JP3146378B2 - 感光材料乾燥装置 - Google Patents

感光材料乾燥装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真感光材料を現像
処理後、乾燥する感光材料乾燥装置に関し、特に感光材
料搬送ローラの改善に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は、RCペーパー(レジン
コート印画紙)や、PETベースフィルムに、ゼラチン
を基体としたハロゲン化銀感光材料乳剤を塗布乾燥した
もので、RCペーパーのベースの厚さはおよそ100μ
m、乳剤層は乾燥状態でおよび20μmである。そして、
撮影手段により、写真感光材料上に像様露光して潜像を
形成し、現像処理をして顕像とする。この現像処理は、
写真感光材料を現像液に浸漬し、乳剤層を膨潤させて化
学反応により上記撮影の露光量に応じた銀粒子の形成で
顕画像としたのち、漂白定着液で不要のハロゲン化銀を
溶出し、次の水洗処理によって不要成分の除去を行なっ
て保存性の良い画像とし、次いで、乾燥し、一般使用に
供することが行なわれている。
【0003】写真感光材料の乳剤層はゼラチンが基体で
あり処理後、水洗水又は安定化液を多量に含んで数倍に
膨潤しているので、これを乾燥し、べたつかない程度に
するには多量の熱と時間が必要であった。フェロタイプ
と呼ぶ乾燥用の加熱ドラム表面に濡れた写真感光材料を
載せ、布製ベルトで押えて、該感光材料を加熱ドラム表
面に密着して数分間保持して乾燥させる方法があった。
近年自動現像機に連結した乾燥機は感光材料を順に搬送
しながら、熱風を吹きつけて乾燥するタイプが多い。
【0004】感光材料を順に搬送しながら乾燥する方式
のメリットは、次々に感光材料を送り込めば、順に乾燥
して出てくる連続処理が可能なことで、その処理能力は
搬送速度によって決まり、速いほど処理能力が高い。
【0005】しかし、処理能力の限界として、加熱手段
の熱容量が大きくとれないことがあり、より有効な熱利
用効率の向上が求められる。
【0006】もう一つの限界として、乾燥の為の搬送距
離を大きくとれないことがある。即ち、乾燥に寄与する
要因は、熱量と加熱時間であり、処理能力を高めるた
め、搬送速度を早くするが、時間は同じだけかけなけれ
ばならないから、搬送距離を長くしなければならない
が、長くするだけ装置が大きくなり、かつ搬送メカニズ
ムも大きくなりマシンコストが高くなって不利であるか
ら、搬送距離を大きくとれない。
【0007】このような状況において、自動現像機の高
速化が進められ、乾燥も高速で高い処理能力が要求さ
れ、加熱方法の改善がなされてきている。そこで熱風を
吹きつけることと、赤外ヒータによる加熱を共存させる
ことで、乾燥そのものの速度向上は出来ているが、ここ
に問題がある。
【0008】自動現像機の高速化と処理量の増大は、処
理の連続時と、処理中断時との条件の変化を大きくする
傾向にあり、かつ乾燥効率を極限まで高めている状況下
では、微妙な条件変化が乾燥状態の変化となって現わ
れ、過乾燥や、乾燥不足が生じやすくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術で発生してきた問題点を解消し、安定した乾
燥仕上がりを高能力で消化する感光材料乾燥装置を提供
することを課題目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、写真感光材
料を自動現像機で連続処理しながら乾燥処理する感光材
料乾燥装置において、感光材料を複数の搬送ローラに接
触して搬送すると共に、該感光材料に加熱手段からの熱
伝達する如くし、かつ、上記搬送ローラの熱伝導率を3
×10-4cal/℃・cm以下、比熱・比重を1.5J/℃・cm2
下としたことを特徴とする感光材料乾燥装置によって達
成される。
【0011】また、前記写真感光材料は、カットシート
状であって、連続処理は間欠的に複数枚を前記感光材料
乾燥装置の最短の時間間隔でそれぞれ連続して処理する
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】乾燥部の感光材料の乾燥の寄与する要因とし
て、熱風による熱伝達、赤外線等の輻射熱伝達、搬送手
段の特に搬送ローラによる熱伝導がある。このうち、搬
送ローラによる熱伝導は乾燥能力の向上に大きく寄与す
ることが判り、解析の結果、現象面では、感光材料を連
続して乾燥処理する場合に、初めは蓄熱によりローラ温
度が高くなっていて、搬送ローラから感光材料に供給す
る熱量が大きいが、次々に接触していく感光材料に熱を
奪われ、ローラの温度が低下するため、感光材料に供給
する熱量が低くなる。この現象が顕著に現れると、初め
に通る感光材料は過乾燥となって、変形したりする。一
方では連続して通る後半では乾燥不足となってべたつ
き、できあがった感光材料同志が接着してしまうことが
ある。このような現象に着目して、この発明では乾燥部
の搬送ローラの熱伝導率と、比熱及び比重を特定値以下
に押さえることにより搬送ローラの蓄熱量を少なくし、
又はローラに蓄積した熱が感光材料に伝導されるのを軽
減し、もって連続乾燥の初期における感光材料の過乾燥
による変形等を防止することで、連続乾燥の後半でも乾
燥不良が発生しない加熱レベルに上昇して維持すること
が可能とするものである。
【0013】なお、上記過乾燥の現象は、感光材料が乾
燥部内を搬送されているときに、感光材料の残存水分量
が平衡に近い状態(例えば感光材料表面に付着していた
水分は除去され、あとは乳剤層に含まれるもののみにな
った状態)で、高温の搬送ローラに接触すると、搬送ロ
ーラからの熱伝導で急激に当該部分のみの乾燥が進行
し、この時に、感光材料のゼラチン表面に該ローラ表面
の凹凸が転写されて、ゼラチン表面の光沢が無くなる現
象である。これをフェロムラと呼び、乾燥不良品となる
ものである。
【0014】このような現象を解消する方法として、こ
の発明では、搬送ローラからの熱伝導を低下させること
によって良好な結果が得られることに着目し実用試験を
重ねた結果、乾燥部の搬送ローラの一部又は全部の表面
部を、熱導電率3×10-4cal/℃・cm以下、比熱・比重1.
5J/℃・cm2以下とすることにより、前述の問題が解決
出来ることを確認した。
【0015】上記条件を満たす材料として各種樹脂の発
泡体等が有るが、乾燥部搬送ローラであるため、100℃
以下の耐熱と耐久性を考慮して発泡ポリウレタン、発泡
ネオプレンゴム、発泡シリコンゴムが好ましく、他に発
泡スチロール、発泡ポリエチレンも使用出来る。そして
この材料の使用は乳剤面が接する側のローラに使用する
のが望ましい。
【0016】
【実施例】次に添付図面を用いて、本発明の感光材料乾
燥装置の実施例を説明する。
【0017】図1は写真感光材料の高速自動現像機の概
要を示す断面図であり、乾燥部も一体に組み込まれてい
るものである。
【0018】挿入部Bから矢印方向に挿入された感光材
料Pは、操作部Aの設定により制御されて自動現像機本
体1の開口部20、センサー21を通過して現像槽E内をロ
ーラ搬送されながら現像されて搬出され、渡り搬送部W
1によって次の漂白定着槽Fに入り、槽内を搬送されて
いる間に漂白・定着処理されて搬出され、渡り搬送部W
2によって次の安定化処理槽Gに入り、ここで安定化処
理されて搬出される。
【0019】次に感光材料Pは、スクイズ部Hで付着し
た水分を拭き取られ、乾燥部Iへと入る。この実施例の
乾燥部Iでは多数の搬送ローラ40により感光材料を下方
へと搬送しながら感光材料Pの両面からダクト50によっ
て導入した熱風をノズル51から吹き出して、この熱風に
より感光材料Pを加熱すると共に、乳剤層に含まれてい
た水分が表面に出てきたところを吹き飛ばしながら乾燥
しているが、前述の如く熱風によって搬送ローラ40が加
熱されてこの搬送ローラ40からの感光材料Pへの熱伝導
力が乾燥に寄与している。なお52はファン、53はヒータ
である。
【0020】乾燥部Iの入口部の搬送ローラ40aが従来
は中身がゴムローラや金属ローラであったから、感光材
料Pが搬入されない間に熱風等により加熱蓄熱されて感
光材料Pが搬入され始めたとき、該蓄熱した熱量が急速
に熱伝導により感光材料に注入されるので、過乾燥にな
るが、この発明の前記搬送ローラ40aを適用することに
よって、上記の如き感光材料Pへの熱伝導による熱の注
入が防止できるから、過乾燥が防止できる。なお乾燥を
終えた感光材料Pは受け皿30へと排出される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
乾燥装置によれば、連続乾燥の初めの過乾燥を防止出来
るから、乾燥部全体の熱容量を増して乾燥能力を高める
ことによって、高速処理が可能となり、自動現像機の処
理能力を向上できる。そして、過乾燥防止により安定し
た乾燥結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による感光材料乾燥装置を備えた自動現
像機の断面図。
【符号の説明】
40 乾燥部の搬送ローラ 40a 入口部搬送ローラ 50 ダクト 51 ノズル 52 ファン 53 ヒータ A 操作部 B 挿入部 E 現像槽 F 漂白定着槽 G 安定処理槽 H スクイズ部 I 乾燥部(乾燥装置) P 感光材料
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を自動現像機で連続処理し
    ながら乾燥処理する感光材料乾燥装置において、感光材
    料を複数の搬送ローラに接触して搬送すると共に、該感
    光材料に加熱手段からの熱伝達する如くし、かつ、上記
    搬送ローラの熱伝導率を3×10-4cal/℃・cm以下、比熱
    ・比重を1.5J/℃・cm2以下としたことを特徴とする感
    光材料乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記写真感光材料は、カットシート状で
    あって、連続処理は間欠的に複数枚を前記感光材料乾燥
    装置の最短の時間間隔でそれぞれ連続して処理すること
    を特徴とする請求項1に記載の感光材料乾燥装置。
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