JPH06289565A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06289565A
JPH06289565A JP7244593A JP7244593A JPH06289565A JP H06289565 A JPH06289565 A JP H06289565A JP 7244593 A JP7244593 A JP 7244593A JP 7244593 A JP7244593 A JP 7244593A JP H06289565 A JPH06289565 A JP H06289565A
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JP
Japan
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roller
film
photosensitive material
tank
processing
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Application number
JP7244593A
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English (en)
Inventor
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Atsushi Ikeda
淳 池田
Takero Yamamoto
健朗 山本
Shinichi Matsuda
晋一 松田
Mitsuru Katsumata
満 勝俣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光材料の前端の増感むらを無くし、画質低
下を防止する。 【構成】 クロスオーバラック34のフィルム20の搬
送方向下流側には、対向搬送ローラ36が、それぞれの
ローラが水平方向に並ぶように設けられており、この対
向搬送ローラ36は大径ローラ37と小径ローラ38と
で構成されている。小径ローラ38の両端部近傍には、
拡径部38Aが形成されており、これらの拡径部38A
の外周面が、大径ローラ37の外周面に当接している。
従って、フィルム20を搬送していない時には、小径ロ
ーラ38の拡径部38Aの間の部位38Bと大径ローラ
37との間に隙間39が形成されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液による処理後の
感光材料を次の処理部へ送り込むための対向搬送ローラ
を有するクロスオーバラックを備えた感光材料処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された感光材料は、現像液、
定着液、水洗水等の処理液によって順次現像処理、定着
処理、水洗処理等が行われ、この後、乾燥部へ送り込ま
れて乾燥処理される。
【0003】また、各現像処理槽、定着処理槽、水洗処
理槽、乾燥部の間には、クロスオーバラックが、それぞ
れ配設されており、処理液による処理後の感光材料を次
の処理部へ送り込むようになっている。
【0004】即ち、図5に示される如く、クロスオーバ
ラック80の感光材料の搬送方向(図5の矢印F方向)
に沿った中央部には、感光材料を搬送するための対向搬
送ローラ82が、それぞれのローラが上下に並ぶように
設けられている。また、クロスオーバラック80の搬送
方向下流側には、前記対向搬送ローラ82から感光材料
を受け取って次の処理槽内へ導入する対向搬送ローラ8
4が、それぞれのローラが水平方向(図5の左右方向)
に並ぶように設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のクロスオーバラック80を使用する感光材料
処理装置を用いて、高速処理を行なうと、図5に示され
る如く、前に処理した感光材料の後端に付いていた処理
液90が、対向搬送ローラ84の各ローラの接触部84
Aに残り、次に処理する感光材料の前端の処理液の量が
増加する。このため、感光材料の前端に増感むらが発生
し、画質が低下するという不具合がある。特に、高速処
理を可能にするために処理薬品として現像特性を向上さ
せたものを使用すると、この不具合が著しい。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の前
端の増感むらを無くし、画質低下を防止することができ
る感光材料処理装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液による処理後の感光材料を次の処理部へ送り
込むための対向搬送ローラを有するクロスオーバラック
を備えた感光材料処理装置であって、前記対向搬送ロー
ラの少なくとも一方の搬送ローラの両端部近傍に拡径部
を形成することにより両搬送ローラ間に隙間ができるよ
うに両搬送ローラを対向配置したことを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、処理液に
よる処理後の感光材料を次の処理部へ送り込むための対
向搬送ローラを有するクロスオーバラックを備えた感光
材料処理装置であって、前記対向搬送ローラの少なくと
も一方の搬送ローラの外周部に親水性材料を使用したこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、クロスオーバ
ラックは、対向搬送ローラによって、処理液による処理
後の感光材料を挟持搬送し、次の処理部へ送り込む。こ
の場合、高速処理を行なうと、前に処理した感光材料の
後端に付いていた処理液が、対向搬送ローラの各ローラ
の接触部に残るが、本発明では、対向搬送ローラの少な
くとも一方の搬送ローラの両端部近傍に拡径部が形成さ
れているため、感光材料を搬送していない時に、対向搬
送ローラの拡径部間の部位に隙間が形成され、この隙間
から、各ローラの接触部に残った処理液が流れ落ちる。
このため、次に処理する感光材料の前端の処理液の量が
増加することが無く、感光材料の前端の増感むらを無く
し、画質低下を防止することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明によれば、ク
ロスオーバラックは、対向搬送ローラによって、処理液
による処理後の感光材料を挟持搬送し、次の処理部へ送
り込む。この場合、高速処理を行なうと、前に処理した
感光材料の後端に付いていた処理液が、対向搬送ローラ
の各ローラの接触部に残るが、本発明では、対向搬送ロ
ーラの少なくとも一方の搬送ローラの外周部に親水性材
料を使用したているので、各ローラの接触部に残った処
理液は、親水性材料内、即ち搬送ローラの外周部に拡散
する。このため、対向搬送ローラの各ローラの接触部に
残存する処理液の量が減り、次に処理する感光材料の前
端の処理液の量が増加することが無く、感光材料の前端
の増感むらを無くし、画質低下を防止することができ
る。
【0011】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例であるフィルム20を
現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理したのち乾燥
処理するものである。
【0012】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理液処
理部11は、現像液を貯留する現像槽14、定着液を貯
留する定着槽16、水洗水を貯留する水洗槽18を備え
ており、機枠12に設けられた挿入口15近傍に、フィ
ルム20を機枠12内に引き入れる挿入ラック17、及
び挿入されるフィルム20を検出する挿入検出センサ8
0が配設されている。
【0013】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18内には、複数の搬送ローラ22、26、
30をそれぞれ有する搬送ラック24、28、32が、
現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。
また、現像槽14と定着槽16との間、定着槽16と水
洗槽18との間には、クロスオーバーラック34が配設
されている。
【0014】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられ、搬送ローラ
22、26、30の回転駆動によって現像液、定着液、
水洗水に順次浸漬しながら搬送されて現像、定着、水洗
処理が行われる。
【0015】図2に示される如く、クロスオーバラック
34のフィルム20の搬送方向に沿った中央部には、フ
ィルム20を搬送するための対向搬送ローラ35が、そ
れぞれのローラ35A、35Bが上下に並ぶように設け
られている。また、クロスオーバラック34のフィルム
20の搬送方向下流側には、対向搬送ローラ36が、そ
れぞれのローラが水平方向(図2の左右方向)に並ぶよ
うに設けられており、この対向搬送ローラ36は図2の
右側に配置された大径ローラ37と、図2の左側に配置
された小径ローラ38と、で構成されている。
【0016】図3に示される如く、小径ローラ38の両
端部近傍には、拡径部38Aが形成されており、これら
の拡径部38Aの外周面が、大径ローラ37の外周面に
当接している。従って、フィルム20を搬送していない
時には、小径ローラ38の拡径部38Aの間の部位38
Bと大径ローラ37との間に隙間39が形成されるよう
になっている。
【0017】また、小径ローラ38の拡径部38Aは、
フィルム20の幅より外側に位置しており、フィルム2
0は、大径ローラ37と、小径ローラ38の拡径部38
Aの間の部位38Bと、の間でニップされるようになっ
ている。
【0018】なお、小径ローラ38の拡径部38Aの軸
径R1は10.2mm、拡径部38Aの間の部位38B
の軸径R2は10.0mmであり、段差が、フィルム2
0の厚さより若干少ない値となっているが、対向搬送ロ
ーラ36によるフィルム20の搬送に支障がない範囲な
ら、段差がフィルム20の厚さを超えても良い。
【0019】図2に示される如く、クロスオーバラック
34には、一体型ガイド41が設けられている。この一
体型ガイド41は、対向搬送ローラ35の上側ローラ3
5Aのフィルム搬送方向上流側に位置して、フィルム2
0を対向搬送ローラ35へ誘導する第1ガイド41A
と、対向搬送ローラ35の上側ローラ35Aと対向搬送
ローラ36の小径ローラ38との間に位置して、フィル
ム20を対向搬送ローラ35から対向搬送ローラ36へ
誘導する第2ガイド41Bと、対向搬送ローラ35の上
側ローラ35Aの上部外周に沿って配置され、第1ガイ
ド41Aと第2ガイド41Bとを連結する連結部41
C、とが一体的に構成されており、連結部41Cの頂部
には、洗浄水貯蔵槽43が形成されている。
【0020】図4に示される如く、洗浄水貯蔵槽43
は、対向搬送ローラ35の上側ローラ35Aの上方に軸
線方向に沿って配置されており、洗浄水貯蔵槽43内に
は、図示を省略したポンプによって洗浄水45が汲み上
げられるようになっている。また、洗浄水貯蔵槽43の
底部43Aには、対向搬送ローラ35の軸線方向に所定
の間隔を開けて注水口43Bが穿設されており、これら
の注水口43Bから、対向搬送ローラ35の上側ローラ
35Aに注水される洗浄水45によって、対向搬送ロー
ラ35の全面が洗浄されるようになっている。
【0021】なお、洗浄水45の注水タイミングは、現
像槽14と定着槽16との間のクロスオーバラック34
では、例えば、一定量(本実施例では1m2 )以上のフ
ィルム20が処理された後、処理終了後に非処理状態が
一定時間(本実施例では15分)以上経過した後、或い
は次のフィルム処理開始と同時、に行なわれるようにな
っており、1回の洗浄水45の量は10ミリリットルに
設定されている。
【0022】また、定着槽16と水洗槽18との間のク
ロスオーバーラック34では、例えばフィルム処理直後
に行なわれるようになっており、1回の洗浄水45の量
は25ミリリットルに設定されている。
【0023】図2に示される如く、対向搬送ローラ35
の下側ローラ35Bの下方には、洗浄水ガイド板51が
設けられている。この洗浄水ガイド板51は、定着槽1
6と水洗槽18との間に配置されるクロスオーバラック
34においては、フィルム20の搬送方向上流側(図2
の右側)に対して、フィルム20の搬送方向下流側(図
2の左側)が低くなっており、対向搬送ローラ35の下
側ローラ35Bから落ちた洗浄水45は、洗浄水ガイド
板51に沿って水洗槽18へ流れ、定着液への洗浄水4
5の混入を防ぐようになっている。
【0024】一方、現像槽14と定着槽16との間に配
置されるクロスオーバラック34においては、洗浄水ガ
イド板51は、フィルム20の搬送方向上流側(図2の
右側)に対して、フィルム20の搬送方向下流側(図2
の左側)が高くなっており(図2の想像線の状態)、対
向搬送ローラ35の下側ローラ35Bから落ちた洗浄水
45は、洗浄水ガイド板51に沿って現像槽14へ流
れ、定着液への洗浄水45の混入を防ぐようになってい
る。なお、この場合、洗浄水45が混入し、薄められた
現像液の濃度は、高濃度の現像液を補充して元に戻す。
【0025】図1に示される如く、水洗槽18と乾燥部
50との間には、フィルム20をスクイズしながら搬送
するスクイズローラ42とフィルム20を乾燥部50へ
向けて案内するガイドを備えたスクイズラック40が配
設されている。水洗槽18から送り出されたフィルム2
0は、スクイズローラ42によって表面の水分が絞り取
られながら乾燥部50へ案内される。
【0026】なお、水洗槽18に近いスクイズローラ4
2とガイドとの部分に、現像槽14、定着槽16との間
のクロスオーバーラック34、定着槽16と水洗槽18
とのクロスオーバーラック34と同様の構成のクロスオ
ーバーラックを適用することができる。
【0027】乾燥部50には、互いに平行に配設された
一対の側板54間に掛け渡され、フィルム20を搬送す
る搬送ローラ44とヒートローラ60とが千鳥状に配列
されてフィルム20の搬送路が形成されると共にヒータ
及び乾燥ファンを備えた乾燥風発生部45によって発生
された乾燥風を搬送ローラ44及びヒートローラ60の
近傍に向けて噴出する吹出パイプ47が配設されてい
る。吹出パイプ47は、各搬送ローラ44及びヒートロ
ーラ60間にそれぞれ独立して配設されており、これら
の長手方向一端部には、チャンバー49が設けられてい
る。
【0028】すなわち、ヒータ及び乾燥ファンによって
発生された乾燥風は、一旦チャンバー49に貯留される
ことにより均圧にされた後、各吹出パイプ47へと案内
され、吹出パイプ47の吹出口から噴出される構成とな
っている。
【0029】乾燥部50内の搬送ローラ44とヒートロ
ーラ60との配列順は、乾燥部50の上方からまず2個
の搬送ローラ44が配列され、その後4個のヒートロー
ラ60が配列され、次いで10個の搬送ローラ44が配
列されている。フィルム20は、上記のように千鳥状に
配列された搬送ローラ44及びヒートローラ60に順次
表裏面が接触しながら、搬送力を受けて下方へ向けて搬
送されると共に吹出パイプ47から噴出される乾燥風に
よって加熱乾燥される。
【0030】乾燥部50の下部には、乾燥ターン部48
が配設されており、ヒートローラ60及び乾燥風によっ
て乾燥されたフィルム20が、この乾燥ターン部48で
斜め上方へ向けてターンされた後、受け箱52にストッ
クされる。
【0031】以下に本実施例の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置
10の挿入口15から、自動現像装置10内へ挿入され
て処理される。自動現像装置10では、挿入口15から
挿入されたフィルム20を挿入ラック17によって引き
入れて処理液処理部11の現像槽14へ送り込む。
【0032】現像槽14では、ラック24の搬送ローラ
22によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して
現像処理を行う。現像像14での処理が終了したフィル
ム20は、クロスオーバーラック34の一体型ガイド4
1の第1ガイド41Aによって、対向搬送ローラ35へ
誘導され、対向搬送ローラ35で挟持搬送される。さら
に、フィルム20は、一体型ガイド41の第2ガイド4
1Bによって、対向搬送ローラ36へ誘導され、対向搬
送ローラ36で挟持搬送されて定着槽16へ送り込まれ
る。
【0033】また、本実施例では、第1のガイド41A
と第2のガイド41Bとが対向搬送ローラ35の上側ロ
ーラ35Aの上方を覆う連結部41Cで連結された一体
型構造とされており、フィルム20がクロスオーバラッ
ク34を通過していない場合には、連結部41Cに設け
られた洗浄水貯蔵槽43の注水口43Bから、対向搬送
ローラ35の上側ローラ35Aに向けて洗浄水45が供
給される。
【0034】従って、対向搬送ローラ35の上側ローラ
35A、下側ローラ35Bの双方に洗浄水45が充分に
供給される。このため、対向搬送ローラ35の洗浄力が
強化されローラ表面の結晶化を防止することができる。
また、対向搬送ローラ35の上側ローラ35Aの上方を
連結部41Cで覆うため、クロスオーバラック34全体
を乾燥し難くすることができ、これによってもローラ表
面の結晶化を防止することができる。また、液はねも防
止できる。
【0035】さらに、対向搬送ローラ35の下側ローラ
35Bから落ちた洗浄水45は、ガイド板51に沿って
現像槽14へ流れ、定着液への洗浄水45の混入を防止
することができる。
【0036】また、本実施例では、対向搬送ローラ36
において、小径ローラ38の拡径部38Aの外周面が、
大径ローラ37の外周面に当接しており、フィルム20
を搬送していない時には、小径ローラ38の拡径部38
Aの間の部位38Bと大径ローラ37との間に隙間39
が形成されているため、この隙間39から、小径ローラ
38の拡径部38Aの間の部位38Bと大径ローラ37
との接触部に残った現像液が流れ落ちる。このため、次
に処理するフィルム20の前端の現像液の量が増加する
ことが無く、フィルム20の前端の増感むらを無くし、
画質低下を防止することができる。
【0037】定着槽16では、ラック28の搬送ローラ
26によってフィルム20を略U字状に案内しながら搬
送して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽16で
の処理が終了したフィルム20は、クロスオーバーラッ
ク34によって案内搬送されて、水洗槽18へ送り込ま
れる。この場合には、小径ローラ38の拡径部38Aの
間の部位38Bと大径ローラ37との間に隙間39か
ら、小径ローラ38の拡径部38Aの間の部位38Bと
大径ローラ37との接触部に残った定着液が流れ落ち
る。このため、次に処理するフィルム20の前端の定着
液の量が増加することが無く、フィルム20の前端の増
感むらを無くし、画質低下を防止することができる。ま
た、洗浄水貯蔵槽43から注水された洗浄水45はガイ
ド板51に沿って水洗槽18へ流れる。
【0038】水洗槽18では、ラック32の搬送ローラ
30によってフィルム20を水洗水に浸漬しながら搬送
して、フィルム20の水洗を行い、フィルムの表面から
定着液成分を除去する。
【0039】水洗処理が終了したフィルム20は、水洗
槽18からスクイズラック40のスクイズローラ42と
ガイドに案内搬送されて処理液処理部11から乾燥部5
0へ送り込まれる。このとき、フィルム20は、スクイ
ズローラ42によって表面に付着している水分が除去さ
れる。
【0040】乾燥部50では、まず、フィルム20は2
個の搬送ローラ44に表裏面が交互に接触されて搬送さ
れると共に乾燥風が吹付けられる。これにより、前記ス
クイズローラ42によってスクイズ仕切れずに、特にフ
ィルム20の搬送方向先端部又は後端部に残る水滴、並
びにフィルム20の全体に亘って不均一に残る水滴等を
比較的均一な状態にすることができる。
【0041】次に、上記搬送ローラ44及び乾燥風によ
って比較的均一に水滴が付着したフィルム20は、4個
のヒートローラ60によってその表裏面が交互に接触す
るため、蒸発が促進される。その後、ヒートローラ60
に対応する吹出パイプ47からの乾燥風によって、多量
に水分を含んだ雰囲気が排除され、さらに蒸発が促進さ
れる。このとき、フィルム20上に水滴むらがないた
め、部分的に蒸発が遅れたり、進んだりすることがな
く、フィルム20の前面に亘って均一に蒸発が促進され
る。
【0042】その後、10個の搬送ローラ44によって
フィルム20を搬送しながら、乾燥風発生部45で発生
した乾燥風を吹出パイプ47からフィルム20の表裏面
に向けて噴出して、フィルム20を加熱乾燥する。フィ
ルム20は、加熱されながら搬送されて乾燥ターン部4
8に達すると、斜め上方に向けてターンされて排出さ
れ、受け箱49にストックされる。
【0043】なお、本実施例では、対向搬送ローラ36
のうちの小径ローラ38の両端部近傍に拡径部38Aが
形成したが、これに代えて、大径ローラ37の両端部近
傍に拡径部を形成しても良い。また、拡径部に代えて、
対向搬送ローラ36の少なくとも一方の搬送ローラの外
周部に図2の想像線で示される親水性材料70を使用し
ても良い。この場合には、各ローラの接触部に残った処
理液が親水性材料内、即ち搬送ローラの外周部に拡散す
るため、対向搬送ローラの各ローラの接触部に残存する
処理液の量が減り、次に処理するフィルムの前端の処理
液の量が増加することが無く、フィルムの前端の増感む
らを無くし、画質低下を防止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置は、感光材料の前端の増感むらを無くし、画質
低下を防止することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像装置の概略構成図であ
る。
【図2】クロスオーバラックを示す断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】従来例のクロスオーバラックを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 自動現像装置 34 クロスオーバラック 36 対向搬送ローラ 37 大径ローラ 38 小径ローラ 38A 拡径部 39 隙間 70 親水性材料
フロントページの続き (72)発明者 松田 晋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 勝俣 満 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液による処理後の感光材料を次の処
    理部へ送り込むための対向搬送ローラを有するクロスオ
    ーバラックを備えた感光材料処理装置であって、 前記対向搬送ローラの少なくとも一方の搬送ローラの両
    端部近傍に拡径部を形成することにより両搬送ローラ間
    に隙間ができるように両搬送ローラを対向配置したこと
    を特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液による処理後の感光材料を次の処
    理部へ送り込むための対向搬送ローラを有するクロスオ
    ーバラックを備えた感光材料処理装置であって、 前記対向搬送ローラの少なくとも一方の搬送ローラの外
    周部に親水性材料を使用したことを特徴とする感光材料
    処理装置。
JP7244593A 1993-03-30 1993-03-30 感光材料処理装置 Pending JPH06289565A (ja)

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