JPH09265169A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JPH09265169A
JPH09265169A JP7449196A JP7449196A JPH09265169A JP H09265169 A JPH09265169 A JP H09265169A JP 7449196 A JP7449196 A JP 7449196A JP 7449196 A JP7449196 A JP 7449196A JP H09265169 A JPH09265169 A JP H09265169A
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基 鈴木
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
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和幸 香川
Yasuhiro Endo
育宏 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液外に配置しているローラに処理液が付着す
ることによる処理ムラを防止する。 【解決手段】 現像槽22と定着槽24の間に設けられ
ているクロスオーバーラック36には、ローラ対54、
56が現像液、定着液の液面上方に配置されている。ロ
ーラ対56のローラ66、68は、ステンレスを用いて
周面を鏡面仕上げによって極めて滑らかに形成されてい
る。このため、現像槽から送り出されたシートフィルム
12に現像液が付着していても、この現像液がローラ6
6、68の間などの残ることがなく、次に処理されるシ
ートフィルムに増感等の仕上がり不良を生じさせること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を処
理液に浸漬して処理する自動現像装置に係り、詳細に
は、互いに隣接する処理槽の間の液外に配置したローラ
によって感光材料を挟持し、感光材料に付着している処
理液を絞り取って除去する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Xレイフィルム等の写真感光材
料(以下「フィルム」と言う)を処理する自動現像装置
では、画像露光されたフィルムをそれぞれ個別の処理槽
に貯えられた現像液、定着液、水洗水等の処理液に順次
浸漬して処理する。このような自動現像装置では、一つ
の処理槽とこれと隣接する処理槽の間でフィルムを空中
を搬送するために、液外にローラ対を配置して、この液
外に配置したローラ対によって上流側の処理槽の処理液
中からフィルムを引き出して、下流側の処理槽の処理液
中へ送り込むようにしている。
【0003】処理液中から引き出されたフィルムの表面
には、上流側の処理槽中の処理液が付着している。例え
ば、現像槽から定着槽へフィルムを搬送する場合、定着
槽の入り口ローラ対は、定着液に浸漬している構成であ
るとする。ここで、フィルムを搬送させると現像液を通
過し終えたフィルム表面には、現像液が付着している
が、フィルム表面の液の付着は均一でないため、部分的
に現像液が多い場所があると、定着槽へ搬送されて定着
が開始されても、その部分に於いては定着開始が遅れ、
増感ムラとなることがある。これを防止するために、自
動現像装置では、フィルムに付着した処理液をその処理
槽の出口側の液外に配置したローラ対によって絞り、定
着槽へ案内するようにしている。
【0004】ところで、液外に配置したローラ対の表面
には、フィルムの表面から絞り取った処理液がローラ間
に残る。この処理液は、次に上流側の処理槽から送り出
されたフィルムの表面に付着し、処理ムラを引き起こし
てしまう。特にローラの表面に粒状に付着した処理液
は、フィルムの表面に処理ムラを生じさせて仕上がりを
損ねてしまう。
【0005】例えば現像液による処理が終了したフィル
ムを定着槽へ向けて送り込むローラ対などでは、フィル
ムを下方へ向けて搬送するためにローラ対のフィルム搬
送方向の上流側が上方へ向いており、ローラ対の間の凹
部に現像液が溜り、これがフィルム搬送中、フィルムの
後端がローラを離れるとき、フィルム後端に付着する。
【0006】すなわち、このフィルムが液外に配置した
ローラを通過すると、フィルム後端の不均一な(部分的
に多い)液の部分でローラ間に液が溜まり易くなり、処
理ムラが発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、感光材料の表面から処理液を
絞り取ると共に、絞り取った処理液により感光材料に仕
上がり不良を生じさせることがない自動現像装置用ロー
ラ及び自動現像装置を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
感光材料を複数の処理液に順に浸漬して処理する自動現
像装置であって、前記処理液中から送り出された感光材
料を挟持して搬送するための対を成すローラが共に、前
記感光材料と接触する外周面が非親水性であり、かつ表
面粗さが0.2μmRa以下の硬質であることを特徴と
する。
【0009】この発明によれば、ローラの表面が非親水
性であるので、感光材料から絞り取った処理液が付着し
難い。さらに、ローラの表面を例えば金属製等の固い滑
らかな面にすることにより、ローラの表面に付着した処
理液が液玉となってローラの表面に部分的に付着して残
るのを防ぐことができる。
【0010】ローラの周面の粗さを考慮せず単に非親水
性とした場合、感光材料から絞り取った処理液が液玉と
なって部分的に付着して残ることがある。これに対し
て、ローラの周面を極めて滑らかに仕上げることによ
り、ローラの周面に部分的に処理液が残るのを防止する
ことができる。
【0011】これにより、新たに処理されてローラに接
触した感光材料の表面に、前回処理した感光材料の表面
から絞り取った処理液が部分的に付着することがなく、
ローラの表面に付着した処理液による感光材料に部分的
に処理ムラを生じさせることがない。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明であって、前記対を成すローラの前記感光材料搬送
方向の上流側が、上方側となるように配置されているこ
とを特徴とする。
【0013】この発明によれば、感光材料を略下方へ向
けて搬送するためのローラ対に、非親水性で表面が極め
て滑らかなローラを用いている。ローラ対によって感光
材料を挟持して、略下方へ向けて搬送する場合、感光材
料の後端部に付着した処理液が、ローラ対の間の凹部に
残って溜まることがある。このとき、ローラとして、非
親水性でかつ表面が極めて滑らかなローラを用いること
により、ローラ対の間に処理液が溜まるのを防止するこ
とができる。
【0014】このようなローラ対の配置は、例えば現像
処理の終了した感光材料を次の定着槽へ下向きに送り込
む位置に配置するとより効果的である。すなわち、現像
液中から引き出された感光材料の表面に、現像液が部分
的に付着すると、現像液の付着した部分のみが増感し
て、仕上がりムラを生じさせる。このとき、液外のロー
ラ対の間に現像液が均一に付着していれば、増感ムラ等
の仕上がり不良を生じさせることがない。
【0015】また、本発明の適用に好ましいローラとし
ては、耐薬品性があり外周面が硬いことが好ましい。こ
のときの硬度としては、JIS K 6301に基づく
A形試験器によって試験した合成ゴムの硬度90度以上
に相当するものであることが好ましい。これによって、
感光材料を挟持したときに、撓みやくぼみが生じたり、
これによって感光材料に付着している処理液を吸い込ん
だりして、次に処理する感光材料を挟持したときに、吸
い込んだ処理液を感光材料に付着させてしまうのを防止
することができる。
【0016】このような本発明に適用されるローラとし
ては、例えば、ステンレス等の金属を使用し、周面を鏡
面仕上げして形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には、本発明を適用した自動
現像装置10の概略構成を示している。この自動現像装
置10は、箱体状の自動現像機フレーム14の内部にシ
ート状の感光材料であるシートフィルム12を搬送しな
がら複数の処理液に浸漬して処理する処理液処理部16
と、処理液処理部16で処理されたシートフィルム12
を乾燥処理する乾燥部18が設けられている。
【0018】処理液処理部16は、処理タンク20が現
像液を貯留する現像槽22、定着液を貯留する定着槽2
4及び水洗水を貯留する水洗槽26に区画されている。
現像槽22、定着槽24、水洗槽26のそれぞれには、
複数のローラ対とガイドによって略U字状のシートフィ
ルム12の搬送路が形成された処理ラック28、30、
32が配設されている。また、現像槽22の上流側に
は、自動現像機フレーム14に形成されている挿入口4
4に隣接して挿入ラック34が設けられ、現像槽22と
定着槽24の間及び定着槽24と水洗槽26の間には、
ローラ対とガイドによって上流側の処理槽から下流側の
処理槽へ向けてシートフィルム12を案内搬送するクロ
スオーバーラック36、38が設けられている。
【0019】挿入口44から自動現像機フレーム14内
に挿入されたシートフィルム12は、挿入ラック34に
よって処理液処理部16内に引き入れられ、処理ラック
28、クロスオーバーラック36、処理ラック30、ク
ロスオーバーラック38及び処理ラック32によって搬
送され、現像液、定着液及び水洗水に順に浸漬されて処
理される。
【0020】水洗槽26の下流側には、複数のローラ対
76、78、80及び82によって略水平にシートフィ
ルム12を搬送しながら、シートフィルム12の表面に
付着している水分を除去するスクイズ部70が設けられ
ている。水洗処理の終了したシートフィルム12は、ス
クイズ部70でスクイズされながら乾燥部18へ搬送さ
れる。
【0021】乾燥部18は、処理液処理部16の近傍か
ら上方へ突設され、内部に多数のローラ42を千鳥状に
配置したシートフィルム12の搬送路が形成されてい
る。この乾燥部18では、ローラ42によって、シート
フィルム12を上方へ向けて案内搬送しながら、シート
フィルム12に図示しない乾燥風発生手段によって発生
された乾燥風を吹きつけ、ヒートローラ40との熱によ
ってシートフィルム12を乾燥処理する。
【0022】乾燥処理されたシートフィルム12は、乾
燥部18の上部に設けられたターン部46によって処理
液処理部16の上方へ向けて排出される。処理液処理部
16の上部には、フィルムトレイ48が設けられてお
り、シートフィルム12は、このフィルムトレイ48上
に載置されて集積される。
【0023】ところで、図2には、自動現像装置10の
処理液処理部16の内の現像槽22と定着槽24の一部
を示している。現像槽22の処理ラック28には、現像
液の液面を覆う浮蓋の機能を備えたガイド板50が設け
られている。また、定着槽24の処理ラック30(図2
では一部のみ図示)には、定着液の液面を覆う浮蓋の機
能を備えたガイド板52が設けられている。
【0024】また、現像槽22と定着槽24との間のク
ロスオーバーラック36は、現像液の液面上方(ガイド
板50の上方)に配置されたローラ対54、定着液の液
面上方に配置されたローラ対56と、湾曲した凹部を形
成するガイド面58が下方へ向けられたガイド部60に
よって構成されている。
【0025】ローラ対54、56のそれぞれは、互い対
向する一方のローラ62、66が他方のローラ64、6
8に対して回転中心が鉛直方向の上方側に位置してい
る。すなわち、ローラ対54、56は互いに対向するロ
ーラの回転軸を結ぶ線が水平方向に対して傾斜してい
る。これにより、ローラ対54は、ローラ62、64の
接触部がシートフィルム12の搬送方向の下流側の上方
へ向けられている。また、ローラ対56は、ローラ6
6、68の接触部がシートフィルム12の搬送方向の上
流側の上方へ向けられている。
【0026】これにより、クロスオーバーラック36で
は、現像槽22内から送り出されたシートフィルム12
をローラ対54によって挟持し、斜め状の上方のガイド
面58に沿ってシートフィルム12を定着槽24側のロ
ーラ対56の間へ送り込む。ローラ対56は、現像槽2
4から送り込まれたシートフィルム12を下方の定着液
中へ送り込む。
【0027】現像槽22側のローラ対54は、上方のロ
ーラ62がEPTゴム(例えばJIS K 6301
に基づくA形試験器による硬度が30〜50度)を用い
たゴムローラであり、下方側のローラ64が、ステンレ
スを用いた金属ローラとしている。また、定着槽24側
のローラ対56は、互いに対向するローラ66、68の
それぞれが、ステンレスを用いた金属ローラとなってい
る。
【0028】これにより、ローラ対54は、現像槽22
から送り出されたシートフィルム12をローラ62の弾
性変形によって搬送幅方向に沿って均一に挟持し、シー
トフィルム12の表面に付着して現像槽22内から持ち
出された現像液を、シートフィルム12の表面から均一
に除去する。
【0029】また、ローラ対56を構成するローラ6
6、68のそれぞれは、外周面が鏡面仕上げによって極
めて滑らかに形成されている。また、ステンレスを用い
るために、周面が非親水性となっている。
【0030】図3に示すように、ローラ66、68の周
面の仕上げは、平均粗さ(中心線平均粗さ)Raが0.
2a、最大高さRmax が0.8S、十点平均粗さRzが
0.8Z、すなわち、ローラ66、68の周面は、中心
線平均粗さの最大値が0.2μmRa以下、最大高さが
08μmRmax 以下、十点平均粗さが0.8μmRz以
下に仕上げられている。このため、ローラ66、68の
周面に現像液等の処理液が付着しても、液玉となって溜
まることなく流れ落ちる。
【0031】また、ローラ66、68は金属を用いてい
るため、一般に自動現像装置のローラとして用いられて
いるゴムローラより極めて硬くなっており、シートフィ
ルム12を挟持したときでも、撓みが生じたり、部分的
にくぼむことがない。
【0032】このため、ローラ対56がシートフィルム
12を挟持して、シートフィルム12の表面から現像液
を絞り取っても、この現像液が、ローラ66、68の周
面に残ることがない。また、ローラ66、68の何れに
もくぼみが生じないため、シートフィルム12に付着し
ていた現像液を吸い込むこともない。
【0033】一方、ガイド部60には、ローラ対54、
56のそれぞれに対向して受水口72、74が形成され
ている。この受水口72、74の下端部には、ローラ対
54のローラ62とローラ64の間及びローラ対56の
ローラ66とローラ68の間に対向する貫通孔84が形
成されている。
【0034】ローラ対54に対向する受水口72には、
図示しない補充液補充手段によって現像槽22内に補充
される水が供給されて、受水口72内に設けられている
ノズル86から噴出される。また、ローラ対56に対向
する受水口74には、定着槽24へ補充される水がノズ
ル88から噴出される。
【0035】受水口72、74のそれぞれに噴出された
水は、貫通孔84からローラ対54及びローラ対56へ
流れ落ち、ローラ62〜68の周面を洗浄する。ローラ
62〜68を洗浄した水は、それぞれ現像槽22内又は
定着槽24内へ流れ落ちる。
【0036】なお、受水口72に供給される水は、現像
槽22へ現像補充原液を補充したときの現像補充原液の
希釈用の水であり、また、現像槽22内の現像液中から
蒸発した水分を補うために補充される水である。また、
受水口74に供給される水は、定着補充原液の希釈用の
水であり、定着槽24内から蒸発した水分を補うための
水であり、それぞれ、従来公知の種々の機構を適用する
ことができる。また、受水口72、74に水を供給する
ときには、図示しないローラ駆動手段が作動してローラ
対54、56を回転駆動する。
【0037】次に本実施の形態の作用を説明する。自動
現像装置10では、挿入口44からシートフィルム12
が挿入されると、挿入ラック34によってシートフィル
ム12を引き入れて処理液処理部16へ送り込む。処理
液処理部16では、シートフィルム12を、現像槽2
2、定着槽24及び水洗槽26内へ順に搬送し、現像
液、定着液及び水洗水に浸漬して現像処理する。
【0038】現像処理が終了したシートフィルム12
は、水洗槽26からスクイズ部70へ送られ、ローラ対
76、78、80によってスクイズされながら搬送さ
れ、乾燥部18へ送られる。乾燥部18へ送られたシー
トフィルム12は、ローラ42によって搬送されなが
ら、乾燥風によって乾燥処理され、内部の水分が除去さ
れる。乾燥処理が終了したシートフィルム12は、ター
ン部46によって機外のフィルムトレイ48上へ排出さ
れて集積される。
【0039】処理液処理部16の現像槽22と定着槽2
4との間では、現像液に浸漬されて処理されたシートフ
ィルム12が、ローラ対54によって挟持されて現像槽
22から引き出される。このとき、シートフィルム12
は、ローラ対54によって表面に付着している現像液が
均一に絞り落とされる。
【0040】クロスオーバーラック36では、ローラ対
54によって現像槽22から引き出したシートフィルム
12をガイド面58に沿って案内して、ローラ対56の
ローラ66、68の間へ送り込む。ローラ対56のロー
ラ66、68は、シートフィルム12を挟持して、定着
槽24へ送り込む。
【0041】このローラ対56のローラ66、68によ
って挟持されるシートフィルム12の表面には、少なか
らず現像液が付着しており、このシートフィルム12の
表面の現像液がローラ66、68の表面に付着してしま
う。また、シートフィルム12の後端部には、ローラ対
54によって絞り切れなかった現像液が比較的(表面と
比較して)多量に付着している。
【0042】このため、シートフィルム12を挟持する
ローラ対56のローラ66、68の接触部には、シート
フィルム12の後端が通過するときに、比較的多量の現
像液が付着する。特に、ローラ対56のローラ66、6
8の接触部は、シートフィルム12の搬送方向の上流側
が上方へ向けているために、現像液がローラ66、68
の接触部の間に溜まり易くなっている。
【0043】一方、このローラ66は、周面が鏡面仕上
げされて、極めて滑らかになっているために、ローラ6
6、68の接触部に現像液が付着しても極めて容易に流
れ落ちてしまう。
【0044】また、ローラ対56のローラ66、68と
して、硬度が高く撓み難いステンレスを使用しているた
め、ローラ66ないしローラ68にくぼみ等が生じて現
像液が溜まることがない。さらに、ローラ66、68は
くぼんで現像液を吸い込んでしまうことがない。
【0045】このため、ローラ66、68の周面に現像
液が残ることがなく、ローラ66、68の周面んい残っ
た現像液が、次に処理されるシートフィルム12に付着
して、このシートフィルム12を部分的に増感させて仕
上がりを損ねてしまうことがない。
【0046】自動現像装置10では、定着槽24へ補充
する水を受水口74からローラ66、68の周面へ流し
落として、ローラ66、68の洗浄を行うため、ローラ
66、68の周面からより確実に現像液を除去すること
ができる。
【0047】なお、本実施の形態では、ステンレスのロ
ーラ66、68を用いて説明したが、本発明に適用され
るローラの材質はこれに限るものではない。本発明とし
ては、シートフィルム12を挟持したときにくぼむなど
して、処理液が溜まり易い部分が生じたり、処理液を吸
い込んだりすることがないように、表面(周面)の硬度
が高く、かつ撓みが生じないように高剛性の材質であれ
ばよい。このとき、ローラの周面が非親水性であり、か
つ極めて滑らかに形成されていればよい。
【0048】このため、ステンレス等のき金属に限ら
ず、硬質の樹脂等を用いてもよい。すなわち、硬度が9
0度以上となり、非親水性の樹脂等を用いもよい。
【0049】また、本実施の形態では、現像槽22と定
着槽24の間の定着槽24側のローラ対に本発明を適用
したが、シートフィルム12によって液外に持ち出され
た処理液の付着を防止するために、他の液外のローラ
(例えばローラ対54、クロスオーバーラック38のロ
ーラ等)に適用してもよい。これによって、液外のロー
ラの何れにおいても、シートフィルム12によって持ち
出された処理液が付着して、次に処理されるシートフィ
ルムの仕上がり品質に影響を及ぼしてしまうのを防止す
ることができる。
【0050】また、本実施の形態では、シートフィルム
12を処理する自動現像装置10を用いて説明したが、
シートフィルムに限らず、長尺の写真フィルム、印画紙
等の種々の感光材料を処理する自動現像装置に適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、硬
く非親水性の材質で、表面を極めて滑らかに仕上げたロ
ーラを用いることにより、ローラの周面に感光材料によ
って持ち出された処理液が付着しても、この処理液が次
に処理される感光材料に付着して、この感光材料の仕上
がりを損ねてしまうことがない。これによって、感光材
料を高品質に仕上げることができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動現像装置を示す概略構
成図である。
【図2】自動現像装置内の現像槽と定着槽の間を示す概
略図である。
【図3】本実施の形態に適用したローラの概略平面図で
ある。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 シートフィルム(感光材料) 16 処理液処理部 22 現像槽 24 定着槽 36 クロスオーバーラック 56 ローラ対、 66、68 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 和幸 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 育宏 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液を複数の処理液に順に
    浸漬して処理する自動現像装置であって、前記処理液中
    から送り出された感光材料を挟持して搬送するための対
    を成すローラが共に、前記感光材料と接触する外周面が
    非親水性であり、かつ表面粗さが0.2μmRa以下の
    硬質であることを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記対を成すローラの前記感光材料搬送
    方向の上流側が、上方側となるように配置されることを
    特徴とする請求項1に記載の自動現像装置。
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