JP2000155501A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000155501A
JP2000155501A JP10344908A JP34490898A JP2000155501A JP 2000155501 A JP2000155501 A JP 2000155501A JP 10344908 A JP10344908 A JP 10344908A JP 34490898 A JP34490898 A JP 34490898A JP 2000155501 A JP2000155501 A JP 2000155501A
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Masakazu Eto
正和 江藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の複雑化を伴うことなく、長期使用に伴
うフィルミングの発生や定着時のシリコンオイルの付着
によるクリーニング不良を確実に防止して、画像の劣化
を防止する。 【解決手段】 装置内の環境条件を三区分に分け、非画
像形成時における転写ベルト7の感光ドラム4a、4
b、4c、4dに対する当接圧及び当接時間を変化させ
る。このとき、転写ベルト7と感光ドラム4a〜4dと
の回転には相対速度をもたせる。例えば転写ベルト7の
搬送回転速度を感光ドラム4a〜4dの周速の80%と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
プリンターなどとされる電子写真方式、或いは静電記録
方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来複写機、レーザービームプリンタな
どの画像形成装置において、像担持体である感光ドラム
の表面にトナー像を形成し、このトナー像を紙などの転
写材に転写する方式のものは、トナー像の転写後に感光
ドラム表面に残った残留トナーをクリーニング装置によ
って除去している。
【0003】このクリーニング装置は、例えば、ウレタ
ンゴムなどの弾性部材を板状に形成したクリーニングブ
レードを有し、このクリーニングブレードのエッジを所
定の圧力で感光ドラム表面に当接させて、感光ドラム表
面に付着している残留トナーを掻き落とすようにしてい
る。このクリーニングブレードを使用したクリーニング
装置は、比較的構成が簡単で小型であり、コスト的にも
有利なわりに、トナー除去性能が優れているという利点
があるため、広く実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置は、クリーニングブレードを感光ドラム表
面に当接させているため、画像形成装置の長期使用に伴
って、クリーニングブレードに残留トナーが強固に付着
して、いわゆるフィルミングを発生させ、その後の画質
を劣化させるといった問題がある。
【0005】又、近時の画像形成装置は、転写材の表面
(第1面)に画像形成を行った後に、その転写材を画像
形成装置内で表裏反転して裏面(第2面)に再度の画像
形成を行う、いわゆる両面画像形成機能を備えたものが
多用されている。
【0006】このような画像形成装置において、トナー
像の定着に一対のローラのニップ部に転写材を通過させ
る構成の一般的な定着装置を用いた場合、トナーが上記
ローラに付着するのを防止すべくローラ表面にシリコン
オイルを塗布している。このシリコンオイルは、第1面
のトナー像の定着時に転写材に付着し、第2面の画像形
成時に感光ドラムに付着してしまう。そして、感光ドラ
ム表面に付着したシリコンオイルは帯電不良を発生させ
たり、クリーニングブレードのエッジに存在するトナー
と混合してクリーニングブレードのエッジを擦り抜けて
クリーニング不良を発生させるといった問題がある。
【0007】従って、本発明の目的は、構造の複雑化を
伴うことなく、長期使用に伴うフィルミングの発生や定
着時のシリコンオイルの付着によるクリーニング不良を
確実に防止して、画像の劣化を防止するようにした画像
形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
移動可能な表面を有する像担持体と、前記像担持体表面
にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持
体表面に当接されると共に前記像担持体表面のトナー像
を転写材に転写させる転写部材と、画像形成装置内の温
湿度を検知する手段とを有し、且つ、非画像形成時、前
記像担持体と前記転写部材の回転に相対速度を有する画
像形成装置において、非画像形成時、画像形成装置内の
温湿度に対応して前記転写部材の前記像担持体への当接
条件を可変とすることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0009】本発明の一実施態様によれば、前記当接条
件とは前記転写部材の前記像担持体への当接圧であり、
又、前記当接条件とは前記転写部材の前記像担持体への
当接時間であり、更には、前記当接条件とは前記転写部
材の前記像担持体への当接圧及び当接時間であり、又、
前記当接条件とは前記像担持体の回転速度である。又、
画像形成回数に対応して、前記当接条件を可変とするこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0011】実施例1 本発明の第1実施例について図1と図2により説明す
る。
【0012】図2に本実施例の画像形成装置の全体的構
成を示す。図2に示す画像形成装置は、4色フルカラー
画像形成装置(複写機)であり、画像形成装置本体(以
下、単に「装置本体」という)100の内側に、紙等の
転写材の搬送方向上流側(同図右側)から下流側(同図
左側)に沿って順に4個の画像形成部、即ち第1の画像
形成部Pa、第2の画像形成部Pb、第3の画像形成部
Pc、第4の画像形成部Pdを備えている。
【0013】図1に、最上流側の第1の画像形成部Pa
の拡大図を示す。尚、他の第2〜第4の画像形成装置P
b〜Pdの構成は、第1の画像形成部Paとほぼ同様な
ので、それらの説明は省略するものとする。但し、図2
において、第1〜第4の画像形成部Pa〜Pdに共通の
部材等については、同一数字にそれぞれa〜dの符号を
添え字している。
【0014】図1に示すように、第1の画像形成部Pa
は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、
「感光ドラム」という)1aを備えている。感光ドラム
1aとしては、円筒状のアルミニウム基体の表面に、キ
ャリア発生層(CGL)とキャリア輸送層(CTL)と
を有する感光層を、CTLの厚みが40μmとなるよう
にコートし、JIS表面粗さ(B0601)であるRz
(10点平均粗さ)が初期状態で2μm以下のものを使
用した。
【0015】感光ドラム1aは、装置本体100によっ
て回転自在に支持されると共に、駆動手段(不図示)に
よって矢印R1方向に140mm/secのプロセス速
度で回転駆動される。因みに、本実施例では感光ドラム
1a〜1dは外径60mmのものを使用した。
【0016】感光ドラム1aの上方には、一次帯電器
(トナー像形成手段)2aが近接配置されており、感光
ドラム1a表面は、画像形成部上方に配置された光学系
(トナー像形成手段)Hの露光を受けて静電潜像が形成
され、その後、ブラック露光器3aによって露光を受け
る。
【0017】続いて、静電潜像は、現像器(トナー像形
成手段)4aによって現像剤中のトナーが付着され、ト
ナー像として現像される。尚、現像剤としては、トナー
とフェライト系キャリアとを主とする2成分現像剤を使
用した。
【0018】このトナー像は感光ドラム1aと転写ブレ
ード5aとが対向する転写部位に到来すると、このとき
までに転写材給搬送部6から給紙された転写材Pが転写
ベルト(転写部材)7表面に担持されて矢印K7方向に
搬送され、上述の感光ドラム1a上のトナー像にタイミ
ングを合わせるようにして転写部位に達し、これととも
に転写ブレード5aによって形成される電界の作用で感
光ドラム1a表面から転写材P上に転写される。
【0019】上述の転写ベルト7は、その表面に転写材
Pを担持した状態で、4個の画像形成部Pa〜Pdのそ
れぞれの転写部位を通過するように構成されている。
【0020】トナー像転写後の感光ドラム1aは、転写
材Pに転写されない状態で表面に残った残留トナーが、
クリーニング装置(クリーニング手段)8aのクリーニ
ングブレード9aによって掻き落とされて除去され、更
に、前露光ランプ10aによって残留電荷が除去され
て、次の画像形成に供される。
【0021】以上のようにして第1の画像形成部Paに
よって第1のトナー像が形成された転写材Pは、搬送ベ
ルト7によって下流側に搬送され、第2の画像形成部P
b、痔3の画像形成部Pc、第4の画像形成部Pdによ
ってそれぞれ第1の画像形成部Paのときの同様にトナ
ー像が転写される。但し、第1〜第4の画像形成部P〜
Pdで転写されるトナー像のトナーの色はそれぞれ異な
り、転写材P表面に4色のトナー像が重ねられ、定着装
置13を経ることで4色フルカラーの画像が形成され
る。
【0022】尚、上述のクリーニングブレード9aは、
そのエッジを感光ドラム1a表面に対して10〜40g
r/cmの当接圧で当接される。
【0023】4色のトナー像の転写が終了した転写材P
は、その後、分離帯電器11により分離バイアスが印加
されて転写ベルト7から分離され、搬送ベルト12を介
して定着装置13に搬送されて、ここで、定着ローラ1
3aと加圧ローラ13bとによる加熱加圧を受けてトナ
ー像が定着される。このとき、定着ローラ13a表面に
は、離型剤として例えばシリコンオイルが塗布されてい
て、転写材P上のトナーが定着ローラ13aの表面に付
着しないようにしている。
【0024】表面(第1面)にトナー像が形成された転
写材Pは、その画像形成が片面の場合にはフラッパ15
の上方を通過して排紙トレイ14上に排出される。これ
に対して、画像形成が両面(第1面と第2面)にわたる
場合には、第1面にトナー像が定着された転写材Pは、
フラッパ15の切り替えによって、排紙トレイ14に排
出されないで下方の再給送手段16に導かれる。
【0025】そして、反転装置17で表裏反転された
後、再度、第1〜第4の画像形成部Pa〜Pdに供給さ
れ、第2面に4色分のトナー像が転写された後、定着装
置13にて定着され、フラッパ15の上方を通って排紙
トレイ14上に排出される。これにより両面の画像形成
が完了する。以上の動作中における転写ベルト7の感光
ドラム1a〜1dに対する相対速度は0に設定する。
【0026】上述のクリーニング装置8aにおいて、ク
リーニングブレード9aによって感光ドラム1a表面か
ら除去された残留トナー、いわゆる廃トナーはシート部
材9eとトナー保持部材9fとの間に一時的に貯留され
て、順次、クリーニングブレード9aのエッジに少量ず
つ供給されて潤滑剤として作用し、感光ドラム1aとク
リーニングブレード9aとの間の摩擦を軽減して良好な
クリーニング作用を維持するように構成されている。
【0027】前述のように、転写材Pの両面に画像形成
を行う場合、転写材Pの第1面のトナー像を定着する
際、第1面に付着したシリコンオイルが、第2面の画像
形成時に転写ベルト7を介して感光ドラム1a〜1dに
付着してしまう。このようにして感光ドラム1a〜1d
表面に付着したシリコンオイルは、クリーニングブレー
ド9aのエッジのトナー除去機能を低下させる。
【0028】例えば、A4サイズの転写材Pにおいて1
枚当たり10mgのシリコンオイルを保持した転写材P
がクリーニングブレード9aに5枚以上連続通紙される
と、通常のクリーニングブレード9aの当接圧(設定
圧)10〜40gr/cmでは、クリーニング不良を生
ずることが本発明者等によって確認されており、このた
め、クリーニングブレード9aの当接圧を変更しない場
合には、シリコンオイルがクリーニングブレード9aに
到達する以前に除去する必要がある。
【0029】このため、本実施例では、感光ドラム1a
〜1dの回転方向についてのクリーニング装置8a〜8
dのそれぞれの上流側において、転写ベルト7によって
感光ドラム1a〜1d表面のシリコンオイルを払拭する
ようにしている。即ち、転写ベルト7を、非画像形成時
である感光ドラム1a〜1dの後回転中(像形成後、感
光ドラム1a〜1d上に残留したトナーをクリーニング
装置8a〜8dによって掻き落とした後、感光ドラム1
a〜1dが停止するまでの回転中)に、再度、転写ベル
ト7を感光ドラム1a〜1dに、2.5sec(感光ド
ラム1a〜1dの3回転に相当する期間)当接させた
後、感光ドラム1a〜1dから転写ベルト7を離間させ
た。その後、感光ドラム1a〜1dは5回転して、所定
の動作を完了する。尚、この転写ベルト7による感光ド
ラム1a〜1dのクリーニング時における転写ベルト7
の搬送回転速度を感光ドラムの周速の80%と設定し
た。即ち、非画像形成時における感光ドラム1a〜1d
と転写ベルト7の回転に相対速度をもたせる構成とし
た。
【0030】ここで、感光ドラム1a〜1dに当接する
転写ベルト7は、カーボンが添加された帯電性のエンド
レスベルトであり、全周長1500mm、幅400m
m、厚さ200μmに構成されている。又、表面粗さに
ついては、転写ベルト7の外周面、つまり感光ドラム1
a〜1dに当接する側の面の表面粗さが5μm以上のも
のを使用した。
【0031】尚、転写ベルト7の表面粗さは、表面粗さ
測定機((株)小坂研究所製SE−3300)を使用
し、触針を転写ベルト7の走行方向に対して、垂直スラ
スト方向に接触させた状態で表面粗さ測定機を走行させ
て測定した。これにより、JIS表面粗さ(B060
1)に準拠したRz(10点平均粗さ)を測定した。
【0032】上述構成の転写ベルト7の内側には前述の
転写ブレード5aが配設されている。転写ブレード5a
は、ウレタンゴムを厚さ3mm、スラスト長さ(感光ド
ラム1aの軸方向に沿った長さ)360mmの板状に形
成したウレタンブレードであり、表面のゴム硬度が70
゜程度となるように形成されている。トナー像転写時に
は電源(不図示)によって高圧の転写電圧が印加され
る。
【0033】又、転写ブレード5aは、その基端側を中
心として矢印R5方向に揺動自在に支持されており、実
線にて示す作動位置Aと点線にて示す退避位置Bとをと
るように構成されている。
【0034】転写ブレード5aは、画像形成時(転写動
作時)には、図に示さない転写ブレード回転量制御装置
によって、作動位置Aに移動して、転写ベルト7を裏面
側から付勢しその表面側を感光ドラム1a表面に線圧が
P1=10gr/cmとなるように押し付ける(加圧す
る)。転写ブレード5aは、この状態で、トナー像転写
時には電源によって高圧の転写電圧が印加される。
【0035】尚、上記の線圧については、次のように定
義した。即ち、転写ブレード5aによって感光ドラム1
aによって感光ドラム1aに均一に当接された転写ベル
ト7におけるブレードスラスト全長をLcm、感光ドラ
ム1aのスラスト全長に付加されているブレード総圧を
Pgrとしたとき、 線圧=P/L (gr/cm) と定義した。
【0036】転写動作が完了すると、転写ブレード5a
は、転写ベルト7の裏面から離れる方向に動揺して退避
位置Bに移動し、これにより、感光ドラム1aに対する
転写ベルト7の加圧動作を解除する。
【0037】一方、転写動作終了後、残留トナーを担持
した感光ドラム1aは、クリーニング装置8aへと回転
して、クリーニング装置8a内のクリーニングブレード
9aによって残留トナーが掻き落とされる。このクリー
ニングブレード9aは、厚さ2mm、スラスト長さ33
0mmの板状のウレタン系のブレードによって形成され
ており、表面の硬度が65゜、感光ドラム1a表面に対
する当接圧(線圧)がP3=30gr/cmに設定され
ている。
【0038】クリーニング装置8aのクリーニングブレ
ード9aによって残留トナーを掻き落とされた感光ドラ
ム1aには、更に後回転動作にて転写ベルト7を当接さ
せるべく転写ブレード5aが作動位置Aに配置される。
これにより転写ベルト7表面は、感光ドラム1a表面に
当接され感光ドラム1a表面を摺擦して、シリコンオイ
ルを払拭する。
【0039】このとき転写ベルト7表面が感光ドラム1
a表面に当接している時間は、前述のとおり、2.5s
ecであり、その後、転写ブレード5aを転写ベルト7
から離間させて退避位置Bに配置し、更に、感光ドラム
1aを所定回転数だけ後回転させて、画像形成の全動作
を完了する。
【0040】上記において、第1の画像形成部Paにつ
いて転写ベルト7、転写ブレード5a等によって、感光
ドラム1a表面のシリコンオイルを払拭する例について
説明したが、他の画像形成部、即ち第2、第3、第4の
画像形成部Pb、Pc、Pdについても同様であり、こ
れらについての説明は省略する。
【0041】さて、本実施例として、転写材Pの給紙部
6近傍に配置された画像形成装置内の温湿度検知センサ
(温湿度検知手段)20により、装置内の温湿度を検知
し、そのデータを電気信号として演算処理装置(不図
示)に伝達する。この演算処理装置は、3つに分割され
た環境条件区分に従って転写ベルト7表面を感光ドラム
1a〜1dへ当接する当接条件、つまり圧力及び時間を
制御するための制御回路を含んでいる。
【0042】詳述すると、環境条件の3つの区分は、I
(装置内温度:20℃〜35℃未満、湿度:5%〜60
%未満)、II(装置内温度:35℃〜45℃未満、湿
度:60%〜85%未満)、III (装置内温度:45℃
以上、湿度:85%以上)とした。
【0043】但し、その他の組み合わせは、湿度値をも
って区分けを行った。
【0044】ここで、区分Iにおいては、前述の画像形
成時の転写ベルト7表面を感光ドラム1a〜1dに押し
付ける当接圧を10gr/cmとして、画像形成終了後
の後回転時の2.5sec間、感光ドラム1a〜1dに
押し付けて、当接研磨の動作を行う。この際に、研磨力
を確保するために、前述のとおり、転写ベルト7の周速
を感光ドラム1a〜1dの80%とした。
【0045】次に、画像不良が顕著となる区分II、区分
III においては、前述のオイルや紙粉・異物が通常より
も付着し易い状況に加え、帯電生成物の発生量も増大
し、加えて、装置内の高湿度環境における吸水作用等が
加わり、クリーニング不良のみならず、帯電不良による
画像ボケ(画像流れ)、画像ヌケ等、相当な画像不良の
発生が予想され、通常環境におけるよりも、転写ベルト
7による研磨力のアップが必要となってくる。
【0046】そこで、区分IIにおいては、非画像形成時
の転写ベルト7の当接圧を13gr/cmとして、画像
形成終了後の後回転中の2.5sec間、感光ドラム1
a〜1dに押し付けて当接研磨力をアップさせた。
【0047】又、区分III においては、非画像形成時の
転写ベルト7の当接圧を17gr/cmとして、画像形
成前の前回転時3sec間、感光ドラム1a〜1dに押
し付けて、当接研磨力をアップさせた。尚、この区分II
I のモードは電源ON時の前回転のみに限定的に投入
し、その他の後回転時の当接圧は、区分IIと同等とし
た。
【0048】尚、本実施例では、転写ベルト7の感光ド
ラム1a〜1dへの当接圧を可変にするために、前述の
温湿度データの演算処理装置から伝達される制御信号に
より、転写ベルト7を押し上げる転写ブレード5a〜5
dの回転角度を不図示のギア回転用モータを制御するこ
とにより行った。
【0049】以上のシーケンスにより、従来高温高湿環
境下(機外温湿度32℃、85%)にてカラーコピーを
行った耐久テストにおいて、1万枚以下のコピー枚数で
はオイルスジ・クリーニング不良、1.5万枚以下のコ
ピー枚数では帯電不良による画像流れが発生していたも
のが、2万枚のコピー枚数においても、画像不良は発生
しないことが確認された。
【0050】尚、本評価においては、オイルスジ・クリ
ーニング不良評価として、画像デューティ25%のもの
を1面目、画像デューティ6%のものを2面目として、
連続20枚連続耐久を行った(A4サイズ用紙、横送
り)。
【0051】又、帯電不良による画像ボケ・画像流れ評
価として、片面画像デューティ6%の画像を1枚間欠に
て行った(A4サイズ用紙)。
【0052】上記のように、本実施例においては、装置
本体内の温湿度に応じて、転写ベルトの感光ドラムへの
当接条件、つまり当接圧及び当接時間を可変とすること
により、構造の複雑化を伴うことなく、長期使用に伴う
フィルミングの発生や定着時のシリコンオイルの付着に
よるクリーニング不良を確実に防止して、画像の劣化を
防止することができた。
【0053】尚、本実施例においては、転写ベルトの感
光ドラムとの当接条件を当接圧及び当接時間としたが、
当接圧又は当接時間とすることもできる。
【0054】実施例2 第2実施例においては、前述の第1実施例における非画
像形成時の感光ドラム1a〜1dに対する転写ベルト7
の当接時間を2.5secから3.5secに延長して
摺擦研磨力を更に向上させたものである。
【0055】これにより、第1実施例における効果とし
て、コピー枚数2万枚を達成していたものが、2.5万
枚まで、前述の画像不良が抑えられることが確認でき
た。感光ドラム1周辺の部材や転写ベルト7の周辺の部
材の寿命がネックにならなければ、第1実施例よりも効
果的である。
【0056】実施例3 第3実施例においては、非画像形成時、前述の環境条件
の区分III に対して、感光ドラム1の回転速度を第2実
施例におけるプロセス速度140mm/secから16
0mm/secとし、更に摺擦研磨力を強化した。
【0057】その理由は次の通りである。即ち、本実施
例においては、感光ドラム1に対するトナー中の外添剤
(酸化セリウム:クリーニング助剤)に起因するダメー
ジ傷による寿命の短縮を防止するため外添剤量を2%か
ら0.5%(重量パーセント)に少なくした。そのた
め、感光ドラム1上に付着する帯電生成物、定着オイ
ル、紙粉、ゴミ、トナー等の異物除去能力が低下したこ
とにある。
【0058】このように、本実施例においては、画質の
長期安定化のかなめである感光ドラムの寿命低下の抑制
とトナー成分の選択性を高めて高画質化を追求していく
ことが両立できる系を提供できる。
【0059】実際上、本実施例では第1実施例と同等の
効果が確認できた。
【0060】実施例4 第4実施例は、第2実施例におけるよりも画像形成の高
速化を達成するために、プロセス速度を140mm/s
ecから180mm/secにスペックアップした構成
の画像形成装置に関するものであり、本実施例において
も上記と同様の効果が確認された。
【0061】従来から、感光ドラムの回転速度を上げる
ことは、少ないコピー枚数でフィルミング等の画像不良
が発生することが知られている。例えば前述の実施例に
見られる構成では、感光ドラム1に当接されたクリーニ
ングブレード9a〜9dとの間の摺擦熱を高める結果と
なり、クリーニングブレード9a〜9dと感光ドラム1
a〜1d間の当接ニップに挟まれた未転写トナーや、感
光ドラム1a〜1dの表面の凹部に埋め込まれたトナー
がこの摺擦熱による溶解固着してしまい、従来の低速複
写機では発生しなかったコピー枚数においてフィルミン
グ等の画像不良が発生する可能性がある。
【0062】これに対し、本実施例においては、第1実
施例に対して通常の複写機に配設されるコピー枚数カウ
ンター値を電気信号に変換させて、コピー枚数1万枚毎
に非画像形成時の転写ベルト7の感光ドラム1a〜1d
に対する当接圧を20gr/cmとして、画像形成前の
前回転時4.2sec間、画像形成後の4.2sec
間、感光ドラム1a〜1dに当接摺擦研磨動作を作動さ
せる構成とした。
【0063】この制御フローとしては、前述のコピー枚
数カウンター信号が演算処理部に伝送されて、ここで、
演算処理されたデータにもとづいて、前述の転写ブレー
ド回転量制御装置によって所定量の回転が行われ、所望
の転写ベルト7を押し上げる圧を発生させる。
【0064】その結果、従来、プロセス速度180mm
/secの高速複写機において、高温高湿機外環境条件
32℃・75%にて、画像デューティ25%、A4サイ
ズ横送り、99枚連続コピーにおいて1万3千枚〜1万
4千枚程度にてフィルミング画像不良が発生していたも
のが、本実施例では、3万枚の耐久枚数をクリアするこ
とが可能であることが確認された。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、非画像形成時、画像形成装置
内の温湿度に対応して転写部材の像担持体への当接条件
を可変とすることにより、構造の複雑化を伴うことな
く、長期使用に伴うフィルミングの発生や定着時のシリ
コンオイルの付着によるクリーニング不良を確実に防止
して、画像の劣化を防止し、高品質画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が具現化される画像形成部の一実施例を
示す構成図である。
【図2】図1の画像形成部を含む本発明を具現化したカ
ラー画像形成装置の一実施例を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 感光ドラム(像担持体) 2a、2b、2c、2d 一次帯電器(トナー像形成
手段) 4a、4b、4c、4d 現像器(トナー像形成手
段) 5a、5b、5c、5d 転写ブレード 7 転写ベルト(転写部材) 20 温湿度検知センサ(温湿度
検知手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な表面を有する像担持体と、前
    記像担持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段
    と、前記像担持体表面に当接されると共に前記像担持体
    表面のトナー像を転写材に転写させる転写部材と、画像
    形成装置内の温湿度を検知する手段とを有し、且つ、非
    画像形成時、前記像担持体と前記転写部材の回転に相対
    速度を有する画像形成装置において、 非画像形成時、画像形成装置内の温湿度に対応して前記
    転写部材の前記像担持体への当接条件を可変とすること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記当接条件とは前記転写部材の前記像
    担持体への当接圧である請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記当接条件とは前記転写部材の前記像
    担持体への当接時間である請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記当接条件とは前記転写部材の前記像
    担持体への当接圧及び当接時間である請求項1の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記当接条件とは前記像担持体の回転速
    度である請求項1の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成回数に対応して、前記当接条件
    を可変とする請求項1から5のいずれかの画像形成装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003005581A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Kyocera Corp カラー画像形成装置及び該装置の制御方法
US6920300B2 (en) 2003-03-12 2005-07-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus capable of inhibiting photoreceptor filming and color toner mixing
US6968149B2 (en) 2003-03-12 2005-11-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method of cleaning the same
KR100896357B1 (ko) 2007-01-10 2009-05-08 가부시끼가이샤 도시바 화상 형성 장치

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