JP3170098B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3170098B2
JP3170098B2 JP10130193A JP10130193A JP3170098B2 JP 3170098 B2 JP3170098 B2 JP 3170098B2 JP 10130193 A JP10130193 A JP 10130193A JP 10130193 A JP10130193 A JP 10130193A JP 3170098 B2 JP3170098 B2 JP 3170098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を搬送しなが
ら処理液に浸漬して処理する感光材料処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像が露光されたフィルム等の感光材料
は、現像槽、定着槽、水洗槽等の処理槽及び乾燥部を備
えた感光材料処理装置中を現像液、定着液、水洗水に浸
漬されながら搬送されて処理される。それぞれの処理槽
の間には、フィルムの表面から処理液を絞り取る機能を
備えたローラ対が設けられたクロスオーバーラックが配
置されており、例えば、現像槽と定着槽の間では、フィ
ルムはクロスオーバーラックのローラ対の間で挟持搬送
されると共に、フィルムの表面に付着している現像液が
このローラ対によって絞り取られるようになっている。
これによって、現像槽内の現像液がフィルムに付着して
持ち出されて、定着槽内に混入するのを防止している。
【0003】また、水洗槽と乾燥部との間においても、
複数のローラ対が配置されており、水洗槽から乾燥部へ
フィルムを挟持搬送しながら、フィルムの表面に付着し
ている水滴をスクイズしてから乾燥部へ送り込むように
している。これによって、乾燥部では、表面に付着した
水滴等によってフィルムに乾燥ムラが生じてしまうのを
防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ムの表面から処理液を絞り取るローラ対は、回転軸がフ
ィルムの面に平行かつフィルムの搬送方向に対して直角
に配置されており、フィルムは矩形形状であるため、ロ
ーラ対によって挟持搬送されるフィルムの先端はフィル
ムの幅方向に亘って同時にローラに噛み込まれ、その後
端もその幅方向に亘って同時にローラ対から離れる。こ
のとき、ローラ対を通過したフィルムの後端付近のフィ
ルム面に表面張力によって処理液が回り込んでしまい、
完全にフィルム表面から処理液を絞り取ることができな
いことがある。
【0005】前記した如く、フィルムが処理液を付着し
た状態で次工程に送り込まれた場合、下流側の処理槽内
に上流側の処理液を混入させることになり、下流側の処
理槽内の処理液の劣化を早める。また、このフィルムの
後端に付着した処理液がフィルムの後端に沿って処理ム
ラを生じさせる原因となってしまう。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、処理液の劣化を抑えると共に、処理ムラの発生
を防止する感光材料処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、感光材料を搬送しながら処理液に
よって処理した後、軸線方向が前記感光材料の搬送方向
と直交する方向に配置された絞り用ローラ対によって挟
持して感光材料の表面に付着している処理液を除去する
感光材料処理装置であって、前記絞り用ローラ対へ前記
感光材料を案内する感光材料搬送路感光材料の幅方向
の一端側で他端側より長くしたことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、前記感光材料の幅方向の一端側で感光材料の上面に
対向して設けたガイド板と、前記感光材料の幅方向の他
端側で感光材料の下面に対向するガイドローラと、によ
って前記感光材料の幅方向の一端側の感光材料搬送路を
他端側より長くしていることを特徴とする
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置で
は、絞り用ローラ対の上流側における感光材料の搬送路
を感光材料の幅方向の一方の端部側他方の端部とで
長さを変えている。これによって、搬送路を通過した感
光材料は、搬送方向に対して傾斜状態で搬送されて絞り
用ローラ対へ至る。
【0010】り用ローラ対は感光材料の先端を所定の
角度だけ傾斜した状態で挟持するため、矩形形状の感光
材料の後端がこの絞り用ローラ対を通過するとき、幅方
向に亘って同時に絞り用ローラ対から離れずに幅方向の
一端から他端に向けて順に連続してしごかれる。このた
め、感光材料の表面に付着していた水滴は、絞り用ロー
ラ対によって感光材料の後端部へ向けて送られ感光材料
の幅方向の一端から順にしごきおとされる。
【0011】また、感光材料の後端は、絞り用ローラ対
から幅方向の他端側から順に離間するため、次第に絞り
用ローラ対による挟持力が高められる。これによって、
絞り用ローラ対は、最後に離間する感光材料の後端に回
り込んで通過しやすい処理液を確実に絞り取って、感光
材料が後端に処理液が付着した状態で送り出されるのを
防止でき、感光材料の表面からの処理液の絞り性が向上
する。
【0012】なお、絞り用ローラ対は、感光材料に搬送
力を付与する機能と共に、傾斜状態に至った感光材料が
挿入時の状態に戻るのを防止し、絞り用ローラ対を通過
した感光材料が傾斜した状態で送り出される。
【0013】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置は、ガイド板とガイドローラとを、感光材料の幅方向
の端部に対向して設けている。これにより感光材料は、
幅方向の一端側がガイド板によって抑えられ、他端側が
ガイドローラによって持ち上げられるので、感光材料
は、幅方向の一端側と他端側とで、搬送路の長さが変え
られ、搬送方向に対して傾斜されて、絞り用ローラ対へ
案内される。
【0014】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例である矩形形状のフィ
ルム20を現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理し
たのち乾燥処理するものである。
【0015】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部14及び乾燥部16が設けられている。処理液処
理部14は、内部にフィルム20の搬送方向(図1に示
す矢印A方向)に沿って、区画された現像槽22、定着
槽24及び水洗槽26を備え、また、現像槽22と定着
槽24の間、定着槽24と水洗槽26の間にリンス槽2
8、30を有する処理槽18を備えている。なお、自動
現像装置10では、処理槽18を樹脂の一体成形品とし
ている。
【0016】自動現像装置10の機枠12に形成された
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設する挿入テーブル34が備えられ、また、挿入口32
の内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32
から挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ対
36が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わ
りにオートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に
挿入して挿入ローラ対36によって引き入れるようにし
てもよい。
【0017】現像槽22内には、現像液が収容されると
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ対38を有する現像ラック40
が現像液に一部浸漬された状態で配設されている。ま
た、定着槽24は定着液を収容し、水洗槽26は水洗水
を収容しており、図示しないモータによって駆動される
搬送ローラ対42、44を備えた定着ラック46、水洗
ラック48が各々定着槽24、水洗槽26に一部浸漬し
た状態で配設されている。
【0018】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
上方には、それぞれクロスオーバーラック52、54、
56が配設されている。各々のクロスオーバーラック5
2、54、56の下面には、次の工程へフィルム20を
送り込むローラ対の他に下面がガイドの役目を有する部
分と、各処理液が不要に外気と接触するのを防止するた
めの蓋の役目をする部分とが一体形成されている。
【0019】現像槽22の上方のクロスオーバーラック
52は、フィルム20を現像槽22へ引き込むための挿
入ローラ対36を備えていると共に、フィルム20を現
像槽22から引き出して次の定着槽24へ送り込むため
のローラ対58、及びリンス槽28に配置されるローラ
対60を備えている。また、定着槽24の上方のクロス
オーバーラック54は、定着槽24からフィルム20を
引き出すローラ対58、リンス槽30に配置されるロー
ラ対60を備えており、水洗槽26の上方のクロスオー
バーラック56には、水洗槽26からフィルム20を引
き出しローラ対58、60を備えており、これらのロー
ラ対58、60は、フィルム20に付着した水洗水をス
クイズする役目も有している。
【0020】クロスオーバーラック52、54、56の
これらのローラ対は、図示しない駆動源から伝達される
駆動力によって回転して、現像槽22、定着槽24及び
水洗槽26内の前記現像ラック40、定着ラック46及
び水洗ラック48のローラ対と共に一定速度でフィルム
20を搬送するようになっている。
【0021】図2には、クロスオーバーラック52の挿
入口32側を示している。挿入口32の近傍には、前記
した挿入ローラ対36の下流側にガイド64が配設され
ており、挿入口32から挿入(図1及び図2の矢印A方
向)され挿入ローラ対36によって引き入れられたフィ
ルム20を現像ラック40の搬送ローラ対38へ向けて
案内するようになっている。
【0022】また、このクロスオーバーラック52に
は、挿入ローラ対36の下流側にガイド64のガイド面
64Aに対向してガイドローラ66が配設されている。
このガイドローラ66は、軸方向がフィルム20の搬送
路の幅方向に沿って配置され、ガイド64に取り付けら
れたブラケット68から突設されたシャフト66Aに回
転自在に取り付けられている。このガイドローラ66
は、フィルム20の搬送幅方向の一方の端部に対応し、
挿入ローラ対36から送り出されたフィルム20の幅方
向の一側端部をガイド64のガイド面64Aへ向けて案
内するようになっている。
【0023】また、ガイド64には、ガイドローラ66
とフィルム20の搬送幅方向の反対側にガイド板100
が取り付けられている。ガイド板100は、長尺の板状
部材であり、長手方向の一端がガイド64の挿入口32
側の端部に取り付けられている。図3に示されるよう
に、ガイド板100は、長手方向の他端部がガイド64
の現像槽22側の先端部へ向けて延設されており、中間
部はガイド64のガイド面64Aから離間する方向へ複
数箇所で屈曲しており、挿入ローラ対36から送り出さ
れたフィルム20の先端部は、ガイドローラ66と反対
側の端部がこのガイド板100によってガイド面64A
から離間された状態で、現像ラック40の搬送ローラ対
38へ向けて案内される。
【0024】すなわち、挿入ローラ対36によって引き
入れられたフィルム20は、幅方向の一端がガイドロー
ラ66によってガイド64のガイド面64Aに沿う方向
へ案内され(図3に破線で示す)、幅方向の他端部がガ
イド板100によってガイド64のガイド面64Aから
離れるように案内され(図3に実線で示す)て、搬送路
に対して捩じれるようになりながら、現像ラック40の
搬送ローラ対38の間へ案内される。したがって、フィ
ルム20が挿入ローラ対36と搬送ローラ対38の間で
ガイド面64Aに沿って湾曲しながら搬送されるとき、
ガイド板100がフィルム20の対応する幅方向の端部
の搬送路の長さ(搬送パス長)をガイドローラ66側の
端部より搬送路の長さより短くするようにしている。こ
のとき、ガイドローラ66は、ガイド板100によって
フィルム20の幅方向の対応する端部の搬送路の長さを
短くしようとするとき、フィルム20の剛性によってガ
イドローラ66側の端部の搬送路の長さが短くならない
ようにしている。
【0025】このため、図4に示されるように、挿入ロ
ーラ対36によって送り出され現像ラック40の搬送ロ
ーラ対38に達するフィルム20の先端は、搬送幅方向
に対して角度θだけ傾斜して送り出され、現像ラック4
0へ送り込まれた後は、現像ラック40の搬送ローラ対
38に挟持搬送されて、この傾斜状態が戻らないように
されている。なお、図5に示すように、本実施例に使用
するフィルム20は、幅方向が寸法B、搬送方向が寸法
Cの矩形形状であり、本実施例では、角度θが約2°と
なるようにガイド板100の位置、及びガイド板100
による搬送路の長さの短縮量を設定している。すなわ
ち、角度θだけ傾斜したフィルム20の搬送幅寸法D
は、フィルム20の寸法B、Cと角度θによって決定し
(D=Bcosθ+Csin θ)、自動現像装置10内の搬
送路の有効搬送幅寸法Eより小さく、有効搬送路内(図
4及び図5に示す二点鎖線の範囲内)を搬送されるよう
に設定している。
【0026】このようにして引き入れられたフィルム2
0は、現像槽22で現像液に浸漬された後、クロスオー
バーラック52のローラ対58、60に挟持搬送され
て、定着槽24、水洗槽26へ順に送り込まれ、搬送ロ
ーラ対42、44に挟持搬送されながら、定着液、水洗
水に浸漬される。このとき、クロスオーバーラック5
2、54、56のローラ対58、60は、前工程でフィ
ルム20の表面に付着した処理液を絞り取って次工程へ
持ち込ませないようにしている。
【0027】なお、処理槽18の下方には、熱交換器6
2が配設されており、現像槽22、定着槽24内の現像
液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送られ、熱交換さ
れた後に再び、現像槽22、定着槽24へ戻されるよう
になっており、これによって、現像槽22内の現像液、
定着槽24内の定着液が、フィルム20を最適状態に処
理する温度範囲に維持されている。また、リンス槽2
8、30には、搬送されるフィルム20を洗浄するリン
ス液(本実施例では水を使用)を貯留し、上流側の槽か
らフィルム20によって持ち出された処理液を洗い流し
ている。
【0028】このようにして処理液処理部14内で各処
理槽内を搬送されて処理されたフィルム20は、クロス
オーバーラック56のローラ対58、60によって処理
液処理部14に隣接した乾燥部16内へ送り込まれる。
【0029】乾燥部16内には、複数のローラ対72よ
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ対74とガイド76によって略
下方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から
受け箱80内へ排出されるようになっている。
【0030】また、乾燥部16には、フィルム20の搬
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿って配置され、フィルム20
は、ステンレスワイヤによって形成されたガイド84を
介して赤外線ヒータ82に対向しながら搬送される。赤
外線ヒータ82の搬送路と反対側には、反射鏡86が配
設されている。このため、赤外線ヒータ82から輻射さ
れた熱は、反射鏡86によって効率良くガイド84の間
からフィルム20の表面へ向けられ、この輻射熱によっ
て、フィルム20を加熱して乾燥するようになってい
る。
【0031】また、乾燥部16には、赤外線ヒータ82
に隣接してファン88が配設されている。これらのファ
ン88は、機外の空気を乾燥風として吸い込んで、フィ
ルム20の表面へ向けて噴出するようになっており、こ
の乾燥風によってフィルム20から蒸発した水分がフィ
ルム20の表面近傍から排出されると共に、赤外線ヒー
タ82によって加熱されたフィルム20の表面温度を所
定の範囲に維持している。
【0032】また、ローラ対74、ガイド76の近傍に
は、フィルム20の搬送路を挟んで吹出パイプ90が配
設されており、この吹出パイプ90には、乾燥部16の
下部に配置されたファン92から機外の空気が乾燥風と
して供給される。吹出パイプ90は、この乾燥風をフィ
ルム20へ向けて吐出して、ローラ対74、ガイド76
の間を搬送されるフィルム20の表面近傍の湿度の高い
空気を排出して、フィルム20の乾燥を促進するように
している。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。自動現
像装置10では、挿入口32からフィルム20が挿入さ
れると、挿入ローラ対36によって装置内へ引き入れて
現像槽22内へ送り込む。このとき、クロスオーバーラ
ック52の挿入ローラ対36と現像槽22の搬送ローラ
対38の間にガイド64を配置すると共に、このガイド
64に対向してフィルム20の搬送幅方向の端部のそれ
ぞれに対応してガイド板100とガイドローラ66を配
置して、ガイド板100と接触する側のフィルム20の
端部の搬送路の長さがガイドローラ66と接触する側の
端部の搬送路の長さより短くしている。このため、フィ
ルム20の先端は、現像ラック40の搬送ローラ対38
に達するときにガイド板100側の搬送路の短い端部が
搬送方向に対して突出するような傾斜状態でフィルム2
0が搬送ローラ対38に挟持され、この後、フィルム2
0は、搬送方向(矢印A方向)に対しての傾斜状態が戻
ることなく現像槽22内を現像ラック40の搬送ローラ
対38に挟持搬送されて現像液に浸漬される。
【0034】現像液に浸漬されて現像処理が終了したフ
ィルム20は、リンス槽28へ送り出され、ローラ対5
8によって表面に付着している現像液が絞り取られなが
ら、このリンス槽28内で表面に付着した現像液がロー
ラ対60によって汲み上げられたリンス液によって洗わ
れ、リンス液と共に絞り取られる。
【0035】図5に示されるように、このクロスオーバ
ーラック52では、フィルム20が傾斜した状態で現像
槽22から送り出されてローラ対60の間へ挿入される
ため、フィルム20の表面に付着している現像液を搬送
方向のしごきとるようにして搬送方向の上流側へ向けて
押し流す。このとき、フィルム20の幅方向の一端部か
ら現像液が流れ落ちる。
【0036】また、フィルム20の表面上をローラ対6
0によってフィルム20の後端部へ絞り送られた現像液
は、フィルム20の後端から流れ落ちるが、このとき、
フィルム20の後端が搬送幅方向の他端側から幅方向に
沿って順次ローラ対60から離れるため、フィルム20
の後端部の現像液は、ローラ対60を通過したフィルム
20の後端に付着して通過することなくフィルム20の
後端を幅方向に沿って流され他端側から一端側側へ流れ
る。
【0037】また、ローラ対60では、フィルム20の
挟持幅が減少し、フィルム20の最後端を送り出す間際
に大きな挟持力をフィルム20の後端部に作用させるこ
とになり、確実にフィルム20から現像液を絞り取るこ
とができる。これによって、ローラ対60から送り出さ
れたフィルム20は、表面は勿論、後端にも不要な現像
液が付着していない状態となり、フィルム20によって
現像槽22内の現像液が定着槽24へ持ち込まれること
がない。
【0038】このようにして現像液が絞り取られたフィ
ルム20は、リンス槽28から定着槽24内へ搬送さ
れ、定着ラック46によって定着液に浸漬されながら搬
送され、リンス槽30で定着液が洗い流される。このと
き、クロスオーバーラック52と同様にフィルム20が
搬送方向に対して傾斜した状態で送り込まれるため、水
洗槽26へ送り込まれるフィルム20の表面から定着液
を確実に絞り取って、フィルム20の定着、水洗を効率
的に行うことができる。
【0039】現像処理、定着処理の終了したフィルム2
0は、水洗ラック48によって水洗水中を搬送されなが
ら表面が洗われ、クロスオーバーラック56に設けたロ
ーラ対58、60によって、表面に付着した水洗水を確
実に効率的に絞り取られながら処理液処理部14から乾
燥部16へ送り込まれる。
【0040】乾燥部16では、ローラ対72によってフ
ィルム20を搬送しながら、赤外線ヒータ82によって
加熱して、フィルム20を乾燥する。乾燥されたフィル
ム20は、ローラ対74及びガイド84によって排出口
78へ向けて搬送され、受け箱80へ排出される。この
とき、フィルム20の表面に水洗槽26から持ち出され
た水滴が付着していないため、乾燥処理されたフィルム
20に乾燥ムラが生じることがない。
【0041】このように、挿入口32から先端及び後端
が搬送方向と直角となるように挿入されたフィルム20
を、クロスオーバーラック52の挿入口32近傍に配置
した挿入ローラ対36とガイド64、ガイド板100、
ガイドローラ66によって、現像槽22へ送り込まれる
フィルム20の先端が搬送幅方向に対して角度θだけ傾
斜された状態にされ、この傾斜状態で、現像槽22の現
像ラック40、クロスオーバーラック52、定着槽24
の定着ラック46、クロスオーバーラック54、水洗槽
26の水洗ラック48及びクロスオーバーラック56へ
と平行状態で挟持搬送される。これによって、クロスオ
ーバーラック52、54、56では、ローラ対58、6
0によって、フィルム20の表面から確実に処理液を除
去することができると共に、特にフィルム20の後端に
付着する処理液を確実に除去することができる。
【0042】また、本実施例では、自動現像装置10に
おけるフィルム20の搬送路の最も上流側のクロスオー
バーラック52の挿入ローラ対36でフィルム20を傾
斜させて、フィルム20が傾斜した状態で現像ラック4
0以降を搬送されるようにしたが、フィルム20を傾斜
させる位置はこれに限定するものではない。例えば、現
像ラック46とクロスオーバーラック54との間でフィ
ルム20が傾斜状態となるようにしてもよく、このと
き、ローラ対58とローラ対60との間にガイドローラ
66とガイド板100を配置することができる。これに
よって、現像槽22から送り出された以降を搬送される
フィルム20の後端を搬送幅方向に対して所定の角度傾
斜させた状態で送り込むことができる。同様にクロスオ
ーバーラック54においてフィルム20を傾斜状態とす
ることにより、クロスオーバーラック54以降を搬送さ
れるフィルム20を所定の傾斜状態とすることができ、
クロスオーバーラック56においてフィルム20を傾斜
状態とすることによりフィルム20を確実にスクイズす
るようにすることもできる。
【0043】さらに、本実施例では、フィルム20の搬
送幅方向に対する傾斜の角度θを2°としたが、傾斜角
度はこれに限定するものではなく、例えば角度θを3°
前後で適宜選択することによって、効率的に処理液を絞
り取ることが可能である。なお、角度θを設定するとき
には、傾斜状態で搬送されるフィルム20が有効搬送領
域から飛び出さないように設定すればよい。
【0044】また、本実施例では、挿入ローラ対36の
下流側でガイド64を通過するフィルム20をガイドロ
ーラ66とガイド板64によって傾斜状態としたが、フ
ィルム20を傾斜させる手段は、これに限定するもので
はない。例えば、挿入テーブル34にフィルム20を搬
送方向に対して角度θで傾斜した状態で挿入するように
案内壁を設けて、この案内壁に沿ってフィルム20を挿
入口32へ挿入するようにしてもよい。
【0045】なお、本実施例に適用した自動現像装置1
0は、本発明が適用される感光材料処理装置の構成を限
定するものではない。本発明が適用される感光材料処理
装置は、フィルム20に限らず印画紙や平版印刷版等の
矩形形状の感光材料を処理する感光材料処理装置に適用
が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の感光材料処
理装置では、感光材料の後端が絞り用ローラ対の間を通
過するとき、後端の幅方向の全域が同時に絞り用ローラ
対の間を通過せずに、幅方向の他端から一端へ向けて順
次絞り用ローラ対から離れる。これによって、感光材料
の後端部に付着している処理液を後端部の幅方向の一端
に集めて絞り落とすことができ、絞り用ローラ対による
処理液の絞り取り性が格段に向上する。
【0047】したがって、感光材料の後端に付着して次
工程に持ち込まれた処理液によって感光材料に処理ムラ
等の仕上がり不良を生じさせることがない優れた効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動現像装置の概略構成図で
ある。
【図2】本実施例の挿入ローラ対近傍を示す概略斜視図
である。
【図3】図2の3−3線に沿った概略断面図である。
【図4】挿入ローラ対近傍のフィルムの搬送路の概略展
開図である。
【図5】クロスオーバーラック近傍のフィルムの搬送路
の概略展開図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 20 フィルム(感光材料) 22 現像槽 26 定着槽 28 水洗槽 36 挿入ローラ対 38、42、44 搬送ローラ対 52、54、56 クロスオーバーラック 60 ローラ対(絞り用ローラ対) 64 ガイド 66 ガイドローラ 100 ガイド板 θ 傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 簔島 三雄 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−100395(JP,A) 実開 昭62−108360(JP,U) 実開 昭62−43358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送しながら処理液によって
    処理した後、軸線方向が前記感光材料の搬送方向と直交
    する方向に配置された絞り用ローラ対によって挟持して
    感光材料の表面に付着している処理液を除去する感光材
    料処理装置であって、前記絞り用ローラ対へ前記感光材
    料を案内する感光材料搬送路感光材料の幅方向の一端
    側で他端側より長くしたことを特徴とする感光材料処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記感光材料の幅方向の一端側で感光材
    料の上面に対向して設けたガイド板と、前記感光材料の
    幅方向の他端側で感光材料の下面に対向するガイドロー
    ラと、によって前記感光材料の幅方向の一端側の感光材
    料搬送路を他端側より長くしていることを特徴とする請
    求項1に記載の感光材料処理装置。
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