JP3432618B2 - プロセッサーシステム - Google Patents

プロセッサーシステム

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JP3432618B2
JP3432618B2 JP31059994A JP31059994A JP3432618B2 JP 3432618 B2 JP3432618 B2 JP 3432618B2 JP 31059994 A JP31059994 A JP 31059994A JP 31059994 A JP31059994 A JP 31059994A JP 3432618 B2 JP3432618 B2 JP 3432618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像露光された感光材
料を処理液に浸漬して現像処理するプロセッサーシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】銀塩写真の分野においては、ネガフィル
ム等の原稿に記録された画像を、印画紙等の他の感光材
料へ露光した後、この感光材料を現像液(発色現像
液)、定着液(漂白定着液)等の処理液によって現像処
理して写真プリントを得るようになっている。このよう
なネガフィルムに記録された画像を印画紙へ露光するプ
リンタ(露光装置)と、画像露光された印画紙をプロセ
ッサー(現像装置)とを一体にしたものにプリンタプロ
セッサーがある。ミニラボ等に用いられるプリンタプロ
セッサーでは、主にEサイズ又はLサイズの定型サイズ
へのプリントを迅速に行うように設定されている。
【0003】近年、画像処理の多様化に伴って、種々の
プリント処理の要求が高まっている。このような要求に
は、例えば定型サイズ(Eサイズ/Lサイズ)と異なる
サイズの印画紙にネガフィルムに記録されている画像を
縮小、拡大して露光する等の要求に加えて、感光材料と
しては、ネガ型の印画紙のみならずポジ型の印画紙、O
HP(over headprojector)用のフィルムやデジタルプ
リント用の感光材料(印画紙)等の種々の感光材料が用
いられるようになっている。ミニラボ等においても、こ
のような種々のプリント処理が要求されている。
【0004】画像露光された感光材料を現像処理するプ
ロセッサーでは、感光材料の種類、サイズに応じて、感
光材料を搬送する搬送手段、感光材料を処理する処理液
及びそれぞれの処理液が適切な処理能力を維持するよう
にしなければならない。このため、使用する感光材料等
に合わせて複数のプロセッサーを備える必要が生じてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
プロセッサーを設けた場合、広い設置スペースを必要と
する共に、それぞれを個別に操作する必要があるため
に、現像処理が複雑化してしまう。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、設置スペースを広げることなく種々の感光材料
の処理を可能とするプロセッサーシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプロセッ
サーシステムは、画像露光された感光材料を連続して配
置された複数の処理槽のそれぞれに貯留している処理液
に順に浸漬して現像処理するプロセッサーシステムであ
って、前記処理槽のそれぞれに複数の処理条件の異なる
搬送ラックを設けて、装置内に前記感光材料を搬送する
複数の搬送路を形成していることを特徴とする。
【0008】請求項2に係るプロセッサーシステムは、
請求項1のプロセッサーシステムであって、前記複数の
搬送路の中に前記感光材料の搬送速度又は何れかの処理
槽内での搬送長さが異なる搬送ラックを含むことを特徴
とする。
【0009】請求項3に係るプロセッサーシステムは、
画像露光された感光材料を連続して配置された複数の処
理槽のそれぞれに貯留している処理液に順に浸漬して現
像処理するプロセッサーシステムであって、前記処理槽
のそれぞれに処理条件が同じか又は異なる複数の搬送ラ
ックを設けて、装置内に前記感光材料を搬送する複数の
搬送路を形成すると共に、前記処理槽の一部に仕切りを
設けて前記搬送路の一部を区画し、前記感光材料を異な
る処理条件で処理可能としたことを特徴とする。
【0010】請求項4に係るプロセッサーシステムは、
請求項2又は請求項3のプロセッサーシステムであっ
て、前記処理槽の内部で複数の搬送ラックのそれぞれの
搬送長さに合わせて槽の深さを変えていることを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載のプロセッサーシステ
ムでは、装置内に処理条件の異なる複数の搬送ラック
設けて、それぞれで感光材料を搬送しながら現像処理す
る。これによって、同一の処理液を用いて互いの処理が
干渉することなく、複数の感光材料を異なる処理条件で
並行して処理することができる。
【0012】このように、装置内に処理条件の異なる
数の搬送ラックを設けて、同じ処理液によって感光材料
異なる処理条件で処理することにより、装置の設置ス
ペースを広げることなく、また、内部を複雑化させるこ
となく、複数のプロセッサーを配置したのと同等の処理
能力を確保することができる。
【0013】請求項2に記載のプロセッサーシステムで
は、搬送速度又は搬送長さが異なる複数の搬送ラック
設けており、これによって、感光材料を処理液中に浸漬
している時間(処理時間)を変えることができる。これ
によって、任意の処理液中での処理時間の異なる感光材
料を、並行に処理することができる。
【0014】処理時間の変更は、処理液中での搬送路の
長さ(パス長)ないし搬送速度を変える方法があり、何
れか一方又はパス長と搬送速度の双方を変えればよい。
これによって、同一の処理液で処理できるが処理時間が
異なるために同一の装置で処理することができなかった
感光材料の並行処理が可能となる。
【0015】本発明の請求項3に記載のプロセッサーシ
ステムでは、処理槽の一部を区画し、処理槽のそれぞれ
に処理条件が同じか又は異なる複数の搬送ラックを設
、感光材料の処理条件を変えている。これによって、
一部の処理液が異なるために、別々の装置で処理してい
た感光材料の並行処理が可能となる。
【0016】このプロセッサーシステムでは、区画した
処理槽のそれぞれに異なる処理液を貯留してもよく、ま
た、仕込み液(最初に貯留する処理液;母液)が同一で
あっても、補充液(濃度、添加物の有無)、補充液の量
ないし感光材料を最適に処理できる温度が異なるもので
あってもよい。このような処理条件は、感光材料に応じ
て設定する必要があるが、このような、異なる処理条件
で処理する必要のある感光材料の並行処理が可能とな
る。
【0017】請求項4に記載のプロセッサーシステムで
は、同一の処理槽の内部で、配置された搬送ラックの搬
送長さ(パス長)に応じて槽の深さを変えている。パス
長の短い搬送ラックは、搬送ラックの高さも小さくな
り、この搬送ラックの高さに合わせて槽の深さを変えて
いる。これによって、槽の容量を小さくして必要以上の
処理液を貯留する必要がないようにしている。これによ
って、処理液の使用量を抑えることができると共に、処
理液を感光材料を処理するための最適な温度範囲に維持
するためのヒータの容量等も小さくして、装置のランニ
ングコストの上昇を抑えることができる。
【0018】例えば、処理条件(処理時間)が同じで異
なる大きさの感光材料を処理するために複数の搬送手段
を設け、頻繁に処理する必要のある感光材料に対応させ
た搬送手段のパス長を長くすると共に搬送速度を速く
し、この感光材料を迅速に処理するようにし、処理頻度
の少ない大きさの感光材料を処理するときには、短いパ
ス長で搬送速度を低くして処理することにより、装置の
ランニングコストの上昇を抑えることができる。
【0019】なお、本発明は、ポジ型、ネガ型の印画紙
及びフィルム等の銀塩写真の分野に用いられる種々の感
光材料の処理に適用することができ、処理条件が合えば
印画紙とフィルム等の異なる感光材料の並行処理を行う
ことができる。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕図1及び図2には、本発明の実施例1に適
用したプロセッサーシステム10が示されている。この
プロセッサーシステム10は、例えば種々の感光材料に
画像露光を行う図示しないプリントシステム(露光装
置)の後流側に設けられ、この露光装置によって画像露
光された感光材料(例えば印画紙、以下「印画紙12」
と言う)を連続して現像処理し、写真プリントを得るミ
ニラボ等に用いることができる。
【0021】図1に示されるように、このプロセッサー
システム10は、印画紙12を複数の処理液に順次浸漬
して処理する処理液処理部14と、処理液処理部14で
処理された感光材料を乾燥処理する乾燥部16を備えて
いる。処理液処理部14には、発色現像液を貯留する発
色現像槽18、漂白定着液を貯留する漂白定着槽20及
びそれぞれに水洗水を貯留する第1、第2水洗槽22、
24が設けられている(以下総称するときは「処理槽」
と言う)。
【0022】処理液処理部14のそれぞれの処理槽に
は、印画紙12の搬送幅方向の一端側に搬送ラック26
A、28A、30A、32Aが設けられており、例えば
Eサイズ及びLサイズ幅の印画紙12Aを搬送する搬送
路が形成されている。また、それぞれの処理槽の幅方向
の他端部には、搬送ラック26B、28B、30B、3
2Bが設けられ、印画紙12Aと異なる幅サイズの印画
紙12B(例えば8×10サイズのシート状の印画紙)
を搬送する搬送路が形成されている。
【0023】これによって、処理液処理部14では、同
一の処理液で印画紙12Aを搬送して処理するプロセッ
サー部34と印画紙12Bを搬送して処理するプロセッ
サー部36が一体に設けられた構成となっている。な
お、それぞれの搬送ラック26A〜32Bは、一対の側
板の間に図示しない多数のローラが掛け渡れており、こ
れらのローラが回転駆動して印画紙12を搬送するよう
になっている。
【0024】一方、図2に示されるように、処理液処理
部14には、発色現像槽18、漂白定着槽20及び第
1、第2水洗槽22、24のそれぞれに貯留している処
理液を循環させて均一に攪拌する循環装置40が設けら
れている。循環装置40には、発色現像液、漂白定着
液、水洗水のそれぞれを循環させる循環ポンプ42A、
42B、42C、42Dを備え、これらが制御装置44
に接続されている。これらの循環ポンプ42A〜42D
は、各処理槽内の底部から吸引した処理液を、各処理槽
の上部に戻して、処理槽内の処理液を攪拌するようにな
っている。なお、循環ポンプ42A〜42Dは、同一の
駆動源によって駆動してもよく、また、別々に駆動源を
備えたものであってもよい。
【0025】また、発色現像槽18、漂白定着槽20及
び第1、第2水洗槽22、24のそれぞれには、ヒータ
46A、46B、46C、46D及び温度センサ48
A、48B、48C、48Dが設けられており、貯留し
ている処理液を加熱して所定の温度範囲に維持してい
る。
【0026】このため、発色現像槽18、漂白定着槽2
0及び第1、第2水洗槽22、24内の発色現像液、漂
白定着液及び水洗水は、均一に攪拌されて印画紙12を
最適な品質で処理できる所定の温度範囲に維持されてい
る。なお、ヒータ46A〜46Dに相当する加熱手段を
循環装置40に設けて、それぞれの処理液を循環しなが
ら所定の温度範囲となるように加熱するようにしてもよ
い。
【0027】また、処理液処理部14には、発色現像液
用及び漂白定着液用の補充液を貯留する補充液タンク5
0A、50Bが設けられている。発色現像槽18、漂白
定着槽20には、印画紙12の処理量(例えば印画紙1
2A、12Bの処理した長さから求めた処理面積等)に
応じて補充液タンク50A、50Bから補充液ポンプ5
2A、52Bの駆動によって補充液が供給されるように
なっている。なお、発色現像槽18、漂白定着槽20へ
の補充液と共に希釈用の水を供給するようにしてもよ
く、補充液の供給によって発色現像槽18、漂白定着槽
20で余剰となった処理液は、図示しないオーバーフロ
ー管を介して排出される。
【0028】また、第2水洗槽24には、図示しない給
水手段によって水洗水が供給され、第1水洗槽22に
は、所謂カスケード方式によって給水が行われる。すな
わち、第2水洗槽24で余剰となった水洗水が、第1水
洗槽22へオーバーフローして供給されるようになって
おり、第1水洗槽22で余剰となった水洗水は、第1水
洗槽22からオーバーフローして排出される。
【0029】一方、乾燥部16には、図示しないヒータ
と乾燥ファンとによって発生された所定温度の温風(乾
燥風)が供給されるようになっており、印画紙12A、
12Bは、この温風が吹き付けられながら搬送されて乾
燥処理される。なお、乾燥部16には、プロセッサー部
34、36のそれぞれによって処理された印画紙12
A、12Bを別々に搬送する図示しない乾燥ラックが設
けられており、印画紙12A、12Bがそれぞれ別々に
この乾燥ラックによって搬送されながら乾燥処理され
る。
【0030】プロセッサーシステム10では、これらの
搬送ラック26A〜32B及び図示しない乾燥ラック
は、同一の駆動源(図示省略)によって駆動され、印画
紙12を略一定の速度で迅速に搬送するようになってい
る。これによって、プロセッサー部34、36では、印
画紙12A、12Bのそれぞれを略同一の処理条件(例
えば各処理液に浸漬している時間等)で処理できるよう
になっている。
【0031】次に本実施例の作用を説明する。このプロ
セッサーシステム10では、画像露光されたEサイズ/
Lサイズ幅の印画紙12Aが、図示しないプリントシス
テム(露光装置)から処理液処理部14の一方のプロセ
ッサー部34に送り込まれると、この印画紙12Aを搬
送ラック26A、28A、30A、32Aによって順次
搬送する。これによって、印画紙12Aは、発色現像
液、漂白定着液、水洗水に順に浸漬されて現像処理が施
される。現像処理の終了した印画紙12Aは、処理液処
理部14から乾燥部16へ送り込まれ、乾燥部16内で
所定温度に加熱された温風(乾燥風)が吹き付けられて
乾燥処理される。
【0032】このようにプロセッサーシステム10で
は、画像露光された印画紙12Aを処理液処理部14の
プロセッサー部34と乾燥部16を迅速に搬送して、E
サイズ/Lサイズの写真プリントとして仕上げて排出し
ている。
【0033】一方、印画紙12Aと異なるサイズの印画
紙12Bは、図示しない露光装置によって画像露光され
ると、プロセッサーシステム10の中のプロセッサー部
36へ送り込まれる。プロセッサー部36では、この印
画紙12Bを搬送ラック26B、28B、30B、32
Bによって搬送しながら、発色現像液、漂白定着液、水
洗水に順に浸漬して現像処理した後、乾燥部16で乾燥
処理して、写真プリントとして仕上げる。
【0034】このように、プロセッサーシステム10で
は、各処理槽に搬送ラック26A〜32A及び搬送ラッ
ク26B〜32Bを設けてプロセッサー部34、36を
構成しているため、幅サイズの異なる印画紙12A、1
2Bのそれぞれを並行して迅速に処理することができ、
互いの処理が干渉することがない。
【0035】また、プロセッサー部34、36では、種
類の同じ印画紙12A、12Bを処理しているため、印
画紙12A、12Bを処理するための処理液が同じでよ
く、各処理液の温度制御、循環及び補充液の補充等の制
御を単一サイズの感光材料を処理する装置と同様に行う
ことができ、簡単な構成となっている。
【0036】したがって、感光材料の幅寸法に合わせて
別々の現像装置(プロセッサー)を準備する必要がな
く、省スペースで複数の感光材料を処理することができ
ると共に、複数の感光材料を同時に処理できるにも拘ら
ず、装置の操作及び補充液の管理等のメンテナンスが極
めて簡単に行うことができる。
【0037】このような、本実施例のプロセッサーシス
テム10は、複数の露光装置又は、複数のサイズの印画
紙12に画像露光する露光装置に隣接して設けることに
より、印画紙12の効率的な現像処理を可能とすること
ができる。
【0038】〔実施例2〕図3及び図4には、本発明の
実施例2に適用したプロセッサーシステム60が示され
ている。なお、実施例2においては、実施例1と同一の
部品には、同一の符号を付与してその説明を省略してい
る。
【0039】図3に示されるプロセッサーシステム60
の処理液処理部62には、発色現像槽64、漂白定着槽
66及び第1、第2水洗槽68、70が処理槽として備
えられている。この処理液処理部62では、発色現像槽
64〜第2水洗槽70に設けられた搬送ラック72A、
74A、76A、78Aによって印画紙12Aを搬送し
て処理するプロセッサー部80が構成され、また、それ
ぞれの処理槽に搬送ラック72A〜78Aに並べて搬送
ラック72B、74B、76B、78Bが設けられ、搬
送ラック72B〜78Bによってプロセッサー部82が
構成されている。
【0040】このプロセッサー部82では、プロセッサ
ー部80で処理できない印画紙12Cを処理するように
なっている。なお、この印画紙12Cは、プロセッサー
部82で処理する感光材料の一例を示すものであり、プ
ロセッサー部82では、印画紙12Aと処理時間が同じ
でも大きさが異なるものや、印画紙12Aと処理時間の
異なる感光材料を処理できるようにしている。
【0041】図4に示されるよに、発色現像槽64、漂
白定着槽66及び第1、第2水洗槽68、70のそれぞ
れは、プロセッサー部82側の底浅となっており、この
底の浅さに合わせた搬送ラック72B、74B、76
B、78Bが配置されている。すなわち、プロセッサー
部82を構成するための搬送ラック72B〜78Bのそ
れぞれは、プロセッサー部80を構成する搬送ラック7
2A〜78Aより搬送路の長さ(パス長)が短くされて
いる。
【0042】図3に示されるように、プロセッサー部8
0の搬送ラック72A〜78A及び乾燥部16A内のプ
ロセッサー部80側の乾燥ラック16Aには、一定速度
で駆動する駆動モータ84からの駆動力が伝達されるよ
うになっており、プロセッサー部80は、印画紙12A
を一定速度で搬送しながら迅速に処理するように設定さ
れている。
【0043】また、プロセッサー部82の搬送ラック7
2B〜78B及び乾燥部16の乾燥ラック16Bには、
駆動モータ86の駆動力が伝達されるようになってい
る。この駆動モータ86は、駆動速度を任意に設定する
ことができ、例えば、図示しない操作パネルのキー操作
等によって設定した速度で駆動するようになっている。
これによって、プロセッサー部82では、印画紙12C
を設定した任意の速度で搬送して処理するようになって
いる。
【0044】このプロセッサー部82での搬送速度、す
なわち、駆動モータ86の駆動速度は、印画紙12Cを
最適な状態で処理できるように、処理する印画紙12C
に必要な処理時間に合わせて設定される。なお、乾燥ラ
ック16Bの搬送路長も乾燥ラック16Aの搬送路長と
異なるようにして乾燥時間が最適となるように設定して
もよい。
【0045】なお、プロセッサーシステム60の発色現
像槽64、漂白定着槽66及び第1第2水洗槽68、7
0には、ヒータ46A〜D、温度センサ48A〜48
D、循環装置40及び補充液補充機構(補充タンク50
A、50B、補充液ポンプ52A、52Bが設けられ
(いずれも図示省略)ており、印画紙12A、12Cを
最適な状態で処理できるようになっている。
【0046】このように構成されたプロセッサーシステ
ム60では、上流側の図示しない露光装置で露光された
印画紙12Aが、プロセッサー部80へ送り込まれる
と、搬送ラック72A〜78Aによって迅速に搬送しな
がら発色現像液、漂白定着液、水洗水に順次浸漬して現
像処理した後に、乾燥部16で乾燥処理して仕上がるよ
うになっている。すなわち、プロセッサー部80では、
印画紙12Aを一定速度で搬送しながら、連続して処理
している。
【0047】また、プロセッサーシステム60では、画
像露光された印画紙12Cがプロセッサー部82へ送り
込まれると、この印画紙12Cを搬送ラック72B〜7
8Bによって予め設定された速度で搬送しながら、発色
現像液、漂白定着液、水洗水に浸漬して処理した後、乾
燥部16で乾燥処理する。
【0048】このプロセッサー部82での印画紙12C
の搬送速度は、任意に変えることができるため、印画紙
12Aと処理条件(処理時間)の異なる如何なる印画紙
12Cを、最適な状態で処理できる。また、印画紙12
Aと処理時間が同じでもプロセッサー部80で処理でき
ない大きさであっても現像処理することができる。
【0049】このように、プロセッサーシステム60で
は、処理時間の異なる感光材料(例えば印画紙12A、
12C)を、互いの処理が干渉することなく並行して現
像処理することができる。また、一方のプロセッサー部
80では、同一の印画紙12Aを迅速に処理することが
でき、また、他方のプロセッサー部82では、処理する
印画紙12Cに応じて、その都度処理時間を変更して、
それぞれを最適な状態で処理することができる。
【0050】このとき、発色現像液、漂白定着液、水洗
水等の各処理液は、単一の装置と同様に処理性能が維持
されており、これによって、処理時間の異なる複数の感
光材料の処理を極めて容易にすることができる。また、
各処理槽の深さを変えることにより、各処理槽の容量を
必要以上に大きくする必要がなく、必要以上に多量の処
理液を各処理槽に貯留させることによる装置のランニン
グコストの上昇を防止することができる。
【0051】このような、プロセッサーシステム60
は、同一の処理液で処理することができるが処理時間を
変える必要のある感光材料に画像露光する露光装置又は
複数の露光装置の後流側に設けることにより、効率的な
感光材料の処理を可能とすることができる。また、処理
頻度の少ない感光材料を処理するときに、搬送ラック7
2B〜78Bのパス長を短くして搬送ラック72B〜7
8Bを搬送ラック72A〜78Aより小さくして、この
搬送ラック72B〜78Bを収容する部分の槽の深さを
浅くすることにより、各処理槽に貯留する処理液の量を
抑える。これによって、より効率的に装置のランニング
コストの上昇を抑えることができる。
【0052】なお、印画紙12Aと印画紙12Cの処理
時間を変える方法としては、各処理槽内のパス長を同じ
にして搬送速度のみを変えるようにしてもよいが、プロ
セッサー部82で印画紙12Cの処理量が少ないときに
は、パス長を短くして搬送ラック72B〜78Bを小さ
くして、これらの搬送ラック72B〜78Bを配置する
各処理槽の底を浅くすれば、各処理槽に貯留している処
理液の量を必要以上に多くする必要がなくなる。
【0053】〔実施例3〕図5及び図6には、本発明の
実施例3に適用したプロセッサーシステム100が示さ
れている。なお、実施例3では、実施例1又は実施例2
と同一の部品には同一の符号を付与してその説明を省略
している。
【0054】図5に示されるように、プロセッサーシス
テム100は、発色現像液を貯留した発色現像槽10
2、漂白定着液を貯留した漂白定着槽104及び第1、
第2水洗槽68、70によって構成された処理液処理部
106と、乾燥部16を備えている。この処理液処理部
106の発色現像槽102、漂白定着槽104のそれぞ
れは、中央部に設けられた仕切り壁108A、108B
によって複数に分割されている。なお、本実施例では、
一例として発色現像槽102A、102Bと漂白定着槽
104A、104Bとに分割している。
【0055】発色現像槽102A、102B、漂白定着
槽104A、104Bのそれぞれには、搬送ラック72
A、72B、74A、74Bが配置されている。また、
第1、第2水洗槽68、70には、搬送ラック76A、
76B、78A、78Bが設けられており、発色現像槽
102A、漂白定着槽104A及び第1、第2水洗槽6
8、70の間でプロセッサー部110が構成され、発色
現像槽102B、漂白定着槽104B及び第1、第2水
洗槽68、70の間でプロセッサー部112が構成され
ている。
【0056】プロセッサー部110の各搬送ラック72
A〜78Aには、駆動モータ84から駆動力が伝達され
るようになっており、これによって、プロセッサー部1
10では、印画紙12Aを迅速に搬送して現像処理でき
るようになっている。
【0057】また、プロセッサー部112の各搬送ラッ
ク72B〜78Bには、駆動モータ86からの駆動力が
伝達されるようになっている。このプロセッサー部11
2では、印画紙12Aと異なる処理液(発色現像液、漂
白定着液等)で処理する感光材料や母液が同一であるが
補充液の異なる処理液等の処理状態では実質的に成分の
異なる処理液や、最適に処理するときの処理液温度等の
処理条件が異なる処理液が貯留できるようになってい
る。なお、以下の実施例3では、このプロセッサー部1
12で処理される感光材料を印画紙12Dとして説明す
る。
【0058】図6に示されるように、プロセッサー部1
10の発色現像槽102A、漂白定着槽104A及び第
2水洗槽68、70では、循環装置40によって各処理
液の循環が行われると共に、ヒータ46A〜46D、温
度センサ48A〜48Dによって所定の温度範囲に維持
されている、また、発色現像槽102A及び漂白定着槽
104Aには、補充液ポンプ52A、52Bによって印
画紙12Aの処理に応じて補充液の補充が行われるよう
になっている。
【0059】また、プロセッサー部112の発色現像槽
102B及び漂白定着槽104Bには、循環装置114
として設けられた循環ポンプ116A、116Bによっ
て処理液の循環が行われ、ヒータ118A、118Bと
温度センサ120A、120Bによって所定の温度範囲
に維持されるようになっている。さらに、発色現像槽1
02B、漂白定着槽104Bには、補充液ポンプ122
A、122Bによって例えば印画紙12Dの処理量に応
じて補充液タンク124A、124Bから補充液が供給
されるようになっている。
【0060】このように構成されたプロセッサーシステ
ム100では、画像露光された印画紙12Aがプロセッ
サー部110へ送り込まれると、この印画紙12Aを搬
送ラック72A〜78Aによって搬送しながら、発色現
像槽102A内の発色現像液、漂白定着槽104A内の
漂白定着液及び第1、第2水洗槽68、70内の水洗水
に順次浸漬して処理液処理した後に、乾燥部16で乾燥
処理して、写真プリントとして仕上げる。
【0061】また、プロセッサーシステム100では、
画像露光の終了した印画紙12Dが図示しない露光装置
からプロセッサー部112へ送り込まれると、この印画
紙12Dを搬送ラック72B〜78Bによって搬送しな
がら、発色現像槽102B内の発色現像液、漂白定着槽
104B内の漂白定着液及び第1、第2水洗槽68、7
0内の水洗水に順次浸漬して処理液処理した後に、乾燥
部16で乾燥処理して仕上げる。
【0062】このよに、プロセッサーシステム100で
は、実質的に異なる処理液、処理条件で印画紙12A。
12Dのそれぞれを最適な状態に仕上げることができ
る。このとき、単に別々のプロセッサー部110、11
2を一体にするのではなく、供給できる部分を供給させ
ることにより、省スペースでかつ構成を簡略にでき、感
光材料の現像処理を行うための操作が容易となる。
【0063】なお、実施例1乃至実施例3では、図示し
ない露光装置によって画像露光された感光材料を連続し
て処理するプロセッサーシステムについて説明したが、
これは本発明の構成を限定するものではない。
【0064】例えば、実施例1乃至実施例3では、処理
液として発色現像液、漂白定着液、水洗水を用いたが、
これに限らず、現像液、漂白液、定着液、安定浴液、リ
ンス液等の感光材料に合わせた種々の処理液を用いて構
成することができる。
【0065】また、本実施例では、感光材料として印画
紙を処理するように説明したが、本発明が適用されるプ
ロセッサーシステムでは、印画紙に限らず、フィルム等
の種々の感光材料を処理するものに適用でき、また、こ
れらの感光材料はネガ型であってもよく、ポジ型であっ
てもよい。このような種々の感光材料を効率の良い構成
で最適に処理できるようにしたものであれば良い。
【0066】また、本発明は、ネガフィルム等の撮影等
によって画像露光された感光材料を現像処理するフィル
ム用プロセッサーと、このフィルムプロセッサーで現像
処理されたネガフィルムに記録されている画像を印画紙
等の感光材料へ露光する露光部と、この露光部によって
画像露光された印画紙を現像処理する印画紙用プロセッ
サーとを一体にした写真処理装置において、印画紙用プ
ロセッサーとフィルム用プロセッサーのそれぞれに適用
することができる。これによって、異なるフィルムの処
理と共に、このフィルムに記録さた画像に応じて露光さ
れた異なる種類の感光材料を一体で処理することができ
る。
【0067】また、フィルム用プロセッサーと印画紙用
プロセッサーを一体とすることにより、単一の処理液処
理部と露光装置によって上記写真処理装置を構成するこ
とができる。
【0068】このように本発明は、種々の構成とするこ
とができ、これによって、多様化された種々の画像処理
の要求に応じた最適なプロセッサーシステムを省スペー
スで構成することができると共に、現像処理の操作が容
易となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のプロセッサ
ーシステムでは、所望の処理条件で複数の感光材料を並
行して処理することができる。このとき、同一の機能の
プロセッサーシステムを複数台並べて配置したのに比べ
て、装置の設置スペースを狭くできると共に、装置の操
作及びメンテナンスも簡単となる優れた効果が得られ
る。
【0070】また、感光材料を並行して処理するときに
比較的処理量の少ない側の処理槽の底を浅くし、常に貯
留する処理液の量を少なくすることにより、装置のラン
ニングコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に適用したプロセッサーシステムの構
成を示す概略斜視図である。
【図2】実施例1に適用したプロセッサーシステムの概
略構成図である。
【図3】実施例2に適用したプロセッサーシステムの構
成を示す概略平面図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれ実施例2に適用し
たプロセッサー部の概略構成図である。
【図5】実施例3に適用したプロセッサーシステムの構
成を示す概略平面図である。
【図6】実施例3に適用したプロセッサー部の概略構成
図である。
【符号の説明】
10、60、100 プロセッサーシステム 12(12A〜12D) 印画紙 14、62、106 処理液処理部 16 乾燥部 18、64、102A、102B 発色現像槽(処理
槽) 20、66、104A、104B 漂白定着槽(処理
槽) 22、68 第1水洗槽(処理槽) 24、70 第2水洗槽(処理槽) 26A、28A、30A、32A 搬送ラック(搬送
手段) 26B、28B、30B、32B 搬送ラック(搬送
手段) 72A、74A、76A、78A 搬送ラック(搬送
手段) 72B、74B、76B、78B 搬送ラック(搬送
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光された感光材料を連続して配置
    された複数の処理槽のそれぞれに貯留している処理液に
    順に浸漬して現像処理するプロセッサーシステムであっ
    て、前記処理槽のそれぞれに処理条件の異なる複数の搬
    送ラックを設けて、装置内に前記感光材料を搬送する複
    数の搬送路を形成していることを特徴とするプロセッサ
    ーシステム。
  2. 【請求項2】 前記複数の搬送路の中に前記感光材料の
    搬送速度又は何れかの処理槽内での搬送長さが異なる
    送ラックを含むことを特徴とする請求項1のプロセッサ
    ーシステム。
  3. 【請求項3】 画像露光された感光材料を連続して配置
    された複数の処理槽のそれぞれに貯留している処理液に
    順に浸漬して現像処理するプロセッサーシステムであっ
    て、前記処理槽のそれぞれに処理条件が同じか又は異な
    複数の搬送ラックを設けて、装置内に前記感光材料を
    搬送する複数の搬送路を形成すると共に、前記処理槽の
    一部に仕切りを設けて前記搬送路の一部を区画し、前記
    感光材料を異なる処理条件で処理可能としたことを特徴
    とするプロセッサーシステム。
  4. 【請求項4】 前記処理槽の内部で複数の搬送ラックの
    それぞれの搬送長さに合わせて槽の深さを変えているこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3のプロセッサーシ
    ステム。
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