JPH10268491A - 自動現像機 - Google Patents

自動現像機

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JPH10268491A
JPH10268491A JP6941497A JP6941497A JPH10268491A JP H10268491 A JPH10268491 A JP H10268491A JP 6941497 A JP6941497 A JP 6941497A JP 6941497 A JP6941497 A JP 6941497A JP H10268491 A JPH10268491 A JP H10268491A
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JP
Japan
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sheet
silver halide
hot air
halide photographic
sensitive material
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Application number
JP6941497A
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English (en)
Inventor
Koji Suzuki
厚司 鈴木
Seikichi Yokomizo
清吉 横溝
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 乾燥部を小型かつ安価にしうる構造にしつ
つ、より高速にシート状ハロゲン化銀写真感光材料を乾
燥させることができる自動現像機を提供する。 【解決手段】 シート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬
送しながら処理液に接触させて1又は複数段階の処理を
する処理部と、処理されたシート状ハロゲン化銀写真感
光材料をスクイズする手段と、スクイズされたシート状
写真感光材料を搬送するローラ群及び搬送されている写
真感光材料に熱風を送る手段を有する乾燥部と、を有す
る自動現像機において、前記スクイズ手段が、2対だけ
のスクイズローラ対により写真感光材料をスクイズする
ものであり、前記送熱風手段が送る熱風が前記2対のス
クイズローラ対の少なくとも搬送方向下流側のスクイズ
ローラ対に当たるもので、乾燥部に写真感光材料が送ら
れる前から熱風を送り始める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状ハロゲン
化銀写真感光材料を搬送しながら1又は複数段階の処理
工程で処理液に接触させて処理する処理部と、前記処理
部で処理されたシート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬
送する搬送手段、前記搬送手段により搬送されている前
記シート状ハロゲン化銀写真感光材料をスクイズするス
クイズ手段及び前記スクイズ手段によりスクイズされ、
前記搬送手段により搬送されている前記シート状ハロゲ
ン化銀写真感光材料に熱風を送る送熱風手段を有する前
記処理部で処理されたシート状ハロゲン化銀写真感光材
料を乾燥する乾燥部と、を有する自動現像機に関する発
明である。
【0002】
【従来の技術】従来のシート状ハロゲン化銀写真感光材
料を搬送しながら1又は複数段階の処理工程で処理液に
接触させて処理する処理部と、前記処理部で処理された
シート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬送する搬送手
段、前記搬送手段により搬送されている前記シート状ハ
ロゲン化銀写真感光材料をスクイズするスクイズ手段及
び前記スクイズ手段によりスクイズされ、前記搬送手段
により搬送されている前記シート状ハロゲン化銀写真感
光材料に熱風を送る送熱風手段を有し、前記処理部で処
理されたシート状ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥する
乾燥部と、を有する自動現像機は、一般的に、処理部の
最終処理工程である安定化又は水洗処理工程の上に向か
ってシート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬送する搬送
ローラ対の上方にスクイズローラ対を設け、その後乾燥
ボックス内の搬送ローラ群で搬送しながら、乾燥するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動現
像機では、小型かつ安価にしつつ乾燥部での乾燥速度を
上げようとしても、乾燥速度に限界があった。そこで、
様々な試行錯誤をした結果、本発明に至った。
【0004】本発明の目的は、自動現像機の乾燥部を小
型かつ安価にしうる構造にしつつ、より高速にシート状
ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥させることができるよ
うにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは本発明の課
題について鋭意検討した結果、本発明の課題は、従来の
自動現像機のスクイズローラ対では現像処理されたシー
ト状ハロゲン化銀写真感光材料から付着している安定化
処理液又は水洗水を取り除くだけで、シート状ハロゲン
化銀写真感光材料を膨潤させている水分を取り除く効果
は期待できず、また、スクイズローラ対の後の乾燥ボッ
クスに入ってから、加熱してシート状ハロゲン化銀写真
感光材料の水分を取り除くものなので、乾燥時間が長時
間必要となるということが原因であることが判った。
【0006】本発明の課題は、特許請求の範囲に記載の
各請求項により解決される。以下、各請求項について説
明する。なお、引用項と重複する説明は省略することが
ある。
【0007】〔請求項1〕『シート状ハロゲン化銀写真
感光材料を搬送しながら処理液に接触させて処理する1
又は複数段階の処理工程を有する処理部と、前記処理部
で処理されたシート状ハロゲン化銀写真感光材料をスク
イズするスクイズ手段と、前記スクイズ手段によりスク
イズされた前記シート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬
送する搬送ローラ群及び前記搬送ローラ群により搬送さ
れている前記シート状ハロゲン化銀写真感光材料に熱風
を送る送熱風手段を有し、前記処理部で処理されたシー
ト状ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥する乾燥部と、を
有する自動現像機において、前記スクイズ手段が、2対
だけのスクイズローラ対により前記シート状ハロゲン化
銀写真感光材料をスクイズするものであり、前記送熱風
手段が送る熱風が前記2対のスクイズローラ対の少なく
とも搬送方向下流側のスクイズローラ対に当たるもので
あり、前記乾燥部にシート状ハロゲン化銀写真感光材料
が送られる前から前記送熱風手段が熱風を送り始めるこ
とを特徴とする自動現像機。』 請求項1により、乾燥部のスクイズローラ対は2対だけ
なので、自動現像機の乾燥部を小型かつ安価にしうる構
造にしつつ、下流側のスクイズローラ対が高温になるの
で、より高速にシート状ハロゲン化銀写真感光材料を乾
燥させることができる。
【0008】そして、さらに高速にシート状ハロゲン化
銀写真感光材料を乾燥させることができるように、乾燥
部にシート状ハロゲン化銀写真感光材料が送られる10
秒以上(特に15秒以上)前から前記送熱風手段が熱風
を送り始めることが好ましい。
【0009】また、処理部が現像処理工程を有し、現像
処理工程の現像処理液の温度調整と送熱風手段の熱源と
が共通の電源からの電力であり、この共通の電源の電力
を交互に使用することによりこの共通の電源の定格電力
内に消費電力を押さえるようにしてもよい。この場合、
共通の電源の電力を交互に使用して、共通の電源の定格
電力内に消費電力を押さえるようにするために、乾燥部
にシート状ハロゲン化銀写真感光材料が送られる30秒
以下(特に20秒以下)前から前記送熱風手段が熱風を
送り始めることが好ましい。
【0010】〔請求項2〕『前記2対のスクイズローラ
対の内のシート状ハロゲン化銀写真感光材料搬送方向下
流側のスクイズローラ対が上流側のスクイズローラ対の
下方に配置されていない請求項1に記載の自動現像
機。』 請求項2により、2対のスクイズローラ対の上流側のス
クイズローラ対でスクイズされた液が下流側のスクイズ
ローラ対に垂れることがないので、より高速にシート状
ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥させることができる。
【0011】〔請求項3〕『前記処理部の最後の処理工
程の処理液の温度が30℃以上である請求項1又は2に
記載の自動現像機。』 請求項3により、乾燥部で乾燥される前にシート状ハロ
ゲン化銀写真感光材料が予め加熱されているので、より
高速にシート状ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥させる
ことができる。
【0012】そして、さらに高速にシート状ハロゲン化
銀写真感光材料を乾燥させることができるように、前記
処理部の最後の処理工程の処理液の温度は35℃以上
(特に38℃以上)であることが好ましい。また、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の変質や安定化処理液の蒸発析出
を防止するために、80℃以下(特に60℃以下)が好
ましい。また、処理部の最後の処理工程の処理液の温度
が高温であるので、送熱風手段からの熱風が処理部の最
後の処理工程に流れて処理部の最後の処理工程の処理液
を蒸発させて処理液の析出が生じるのを防止するため
に、乾燥部の2対のスクイズローラ対と処理部との間が
シート状ハロゲン化銀写真感光材料を通過させるための
スリット孔を除いて遮断されていることが好ましい。
【0013】〔請求項4〕『前記送熱風手段が送る熱風
の温度が60℃以上であり、前記シート状ハロゲン化銀
写真感光材料が乾燥部に到達した際の前記スクイズロー
ラ対の下流側のスクイズローラ対の温度が40℃以上で
ある請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動現像
機。』 請求項4により、送熱風手段が送る熱風の温度が高温で
あり、前記シート状ハロゲン化銀写真感光材料が乾燥部
に到達した際の前記スクイズローラ対の下流側のスクイ
ズローラ対の温度も高温であるので、より高速にシート
状ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥させることができ
る。
【0014】そして、さらに高速にシート状ハロゲン化
銀写真感光材料を乾燥させることができるようにするた
めに、送熱風手段が送る熱風の温度は70℃以上(特に
80℃以上)であることが好ましく、また、前記シート
状ハロゲン化銀写真感光材料が乾燥部に到達した際の前
記スクイズローラ対の下流側のスクイズローラ対の温度
も45℃以上(特に50℃以上)が好ましい。
【0015】また、送熱風手段が送る熱風の温度を高温
にするために、送熱風手段の消費電力は400W以上
(特に800W以上)が好ましい。また、消費電力を定
格電力以内にするために、送熱風手段の消費電力は16
00W以下(特に1200W以下)が好ましい。また、
送熱風手段を安価にするために、市販のヘアードライヤ
を転用することが好ましい。安価なヘアードライヤで
も、ヘアードライヤの熱風を直接、現像処理された感光
材料に吹きつけることが、急速乾燥に非常に顕著な効果
がある。特に、図3、4に示すような送風口が絞られた
ヘアードライヤが好ましい。
【0016】〔請求項5〕『前記処理部が前記シート状
ハロゲン化銀写真感光材料を所定の搬送速度で搬送する
ものであり、前記処理部又は前記処理部より前記シート
状ハロゲン化銀写真感光材料の搬送方向上流側に前記シ
ート状ハロゲン化銀写真感光材料の通過を検出する検出
手段を有し、前記検出手段の前記シート状ハロゲン化銀
写真感光材料の通過の検出に基づいて、前記乾燥部に前
記シート状ハロゲン化銀写真感光材料が送られる前から
前記送熱風手段が熱風を送り始める請求項1〜4のいず
れか1項に記載の自動現像機。』 請求項5により、確実に、乾燥部にシート状ハロゲン化
銀写真感光材料が送られる所定時間前から前記送熱風手
段が熱風を送り始めることができる。
【0017】〔請求項6〕『前記搬送手段のシート状ハ
ロゲン化銀写真感光材料の搬送速度が2cm/秒以上で
あり、乾燥部の搬送方向長さが20cm以下である請求
項1〜5のいずれか1項に記載の自動現像機。』 請求項6により、乾燥部をより小型かつ安価にしつつ、
より高速にシート状ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥さ
せることができる。
【0018】なお、乾燥部の搬送方向長さは乾燥部の入
口から排出口までの搬送路の長さである。
【0019】〔請求項7〕『前記乾燥部内のシート状ハ
ロゲン化銀写真感光材料の搬送路面積に対する送熱風面
積の比が1/3以上である請求項1〜6のいずれか1項
に記載の自動現像機。』 請求項7により、より高速にシート状ハロゲン化銀写真
感光材料を乾燥させることができる。
【0020】なお、前記乾燥部内のシート状ハロゲン化
銀写真感光材料の搬送路面積は、シート状ハロゲン化銀
写真感光材料の搬送路の面積のことである。また、前記
乾燥部内の送熱風面積は、送熱風手段の送風出口から前
記乾燥部内のシート状ハロゲン化銀写真感光材料の搬送
路までの間の搬送ローラなどの固体構造物を、前記乾燥
部内のシート状ハロゲン化銀写真感光材料の搬送路に垂
直投影した部分を除いた前記乾燥部内のシート状ハロゲ
ン化銀写真感光材料の搬送路の面積のことである。
【0021】そして、さらに高速にシート状ハロゲン化
銀写真感光材料を乾燥させるために、前記乾燥部内のシ
ート状ハロゲン化銀写真感光材料の搬送路面積に対する
送熱風面積の比は1/2以上であることが好ましい。ま
た、確実にシート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬送す
るために、前記乾燥部内のシート状ハロゲン化銀写真感
光材料の搬送路面積に対する送熱風面積の比は3/4以
下(特に2/3以下)であることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0023】本実施形態の自動現像機の概略構成正面図
である図1に基づいて、本実施形態の自動現像機につい
て説明する。本自動現像機は、シート状ハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料であるシート状印画紙1を処理して乾
燥するものである。本自動現像機は、シート状印画紙1
を搬送しながら処理する処理部7と、この処理部7で処
理されたシート状印画紙1を乾燥する乾燥部8と、を有
する。そして、処理部7の搬送方向入口側にシート状印
画紙1の通過を検出する検出器3が設けられている。
【0024】処理部7は、本自動現像機の入口方向2か
ら送られ、検出器3の前を通過したシート状印画紙1を
所定の搬送速度VPで搬送するものであり、処理するも
ので、検出器3の前を通過したシート状印画紙1を搬送
しながら発色現像処理液に接触させて発色現像処理する
発色現像処理工程4、発色現像処理工程4で発色現像処
理されたシート状印画紙1を搬送しながら漂白定着処理
液に接触させて漂白定着処理する漂白定着処理工程5
と、漂白定着処理工程5で漂白定着処理されたシート状
印画紙1を搬送しながら安定化処理液に接触させて安定
化処理する安定化処理工程6とを有する。
【0025】また、乾燥部8は、処理部7で処理された
シート状印画紙1をスクイズするスクイズ部20と、こ
のスクイズ部20によりスクイズされたシート状印画紙
1を搬送する搬送ローラ群30と、この搬送ローラ群3
0により搬送されているシート状印画紙1に熱風を送る
送熱風機10とを有し、処理部7で処理されたシート状
印画紙1を乾燥させて、排出方向9に排出するものであ
る。
【0026】次に、本実施形態の自動現像機の乾燥部8
について、乾燥部8の概略構成正面図である図2、乾燥
部8の概略構成側面図である図3及び乾燥部8の概略構
成上面図である図4に基づいて、説明する。
【0027】乾燥部8のシート状印画紙1の入口に、シ
ート状印画紙1を通過させるためのスリット孔入口25
が設けられている。
【0028】そして、乾燥部8のスクイズ部20は、2
対だけのスクイズローラ対により前記シート状印画紙1
をスクイズするものであり、上流側スクイズローラ2
1、22の対と、下流側スクイズローラ23、24の対
とを有する。このようにスクイズ部20のスクイズロー
ラ対は2対だけなので、自動現像機の乾燥部8を小型か
つ安価にしうる構造となっている。
【0029】また、この上流側スクイズローラ21、2
2の対と下流側スクイズローラ23、24の対とは水平
に配置されており、上流側スクイズローラ21、22の
対でスクイズされた液が下流側スクイズローラ23、2
4の対に垂れることがないので、より高速にシート状印
画紙1を乾燥させることができる。
【0030】また、搬送ローラ群30には、入口搬送ロ
ーラ31、32の対と出口搬送ローラ33、34の対と
を有する。そして、これら入口搬送ローラ31、32の
対と出口搬送ローラ33、34の対とによりシート状印
画紙1を搬送するものである。そして、入口搬送ローラ
31、32の対と出口搬送ローラ33、34の対にはそ
れぞれ溝35、36が幅方向に並べて設けられている。
そして、入口搬送ローラ31の溝35と出口搬送ローラ
33の溝35との間にガイド37が掛けわたされてお
り、入口搬送ローラ32の溝35と出口搬送ローラ34
の溝35との間にガイド38が掛けわたされており、入
口搬送ローラ31の溝36と出口搬送ローラ33の溝3
6との間にガイド39が掛けわたされており、入口搬送
ローラ32の溝36と出口搬送ローラ34の溝36との
間にガイド40が掛けわたされている。
【0031】これらスクイズ部20の上流側スクイズロ
ーラ21、22の対と下流側スクイズローラ23、24
の対と、搬送ローラ群30の入口搬送ローラ31、32
の対と出口搬送ローラ33、34の対との全ては、処理
部7のシート状印画紙1の搬送速度VPと同じ搬送速度
VPでシート状印画紙1を搬送するものである。そし
て、これらのローラが搬送速度VPでシート状印画紙1
を搬送させるために、共通の駆動モータ41の回転駆動
が、モータ軸42に設けられた駆動ギア43からギア4
4、45を介して上流側スクイズローラ21、22の対
を回転駆動させ、ギア46、47を介して下流側スクイ
ズローラ23、24の対を回転駆動させ、さらに、ギア
48、49、50を介して、入口搬送ローラ31、32
の対を回転駆動させ、さらにギア51、52、53、5
4、55を介して、出口搬送ローラ33、34を回転駆
動させている。
【0032】また、送熱風機10は、送風口11が絞ら
れたヘアードライヤを転用したもので安価なものになっ
ている。そして、シート状印画紙1をスクイズ部20か
ら入口搬送ローラ31、32に案内しつつ、送熱風機1
0が送る熱風が下流側スクイズローラ23、24の対に
当たるように、スクイズ部20の下流側スクイズローラ
23、24の対よりも搬送方向下流側に、出口側ガイド
26、27が設けられている。送風口11が絞られたヘ
アードライヤは、送風口11の面積がヘアードライヤ本
体の断面積の1/2以下の1/3程度であり、ヘアード
ライヤから送られる熱風が加速されて、シート状印画紙
1周辺の水蒸気を効率的に吹き飛ばしつつ、シート状印
画紙1を乾燥・高温化することができる。また、送風口
11の搬送幅方向の長さはシート上印画紙1の幅の1/
2以下の1/3程度であるが、これにより却って、効果
的な熱風の流れが生じ、より急速な乾燥ができる。
【0033】そして、シート状印画紙1は本自動現像機
内を所定の搬送速度VPで搬送されるので、処理部7の
搬送方向上流側に設けられた検出器3によりシート状印
画紙1の通過を検出してから所定時間TR後に、送熱風
機10が熱風を送り始める。これは、検出器3から乾燥
部8のスクイズ部20のスリット孔入口25までの搬送
距離LPとすると、乾燥部20のスクイズ部20のスリ
ット孔入口25にシート状印画紙1が送られる以下の式
で示される所定時間TW前から送熱風機10が熱風を送
り始めることになる。
【0034】TW = LP/VP−TR これにより、確実に、乾燥部8にシート状印画紙1が送
られる所定時間TW前から送熱風機10が熱風を送り始
めることになるので、下流側スクイズローラ23、24
の対を高温にできるので、より高速にシート状印画紙1
を乾燥させることができる。
【0035】また、処理部7の発色現像処理工程4の発
色現像処理液の温度調整と送熱風機10(熱源及び送風
の両方を含む)とが共通の電源からの電力でなされてお
り、この共通の電源の電力を交互に使用することにより
この共通の電源の定格電力内に消費電力を押さえるよう
になっている。この場合、共通の電源の電力を交互に使
用して、共通の電源の定格電力内に消費電力を押さえる
ようにするために、所定時間TRは、検出器3によりシ
ート状印画紙1の通過が検出されてからシート状印画紙
1が発色現像処理工程4を通過するまでの時間TP以上
になっている。すなわち、所定時間TWは、以下の式で
示される時間になっている。
【0036】TW < LP/VP−TP また、乾燥部8のスクイズ部20の入口は、シート状印
画紙1を通過させるためのスリット孔入口25を除いて
遮断されている。これにより、処理部7の最後の処理工
程である安定化処理工程6の安定化処理液の温度が高温
であるので、送熱風機10からの熱風が安定化処理工程
6に流れて安定化処理工程6の安定化処理液を蒸発させ
て安定化処理液の析出が生じるのを防止する。
【0037】
【実施例】以下、上記実施形態の自動現像機の好ましい
条件の例である実施例について説明する。
【0038】実施例 先ず、この自動現像機で処理・乾燥するシート状印画紙
1は、長さ16.0cmで幅5.4cmの矩形のハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料であるネガポジ用カラー印画
紙である。そして、本自動現像機では、このシート状印
画紙1の長手方向に搬送するものである。
【0039】安定化処理工程6の安定化処理液の温度は
38℃である。これにより、乾燥部8で乾燥される前に
シート状印画紙1が予め加熱されているので、より高速
にシート状印画紙1を乾燥させることができつつ、シー
ト状印画紙1の変質や安定化処理液の蒸発析出を防止し
ている。
【0040】また、送熱風機10が送る熱風の温度は8
5℃であり、シート状印画紙1が乾燥部8のスクイズ部
20のスリット孔入口25に到達した際の下流側スクイ
ズローラ23及び下流側スクイズローラ24の温度は5
0℃である。これにより、送熱風機10が送る熱風の温
度が高温であり、シート状印画紙1が乾燥部8に到達し
た際の下流側スクイズローラ23、24の対の温度も高
温であるので、より高速にシート状印画紙1を乾燥させ
ることができる。
【0041】また、本自動現像機のシート状印画紙1の
搬送速度VPは2cm/秒であり、乾燥部8の搬送方向
長さが17.4cm以下である。なお、この乾燥部8の
搬送方向長さはスリット孔入口25から排出口35まで
の搬送路の長さである。これにより、乾燥部8をより小
型かつ安価にしつつ、より高速にシート状印画紙1を乾
燥させることができる。
【0042】そして、さらに高速にシート状印画紙1を
乾燥させることができるように、乾燥部にシート状印画
紙1が送られる15秒前から送熱風機10が熱風を送り
始める。この15秒という時間は、実施形態で説明した
時間LP/VP−TPより短い時間である。
【0043】また、送熱風機10の消費電力は800W
で、自動現像機の消費電力を定格電力2kW以内にする
ために、発色現像処理工程4の発色現像処理液の温度調
整用電力と交互に消費している。
【0044】また、乾燥部8内のシート状印画紙1の搬
送路面積は、シート状印画紙1の搬送路の面積のこと
で、上記実施形態のように矩形のシート状印画紙1をシ
ート状印画紙1の長手方向に搬送する場合、シート状印
画紙1の搬送路の長さ17.4cmとシート状印画紙の
幅5.4cmの積であり、本実施例では、約94平方セ
ンチメートルである。また、乾燥部8内の送熱風面積
は、送熱風機10の送風出口11から乾燥部8内のシー
ト状印画紙1の搬送路までの間のローラなどの固体構造
物を、乾燥部8内のシート状印画紙1の搬送路に垂直投
影した部分を除いた乾燥部8内のシート状印画紙1の搬
送路の面積のことで、約47平方センチメートルであ
る。従って、乾燥部8内のシート状印画紙1の搬送路面
積に対する送熱風面積の比は約1/2であり、これによ
り、より高速にシート状印画紙1を乾燥させることがで
きつつ、確実にシート状印画紙1を搬送することができ
る。
【0045】実験例 上記実施例の自動現像機と、実施例の自動現像機のスク
イズ部20のスクイズローラを3対にする変更を施した
自動現像機と、これらの自動現像機でシート状印画紙1
が乾燥部8に到達してから送熱風機10の送熱風を開始
する変更を施した自動現像機で、残存水分量を5回測定
した。なお、シート状印画紙1としては、コニカ株式会
社製カラー印画紙タイプQAA7ペーパを用いた。ま
た、残存水分量は、シート状印画紙1の1枚当たりの、
乾燥部8の排出口35から完全に排出された直後のシー
ト状印画紙1の重量と、20℃相対湿度40%の環境下
に1日置いた後のシート状印画紙1の重量との差であ
る。
【0046】
【表1】
【0047】この結果から明らかなように、送熱風機1
0が送る熱風が下流側スクイズローラ23、24の対に
当たるものである場合、スクイズ部20が、2対だけの
スクイズローラ対によりシート状印画紙1をスクイズす
るものであり、乾燥部8にシート状印画紙1が送られる
前から送熱風機10が熱風を送り始めるときだけにおい
て、より高速にシート状印画紙1を乾燥させることがで
きるという顕著な効果を奏するものである。
【0048】
【発明の効果】本発明により、自動現像機の乾燥部を小
型かつ安価にしうる構造にしつつ、より高速にシート状
ハロゲン化銀写真感光材料を乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の自動現像機の概略構成正面図。
【図2】実施形態の自動現像機の乾燥部8の概略構成正
面図。
【図3】実施形態の自動現像機の乾燥部8の概略構成側
面図。
【図4】実施形態の自動現像機の乾燥部8の概略構成上
面図。
【符号の説明】
1 シート状印画紙 2 挿入方向 3 検出器 4 発色現像処理工程 5 漂白定着処理工程 6 安定化処理工程 7 処理部 8 乾燥部 9 排出方向 10 送熱風機(ヘアードライヤ) 20 スクイズ部 30 搬送ローラ群

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬
    送しながら処理液に接触させて処理する1又は複数段階
    の処理工程を有する処理部と、前記処理部で処理された
    シート状ハロゲン化銀写真感光材料をスクイズするスク
    イズ手段と、前記スクイズ手段によりスクイズされた前
    記シート状ハロゲン化銀写真感光材料を搬送する搬送ロ
    ーラ群及び前記搬送ローラ群により搬送されている前記
    シート状ハロゲン化銀写真感光材料に熱風を送る送熱風
    手段を有し、前記処理部で処理されたシート状ハロゲン
    化銀写真感光材料を乾燥する乾燥部と、を有する自動現
    像機において、前記スクイズ手段が、2対だけのスクイ
    ズローラ対により前記シート状ハロゲン化銀写真感光材
    料をスクイズするものであり、前記送熱風手段が送る熱
    風が前記2対のスクイズローラ対の少なくとも搬送方向
    下流側のスクイズローラ対に当たるものであり、前記乾
    燥部にシート状ハロゲン化銀写真感光材料が送られる前
    から前記送熱風手段が熱風を送り始めることを特徴とす
    る自動現像機。
  2. 【請求項2】 前記2対のスクイズローラ対の内のシー
    ト状ハロゲン化銀写真感光材料搬送方向下流側のスクイ
    ズローラ対が上流側のスクイズローラ対の下方に配置さ
    れていない請求項1に記載の自動現像機。
  3. 【請求項3】 前記処理部の最後の処理工程の処理液の
    温度が30℃以上である請求項1又は2に記載の自動現
    像機。
  4. 【請求項4】 前記送熱風手段が送る熱風の温度が60
    ℃以上であり、前記シート状ハロゲン化銀写真感光材料
    が乾燥部に到達した際の前記スクイズローラ対の下流側
    のスクイズローラ対の温度が40℃以上である請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の自動現像機。
  5. 【請求項5】 前記処理部が前記シート状ハロゲン化銀
    写真感光材料を所定の搬送速度で搬送するものであり、
    前記処理部又は前記処理部より前記シート状ハロゲン化
    銀写真感光材料の搬送方向上流側に前記シート状ハロゲ
    ン化銀写真感光材料の通過を検出する検出手段を有し、
    前記検出手段の前記シート状ハロゲン化銀写真感光材料
    の通過の検出に基づいて、前記乾燥部に前記シート状ハ
    ロゲン化銀写真感光材料が送られる前から前記送熱風手
    段が熱風を送り始める請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の自動現像機。
  6. 【請求項6】 前記搬送手段のシート状ハロゲン化銀写
    真感光材料の搬送速度が2cm/秒以上であり、乾燥部
    の搬送方向長さが20cm以下である請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の自動現像機。
  7. 【請求項7】 前記乾燥部内のシート状ハロゲン化銀写
    真感光材料の搬送路面積に対する送熱風面積の比が1/
    3以上である請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動
    現像機。
JP6941497A 1997-03-24 1997-03-24 自動現像機 Pending JPH10268491A (ja)

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