JPH06118599A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06118599A
JPH06118599A JP26620792A JP26620792A JPH06118599A JP H06118599 A JPH06118599 A JP H06118599A JP 26620792 A JP26620792 A JP 26620792A JP 26620792 A JP26620792 A JP 26620792A JP H06118599 A JPH06118599 A JP H06118599A
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JP
Japan
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tank
processing
roller
guide plate
photosensitive material
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Application number
JP26620792A
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English (en)
Inventor
Masahide Sasai
正秀 笹井
Kenichi Sakaino
健一 境野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理槽内の処理液の蒸発等を抑える。 【構成】 現像槽22と水洗槽26の間の定着槽24の
上方には、ガイド板42が一対の側板36の間に配設さ
れている。ガイド板は、ガイド部52、ローラ収容部4
8、蓋部46、ローラ収容部50及びガイド部54が順
に一体で設けられている。ガイド部52は現像槽のガイ
ド板40へ当接し、ガイド部54は水洗槽26のガイド
板44へ当接しており、蓋部が定着液の液面に浸かるよ
うになっている。このため、定着液が蒸発してもガイド
板42の上方に漏れることがなく、ガイド板42と定着
液の液面近傍に滞留するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料をローラによ
って搬送しながら処理槽に貯留した処理液に浸漬して処
理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料は、感光材
料処理装置へ挿入されて、装置内で、現像液、定着液、
水洗水等に順に浸漬されて現像、定着、水洗等の処理が
行われた後、乾燥処理されて仕上げられる。
【0003】このような感光材料を処理液によって処理
する感光材料処理装置は、現像液を貯留する現像槽、定
着液を貯留する定着槽、水洗水を貯留する水洗槽等を備
えており、複数のローラとガイドによって感光材料を各
処理槽に貯留した処理液に浸漬しながら搬送する搬送路
が形成されている。
【0004】一般に、感光材料処理装置に使用される処
理液は、感光材料の処理によって除々に劣化する。ま
た、空気と接触することによって酸化疲労等が生じた
り、蒸発によって処理液の処理性能が変化してしまう。
このような処理液の処理性能の変化を防止するため、感
光材料処理装置では、感光材料の処理量に応じた補充と
共に処理液の蒸発、酸化疲労等に対する経時補充を行う
ようになっている。
【0005】図4には、感光材料処理装置の一例として
フィルム20を処理する自動現像装置80が示されてい
る。この自動現像装置80では、現像液を貯留した現像
槽22、定着液を貯留した定着槽24、水洗水を貯留し
た水洗槽26が連続して設けられている。各々の処理槽
には、処理液の液面近傍に処理槽内にフィルム20を引
き入れる挿入ローラ82及び処理槽内から感光材料を引
き出す排出ローラ84が配置されている。
【0006】各処理槽内には、挿入ローラ82と排出ロ
ーラ84の間でフィルム20を処理液に浸漬しながら案
内するガイド板86及び排出ローラ84によって送り出
したフィルム20を下流側の処理槽へ案内するガイド板
88が配置されている。また、この自動現像装置80で
は、処理液が効率的に安定してフィルム20を処理する
ことができるように処理液を所定の温度に加熱してお
り、さらに、フィルム20の処理量に応じての処理液の
補充及び処理液の経時劣化を補うための処理液の経時補
充を行っている。
【0007】このような自動現像装置80へ挿入された
フィルム20は、所定温度に加熱された処理液中をガイ
ド板86、88によって案内されて搬送されながら所定
の品質で処理される。
【0008】ところで、この自動現像装置80には、各
処理槽内の挿入ローラ82と排出ローラ84の間に浮蓋
90を設けている。この浮蓋90は、下側面が処理液に
浸かるように配置され、処理槽内の処理液が外気と接触
する面積を狭め、所定温度に加熱されている処理液の蒸
発、酸化疲労等を抑えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理液
の液面上で挿入ローラ82と排出ローラ88の間に浮蓋
90を配置しても、挿入ローラ82及び排出ローラ84
の近傍で処理液が外気と接触している。このため、これ
らのローラの周囲で処理液が空気と接触するために処理
液の酸化疲労や処理液の蒸発が少なからず発生し、処理
液の経時疲労が進行してしまう。少なからず処理液が蒸
発するため、処理液成分を含んだガスがローラの周囲か
ら装置内に充満し、装置内部に腐蝕が発生したり装置の
電装部品の動作不良を引き起こすという問題が生じる。
【0010】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、処理液の蒸発や酸化疲労等の処理液の経時劣化を一
層抑えることができる感光材料処理装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る感光材料処理装置は、感光材
料を搬送路を挟んで対で設けられた側板に掛け渡した複
数のローラによって搬送しながら処理槽に貯留した処理
液に浸漬して処理する感光材料処理装置であって、前記
処理槽の上流部で液面上方に配置された前記ローラの前
記搬送路の上方側を覆う第1のローラ収容部と、前記第
1のローラ収容部から前記感光材料の搬送方向上流側に
延設され前記処理槽へ感光材料を案内する第1のガイド
部と、前記処理槽の下流部で液面上方に配置された前記
ローラの前記搬送路の上方側を覆う第2のローラ収容部
と、前記第2のローラ収容部から前記感光材料の搬送方
向下流側に延設され前記ローラによって送り出される感
光材料を案内する第2のガイド部と、前記処理液の液面
を覆うと共に前記第1のローラ収容部と前記第2のロー
ラ収容部を連結する蓋部と、を有するガイド板を設けた
ことを特徴としている。
【0012】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、請求項1の感光材料処理装置であって、前記ガイド
板が前記第1及び第2のローラ収容部を前記側板へ取り
付け、前記蓋部を前記第1及び第2のローラ収容部から
着脱可能としたことを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置
は、第1のガイド部、第1のローラ収容部、蓋部、第2
のローラ収容部及び第2のガイド部を感光材料の搬送方
向に沿って一体に設けたガイド板を備えている。このガ
イド板は、処理槽内へ送り込まれる感光材料を第1のガ
イド部によって案内し、感光材料が複数のローラによっ
て処理液に浸漬されながら搬送される。また、ガイド板
は、処理液中から送り出される感光材料を第2のガイド
部によって下流側の処理槽へ案内する。
【0014】処理槽は、このガイド板によって上部開口
が平面的に一対の側板の間で閉塞される。したがって、
感光材料処理装置は、処理槽の上方がガイド板によって
液面近傍と分割され、処理液が蒸発しても蒸発した処理
液成分を含んだ空気がガイド板から上方へ漏れることが
なく、装置内に処理液成分を多量に含んだ空気が充満す
ることがない。また、処理液成分を含んだ空気は、処理
液の液面近傍に滞留するため、処理液の蒸発を効率的に
抑えることができる。
【0015】本発明の感光材料処理装置では、ガイド板
を互いに隣接する処理槽の各々に設けることが好まし
く、上流側の処理槽のガイド板の第2のガイド部と下流
側の処理槽の第1のガイド部とを突き当てて合わせるよ
うにすれば、感光材料の搬送方向に沿って連続して配置
された処理槽の各上部開口を一体で覆うことができる。
これによって、装置内に処理液成分を多量に含んだ空気
が充満するのを一層効果的に防止することができると共
に、互いに隣接する処理槽の間に掛け渡したガイドが形
成されるため、円滑に感光材料を搬送することができ
る。
【0016】感光材料処理装置において、処理槽に貯留
した処理液の蒸発ないし外気と接触するのを防止すれ
ば、処理液の経時劣化を抑えることができ、この処理液
の経時劣化を補償するための経時補充による処理液の補
充量を少なくすることができ、装置のランニングコスト
を下げることができる。
【0017】また、本発明では、第1及び第2のガイド
部と蓋部を一体にして一対の側板の間に取り付けてラッ
クを構成するため、ラックの大幅な強度アップが可能と
なり、樹脂等を用いても強度の高いラックを得ることが
できる。従来のラックは、一対の側板の間に鉄等の金属
性のステーを配置して所望の強度を得るようにしてい
る。しかし、処理液には腐蝕性の高いガスを発生するも
のがあるため、鉄等の金属性のステーがこの腐蝕性の高
いガスの影響を受けると、ラックの強度が低下してしま
い、感光材料の搬送不良等の問題が生じる。この腐蝕性
の高いガスによる金属性のステーの腐蝕を防止するため
には、耐蝕性の高いステンレス(例えばSUS316)
等の高価な金属を使用しなければならない。これに対し
て本発明を適用すれば、プラスチック等の安価で加工の
容易な材質の部品を用いてラックを構成しても、金属性
のステーを用いることなく高い強度を得ることができ、
感光材料処理装置の大幅なコストダウンが可能である。
【0018】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置では、第1及び第2のローラ収容部を一対の側板へ固
定してガイド板を取り付けている。このとき、ガイド板
の蓋部を第1及び第2のローラ収容部から着脱可能とし
ている。
【0019】これによって、ガイド板を一対の側板に取
り付け処理槽の上部開口を完全に覆っても、蓋部を取り
外すだけで処理槽内を開放することができ、処理槽内の
清掃、点検等のメンテナンスが容易となる。
【0020】
【実施例】図1には、本実施例に適用した自動現像装置
10が示されている。この自動現像装置10の機枠12
には、自動現像装置10内へ感光材料であるフィルム2
0を挿入する挿入口14が設けられ、この挿入口14に
隣接して挿入テーブル16が突設されており、挿入テー
ブル16に載置したフィルム20をこの挿入口14から
機枠12内へ挿入するようになっている。なお、フィル
ム20は、図示しないオートフィーダ等によって挿入口
14から挿入することも可能である。
【0021】自動現像装置10は、機枠12内に比較的
浅型の現像槽22、定着槽24及び水洗槽26が設けら
れ、各々に現像液、定着液、水洗水を貯留する処理液処
理部18を構成している。これらの処理槽は、合成樹脂
によって上方が開口された箱状に一体成形したものでも
よい。
【0022】現像槽22には、一対の側板28(図1で
は一方のみ図示)がフィルム20の搬送幅方向の両側に
対で配設されている。この一対の側板28は、現像槽2
2から挿入口14へ向けて延設されており、側板28の
延設された部分には、一対の挿入ローラ30が回転可能
に支持されている。この挿入ローラ30は、図示しな駆
動手段の駆動力によって回転して、挿入口14から挿入
されたフィルム20を機枠12内に引き入れるようにな
っている。
【0023】また、一対の側板28には、現像槽22の
上流部及び下流部に搬送ローラ対32、34が配設され
ている。これらの搬送ローラ対32、34は下側のロー
ラ32A、34Aが現像槽22に貯留した現像液に浸漬
されている。また、定着槽24、水洗槽26の各々に
は、フィルム20の搬送幅方向の両側に対で側板36、
38が配設されている。定着槽24の側板36にも、定
着槽24の上流部及び下流部の各々に搬送ローラ対3
2、34が配設されており、また、水洗槽26の側板3
8にも、水洗槽26の上流部及び下流部に搬送ローラ対
32、34が配設されている。
【0024】これらの搬送ローラ対32、34の各々に
は、側板28、36、38の外方で図示しない駆動手段
に連結されており、この駆動手段から伝達される駆動力
によって回転して、フィルム20を挟持したときにフィ
ルム20に搬送力を付与するようになっている。
【0025】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
各々には、中央部が凹状に湾曲したガイド板31が処理
液に浸漬されて配設されており、各々の処理槽の上流部
の搬送ローラ対32によって挟持搬送されて送り込まれ
たフィルム20を各処理槽内に案内した後、下流部の搬
送ローラ対34へ向けて上方に案内するようになってい
る。
【0026】したがって、挿入口14から自動現像機1
0内へ挿入されたフィルム20は、挿入ローラ30によ
って引き入れられ、搬送ローラ対32、34によって現
像槽22内を現像液に浸漬されながら搬送され、下流側
の定着槽24へ向けて送り出される。定着槽24へ送り
込まれたフィルム20は、搬送ローラ対32、34によ
って定着槽24内の定着液に浸漬されながら搬送され
て、水洗槽26へ向けて送り出される。水洗槽26へ送
り込まれたフィルム20は、搬送ローラ対32、34に
よって水洗槽26内の水洗水に浸漬され、定着液が洗い
流されて、後述する乾燥部60へ向けて送り出される。
【0027】なお、現像槽22内の現像液及び定着槽2
4内の定着液は、熱交換器等の図示しない加熱手段によ
って循環されながら加熱され、各々の液温が効率良く安
定した状態でフィルム20を処理する温度範囲に維持さ
れる。また、現像槽22、定着槽24及び水洗槽26内
には、図示しない処理液補充手段によってフィルム20
の処理量に応じた処理液の補充及び処理液の経時補充が
行われるようになっている。これによって、自動現像装
置10では、現像槽22内の現像液及び定着槽24内の
定着液によってフィルム20を一定品質で処理すること
ができるようになっている。
【0028】現像槽22、定着槽24、水洗槽26の各
々には、本発明に係るガイド板40、42、44が配設
されている。各々のガイド板40、42、44は、対応
する処理槽の開口に合わせて形成され、大きさ等が僅か
に異なるが、同一構造となっており、本実施例では一例
として定着槽24のガイド板42について説明し、他の
ガイド板40、44の説明を省略する。
【0029】図3に示されるように、定着槽24のガイ
ド板42は、一対の側板36の間に配設されており、図
2に示されるように、フィルム20の搬送方向中間部に
略平板状の蓋部46が形成されている。この蓋部46
は、図1に示されるように、下面側が略定着液に浸かる
ように配置される。すなわち、蓋部46が浮蓋の役目を
有している。
【0030】図2及び図3に示されるように、蓋部46
は、矩形状の枠体46Aに蓋46Bが着脱可能に取り付
けられており、蓋46Bを枠体46Aへ嵌め込んだ状態
で、搬送ローラ対32、34の間で定着液の液面を覆う
ようになっている。また、清掃等のメンテナンスのとき
は、ガイド板42を一対の側板36から外すことなく、
蓋46Bを取り外せば定着槽24内を容易に開放するこ
とができるようになっている。
【0031】蓋部46のフィルム20の搬送方向(図2
の矢印A方向)上流部には、搬送ローラ対32の上側の
ローラ32Bを覆うようにローラ収容部48が形成され
ており、また、搬送方向下流部には、搬送ローラ対34
の上側のローラ34Bを覆うようにローラ収容部50が
形成されている。図1に示されるように、ガイド板42
は、ローラ収容部48、50を各々側板36へブラケッ
ト45等によって固定して取り付けるようになっている
(図2及び図3では図示省略)。
【0032】図1乃至図3に示されるように、各々のロ
ーラ収容部48、50からは、フィルム20の搬送方向
に沿ってガイド部52、54が各々延設されており、各
ガイド部52、54の先端は、上方へ向けて屈曲(図2
に示す)されており、隣接して配置されるガイド板4
0、44に当接するようになっている(図1及び図3に
示す)。
【0033】したがって、図3に示されるように、ガイ
ド板42は、平面的に一対の側板36の間で定着槽24
の開口を覆うようになっており、このガイド板42に現
像槽22のガイド板40、水洗槽26のガイド板44が
当接されることによって、現像槽22、定着槽24及び
水洗槽26の開口がガイド板40、42、44によって
一対の側板28、36、38の間で覆われる。なお、図
1に示されるように、ガイド板42のガイド部52と上
流側のガイド板40のガイド部54、及びガイド板44
のガイド部52とガイド板42のガイド部54の当接状
態は、互いのガイド面を一致させるか下流側のガイド板
42(又はガイド板44)のガイド部52を僅かに上方
へ位置させ、フィルム20を下流側のガイド板42、4
4のガイド部52に引っ掛かりを生じさせることなく搬
送するようにしている。
【0034】ガイド板42の上流側のガイド部52は、
現像槽22から送り出されたフィルム20を、搬送ロー
ラ対32のローラ32A、32Bの間へ向けて案内する
ようになっており、下流側のガイド部54は、搬送ロー
ラ対34によって定着槽24内から引き出されるフィル
ム20を、水洗槽26へ向けて案内するようになってい
る。
【0035】また、図2に示されるように、蓋部46の
下面には、上流部の搬送ローラ対32の近傍から搬送方
向下流側へ向けてガイド部56が形成されている。この
ガイド部56は、搬送ローラ対32によって挟持搬送さ
れたフィルム20を定着槽24内のガイド板31へ向け
て案内するようになっている。
【0036】したがって、現像槽22から送り出された
フィルム20は、ガイド部52によって搬送ローラ対3
2へ案内され、搬送ローラ対32によって挟持搬送さ
れ、ガイド部56とガイド板31によって定着槽24内
の定着液に浸漬されながら搬送される。さらに、ガイド
板31によって搬送ローラ対34のローラ34Aとロー
ラ34Bの間へ案内されたフィルム20は、搬送ローラ
対34によって挟持搬送され、ガイド部54によって下
流側の水洗槽26へ向けて送り出される。
【0037】このようにして、水洗槽26へ送り込まれ
たフィルム20は、水洗槽26の水洗水によって表面の
定着液が洗い落とされ、水洗槽26の下流部に設けられ
たガイド板58によって略上方へ向けて送り出される。
【0038】図1に示されるように、乾燥部60は水洗
槽26の略上方に設けられており、水洗槽26のガイド
板58によって案内されたフィルム20が送り込まれる
ようになっている。
【0039】乾燥部60は、処理液処理部18の下流部
から上方へ向けて乾燥ラック62が突設されている。こ
の乾燥ラック62には、下端部にスクイズローラ64が
設けられ、このスクイズローラ64から上方へ向けて千
鳥状に搬送ローラ66が配設され、乾燥ラック62の図
示しない側板に回転可能に支持されてフィルム20の搬
送路を形成している。この乾燥ラック62は、ケーシン
グの役目も兼ねており、一体で自動現像装置10の機枠
12に着脱可能に取り付けられている。乾燥ラック62
を機枠12に装着した状態で、乾燥ラック62内の搬送
路と処理液処理部18内の搬送路が連続され、スクイズ
ローラ64及び搬送ローラ66が、自動現像装置10内
の図示しない駆動手段にギヤ等を介して連結される。ス
クイズローラ64及び搬送ローラ66は、この駆動手段
からの駆動力によって回転して処理液処理部18でのフ
ィルム20の搬送速度と同じ速度でフィルム20を搬送
するようになっている。
【0040】また、乾燥ラック62は、自動現像装置1
0の機枠12から取り外すことによって、フィルム20
の搬送路に沿ってラック62A、62Bに分割可能とな
っており、乾燥部60のメンテナンスが容易となってい
る。
【0041】この乾燥ラック62には、フィルム20の
搬送路を挟んで搬送ローラ66に対向するように、吹出
パイプ68が形成されている。この吹出パイプ68は、
フィルム20の搬送幅方向に沿って長尺とされ、フィル
ム20の搬送路側に長手方向に沿ってスリット70が形
成されている。吹出パイプ68は一方の側板に設けられ
た図示しないチャンバーに連通されており、このチャン
バーは、乾燥ラック62を機枠12へ装着することによ
って、自動現像装置10内の図示しない乾燥風発生手段
と連通されるようになっている。このため、この乾燥風
発生手段によって発生された乾燥風が、チャンバーを介
して吹出パイプ68へ供給され、吹出パイプ68のスリ
ット70から、乾燥ラック62内を搬送されるフィルム
20の表面へ向けて乾燥風が吐出される。
【0042】乾燥ラック62内を搬送されるフィルム2
0は、スクイズローラ64によって表面の水分が絞り取
られた後、搬送ローラ66によって搬送されながら、吹
出パイプ68のスリット70から吐出される乾燥風によ
って加熱乾燥される。この後、フィルム20は、乾燥ラ
ック62の下流部(図1の上部)に配設された排出ロー
ラ72によって、乾燥ラック62の排出口74から排出
される。
【0043】機枠12の上面には、乾燥部60から排出
されるフィルム20を載置するトレイ76が形成されて
おり、乾燥処理されて乾燥部60から排出されたフィル
ム20は、このトレイ76上に載置され、順に積層され
るようになっている。
【0044】次に本実施例の作用を説明する。画像が焼
付けられたフィルム20は、自動現像装置10の挿入口
14から挿入されると、挿入ローラ30に挟持されて機
枠12内へ引き入れられる。さらに、フィルム20は、
現像槽22の搬送ローラ対32によって現像槽22内に
引き入れられ、現像液に浸漬された後、搬送ローラ対3
4によって現像槽22から引き出されて定着槽24へ送
り出される。
【0045】定着槽24では、現像槽22から送り込ま
れたフィルム20をガイド板36のガイド部52によっ
て定着槽24の搬送ローラ対32の間へ案内し、搬送ロ
ーラ対32によって定着槽24の定着液中に送り込み、
フィルム20を定着液に浸漬する。定着液に浸漬された
フィルム20は、ガイド板31によって搬送ローラ対3
4へ案内される。搬送ローラ対34は、フィルム20を
挟持して定着液中から引き出すと共に、ガイド部54を
介して水洗槽26へ送り出す。
【0046】水洗槽26では、搬送ローラ対32、34
によってフィルム20を挟持搬送しながら水洗水に浸漬
したのち、フィルム20をガイド板58で案内しなが
ら、乾燥部60の乾燥ラック62内へ送り込む。
【0047】乾燥部60では、水洗槽26から送り込ま
れたフィルム20をスクイズローラ64によってスクイ
ズしながら搬送した後、搬送ローラ66によって搬送し
ながら、吹出パイプ68のスリット70から吹き出す乾
燥風によって加熱乾燥する。さらに、乾燥部60では、
乾燥風によって加熱乾燥させたフィルム20を排出ロー
ラ72によって排出口74から、トレイ76上に排出す
る。
【0048】このようにして、自動現像装置10は、現
像、定着、水洗処理したフィルム20を乾燥部60で乾
燥処理した後、トレイ76上に順に載置して積層する。
【0049】ここで、自動現像装置10では、現像槽2
2、定着槽24及び水洗槽26の各々にガイド板40、
42、44を設けている。
【0050】定着槽24を例に説明すると、ガイド板4
2は、定着槽24の上部開口を覆い、蓋部46の下面が
定着液に浸かっている。これによって、定着槽24内の
定着液は、空気との接触面積が狭められていると共に定
着液の液面近傍の空気をガイド板42の上方へ漏れるの
を防止し、定着液の液面近傍に滞留させている。
【0051】定着槽24内の定着液は、図示しない加熱
手段によって加熱されて、蒸発し易い状態であるが、蒸
発した定着液中の成分を含んだ空気が液面近傍に滞留す
るため定着液の蒸発及び酸化等が抑えられ、定着液の経
時変化が少なくなっている。このため、定着液の経時変
化を補うための定着液の経時補充量を少なくすることが
できる。
【0052】図1に示されるように、特に定着槽24
は、現像槽22と水洗槽26の間に配置されているた
め、定着液の液面近傍の空気が、フィルム20の搬送路
を伝って現像槽22又は水洗槽26へ流れ込んでも、ガ
イド板40、42の蓋部46が現像液、水洗水に浸かっ
ているため、現像槽22ないし水洗槽26からさらにフ
ィルム20の搬送路に沿って漏れることがない。このた
め、蒸発した定着液中の成分の臭いが装置内に充満する
のを確実に防止することができる。
【0053】このように、フィルム20を案内するガイ
ド部52、54と浮蓋の役目を有する蓋部46とをロー
ラ収容部48、50によって連結して、定着槽24の上
部開口を一対の側板36の間で一体で覆うようにすれ
ば、定着液の蒸発を確実に抑えることができる。
【0054】前記した如く、ガイド板42は、搬送ロー
ラ対32の上流側のガイド部52によってフィルム20
を搬送ローラ対32の間へ確実に案内し、また、搬送ロ
ーラ対32の下流側にガイド部56を設けることによっ
て、搬送ローラ対32によって挟持搬送したフィルム2
0を定着液中に正確に案内することができる。また、搬
送ローラ対34の下流側にガイド部54を設けているた
め、定着液中から引き出したフィルム20を正確に下流
側の水洗槽26へ送り出すことができる。
【0055】さらに、蓋部46とガイド部52、54を
上方へ向けて湾曲して突出したローラ収容部48、50
によって連結して一体に形成しているため、一対の側板
46の間に取り付けることにより、ステー等を用いるこ
となく高い強度のラックを構成することができる。
【0056】図2及び図3に示すように、ガイド板42
は蓋部46が枠体46Aと蓋46Bに分割されており、
ガイド板42から蓋46Bを取り外すことができる。蓋
46Bをガイド板42から取り外すことによって、定着
槽24内が枠体46Aの中央開口によって大きく開かれ
ることになる。この枠体46Aの開口から定着槽24内
の点検、清掃等をガイド板42を外すことなく簡単に行
うことができる。
【0057】なお、現像槽22のガイド板40、水洗槽
26のガイド板44も同じ構造となっているため、現像
槽22、水洗槽26においても、フィルム20を確実に
搬送することができると共に、処理槽内部の点検、清掃
等のメンテナンスが極めて容易となっている。
【0058】なお、本実施例に適用した自動現像装置1
0は、本発明の感光材料処理装置の構成を限定するもの
ではなく、また、フィルム20は、本発明の感光材料処
理装置によって処理される感光材料を限定するものでは
ない。本発明の感光材料処理装置は、第1及び第2のロ
ーラ収容部によって処理液の液面の上方に位置したロー
ラの搬送路の上方側を覆うと共に第1及び第2のガイド
部と蓋部によって感光材料を所定の方向へ搬送するガイ
ド板に処理液の空気と接触する面積を狭めるための浮蓋
の機能を合わせ持たせることによって、このガイド板に
よって処理槽の上部開口を覆い処理液の蒸発等を抑える
と共に蒸発した処理液成分が装置内に充満するのを防止
するものであり、本発明は印画紙等の他の感光材料を処
理する一般的に感光材料処理装置に適用が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る感光材
料処理装置は、ガイド板によって一対の側板の間で処理
槽の開口を一体で覆うようにしたため、処理液中の成分
を含んだ空気がガイド板と処理液の液面との間に滞留
し、この空気が、装置内に充満するのを防止している。
したがって、処理液成分を多量に含んだ空気によって生
じる装置内の腐蝕及び電装部品の作動不良を防止するこ
とができる。
【0060】これに加えて、処理液の蒸発及び処理液が
外気と接触することによる処理液の酸化等による経時疲
労を抑えることができるため、処理液の経時補充を少な
くすることができ、補充用処理液の消費量を減少させる
ことができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動現像機の概略構成図で
ある。
【図2】本実施例に係るガイド板を示す処理槽内上流側
から見た概略斜視図である。
【図3】本実施例に係るガイド板を示す概略平面図であ
る。
【図4】従来例を示す自動現像機の概略構成図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 20 フィルム(感光材料) 22 現像槽(処理槽) 24 定着槽(処理槽) 26 水洗槽(処理槽) 32 搬送ローラ対 34 搬送ローラ対 40、42、44 ガイド板 46B 蓋 48 ローラ収容部(第1のローラ収容部) 50 ローラ収容部(第2のローラ収容部) 52 ガイド部(第1のガイド部) 54 ガイド部(第2のガイド部) 56 ガイド部 28、36、38 側板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送路を挟んで対で設けられ
    た側板に掛け渡した複数のローラによって搬送しながら
    処理槽に貯留した処理液に浸漬して処理する感光材料処
    理装置であって、前記処理槽の上流部で液面上方に配置
    された前記ローラの前記搬送路の上方側を覆う第1のロ
    ーラ収容部と、前記第1のローラ収容部から前記感光材
    料の搬送方向上流側に延設され前記処理槽へ感光材料を
    案内する第1のガイド部と、前記処理槽の下流部で液面
    上方に配置された前記ローラの前記搬送路の上方側を覆
    う第2のローラ収容部と、前記第2のローラ収容部から
    前記感光材料の搬送方向下流側に延設され前記ローラに
    よって送り出される感光材料を案内する第2のガイド部
    と、前記処理液の液面を覆うと共に前記第1のローラ収
    容部と前記第2のローラ収容部を連結する蓋部と、を有
    するガイド板を設けたことを特徴とする感光材料処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド板が前記第1及び第2のロー
    ラ収容部を前記側板へ取り付け、前記蓋部を前記第1及
    び第2のローラ収容部から着脱可能としたことを特徴と
    する請求項1の感光材料処理装置。
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