JPH03131855A - 感光材料乾燥方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、露光後の感光材料を処理液に浸漬して、現像
等の処理を行った後、感光材料に熱風を供給して感光材
料を乾燥する感光材料乾燥方法に関する。

〔従来の技術〕

感光材料処理装置として、露光後の感光材料を現像、漂
白、定着、漂白定着、安定、水洗等の処理を行い、感光
材料上に画像を形成する装置がある。上記処理は例えば
露光後の感光材料を搬送しながら各処理液中に感光材料
を浸漬するので、画像が形成された感光材料は膨潤して
おり、しかも感光材料表面には処理液が付着している。

したがって、感光材料に付着又は含まれた処理液を蒸発
させて感光材料を乾燥してから搬出する必要があるので
、一般に感光材料処理装置には感光材料乾燥部が一体に
設けられる。

処理後の感光材料を乾燥する乾燥部を有する感光材料処
理装置としては、例えば実開昭５８−１３８９３９号、
同６３−６２８４０号明細書、特開平１−１１８８３９
号、同１−１１８８４０号、同１−１２３２３３号、同
１−１２３２３６号公報に記載されている装置がある。

これらの装置における乾燥部は、処理液通過後の感光材
料に熱風を吹きつけたり、あるいは赤外線を感光材料に
照射して感光材料表面又は内部の水分を蒸発させる構成
である。

（発明が解決しようとする課題〕 上記実開昭５８−１３８９３９号明細書に記載の装置は
、乾燥室内の温度及び湿度を検出して乾燥温度等の乾燥
条件を制御するものである。

しかしながら、感光材料の乾燥に伴い、乾燥室内の空気
には感光材料から蒸発した水分が含まれるので、乾燥室
内の相対湿度が高まる。そして、水分蒸発量の低下を防
止するには乾燥温度や風速を上げるなど、蒸発能力を高
める必要がある。したがって、乾燥室内の湿度を検出し
て、検出した湿度に好適な乾燥条件を設定すると、乾燥
温度が高くなるなど消費電力が増大する一方である。

本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、処理
後の感光材料から効率良く水分を蒸発させて、乾燥時間
の短縮及び省電力の乾燥を行うことのできる感光材料乾
燥方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明に係る上
記目的は、処理液に浸漬処理後の感光材料に、乾燥部内
の循環空気及び外気を供給して感光材料を乾燥する感光
材料乾燥方法において、乾燥部の湿度を検出して外気量
及び循環空気量の供給割合を制御することを特徴とする
感光材料乾燥方法によって達成される。

すなわち、乾燥部の湿度を検出し、検出した湿度が所定
値より高い場合には、感光材料に供給する外気量を増加
して乾燥部内の相対湿度を下げ、検出した湿度が所定値
より低い場合には、感光材料に供給する外気量を減少さ
せて乾燥部内の空気状態を維持することにより、感光材
料からの水分の蒸発を促進することができる。乾燥部内
の湿度を検出するには、感光材料の近傍の空気湿度、特
に空気循環方向の感光材料下流側の空気湿度を検出する
ことが好ましい。感光材料からの水分の蒸発に係わった
空気の湿度を検出することにより、乾燥部内の空気湿度
を適性に調整することができる。

乾燥部内において、感光材料から水分が蒸発するに従っ
て相対湿度が高まるので、水分の蒸発効率は徐々に低下
するが、乾燥部から排出する空気量を増加し循環空気量
を減少させ、乾燥部内に供給する外気量を増加すること
により、乾燥部内の相対湿度を下げて蒸発効率を上げる
ことができる。

また、乾燥部内の高温空気は一部循環されるので、乾燥
部内での大幅な温度低下はなく、温度低下による蒸発効
率の低下は、外部からの乾燥空気の供給により補償され
るので、総合的な蒸発効率は低下しない。

したがって、感光材料から効率良く水分が蒸発し、乾燥
時間を短縮することができ、しかも乾燥温度、風速等の
内部エネルギーを増加する必要がないので、消費電力は
増加せず、省電力で感光材料の水分を蒸発することがで
きる。

本発明における感光材料は、処理液中に浸漬して処理し
た後に乾燥する工程を必要とするものであれば、処理方
式は限定されない。本発明に用いる感光材料の種類とし
ては、ネガ感光材料、ポジ感光材料、直接ポジ感光材料
のいずれであってもよく、例えば銀塩写真式フィルム、
銀塩写真式印画紙、Ｘ線用フィルム等がある。

〔実施態様〕

以下、添付図面を参照して本発明の一実施態様を説明す
る。ただし本発明は本実施態様のみに限定されない。

なお、本発明は感光材料乾燥方法であるが、発明の理解
を容易にするため、まず本発明が適用される感光材料処
理装置について説明し、次いで本発明の実施態様を説明
する。

第２図は本発明−が適用される銀塩写真式カラーペーパ
ー処理装置である。本処理装置はポジ原稿に基づいて露
光されたシート状カラーペーパーを現像、漂白定着、水
洗した後に乾燥して、カラーペーパー上に画像を形成す
るものである。

処理装置本体２には現像槽４、漂白定着槽６、水洗槽８
、乾燥部１０が連続して設けられ、露光後のカラーペー
パー（以下、感光材料という）１２は、現像、漂白定着
、水洗後に乾燥部１０において乾燥されて本体２から搬
出される。

現像槽４及び漂白定着槽６は、槽内の現像液及び漂白定
着液と外気との接触面積を最小にするための浮き蓋１４
を備えている。浮き蓋１４は感光材料１２が挿通するた
めの通路１６が形成されており、この通路は液面シャッ
タ１８で適宜開閉されるようになっている。第２図は、
現像槽４の搬入通路及び漂白定着槽６からの搬出通路が
シャ・ンタ１８により閉じられ、現像槽４の搬出連路及
び漂白定着槽６の搬入通路が開いている状態である。

また、現像槽４及び漂白定着槽６の下方には、現像槽４
及び漂白定着槽６内にそれぞれ現像補充液、漂白定着補
充液を補充するためのタンク２０，２２が設けられてい
る。タンク２０．２２内の補充液は、ポンプ２４．２６
及び配管２８．３０により現像槽４及び漂白定着槽６に
適宜補充される。

現像槽４及び漂白定着槽６には、現像液及び漂白定着液
内に感光材料１２を浸漬して挟持搬送するための搬送ロ
ーラ対３２が設けられている・。

水洗槽８は２槽配置され、後段槽からのオーバーフロー
水は前段槽に供給されるようになっている。

水洗槽８には水洗水に感光材料１２を浸漬して挟持搬送
するための搬送ローラ対３６が設けられている。

また、水洗槽８の下方には、最後段槽に水洗水を補充す
るためのタンク３８が設けられている。

タンク３８内の補充液は、ポンプ４ｏ及び配管４２によ
り最後段槽に補充されるとともに、搬送ローラ３２，３
６に供給されて搬送ローラ３２，３６の周面を洗浄する
。

乾燥部１０の感光材料搬入口４８の近傍には感光材料１
２の支持体及び乳剤面に接する吸水性ローラ５２が千鳥
配置されている。また、吸水性ローラ５２の下流には、
感光材料１２を搬送する搬送ローラ５４，５６が設けら
れている。更に、乾燥部１０には、隣接するローラ間か
ら感光材料１２の乳剤面に熱風を供給するための送風部
５８が設けられている。

次に、第１図を参照して感光材料乾燥部１０について説
明する。

第１図は乾燥部１０の構成図である。

乾燥部１０の感光材料搬入口４８の近傍には、感光材料
１２の支持体面（図中上方）及び乳剤面（図中下面）に
接する複数の吸水性ローラ５２が、感光材料搬送路を介
して当接配置されている。なお、吸水性ローラ５２は千
鳥配置されていてもよい 吸水性ローラ５２はアルミニウム等の中空円筒状の金属
ローラ７０と、金属ローラ７０の周面に設けた吸水材７
２とからなる。金属ローラ７０及び吸水材７２は、軸方
向長さが感光材料１２の幅より長く形成されている。吸
水材７２としては、例えばアラミド繊維、炭素繊維、チ
ラノ繊維、ノーメックス（デュポン社の登録商榎）で織
られた織布、耐熱性スポンジを用いることができる。な
お、金属ローラ７０に代えて硬質プラスチック樹脂製の
ローラを用いることもできる。

吸水性ローラ５２に連続して搬送ローラ５４が千鳥配置
されている。感光材料１２の支持体側に位置する搬送ロ
ーラ５４は硬質ゴムからなり、乳剤面側に位置する搬送
ローラ５６はフェノール樹脂からなる。乾燥部１０にお
いて搬送されながら乾燥した感光材料１２は搬出口６０
から本体２外に搬出される。

また、感光材料１２の乳剤面側には送風部５８が設けら
れ、送風部５８の空気吹出口６２は各ローラ間で感光材
料１２の乳剤面に対向して位置している。空気吹出口６
２は感光材料１２の幅方向にわたって開口している。送
風部５８内には図示しないファンにより常に熱風が送り
込まれ、送り込まれた熱風は空気吹出口６２がら感光材
料１２に向けて吹き出される。空気吹出口６２がら吹き
出された熱風は図示しない吸気口から本体２の外部に一
部排出され、一部は再び送風部５８へ循環される。

吸水性ローラ５２及び搬送ローラ５４，５６の一方の軸
端にはスプロケットが備えられている。

そして、感光材料搬送路に沿って駆動される無端チェー
ンが、スプロケットを介して吸水性ローラ５２及び搬送
ローラ５４，５６を回転駆動し、感光材料１２を３０〜
２００ｃｍ／分の速度で搬送する。本実施態様における
搬送速度は９０ｃｍ／分である。

水洗槽８から乾燥部１０に感光材料１２が搬入されると
、吸水性ローラ５２が感光材料１２に順次接することに
より感光材料１２に付着していた膜状又は滴状の水洗水
が吸水材７２に吸収される。

感光材料１２が複数の吸水性ローラ５２と順次接すると
、感光材料１２に付着していた水分は完全に除去される
ようになっているが、水分の除去効率に応じて吸水性ロ
ーラ５２の数は変更することができる。

吸水性ローラ５２を通過後の感光材料１２は、搬送ロー
ラ５４，５６により搬送される間、送風部５８の空気吹
出口６２から乾燥空気が吹きつけられ、搬出口６０から
本体２の外部に搬出されるまでに完全に乾燥する。

第３図は本発明方法を実施するための概略構成図である
。

乾燥部ｌＯは外気を吸入するための吸気孔９０と乾燥部
１０内の空気を一部排気するための排気孔９１を有し、
排気孔９１へ向かうダクト９２は吸気孔９０からのダク
ト９３に連結され、空気循環路を形成している。乾燥部
１０内の循環空気量はバルブ９４の開度を調整すること
により調整される。そして、乾燥部１０内の空気は一部
排気され更に外気が混入されて矢印Ａで示すように循環
し、搬送される感光材料１２の表面及び内部の水分を蒸
発させる。

空気循環方向の感光材料１２より上流には温度センサ９
５が設けられ、更にその上流にはヒータ９６が設けられ
、更にその上流には送風ファン９７が設けられている。

また、感光材料１２の下流には湿度センサ９８が設けら
れている。温度センサ９５及び湿度センサ９８はＣＰＵ
等の制御装置９９の入力側に接続され、またヒータ９６
及びファン９７は制御装置９９の出力側に接続されてい
る。更に、制御装置９９の出力側にはバルブ９４を駆動
する駆動手段１００が接続されている。

ヒータ９６は乾燥部１０内の空気を加熱し、温度センサ
９５は感光材料１２の直前の空気温度を検出する。そし
て、感光材料１２の直前の空気温度が６０〜９０°Ｃに
なるように、制御装置９９は温度センサ９５の検出温度
に基づいてヒータ９６の作動を制御する。温度センサ９
５は感光材料１２の直前に設けることが好ましいが、空
気循環経路上であればどこに設けてもよい。

また、制御装置９９は湿度センサ９８の検出湿度に基づ
いてパルプ駆動手段１００の作動を制御してバルブ９４
０開度を調整する。ここで制御装置９９は、ファン９７
による送風量が一定であるようにファン９７の作動を制
御するとともに、バルブ９４の開度を調整する。すると
、バルブ９４の開度に従って、バルブ９４を通過する循
環空気量が変化し、吸気孔９０からの吸入空気量と循環
空気量の割合が変化する。湿度センサ、９８は感光材料
１２の下流直後に設けることが好ましいが、空気循環経
路上に設ければ有効である。

第４図は感光材料下流の湿度と循環空気の割合との好ま
しい関係の一例を表すグラフであり、制御装置９９は、
例えば図示の関係に基づいて、感光材料１２より下流の
湿度が上昇すると、循環空気量を減少させ外部からの吸
入空気量を増加するようにバルブ９４の開度を調整する
。

制ｊｎ装置９９には例えば循環空気量の割合に対応した
バルブ９４の駆動量が記憶されており、検出した湿度に
基づいてバルブ９４を開閉駆動して循環空気量と吸入空
気量とを調整する。検出湿度が高いときは循環空気量を
減少させ吸入空気量を増加させることにより、乾燥部１
０内の相対湿度が下がり感光材料１２からの水分の蒸発
が促進される。また、検出湿度が低いときは外気を吸入
しなくてもよい。

なお、制御装置９９による制御は、必ずしも図中実線で
示す関係を維持するように制御しなくてもよく、乾燥部
ｌＯ内の湿度が上昇したときには循環空気の排気量及び
吸入する外気量を増やし、乾燥部１０内の湿度が低下し
たときには、循環空気の排気量及び吸入する外気量を減
少させる制御であればよい０例えば、相対湿度が飽和し
たことを検出することにより、バルブ９４を所定時間開
じて循環空気量を減少させ外気吸入量を増加し、その後
バルブを開いてもよい。

また、任意の湿度を基準として設定し、設定した基準湿
度と検出湿度とを比較してバルブ９４の開閉動作を制御
してもよい。

本実施態様においては、１つのバルブ９４の開閉を制御
することにより、循環空気量と外気吸入量の調整を行う
が、排気バルブと吸気バルブとをそれぞれ設け、検出し
た湿度に基づいて各バルブの開閉動作を制御してもよい
。

また、バルブ９４の開閉制御と合わせてファン９７及び
ヒータ９６の作動を制御して、湿度調整と合わせて温度
、風速等を調整してもよい。

［発明の効果］ 本発明によれば、乾燥部の湿度を検出し、検出した湿度
が所定値より高い場合には、感光材料に供給する外気量
を増加して乾燥部内の相対湿度を下げ、検出した湿度が
所定値より低い場合には、感光材料に供給する外気量を
減少させて乾燥部内の空気状態を維持することにより、
感光材料からの水分の蒸発を促進することができる。乾
燥部内の湿度を検出するには、感光材料の近傍の空気湿
度、特に空気循環方向の感光材料下流側の空気湿度を検
出することが好ましい。感光材料からの水分の蒸発に係
わった空気の湿度を検出することにより、乾燥部内の空
気湿度を適性に調整することができる。

乾燥部内において、感光材料から水分が蒸発するに従っ
て相対湿度が高まるので、水分の蒸発効率は徐々に低下
するが、乾燥部から排出する空気量を増加し循環空気量
を減少させ、乾燥部内に供給する外気量を増加すること
により、乾燥部内の相対湿度を下げて蒸発効率を上げる
ことができる。

また、乾燥部内の高温空気は一部循環されるので、乾燥
部内での大幅な温度低下はな（、温度低下による蒸発効
率の低下は、外部からの乾燥空気の供給により補償され
るので、総合的な蒸発効率は低下しない。

したがって、感光材料から効率良く水分が蒸発し、乾燥
時間を短縮することができ、しかも乾燥温度、風速等の
内部エネルギーを増加する必要がないので、消費電力は
増加せず、省電力で感光材料の水分を蒸発することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様である感光材料乾燥部の構成
図、 第２図は感光材料乾燥部を備えた感光材料処理装置の概
略構成図、 第３図は本発明を実施するための概略構成図、第４図は
湿度と循環空気量の割合との関係を示すグラフである。 図中符号： ２−本体　　　　　　　４−現像槽 ６−漂白定着槽　　　　８−水洗槽 １０−・乾燥部　　　　　１２−感光材料４８−搬入口
　　　　　５２−吸水性ローラ５４．５６−・−搬送ロ
ーラ ５８−・送風部　　　　　６〇−搬出口６２−空気吹出
口　　　７０−・金属ローラ７２−吸水材　　　　　９
０・−吸気孔９１−排気孔 ９２．９３−ダクト ９４・−バルブ　　　　９５−温度センサ９６−　ヒー
タ　　　　　９７−　ファン８ 湿度センサ ９９・−制御装置 　００ バルブ駆動装置 第 ３ 図 第 図 り

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 処理液に浸漬処理後の感光材料に、乾燥部内の循環空気
   及び外気を供給して感光材料を乾燥する感光材料乾燥方
   法において、乾燥部の湿度を検出して外気量及び循環空
   気量の供給割合を制御することを特徴とする感光材料乾
   燥方法