JP2006145966A - 画像形成装置用部材の再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表面に炭酸カルシウムの付着した画像形成装置用部材を再利用可能な状態に再生できる画像形成装置用部材の再生方法の提供。
【解決手段】少なくとも表面が樹脂で形成された画像形成装置用部材の再生方法であって、前記画像形成部材の表面を酸性溶液で湿潤させ、次いで水洗して前記酸性溶液を除去することを特徴とする画像形成装置用部材の再生方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置用部材の再生方法に関し、中間転写ベルトや最終転写ローラのように少なくとも表面が樹脂で形成された画像形成装置用部材の再生に特に好適に適用できる画像形成装置用部材の再生方法に関する。
複写機やプリンタのような電子写真式の画像形成装置においては、感光ドラムなどの感光体の表面に静電的にトナー画像を形成し、これを転写体によって記録用紙に転写し、次いで前記記録用紙を加熱することにより、転写されたトナー画像を記録用紙上に熱定着させる。
このとき、温度や湿度などの環境条件の変動や、経時変化などによる画像濃度の変動を防ぐため、感光体の表面にトナー画像を形成してから前記トナー画像を記録用紙に転写するまでの一連のプロセスであるトナー画像形成プロセスを制御する必要がある。
トナー画像形成プロセスの制御方法としては、たとえば、中間転写ベルトや最終転写部材の表面にテスト用のトナーパッチを形成し、このトナーパッチの濃度および位置を光学センサで検出し、前記検出結果に基づき、トナー画像の形成位置を制御するレジストレーション制御や、トナー画像の濃度を制御するトナー画像濃度制御を行なう所謂プロセスコントロールがある。ここで、最終転写部材は、一次中間転写部材および二次中間転写部材を有する画像形成装置において、二次中間転写部材に記録用紙を押圧して記録用紙上にトナー画像を転写させる部材である。
前記プロセスコントロールを確実に行うには、最終転写体の表面を清浄に保つ必要があるので、最終転写体の表面は常に金属やポリウレタン製のスクレーパ等で摩擦されて表面に残存する残留トナー等が除去される(特許文献1)。
特開2001−75448号公報
しかしながら、近年、記録用紙の中性抄造化が促進されるのに伴い、用紙表面の平滑性や印刷適性、白色度、不透明度などの特性を向上させる目的で記録用紙への炭酸カルシウムの添加量が増加する傾向にある。
炭酸カルシウムの添加量が増大すれば、用紙表面の平滑性や印刷適性、白色度、不透明性などの特性は向上するが、画像形成装置内を搬送するときに記録用紙から剥落する炭酸カルシウムの量も増える。画像形成装置内で記録用紙から剥落した炭酸カルシウムが中間転写ベルトや最終転写体等に付着すると、以下に述べるように種々の不具合を生じさせる。
このような不具合としては、たとえば、剥落した炭酸カルシウムが中間転写ベルトや最終転写体の表面に付着し、この炭酸カルシウムによってスクレーパのエッジが磨耗し、スクレーパのエッジと最終転写体との間の密着性が低下するという問題がある。スクレーパのエッジと最終転写体との間の密着性が低下すると、最終転写体表面の残留トナーが完全には除去されず、クリーニング不良が生じるなどの不具合が生じる。
また、中間転写ベルトや最終転写体の表面に付着した炭酸カルシウムによってこれらの部材の表面反射率が低下する。更に、スクレーパを通過した炭酸カルシウムによって最終転写部材の表面が磨耗して細かい傷が生じることがある。炭酸カルシウムが表面に付着したり、表面に細かい傷が生じたりすると、これらの部材の表面反射率が低下する。これらの部材の表面反射率が低下すると、トナーパッチを形成してプロセスコントロールを行なう際に、トナーパッチの正確な濃度を測定できなくなり、正確なプロセスコントロールができなくなるという不具合が生じることもある。
したがって、表面に炭酸カルシウムが付着した中間転写ベルトや最終転写体等は、抵抗その他の電気的特性の劣化はなくても、交換後は再利用されることなく廃棄されていた。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、表面に炭酸カルシウムの付着した画像形成装置用部材を再利用可能な状態に再生できる画像形成装置用部材の再生方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、少なくとも表面が樹脂で形成された画像形成装置用部材の再生方法であって、前記画像形成装置用部材の表面を酸性溶液で湿潤させ、次いで水洗して前記酸性溶液を除去することを特徴とする画像形成装置用部材の再生方法に関する。
前記画像形成装置用部材の再生方法においては、画像形成装置用部材の表面を酸性溶液で湿潤させ、表面の炭酸カルシウムを酸性溶液中の酸と反応させて水溶性にする。そして、この炭酸カルシウムを次ぎの水洗工程で水洗して除去する。
したがって、画像形成装置用部材の表面に傷をつけることなく、表面の炭酸カルシウムを除去できるから、最終転写ローラや中間転写ベルトなど、表面に傷が付くとトナー画像の画質を大きく劣化させるような画像形成装置用部材の再生に効果的に使用できる。
画像形成装置用部材としては、最終転写ローラや中間転写ベルトなどが挙げられるが、電子写真式の画像形成装置に使用される部材であって、少なくとも表面が樹脂で形成されたものであれば、最終転写ローラや中間転写ベルトには限定されない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置用部材の再生方法であって、前記酸性溶液が酸成分として炭酸カルシウムと水溶性カルシウム塩を形成する酸を含有する再生方法に関する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置用部材の再生方法において、前記水溶性カルシウム塩を形成する酸は、酢酸、硝酸、塩酸、硫酸からなる群から選択された少なくとも1種の酸である再生方法に関する。
前記再生方法においては、画像形成装置用部材の表面を酸性溶液で湿潤させることにより、表面の炭酸カルシウムは水溶性カルシウム塩に変化するから、次ぎの水洗工程で確実に除去される。
ここで、水溶性カルシウム塩は、炭酸カルシウムよりも高い水溶性を有するカルシウム塩のことであり、このようなカルシウム塩を形成する酸としては、請求項3にあるように酢酸、硝酸、塩酸、硫酸などが挙げられる。これらの酸は、1種のみを用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置用部材の再生方法であって、前記画像形成装置用部材が、電子写真式の画像形成装置において感光体表面のトナー画像が転写される中間転写部材、または前記電子写真式の画像形成装置において、中間転写部材上のトナー画像を記録用紙に転写させる最終転写部材である画像形成装置用部材の再生方法に関する。
前記再生方法は、本発明の再生方法を、最終転写ローラや中間転写部材など、表面に傷が付くとトナー画像の画質を大きく劣化させるような画像形成装置用部材の再生に適用した例である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置用部材の再生方法であって、前記画像形成装置用部材の表面を形成する樹脂がポリイミド樹脂である再生方法に関する。
ポリイミド樹脂は耐酸性が高いから、本発明の再生方法を好適に適用できる。
以上説明したように本発明によれば、表面に炭酸カルシウムの付着した画像形成装置用部材を再利用可能な状態に再生できる画像形成装置用部材の再生方法が提供される。
1.実施形態1
先ず、本発明の画像形成装置用部材の再生方法を中間転写ベルトに適用した例について説明する。
図1に、中間転写ベルトを備えたフルカラープリンタの例を示す。
図1に示すように、フルカラープリンタ1000は、給紙ユニット18、ロータリ現像装置38、レーザ露光装置60、感光体ドラム50、および中間転写ユニット62を収容する筐体12と、筐体12の上部に回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16とを有する。給紙ユニット18は1段であり、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。
給紙カセット22の奥端近傍上部には、給紙カセット22から用紙を供給するフィードローラ24、および供給される用紙を1枚ずつ捌くリタードローラ26が配置されている。
筐体12の裏側(図1の右側)近傍には、フィードローラ24から排出口30までの用紙通路である搬送路28が形成され、搬送路28は、給紙ユニット18から後述する定着装置90まで略垂直に形成されている。
給紙ユニット18の直上方にはロータリ現像装置38が配置され、ロータリ現像装置38の右隣に隣接して感光体ドラム50が配設されている。感光体ドラム50は回転軸49の回りに回転する。
ロータリ現像装置38は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(K)の4色のトナー像を形成する現像器42a〜42dが内部に設けられた現像器本体40を有する。
現像器本体40は、回転軸44を中心として左回り(図1において反時計回り)に回転する。現像器42a〜42dは、回転軸44を中心として現像器本体40の外周に等間隔に配置され、ている。
現像器42a〜42dは、コイルスプリングなどの弾性体48a〜48dにより、現像器本体40の法線方向に押圧されている。
現像器42a〜42dは、夫々現像ローラ46a〜46dを有するとともに、現像ローラ46a〜46dの両端には、現像ローラ46a〜46dの直径よりもわずかに大きい直径のトラッキングローラ(図示せず)が現像ローラ46a〜46dと同軸で回転するように設けられている。そして、前記トラッキングローラが感光体ドラム50の両端に設けられたフランジ(図示せず)に当接することにより、現像ローラ46a〜46dと感光体ドラム50との間に所定の隙間を形成しつつ、感光体ドラム50上の潜像をY、M、C、Kの各色のトナーで現像する。
感光体ドラム50の下方には、感光体ドラム50に当接して帯電させる帯電ローラ52と、像担持体クリーナ54が設けられている。帯電ローラ52は、感光体ドラム50の回転方向bに沿って像担持体クリーナ54の下流側に設けられている。
像担持体クリーナ54は、一次転写後に感光体ドラム50に残留する廃トナーを掻き取るクリーニングブレード56と、クリーニングブレード56が掻き取った廃トナーを回収するトナー回収ボトル58とから構成される。
ロータリ現像装置38の右下方には、帯電ローラ52により帯電された感光体ドラム50に、レーザ光などの光線により潜像を書き込むレーザ露光装置60が配設されている。
また、中間転写ユニット62は、ロータリ現像装置38の上方に配設されている。
中間転写ユニット62は、中間転写ベルト64、一次転写ローラ66、ラップインローラ68、ラップアウトローラ70、二次転写バックアップローラ72、スクレーパバックアップローラ74、ブラシバックアップローラ76、および感光体ドラム50から構成される。ラップアウトローラ70および二次転写バックアップローラ72は、搬送路28に臨む位置に設けられている。そして、搬送路28を挟んで二次転写バックアップローラ72に相対する位置には二次転写ローラ80が配設されている。二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間には、所定の電位差が形成され、例えば二次転写ローラ80に高電圧が印加され、二次転写バックアップローラ72は接地されている。二次転写ローラ80は、後述する中間転写ベルト64に当接しつつ従動する従動ローラであってもよく、また、中間転写ベルト64の回転速度と同一の周速で回転駆動される回転駆動ローラであってもよい。
中間転写ベルト64は、矢印aの方向に回転するポリイミド樹脂製のエンドレスベルトであり、ラップインローラ68、ラップアウトローラ70、二次転写バックアップローラ72、スクレーパバックアップローラ74、およびブラシバックアップローラ76の5つのローラにより、横長の長方形状に張架されている。そして、下側の長辺においてラップインローラ68とラップアウトローラ70との間で感光体ドラム50に巻き掛けられて一次転写部63を形成する。
感光体ドラム50は、図1において矢印bで示すように時計回り方向に回転し、中間転写ベルト64は、前記一次転写部63で感光体ドラム50の回転に従動するから、矢印aに示すように反時計回り方向に回転する。そして、一次転写ローラ66によって感光体ドラム50上のトナー像が転写される。
中間転写ベルト64の上側の長辺に沿ってセンサ78が設けられている。センサ78は、開閉カバー16の裏面(内側)に固定され、中間転写ベルト64上に形成されたトナーのパッチを光学的に読み取り、中間転写ベルト64が正しい経路を通っているか否かを検出するとともに、トナーの濃度検知を行う。
中間転写ベルト64の反像担持体側端には、中間転写体クリーナ82が設けられている。
中間転写体クリーナ82は、中間転写体クリーナ82の筐体を構成するトナー回収容器88と、トナー回収容器88の内側に軸支されたブラシロール86とを備える。
以下、実施形態1の画像形成装置10の作用について説明する。
CPU(図示せず。)から画像形成信号が入力されると、感光体ドラム50が帯電ローラ52により負に帯電され、次いで、レーザ露光装置60において、入力された画像信号に基づいて露光が行なわれて感光体ドラム50の表面に潜像が形成される。
ロータリ現像装置38によって感光体ドラム50の前記潜像にY、M、C、Kの各色のトナーが付着されてトナー像が形成される。
トナーが付着した感光体ドラム50は、矢印bの方向に回転し、一次転写部63において前記トナー像が中間転写ベルト64に転写される。
一次転写後に感光体ドラム50に残留する廃トナー、および感光体ドラム50に吸着された正に帯電したトナーは、像担持体クリーナ54によって掻き取られ、回収される。
一方、給紙カセット22に収納された用紙は、フィードローラ24により送り出され、リタードローラ26により捌かれて搬送路28に導かれ、レジストローラ32により一次停止される。そして、中間転写ベルト64と同期して二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間に導かれる。
用紙が二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72との間に導かれると、二次転写ローラ80は中間転写ベルト64に当接し、前記用紙が中間転写ベルト64を挟んで二次転写ローラ80と二次転写バックアップローラ72とでニップされて中間転写ベルト64上のトナー像が前記用紙に二次転写される。トナー像が転写された用紙は、定着装置90に導かれ、加熱ローラ92とによる熱圧力によって、トナー像を定着される。トナー像が定着した用紙は、排出ローラ34により排出口30から排出部36へと排出される。
中間転写ベルト64から用紙に二次転写された後に中間転写ベルト64上に残留する廃トナーは、中間転写ベルト64によって矢印aの方向に運ばれ、中間転写体クリーナ82で除去される。
中間転写ベルト64を再生する手順について、以下に説明する。
先ず、フルカラープリンタ1000から中間転写ユニット62を抜き出し、中間転写ユニット62から中間転写ベルト64を外す。
そして、図3において(A)に示すように中間転写ベルト64をローラ対2に巻き掛け、内部に酸性溶液が貯留された浴槽4に下端部を浸漬して矢印方向に回転させる。これにより、中間転写ベルト64の表面に酸性溶液が付着する。
酸性溶液としては、酸成分として、酢酸、硝酸、塩酸、硫酸のうちの1種または2種以上の酸を含有する酸性の溶液を使用できる。酸性溶液中の酸成分の割合は、中間転写ベルト64の表面に付着した炭酸カルシウムを除去でき、しかも中間転写ベルト64そのものを溶かしたり損傷させたりすることのない範囲であればとくに制限はないが、具体的には5〜30重量%の範囲が好ましい。
中間転写ベルト64に酸性溶液が充分に付着したら、図3において(B)に示すように浴槽4から引き上げ、1分以上空気中に曝し、中間転写ベルト64表面の炭酸カルシウムを酸性溶液中の酸成分と充分に反応させ、溶解させる。このとき、中間転写ベルト64は静止させてもよく、矢印方向への回転を継続させてもよい。
次ぎに、図3において(C)に示すように、水を溜めた浴槽6に中間転写ベルト64の下端部を浸漬し、中間転写ベルト64にウェブ8を押し当てつつ矢印の方向に回転させる。これにより、中間転写ベルト64の表面の酸性溶液が洗い流されて炭酸カルシウムが除去される。
中間転写ベルト64の表面の洗浄が終了したら、図3において(D)に示すように、中間転写ベルト64を浴槽6から引き上げて乾燥させる。
以上の工程により、表面に炭酸カルシウムの付着した中間転写ベルト64が再生される。
なお、図3の(D)に示す乾燥工程に引き続いて中間転写ベルト64の表面についたゴミを拭き取る工程を付加してもよい。
上記再生工程においては、中間転写ベルト64の表面を酸性溶液で湿潤させ、表面の炭酸カルシウムを酸性溶液中の酸と反応させて水溶性にして水洗し、除去している。
したがって、中間転写ベルトの表面に傷をつけることなく、表面の炭酸カルシウムを除去できるから、再生後の中間転写ベルト64を再びフルカラープリンタ1000に装着すれば、新品の中間転写ベルト64を用いたときと殆ど画質に差のないトナー画像が得られる。
2.実施形態2
次ぎに、本発明の画像形成装置用部材の再生方法を最終転写ローラに適用した例について説明する。
図2に、最終転写ローラを備えたフルカラープリンタの例を示す。
図2に示すように、フルカラープリンタ1002は、トナー画像を形成する画像形成部102と、画像形成部102で形成されたトナー画像を記録用紙に転写する転写部104と、転写部104で記録用紙に転写されたトナー画像を熱定着する定着部106とを有する。
画像形成部102は、イエロー(Y)用、マゼンタ(M)用、シアン(C)用、及び ブラック(K)用の4つの感光体ドラム140Y、140M、140C、140Kと、感光体ドラム140Y、140M、140C、140Kにレーザビームを照射し、Y、M、C、Kの各色のトナー画像に対応する静電潜像を形成するレーザ露光装置120Y、120M、120C、120Kと、感光体ドラム140Y、140M、140C、140Kのそれぞれに形成された静電潜像をY,M、C、Kの各色のトナーで現像する現像装置130Y、130M、130C、130Kとにより構成される。
転写部104は、感光体ドラム40Y、40Mに接触しつつ回転する一次中間転写ドラム151と、感光体ドラム10C、10Kに接触しつつ回転する一次中間転写ドラム52と、一次中間転写ドラム151および152に接触しつつ回転する二次中間転写ドラム153とを備えている。
さらに、二次中間転写ドラム153と対向する位置に最終転写ローラ160が設けられ、二次中間転写ドラム153との間に記録用紙をニップして搬送し、二次中間転写ドラム153上のトナー画像を記録用紙に転写させる。最終転写ローラ160は、図4に示すように、ステンレス鋼などによって形成された芯金163に発泡ロールを被せて発泡樹脂層162を形成し、ポリイミド管161に挿入した構成を有する。
次ぎに、フルカラープリンタ1002において印刷する手順について説明する。
画像形成が開始されると、露光装置120Y、120M、120C、120Kにより、感光体ドラム140Y、140M、140C、140K上にはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像に対応する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム140Y、140M、140C、140Kに形成された静電潜像には、夫々現像装置130Y、130M、130C、130KによってY、M、C、Kのトナーが付着されて現像され、感光体ドラム140Y、140M、140C、140KにY、C、M、Kのトナー画像が形成される。
その後、感光体ドラム140Mから一次中間転写ドラム151にマゼンタのトナー画像が一次転写され、次いで、感光体ドラム140Yからイエローのトナー画像が一次転写されて一次中間転写ドラム151上で前記マゼンタのトナー画像に重ね合わされる。
同様に、感光体ドラム40Kから一次中間転写ドラム152にブラックのトナー画像が一次転写される。次いで、感光体ドラム140Cからシアンのトナー画像が一次転写され、一次中間転写ドラム152上で前記ブラックのトナー画像に重ね合わされる。
一次中間転写ドラム151に一次転写されたマゼンタとイエローのトナー画像、および一次中間転写ドラム152に一次転写されたブラックとシアンのトナー画像は、二次中間転写ドラム153に二次転写されて重ね合わされ、フルカラートナー画像が形成される。
このようにして形成されたフルカラートナー画像は、二次中間転写ドラム153と最終転写ローラ160との間のニップ部分に達する。そのタイミングに同期して矢印Pで示すようにレジストローラ対155から記録用紙が当該ニップ部分に搬送され、2二次中間転写ドラム153上のフルカラートナー画像が記録用紙に三次転写(最終転写)される。
この用紙は、その後定着部106の加熱ロール170のニップ部分を通過し、加熱ロール170から与えられる熱と圧力との作用により、フルカラートナー画像は記録用紙に定着し、永久像となる。さらにその後、記録用紙は排出され、フルカラー画像形成が終了する。
フルカラープリンタ1002においては、最終転写ローラ160上に画像形成時と同じ帯電、露光、現像、転写条件でY、M、C、Kの各色のトナーを付着させてトナーパッチを転写し、該トナーパッチの光学濃度を光学濃度センサ110で検出する。
このため、最終転写ローラ160の表面に設けられたトナーパッチ形成領域がトナー等で汚れている場合は光学濃度センサ100で正確にトナーパッチの検出が行なえない可能性があり、これを避けるため金属スクレーパー181で最終転写ローラ160の表面を常に清掃し続けている。
次ぎに、最終転写ローラ160の再生手順について説明する。
先ず、フルカラープリンタ1002から最終転写ローラ160を抜き出す。
一方、図4において(A)に示すように、ウェブからなるベルト11を1対のローラ10に巻き掛け、その下端部を浴槽9中の酸性溶液に浸漬する。そして、ベルト11を矢印aの方向に回転させると同時に最終転写ローラ160をベルト11の上端に押し当てつつ矢印bの方向に回転させる。これにより、浴槽9中の酸性溶液がベルト11に染み込み、ベルト11から最終転写ローラ160の表面に付着する。
最終転写ローラ160に酸性溶液が充分に付着したら、図4において(B)に示すようにベルト11から離して1分以上空気中に曝し、最終転写ローラ160表面の炭酸カルシウムを酸性溶液中の酸成分と充分に反応させ、溶解させる。このとき、最終転写ローラ160は静止させてもよく、また、矢印bの方向に低速で回転させてもよい。
次ぎに、図4において(C)に示すように、1対のローラ15に巻き掛けたベルト17の下端を、水を溜めた浴槽13に浸漬し、ベルト17の上端に最終転写ローラ160を押し当て、ベルト17を矢印aの方向に、最終転写ローラ160を矢印bの方向に回転させる。これにより、最終転写ローラ160の表面の酸性溶液が洗い流されて炭酸カルシウムが除去される。
最終転写ローラ160の表面の洗浄が終了したら、図4において(D)に示すように、ベルト17から離して最終転写ローラを乾燥させる。
以上の工程により、表面に炭酸カルシウムの付着した最終転写ローラ160が再生される。
なお、図4の(D)に示す乾燥工程に引き続いて最終転写ローラ160の表面についたゴミを拭き取る工程を付加してもよい。
上記再生工程においては、最終転写ローラ160の表面を酸性溶液で湿潤させ、表面の炭酸カルシウムを酸性溶液中の酸と反応させて水溶性にして水洗し、除去している。
したがって、最終転写ローラ160の表面に傷をつけることなく、表面の炭酸カルシウムを除去できるから、再生後の最終転写ローラ160を再びフルカラープリンタ1002に装着すれば、新品の最終転写ローラ160を装着したときと殆ど同様の正確さでプロセスコントロールを行なうことができるから、画質の良好なトナー画像が得られる。
更に、最終転写ローラ160の表面にはベルト11で酸性溶液を付着させているから、発泡樹脂層162や芯金163に酸性溶液が付着することはない。
図1は、本発明に係る画像形成装置用部材の再生方法が適用できるカラープリンタの一例について構成を示す概略断面図である。 図2は、本発明に係る画像形成装置用部材の再生方法が適用できるカラープリンタの別の一例について構成を示す概略断面図である。 図3は、図1に示すカラープリンタの備える中間転写ベルトを再生する手順を示す工程図である。 図4は、図2に示すカラープリンタの備える最終転写ドラムを再生する手順を示す工程図である。
符号の説明
2 ローラ対
4 浴槽
6 浴槽
8 ウェブ
9 浴槽
10 ローラ
11 ベルト
13 浴槽
15 ローラ
17 ベルト

Claims (5)

  1. 少なくとも表面が樹脂で形成された画像形成装置用部材の再生方法であって、
    前記画像形成装置用部材の表面を酸性溶液で湿潤させ、次いで水洗して前記酸性溶液を除去することを特徴とする画像形成装置用部材の再生方法。
  2. 前記酸性溶液は、酸成分として炭酸カルシウムと水溶性カルシウム塩を形成する酸を含有する請求項1に記載の画像形成装置用部材の再生方法。
  3. 前記水溶性カルシウム塩を形成する酸は、酢酸、硝酸、塩酸、硫酸からなる群から選択された少なくとも1種の酸である請求項2に記載の画像形成装置用部材の再生方法。
  4. 前記画像形成装置用部材は、電子写真式の画像形成装置において感光体表面のトナー画像が転写される中間転写部材、または前記電子写真式の画像形成装置において、中間転写部材上のトナー画像を記録用紙に転写させる最終転写部材である請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置用部材の再生方法。
  5. 前記画像形成装置用部材の表面を形成する樹脂はポリイミド樹脂である請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置用部材の再生方法。
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