JP3455372B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3455372B2
JP3455372B2 JP23365596A JP23365596A JP3455372B2 JP 3455372 B2 JP3455372 B2 JP 3455372B2 JP 23365596 A JP23365596 A JP 23365596A JP 23365596 A JP23365596 A JP 23365596A JP 3455372 B2 JP3455372 B2 JP 3455372B2
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靖弘 川口
文人 福原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し、感光材料を処理液中
に浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置が知
られている。
【0003】このような浸漬型の処理装置においては、
感光材料を浸漬するために多量の処理液が必要となる。
また、このような浸漬型の処理装置においては、感光材
料の処理に伴う処理疲労、あるいは大気中の炭酸ガスや
酸素による経時疲労等により処理液が劣化するため、処
理液に補充液を補充することにより処理液の劣化を回復
させている。このため、処理開始時の処理液の成分と、
その後も処理を継続した場合の処理液の成分とは異なる
ことになり、厳密に均一な処理を行うことは不可能とな
る。
【0004】このような問題点を解消するための感光材
料処理装置として、感光材料を処理液中に浸漬するかわ
りに、感光材料の処理に必要な量の処理液を感光材料の
感光面に塗布して処理を行う塗布方式の処理装置も使用
されている。例えば、特開昭62−237455号公報
においては、このような塗布方式の処理装置として、複
数の処理液吐出孔を有する処理液供給ノズルから、その
表面に溝を形成すること等によりその表面を粗面化した
ローラ(以下「粗面化ローラ」と呼称する)に処理液を
吐出すると共に、この粗面化ローラを感光材料と当接し
て回転させることにより、当該粗面化ローラを介して感
光材料に処理液を塗布する処理装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば、銀錯塩拡散転
写法(DTR法)を利用する平版印刷版に対して現像処
理を施した後に、これを安定化処理するため安定液を塗
布する場合のように、現像処理後の処理工程において
は、感光材料の感光膜が現像液により膨潤した状態とな
っている。感光材料がこのような状態において、上記特
開昭62−237455号公報に記載されたような粗面
化ローラと接触した場合には、感光材料の感光面に傷が
生じるという問題点がある。
【0006】また、塗布方式の処理装置においては、処
理に要するランニングコストの観点や環境問題等の観点
から、処理液の使用量を極力少量とすることが好ましい
が、上記特開昭62−237455号公報に記載された
処理装置においては、処理液供給ノズルに供給される処
理液の量を少量とした場合には、複数の処理液吐出孔か
ら粗面化ローラに吐出される処理液の供給量を均一とす
ることが困難となり、これに伴って感光材料に塗布され
る処理液の量が不均一となるという問題点もある。
【0007】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、感光材料に損傷を与えることなく、適
量の処理液を感光材料に均一に塗布することのできる感
光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料と当接して回転する塗布ローラと支持部材
との間に感光材料を通過させることにより、処理液供給
部より供給された処理液を塗布ローラを介して感光材料
に塗布する感光材料処理装置であって、少なくともその
表面が多孔性を有する弾性部材より構成された塗布ロー
ラと、前記塗布ローラに当接する凹凸面を備えた当接部
材とを備え、前記塗布ローラの回転により、前記処理液
供給部より供給された処理液を多孔性の表面を有する
布ローラと凹凸面を有する当接部材との間に形成される
開口部を通過させて感光材料に塗布することを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記支持部材は弾性力を有する板状部
材から構成され、当該支持部材には、前記塗布ローラと
支持部材との間に供給された余剰処理液をオーバフロー
させる孔部が形成されている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2いずれかに記載の発明において、前記塗布ローラは、
少なくともその表面が単泡のスポンジより構成されてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る感光材料
処理装置を備えた平版印刷版の製版装置の概要図であ
る。
【0012】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0013】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。
【0014】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0015】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0016】この露光装置により平版印刷版Mに原稿の
画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1におい
て実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光板
14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることによ
り、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光源
17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1におけ
る左方向に移動させる。また、これと同期して、複数の
搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール状
に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー12
の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原稿
ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17からの
光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数の
折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿ホ
ルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表面
に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0017】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0018】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0019】次に、この発明に係る現像処理装置3の構
成について説明する。図2は、図1における現像処理装
置3を拡大して示す概要図であり、図3はその配管系を
示す概要図である。
【0020】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するための乾燥
部34とから構成される。
【0021】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の、現像液塗布機構43と、現像処理に供された現像液
を平版印刷版Mから除去するための一対の絞りローラ4
4、45と、平版印刷版Mを案内するための複数のガイ
ド部材46、47、48、49、50とを有する。
【0022】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0023】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0024】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、一対の絞りローラ44、45の下方に設けら
れた液受け部材62の回収孔63を介して回収トレイ5
8上に滴下する。そして、さらにこの現像液は、再使用
できないため、回収トレイ58の下端部に設けられた回
収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0025】現像液塗布機構43は、図4に示すよう
に、その下方に複数の吐出孔121が穿設された現像液
供給管122と、その下端部に現像液を流下させるため
の複数の開口部123を穿設した現像液受け部124
と、その表面に複数の溝を有し平版印刷版Mと当接して
回転する塗布ローラ125と、現像液受け部124の開
口部123から流下した現像液を塗布ローラ125に案
内するための拡散フィルム126と、現像液受け部12
4の開口部123から流下した現像液の逆流を防止する
ための逆流防止フィルム127と、塗布ローラ125に
当接するバックアップローラ128とを有する。なお、
図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方向を示して
いる。
【0026】現像液供給管122は、前述した現像液タ
ンク52とポンプ53を介して接続されており、現像液
はポンプ53の駆動により複数の吐出孔121から吐出
される。この現像液は、現像液受け部124に一旦受け
取られた後、複数の開口部123から拡散フィルム12
6に向けて流下する。現像液受け部124の開口部12
3から流下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィ
ルム126との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の現像液は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ロー
ラ125の溝による開口部を通過して塗布ローラ125
とバックアップローラ128との当接部方向に移動し、
そこに液溜めを形成する。
【0027】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面はバックアップロ
ーラ128により塗布ローラ125の表面に押しつけら
れていることから、平版印刷版Mの感光面に塗布された
現像液は、塗布ローラ125の溝による開口部により一
定量に計量される。従って、バックアップローラ128
と塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版M
の感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布
されていることになる。
【0028】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0029】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用が可能
なため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらに
この安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回
収管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0030】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0031】なお、上述した安定液塗布機構73の構成
および平版印刷版Mへの安定液の塗布動作については、
後程詳細に説明する。
【0032】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0033】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0034】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0035】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0036】次に、この発明の特徴部分である安定液塗
布機構73の構成について説明する。図5は安定液塗布
機構73の構成を示す概要図である。
【0037】この安定液塗布機構73は、その下方に複
数の吐出孔131が穿設された安定液供給管132と、
その下端部に安定液を流下させるための複数の開口部1
33を穿設した安定液受け部134と、安定液受け部1
34の開口部133から流下した安定液を平版印刷版M
と当接して回転する塗布ローラ135に案内するための
拡散フィルム136と、塗布ローラ135に当接する板
バネ138とを有する。なお、図5における矢印は、平
版印刷版Mの搬送方向を示している。
【0038】安定液供給管132は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、ポンプ
83の駆動により複数の吐出孔131から安定液を吐出
する。この吐出孔131は、図6に示すように、平版印
刷版Mの搬送方向と直交する方向に3個並設されてい
る。
【0039】安定液受け部134は、安定液供給管13
2より吐出された安定液を一旦受け取って、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散するための安定液拡
散部として機能する。図6に示すように、この安定液受
け部134の下端部には、平版印刷版Mの搬送方向と直
交する方向に6個の開口部133が穿設されている。そ
して、この開口部133は、平版印刷版Mの搬送方向と
直交する方向において、安定液供給管132の3個の吐
出孔131の各々の位置に相当する位置の両側にそれぞ
れ配置されている。すなわち、各吐出孔131から安定
液受け部134への3カ所の安定液の流下位置の各々の
両側に、開口部133が配置されていることになる。
【0040】拡散フィルム136は、0.03mm程度
の厚さを有するステンレス製の薄板上に、図7に示すよ
うな六角形の凸部156と凸部156を囲う凹部157
からなる凹凸形状の加工を施されたフィルムを積層して
なり、取付板140により安定液受け部134の側壁に
付設されている。拡散フィルム136における安定液受
け部134よりの垂下部分の上端部は、安定液受け部1
34の開口部133と近接して配置されており、また、
その下端部は塗布ローラ135の表面に弾性力をもって
当接している。
【0041】塗布ローラ135は、平版印刷版Mの搬送
速度と同一の周速度で回転するローラであり、その表面
が単泡性スポンジより構成されている。この塗布ローラ
135と拡散フィルム136とが当接した状態において
は、塗布ローラ135と拡散フィルム136との当接部
分に拡散フィルム136表面の凹部157による開口部
が形成される。この拡散フィルム136表面の凹部15
7による開口部の総面積は、前述した安定液受け部13
4に穿設された6個の開口部133の総面積より小さく
なるように、拡散フィルム136の凹凸の形状等が選択
されている。
【0042】安定液受け部134の開口部133から流
下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィルム13
6との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版Mの搬送
方向と直交する方向に拡散される。そして、この安定液
は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィルム13
6表面の凹部157による開口部を通過して塗布ローラ
135と板バネ138との当接部方向に移動する。従っ
て、この塗布ローラ135と拡散フィルム136は、安
定液受け部134の開口部133から流下した安定液を
一旦受け取って、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方
向に拡散するための安定液拡散部として機能する。
【0043】板バネ138は、平版印刷版Mを塗布ロー
ラ135に向けて付勢する付勢手段および塗布ローラ1
35との間に液溜めを形成する液溜形成手段として作用
する。そして、上述した拡散フィルム136表面の凹部
157による開口部を通過した安定液は、板バネ138
と塗布ローラ135との当接部に液溜めを形成する。
【0044】なお、板バネ138には、板バネ138と
塗布ローラ135との当接部に必要以上の安定液が貯留
され、液溜めが過度に大きくなることを防止するための
オーバフロー孔137が設けられている。
【0045】この安定液塗布機構73において、安定液
供給管132における3個の吐出孔131より吐出され
た安定液は、安定液受け部134に流下し、さらに、安
定液受け部134に設けられた6個の開口部133から
拡散フィルム136に向かって流下する。このとき、3
個の吐出孔131から安定液受け部134に流下した安
定液は、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向におい
て各吐出孔131の両側に配置された各々2個の開口部
133に分配され、平版印刷版Mの搬送方向と直交する
方向に拡散される。そして、この安定液はさらに拡散フ
ィルム136と塗布ローラ135との当接部に流下し、
拡散フィルム136の凹部157による開口部を通過す
る。このとき、安定液は平版印刷版Mの搬送方向と直交
する方向にさらに拡散される。
【0046】拡散フィルム136と塗布ローラ135と
の当接部を通過した安定液は、板バネ138と塗布ロー
ラ135との当接部において液溜めを形成する。そし
て、平版印刷版Mがこの液溜めを通過するときに、平版
印刷版Mに安定液が塗布される。このとき、平版印刷版
Mの感光面は板バネ138により塗布ローラ135の表
面に押しつけられていることから、平版印刷版Mの感光
面に塗布された安定液は、塗布ローラ135表面の単泡
スポンジによる多数の孔により一定量に計量される。従
って、板バネ138と塗布ローラ135との当接部を通
過した平版印刷版Mの感光面には、常に安定化に必要な
一定量の安定液が塗布されることになる。
【0047】このとき、安定液塗布機構73に搬送され
る平版印刷版Mは、その前工程である現像工程におい
て、現像液塗布機構43より現像液の塗布を受けている
ことから、その感光膜は現像液により膨潤した状態とな
っている。しかしながら、この安定液塗布機構73にお
いては、平版印刷版Mの感光面はその表面が軟質の単泡
スポンジより構成された塗布ローラ135とのみ接する
ことから、平版印刷版Mの感光面が損傷を受けることは
ない。
【0048】また、塗布ローラ135の表面に特に単泡
性のスポンジを採用していることから、その表面に接触
した安定液が塗布ローラ135の内部にまで進入するこ
とがない。このため、安定液供給管132から供給され
た新しい安定液に混じって老廃化した安定液が平版印刷
版Mに塗布されることを防止することができる。
【0049】この実施の形態に係る安定液塗布機構73
においては、それぞれ安定液拡散部として機能する安定
液受け部134と、塗布ローラ135および拡散フィル
ム136との二段階で安定液を拡散することから、安定
液を平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に均一に拡
散することが可能となる。このため、平版印刷版Mに対
して安定液を極めて均一に供給することが可能となる。
このとき、拡散フィルム136の凹部157による開口
部の総面積が前述した安定液受け部134に穿設された
6個の開口部133の総面積より小さくなるように構成
されていることから、安定液受け部134による安定液
の拡散能力より塗布ローラ135および拡散フィルム1
36による安定液の拡散能力が大となる。従って、平版
印刷版Mへの安定液の塗布量に最終的に影響を与える安
定液拡散部としての塗布ローラ135および拡散フィル
ム136により安定液が均一に拡散されることになり、
最終的に安定液塗布機構73によって安定液を極めて均
一に拡散することが可能となる。
【0050】上述した実施の形態においては、感光材料
として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版印刷
版Mを使用し、現像液塗布後の安定液塗布工程において
この発明を適用した場合について説明したが、この発明
は、例えば現像液等の処理液を前行程で塗布されその感
光膜が膨潤した感光材料のように、感光面に損傷を生じ
やすいその他の各種の感光材料にも適用することが可能
である。
【0051】また、上述した実施の形態においては、塗
布ローラ136の表面に使用する多孔性を有する弾性部
材として単泡性のスポンジを使用しているが、例えばそ
の表面に多数の孔部を形成したゴム等の材質を使用する
ことも可能である。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、感光材
料に当接する塗布ローラの表面が弾性部材より形成され
ていることから、感光材料の表面における傷の発生を防
止することができる。また、塗布ローラの回転により、
多孔性の表面を有する塗布ローラと凹凸面を有する当接
部材との間に形成される開口部を通過させた処理液を感
光材料に塗布することから、感光材料に処理液を均一に
塗布することができる。さらに、感光材料に塗布される
処理液は、塗布ローラの表面の多孔性を有する弾性部材
により計量されることから、感光材料に正確な量の処理
液を塗布することができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、支持部材
は弾性力を有する板状部材から構成されていることか
ら、支持部材を簡易な構成とすることができる。また、
支持部材には、塗布ローラと支持部材との間に供給され
た余剰処理液をオーバフローさせる孔部が形成されてい
ることから、塗布ローラと支持部材との間に形成される
液溜めが過度に大きくなることを防止することができ
る。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、塗布ロー
ラの表面が単泡のスポンジより構成されることから、そ
の表面に接触した処理液が塗布ローラの内部にまで進入
することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図6】吐出孔131と開口部133との関係を示す斜
視図である。
【図7】拡散フィルム136の表面形状を拡大して示す
平面図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 34 乾燥部 73 安定液塗布機構 131 吐出孔 132 安定液供給管 133 開口部 134 安定液受け部 135 塗布ローラ 136 拡散フィルム 138 板バネ 137 オーバフロー孔 M 平版印刷版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 靖弘 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (72)発明者 福原 文人 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (72)発明者 木村 雅治 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日 本スクリーン製造株式会社 彦根地区事 業所内 (56)参考文献 特開 昭60−225157(JP,A) 特開 平4−303835(JP,A) 特開 平4−194938(JP,A) 実開 昭48−106240(JP,U) 実公 昭41−19022(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 5/06 G03D 9/00 G03D 13/00 G03F 7/30 501

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料と当接して回転する塗布ローラ
    と支持部材との間に感光材料を通過させることにより、
    処理液供給部より供給された処理液を塗布ローラを介し
    て感光材料に塗布する感光材料処理装置であって、 少なくともその表面が多孔性を有する弾性部材より構成
    された塗布ローラと、 前記塗布ローラに当接する凹凸面を備えた当接部材とを
    備え、 前記塗布ローラの回転により、前記処理液供給部より供
    給された処理液を多孔性の表面を有する塗布ローラと
    凸面を有する当接部材との間に形成される開口部を通過
    させて感光材料に塗布することを特徴とする感光材料処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は弾性力を有する板状部材
    から構成され、当該支持部材には、前記塗布ローラと支
    持部材との間に供給された余剰処理液をオーバフローさ
    せる孔部が形成されている請求項1に記載の感光材料処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記塗布ローラは、少なくともその表面
    が単泡のスポンジより構成される請求項1または2いず
    れかに記載の感光材料処理装置。
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