JP2003280151A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JP2003280151A
JP2003280151A JP2002081484A JP2002081484A JP2003280151A JP 2003280151 A JP2003280151 A JP 2003280151A JP 2002081484 A JP2002081484 A JP 2002081484A JP 2002081484 A JP2002081484 A JP 2002081484A JP 2003280151 A JP2003280151 A JP 2003280151A
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tank
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replenishing
rinse
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JP2002081484A
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Masaaki Sawachi
正昭 沢地
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カスケード方式による効率的なリンス液の補
充を行う。 【解決手段】 最下流のリンス槽62には、補充ノズル
196を介してリンス液が補充される。このリンス槽6
2には、補充ノズルと反対側にオーバーフロー部224
が設けられており、リンス槽62からオーバーフローす
るリンス液がリンス槽60の底部からリンス槽60内に
流れ込む。また、リンス槽60の上流側のリンス槽58
には、オーバーフロー管58Aが設けられると共に、オ
ーバーフロー部234が設けられており、リンス槽60
からオーバーフロー部234にオーバーフローしたリン
ス液が、このオーバーフロー部234からリンス槽58
の底部に流れ出すようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に
浸漬して現像処理する自動現像装置に関する。詳細に
は、連続して配置している処理液の一つに補充液を補充
することにより、該処理槽から隣接する処理槽へ処理液
をオーバーフローさせることにより補充を行う自動現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば
印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、
印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違い
がないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うと
きには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必
要がある。
【0003】このような検版には、検版用の感光材料を
印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラ
ープルーフ)が用いられる。
【0004】近年、DTPの普及により印刷用の画像デ
ータに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することが
ある。このような刷版の作成に先立って、カラープルー
フを作成するときには、検版用の感光材料を画像データ
に応じて露光する画像露光装置を出力装置(セッター)
として、この出力装置に、感光材料の現像処理を行う自
動現像装置(以下「プロセッサ」とする)を連結したカ
ラープルーフ作成装置が用いられる。
【0005】プロセッサは、出力装置から送り込まれる
感光材料を、ローラ対によって挟持して、出力装置から
感光材料を引出しながらプロセッサ内に引き入れ、現像
液、漂白定着液及びリンス液あるいは水洗水に順に浸漬
して現像処理するようになっている。
【0006】ところで、プロセッサには、現像槽に貯留
している現像液及び漂白定着槽に貯留している漂白定着
液に感光材料を浸漬して処理した後、複数のリンス槽の
それぞれに貯留している例えば水などのリンス液に感光
材料を浸漬するようにしたものがある。
【0007】このようなプロセッサにおいては、感光材
料の処理量等に応じた予め設定されたタイミングで、そ
れぞれの処理槽へ補充液を補充することにより、新鮮な
処理液の補充を行うと共に、感光材料の処理等によって
処理性能が低下した処理液をオーバーフローさせて処理
槽から排出し、各処理液の処理性能が一定となるように
している。
【0008】一方、複数のリンス槽にリンス液を補充す
るときには、感光材料の搬送方向の最下流に新鮮なリン
ス液を補充し、これにより、下流側のリンス槽からリン
ス液をオーバーフローさせることにより、上流側のリン
ス槽へのリンス液を補充すると共に、余剰となったリン
ス液を最上流のリンス槽からオーバーフローさせる所謂
カスケード方式の補充方法が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下流側
の処理槽からオーバーフローして流れ込んだ処理液を上
流側の処理槽又はオーバーフロー管からオーバーフロー
させて排出するようにした場合、下流側の処理槽からオ
ーバーフローして入り込んだ比較的新鮮な処理液が排出
されてしまうという問題が生じ、必ずしも効率的な処理
液の補充を行えるものではなかった。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、カスケード方式で複数の処理槽のそれぞれに処理
液の補充を行うときに、効率的な補充液の補充及び処理
液の排出が可能となる自動現像装置を提案することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、それぞれに処理液を貯留する複数の処理槽
に所定のタイミングで補充液を補充すると共に処理液の
液面が上限レベルを越えた処理液をオーバーフローさせ
て排出しながら、画像露光された感光材料を搬送して前
記処理槽のそれぞれに貯留している処理液によって処理
する自動現像装置であって、隣接する前記処理槽の内で
上限レベルの高い第1の処理槽へ処理液を補充する第1
の補充手段と、前記第1の処理槽からオーバーフローす
る処理液を隣接する上限レベルの低い第2の処理槽の底
部近傍から補充液として供給可能とする第2の補充手段
と、前記第2の処理槽で上限レベルを越えた処理液を第
2の処理槽からオーバーフローさせるオーバーフロー手
段と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、互いに隣接して処理液
の上限レベルの異なる第1及び第2の処理槽の間で、第
1の補充手段が上限レベルの高い第1の処理槽に補充液
を補充する。これにより、第1の処理槽内の処理液が上
限レベルを越えてオーバーフローすると、第2の補充手
段が、オーバーフローした処理液を第2の処理槽の底部
近傍から第2の処理槽へ補充液を補充する。
【0013】これにより、第1の処理槽から供給される
比較的新鮮が処理液が、第2の処理槽に設けているオー
バーフロー手段によって、第2の処理槽から排出されて
しまうのを防止することができる。
【0014】すなわち、第1及び第2の処理槽の間でカ
スケード方式によって補充液を補充するときに、第1の
処理槽から第2の処理槽に補充される比較的新鮮な処理
液が、オーバーフロー手段によって第2の処理槽から排
出されてしまうのを防止して、効率的な補充液の補充を
可能とすることができる。
【0015】このような本発明では、前記第2の処理槽
に隣接して第2の処理槽よりも処理液の上限レベルの低
い第3の処理槽が設けられているときに、前記第2の処
理槽の前記オーバーフロー手段が、前記第2と第3の処
理槽の間の前記第2の補充手段とすることができる。
【0016】すなわち、第1から第3の処理槽の間へカ
スケード方式によって処理液を補充するときに、第2の
処理槽からオーバーフローする処理液を、第3の処理槽
への補充液として第3の処理槽の底部近傍から供給する
ことができる。
【0017】また、本発明では、前記第1の補充手段が
前記感光材料の搬送方向と直交する搬送幅方向の一端側
から前記第1の処理槽へ補充液を補充し、前記第2の補
充手段が前記第1の処理槽の搬送幅方向の他端側から処
理液をオーバーフローさせて搬送幅方向の他端部から前
記第2の処理槽へ補充すると共に、前記オーバーフロー
手段が前記第2の処理槽での搬送幅方向の一端部から処
理液をオーバーフローさせることが好ましい。
【0018】すなわち、第1及び第2の処理槽のそれぞ
れにおいて、感光材料の搬送幅方向の一端側から補充液
を補充して、他端側からオーバーフローさせることが好
ましく、これにより、比較的新鮮な処理液が排出されて
しまうのをより抑えて、一層効率的な補充液の補充が可
能となる。
【0019】このような本発明では、前記第2の補充手
段が、前記第1の処理槽又は前記第2の処理槽の一部を
区画する区画手段と、前記第1の処理槽内の処理液を前
記区画手段によって区画された領域内にオーバーフロー
させるオーバーフロー手段と、前記区画手段によって区
画された領域の底部と前記第2の処理槽の底部近傍とを
連通する連通手段と、を含むことができる。
【0020】この発明によれば、区画手段によって区画
された領域内に第1の処理槽からオーバーフローして流
れ込むと、第1の処理槽と第2の処理槽の液面差によっ
て区画手段によって区画された領域内に流れ込んだ処理
液が、連通手段を介して確実に第2の処理槽へ流れ出
す。これにより、第1の処理槽からオーバーフローした
処理液を、第2の処理槽の底部近傍から確実に第2の処
理槽内に補充することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適
用したカラープルーフ作成装置10を示している。この
カラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を
施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像
装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プ
ロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、
ストッカー16が設けられている。
【0022】セッター12には、内部を遮光する機枠1
8内にマガジン20が装填される。このマガジン20に
は、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容
されている。また、セッター12には、感光材料22に
画像を形成する記録部24が設けられている。この記録
部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備え
ている。
【0023】セッター12では、マガジン20から感光
材料22を引き出すと、図示しないカッタによって所定
長さに切断して記録部24へ送り出す。これにより、感
光材料22がシート状となって記録部24に送り込まれ
る。
【0024】記録部24では、この感光材料22を、感
光層側の面を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面
の所定位置に巻き付ける。また、記録部24では、回転
ドラム26に設けている図示しない吸着手段により、回
転ドラム26に感光材料22を吸着保持する。
【0025】記録部24では、感光材料22を吸着保持
した回転ドラム26を所定の速度で高速回転させなが
ら、回転ドラム26の回転に同期させて、画像データに
応じて変調した光ビームを記録ヘッド部28から感光材
料22へ照射することにより感光材料22を走査露光
し、感光材料22に画像データに応じた画像露光を施
す。なお、セッター12では、R、G、Bの各色に分解
した画像データに基づいて感光材料22を走査露光する
ことにより、感光材料22にカラー画像を形成するよう
にしている。
【0026】セッター12は、感光材料22への画像露
光が終了すると、この感光材料22を回転ドラム26か
ら取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠
18のプロセッサ14側に形成している排出口30から
送り出す。
【0027】セッター12では、所定範囲であれば幅寸
法の異なる感光材料22への画像露光が可能となってお
り、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム2
6の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料2
2を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。こ
れにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感
光材料22が挿入されるようになっている。
【0028】プロセッサ14は、セッター12から排出
される感光材料を現像処理する。このとき、プロセッサ
14では、感光材料を感光層側の面が下方へ向けた状態
で搬送しながら処理を行う。すなわち、プロセッサ14
では、感光層側の面が下方へ向けられた状態でセッター
12から送り込まれる感光材料22をそのままで搬送し
て処理することにより、感光材料22の感光層側の面を
反転させるスイッチバック部等を設けるスペースを省く
と共に、感光材料22の反転処理を行うための時間を短
縮して、カラープルーフの迅速な作成が可能となるよう
にしている。
【0029】図2に示すように、プロセッサ14には、
機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けら
れている。また、機枠32内には、処理液処理部34の
セッター12側に挿入部38が形成されている。なお、
処理液処理部34、乾燥部36及び挿入部38の間は、
図示しない隔壁によって区画されている。
【0030】プロセッサ14には、セッター12の排出
口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状
の挿入口40が形成され、処理液処理部34と挿入部3
8の間にスリット状の挿通口42が形成されている。ま
た、挿入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、
搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0031】プロセッサ14は、セッター12からの搬
出信号によって図示しない駆動手段を作動させて、搬送
ローラ対44、46を所定速度で回転駆動する。
【0032】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22は、搬送ローラ対44に達すると、搬送ロー
ラ対44に挟持され、セッター12から引出されながら
搬送ローラ対46へ向けて挟持搬送され、さらに、搬送
ローラ対46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液
処理部34へ送り込まれる。
【0033】なお、搬送ローラ対44の下流近傍には、
感材検出センサ(図示省略)が設けられ、この感材検出
センサによって搬送ローラ対44での感光材料22の挟
持の有無及び感光材料22の搬送方向と直交する方向に
沿った長さである感材幅を検出できるようになってい
る。また、挿入部38には、挿入口40にガイド48が
配置され、搬送ローラ対44、46の間にガイド50が
配置されて、感光材料22を挿入口40から処理液処理
部34へ確実に案内搬送できるようになっている。
【0034】処理液処理部34には、処理タンク52が
設けられている。処理タンク52には、処理槽として感
光材料22の搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する
現像槽54、漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及
び感光材料22から処理液成分を洗い落とすリンス液も
しくは水洗水を貯留するリンス槽58、60、62が形
成されている。
【0035】現像槽54には、処理ラック64が配設さ
れ、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されて
いる。また、リンス槽58〜62には、処理ラック68
A、68B、68Cが配設されている。
【0036】これにより、挿入部38から処理液処理部
34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂
白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれ
を略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリ
ンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリ
ンス処理が施される。なお、処理ラック64、66、6
8A〜68Cのそれぞれには、クロスオーバー用のガイ
ド及び搬送ローラ対によってクロスオーバー部が形成さ
れており、感光材料22は、このクロスオーバ部によっ
て上流側の処理槽から下流側の処理槽へ円滑に湾曲され
ながら案内される。
【0037】リンス処理が終了して最下流のリンス槽6
2から送り出される感光材料22は、処理液処理部34
と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通
口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0038】乾燥部36には、挿通口70側にローラ7
2が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられて
いる。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にロ
ーラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にロ
ーラ80が設けられており、これらのローラ72、7
4、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻き
掛けられている。
【0039】このメッシュベルト82は、図示しない駆
動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ7
2、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の
搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の
搬送方向である挿通口70側から排出口74側へ移動す
る。
【0040】また、乾燥部36には、挿入側のローラ7
2に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向
するローラ86が設けられている。これにより、処理液
処理部34から乾燥部36に送り込まれた感光材料22
は、ローラ72、84によって挟持されて乾燥部36内
に引き入れられると共に、メッシュベルト82の下面に
沿って、ローラ76、86の間へ向けて送り出される。
また、ローラ76、86は、感光材料22を挟持する
と、この感光材料22を排出口74から機外(機枠32
外)へ送り出す。
【0041】なお、ローラ76の上方には、テンション
ローラ88が設けられており、ローラ78、80の間
で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き
掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定
の張力が付与されている。
【0042】一方、乾燥部36には、ローラ72、76
の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が
設けられている。このチャンバー90には、図示しない
乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給される
ようになっている。
【0043】また、チャンバー90には、メッシュベル
ト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されて
いる。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュ
ベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料2
2の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャ
ンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92か
らメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0044】なお、ローラ72、76の間には、抑えロ
ーラ94が設けられており、この抑えローラ94とテン
ションローラ88によって、噴出し口92から噴出され
る乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるの
を防止している。
【0045】挿通口70から挿入された感光材料22
は、噴出し口92から噴出される乾燥風によってメッシ
ュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベルト82
が回転駆動されていることにより、メッシュベルト82
と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動する。
【0046】このときに、感光材料22は、乾燥風によ
って加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより
蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去され
て、乾燥が促進される。
【0047】一方、プロセッサ14には、各処理槽内の
処理液を循環する処理液循環機構及び、経時的ないし感
光材料22の処理量等に応じ、予め設定されているタイ
ミングで各処理槽に補充液を補充する補充機構が設けら
れている。
【0048】図3には、プロセッサ14に設けられてい
る処理液循環機構及び補充機構の概略を示している。
【0049】プロセッサ14の処理液処理部34には、
循環ポンプ100、102、104、106、108が
設けられている。
【0050】循環ポンプ100の吐出側には、配管11
0Aの一端が連結しており、この配管110Aの他端が
現像槽54の底部に開口している。また、循環ポンプ1
00の吸引側には、配管110Bの一端が連結してお
り、この配管110Bの他端が現像槽54の側壁に開口
しており、循環ポンプ100が作動することにより、現
像槽54内の現像液が側壁から吸引されて底部から吐出
される。これにより、現像槽54内の現像液の循環及び
攪拌がなされる。
【0051】循環ポンプ102の吐出側には、配管11
2Aの一端が連結され、この配管112Aの他端が漂白
定着槽56の底部に開口し、吸引側には、配管112B
の一端が連結され、この配管112Bの他端が漂白定着
槽56の側壁に開口している。また、循環ポンプ104
〜108のそれぞれの吐出側には、配管114A、11
6A、118Aの一端が連結し、それぞの配管114
A、116A、118Aの他端がリンス槽58、60、
62の底部に開口し、循環ポンプ104〜108のそれ
ぞれの吸引側には、配管114B、116B、118B
の一端が連結し、それぞれの配管114B、116B、
118Bの他端がリンス槽58、60、62のそれぞれ
の側壁に開口している。
【0052】これにより、処理液処理部34では、循環
ポンプ102〜108が作動すると、漂白定着槽56内
の漂白定着液、リンス槽58〜62のリンス液の循環及
び攪拌がなされる。
【0053】一方、配管110Aには、フィルタ120
及び温調手段を形成するヒータ122、124と温度セ
ンサ126が設けられており、処理液処理部34では、
現像槽54内の現像液の循環/攪拌を行うときに、フィ
ルタ120によって現像液中の浮遊物をろ過可能とする
と共に、ヒータ122、124及び温度センサ126に
よって、現像液が感光材料22を適切に処理可能となる
ように予め設定されている温度に温調可能となるように
している。
【0054】また、漂白定着液用の配管112Aには、
フィルタ128、ヒータ130、132及び温度センサ
134が設けられており、処理液処理部34では、フィ
ルタ128によって漂白定着液中の浮遊物をろ過可能と
すると共に、ヒータ130、132及び温度センサ13
4によって、漂白定着液を、感光材料22が適切に処理
される予め設定されている温度に温調可能となるように
している。
【0055】さらに、リンス液用の配管114Aには、
フィルタ136、ヒータ138及び温度センサ140が
設けられ、配管116Aには、フィルタ142、ヒータ
144及び温度センサ146が設けられ、配管118A
には、フィルタ148、ヒータ150及び温度センサ1
52が設けられている。これにより、リンス槽58〜6
2内のリンス液は、フィルタ136、142、148に
よって浮遊物がろ過可能となっていると共に、ヒータ1
38と温度センサ140、ヒータ144と温度センサ1
46及び、ヒータ150と温度センサ152によって、
予め設定された温度に温調可能となるようにしている。
【0056】なお、プロセッサ14では、ヒータ12
2、124、130、132、138、144、150
として、処理液の管路を囲う鋳物中に電気ヒータを埋め
込んだ所謂鋳込みヒータを用いている。
【0057】プロセッサ14に設けている図示しない制
御部では、循環ポンプ100〜108を作動させて、現
像液、漂白定着液およびリンス液の循環及び攪拌を行い
ながら、温度センサ126、134、140、146、
152のそれぞれで検出する現像液、漂白定着液及びリ
ンス液の温度に基づいて、ヒータ122、124、13
0、132、138、144、150の作動を制御する
ことにより、現像槽54内の現像液、漂白定着槽56内
の漂白定着液及びリンス槽58〜62のそれぞれに貯留
しているリンス液を、予め設定されている温度に加熱し
て維持するようにしている。
【0058】なお、プロセッサ14には、ヒータ12
2、130、138、144、150のそれぞれを冷却
する図示しない冷却ファンが設けられており、ヒータ1
22、130、138、144、150をオフしたとき
に、冷却ファンによって冷却することにより、余熱によ
って処理液が加熱されてしまうのを抑えて、高精度の温
調が可能となるようにしている。
【0059】一方、プロセッサ14には、現像補充原液
を貯留する補充タンク154、それぞれに漂白定着補充
原液を貯留する補充タンク156、158及び現像補充
原液、漂白定着補充原液の希釈及びリンス液として用い
る水を貯留する給水タンク160が設けられている。ま
た,処理液処理部34には、補充ポンプ162、16
4、166及び給水ポンプ168、170、172、1
74、176、178が設けられている。
【0060】補充ポンプ162の吐出側には、配管18
0Aの一端が連結しており、この配管180Aの他端が
補充ノズル182を介して現像槽54の上部に開口し、
吸引側には、配管180Bの一端が連結し、この配管1
80Bの他端が補充タンク154内に開口している。
【0061】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ162が作動すると、補充タンク154内の現像
補充原液が補充液として現像槽54に補充される。
【0062】補充ポンプ164の吐出側には、配管18
4Aの一端が連結され、この配管184Aの他端が補充
ノズル186を介して漂白定着槽56の上部に開口し、
吸引側には、配管184Bの一端が連結され、この配管
184Bの他端が補充タンク156内に開口している。
また、補充ポンプ166の吐出側には、配管188Aの
一端が連結され、この配管188Aの他端が補充ノズル
190を介して漂白定着槽56の上部に開口し、吸引側
には、配管188Bの一端が連結され、この配管188
Bの他端が補充タンク158内に開口している。
【0063】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ164、166が作動すると、補充タンク15
6、158内の漂白定着補充原液のそれぞれが、補充ノ
ズル186、190から補充液として漂白定着槽56へ
補充される。なお、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、2液に分離されている漂白定着補充原液を所定
比率で混合することにより漂白定着補充原液を形成する
ようにしているが、これに限らず、1液の漂白定着補充
原液を用いるものであっても良い。
【0064】補充ノズル182、186、190は、略
U字状に形成されて、現像槽54及び漂白定着槽56の
側壁を跨ぐように取り付けられ、先端が現像槽54内の
現像液中および漂白定着槽56内の漂白定着液中に挿入
されている。
【0065】これにより、補充ポンプ162、164、
166が停止しているときに、補充ノズル182、18
6、190内に空気の入り込むのを防止して、空気が入
り込むことにより補充ノズル182、186、190内
及び配管180A、184A、188A内に残っている
現像補充原液及び漂白定着補充原液が劣化してしまうの
を防止するようにしている。
【0066】一方、給水ポンプ168の吐出側には、配
管192Aの一端が連結され、この配管192Aの他端
が現像槽54の上部に設けられているスプレーパイプ2
00に連結している。また、給水ポンプ170の吐出側
には、配管192Bの一端が連結され、この配管192
Bの他端が漂白定着槽56の上部に設けられているスプ
レーパイプ200に連結している。
【0067】給水ポンプ172〜176のそれぞれの吐
出側には、配管192C、192D、192Eの一端が
連結し、配管192C、192D、192Eの他端がリ
ンス槽58、60、62の上部に設けているスプレーパ
イプ200に連結している。
【0068】また、給水ポンプ178の吐出側には、配
管194の一端が連結され、この配管194の他端が、
補充ノズル196を介して、リンス槽62の上部に開口
している。
【0069】さらに、給水タンク160内には、配管1
98の一端が開口し、この配管198が中間部で分岐さ
れて、給水ポンプ168〜178の吸引側に連結してい
る。
【0070】スプレーパイプ200は、処理ラック6
4、66、68A〜68Cのそれぞれに設けている図示
しない搬送ローラ対に対向する複数の吐出孔が形成され
ている。スプレーパイプ200に対向する搬送ローラ対
は、液外に配置されて処理液中から送り出される感光材
料22を挟持して、処理液を絞り落としながら感光材料
22を送り出すようになっている。
【0071】これにより、給水ポンプ168〜176が
作動することにより、給水タンク160内の水がスプレ
ーパイプ200に供給され、処理ラック64、66、6
8A〜68Cに設けている液外の搬送ローラ対が洗浄さ
れ、搬送ローラ対を洗浄した水が現像槽54、漂白定着
槽56及びリンス槽58〜62のそれぞれに回収され
る。
【0072】プロセッサ14では、現像槽54及び漂白
定着槽56へ補充するときに、処理ラック64、66の
液外に配置している搬送ローラ対を洗浄することによ
り、この搬送ローラ対の周面に付着している現像液およ
び漂白定着液を洗い流すようにしている。また、プロセ
ッサ14では、予め設定している所定のタイミングで、
給水ポンプ168〜176を作動させることにより、処
理ラック64、66、68A〜68Cのそれぞれに設け
ている液外の搬送ローラ対の洗浄を行うながら、例えば
蒸発等によって現像した各処理槽内の処理液中の水分を
補充するようにしている。
【0073】現像槽54及び漂白定着槽56には、オー
バーフロー管54A、56Aが設けられており、補充ポ
ンプ162と給水ポンプ168又は補充ポンプ164、
166と給水ポンプ170を作動させて、補充液を補充
することにより余剰となった現像液および漂白定着液
を、オーバーフロー管54A、56A内に流れ込んで図
示しない廃液タンク等へ排出するようにしている。
【0074】ところで、プロセッサ14では、給水ポン
プ178を作動させることにより、給水タンク160内
の水を、リンス液の補充液として、補充ノズル196を
介して最下流のリンス槽62へ補充する。また、リンス
槽58、60には、リンス槽62からリンス槽60及び
リンス槽60からリンス槽58へリンス液をオーバーフ
ローさせることにより補充するカスケード方式を用いて
いる。なお、図5には、リンス槽58〜62のリンス液
の上限レベルを二点鎖線で示しており、リンス槽58〜
62の間では、リンス槽62の上限レベルが最も高く、
リンス槽58の上限レベルが最も低くなっている。
【0075】図4に示すように、補充ノズル196は、
感光材料22の幅方向(搬送方向と直交する方向、図4
の紙面左右方向)の一端側に設けられており、リンス槽
62には、幅方向の一端側からリンス液となる水が供給
される。また、リンス槽62では、循環ポンプ108が
作動することにより、補充ノズル196の近傍のリンス
液が吸引されて、リンス槽62の底部から吐出されるこ
とにより循環されて攪拌される。
【0076】なお、図4及び図5に示すように、リンス
槽62の底部には、感光材料22の幅方向の一端側に吐
出口202が設けられており、この吐出口202のそれ
ぞれに、循環ポンプ108の吐出側の配管118A(図
3参照)が接続しており、これにより、リンス液を循環
するときにリンス槽62の幅方向に沿って拡散されなが
ら吐出されるようになっている。
【0077】また、現像槽54の底部には、感光材料2
2の幅方向に沿って複数の吐出口202が設けられ、漂
白定着槽56及びリンス槽58、60の底部には、感光
材料22の幅方向の一端側に吐出口202が設けられて
おり、現像槽54内の現像液、漂白定着槽56内の漂白
定着液及びリンス槽58、60内のリンス液も拡散され
ながら吐出されるようになっている。
【0078】図5に示すように、処理タンク52は、側
壁204、206の間に掛け渡すように槽壁208、2
10、212、214が形成されていることにより、槽
壁216、218の間が現像槽54、漂白定着槽56及
びリンス槽58、60、62に仕切られている。
【0079】また、側壁204、206及び槽壁21
6、218の周囲は、外板220A、220B、220
C、220Dが形成されていることにより、上端部が嵩
上げされて、例えば処理ラック(64、66、68A〜
68C)の取り出しや挿入を行うときに、処理槽から処
理液がこぼれ落ちて処理タンク52の周囲を汚してしま
うのを防止するようにしている。なお、処理タンク52
では、側壁204が外板220Bを兼ねている。
【0080】一方、図4及び図5に示すように、感光材
料22(図4及び図5では図示省略)の搬送方向の最下
流のリンス槽62に、仕切り板222が設けられてい
る。
【0081】図4に示すように、この仕切り板222
は、補充ノズル196(図5では図示省略)と反対側の
端部で、側壁206と槽壁214を斜めに連結するよう
に形成されている。また、図5に示すように、仕切り板
222は、下端部がリンス槽62の底部に連結し、上端
がリンス槽62内に貯留するリンス液の上限レベルに合
わせており、これにより、リンス槽62内にオーバーフ
ロー部224が形成されている。
【0082】リンス槽62内でリンス液が余剰となって
液面レベルが上限レベルを越えると、仕切り板222の
上端を乗り越えてオーバーフロー部224内に流れ込む
ようになっている。
【0083】また、リンス槽60とリンス槽62の間の
槽壁214には、オーバーフロー部224に対向する位
置の下端部に切込226が形成されている。これによ
り、オーバーフロー部224内のリンス液が、リンス槽
60内に流れ込むようになっている。すなわち、リンス
槽62内でリンス液が余剰となってオーバーフロー部2
24を介してリンス槽60内にオーバーフローするよう
になっている。
【0084】一方、図4及び図5に示すように、感光材
料22の搬送方向上流側のリンス槽58内には、仕切り
板228が設けられている。
【0085】この仕切り板228は、リンス槽60、6
2の間のオーバーフロー部224と反対側(感光材料2
2の搬送幅方向に沿った反対側)に設けられて、リンス
槽58、60の間の槽壁212と側壁204(外板22
0B)とを斜めに連結するように形成されている。
【0086】図5に示すように、この仕切り板228
は、下端部とリンス槽58の底部との間に開口230が
形成されており、また、リンス槽58、60の間の槽壁
212には、仕切り板228に対向する位置に切欠き2
32が形成されている。
【0087】この切欠き232は、槽壁212の上端が
リンス槽60内に貯留するリンス液の上限レベルなるよ
うに形成されている。これにより、リンス槽60内のリ
ンス液の液面が、上限レベルを越えると、リンス槽58
へオーバーフローするオーバーフロー部234が形成さ
れている。
【0088】また、リンス槽58内にはオーバーフロー
部234と反対側の端部にオーバーフロー管58Aが設
けられている、リンス槽58内のリンス液が上限レベル
を越えることにより、このオーバーフロー管58Aに流
れ込んで、図示しない廃液タンク内に排出されるように
なっている。
【0089】このように構成されているプロセッサ14
が設けられているカラープルーフ作成装置10では、ま
ず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材
料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セ
ッター12では、画像データに応じた幅寸法の感光材料
22をマガジン20から引出して、画像データに応じた
長さに切断して、記録部24へ送り込む。すなわち、画
像データに応じたサイズの感光材料22を記録部24へ
送り込む。
【0090】記録部24では、この感光材料22を回転
ドラム26に巻きつけて吸着保持した後、回転ドラム2
6を高速回転しながら、画像データに応じて変調した光
(レーザ光)ビームを、回転ドラム26の回転に同期さ
せて照射することにより、回転ドラム26に吸着保持し
た感光材料22を走査露光する。これにより、感光材料
22には、画像データに応じた画像が露光される。な
お、感光材料22の露光は、従来公知の任意の構成を適
用することができる。
【0091】セッター12では、感光材料22の露光が
終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取
り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口3
0から送り出す。また、セッター12では、感光材料2
2の排出に合わせた所定のタイミングで感光材料22の
搬出信号をプロセッサ14へ出力する。
【0092】このセッター12には、プロセッサ14が
連結されており、排出口30から送り出される感光材料
22は、排出口30に対向しているプロセッサ14の挿
入口40へ送り込まれる。プロセッサ14では、セッタ
ー12からの搬出信号に基づいて搬送ローラ対44、4
6等を回転駆動する。
【0093】これにより、プロセッサ14の挿入口40
から挿入された感光材料22が搬送ローラ対44の間に
達すると、搬送ローラ対44がこの感光材料22を挟持
し、感光材料22をセッター12から引出しながら、プ
ロセッサ14内に引き入れる。
【0094】搬送ローラ対44によってプロセッサ14
内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理
部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス
液のそれぞれに順に浸漬されながら搬送されて、現像処
理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0095】リンス処理の終了した感光材料22は、リ
ンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベル
ト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。この
とき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によ
って発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し
口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0096】これにより、感光材料22は、メッシュベ
ルト82の下面に貼り付けられた状態で乾燥部36内を
搬送されると共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出
口74から排出され、ストッカー16に集積される。
【0097】ところで、プロセッサ14では、予め設定
している所定のタイミングで、補充ポンプ162〜16
6、給水ポンプ168、170を作動させることによ
り、現像槽54及び漂白定着槽56へ補充液を補充す
る。これにより、現像槽54、漂白定着槽56で余剰と
なった現像液、漂白定着液をオーバーフロー管54A、
56Aから排出することにより、現像槽54内の現像液
及び漂白定着槽56内の漂白定着液が、感光材料22を
適切に処理する処理性能が維持されるようにしている。
【0098】また、プロセッサ14では、予め設定され
ている所定のタイミングで給水ポンプ178を作動させ
ることにより、リンス槽58、60、62へのリンス液
の補充を行う。なお、各処理槽への補充液の補充のタイ
ミング及び補充量は、従来公知のタイミング及び量を適
用することができ、本実施の形態では詳細な説明を省略
する。
【0099】処理タンク52では、給水ポンプ178が
作動することにより、リンス槽62にリンス液となる水
が補充ノズル196を介して補充される。これにより、
リンス槽62内のリンス液が余剰となって上限レベルを
越えると、仕切り板222の上端を乗り越えて、オーバ
ーフロー部224内に流れ込む。
【0100】このオーバーフロー部224は、底部側が
槽壁214に形成している切込226によってリンス槽
62の上流側のリンス槽60内に連通しており、オーバ
ーフロー部224内にオーバーフローしたリンス液は、
リンス槽60の底部側からリンス槽60内に流れ出す。
【0101】これにより、リンス槽62にリンス液を補
充することにより、リンス槽62からリンス液がオーバ
ーフローして、リンス槽60に補充される。
【0102】一方、リンス槽58には、リンス槽60と
の間にオーバーフロー部234が設けられており、リン
ス槽60へリンス槽62からリンス液が補充されること
により、リンス槽60内のリンス液の液面レベルが上限
レベルを越えると、リンス槽58、60の間の槽壁21
2に形成している切欠き232からリンス槽60内のリ
ンス液がオーバーフロー部234へオーバーフローす
る。
【0103】このオーバーフロー部234は、底部側が
仕切り板228とリンス槽58の底部との間に形成され
ている開口230によって、リンス槽60の上流側のリ
ンス槽58内に連通しており、オーバーフロー部234
内にオーバーフローしたリンス液は、リンス槽58の底
部側からリンス槽58内に流れ出す。
【0104】これにより、リンス槽62にリンス液を補
充することにより、リンス槽60からリンス液がオーバ
ーフローして、リンス槽58に補充される。また、リン
ス槽58では、リンス槽60からリンス液が補充される
ことにより、液面レベルが上限レベルを越えると、余剰
となったリンス液が、オーバーフロー管58Aへ流れ込
んで排出される。
【0105】このように、プロセッサ14では、リンス
槽58〜62へカスケード方式でリンス液を補充するこ
とにより、最下流のリンス槽62で常に新鮮なリンス液
によって感光材料22の洗浄処理を行うことができる。
【0106】一方、オーバーフロー部224、234で
は、下流側のリンス槽60又はリンス槽62からオーバ
ーフローして流れ込んだリンス液が、上流側のリンス槽
58又はリンス槽60の底部近傍から流れ出す。
【0107】したがって、リンス槽58、60では、下
流側のリンス槽60又はリンス槽62から流れ込んだ比
較的新鮮なリンス液が、オーバーフローして、オーバー
フロー管58A又は上流側のリンス槽58へ流れ出して
しまうのを確実に防止し、リンス槽58〜62の間で
は、カスケード方式による効率的で的確なリンス液の補
充が行われる。
【0108】一方、リンス槽58〜62のそれぞれで
は、リンス液が補充されるのと反対側の端部からリンス
液がオーバーフローするようになっており、これによ
り、リンス槽58〜62のそれぞれでは、比較的新鮮な
リンス液がオーバーフローしてしまうのをより確実に防
止できるようになっている。
【0109】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、仕切り板222、228を用いてオーバーフロ
ー部224、234を形成したが、これに限らず、例え
ば、上端がオーバーフローレベル(上限レベル)に配置
したパイプの下端を、槽壁212、214の底部の近傍
に連結して、上流側のリンス槽58又はリンス槽60へ
向けて開口するなど、感光材料22の搬送方向下流側の
リンス槽からオーバーフローするリンス液を感光材料の
搬送方向上流側のリンス槽の底部へ流し込むようにする
構成であれば任意の構成を適用することができる。
【0110】また、本実施の形態では、リンス槽58〜
62を例に説明したが、本発明が適用される処理槽及び
処理槽の数はこれに限るものではなく、カスケード方式
で処理液の補充及び排出を行うものであれば任意の処理
槽及び数を適用することができる。すなわち、カスケー
ド方式で補充液が補充されるものであれば、現像槽、漂
白定着槽などの何れの処理槽にも適用することができ、
また、適用される処理槽の数は、2槽であっても良く、
4槽以上であっても良い。
【0111】さらに、本実施の形態に適用したプロセッ
サ14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定
するものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッ
サ14の上流側にセッター12を連結し、セッター12
から送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッ
サ14によって処理するたカラープルーフ作成装置10
を例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限
らず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属
プレート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を
処理する自動現像装置に適用することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば第1の処理槽から第2の処理槽へカスケード方式に
よって補充液を補充するときに、第1の処理槽からオー
バーフローした処理液を、第2の処理槽の底部近傍から
第2の処理槽へ補充するので、第2の処理槽に補充され
る比較的新鮮な補充液が、第2の処理槽からオーバーフ
ローして排出されてしまうのを防止することができ、効
率的な補充液の補充が可能となるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装
置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成
図である。
【図3】プロセッサの配管系統の概略構成図である。
【図4】プロセッサに設けた処理タンクを平面視した概
略構成図である。
【図5】処理タンクの要部の概略構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置 12 セッター(出力装置) 14 プロセッサ(自動現像装置) 22 感光材料 34 処理液処理部 58 リンス槽(第1の処理槽) 60 リンス槽(第2の処理槽) 62 リンス槽(第3の処理槽) 58A オーバーフロー管(オーバーフロー手段) 178 給水ポンプ(第1の補充手段) 196 補充ノズル(第1の補充手段) 222 仕切り板(区画手段、オーバーフロー手段) 224 オーバーフロー部(第2の補充手段) 226 切込(連通手段) 228 仕切り板(区画手段、連通手段) 230 開口(連通手段) 232 切欠き(オーバーフロー手段) 234 オーバーフロー部(オーバーフロー手段、第
2の補充手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれに処理液を貯留する複数の処理
    槽に所定のタイミングで補充液を補充すると共に処理液
    の液面が上限レベルを越えた処理液をオーバーフローさ
    せて排出しながら、画像露光された感光材料を搬送して
    前記処理槽のそれぞれに貯留している処理液によって処
    理する自動現像装置であって、 隣接する前記処理槽の内で上限レベルの高い第1の処理
    槽へ処理液を補充する第1の補充手段と、 前記第1の処理槽からオーバーフローする処理液を隣接
    する上限レベルの低い第2の処理槽の底部近傍から補充
    液として供給可能とする第2の補充手段と、 前記第2の処理槽で上限レベルを越えた処理液を第2の
    処理槽からオーバーフローさせるオーバーフロー手段
    と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の処理槽に隣接して第2の処理
    槽よりも処理液の上限レベルの低い第3の処理槽が設け
    られているときに、前記第2の処理槽の前記オーバーフ
    ロー手段が、前記第2と第3の処理槽の間の前記第2の
    補充手段となっていることを特徴とする請求項1に記載
    の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の補充手段が前記感光材料の搬
    送方向と直交する搬送幅方向の一端側から前記第1の処
    理槽へ補充液を補充し、前記第2の補充手段が前記第1
    の処理槽の搬送幅方向の他端側から処理液をオーバーフ
    ローさせて搬送幅方向の他端部から前記第2の処理槽へ
    補充すると共に、前記オーバーフロー手段が前記第2の
    処理槽での搬送幅方向の一端部から処理液をオーバーフ
    ローさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の自動現像装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の補充手段が、前記第1の処理
    槽又は前記第2の処理槽の一部を区画する区画手段と、 前記第1の処理槽内の処理液を前記区画手段によって区
    画された領域内にオーバーフローさせるオーバーフロー
    手段と、 前記区画手段によって区画された領域の底部と前記第2
    の処理槽の底部近傍とを連通する連通手段と、 を含むことを特徴とする請求項1から請求項3の何れに
    記載の自動現像装置。
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