JPH10115935A - 感光材料処理装置の処理液供給装置 - Google Patents

感光材料処理装置の処理液供給装置

Info

Publication number
JPH10115935A
JPH10115935A JP28753996A JP28753996A JPH10115935A JP H10115935 A JPH10115935 A JP H10115935A JP 28753996 A JP28753996 A JP 28753996A JP 28753996 A JP28753996 A JP 28753996A JP H10115935 A JPH10115935 A JP H10115935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing liquid
developer
printing plate
lithographic printing
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28753996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Takano
佳和 高野
Yoji Tonomura
陽二 外村
Shigeji Hatayama
繁治 畑山
Akira Kunihiro
彰 国弘
Kunihiro Tanabe
邦弘 田辺
Atsushi Urasaki
淳 浦崎
Yasuhiro Kawaguchi
靖弘 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP28753996A priority Critical patent/JPH10115935A/ja
Publication of JPH10115935A publication Critical patent/JPH10115935A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の処理液吐出部から均一に処理液を吐出
することのできる感光材料処理装置の処理液供給装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 現像液供給装置は、現像液タンク52に
貯留された現像液を圧送するためのポンプ53と、ポン
プ53により圧送された現像液を、その先端に現像液吐
出部121を有する3個の分岐管161に供給するため
の供給管162と、各分岐管161内に配設された抵抗
部163とを有する。ポンプ53により各分岐管161
に圧送された現像液は、抵抗部163において最も大き
な圧力損失を生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、感光材料を処理
液により処理する感光材料処理装置に関し、特に、感光
材料に処理液を供給するための処理液供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フィルム、印画紙、印刷版等の感光材料
は、画像が記録された後に、現像液、定着液、安定化
液、水洗水等の処理液によって処理される。このような
処理を行う感光材料の処理装置としては、複数の搬送ロ
ーラ対等により構成される搬送手段により処理液を貯留
した処理槽中に感光材料を搬送し、感光材料を処理液中
に浸漬することにより処理を行う浸漬型の処理装置が知
られている。
【0003】このような浸漬型の処理装置においては、
感光材料の処理に伴う処理疲労、あるいは大気中の炭酸
ガスや酸素による経時疲労等により処理液が劣化するた
め、処理液に補充液を補充することにより処理液の劣化
を回復させている。このため、処理開始時の処理液の成
分と、その後も処理を継続した場合の処理液の成分とは
異なることになり、厳密に均一な処理を行うことは不可
能である。また、このような浸漬型の処理装置は、処理
液の廃液量が多く、また、装置のメンテナンス性が悪い
という問題もある。
【0004】このような問題点を解消するための感光材
料処理装置として、感光材料を処理液中に浸漬するかわ
りに、感光材料の処理に必要な量の処理液を感光材料の
感光面に塗布して処理を行う塗布方式の処理装置も使用
されている。例えば、特開昭62−237455号公報
においては、このような塗布方式の処理装置として、複
数の処理液吐出孔を有する処理液供給ノズルから、その
表面に溝を形成すること等によりその表面を粗面化した
ローラ(以下「粗面化ローラ」と呼称する)に処理液を
吐出すると共に、この粗面化ローラを感光材料と当接し
て回転させることにより、当該粗面化ローラを介して感
光材料に処理液を塗布する処理装置が開示されている。
【0005】そして、この処理装置においては、処理液
供給ノズルとして、その一端が閉止され下方に複数の処
理液吐出孔を有するパイプが使用されており、ポンプに
より処理液タンクから処理液供給ノズルに圧送した処理
液を複数の処理液吐出孔より吐出させる構成となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、その一端
が閉止され下方に複数の処理液吐出孔を有するパイプ内
に処理液を圧送した場合においては、特に少量の処理液
を供給する場合において、複数の処理液吐出孔から吐出
される処理液の量が各吐出孔ごとに異なり、処理液を均
一に吐出することが困難となる。このため、感光材料に
塗布される処理液の量も、感光材料の幅方向(感光材料
の搬送方向と直交する方向)において均一にならないこ
とから、処理後の感光材料に処理液の塗布量の差異に起
因する処理むらが発生する。
【0007】このような現象は、感光材料として現像の
進行が速い銀錯塩拡散転写法(DTR法)を利用する平
版印刷版を使用した場合において特に顕著となる。
【0008】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、複数の処理液吐出部から均一に処理液
を吐出することのできる感光材料処理装置の処理液供給
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液タンクに貯留された処理液を複数の処理液吐
出部に供給する感光材料処理装置の処理液供給装置にお
いて、前記処理液タンクに貯留された処理液を供給管に
圧送するポンプと、前記供給管と前記複数の処理液吐出
部とを接続する複数の分岐管と、前記分岐管の各々に配
設され、前記各分岐管から前記各処理液吐出部に至る処
理液の流路の何れの部分よりも圧力損失が大きい抵抗部
とを有することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、処理液タンクに
貯留された処理液を複数の処理液吐出部に供給する感光
材料処理装置の処理液供給装置において、前記処理液タ
ンクに貯留された処理液を供給管に圧送するポンプと、
前記ポンプにより前記供給管を介して圧送された処理液
を一時的に貯留するバッファ部と、前記バッファ部と前
記複数の処理液吐出部とを接続する複数の分岐管と、前
記バッファ部と前記各分岐管との間に各々配設され、前
記各分岐管から前記各処理液吐出部に至る処理液の流路
の何れの部分よりも圧力損失が大きい抵抗部とを有する
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明を適用する感光
材料処理装置を備えた平版印刷版の製版装置の概要図で
ある。
【0012】この製版装置は、感光材料として銀錯塩拡
散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版Mを使用し、
この平版印刷版Mに対して画像の露光と現像処理とを行
うものであり、平版印刷版Mに対して露光を行う露光装
置2と、露光後の平版印刷版Mに対して現像処理を行う
現像処理装置3とから構成される。
【0013】なお、銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用
いた平版印刷版、特に、ハロゲン化銀乳剤層の上に物理
現像核層を有する平版印刷版は、例えば、米国特許第
3,728,114号、同4,134,769号、同
4,160,670号、同4,336,321号、同
4,501,811号、同4,510,228号、同
4,621,041号明細書等に記載されており、露光
されたハロゲン化銀はDTR現像により化学現像を生起
し黒色の銀となり親水性の非画線部を形成し、一方、未
露光のハロゲン化銀結晶は現像液中の銀塩錯化剤により
銀錯体となって表面の物理現像核層まで拡散し、核の存
在により物理現像を生起してインキ受容性の物理現像銀
を主体とする画線部を形成する。
【0014】先ず、露光装置2の構成について説明す
る。この露光装置2は、原稿ホルダー12に装着された
原稿からの反射光を、投影光学系13によって平版印刷
版Mの表面に投影することにより、平版印刷版Mに原稿
の画像を露光するものである。
【0015】原稿ホルダー12は、原稿を載置するため
の透光板14と、この透光板14に対して開閉可能な上
蓋15とを有し、モータ16の駆動により原稿を保持し
た状態で、図1において実線で示す位置と二点鎖線で示
す位置との間を左右方向に往復移動可能に構成されてい
る。また、投影光学系13は、原稿ホルダー12の往復
移動経路の下方に固設され、原稿ホルダー12に保持さ
れて水平移動する原稿の表面に照明光を照射するための
ロッド状の光源17と、光源17による原稿からの反射
光を案内するための複数の折返しミラー18と、複数の
折返しミラー18により案内された反射光を平版印刷版
Mに投影するための投影レンズ19とを備える。
【0016】この露光装置2により平版印刷版Mに原稿
の画像を露光する際には、原稿ホルダー12を図1にお
いて実線で示す位置に配置し、上蓋15を開放して透光
板14上に原稿を載置した上で上蓋15を閉じることに
より、原稿を原稿ホルダー12に装着する。そして、光
源17を点灯した状態で、原稿ホルダー12を図1にお
ける左方向に移動させる。また、これと同期して、複数
の搬送ローラ22およびガイド部材23により、ロール
状に巻回された平版印刷版Mの先端を、原稿ホルダー1
2の移動速度と同一の速度で搬送する。これにより、原
稿ホルダー12に保持された原稿は、順次光源17から
の光の照射を受ける。そして、原稿からの反射光は複数
の折返しミラー18および投影レンズ19を介して原稿
ホルダー12と同一の速度で移動する平版印刷版Mの表
面に照射され、平版印刷版Mには原稿の画像が露光され
る。
【0017】画像が露光された平版印刷版Mは、露光装
置2から順次後段の現像処理装置3に搬送されて処理さ
れる。また、露光装置2の出口側には、平版印刷版Mの
搬送方向と垂直な方向に移動するカッター24を備えた
切断装置25が配設されており、この切断装置25は平
版印刷版Mを露光終了部分の後端で切断する。
【0018】なお、露光装置2における平版印刷版Mの
搬送速度は現像処理装置3における平版印刷版Mの搬送
速度より低速であるため、平版印刷版Mを単純に露光装
置2と現像処理装置3とに亘って搬送することはできな
い。また、切断装置25による平版印刷版Mの切断時に
は、平版印刷版Mの搬送を停止する必要がある。このた
め、露光装置2と現像処理装置3との間には平版印刷版
Mのバッファ部26が配設されており、露光装置2にお
いて露光の終了した平版印刷版Mの搬送時に、バッファ
部26に配設された一対のローラ27、28の回転を一
定時間停止することにより、平版印刷版Mを一定長さだ
けこのバッファ部26に貯留した後、現像処理装置3に
搬送するように構成されている。
【0019】次に、この発明に係る現像処理装置3の構
成について説明する。図2は、図1における現像処理装
置3を拡大して示す概要図であり、図3はその配管系を
示す概要図である。
【0020】この現像処理装置3は、露光後の平版印刷
版Mに現像液(アクチベータ)を塗布して現像処理する
現像部32と、現像処理後の平版印刷版Mに安定液(ス
タビライザー)を塗布して安定化処理する安定部33
と、安定化処理後の平版印刷版Mを乾燥するための乾燥
部34とから構成される。
【0021】現像部32は、バッファ部26のローラ2
7、28によって現像部32に搬送された平版印刷版M
を挟持して搬送する一対の導入ローラ41、42と、一
対の導入ローラ41、42によって搬送された平版印刷
版Mの感光面に一定量の現像液を計量して塗布するため
の現像液塗布機構43と、現像処理に供された現像液を
平版印刷版Mから除去するための一対の絞りローラ4
4、45と、平版印刷版Mを案内するための複数のガイ
ド部材46、47、48、49、50とを有する。
【0022】前記一対の導入ローラ41、42のうち下
側のローラ41は、そこを通過する平版印刷版Mを加熱
するため、ヒータを内蔵したヒートローラとなってい
る。現像処理に先立って平版印刷版Mを予め加熱するの
は、温度制御された少量の現像液を平版印刷版Mに塗布
して現像処理する際に、平版印刷版Mの熱容量により平
版印刷版Mに接触した現像液の温度が低下することを防
止するためである。
【0023】現像液塗布機構43は、図3に示すよう
に、現像液を貯留する現像液タンク52とポンプ53を
介して接続されている。また、現像液塗布機構43の下
方には回収トレイ54が設置されている。現像液タンク
52内の現像液はポンプ53により現像液塗布機構43
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した現像液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった現像液は、回収トレイ5
4上に滴下する。さらに、この現像液は、再使用が可能
なため、回収トレイ54の下端部に設けられた回収管5
5を介して現像液タンク52の液受部56に滴下し、現
像液タンク52内に回収される。現像液タンク52に
は、パネルヒータ57が内蔵されており、現像液タンク
52から現像液塗布機構43に至る現像液の循環路中を
循環する現像液を所定の温度に維持するように構成され
ている。
【0024】また、一対の絞りローラ44、45の下方
には回収トレイ58が設置されている。一対の絞りロー
ラ44、45によって平版印刷版Mから除去された疲労
現像液は、再使用できないため、一対の絞りローラ4
4、45の下方に設けられた液受け部材62の回収孔6
3を介して回収トレイ58上に滴下する。そして、さら
にこの現像液は、回収トレイ58の下端部に設けられた
回収管59を介して排液タンク64に排出される。
【0025】現像液塗布機構43は、図4に示すよう
に、後述する現像液吐出部121と、その下端部に現像
液を流下させるための複数の開口部123を穿設した現
像液受け部124と、その表面に複数の溝を有し平版印
刷版Mと当接して回転する塗布ローラ125と、現像液
受け部124の開口部123から流下した現像液を塗布
ローラ125に案内するための拡散フィルム126と、
現像液受け部124の開口部123から流下した現像液
の逆流を防止するための逆流防止フィルム127と、塗
布ローラ125に当接するバックアップローラ128と
を有する。なお、図4における矢印は、平版印刷版Mの
搬送方向を示している。
【0026】現像液吐出部121は前述した現像液タン
ク52とポンプ53を介して接続されており、現像液は
ポンプ53の駆動により現像液吐出部121から吐出さ
れる。この現像液は、現像液受け部124に一旦受け取
られた後、複数の開口部123から拡散フィルム126
に向けて流下する。現像液受け部124の開口部123
から流下した現像液は、塗布ローラ125と拡散フィル
ム126との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版M
の搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、この
現像液は、塗布ローラ125の回転に伴い、塗布ローラ
125の溝による開口部を通過して塗布ローラ125と
バックアップローラ128との当接部方向に移動し、そ
こに液溜めを形成する。
【0027】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に現像液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面はバックアップロ
ーラ128により塗布ローラ125の表面に押しつけら
れていることから、平版印刷版Mの感光面に塗布された
現像液は、塗布ローラ125の溝による開口部により一
定量に計量される。従って、バックアップローラ128
と塗布ローラ125との当接部を通過した平版印刷版M
の感光面には、常に現像に必要な一定量の現像液が塗布
されていることになる。
【0028】なお、現像液吐出部121と現像液タンク
52およびポンプ53等との接続関係については、後程
詳細に説明する。
【0029】安定部33は、現像部32より搬送された
平版印刷版Mの感光面に一定量の安定液を計量して塗布
するための安定液塗布機構73と、安定化処理に供され
た安定液を平版印刷版Mから除去するための一対の絞り
ローラ74、75と、平版印刷版Mを案内するための複
数のガイド部材76、77、78とを有する。
【0030】安定液塗布機構73は、図3に示すよう
に、安定液を貯留する安定液タンク82とポンプ83を
介して接続されている。また、安定液塗布機構73の下
方には回収トレイ84が設置されている。安定液タンク
82内の安定液はポンプ83により安定液塗布機構73
に圧送され、平版印刷版M上に供給される。そして、平
版印刷版Mの両端部や後端部から流出した安定液等の平
版印刷版Mに塗布されなかった安定液は、再使用可能な
ため、回収トレイ84上に滴下する。そして、さらにこ
の安定液は、回収トレイ84の下端部に設けられた回収
管85を介して安定液タンク82の液受部86に滴下
し、安定液タンク82内に回収される。
【0031】また、一対の絞りローラ74、75の下方
には回収トレイ88が設置されている。一対の絞りロー
ラ74、75によって平版印刷版Mから除去された安定
液は、一対の絞りローラ74、75の下方に設けられた
液受け部材92の回収孔93を介して回収トレイ88上
に滴下する。そして、さらにこの安定液は、再使用でき
ないため、回収トレイ88の下端部に設けられた回収管
89を介して排液タンク64に排出される。
【0032】安定液塗布機構73は、図5に示すよう
に、安定液吐出部131と、その下端部に安定液を流下
させるための複数の開口部133を穿設した安定液受け
部134と、その表面が単泡性のスポンジより構成され
平版印刷版Mと当接して回転する塗布ローラ135と、
その表面が凹凸状に形成され安定液受け部134の開口
部133から流下した安定液を塗布ローラ135に案内
するための拡散フィルム136と、平版印刷版Mを塗布
ローラ135に向けて付勢する板バネ138とを有す
る。なお、図4における矢印は、平版印刷版Mの搬送方
向を示している。
【0033】安定液吐出部131は、前述した安定液タ
ンク82とポンプ83を介して接続されており、安定液
はポンプ83の駆動により安定液吐出部131から吐出
される。この安定液は、安定液受け部134に一旦受け
取られた後、複数の開口部133から拡散フィルム13
6に向けて流下する。安定液受け部134の開口部13
3から流下した安定液は、塗布ローラ135と拡散フィ
ルム136との当接部分に一旦貯留されて、平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に拡散される。そして、こ
の安定液は、塗布ローラ135の回転に伴い、拡散フィ
ルム136表面の凹凸による開口部を通過して塗布ロー
ラ135と板バネ138との当接部方向に移動し、そこ
に液溜めを形成する。
【0034】そして、平版印刷版Mがこの液溜めを通過
するときに、平版印刷版Mの感光面に安定液が塗布され
る。このとき、平版印刷版Mの感光面は板バネ138に
より塗布ローラ135の表面に押しつけられていること
から、平版印刷版Mの感光面に塗布された安定液は、塗
布ローラ135表面の単泡スポンジによる多数の孔によ
り一定量に計量される。従って、板バネ138と塗布ロ
ーラ135との当接部を通過した平版印刷版Mの感光面
には、常に安定に必要な一定量の安定液が塗布されてい
ることになる。
【0035】なお、板バネ138には、板バネ138と
塗布ローラ135との当接部に必要以上の安定液が貯留
され、液溜めが過度に大きくなることを防止するための
オーバフロー孔137が設けられている。
【0036】乾燥部34は、安定部33より搬送された
平版印刷版Mを支持して搬送するゴムローラ102と、
ゴムローラ102に対して所定の圧力をもって当接する
ことにより平版印刷版Mの乾燥むらを防止する鏡面ロー
ラ103と、鏡面ローラ103に対してゴムローラ10
2を介して洗浄液を供給するための洗浄液貯留部104
と、ファン105およびヒータ106を有し平版印刷版
Mに温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構107と、平版
印刷版Mを搬送するための複数の搬送ローラ108、1
09、110とを有する。洗浄液貯留部104は、図3
に示すように、現像部32における一対の絞りローラ4
4、45に対して洗浄液を供給するための洗浄液供給管
105とポンプ106を介して接続されている。
【0037】この現像処理装置3による平版印刷版Mの
現像処理は以下のようにしてなされる。
【0038】すなわち、前段の露光装置2により画像を
記録された平版印刷版Mは、一対の導入ローラ41、4
2によって搬送され、現像液塗布機構43により、平版
印刷版Mの現像処理に必要な量の現像液を塗布される。
現像処理に必要な量の現像液のみを塗布された平版印刷
版Mは、現像液塗布機構43から一対の絞りローラ4
4、45に至る空間現像部を搬送される間に、その感光
面において現像処理が完了する。そして、平版印刷版M
に付着している現像処理に供された現像液は、一対の絞
りローラ44、45により除去される。続いて、平版印
刷版Mは、安定液塗布機構73により、平版印刷版Mの
安定処理に必要な量の安定液を塗布される。安定処理に
必要な量の安定液のみを塗布された平版印刷版Mは、一
対の絞りローラ74、75まで搬送される間に安定化処
理され、平版印刷版Mに付着している安定化処理に供さ
れた安定液は、一対の絞りローラ74、75により除去
される。そして、安定化処理の終了した平版印刷版M
は、鏡面ローラ103によって押圧されることにより乾
燥むらを予防された後、乾燥機構107により乾燥処理
され、図1に示す排出トレイ29上に排出される。
【0039】この現像処理装置3においては、平版印刷
版Mに現像処理に必要な量の現像液のみが塗布されて現
像処理が行われるため、処理に要する現像液の使用量を
減少することが可能となる。また、平版印刷版Mに対し
て、実質的に未使用の処理液が供給されることとなるた
め、平版印刷版Mに対して常に均一な処理を施すことが
可能となる。
【0040】次に、この発明の特徴部分である現像液供
給装置および安定液供給装置の構成について説明する。
図6は、第1実施形態に係る現像液供給装置の概要図で
ある。
【0041】この現像液供給装置は、前述した現像液タ
ンク52に貯留された現像液を圧送するためのポンプ5
3と、ポンプ53により圧送された現像液を、その先端
に前述した現像液吐出部121を有する3個の分岐管1
61に供給するための供給管162と、各分岐管161
内に配設された抵抗部163とを有する。
【0042】供給管162の先端付近および各分岐管1
61の基端付近は、現像処理装置3の本体に固設された
支持板164上に固定されている。また、各分岐管16
1の先端付近は支持板164の端部から下方に向けて屈
曲しており、現像液吐出部121を構成する分岐管16
1の先端部は、現像液塗布機構43における現像液受け
部124と対向している。従って、各分岐管161にお
ける最大高さ位置は同一となっている。
【0043】前述した現像液受け部124における開口
部123は、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に
おいて、3個の現像液吐出部121の各々の位置に相当
する位置の両側にそれぞれ配設されている。すなわち、
各現像液吐出部121から現像液受け部124への3箇
所の現像液の流下位置の各々の両側に、開口部123が
配置されていることになる。
【0044】上記各分岐管161および供給管162
は、現像液(処理液)に対して耐薬品性を備えた各々軟
質のゴム製チューブより構成されている。そして、各分
岐管161の内径より若干外径が大きい塩化ビニール製
の抵抗部163が、各分岐管161内に挿入されること
により当該分岐管161内で固定されている。この抵抗
部163には直径1mmの現像液通過孔が設けられてい
る。なお、現像液吐出部121を含む各分岐管161の
内径は約4mmとなっている。このため、ポンプ53に
より各分岐管161に圧送された現像液は、抵抗部16
3において最も大きな圧力損失を生ずる。
【0045】このような構成において、ポンプ53を駆
動させて現像液タンク52より現像液を圧送した場合に
おいては、各分岐管161に流入する現像液の量、すな
わち、各現像液吐出部121から吐出される現像液の量
は、抵抗部163における流路抵抗、すなわち、圧力損
失の大きさにより決定される。このため、各抵抗部16
3における圧力損失の大きさを同一としておくことによ
り、現像液は各現像液吐出部121より均等に吐出され
る。従って、現像液受け部124に対し平版印刷版Mの
搬送方向と直交する方向に均一に現像液を供給すること
が可能となる。
【0046】上述した実施の形態においては、各分岐管
161における供給管162との接続部から所定距離離
隔した位置に抵抗部163を挿入しているが、この抵抗
部163は、現像液が各現像液吐出部121に向かう複
数の流路に分岐する分岐部の下流側であれば、任意の位
置に配設することができる。
【0047】なお、安定液供給部73における安定液吐
出部131等も、上述した現像液吐出部121等と同一
の構成を有するものであり、安定液タンク82に貯留し
た安定液をポンプ83の駆動により、各安定液吐出部1
31から均等に吐出するようにしている。
【0048】次に、この発明の他の実施形態について説
明する。図7は、第2実施形態に係る現像液供給装置の
概要図である。なお、図6に示す現像液供給装置と同一
の部材については同一の符号を付している。
【0049】この現像液供給装置は、前述した現像液タ
ンク52に貯留された現像液を圧送するためのポンプ5
3と、ポンプ53により圧送された現像液を後述するバ
ッファ部170に供給するための供給管162と、バッ
ファ部170に接続された3個の分岐管161とを有す
る。
【0050】供給管162は、円筒形をなすバッファ部
170の上面中央部に接続されている。また、その先端
部を現像液吐出部121とする分岐管161は、バッフ
ァ部170の側面に対し、平面視において互いに120
°離隔した位置に接続されている。すなわち、各バッフ
ァ部170は、互いに等間隔で配置されていることにな
る。
【0051】図8は、バッファ部170と分岐管161
との接続状態を示す部分断面図である。バッファ部17
0の側面には、分岐管161の接続部としても機能する
抵抗部263が凸設されている。そして、この抵抗部2
63には直径1mmの現像液通過孔264が設けられて
いる。なお、現像液吐出部121を含む各分岐管161
の内径は約4mmとなっている。このため、ポンプ53
により各分岐管161に圧送された現像液は、抵抗部2
63において最も大きな圧力損失を生ずる。
【0052】バッファ部170および各分岐管161の
基端付近は、現像処理装置3の本体に固設された支持板
164上に固定されている。また、各分岐管161の先
端付近は支持板164の端部から下方に向けて屈曲して
おり、現像液吐出部121を構成する分岐管161の先
端部は、現像液塗布機構43における現像液受け部12
4と対向している。従って、各分岐管161における最
大高さ位置は同一となっている。
【0053】前述した現像液受け部124における開口
部123は、平版印刷版Mの搬送方向と直交する方向に
おいて、3個の現像液吐出部121の各々の位置に相当
する位置の両側にそれぞれ配設されている。すなわち、
各現像液吐出部121から現像液受け部124への3箇
所の現像液の流下位置の各々の両側に、開口部123が
配置されていることになる。
【0054】このような構成において、ポンプ53を駆
動させて現像液タンク52より現像液を圧送した場合に
おいては、各分岐管161に流入する現像液の量、すな
わち、各現像液吐出部121から吐出される現像液の量
は、抵抗部263における流路抵抗、すなわち、圧力損
失の大きさにより決定される。このため、各抵抗部26
3における現像液通過孔264の大きさを同一にして各
抵抗部263の圧力損失の大きさを同一としておくこと
により、現像液は各現像液吐出部121より均等に吐出
される。従って、現像液受け部124に対し平版印刷版
Mの搬送方向と直交する方向に均一に現像液を供給する
ことが可能となる。
【0055】このとき、ポンプ53により供給管162
を介して圧送された現像液は、一旦バッファ部170に
貯留された後に、抵抗部263を介して各分岐管161
に流入することとなるため、各分岐管161に流入する
現像液の量、すなわち、各現像液吐出部121から吐出
される現像液の量をより均一にすることが可能となる。
特に、この実施の形態においては、供給管162を円筒
形をなすバッファ部170の上面中央部に接続するとと
もに、分岐管161をバッファ部170の側面に対し平
面視において互いに等間隔で離隔した位置に配置してい
ることから、各分岐管161における圧力損失はより均
一となり、各分岐管161に流入する現像液の量、すな
わち、各現像液吐出部121から吐出される現像液の量
をより一層均一にすることが可能となる。
【0056】また、第1の実施形態と同様に、上述した
実施形態で安定液供給部73を構成すれば安定液を均一
に吐出することができる。
【0057】なお、上述した実施の形態においては、い
ずれも、各抵抗部163、263における圧力損失の大
きさを同一とすることにより、各現像液吐出部121よ
り吐出される現像液の量を同一とする場合について説明
したが、各現像液吐出部より吐出される現像液の量を必
要に応じ調整するため、各々の抵抗部163、263に
おける圧力損失の大きさを変化させるようにしてもよ
い。
【0058】また、上述した実施の形態においては、い
ずれも、現像液吐出孔121から吐出された現像液を、
現像液塗布機構43における現像液受け部124を介し
て塗布ローラ125に供給するようにしているが、各現
像液吐出孔121から塗布ローラ125に直接現像液を
吐出するようにしてもよい。
【0059】さらに、上述した実施の形態においては、
感光材料として銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた
平版印刷版Mを使用し、この平版印刷版Mに現像に必要
な量の現像液のみを塗布して現像処理を行う現像処理装
置3にこの発明を適用した場合について説明したが、こ
の発明はその他の各種の感光材料処理装置にも適用する
ことが可能である。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、分岐管
から処理液吐出部に至る処理液の流路の何れの部分より
も圧力損失が大きい抵抗部を分岐管に配設していること
から、各処理液吐出部から吐出する処理液の量を抵抗部
による圧力損失に応じた一定の値とすることができる。
このため、例えば複数の抵抗部による圧力損失を同一と
しておくことにより、複数の処理液吐出部から均一に処
理液を吐出することができる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、分岐管か
ら前記各処理液吐出部に至る処理液の流路の何れの部分
よりも圧力損失が大きい抵抗部をバッファ部と分岐管と
の間に配設していることから、各処理液吐出部から吐出
する処理液の量を抵抗部による圧力損失に応じた一定の
値とすることができる。このため、例えば各々の抵抗部
による圧力損失を同一としておくことにより、複数の処
理液吐出部から均一に処理液を吐出することができる。
このとき、ポンプにより供給管を介して圧送された処理
液は、一旦バッファ部に貯留された後に、抵抗部を介し
て分岐管に流入することとなるため、各処理液吐出部か
ら吐出される処理液の量をより均一にすることが可能と
なる
【図面の簡単な説明】
【図1】平版印刷版の製版装置の概要図である。
【図2】現像処理装置3の概要図である。
【図3】現像処理装置3の配管系を示す概要図である。
【図4】現像液塗布機構43を示す概要図である。
【図5】安定液塗布機構73を示す概要図である。
【図6】第1実施形態に係る現像液供給装置の概要図で
ある。
【図7】第2実施形態に係る現像液供給装置の概要図で
ある。
【図8】バッファ部170と分岐管161との接続状態
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2 露光装置 3 現像処理装置 32 現像部 33 安定部 34 乾燥部 43 現像液塗布機構 52 現像液タンク 53 ポンプ 73 安定液塗布機構 82 安定液タンク 83 ポンプ 121 現像液吐出部 125 塗布ローラ 131 安定液吐出部 135 塗布ローラ 161 分岐管 162 供給管 163 抵抗部 170 バッファ部 263 抵抗部 264 現像液通過孔 M 平版印刷版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外村 陽二 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 畑山 繁治 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 国弘 彰 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 田辺 邦弘 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 浦崎 淳 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 川口 靖弘 滋賀県彦根市高宮町480番地の1 大日本 スクリーン製造株式会社彦根地区事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液タンクに貯留された処理液を複数
    の処理液吐出部に供給する感光材料処理装置の処理液供
    給装置において、 前記処理液タンクに貯留された処理液を供給管に圧送す
    るポンプと、 前記供給管と前記複数の処理液吐出部とを接続する複数
    の分岐管と、 前記分岐管の各々に配設され、前記各分岐管から前記各
    処理液吐出部に至る処理液の流路の何れの部分よりも圧
    力損失が大きい抵抗部と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置の処理液供
    給装置。
  2. 【請求項2】 処理液タンクに貯留された処理液を複数
    の処理液吐出部に供給する感光材料処理装置の処理液供
    給装置において、 前記処理液タンクに貯留された処理液を供給管に圧送す
    るポンプと、 前記ポンプにより前記供給管を介して圧送された処理液
    を一時的に貯留するバッファ部と、 前記バッファ部と前記複数の処理液吐出部とを接続する
    複数の分岐管と、 前記バッファ部と前記各分岐管との間に各々配設され、
    前記各分岐管から前記各処理液吐出部に至る処理液の流
    路の何れの部分よりも圧力損失が大きい抵抗部と、 を有することを特徴とする感光材料処理装置の処理液供
    給装置。
JP28753996A 1996-10-08 1996-10-08 感光材料処理装置の処理液供給装置 Pending JPH10115935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28753996A JPH10115935A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 感光材料処理装置の処理液供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28753996A JPH10115935A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 感光材料処理装置の処理液供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10115935A true JPH10115935A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17718654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28753996A Pending JPH10115935A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 感光材料処理装置の処理液供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10115935A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2769645B2 (ja) 感材処理装置
EP0824224B1 (en) Apparatus for processing photosensitive material
JP3421513B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH10115935A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP3367836B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP3455372B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3492863B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH1083052A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JPH1097046A (ja) 感光材料処理装置の処理液供給装置
JP3488344B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3455371B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3455373B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH1097049A (ja) 感光材料処理装置の乾燥装置
JPH1097045A (ja) 感光材料処理装置
JP3442585B2 (ja) 感光材料処理装置の処理液タンク
JPH1062953A (ja) 感光材料処理装置
JPH1062947A (ja) 感光材料処理装置
JPH1083051A (ja) 感光材料処理装置
JPH1062948A (ja) 感光材料処理装置
JPH1097047A (ja) 感光材料処理装置
JP3623661B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH1062942A (ja) 感光材料処理装置
JP2761604B2 (ja) 感材処理装置
JP2761607B2 (ja) 感材処理装置
JP2876153B2 (ja) 感光性平版印刷版の現像方法及び現像装置