JP3385443B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3385443B2
JP3385443B2 JP23420994A JP23420994A JP3385443B2 JP 3385443 B2 JP3385443 B2 JP 3385443B2 JP 23420994 A JP23420994 A JP 23420994A JP 23420994 A JP23420994 A JP 23420994A JP 3385443 B2 JP3385443 B2 JP 3385443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクト化及び作
業性の改善がはかられ、しかもケミカルの安定性が飛躍
的に向上し、更に低補充化が容易となる感光材料処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置は、例えばモノクロの
印刷用版や医用のX線フィルム等の感光材料を、露光
後、現像、脱銀、洗浄等の工程により処理する。現像に
は、黒白現像液、脱銀処理には漂白液、定着液、洗浄に
は水道水がそれぞれ使用される。これら各処理工程を行
うための処理機能を有する液体のことを処理液という。
【0003】このような処理は、処理槽内の処理液の活
性度を一定に保つために処理液を補充する方式が一般に
広く採られている。具体的には、補充用タンクから、補
充液を適時処理槽内に供給しつつ処理作業を行うように
している。この場合、補充用タンクに貯溜される補充液
自体は別の場所で作られ、必要に応じて補充用タンク内
に補充されるのが普通であるが、従来から次のような手
作業的な手段が採られている。
【0004】即ち、感光材料用処理剤(以下、写真処理
剤と称することもある)は粉末状あるいは液体状で市販
されており、使用にあたっては、粉末の場合は一定量の
水に手作業で溶解することにより調液され、また、液体
状の場合も濃縮されているから水で一定量に希釈して用
いられる。補充タンクは感光材料処理装置の横に設置さ
れる場合があり、相当のスペースを確保する必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、感光材料を
処理する処理液が貯留される処理槽に、例えば溶解槽を
連通し、この溶解槽に処理液に応じて固体処理剤を供給
して溶解させるようにすると、感光材料処理装置のコン
パクト化が達成でき、さらに手作業による溶解作業がな
くなり、写真性能が安定な処理システムとなり、また、
写真処理剤を収納するために従来用いてきたポリ容器の
使用を低減し、あるいは使用をなくすることが可能な低
公害化システムとすることができる。
【0006】ところが、例えばモノクロの印刷用版や医
療用のX線フィルム等の感光材料は、カラーラボの対象
とするフィルムの大きさに比べて大きいので、固体処理
剤の供給量を多くしたり、固体処理剤の溶解速度を速く
する必要がある。
【0007】また、固体処理剤の供給量を多くしたり、
固体処理剤の溶解速度を速くすると、泡の発生が起こり
易く、泡が発生すると、処理液の均一性が低下し現像処
理のムラが発生し、溶解の速度も低下し、従来の濃縮液
方式に比して、品質が劣化してしまう危険性がある。
【0008】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、請求項1乃至請求項21記載の発明は、固体処理
剤による補充により処理液の濃度安定化を可能にし、か
固体処理剤による補充により泡の発生を防止し、さら
大量の固体処理剤の供給を可能にする感光材料処理装
置を提供することを目的としている。さらに、請求項2
2及び請求項23記載の発明は、簡単な構造によりアル
カリ度を安定化させる感光材料処理装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明の感光材料処理装置は、感光材
料を処理する処理液が貯留される処理槽と、この処理槽
と連通し供給される固体処理剤を溶解させる溶解槽と、
この溶解槽へ前記固体処理剤を供給する固体処理剤供給
部と、前記感光材料の単位時間当たりの処理量に応じて
前記固体処理剤の単位時間当たりの供給量を制御する供
給制御部とを備え、 さらに、複数個の固体処理剤を収納
したカートリッジがキャスターを有する補充ユニットに
セットし、 この補充ユニットに、前記カートリッジを所
定の供給位置に移動する移動手段と、この供給位置にセ
ットされた前記カートリッジの複数個の固体処理剤を前
記溶解槽へ供給する供給手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0010】請求項2記載の発明の感光材料処理装置
は、前記供給制御部ガ、前記感光材料の処理状態を検出
する検出手段からの検出に基づき前記感光材料の単位時
間当たりの処理量に応じて前記固体処理剤の単位時間当
たりの供給量を制御することを特徴としている
【0011】請求項3記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の前記固体
処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、しかも間欠
処理から連続処理への切換時に前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を前記連続処理時の単位時間当たりの
供給量より多くしたことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の前記固体
処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、しかも連続
処理から間欠処理への切換時に前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を前記間欠処理時の単位時間当たりの
供給量より少なくしたことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の前記固体
処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、しかも間欠
処理から連続処理への切換時に前記固体処理剤の供給開
始を前記感光材料の搬送開始より所定時間早くしたこと
を特徴としている。
【0014】請求項6記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の単位時
間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の前記固体
処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、しかも連続
処理から間欠処理への切換時に前記固体処理剤の供給開
始を前記感光材料の搬送開始より所定時間遅くしたこと
を特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明の感光材料処理装置
は、供給動作毎の前記固体処理剤の量を制御することに
よって、前記感光材料の単位時間当たりの処理量によっ
て変化させることを特徴としている。
【0016】請求項8記載の発明の感光材料処理装置
は、前記固体処理剤を強制的に溶解させる強制的溶解手
段と、前記感光材料の単位時間当たりの処理量に応じて
前記固体処理剤の溶解速度を前記強制的溶解手段を制御
して制御する溶解制御部とを備えることを特徴としてい
る。
【0017】請求項9記載の発明の感光材料処理装置
は、前記溶解制御部が、前記感光材料の処理状態を検出
する検出手段からの検出に基づき前記感光材料の単位時
間当たりの処理量に応じて前記固体処理剤の溶解速度を
制御することを特徴としている。
【0018】請求項10記載の発明の感光材料処理装置
は、前記強制的溶解手段が、前記溶解槽の液流を変化さ
せ、または液に与える振動を変化させることを特徴とし
ている。
【0019】請求項11記載の発明の感光材料処理装置
は、前記処理槽の感光材料の搬送方向に対して直交する
方向に複数の濃度センサを備え、この濃度センサからの
濃度情報に基づき前記固体処理剤の溶解速度を制御する
ことを特徴としている。
【0020】請求項12記載の発明の感光材料処理装置
は、前記強制的溶解手段が、前記溶解槽へ供給される固
体処理剤の表面積を変化させることを特徴としている。
【0021】請求項13記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の溶解速
度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤の溶解速度
を速くし、しかも間欠処理から連続処理への切換時に前
記固体処理剤の溶解速度を前記連続処理時の溶解速度よ
り速くしたことを特徴としている。
【0022】請求項14記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の溶解速
度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤の溶解速度
を速くし、しかも連続処理から間欠処理への切換時に前
記固体処理剤の溶解速度を前記間欠処理時の溶解速度よ
り遅くしたことを特徴としている。
【0023】請求項15記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の溶解速
度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤の溶解速度
を速くし、しかも間欠処理から連続処理への切換時に前
記固体処理剤の溶解速度制御を前記感光材料の搬送開始
より所定時間早く開始したことを特徴としている。
【0024】請求項16記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処
理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤の溶解速
度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤の溶解速度
を速くし、しかも連続処理から間欠処理への切換時に前
記固体処理剤の溶解速度制御を前記感光材料の搬送開始
より所定時間遅く開始したことを特徴としている。
【0025】請求項17記載の発明の感光材料処理装置
は、前記溶解槽に泡の発生を防止する泡発生防止手段を
備えることを特徴としている。
【0026】請求項18記載の発明の感光材料処理装置
は、前記泡発生防止手段として、超音波を発生する超音
波発生手段または低周波数を発生する低周波数発生手
段、あるいは前記固体処理剤に混入された消泡剤により
構成したことを特徴としている。
【0027】請求項19記載の発明の感光材料処理装置
は、複数個の固体処理剤を収納したカートリッジがキャ
スターを有する補充ユニットにセットし、この補充ユニ
ットにセットされた前記カートリッジを昇降手段により
上方位置へ移動し、このカートリッジの複数個の固体処
理剤を前記処理槽の上方を覆う天板上に配置された前記
固体処理剤供給部へ取り込み、この固体処理剤供給部に
より固体処理剤を溶解槽へ供給するようになしたことを
特徴としている。
【0028】請求項20記載の発明の感光材料処理装置
は、固体処理剤を収納したカートリッジがキャスターを
有する補充ユニットにセットし、この補充ユニットにセ
ットされた前記カートリッジの固体処理剤を加圧手段の
駆動によって固体処理剤を前記処理槽の上方を覆う天板
上に配置された前記固体処理剤供給部へ取り込み、また
は直接固体処理剤を溶解槽へ供給するようになしたこと
を特徴としている。
【0029】請求項21記載の発明の感光材料処理装置
は、ブロック状の固体処理剤を収納したカートリッジが
キャスターを有する補充ユニットにセットし、この補充
ユニットに、前記ブロック状の固体処理剤を所定の供給
位置に移動する移動手段と、この供給位置にセットされ
た前記ブロック状の固体処理剤を前記溶解槽へ供給する
供給手段とを備えることを特徴としている。
【0030】請求項22記載の発明の感光材料処理装置
は、感光材料を処理する処理液が貯留される処理槽と、
処理された感光材料を水洗する水洗液が貯留される水洗
槽と、この水洗槽と連通して供給されるアルカリ固体調
整剤を溶解させる溶解槽と、この溶解槽へ前記アルカリ
固体調整剤を供給するアルカリ固体調整剤供給部とを備
えることを特徴としている。
【0031】請求項23記載の発明の感光材料処理装置
は、前記感光材料の処理量、または水洗水のPH値を検
出する検出手段と、この検出に応じて前記アルカリ固体
調整剤の供給量を制御する調整剤供給制御部とを備える
ことを特徴としている。
【0032】
【0033】
【作用】請求項1乃至請求項7記載の発明では、感光材
料の単位時間当たりの処理量に応じて固体処理剤の単位
時間当たりの供給量を制御し、処理液の濃度を安定化さ
せ、かつ大量の固体処理剤の供給を可能にする。
【0034】請求項8乃至請求項16記載の発明では、
大量の固体処理剤を溶解させる場合に、自然溶解では濃
度が安定しないので、感光材料の単位時間当たりの処理
量に応じて固体処理剤の溶解速度を制御し、処理液の濃
度を安定化させる。
【0035】請求項17及び請求項18記載の発明で
は、溶解槽に固体処理剤の溶解によって生じる泡の発生
を防止し、処理液の均一性を向上させ、現像処理のムラ
を防止し、かつ溶解の速度も向上させる。
【0036】請求項19乃至請求項21記載の発明で
は、大量の固体処理剤の供給を可能にする。
【0037】請求項22及び請求項23記載の発明で
は、アルカリ固体調整剤を溶解させることで、水洗液の
アルカリ度安定化させる。
【0038】
【実施例】以下、この発明の感光材料処理装置の実施例
について説明する。まず、この発明が適用される図1の
感光材料処理装置について説明する。
【0039】この感光材料処理装置Aは、医療用のX線
フィルムを現像処理するもので、処理槽の現像槽3、定
着槽4、水洗槽5を順次移送されて現像処理され、この
現像処理された感光材料1は乾燥部6へ送られて乾燥さ
れ、搬出部7に取出される。
【0040】搬入部2から感光材料1が搬入ローラ16
によって処理槽へ搬入され、この処理槽の現像槽3、定
着槽4及び水洗槽5へ搬送ローラで構成された搬送手段
53で自動的に搬送される。この現像槽3と定着槽4と
の間、定着槽4と水洗槽5との間にはそれぞれ渡り部1
8,19が設けられ、この渡り部18、19は感光材料
1を円滑に次段の処理槽へ送ると共に、処理液が後段の
処理槽に持込まれて、処理液が混合することがないよう
にしている。
【0041】この渡り部18,19には対向する上下一
対の渡りローラ50,51が設けられている水洗槽5の
後段には除液部20が設けられ、この除液部20で感光
材料1をローラ群21によってスクイズし、さらに洗浄
水を絞り落したり、吸い取って乾燥部6に送る。
【0042】乾燥部6では感光材料1が送りローラ群2
2によって送られ、この送りローラ群22によって形成
される搬送通路23に沿って、感光材料1の両面側に対
向して赤外線源である赤外線ヒータ24が所定間隔で配
置されている。この赤外線ヒータ24は棒状に形成され
て、感光材料1の搬送方向に対して直交する方向に配置
され、赤外線を感光材料1の両面に照射して乾燥させ
る。
【0043】この赤外線ヒータ24の近傍の送りローラ
には耐熱ガイド25が設けられ、送りローラが過加熱さ
れることを防止している。また、乾燥部6の内壁側にも
赤外線ヒータ24を覆うように耐熱ガイド55が設けら
れ、送風ファン26や外気ダクト27は過加熱されるこ
とを防止している。この送風ファン26で外気ダクト2
7から空気が感光材料1へ吹き付けられ、感光材料1の
乾燥面の近傍の空間に位置する蒸発水分を除去して乾燥
しやすくしている。
【0044】送風ファン26による外気取り入れや感光
材料1からの水分の蒸発によって、乾燥部6の内圧が上
昇することを防ぐために、乾燥部6の側壁等に設けた多
数の排気口28から排気が排気ダクト29に導かれ、排
風ファン30によって現像槽3から水洗槽5までの上部
空間からの空気と共に機外に排出される。
【0045】次に、この発明が適用される図2の画像形
成装置について説明する。図2は感光材料処理装置を備
える画像形成装置の正面図である。
【0046】この画像形成装置61は、Y版,M版,C
版及び墨版に色分解された各分解網原稿を使って本番の
印刷版を作成する前に原稿のレイアウトに間違いがない
か、色違いがないか、文字の誤りがないか等を検査し、
印刷物の仕上りを事前に確認するための校正物を得るた
めの装置である。この画像形成装置61には、給紙部6
2、露光部63、アキューム部64、処理槽65及び乾
燥部66が備えられ、この処理槽65及び乾燥部66で
感光材料処理装置Aを構成している。
【0047】給紙部62には上下2段のカバー67を開
けて長巻きロールの感光材料を収納したカートリッジ6
8がセットされ、このカートリッジ68からロール状の
感光材料が露光部63に搬送される。この露光部63の
給紙部側にはカッタ69が設けられ、このカッタ69で
カートリッジ68から繰り出されたロール状の感光材料
を所定長さに切断してシート状の感光材料を作成する。
露光部63には露光台70が上下動可能に設けられ、下
方位置がシート状の感光材料をセットするセット位置で
あり、上方位置が密着露光する露光位置である。また、
露光部63には吸盤搬送機構71が備えられ、この吸盤
搬送機構71でシート状の感光材料の先端を吸引して搬
送し、露光台70上の所定位置にセットする。
【0048】シート状の感光材料を露光台70上にセッ
トすると、露光台70を上方の露光位置へ移動させ、こ
の露光位置でシート状の感光材料と複数枚の原稿とを密
着させて、光源ユニット72で原稿側から露光を行う。
このように、露光部63で分解網原稿を一枚ないしは複
数枚を位置決めしてカラー感光材料に重ねて原稿に対応
した分色光で順次密着露光する。
【0049】露光されたシート状の感光材料はアキュー
ム部64を介して処理槽65へ搬送され、この処理槽5
の現像処理槽73、定着処理槽74、安定処理槽75,
76で現像処理し、乾燥部66で現像処理された感光材
料を乾燥し、バスケット77に処理済のシート状の感光
材料を排出する。この処理済のシート状の感光材料を用
いて校正物(カラープルーフ)を作成することにより、
分解網原稿の誤りを発見すると共に印刷仕上りを事前に
確認し、分解網原稿校正の戻し作業を早期に行うことが
できる。
【0050】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、具体的な実施例を図3乃至図5に示す。
【0051】感光材料処理装置Aは、図3に示すよう
に、感光材料を処理する処理液が貯留される処理槽10
0と、この処理槽100と連通し供給される固体処理剤
Jを溶解させる溶解槽101と、この溶解槽101へ固
体処理剤Jを供給する固体処理剤供給部102と、感光
材料の単位時間当たりの処理量に応じて固体処理剤Jの
供給量を制御する供給制御部103とを備えている。供
給制御部103は、感光材料の処理状態を検出する検出
手段104からの検出に基づき感光材料の単位時間当た
りの処理量に応じて固体処理剤Jの単位時間当たりの供
給量を制御する。感光材料の単位時間当たりの処理量
は、所定時間における感光材料の処理枚数等によって検
出される。固体処理剤Jは、例えば顆粒状または錠剤、
あるいはブロック状に形成される。
【0052】感光材料処理装置Aは、図4に示すよう
に、感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処理と
を有している。間欠処理は、例えば感光材料処理装置A
にオペレータが手動によって感光材料を供給する場合等
であり、また連続処理は、例えば感光材料処理装置Aに
オートフィーダを接続して自動的に感光材料を供給して
処理する場合等である。
【0053】間欠処理時の固体処理剤Jの単位時間当た
りの供給量を少なく、連続処理時の固体処理剤Jの単位
時間当たりの供給量を多くし、感光材料の単位時間当た
りの処理量に応じて固体処理剤Jの単位時間当たりの供
給量を制御し、処理液の濃度を安定化させている。しか
も、間欠処理から連続処理への切換時に固体処理剤Jの
単位時間当たりの供給量を連続処理時の単位時間当たり
の供給量より多くし、一方連続処理から間欠処理への切
換時に固体処理剤Jの単位時間当たりの供給量を間欠処
理時の単位時間当たりの供給量より少なくし、切換時の
応答性を良くしてより処理液の濃度を安定化を図ってい
る。勿論、間欠処理から連続処理への切換時に、または
連続処理から間欠処理への切換時に関してのみ調整を行
なうようにしてもよい。
【0054】また、感光材料処理装置Aは、図5に示す
ように、間欠処理時の固体処理剤Jの単位時間当たりの
供給量を少なく、連続処理時の固体処理剤Jの単位時間
当たりの供給量を多くし、しかも間欠処理から連続処理
への切換時に固体処理剤Jの供給開始を感光材料の搬送
開始より所定時間早くし、一方連続処理から間欠処理へ
の切換時に固体処理剤Jの供給開始を感光材料の搬送開
始より所定時間遅くし、切換時の応答性を良くしてより
処理液の濃度を安定化を図っている。勿論、間欠処理か
ら連続処理への切換時に、または連続処理から間欠処理
への切換時に関してのみ調整を行なうようにしてもよ
い。
【0055】また、供給動作毎の前記固体処理剤の量を
制御することによって、前記感光材料の単位時間当たり
の処理量によって変化させるようにしてもよい。
【0056】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、さらに他の具体的な実施例を図6乃至図
12に示す。
【0057】感光材料処理装置Aは、図6に示すよう
に、感光材料を処理する処理液が貯留される処理槽10
0と、この処理槽100と連通し供給される固体処理剤
Jを溶解させる溶解槽101と、この溶解槽101へ固
体処理剤Jを供給する固体処理剤供給部102と、固体
処理剤Jを強制的に溶解させる強制的溶解手段203
と、感光材料の単位時間当たりの処理量に応じて固体処
理剤Jの溶解速度を制御する溶解制御部204とを備え
ている。溶解制御部204が、感光材料の処理状態を検
出する検出手段205からの検出に基づき感光材料の単
位時間当たりの処理量に応じて固体処理剤Jの溶解速度
を制御する。溶解制御部204の制御により強制的溶解
手段203が、溶解槽101の液流を変化させ、または
液に与える振動を変化させている。
【0058】強制的溶解手段203の具体的な実施例
を、図7乃至図9に示す。図7の感光材料処理装置Aで
は、処理槽100の感光材料の搬送方向に対して直交す
る方向に複数の濃度センサ206を備え、この濃度セン
サ206から濃度情報が溶解制御部204へ送られ、溶
解制御部204では濃度情報に基づき強制的溶解手段2
03を介して固体処理剤Jの溶解速度を制御する。
【0059】モノクロの印刷用版や医療用のX線フィル
ムは、カラーラボの対象とするフィルムや印画紙の大き
さに比べて大きいので、搬送方向や搬送方向に直交する
方向に関して長さがあので、処理液濃度や活性度が一様
でなければならない。特に、従来と異なり固体処理剤J
を溶解しながら処理液濃度を安定化させる場合、処理槽
の幅方向に複数の濃度センサ206を設け、これらの複
数の濃度センサ206の濃度情報によって強制的溶解手
段203を駆動して固体処理剤Jの溶解速度を制御し、
処理槽の幅方向の濃度差をなくす。
【0060】強制的溶解手段203はバルブ203a〜
203c、循環ポンプ203d、熱交換器203e及び
循環パイプ203fから構成され、バルブ203a,2
03bは溶解槽101に連通し、バルブ203cは処理
槽200に連通している。感光材料が多量の処理状態の
場合は、バルブ203a,203bを開き、バルブ20
3cを閉じて、循環ポンプ203d、熱交換器203e
の駆動で処理液を循環させる。また、感光材料が中量の
処理状態の場合は、バルブ203aを開き、バルブ20
3bを閉じ、バルブ203cを開いて、前記の半分の出
力で処理液を循環させる。さらに、感光材料が少量の処
理状態の場合は、バルブ203a,203bを閉じ、バ
ルブ203cを開いて、処理槽100内を循環させ、処
理状態に応じて処理液を循環させて固体処理剤Jの溶解
速度を制御する。
【0061】また、図8の感光材料処理装置Aでは、強
制的溶解手段203が溶解槽101内で処理液を循環さ
せる循環ポンプ203gと循環パイプ203h、及び溶
解槽101と処理槽100で処理液を循環させる循環ポ
ンプ203i、熱交換器203e及び循環パイプ203
fから構成されている。感光材料が多量の処理状態の場
合は、循環ポンプ203g及び循環ポンプiの両方を駆
動して処理液を循環させる。また、感光材料が中量の処
理状態の場合は、循環ポンプ203gを駆動し、循環ポ
ンプ203iの駆動を停止して処理液を循環させる。さ
らに、感光材料が少量の処理状態の場合は、循環ポンプ
203g及び循環ポンプiの両方の駆動を停止して、処
理状態に応じて処理液を循環させて固体処理剤Jの溶解
速度を制御する。
【0062】さらに、図9の感光材料処理装置Aでは、
強制的溶解手段203が溶解槽101の底部に設けた超
音波振動子j、及び溶解槽101と処理槽100で処理
液を循環させる循環ポンプ203i、熱交換器203e
及び循環パイプ203fから構成されている。循環ポン
プ203iを駆動して処理液を循環させ、感光材料の処
理枚数が多くなると、超音波振動子203jの入力電圧
を大きくして処理液を循環させ、処理状態に応じて循環
させて固体処理剤Jの溶解速度を制御する。
【0063】また、図10の感光材料処理装置Aでは、
強制的溶解手段203が、溶解槽101へ供給される固
体処理剤Jの表面積を変化させる。この強制的溶解手段
203は、固体処理剤Jに圧力を加えて形状を粉状にし
たり、あるいは切断したり、あるいは針等で穴を開ける
等して表面積を変化させ、これにより固体処理剤Jの溶
解速度を制御する。
【0064】感光材料処理装置Aは、図11に示すよう
に、感光材料の処理状態として、間欠処理と連続処理と
を有し、間欠処理時の固体処理剤Jの溶解速度を遅く、
連続処理時の固体処理剤Jの溶解速度を速くしている。
しかも、間欠処理から連続処理への切換時に固体処理剤
Jの溶解速度を連続処理時の溶解速度より速くし、一方
連続処理から間欠処理への切換時に固体処理剤Jの溶解
速度を間欠処理時の溶解速度より遅くし、切換時の応答
性を良くしてより処理液の濃度を安定化を図っている。
【0065】また、感光材料処理装置Aは、図12に示
すように、間欠処理時の固体処理剤Jの溶解速度を遅
く、連続処理時の固体処理剤Jの溶解速度を速くし、し
かも間欠処理から連続処理への切換時に固体処理剤Jの
溶解速度制御を感光材料の搬送開始より所定時間早く開
始し、一方連続処理から間欠処理への切換時に固体処理
剤Jの溶解速度制御を感光材料の搬送開始より所定時間
遅く開始し、切換時の応答性を良くしてより濃度を安定
化を図っている。勿論、間欠処理から連続処理への切換
時に、または連続処理から間欠処理への切換時に関して
のみ調整を行なうようにしてもよい。
【0066】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、さらに他の具体的な実施例を図13に示
す。
【0067】感光材料処理装置Aは、前記図3乃至図1
2に示すものと同様に構成され、溶解槽101に泡の発
生を防止する泡発生防止手段300を備えている。この
泡発生防止手段300としては、超音波を発生する超音
波発生手段または低周波数を発生する低周波数発生手
段、あるいは固体処理剤Jに混入された消泡剤により構
成される。
【0068】超音波を発生する超音波発生手段または低
周波数を発生する低周波数発生手段は、いずれも市販の
超音波発生器または低周波数発生器を用いることがで
き、これらを溶解槽101の底部または側壁に固定す
る。また、泡発生防止手段300は、固体処理剤Jに予
め混入される消泡剤により構成され、この消泡剤は、処
理液の種類によって成分比を変えたり、固体処理剤Jの
錠剤中の消泡剤成分の分布を変える。
【0069】例えば、モノクロの印刷用版や医療用のX
線フィルム等の感光材料は、カラーラボの対象とするフ
ィルムの大きさに比べて大きいので、固体処理剤Jの供
給量を多くしたり、固体処理剤Jの溶解速度を速くする
必要がある。
【0070】また、固体処理剤Jの供給量を多くした
り、固体処理剤Jの溶解速度を速くすると、泡の発生が
起こり易く、泡が発生すると、処理液の均一性が低下し
現像処理のムラが発生し、溶解の速度も低下し、従来の
濃縮液方式に比して、品質が劣化してしまう危険性があ
る。このため、泡発生防止手段300を用いて泡の発生
を防ぎ、また溶解を促進する。
【0071】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、さらに他の具体的な実施例を図14に示
す。
【0072】感光材料処理装置Aには、キャスター40
1を有する補充ユニット402が備えられる。この補充
ユニット402は運搬可能になっているが、感光材料処
理装置Aの側部に固定したものでも、あるいは着脱可能
に設けるものでも良い。
【0073】補充ユニット402には、複数個の固体処
理剤Jを収納したカートリッジ400がセットされる。
感光材料処理装置Aで処理液を作り、処理濃度を維持す
るためには、例えば1日3〜6kgの固体処理剤Jを溶
解する必要があり、相当量の固体処理剤Jを運搬、取り
付け、および、溶解槽への供給を行うため、感光材料処
理装置Aの脇に固定あるいは、着脱可能に補充ユニット
402を取り付ける。この補充ユニット402への固体
処理剤Jの補充は、カートリッジ式であり、固体処理剤
Jを収納したカートリッジ400が補充ユニット402
にセットされ、補充ユニット402はキャスター401
を有しており、例えば女性でも手軽に運べる。
【0074】補充ユニット402には、カートリッジ4
00を所定の供給位置に移動する移動手段403と、こ
の供給位置にセットされたカートリッジ400の複数個
の固体処理剤Jを溶解槽101へ供給する供給手段40
4とが備えられている。移動手段403は、図14
(b)に示すように、セットされたカートリッジ400
を上昇させる位置へ移動するベルト搬送手段405と、
この上昇させる位置へ移動されたカートリッジ400を
上昇させるエレベータ406からなっている。
【0075】供給手段404は、図14(c),(d)
に示すように、押出プレート407を有しており、この
押出プレート407の上側にカッター408が設けられ
ている。カートリッジ400の下側には対称位置に、ミ
シン目で切欠窓400aが設けられ、カートリッジ40
0がエレベータ406で上昇し、所定位置で停止してい
る時、そこで押出プレート407が作動してカートリッ
ジ400の切欠窓400aを破砕し、さらにカートリッ
ジ400をシールする袋409も同時に破砕して、内部
の固体処理剤Jを下側から1層ずつ平行移動せしめて、
溶解槽101へ落下させる。
【0076】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、さらに他の具体的な実施例を図15に示
す。
【0077】感光材料処理装置Aには、一方に補充ユニ
ット500が配置され、他方に回収ユニット501が配
置され、天板上に固体処理剤供給部502が配置されて
いる。補充ユニット500には、複数個の固体処理剤J
を収納したカートリッジ503がセットされ、このカー
トリッジ503を昇降手段504により上方位置へ移動
する。このカートリッジ503は、押出レバー505に
より天板上に配置したベルト搬送手段506上に送り、
ベルト搬送手段506により天板上に配置された固体処
理剤供給部502へカートリッジ503送り、複数の固
体処理剤Jを取り込み、この固体処理剤供給部502に
より固体処理剤Jを溶解槽へ供給する。複数個の固体処
理剤Jが取り出されたカートリッジ503は、ベルト搬
送手段506により回収ユニット501へ回収される。
【0078】感光材料処理装置Aでは、天板上から落下
方式で固体処理剤Jを補充この場合でも、相当量の固体
処理剤Jを供給するので、天板上のみに設置すると重さ
で、天板が曲がる危険性があり、固体処理剤Jの設置は
補充ユニット500により側壁で、この側壁に設けた補
充ユニット500の中で固体処理剤Jを上昇させて落下
させる。ここで全量を天板上へ上げてしまうと危険なの
で、少量ずつ上げることが望ましい。
【0079】また、感光材料処理装置Aには、一方に補
充ユニット600が配置され、補充ユニット600に固
体処理剤Jを収納したカートリッジ601がセットされ
ている。カートリッジ601の固体処理剤Jを加圧手段
602であるポンプの駆動によって固体処理剤Jを搬送
パイプ603により送り、直接固体処理剤Jを溶解槽へ
供給するようになっている。また、搬送パイプ603に
より送り、処理槽の上方を覆う天板上に配置された固体
処理剤供給部へ取り込むようにしてもよい。固体処理剤
Jは、固形でない場合でも、例えば顆粒や練り状態の場
合でも加圧手段602であるポンプによって送ることが
できる。
【0080】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の現像槽3、定着槽
4に適用され、さらに他の具体的な実施例を図17に示
す。
【0081】感光材料処理装置Aには、一方に補充ユニ
ット700が配置され、この補充ユニット700にブロ
ック状の固体処理剤Jがセットされる。例えば、円柱状
で、半径8cm、高さ20cmのブロック状の固体処理
剤Jが用いられる。補充ユニット700には、ブロック
状の固体処理剤Jを所定の供給位置に移動する移動手段
701と、この供給位置にセットされたブロック状の固
体処理剤Jを溶解槽101へ供給する供給手段702と
が備えられている。移動手段701は、ベルト703を
有しており、ブロック状の固体処理剤Jを移動する。供
給手段702は、昇降部704がアーム705を上下動
させ、このアーム705の爪705aをブロック状の固
体処理剤Jの芯穴J1に係合して持ち上げ、水平方向へ
回転して溶解槽101へ供給する。また、ブロック状の
固体処理剤Jは、細い円柱状のものを用い、これを4〜
5本液中に徐々に浸すようにして溶解量を制御するよう
にしてしてもよい。
【0082】ブロック状の固体処理剤Jは、図17
(b)に示すように、溶解部101に少しづつ処理液中
に入れ、あるいは全部を入れるようにしてもよい。この
ように、ブロック状の固体処理剤Jを用いているが、例
えば1〜10kgのブロック状の固体処理剤Jを用いる
と、大量処理の場合に有効である。少量を頻繁に供給L
て溶解させることに比鮫して、機械的の動作量も少な
く、したがって故障も騒音も少ない。しかも溶解が表面
から内部に向かうが溶解速度の制御を水流の調節や、撹
拌で行なう。撹拌手段の一例は、ブラシのような撹拌部
が回転する回転数を加減することによって、溶解速度を
制御することができる。
【0083】この発明の感光材料処理装置は、図1及び
図2の感光材料処理装置Aの処理槽の水洗槽5に適用さ
れ、他の具体的な実施例を図18に示す。
【0084】感光材料処理装置Aは、感光材料を処理す
る処理液が貯留される処理槽100と、処理された感光
材料を水洗する水洗液が貯留される水洗槽800と、こ
の水洗槽800と連通して供給されるアルカリ固体調整
剤J2を溶解させる溶解槽801と、この溶解槽801
へアルカリ固体調整剤J2を供給するアルカリ固体調整
剤供給部802と、感光材料の処理量、または水洗水の
PH値を検出する検出手段803と、この検出に応じて
アルカリ固体調整剤J2の供給量を制御する調整剤供給
制御部804とを備えている。
【0085】感光材料を処理する処理液が貯留される処
理槽100では、現像像、定着を行ない、水洗槽800
において感光材料に含まれたり付着している定着成分が
洗浄され、洗い落とされている。ところが、水洗槽80
0内では完全に洗い落とすことができず、微量の定着成
分が感光材料内に含まれ、スクイズ部に持ち込まれる。
そして、スクイズ部に持ち込まれた定着成分がスクイズ
ローラに転写、蓄積され、これにより濃度が上がってス
クイズ部でスクイズされる感光材料に再度転写され、ム
ラとなり、画質故障を起す。
【0086】従来は、そのため、スクイズ部内のスクイ
ズローラを再洗浄したり、定着成分が転写しにくいよう
にローラの接触角の調整を行なっていたが完全ではなか
ったが、アルカリ固体調整剤J2を供給することによっ
て定着成分を中和させ、感光材料の洗浄性能を高めるこ
とができる。
【0087】アルカリ固体調整剤J2は、例えばクエン
酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等を
錠剤にして構成される。
【0088】アルカリ2%水溶液での手水洗時間変化に
よる感光材料中のPH値を図19に示す。アルカリ固体
調整剤J2にクエン酸ナトリウムを用いることで、感光
材料が異なる場合にも定着成分を安定して中和させ、感
光材料の洗浄性能を高めることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項7記載の発明は、感光材料の単位時間当たりの処理量
に応じて固体処理剤の単位時間当たりの供給量を制御す
ることで、処理液の濃度を安定化させることができる。
また、大量の固体処理剤の供給を可能にすることで、感
光材料を大量に処理する場合でも処理液の濃度を安定化
させることができる。
【0090】請求項8乃至請求項16記載の発明は、大
量の固体処理剤を溶解させる場合に、自然溶解では処理
液の濃度が安定しないので、感光材料の単位時間当たり
の処理量に応じて固体処理剤の溶解速度を制御すること
で、処理液の濃度を安定化させることができる。
【0091】請求項17及び請求項18記載の発明は、
溶解槽に固体処理剤の溶解によって生じる泡の発生を防
止することで、処理液の均一性を向上させ、現像処理の
ムラを防止し、かつ溶解の速度も向上させることができ
る。
【0092】請求項19乃至請求項21記載の発明は、
大量の固体処理剤の供給を可能にすることで、感光材料
を大量に処理する場合でも処理液の濃度を安定化させる
ことができる。
【0093】請求項22及び請求項23記載の発明は、
アルカリ固体調整剤を溶解させることで、水洗液のアル
カリ度安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置の構成図である。
【図2】画像形成装置の構成図である。
【図3】感光材料処理装置の具体的な実施例の構成図で
ある。
【図4】感光材料処理装置の他の固体処理剤の供給制御
の実施例の構成図である。
【図5】感光材料処理装置の他の固体処理剤の供給制御
の実施例の構成図である。
【図6】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構成
図である。
【図7】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構成
図である。
【図8】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構成
図である。
【図9】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構成
図である。
【図10】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図11】感光材料処理装置の他の固体処理剤の溶解速
度制御の実施例の構成図である。
【図12】感光材料処理装置の他の固体処理剤の溶解速
度制御の実施例の構成図である。
【図13】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図14】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図15】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図16】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図17】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図18】感光材料処理装置の他の具体的な実施例の構
成図である。
【図19】アルカリ2%水溶液での手水洗時間変化によ
る感光材料中のPH値を示す図である。
【符号の説明】
100 処理槽 101 溶解槽 102 固体処理剤供給部 103 供給制御部 J 固体処理剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−208215(JP,A) 特開 平6−19102(JP,A) 特開 平6−51453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06 G03C 5/26 520 G03D 3/13 G03D 13/02

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料を処理する処理液が貯留される処
    理槽と、この処理槽と連通し供給される固体処理剤を溶
    解させる溶解槽と、この溶解槽へ前記固体処理剤を供給
    する固体処理剤供給部と、前記感光材料の単位時間当た
    りの処理量に応じて前記固体処理剤の単位時間当たりの
    供給量を制御する供給制御部とをえ、 さらに、複数個の固体処理剤を収納したカートリッジが
    キャスターを有する補充ユニットにセットし、 この補充ユニットに、前記カートリッジを所定の供給位
    置に移動する移動手段と、この供給位置にセットされた
    前記カートリッジの複数個の固体処理剤を前記溶解槽へ
    供給する供給手段とを備えることを特徴とする感光材料
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記供給制御部は、前記感光材料の処理状
    態を検出する検出手段からの検出に基づき前記感光材料
    の単位時間当たりの処理量に応じて前記固体処理剤の単
    位時間当たりの供給量を制御することを特徴とする請求
    項1記載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】前記感光材料の処理状態として、間欠処理
    と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の
    前記固体処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、し
    かも間欠処理から連続処理への切換時に前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を前記連続処理時の単位時間
    当たりの供給量より多くしたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】前記感光材料の処理状態として、間欠処理
    と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の
    前記固体処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、し
    かも連続処理から間欠処理への切換時に前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を前記間欠処理時の単位時間
    当たりの供給量より少なくしたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】前記感光材料の処理状態として、間欠処理
    と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の
    前記固体処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、し
    かも間欠処理から連続処理への切換時に前記固体処理剤
    の供給開始を前記感光材料の搬送開始より所定時間早く
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の感
    光材料処理装置。
  6. 【請求項6】前記感光材料の処理状態として、間欠処理
    と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理剤
    の単位時間当たりの供給量を少なく、前記連続処理時の
    前記固体処理剤の単位時間当たりの供給量を多くし、し
    かも連続処理から間欠処理への切換時に前記固体処理剤
    の供給開始を前記感光材料の搬送開始より所定時間遅く
    したことを特徴とする請求項1及び請求項2、または請
    求項5のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  7. 【請求項7】供給動作毎の前記固体処理剤の量を制御す
    ることによって、前記感光材料の単位時間当たりの処理
    量によって変化させることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】前記固体処理剤を強制的に溶解させる強制
    的溶解手段と、前記感光材料の単位時間当たりの処理量
    に応じて前記固体処理剤の溶解速度を前記強制的溶解手
    段を制御して制御する溶解制御部とを備えることを特徴
    とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
  9. 【請求項9】前記溶解制御部は、前記感光材料の処理状
    態を検出する検出手段からの検出に基づき前記感光材料
    の単位時間当たりの処理量に応じて前記固体処理剤の溶
    解速度を制御することを特徴とする請求項8記載の感光
    材料処理装置。
  10. 【請求項10】前記強制的溶解手段は、前記溶解槽の液
    流を変化させ、または液に与える振動を変化させること
    を特徴とする請求項8または請求項9記載の感光材料処
    理装置。
  11. 【請求項11】前記処理槽の感光材料の搬送方向に対し
    て直交する方向に複数の濃度センサを備え、この濃度セ
    ンサからの濃度情報に基づき前記固体処理剤の溶解速度
    を制御することを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の感光材料処理装置。
  12. 【請求項12】前記強制的溶解手段は、前記溶解槽へ供
    給される固体処理剤の表面積を変化させることを特徴と
    する請求項8または請求項9記載の感光材料処理装置。
  13. 【請求項13】前記感光材料の処理状態として、間欠処
    理と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理
    剤の溶解速度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤
    の溶解速度を速くし、しかも間欠処理から連続処理への
    切換時に前記固体処理剤の溶解速度を前記連続処理時の
    溶解速度より速くしたことを特徴とする請求項8乃至請
    求項12のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  14. 【請求項14】前記感光材料の処理状態として、間欠処
    理と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理
    剤の溶解速度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤
    の溶解速度を速くし、しかも連続処理から間欠処理への
    切換時に前記固体処理剤の溶解速度を前記間欠処理時の
    溶解速度より遅くしたことを特徴とする請求項8乃至請
    求項13のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  15. 【請求項15】前記感光材料の処理状態として、間欠処
    理と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理
    剤の溶解速度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤
    の溶解速度を速くし、しかも間欠処理から連続処理への
    切換時に前記固体処理剤の溶解速度制御を前記感光材料
    の搬送開始より所定時間早く開始したことを特徴とする
    請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の感光材料処
    理装置。
  16. 【請求項16】前記感光材料の処理状態として、間欠処
    理と連続処理とを有し、前記間欠処理時の前記固体処理
    剤の溶解速度を遅く、前記連続処理時の前記固体処理剤
    の溶解速度を速くし、しかも連続処理から間欠処理への
    切換時に前記固体処理剤の溶解速度制御を前記感光材料
    の搬送開始より所定時間遅く開始したことを特徴とする
    請求項8乃至請求項13のいずれかに記載の感光材料処
    理装置。
  17. 【請求項17】前記溶解槽に泡の発生を防止する泡発生
    防止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項
    16のいずれかに記載の感光材料処理装置。
  18. 【請求項18】前記泡発生防止手段として、超音波を発
    生する超音波発生手段または低周波数を発生する低周波
    数発生手段、あるいは前記固体処理剤に混入された消泡
    剤により構成したことを特徴とする請求項17記載の感
    光材料処理装置。
  19. 【請求項19】複数個の固体処理剤を収納したカートリ
    ッジがキャスターを有する補充ユニットにセットし、こ
    の補充ユニットにセットされた前記カートリッジを昇降
    手段により上方位置へ移動し、このカートリッジの複数
    個の固体処理剤を前記処理槽の上方を覆う天板上に配置
    された前記固体処理剤供給部へ取り込み、この固体処理
    剤供給部により固体処理剤を溶解槽へ供給するようにな
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれ
    かに記載の感光材料処理装置。
  20. 【請求項20】固体処理剤を収納したカートリッジがキ
    ャスターを有する補充ユニットにセットし、この補充ユ
    ニットにセットされた前記カートリッジの固体処理剤を
    加圧手段の駆動によって固体処理剤を前記処理槽の上方
    を覆う天板上に配置された前記固体処理剤供給部へ取り
    込み、または直接固体処理剤を溶解槽へ供給するように
    なしたことを特徴とする請求項1乃至請求項19のいず
    れかに記載の感光材料処理装置。
  21. 【請求項21】ブロック状の固体処理剤を収納したカー
    トリッジがキャスターを有する補充ユニットにセット
    し、この補充ユニットに、前記ブロック状の固体処理剤
    を所定の供給位置に移動する移動手段と、この供給位置
    にセットされた前記ブロック状の固体処理剤を前記溶解
    槽へ供給する供給手段とを備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項18のいずれかに記載の感光材料処理装
    置。
  22. 【請求項22】感光材料を処理する処理液が貯留される
    処理槽と、処理された感光材料を水洗する水洗液が貯留
    される水洗槽と、この水洗槽と連通して供給されるアル
    カリ固体調整剤を溶解させる溶解槽と、この溶解槽へ前
    記アルカリ固体調整剤を供給するアルカリ固体調整剤供
    給部とを備えることを特徴とする感光材料処理装置。
  23. 【請求項23】前記感光材料の処理量、または水洗水の
    PH値を検出する検出手段と、この検出に応じて前記ア
    ルカリ固体調整剤の供給量を制御する調整剤供給制御部
    とを備えることを特徴とする請求項22記載の感光材料
    処理装置。
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