多孔板163としては、金属板に直径
1mm程度の多数の孔部を穿設したものを使用すること
ができる。この孔部は、金属板の全面に均一に穿設して
もよく、また、金属板の中央部に多く両端部に少なくな
るように穿設してもよい。
【0046】さらに、この多孔板163としては、板状
部材に多数の孔部を穿設したものに限らず、網状のもの
を使用することもできる。この明細書で述べる「多孔
板」とは、このような形態をも含む概念である。
【0047】上述した実施の形態においては、感光材料
として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版印刷
版Mを使用した場合について説明したが、この発明は、
その他の各種の感光材料を使用する感光材料処理装置に
も適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ファン
とヒータとにより形成された温風の一部を感光材料の感
光面と反対側の面に案内する温風案内手段を備えること
から、感光材料の両面に温風が吹き付けられることとな
り、感光材料の両面を確実に乾燥することが可能とな
る。このとき、感光材料の搬送路の両側にヒータやファ
ンを配設する必要がないので、装置のコストが上昇した
り装置が大型なものとなることはない。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、温風案内
手段が、感光材料の感光面と反対側に配設された裏面ダ
クトと、ファンとヒータとにより形成された温風の一部
を裏面ダクトに案内する案内ダクトと、裏面ダクトと感
光材料との間に配設された多孔板とから構成されている
ことから、感光材料の感光面と反対側に案内された温風
を多孔板の全面から均一に感光材料の感光面と反対側の
面に吹き付けることが可能となる。このため、感光材料
の感光面と反対側の面全域を均一に乾燥することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図6】乾燥機構107の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 34 乾燥部 43 現像液塗布機構 73 安定液塗布機構 102 ゴムローラ 105 ファン 106 ヒータ 107 乾燥機構 161 案内ダクト 162 裏面ダクト 163 多孔板 164 開口部 M 平版印刷版

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段により搬送される感光材料の感
    光面と対向して配置されたヒータと、前記ヒータの後方
    に配置されたファンとを備え、前記ファンと前記ヒータ
    とにより形成された温風を前記感光材料の感光面に吹き
    付けるようにした感光材料処理装置の乾燥装置におい
    て、 前記ファンと前記ヒータとにより形成された温風の一部
    を前記感光材料の感光面と反対側の面に案内する温風案
    内手段を備えたことを特徴とする感光材料処理装置の乾
    燥装置
  2. 【請求項2】 前記温風案内手段は、前記感光材料の感
    光面と反対側に配設された裏面ダクトと、前記ファンと
    前記ヒータとにより形成された温風の一部を前記裏面ダ
    クトに案内する案内ダクトと、前記裏面ダクトと前記感
    光材料との間に配設された多孔板とからなる請求項1に
    記載の感光材料処理装置の乾燥装置。
JP27406096A 1996-09-24 1996-09-24 感光材料処理装置の乾燥装置 Pending JPH1097049A (ja)

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