JP2000181081A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2000181081A
JP2000181081A JP35935498A JP35935498A JP2000181081A JP 2000181081 A JP2000181081 A JP 2000181081A JP 35935498 A JP35935498 A JP 35935498A JP 35935498 A JP35935498 A JP 35935498A JP 2000181081 A JP2000181081 A JP 2000181081A
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heating
heat
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JP35935498A
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English (en)
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Koji Furukawa
弘司 古川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷原版を搬送ベルトにより搬送して温風に
より加熱する際、印刷原版から搬送ベルトへの部分的な
放熱を防止して加熱ムラを防止する。 【解決手段】 熱伝導率が10W/(m・k)以下の断
熱材料により搬送ベルト7を構成し、この搬送ベルト7
によって温風中に印刷原版を搬送する。搬送ベルト7の
熱伝導率が低いので、印刷原版2の熱が部分的に搬送ベ
ルト7に放熱されず、放熱にともなう印刷原版2の加熱
ムラを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属支持体上に感
光層を設けた感光性平版印刷原版を、露光後に搬送しつ
つ加熱する加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷版の製造に好適な感光材料は、特開
平7−20625号公報及び特願平10−22404号
明細書に、下記(A)〜(D)を含有してなることを特
徴とするネガ型画像記録材料が記載されている。 (A)光又は熱により分解して酸を発生する化合物。 (B)酸により架橋する架橋剤。 (C)アルカリ可溶性樹脂の少なくとも一種。 (D)赤外吸収剤。 以上のようなネガ型画像記録材料を用いた平版印刷用版
材は波長760nmから1200nmの赤外光を放射す
る固体レーザ及び半導体レーザにより画像露光される。
レーザ照射後すぐに現像処理を行ってもよいが、レーザ
照射工程と現像工程の間に加熱処理を行うことが好まし
く、必要に応じて加熱処理を行った後、アルカリ水溶液
にて現像することによって、未硬化部を除去し残存する
硬化画像を印刷版の画像として利用する。 なお、印刷
版の支持体には金属、代表的にはアルミニウム又はアル
ミニウム合金を用いる。
【0003】以上のような材料に対する加熱処理の方法
として、例えば印刷原版にヒータからの熱線を照射した
り温風を吹き付ける非接触加熱方式と、印刷原版とヒー
タとが接触する接触加熱方式とがある。
【0004】接触加熱方式を適用した加熱装置は、例え
ば図6に示すように、印刷原版114を無端ベルト13
8によって加熱プレート130の間に挟持するように被
覆し、無端ベルト138の移動に伴って、印刷原版11
4を加熱プレート130に摺接させつつ搬送するととも
に、加熱プレート130の熱によって加熱するように構
成されている。この加熱プレート130の表面は、円弧
状に湾曲されており、印刷原版114はこの湾曲に沿っ
て曲がるのに充分に薄くできており、摺接される無端ベ
ルト138はこの印刷原版114を加熱プレート130
側に押圧する張力を付与される。加熱プレート130の
搬送方向前方及び後方には、搬送ローラ122,124
がそれぞれ設けられており、矢印Aで示すように、印刷
原版114を加熱プレート130と無端ベルト138の
間に搬入又は搬出する。
【0005】そして、搬送ローラ122,124によっ
て加熱プレート130と無端ベルト138の間に搬入さ
れた印刷原版114は、無端ベルト138の矢印Dで示
す回転に伴って加熱プレート130に摺接されつつ搬送
され、加熱プレート130の熱によって加熱される。こ
の際、無端ベルト138には、加熱プレート表面の湾曲
部130Bによって張力が付与されており、これにより
印刷原版114は、無端ベルト138によって加熱プレ
ート側に押圧されて密着し、加熱が全体に行き渡る。
【0006】ところで、印刷原版114は支持体が金属
板であるため、加熱により熱膨張を起こす。印刷原版1
14は無端ベルト138によって加熱プレート130へ
押圧されて密着しているため、両端のずれが制限され、
熱膨張による延びは端縁から内方へと向かい、通常、印
刷版はその中央部が略全長に渡り隆起するように変形す
る。そして、この熱膨張により印刷原版114が歪む結
果、印刷原版114と加熱プレート130との接触が不
均一となり、不完全接触部では加熱処理の効率が低下す
る。その結果、この部分の硬化画像が欠損したり、硬化
の程度が低下し画像強度が低下して、印刷版として使用
した場合には部分的に耐刷性が低下する問題が発生す
る。また、例えば網線数200線で網点面積率2%の様
な微小点を形成しようとした場合に、不完全接触部の加
熱処理の効率が低下し硬化不足となるため、完全接触部
に比べて形成される微小な網点のサイズが小さく形成さ
れ、色調が部分的に異なるなど印刷版として使用するた
めの均一性が満足されないという問題点が発生する。
【0007】一方、前記非接触加熱方式には、図7及び
図8に示すように構成した加熱装置がある。この加熱装
置6は、印刷原版2を載置して搬送する搬送ベルト7
と、入口ブレード5と、出口ブレード13と、温風の循
環経路内に設けられたヒータ8及びファン9とを備えて
いる。印刷原版2は、搬送ベルト7により搬送されなが
ら、ヒータ8とファン9により温風を吹き付けられて加
熱される。温風は搬送ベルト7の下方にある吸気口10
から吸い込まれた空気が循環経路中にあるヒータ8によ
って加熱され、搬送ベルト7の上方にある送風口11か
ら印刷原版2に向かって吹き付けられる。また、温風の
温度は図示しない温度センサと温度調節器によって一定
温度に保たれている。加熱装置6には、図7に示すよう
に一対の枠部材91a,91bが設けられ、その両端部
にギア歯車92a,92bが設けられている。ギア歯車
92a,92bのいずれか一方は回転軸93に固定さ
れ、回転軸93は図示しないモータ等により矢印B方向
に回転駆動されるようになっている。搬送ベルト7はギ
ア歯車92a,92bに掛け回される金網からなり、印
刷原版2を載置可能でありながら温風が通過し易くなっ
ており、加熱装置6内の空気は良好に移動することがで
きる。加熱装置6の上部及び壁部全体は断熱カバー22
により覆われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、非接触加熱
方式でも、印刷原版は支持体が金属であると熱膨張を起
こし、やはり幅方向(搬送方向と直交方向)の中央部が
全長にわたって隆起する。温風により加熱する方式で
は、印刷原版が隆起して多少変形しても、温風の拡散に
より加熱状態は変わらない。しかし、印刷原版の隆起し
た部分は搬送ベルトから浮き上がり、隆起していない部
分は搬送ベルトに接したままであり、搬送ベルトに接し
た部分は隆起した部分より搬送ベルトへの放熱量が大き
くなる。すると、隆起した部分の特に頂部と、搬送ベル
トに接した部分とで大きな加熱ムラが生じてしまう。
【0009】本発明の目的は、温風により加熱された印
刷原版を不均一に放熱させることなく搬送することによ
り、印刷原版の加熱が均一になる加熱装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記構成により達成される。 (1) 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版を露光
して湿式現像する前に、前記印刷原版を搬送ベルト上に
載置し、前記搬送ベルトを駆動して温風中を搬送させる
ことにより加熱する加熱装置において、前記搬送ベルト
を熱伝導率が10W/(m・k)以下の断熱材料により
構成したことを特徴とする加熱装置。 (2) 前記温風の温度が80℃〜150℃であること
を特徴とする前記(1)記載の加熱装置。 (3) 前記搬送ベルトは、熱伝導率が10W/(m・
k)以下の断熱材料からなる線材を網状に編んだもので
あることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の加熱
装置。(4) 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版
を搬送ベルト上に載置し、前記搬送ベルトを駆動して温
風中を搬送させることにより加熱する加熱装置におい
て、前記搬送ベルトの表面に熱伝導率が10W/(m・
k)以下の断熱層をコーティングしたことを特徴とする
加熱装置。 (5) 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版を搬送
ベルト上に載置し、前記搬送ベルトを駆動して温風中を
搬送させることにより加熱する加熱装置において、前記
搬送ベルトに熱伝導率が10W/(m・k)以下の断熱
材料により形成された断熱突起を設け、該断熱突起によ
り前記印刷原版を支持することを特徴とする加熱装置。
【0011】前記搬送ベルトを構成する断熱材料の熱伝
導率は10W/(m・k)以下であり、好ましくは1W
/(m・k)である。断熱材料としては、アラミド系樹
脂、PTFE系樹脂、シリコンゴム等が好適である。印
刷原版を加熱する温風の温度は、80℃〜150℃であ
ることが好ましい。加熱される印刷原版は、搬送ベルト
に載置された状態で温風中を搬送されるのであるが、搬
送ベルトを前記の熱伝導率に設定することにより、印刷
原版から搬送ベルトへの部分的な放熱を低減させること
ができる。そして、印刷原版の変形に伴う加熱ムラを防
止できるので、良好な加熱処理が行われる。
【0012】本発明の対象とする加熱処理とは、画像露
光によって酸を発生し、加熱処理によって硬膜・不溶化
させる処理、画像露光によって形成された銀潜像を加熱
処理によって現像し、発生したラジカルによって硬化さ
せる処理、画像露光により開始した反応を加熱処理によ
って促進させる処理等を含む。
【0013】また、本発明の対象となる感光材料は、加
熱により現像される感光材料又は湿式現像前に加熱処理
が必要な感光材料であれば特に制限されるものではな
い。
【0014】また、前述の特開平7−20625号公報
及び特願平10−22404号明細書に、下記(A)〜
(D)を含有してなることを特徴とするネガ型画像記録
材料が記載されている。 (A)光又は熱により分解して酸を発生する化合物。 (B)酸により架橋する架橋剤。 (C)アルカリ可溶性樹脂の少なくとも一種。 (D)赤外吸収剤。 以上のようなネガ型画像記録材料を用いた平版印刷用版
材は波長760nmから1200nmの赤外光を放射す
る固体レーザ及び半導体レーザにより画像露光される。
レーザ照射後すぐに湿式現像処理を行ってもよいが、レ
ーザ照射工程と現像工程の間に加熱処理を行うことが好
ましく、加熱処理の条件は80℃〜150℃の範囲内で
10秒から5分間行うことが望ましい。この加熱処理に
より、レーザ照射時、記録に必要なレーザエネルギを減
少させることができる。本発明はこの加熱処理にも有効
である。この材料は、必要に応じて加熱処理を行った
後、アルカリ水溶液にて現像することによって、未硬化
部を除去し残存する硬化画像を印刷版の画像として利用
する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。図1は、本発明の加熱装置を適用した製版装置を
示す概略断面図である。印刷原版2は、支持体上に画像
形成層が設けられて構成されている。支持体は金属、代
表的にはアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる
薄板である。
【0016】印刷原版2は搬送ベルト7に載置され、入
口ブレード5を押すようにして加熱装置6内に搬送され
るとともに搬送ベルト7に載置された状態で矢印Aに示
した下流側に搬送されつつ加熱が行われる。なお、熱処
理部1や搬送ベルト7の構成などについては、後に図2
以下の各図を参照して詳細に説明する。加熱された印刷
原版2は搬送ベルト7によって、出口ブレード13を押
すようにして下流側へ搬送され、現像部40に搬送され
る。
【0017】現像部40において、印刷原版2は入口搬
送ローラ41及びガイドローラ42によって現像液(例
えば、富士写真フイルム(株)製PS版用現像液DP−
4)中に案内される。この後、印刷原版2はガイド板4
3に沿って現像液中を進み搬送ローラ対44に挟持さ
れ、搬送方向に対して正回転するブラシローラ45に現
像面が接するように案内される。更に印刷原版2はガイ
ドローラ46,47により現像液面上に案内されて一対
のスクイズローラ48に挟持され水洗部50へ搬送され
る。
【0018】現像部40には、ヒータ80と冷却水流通
パイプ82が設けられており、現像液を加熱・冷却する
ことにより、現像液の温度が適温に調節されている。ま
た、現像部40には、補充ポンプにより補充液が適宜補
充され、余分な液はオーバーフローして排出されるよう
になっている。また、水補充ポンプにより、蒸発した水
分を補うための水が補充される。更に、現像部40は、
配管84と、現像液Dの汚れを除去するフィルタ86
と、ポンプ88とにより構成された循環系統を備えてい
る。
【0019】水洗部50においては、印刷原版2が、搬
送ローラ51によって搬送され、スプレーノズル52に
よって洗浄水を吹き付けられる。搬送ローラ51は、ス
プレーノズル52を挟んで進行方向A上流側及び下流側
に、それぞれ印刷原版2を挟んで上下一対ずつ設けられ
ており、印刷原版2を挟持した状態で回転することによ
り、印刷原版2を搬送方向Aに搬送する。スプレーノズ
ル52は、印刷原版2の両面にそれぞれ対向して配置さ
れており、循環ポンプ53によって受水槽54から汲み
上げられた洗浄水を、印刷原版2の両面に吹き付ける。
なお吹き付けられた洗浄水は、印刷原版2から落下した
後、受け皿55によって受水槽54内に回収される。
【0020】ガム液塗布部60においては、印刷原版2
が、搬送ローラ61によって搬送され、スプレーノズル
62によってガム液を吹き付けられる。搬送ローラ61
は、スプレーノズル62を挟んで進行方向A上流側及び
下流側に、それぞれ印刷原版2を挟んで上下一対ずつ設
けられており、印刷原版2を挟持した状態で回転するこ
とにより、印刷原版2を搬送方向Aに搬送する。スプレ
ーノズル62は、印刷原版2の画像形成層に対向して配
置されており、循環ポンプ63によってガム液槽64か
ら汲み上げられたガム液(例えば、富士写真フイルム
(株)製PS版用ガム液FP−2W)を、印刷原版2の
画像形成層に吹き付ける。なお、吹き付けられたガム液
は、印刷原版2から落下した後、受け皿65によってガ
ム液槽64内に回収される。
【0021】乾燥部70においては、印刷原版2が、搬
送ローラ71によって搬送され、ドライヤ72によって
乾燥される。搬送ローラ71は、ドライヤ72を挟んで
進行方向A上流側及び下流側に、それぞれ印刷原版2を
挟んで上下一対ずつ設けられており、印刷原版2を挟持
した状態で回転することにより、印刷原版2を進行方向
Aに搬送する。ドライヤ72は、印刷原版2の両面にそ
れぞれ対向して二対設けられており、温風を印刷原版2
の両面に吹き付けることにより、ガム処理後の印刷原版
2を乾燥する。
【0022】印刷原版2を処理する一連の流れとして
は、まず、図示しない露光装置内で、印刷原版2の画像
形成層側に760nm〜1200nmの赤外光を放射す
る固体レーザ又は半導体レーザにより露光し、露光済み
の印刷原版を作成する。そして、図1のように、印刷原
版2は、熱処理部1から、現像部40、水洗部50及び
ガム液塗布部60を経て、乾燥部70まで連続して搬送
され、各部において順次所定の処理を施される。つま
り、印刷原版2は加熱処理された後、現像部40におい
て現像処理が施され、未硬化部分すなわち硬化性層の硬
化部分を除いた非画像領域が除去される。次いで印刷原
版2は、水洗部50において水洗処理され、現像液を除
去された後、ガム液塗布部60においてガム処理され、
更に乾燥部70において表面に付着したガム液を乾燥さ
れる。乾燥後の印刷原版2はトレイ74に搬送されて集
積される。
【0023】次に、本発明の第1実施形態としての加熱
装置6を説明する。この加熱装置6が従来の構成と異な
るのは、搬送ベルトの構成であり、他の構成は図7及び
図8に示した従来の構成と同じである。図2は熱処理部
1の拡大断面図である。図示されるように、熱処理部1
は、ケース21内に加熱装置6全体を収納した構成にな
っている。
【0024】加熱装置6は、印刷原版2を載置して搬送
する搬送ベルト7と、温風の循環経路内に設けられたヒ
ータ8及びファン9とを備えている。印刷原版2は、搬
送ベルト7により搬送されながら、ヒータ8とファン9
とにより温風を吹き付けられて加熱される。温風は搬送
ベルト7の下方にある吸気口10から吸い込まれた空気
が循環経路中にあるヒータ8によって加熱され、搬送ベ
ルト7の上方にある送風口11から印刷原版2に向かっ
て吹き付けられる。また、温風の温度は図示しない温度
センサと温度調節器によって一定温度に保たれている。
搬送ベルト7はギア歯車92a,92bに掛け回される
金網からなり、印刷原版2を載置可能でありながら温風
が通過し易くなっており、加熱装置内6の空気は良好に
移動することができる。加熱装置6の上部及び壁部全体
は断熱カバー22により覆われている。
【0025】前記加熱装置6において、注目すべきは搬
送ベルト7の構成である。搬送ベルト7は、アラミド系
の繊維を網状に編んだものである。アラミド系の繊維は
熱伝導率が低く、搬送ベルト7上に載せた印刷原版2を
加熱しながら搬送する際に、印刷原版2の温度が搬送ベ
ルト7との接触部分から放熱しにくい。したがって、印
刷原版2の加熱不足が発生せず、加熱ムラもなくなる。
前記搬送ベルト7は、ギア歯車92a,92bにエンド
レスで掛け回されているので、回転軸93と一体にギア
歯車92aが矢印B方向に回転駆動されると、搬送ベル
ト7上に載せられた印刷原版2を図1に示した矢印A方
向に搬送する。
【0026】搬送ベルト7は加熱装置6の上流側から加
熱装置6内、更に加熱装置6の下流側へ走行するように
なっている。したがって、前記のように印刷原版2が搬
送ベルト7上に載せられると、印刷原版2は加熱装置6
内を通過する間に温風によって加熱され、加熱された印
刷原版2は出口ブレード13を介して次の工程に搬送さ
れる。搬送ベルト7は熱伝導率が低いので、印刷原版2
の搬送ベルト7との接触部からの放熱が少なく、したが
って加熱ムラもなくなる。
【0027】次に、図3を参照して搬送ベルトに関する
第2実施形態を説明する。なお、加熱装置6を含む熱処
理部1全体の構成は第1実施形態と同様でよいので、図
3では搬送ベルトの一部を拡大して図示した。本実施形
態における搬送ベルト95は、図3に断面構造を拡大し
て示したように金属線材95aの外周囲に断熱層95b
を形成したものである。断熱層95bは、熱伝導性の低
い材料、例えばテフロンやシリコンゴム等をコーティン
グして構成される。なお、印刷原版2の放熱を低減する
効果は、断熱層95bの材質や厚さに左右されるが、印
刷原版2と搬送ベルト95との接触面積もできるだけ少
ない方がよい。そこで、断熱層95bの厚さは10μm
以上、特にテフロンの場合は40μm以上に設定するこ
とが好ましい。
【0028】このように構成された搬送ベルト95は、
前記第1実施形態と同様に構成されたギア歯車92a,
92bにエンドレス状に掛け回され、前記同様に駆動さ
れる。したがって、加熱処理に際して搬送ベルト95上
に載置された印刷原版2は、熱処理部1を搬送される間
に温風によって加熱されるが、印刷原版2の熱は断熱層
95bの作用によって放熱されない。この結果、印刷原
版2の加熱ムラがなくなり、良好な加熱現像を行うこと
ができる。
【0029】次に、図4および図5を参照して搬送ベル
トの第3実施形態を説明する。なお、加熱装置6を含む
熱処理部1全体の構成は第1実施形態と同様でよいの
で、図4に搬送ベルトの一部を拡大して図示し、図5に
おいて印刷原版2との接触状況を拡大して図示した。本
実施形態における搬送ベルト97は、金属線95aに適
宜間隔で断熱突起98を設けたものである。断熱突起9
8は、テフロン樹脂等の断熱材を突状に形成し、図5お
よび図6に示すように金属線98に適宜間隔で、しかも
頂部が外方に向かうようにして固着したものである。搬
送ベルト97は、前記同様にギア歯車92a,92bに
エンドレス状に掛け回され、前記同様に駆動される。加
熱処理に際し、印刷原版2は搬送ベルト97上に載置さ
れるが、実際には図5に一部拡大で示したように断熱突
起98上に載ることになり、金属線95aには接触しな
い。
【0030】印刷原版2は、前記同様に加熱装置6内を
搬送される間に温風によって加熱される。しかし、印刷
原版2の熱は断熱突起98の作用によって放熱されない
ので、印刷原版2の加熱ムラがなくなり、良好な加熱処
理を行うことができる。なお、図4および図5では縦方
向(搬送方向)の金属線95aに断熱突起98を設けた
形態が図示されているが、図5に想像線で示すように横
方向の金属線95aに設けてもよく、縦横の両方の金属
線95aに設けてもよい。
【0031】以上に述べたように、本実施形態では搬送
ベルト97に断熱材により構成した断熱突起98を設け
たので、印刷原版2が搬送ベルト97に直に接すること
がなく、印刷原版2の放熱と、放熱による加熱ムラを防
止できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属支持
体上に感光層を設けた印刷原版を露光して湿式現像する
前に、前記印刷原版を搬送ベルト上に載置し、前記搬送
ベルトを駆動して温風中を搬送させることにより加熱す
る加熱装置において、前記搬送ベルトを熱伝導率が10
W/(m・k)以下の断熱材料により構成したことによ
り、加熱された印刷原版の熱が部分的に搬送ベルトに放
熱されず、加熱ムラを防止でき、加熱ムラに起因する印
刷原版の硬化不足、耐刷性の低下を未然に防止できる。
本発明において、前記温風による加熱温度が80℃〜1
50℃であると、特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置を適用した熱現像装置を示す
概略断面図である。
【図2】本発明に係る搬送ベルトの第1実施形態を示す
要部の拡大斜視図である。
【図3】本発明に係る搬送ベルトの第2実施形態を示す
要部の拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る搬送ベルトの第3実施形態を示す
要部の拡大斜視図である。
【図5】搬送ベルトと印刷原版の関係を示す要部の拡大
断面図である。
【図6】従来の接触方式の加熱装置の一例を示す概略断
面図である。
【図7】従来の非接触方式の加熱装置の一例を示す概略
外観図である。
【図8】従来の非接触方式の加熱装置の一例を示す概略
断面図である。
【符号の説明】 1 熱処理部 2 印刷原版 5 入口ブレード 6 加熱装置 7,95,97 搬送ベルト 8 ヒータ 9 ファン 10 吸気口 11 送風口 13 出口ブレード 21 ケース 22 断熱カバー 92a,92b ギア歯車 95a 金属線材 95b 断熱層 98 断熱突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA06 EA04 FA01 FA03 GA08 GA24 3L113 AA02 AB02 AC08 AC31 AC39 AC45 AC46 AC48 AC49 AC51 AC54 AC63 AC65 AC78 AC83 BA28 CA08 DA07 DA11 DA20 DA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版
    を露光して湿式現像する前に、前記印刷原版を搬送ベル
    ト上に載置し、前記搬送ベルトを駆動して温風中を搬送
    させることにより加熱する加熱装置において、 前記搬送ベルトを熱伝導率が10W/(m・k)以下の
    断熱材料により構成したことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記温風の温度が80℃〜150℃であ
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ベルトは、熱伝導率が10W/
    (m・k)以下の断熱材料からなる線材を網状に編んだ
    ものであることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱
    装置。
  4. 【請求項4】 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版
    を搬送ベルト上に載置し、前記搬送ベルトを駆動して温
    風中を搬送させることにより加熱する加熱装置におい
    て、 前記搬送ベルトの表面に熱伝導率が10W/(m
    ・k)以下の断熱層をコーティングしたことを特徴とす
    る加熱装置。
  5. 【請求項5】 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版
    を搬送ベルト上に載置し、前記搬送ベルトを駆動して温
    風中を搬送させることにより加熱する加熱装置におい
    て、 前記搬送ベルトに熱伝導率が10W/(m・k)
    以下の断熱材料により形成された断熱突起を設け、該断
    熱突起により前記印刷原版を支持することを特徴とする
    加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016104546A (ja) * 2014-12-01 2016-06-09 日本電気硝子株式会社 スクリーン印刷用の乾燥装置及び印刷物の製造方法
CN110849123A (zh) * 2019-12-20 2020-02-28 浙江康士达科技股份有限公司 一种钢材烘干装置
CN113465347A (zh) * 2021-07-13 2021-10-01 江西师范大学 一种食品真空包装用风淋式快速干燥装置

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