JP2007304301A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニング装置において、前記像担持体表面に先端を圧接する複数のクリーニングブレード124、125を有し、前記複数のクリーニングブレード間に、前記像担持体表面に接触して潤滑剤122をブラシ123で摺擦塗布する機構を配置し、前記複数のクリーニングブレードの中で、上流側のクリーニングブレード124が、前記像担持体から接離可能であるクリーニング装置及び画像形成装置100である。
【選択図】図3
Description
しかしながら、これらの感光体、中間転写ベルト、転写搬送ベルト等の表面を機械的に摺擦した場合、各部材表面及びクリーニングブレードが早期に摩耗するという問題点があった。感光体の表面が摩耗すると感光特性が劣化し、適正な静電潜像の形成に悪影響を及ぼし、中間転写ベルトについても同様に転写時の表面性悪化による転写不良が発生する。また、各部材の部分磨耗によりクリーニング性が悪化する。また、クリーニングブレードが磨耗すると、当然のことながらクリーニング性が悪化し、クリーニング不良が発生する。各部材とクリーニングブレードの摩耗を防止するためには、各部材の表面の摩擦係数低減化が有効であることが知られており、従来から各部材の表面に潤滑材を塗布することが行われている。
しかしながら、ブレードを当接、離間させた場合に、このブレードの接離跡がベルト上に残ってしまい、この部分に画像転写ができなくなる。この場合、接離跡を避けるためにタイミング調整を行わなければならず、プリントスピードが遅くなってしまうという問題がある。また、ベルト上接離跡が感光体部を通り過ぎるまで待ってからプリント開始する必要があり、接離跡のトナースジが直接潤滑材塗布ブラシに入力されるため、潤滑材塗布ブラシが汚れ、塗布能力を保てなくなるという問題が生じる。
また、特許文献2では紙粉とりブラシを追加して紙粉をブラシでからめとる方式をとっている。この場合、ブレード前に紙粉とりブラシを配置するため、転写残トナーと紙粉をブラシでかきとることになる。しかしながら、転写残トナーがブラシの回転によって飛散しやすくなり、周辺にトナーをまきちらすという問題があった。また、ブラシにトナーが堆積してしまい、経時で紙粉がとれなくなるという問題が生じる。
また、特に近年紙粉の多いリサイクル紙の使用が多用化され、この問題については非常に大きくなってきている。リサイクル紙においては、材料として古紙の割合が多いほど紙粉も多くなるということがあり、紙粉に対する対応が今後キー技術になってきている。さらに、画質向上のため、トナーの小粒径化、円形化が進んできている。小さくて丸いトナーについては、微小すり抜けによる磨耗のためそれだけブレードによるクリーニングがしにくくなり、ブレード先端の磨耗についても多くなる傾向がある。以上のような状況によりクリーニングに対する要求は非常に大きいものとなっている。
本発明は、像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニング装置において、前記像担持体表面に先端を圧接する複数のクリーニングブレードを有し、前記複数のクリーニングブレード間に、前記像担持体表面に接触して潤滑剤をブラシで摺擦塗布する機構を配置し、前記複数のクリーニングブレードの中で、上流側のクリーニングブレードが、前記像担持体から接離可能であることを特徴とするクリーニング装置である。
本発明は、前記上流側のクリーニングブレードを前記像担持体に対してカウンター方向で接触させることを特徴とする。
本発明は、前記上流側のクリーニングブレードの先端をクリーニングするクリーニング機構を有することを特徴とする。
本発明は、前記クリーニング機構にマイラを有し、接離した際に、前記マイラが、前記上流側のクリーニングブレードの先端を摺擦して前記クリーニングブレード先端をクリーニングすることを特徴とする。
本発明は、前記マイラが前記クリーニングブレードの接離と同期していることを特徴とする。
本発明は、前記マイラが、回転支点を有し、前記クリーニングブレード接離に連動して回転することにより、マイラ先端がブレード先端を摺擦することを特徴とする。
本発明は、前記像担持体が、中間転写体であることを特徴とする。
本発明は、前記像担持体が、感光体であることを特徴とする。
本発明は、前記像担持体が、転写材搬送ベルトであることを特徴とする。
本発明は、前記記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
画像形成装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体4を設ける。中間転写体4が、本発明におけるベルト体に相当する。図1に示すとおり、図示例では3つの支持ローラ14、15、16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
この図示例では、3つのうち第2の支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体4上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。
また、3つのうちの第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15間に張り渡した中間転写体4上には、その搬送方向に沿って、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4つの画像形成手段18を横に並べて配置してタンデム画像形成装置20を構成する。
そのタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21を設ける。
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。
上述した2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えてなる。もちろん、2次転写装置22として、非接触のチャージャを配置してもよく、そのような場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
なお、図示例では、このような2次転写装置22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28を備える。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読取る。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して画像形成装置本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
そして、中間転写体4上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体4と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写体4上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
また、最上流側のクリーニングブレードが、前記像担持体から接離可能であり、3個以上クリーニングブレードを有する場合は、最下流側のクリーニングブレードを除いて接離可能とすることにより、紙粉を落ちやすくすることができる。
第2ブレード125は、(1)余分な潤滑剤をかきとる、(2)ベルト上に均一に潤滑剤を塗布する、(3)レードにて潤滑剤をベルトに押し付けることにより潤滑剤の膜を作りやすくする、(4)第1ブレード124が経時磨耗にてクリーニング能力が低くなり、残トナーがすり抜けてしまった場合、このトナーをかきとる、(5)第1ブレード124接離時の付着トナーをクリーニングする、ことができる。特に接離時の付着トナーについては第2ブレード125がない場合には、このブレード跡が1次転写部を通り過ぎるまで1次転写を開始することができず、プリントスピードが遅くなるということになる。本発明ではこの点が改善できる。
第1ブレード124にてかきとられたトナーは廃トナーコイル130にて機械後方に送られ、廃トナー貯蔵部へ搬送される。
クリーニングマイラ部材131は、先端クリーニングマイラ回転中心132を中心に回転可能となっており、自重または引っ張りスプリング133によって第1ブレード124にクリーニングマイラ131が押し付けられる構成となっている。図4中通常ブレード接触時にてはクリーニングマイラ131先端はブレードの裏側に当っているが、第1ブレード124が解除すると先端クリーニングマイラ回転中心132を支点に回転し、第1ブレード124の先端を摺擦するしくみとなっている。クリーニングマイラ131としては、0.1〜0.5mm程度のPET部材を使用すると紙粉がとれやすく、第1ブレード124先端も傷つけることなく紙粉落下を行うことができる。
以上、本発明では、上流側のブレード接離により、ブレードを像担持体より接離する際の衝撃にて紙粉が落ちやすくなる。これによりブレード先端に紙粉がはさまることを防ぎ、クリーニング能力を向上、また、ブレード先端の偏磨耗を防ぐことができる。
また、第1ブレード124先端に付着する紙粉のクリーニングをマイラ131にて摺擦することにより行い、更に確実に単純な方法でクリーニング性を向上できる。
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写体クリーニング装置
18 画像形成手段
20 タンデム画像形成装置
21 露光装置
22 2次転写装置
23 ローラ
24 2次転写ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 給紙路
49 レジストローラ
50 給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
100 画像形成装置本体
102 ケーシング
104 補助ブレード
105 廃トナー回収スクリュー
106 クリーニングブレード
107 保持部材、
108 ブラシローラ
120−1 対向ローラ
120−2 対向ローラ
122 潤滑剤
123 潤滑材塗布ブラシ
124 第1ブレード
125 第2ブレード
127 回転中心
128 接離カム
129 加圧スプリング
130 廃トナーコイル
131 クリーニングマイラ
132 先端クリーニングマイラ回転中心
133 引っ張りスプリング
134 固定マイラ
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
Claims (10)
- 像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、前記像担持体表面に先端を圧接する複数のクリーニングブレードを有し、
前記複数のクリーニングブレード間に、前記像担持体表面に接触して潤滑剤をブラシで摺擦塗布する機構を配置し、
前記複数のクリーニングブレードの中で、上流側のクリーニングブレードが、前記像担持体から接離可能である
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、前記上流側のクリーニングブレードを前記像担持体に対してカウンター方向で接触させる
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1又は2に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、前記上流側のクリーニングブレードの先端をクリーニングするクリーニング機構を有する
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項3に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、前記クリーニング機構にマイラを有し、
接離した際に、前記マイラが、前記上流側のクリーニングブレードの先端を摺擦して前記クリーニングブレード先端をクリーニングする
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項4に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、前記マイラが前記クリーニングブレードの接離と同期している
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項5に記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、
前記マイラが、回転支点を有し、
前記クリーニングブレード接離に連動して回転することにより、マイラ先端がブレード先端を摺擦する
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、
前記像担持体が、中間転写体である
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、
前記像担持体が、感光体である
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つに記載のクリーニング装置において、
前記クリーニング装置は、
前記像担持体が、転写材搬送ベルトである
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 画像形成装置は、請求項1乃至9のいずれか一つに記載のクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132115A JP2007304301A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | クリーニング装置及び画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
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2006
- 2006-05-11 JP JP2006132115A patent/JP2007304301A/ja active Pending
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