JP3781226B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属支持体上に感光層を設けた感光性平版印刷原版を、露光後に搬送しつつ加熱する加熱装置に関し、特に印刷原版を熱現像する装置として適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀、還元剤、及び重合性化合物を含む感光材料を画像露光し、ハロゲン化銀を現像して、これにより画像状に重合性化合物を重合させてポリマー画像を形成する方法が、特公平3−12307号及び同3−12308号公報(米国特許4629676号及び欧州特許0174634号明細書)に記載されている。この方法においては、ハロゲン化銀を還元した還元剤の酸化体ラジカル(還元剤の酸化体の分解によって生じるラジカルであってもよい。以下、単に酸化体ラジカルと呼ぶ。)によって重合が開始される。即ち、感光材料を加熱して、ハロゲン化銀を現像し、重合性化合物の硬化画像を形成する熱現像を実施する。
【0003】
以上述べた画像形成方法は、印刷版の製造にも適用できる。
印刷版の製造に好適な感光材料は、特開昭64−17047号公報(米国特許4985339号及び欧州特許0298522号各明細書)、特開平5−249667号公報(米国特許5122443号及び欧州特許0426192号明細書)及び特開平4−191856号公報(米国特許5290659号)、特開平5−142775号、同6−27652号、同5−107764号公報に記載されている。これらの公報に記載された感光材料は、ハロゲン化銀を光センサとする硬化反応を利用することを特徴とし、支持体上に少なくとも重合性化合物または架橋性ポリマーを含む硬化性層、ハロゲン化銀を含む感光性層及び塩基プレカーサを含むオーバーコート層の三つの層が順次積層されており、何れかの層に還元剤が含まれてなる(以後、この感光材料を銀トリガー重合型感光材料と呼ぶ)。印刷版の製造方法では、上記の熱現像により重合性化合物または架橋性ポリマーを硬化させてから、溶出液を用いて未硬化部を除去し、残存する硬化画像を印刷版の画像として利用する。
尚、印刷版では、金属板(一般にはアルミニウム板)を支持体として用いる。
【0004】
以上のように、銀トリガー重合型感光材料を金属支持体に設けた印刷原板に画像形成する場合、熱処理装置が必要となる。
このような熱処理に関して、例えば特開平4−240643号公報に記載されているような、印刷原版にヒータからの熱線を照射する非接触加熱方式と、印刷原版とヒータとが接触する接触加熱方式とに大別されている。
【0005】
接触加熱方式を適用した加熱装置は、例えば図5に示すように、印刷原版114を無端ベルト138によって加熱プレート130の間に挟持するように被覆し、無端ベルト138の移動に伴って、印刷原版114を加熱プレート130に摺接させつつ搬送するとともに、加熱プレート130の熱によって加熱するように構成されている。この加熱プレート130の表面は、円弧状に湾曲されており、印刷原版114はこの湾曲に沿って曲がるのに充分に薄くできており、摺接される無端ベルト138はこの印刷原版114を加熱プレート130側に押圧する張力を付与される。加熱プレート130の搬送方向前方及び後方には、搬送ローラ122,124がそれぞれ設けられており、矢印Aで示すように、印刷原版114を加熱プレート130と無端ベルト138の間に搬入又は搬出する。
【0006】
そして、搬送ローラ122,124によって加熱プレート130と無端ベルト138の間に搬入された印刷原版114は、無端ベルト138の矢印Dで示す回転に伴って加熱プレート130に摺接されつつ搬送され、加熱プレート130の熱によって加熱される。この際、無端ベルト138には、加熱プレート表面の湾曲部130Bによって張力が付与されており、これにより印刷原版114は、無端ベルト138によって加熱プレート側に押圧されて密着し、加熱が全体に行き渡る。なお、銀トリガー重合型感光材料の加熱温度としては70〜200℃程度が利用される。
【0007】
ところで、印刷原版114は支持体が金属板であるため、加熱により熱膨張を起こす。印刷原版114は無端ベルト138によって加熱プレート130へ押圧されて密着しているため、両端のずれが制限され、熱膨張による延びは端縁から内方へと向かい、通常、印刷版はその中央部が略全長に渡り隆起するように変形する。そして、この熱膨張により印刷原版114が歪む結果、印刷原版114と加熱プレート130との接触が不均一となり、不完全接触部では熱現像の効率が低下する。その結果、この部分の重合硬化画像が欠損したり、硬化の程度が低下し画像強度が低下して、印刷版として使用した場合には部分的に耐刷性が低下する問題が発生する。また、例えば網線数200線で網点面積率2%の様な微小点を形成しようとした場合に、不完全接触部の熱現像の効率が低下し硬化不足となるため、完全接触部に比べて形成される微小な網点のサイズが小さく形成され、色調が部分的に異なるなど印刷版として使用するための均一性が満足されないという問題点が発生する。
【0008】
一方、前記非接触加熱方式には、図6に示すように構成した加熱装置がある。この加熱装置は、断熱ケース141内にヒータ142および反射板143、印刷原版をガイドするためのガイド板144を設けるとともに、断熱ケース141の周囲をケース145で覆った構成になっている。また、ケース145内には、矢印A方向から挿入される印刷原版を加熱装置内に搬入する搬入ローラ146と搬出ローラ147が設けられている。
この加熱装置にあっては、矢印A方向から挿入された印刷原版は、一定速度でヒータ142の下部を走行し、加熱現像された後に搬出ローラ147にニップされて次工程に搬送される。
そして、断熱ケース141内の温度は、ケース141内に設けた雰囲気温度センサー148により検知され、その検知データにもとづきヒータ142への通電と排熱ファン149の駆動とが行われ、ケース141内の温度、すなわち印刷原版の加熱温度を設定温度に制御していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記非接触加熱方式では、接触加熱方式に付随する問題点、すなわち印刷原版の中央部が略全長にわたり隆起するような変形は生じない。
しかし、非接触加熱方式および接触式加熱方式のいずれも、印刷原版を70℃〜200℃もの高温で加熱した後、加熱現像部内で搬出ローラでニップするため、言わば皺のような歪みが生じていた。
【0010】
本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであり、印刷原版を所望の温度で加熱できるうえに、加熱による歪みを低減し得るように構成した加熱装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る上記目的は、金属支持体上に感光層を設けた印刷原版を搬送しながら加熱現像する加熱装置において、加熱された前記印刷原版を搬出する搬出ローラを加熱現像部外に配置し、加熱現像部外であって前記搬出ローラの手前に、前記印刷原版を非ニップ状態で100℃以下に冷却する冷却手段を配置したことを特徴とする加熱装置により達成される。
【0012】
上記加熱装置において、高温に加熱された印刷原版は、冷却手段により非ニップ状態で100℃以下に冷却されてから搬出ローラにニップされて次工程に搬送され、印刷原版の歪みが低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図示の実施形態により、本発明を説明する。
図1は、本発明の感光材料加熱装置1(以下、単に加熱装置と略称する)を適用した製版装置を示す概略断面図である。
印刷原版2は、支持体上に画像形成層が設けられて構成されている。支持体は金属、代表的にはアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる薄板である。
また、本発明の対象となる印刷原版2の感光材料は、加熱により現像される感光材料及び湿式現像前後に加熱処理が必要な感光材料であれば特に制限されるものではない。前述した特開昭64−17047号公報(米国特許4985339号及び欧州特許0298522号各明細書)、特開平5−249667号公報(米国特許5122443号及び欧州特許0426192号明細書)及び特開平4−191856号公報(米国特許5290659号)、特開平5−142775号、同6−27652号、同5−107764号公報に記載されている銀トリガー重合型感光材料も好ましい感光材料として使用することができる。
【0014】
熱現像に際し、印刷原版2を加熱装置1の搬入口3に挿入しようとすると、搬入センサー4が検知して加熱装置1を駆動する。印刷原版2は搬入ローラ5によってニップされ、熱現像部6内に搬送されてガイドワイヤー7上を矢印Aで示した下流側に搬送される。
ガイドワイヤー7上には2個のヒータ8a,8bが配設され、ガイドワイヤー7上を搬送される印刷原版2を輻射熱により加熱する。ヒータ8a,8b上には、回転可能な反射板9a,9bが配設されていて、これらを回転させることにより加熱量を制御できるようになっている。
加熱された印刷原版2は、搬出口12に設けた出口ブレード13を押し出すようにして下流側に搬送され、ここで冷却ファン14により冷却されて搬出ローラ15にニップされ、冷却ローラ31を介して次の溶出部40に搬送される。
【0015】
溶出部40においては、熱現像部6から冷却ローラ31を介して搬入される印刷原版2が、搬送ローラ41によって搬送され、スプレーノズル42から噴出される溶出液を吹き付けられるとともに、ブラシロール45に摺接された後、スクイズローラ47によって表面に付着した過剰な溶出液を除去される。
【0016】
搬送ローラ41は、スプレーノズル42の搬送方向A上流側に、印刷原版10を挟んで上下一対設けられており、印刷原版10を挟持した状態で回転することにより、印刷原版2を搬送方向Aに搬送する。
スプレーノズル42は、本実施形態では上面となっている画像形成層に対向して配置されており、循環ポンプ43によって溶出槽44から汲み上げられた溶出液(例えば、富士写真フイルム(株)製PS版用現像液DP−4)を、印刷原版2の画像形成層に吹き付ける。
【0017】
ブラシロール45は、スプレーノズル42の進行方向A下流側に、印刷原版2を挟んで支持ロール46と上下一対で設けられており、溶出液を吹き付けられた印刷原版10の画像形成層に摺接され、非画像領域の溶出反応を促進させる。
スクイズローラ47は、ブラシロール45の搬送方向A下流側に、印刷原版2を挟んで上下一対設けられており、印刷原版2を挟持した状態で回転することにより、印刷原版2を搬送方向Aに搬送するとともに、表面に付着した過剰な溶出液を絞りとるように除去する。なお、スクイズローラ47によって除去された過剰な溶出液は、受け皿48によって溶出槽44内に回収される。
【0018】
水洗部50においては、印刷原版2が、搬送ローラ51によって搬送され、スプレーノズル52によって洗浄水を吹き付けられる。
搬送ローラ51は、スプレーノズル52を挟んで進行方向A上流側及び下流側に、それぞれ印刷原版2を挟んで上下一対ずつ設けられており、印刷原版2を挟持した状態で回転することにより、印刷原版2を搬送方向Aに搬送する。スプレーノズル52は、印刷原版2の両面にそれぞれ対向して配置されており、循環ポンプ53によって受水槽54から汲み上げられた洗浄水を、印刷原版2の両面に吹き付ける。なお吹き付けられた洗浄水は、印刷原版2から落下した後、受け皿55によって受水槽54内に回収される。
【0019】
ガム液塗布部60においては、印刷原版2が、搬送ローラ61によって搬送され、スプレーノズル62によってガム液を吹き付けられる。
搬送ローラ61は、スプレーノズル62を挟んで進行方向A上流側及び下流側に、それぞれ印刷原版10を挟んで上下一対ずつ設けられており、印刷原版2を挟持した状態で回転することにより、印刷原版2を搬送方向Aに搬送する。スプレーノズル62は、印刷原版2の画像形成層に対向して配置されており、循環ポンプ63によってガム液槽64から汲み上げられたガム液(例えば、富士写真フイルム(株)製PS版用ガム液GU−7)を、印刷原版2の画像形成層に吹き付ける。なお吹き付けられたガム液は、印刷原版2から落下した後、受け皿65によってガム液槽64内に回収される。
【0020】
乾燥部70においては、印刷原版2が、搬送ローラ71によって搬送され、ドライヤ72によって乾燥される。
搬送ローラ71は、ドライヤ72を挟んで進行方向A上流側及び下流側に、それぞれ印刷原版2を挟んで上下一対ずつ設けられており、印刷原版2を挟持した状態で回転することにより、印刷原版2を進行方向Aに搬送する。ドライヤ72は、印刷原版2の両面にそれぞれ対向して二対設けられており、温風を印刷原版2の両面に吹き付けることにより、ガム処理後の印刷原版2を乾燥する。
【0021】
印刷原版2を処理する一連の流れとしては、まず、図示しない露光装置内で、印刷原版2の画像形成層側に原稿フィルムを密着させるとともに、500nmの光を通すバンドパスフィルタを介在させ、500ワットのタングステンランプを用いて1.5秒間露光し、露光済みの印刷原版を作成する。そして、図1のように、印刷原版2は、熱現像部1から、溶出部40、水洗部50及びガム液塗布部60を経て、乾燥部70まで連続して搬送され、各部において順次所定の処理を施される。
つまり、熱現像された印刷原版2は、冷却ローラ31によって冷却された後、溶出部40において溶出処理が施され、画像形成促進層、感光性層及び硬化性層の未硬化部分、すなわち硬化性層の硬化部分を除いた画像形成層の非画像領域が溶出される。そして印刷原版2は、水洗部50において水洗処理され、溶出液を除去された後、ガム液塗布部60においてガム処理され、更に乾燥部70において表面に付着したガム液を乾燥される。乾燥後の印刷原版2はトレイ74に搬送されて集積される。
【0022】
次に、本発明の第1実施形態として加熱装置1を説明する。この加熱装置1は、図1に示した製版装置において搬入センサー4から熱現像部6、更に搬出ローラ15までの工程を含む装置であり、図2に拡大断面図で示す。
図示されるように、加熱装置1は、ケース21内に熱現像部6全体を収納し、冷却ファン14と搬出ローラ15とをケース21外に設けた構成になっている。熱現像部6の上部全体は断熱カバー22により覆われ、ガイドワイヤー7の下側は遮蔽板23により覆われているが、遮蔽板23の一部に排熱ファン24が設けられている。
【0023】
熱現像部6内の上流側(図2の左方)には、ガイドワイヤー7に対し所定高さの位置に2個のヒータ8a,8bが配設され、その上側に横断面半円状の反射板9a,9bが回動自在に設けられている。なお、ヒータ8a,8bは本発明でいう熱源に相当するものであり、遠赤外セラミックヒータが好適である。
反射板9a,9bは、印刷原版2の加熱温度を調整するためのものである。反射板9a,9bが図2のようにヒータ8a,8bの上部に位置制御されている場合は、ヒータ8a,8bの放射熱が遮蔽されず、しかも熱反射があるので、印刷原版2は最高加熱量で加熱される。そして、反射板9a,9bをヒータ8a,8bの側面から下側に制御することにより、放射熱の遮蔽量が増加し、印刷原版2の加熱量が低く制御される。
【0024】
雰囲気温度センサー11は熱現像部6内の温度を検知し、ローラ温度検出センサー25は搬入ローラ5の温度を検知するものである。前記センサー11,25と排熱ファン24とによって、熱現像部6内の温度制御が行われる。
すなわち、ヒータ8a,8bの適正設定温度をQとすると、
Q=A・(T−To)+B・((T+To)/2−T1)・・・(1)
但し、前記(1)式において、A,B:定数、T:加熱温度、To:搬入ローラ温度、T1:加熱現像部内雰囲気温度である。そして、温度Toは搬入ローラ温度検出センサー25により検知され、温度T1が雰囲気センサー11により検知される。
更に、熱現像部6内の雰囲気温度が適正雰囲気温度である加熱温度T以上に達すると排熱ファン24を駆動して温度を低下させ、常に適正雰囲気温度Tが維持されるように制御する。
前記適正設定温度Q及び適正雰囲気温度Tの維持と、反射板9a,9bによる印刷原版2への加熱量の制御は、図示しない制御装置により総合的に行われ、印刷原版2は定速度で搬送される。
【0025】
このように加熱された印刷原版2は、搬出口12から出口ブレード13をすり抜けて熱現像部6外に搬送される。この段階までの印刷原版2の加熱温度をみると、図4に示すように時間の経過とともに、例えば150℃程度にまで加熱される。しかし、熱現像部6から排出されると同時に冷却ファン14により冷却されるので、図3にP点で示すように急激に100℃程度に温度低下する。
そして、加熱装置1にあっては、冷却ファン14の下流側に搬出ローラ15が配設されているのであるから、印刷原版2は冷却後にニップされることになり、歪みは許容範囲内になる。歪みの低減した印刷原版2は、搬出ローラ15にニップされて図1を参照して説明したように次工程に搬送される。
【0026】
【実施例】
搬出ローラの設置位置と冷却手段による印刷原版の冷却温度とを変えて実験を行ったところ、表1に示す歪み評価の結果が得られた。歪み評価において、○は歪みがなくてとても良好、△は若干の歪みがあるものの良好、×は歪みが多くて不良を表す。
【0027】
【表1】
Figure 0003781226
【0028】
表1の結果からわかるように、搬出ローラ15を加熱現像部6の外部に配置し、搬出ローラ15にニップされたときの印刷原版2の温度が100℃以下の場合に、○および△で示すように歪みが確実に低減される。
以上の如く、本実施形態の加熱装置1においては、搬出ローラ15は加熱現像部6から離れた位置に配設され、加熱された印刷原版2を冷却した後に搬出ローラ15にニップする構成になっている。このため、加熱とニップによる歪みが低減され、良好な加熱現像が行われることになる。
【0029】
なお、上記実施形態では印刷原版2の冷却手段としては、上記冷却ファン14に限定されない。例えば、図4に示すように放熱フィンを有するヒートシンク17と、該ヒートシンク17を冷却するファン18とにより構成した冷却手段であってもよい。また、ヒートシンク17上には、印刷原版2をヒートシンク17に圧接させるブラシ等が設けられる。
この構成にあっても、高温に加熱された印刷原版2を100℃程度に冷却し、上記同様に印刷原版2の歪みを低減することができる。
なお、上記実施形態は本発明を非接触方式の加熱装置に適用したものであるが、接触方式の加熱装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、搬送される印刷原版を熱現像部内で所定の温度で加熱したのち、熱現像部外に配設した冷却手段より冷却した後、搬出ローラでニップして次工程に搬送するように構成したので、高温のままニップする構成に比較して歪みを大幅に低減することができ、加熱現像の品質や歩留り向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置を適用した熱現像装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明の加熱装置の第1実施形態を示す概略断面図である。
【図3】印刷原版の冷却状態を示す特性図である。
【図4】冷却手段の他の構成例を示す加熱装置の概略断面図である。
【図5】従来の接触方式の加熱装置の一例を示す概略断面図である。
【図6】従来の非接触方式の加熱装置の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 加熱装置
2 印刷原版
4 搬入センサー
5 搬入ローラ
6 熱現像部
8a,8b ヒータ
9a,9b 反射板
11 雰囲気温度センサー
14 冷却ファン
15 搬出ローラ
16 熱遮蔽板
17 放熱フィン
24 排熱ファン
25 ローラ温度検出センサー

Claims (3)

  1. 金属支持体上に感光層を設けた印刷原版を搬送しながら加熱現像する加熱装置において、加熱された前記印刷原版を搬出する搬出ローラを加熱現像部外に配置し、加熱現像部外であって前記搬出ローラの手前に、前記印刷原版を非ニップ状態で100℃以下に冷却する冷却手段を配置したことを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1記載の加熱装置であって、
    前記冷却手段が冷却ファンである加熱装置。
  3. 請求項1又は2記載の加熱装置であって、
    前記金属支持体がアルミニウムまたはアルミニウム合金である加熱装置。
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