JPH1165080A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

Info

Publication number
JPH1165080A
JPH1165080A JP9228296A JP22829697A JPH1165080A JP H1165080 A JPH1165080 A JP H1165080A JP 9228296 A JP9228296 A JP 9228296A JP 22829697 A JP22829697 A JP 22829697A JP H1165080 A JPH1165080 A JP H1165080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
photosensitive material
drying chamber
air supply
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9228296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP9228296A priority Critical patent/JPH1165080A/ja
Publication of JPH1165080A publication Critical patent/JPH1165080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱エネルギーのロスの低減;消費エネルギー
の低減;高速な乾燥;熱発生量が大きくなくても外部の
空気の温度の変動に対して安定的な乾燥;過乾燥や乾燥
不良や乾燥ムラなどの発生を抑制。 【解決手段】 感光材料を処理液で処理する処理部と、
前記処理部で処理された前記感光材料を乾燥する乾燥室
とを有する感光材料処理装置において、前記乾燥室に、
前記感光材料を直接又は間接に加熱する赤外線ヒータが
設けられ、前記乾燥室の空気を排気路を通じて外部に排
気する排気手段と、前記外部の空気を給気路を通じて前
記乾燥室に給気する給気手段と、前記排気手段により排
気される空気の熱で前記給気手段により給気される空気
を加熱する熱交換器と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光材料処理装置に
係わり、さらに詳しくは、感光材料を処理液で処理する
処理部と、前記処理部で処理された前記感光材料を乾燥
する乾燥室とを有する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料を処理液で処理する処理
部と、前記処理部で処理された前記感光材料を乾燥する
乾燥室とを有する感光材料処理装置は、外部から乾燥室
へ空気を外気温度のまま給気し、また、乾燥室の高温の
空気の一部をそのまま外部に排出していた。
【0003】そして、このような感光材料処理装置で、
前記乾燥室に、前記感光材料を直接又は間接に加熱する
赤外線ヒータが設けられたものが知られている。
【0004】また、このような感光材料処理装置で、前
記乾燥室に、前記感光材料と接触して加熱する接触加熱
部材が設けられたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、外部から乾燥室へ空気を外気温度のまま給気し、乾
燥室の高温の空気の一部をそのまま外部に排出していた
ので、熱エネルギーのロスが大きく、また、外気温度が
低いと、安定して乾燥させることができず、通常、この
感光材料処理装置の設置環境の温度が、10℃以上の可
動温度以上になるように調整し、可動温度以上になって
から、感光材料処理装置を稼働させていた。
【0006】ところで、近年、感光材料の処理の高速化
が望まれ、処理部で処理された前記感光材料を乾燥する
際も、高速な乾燥が望まれている。そのための1つの方
法として、前記乾燥室に、一般的に前記感光材料を急速
に加熱できる赤外線ヒータや接触加熱部材が設けられた
ものが知られている。しかし、外部から乾燥室へ空気を
外気温度のまま給気する方法では、乾燥ムラや乾燥不良
などを発生させずに、常に良好に乾燥させるためには、
特に熱伝達量の大きい赤外線ヒータや接触加熱部材が必
要となり非現実的であった。また、熱伝達量の大きい赤
外線ヒータや接触加熱部材では、外気温度の変動に対応
するための赤外線ヒータに対する制御量の変動により、
過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラが起こりやすく、過乾燥や
乾燥不良や乾燥ムラが起こらないように制御することは
非常に困難であった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、熱
エネルギーのロスを小さくし、消費エネルギーを小さく
しつつ、高速な乾燥ができ、たとえ熱発生量が大きくな
くても外部の空気の温度の変動に対しても安定的に乾燥
できるようにし、過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラなどの発
生を抑制することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0009】〔請求項1〕『感光材料を処理液で処理す
る処理部と、前記処理部で処理された前記感光材料を乾
燥する乾燥室とを有する感光材料処理装置において、前
記乾燥室に、前記感光材料を直接又は間接に加熱する赤
外線ヒータが設けられ、前記乾燥室の空気を排気路を通
じて外部に排気する排気手段と、前記外部の空気を給気
路を通じて前記乾燥室に給気する給気手段と、前記排気
手段により排気される空気の熱で前記給気手段により給
気される空気を加熱する熱交換器と、を有することを特
徴とする感光材料処理装置。』 請求項1に記載の発明により、熱交換器で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、高
速な乾燥ができ、かつ、たとえ熱発生量が大きくなくて
も外部の空気の温度が変動しても安定的に乾燥でき、過
乾燥や乾燥不良や乾燥ムラなどの発生を抑制できる。
【0010】〔請求項2〕『前記乾燥室内の空気を前記
感光材料に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とす
る請求項1に記載の感光材料処理装置。』 請求項2に記載の発明により、感光材料近傍の湿った空
気を速やかに除けるので、より高速に乾燥させることが
できる。
【0011】〔請求項3〕『前記給気手段により給気さ
れた空気を前記感光材料に吹き付ける吹付手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装
置。』 請求項3に記載の発明により、感光材料に熱交換器で加
熱された乾燥した空気が吹き付けられ、感光材料近傍の
湿った空気を速やかに除けるので、より高速に乾燥させ
ることができる。
【0012】〔請求項4〕『感光材料を処理液で処理す
る処理部と、前記処理部で処理された前記感光材料を乾
燥する乾燥室とを有する感光材料処理装置において、前
記乾燥室に、前記感光材料に接触して加熱する接触加熱
部材が設けられ前記乾燥室の空気を排気路を通じて外部
に排気する排気手段と、前記外部の空気を給気路を通じ
て前記乾燥室に給気する給気手段と、前記排気手段によ
り排気される空気の熱で前記給気手段により給気される
空気を加熱する熱交換器と、を有することを特徴とする
感光材料処理装置。』 請求項4に記載の発明により、熱交換器で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、高
速な乾燥ができ、かつ、たとえ熱発生量が大きくなくて
も外部の空気の温度が変動しても安定的に乾燥でき、過
乾燥や乾燥不良や乾燥ムラなどの発生を抑制できる。
【0013】〔請求項5〕『前記乾燥室内の空気を前記
感光材料に吹き付ける吹付手段を有することを特徴とす
る請求項4に記載の感光材料処理装置。』 請求項5に記載の発明により、感光材料近傍の湿った空
気を速やかに除けるので、より高速に乾燥させることが
できる。
【0014】〔請求項6〕『前記給気手段により給気さ
れた空気を前記感光材料に吹き付ける吹付手段を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の感光材料処理装
置。』 請求項6に記載の発明により、感光材料に熱交換器で加
熱された乾燥した空気が吹き付けられ、感光材料近傍の
湿った空気を速やかに除けるので、より高速に乾燥させ
ることができる。
【0015】〔請求項7〕『前記接触加熱部材が、前記
感光材料と接触するローラであることを特徴とする請求
項4〜6のいずれか1項に記載の感光材料処理装置。』 請求項7に記載の発明により、小型の部材で感光材料を
急速に加熱することができるので、装置を小型化しやす
い。
【0016】〔請求項8〕『前記乾燥室の感光材料の入
口及び出口をそれぞれ遮蔽するニップローラ対を有し、
前記乾燥室は、前記排気路及び前記給気路以外には空気
が漏れ難い疑似密閉構造であることを特徴とする請求項
1〜7のいずれか1項に記載の感光材料処理装置。』 請求項8に記載の発明により、感光材料に傷等の損傷を
与えることなく、乾燥室の感光材料の入口及び出口をそ
れぞれ遮蔽することができ、しかも、乾燥室は排気路及
び給気路以外には空気が漏れ難い疑似密閉構造であるの
で、乾燥室から高温の空気が漏れたり、乾燥室へ外部の
空気が漏れたりすることを防止でき、さらに、熱エネル
ギーのロスを小さくし、消費エネルギーを小さくするこ
とができる。また、処理部と乾燥室とが隣接している場
合でも、処理部の蒸気を含む空気が乾燥室に入ったり、
処理部の臭気を含む空気が乾燥室を経由して外部に排気
されたりすることを抑制できる。
【0017】〔請求項9〕『前記ニップローラ対のロー
ラに押しつける可撓性部材を有することを特徴とする請
求項8に記載の感光材料処理装置。』 請求項9に記載の発明により、ニップローラ対のローラ
に傷等のダメージを与えることなく、ニップローラ対と
乾燥室の疑似密閉構造材との隙間をより塞ぐことがで
き、さらに密閉性を上げることができ、さらに、熱エネ
ルギーのロスを小さくできる。また、処理部と乾燥室と
が隣接している場合でも、処理部側のニップローラ対の
ローラに押しつける可撓性部材を有することで、処理部
の蒸気を含む空気が乾燥室に入ったり、処理部の臭気を
含む空気が乾燥室を経由して外部に排気されたりするこ
とをさらに抑制できる。
【0018】〔請求項10〕『綿埃を除去するフィルタ
が、前記給気手段により給気される空気が前記熱交換器
に到達する前の前記給気路に取り外し可能に設けられた
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の
感光材料処理装置。』 請求項10に記載の発明により、フィルタが設けられて
いるので、効率的に熱交換できる熱交換器であっても、
熱交換器の入口や内部に綿埃が詰まって、熱交換器での
空気の流れが阻害され、安定的な熱交換ができなくなっ
たり、安定的な給気や排気ができなくなったりすること
を防止できる。
【0019】〔請求項11〕『前記感光材料を乾燥させ
る時は、前記給気手段が給気し、前記排気手段が排気す
るように制御し、前記感光材料を乾燥させない時の少な
くとも一部の時では、前記給気手段が給気せず、前記排
気手段が排気しないように制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記
載の感光材料処理装置。』 請求項11に記載の発明により、感光材料を乾燥させて
いない水分が蒸発していないときに給気及び排気して、
熱エネルギーをロスする無駄を省ける。
【0020】〔請求項12〕『前記給気路及び前記排気
路の間の通気部があり、前記通気部を塞ぐ第一状態と前
記通気部を開き前記通気部の外部側の前記給気路及び前
記排気路を塞ぐ第二状態とに成れる空気路切替手段を有
し、前記感光材料を乾燥させる時では、前記空気路切替
手段は前記第一状態になり、前記感光材料を乾燥しない
時の少なくとも一部の時では、前記空気路切替手段は前
記第二状態になることを特徴とする請求項1〜10のい
ずれか1項に記載の感光材料処理装置。』 請求項12に記載の発明により、感光材料を乾燥させて
いない水分が蒸発していないときに給気及び排気して、
熱エネルギーをロスする無駄を省ける。
【0021】〔用語などの説明〕本発明の1つの要素
が、1つの部材からなっていても複数の部材からなって
いてもよいことは言うまでもない。また、本発明の要素
の中のある複数の要素について、当該複数の要素がそれ
ぞれ別の部材からなっていてもよいし、当該複数の要素
がそれぞれ別であることが請求項に記載されていない限
り、1又は複数の部材が、当該複数の要素を兼ねていて
もよいことは言うまでもない。
【0022】本発明の要素の中のある複数の要素につい
て、1又は複数の部材が、当該複数の要素を兼ねていて
もよい例としては、例えば、請求項1に記載の発明にお
いて、給気路の乾燥室側出口に設けられたファンが、
(このファンによる減圧効果で)前記外部の空気を給気
路を通じて前記乾燥室に給気する給気手段と、(このフ
ァンによる前記乾燥室に給気することによる加圧効果
で)前記乾燥室の空気を排気路を通じて外部に排気する
排気手段と、を兼ねていてもよいことなどが挙げられ
る。
【0023】本発明の感光材料処理装置により処理され
る感光材料は、処理液により処理される感光材料であれ
ば良く、例えば、ハロゲン化銀写真感光材料であること
が好ましいが、これに限られず、感光性樹脂材料などで
あってもよい。そして、ハロゲン化銀写真感光材料とし
ては、カラー感光材料及びモノクローム感光材料のいず
れかであってもよく、例えば、カラー印画紙、カラー反
転印画紙、モノクローム印画紙などの紙支持体のもの
や、カラーネガ写真フィルム、カラー反転写真フィル
ム、モノクローム写真フィルム、製版用写真フィルム、
X線写真用写真フィルム、黒白ネガフィルムなどのフィ
ルム支持体のものなどの可撓性支持体のものが好ましい
が、これらに限られない。
【0024】なお、処理液とは、感光材料に形成された
潜像を顕像化させたり、顕像化した像を安定させたりす
るための液のことで、現像液、発色現像液、漂白液、定
着液、漂白定着液、水洗水、安定化液、停止液、第二現
像液、ガム液などが挙げられる。
【0025】乾燥室は、感光材料を乾燥させる空気の室
のことで、少なくとも感光材料を乾燥させるための周辺
の空気を囲むもので、感光材料を乾燥させるための周辺
と空気が循環する循環路なども含まれる。
【0026】赤外線ヒータは、赤外線を照射することに
より、感光材料を直接又は間接に加熱するヒータであ
り、照射する赤外線としては、近赤外線や遠赤外線など
が挙げられるが、遠赤外線であることが、ハロゲン化銀
写真感光材料の乾燥には好ましい。
【0027】接触加熱部材は、感光材料と接触して加熱
する部材であり、感光材料と接触して加熱するローラ
や、感光材料と接触して加熱するガイド板や、感光材料
と接触して加熱するベルトなどが挙げられるが、感光材
料と接触して加熱するローラであることが好ましい。ま
た、接触加熱部材としては、感光材料と直接接触する部
材の内部に発熱源があるものや、感光材料と直接接触す
る部材を外部から加熱する発熱源があるものなどが挙げ
られる。また、接触加熱部材の発熱源としては、ヒータ
やヒートパイプやヒートポンプ回路の放熱部や赤外線ヒ
ータなどが挙げられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0029】実施形態1 本実施形態のプリンタプロセッサは、本発明の感光材料
処理装置の具体例の一例であり、ハロゲン化銀写真感光
材料であるカラー印画紙(以下、印画紙と略す。)を露
光し、処理して、乾燥させる装置である。以下、本実施
形態のプリンタプロセッサの概略構成図である図1に基
づいて、本実施形態のプリンタプロセッサについて説明
する。
【0030】本実施形態のプリンタプロセッサは、印画
紙をロール状に収容したマガジン10から印画紙を送り
出して、所定長さに切断して露光部12に給送する給送
部11と、本実施形態のプリンタプロセッサに入力され
たデジタルカラー出力画像信号に基づいて、給送部11
により給送された印画紙にカラー出力画像を露光する露
光部12と、露光部12により露光された印画紙を発色
現像液により発色現像処理する発色現像処理部13と、
発色現像処理部13により発色現像処理された印画紙を
漂白定着液で漂白定着処理する漂白定着処理部14と、
漂白定着処理部14で漂白定着処理された印画紙を水洗
水で水洗処理する水洗処理部15と、水洗処理部15で
水洗処理された印画紙を乾燥する疑似密閉構造の乾燥室
16と、乾燥室16で乾燥された印画紙を収容するトレ
ー18と、電源19とを有する。
【0031】水洗処理部15は、水洗処理部15の下部
にある水洗処理部入口ニップローラ対57から水洗処理
部15の上部にある乾燥部入口ニップローラ対91ま
で、上下方向に複数対設けられた搬送ローラ対54によ
り、印画紙を下方から上方に搬送しながら、水洗水を収
容する水洗水容器51から水洗水を最上方にある搬送ロ
ーラ対より上方にある水洗水供給口52に供給し、水洗
水供給口52から水洗水を最上方にある搬送ローラ対及
び最上方にある搬送ローラ対より上に出た印画紙に滴下
し、各搬送ローラ対54に滴下した水洗水は各搬送ロー
ラ対54の下部を覆う受け皿55により一旦溜められ、
各受け皿55から溢れる水洗水がそこから滴下するよう
に設けられた印画紙通過孔から下方の搬送ローラ対54
に水洗水が滴下するというように、順次水洗水が滴下し
ていき、水洗処理部15の底に落下した水洗水を廃水洗
水貯留容器56に貯留させることで、多段向流方式の水
洗処理を行うものである。
【0032】次に、乾燥室16及びその周辺について、
本実施形態のプリンタプロセッサの乾燥室周辺の概略構
成図である図2に基づいて説明する。
【0033】乾燥室16は給気路71及び排気路81以
外には空気が漏れ難い疑似密閉構造であり、乾燥室16
を疑似密閉構造とする構造部材である疑似密閉構造部材
79により外部から隔離されている。そして、疑似密閉
構造部材79から空間73を空けて外板17が設けられ
ている。
【0034】そして、外板17と疑似密閉構造部材79
との間の空間73から熱交換器60まで給気路72が設
けられており、熱交換器60から乾燥室16まで給気路
71が設けられている。そして、給気ファン78が給気
路71に設けられている。この給気ファン78は外板1
7より外側に設けられたグリスを内蔵したモータ75に
より回転伝達部材である回転軸74を介して回転する。
そして、これらの給気手段により、外部の空気を入れる
口が設けられた外板17と疑似密閉構造部材79との間
の空間73から、給気路72と熱交換器60と給気路7
1とをこの順に通して、外部の空気を乾燥室16に給気
する。
【0035】これにより、乾燥室16内の空気の温度が
高温であっても、外板17の温度を室温近くに維持で
き、乾燥室16を疑似密閉する疑似密閉構造部材79か
ら外部に伝熱される熱により乾燥室16を疑似密閉構造
部材79及び外板17の間の空間73にある空気が加熱
され、その空気を給気するので、熱エネルギーのロスを
かなり小さくし、熱発生量の小さな赤外線ヒータ88で
消費エネルギーをかなり小さくしつつ、高温空気による
安定的な高速な乾燥ができ、乾燥室16の小型化もでき
た。
【0036】なお、これら給気手段により給気される空
気が熱交換器60に到達する前の給気路72にフィルタ
挿入口43が設けられており、このフィルタ挿入口43
から挿入されたフィルタ41を給気路72の断面を覆う
ように挿入できる。このフィルタ41には把手42が設
けられており、この把手42を持ってフィルタ41を給
気路72にフィルタ挿入口43から挿入する。そして、
フィルタ挿入口43から給気路72の断面を覆うように
挿入されたフィルタ41は、給気路72を通過する空気
中にある綿埃を除去する。そして、把手42を持ってフ
ィルタ41を給気路72から取り外し、洗浄したり交換
したりできる。
【0037】また、乾燥室16から熱交換器60まで排
気路81が設けられており、熱交換器60から外部への
出口まで排気路82が設けられている。そして、排気フ
ァン83が排気路82に設けられている。この排気ファ
ン83は排気路82の外側に設けられたグリスを内蔵し
たモータ85により回転伝達部材84を介して回転す
る。そして、これらの排気手段により、乾燥室16の空
気を、乾燥室16から、排気路81と熱交換器60と排
気路82とをこの順に通して、外部に排気する。
【0038】熱交換器60は、上述の排気手段により排
気される空気の熱で上述の給気手段により給気される空
気を加熱するものであり、詳細を後述する。
【0039】また、ニップローラ対91、93の周辺の
拡大概略図である図3に示すように、乾燥室16の印画
紙の入口には、この印画紙の入口を遮蔽するニップロー
ラ対91が設けられている。そして、このニップローラ
対91の各ローラ毎に、各ローラに接触する可撓性ブレ
ード92が疑似密閉構造部材79に設けられている。
【0040】また、図3に示すように、乾燥室16の印
画紙の出口には、この印画紙の出口を遮蔽するニップロ
ーラ対93が設けられている。そして、このニップロー
ラ対93の各ローラ毎に、各ローラに押しつける可撓性
ブレード94が疑似密閉構造部材79に設けられてい
る。
【0041】これにより、熱交換器60で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、高
温空気による乾燥による乾燥の高速化や乾燥室16の小
型化をしたとしても、安定的な乾燥を熱発生量の大きな
熱源を用いなくてもできるようになり、さらに、印画紙
に傷等の損傷を与えることなく、乾燥室16の印画紙の
入口及び出口をそれぞれ遮蔽することができ、しかも、
乾燥室16は排気路81及び給気路71以外には空気が
漏れ難い疑似密閉構造であるので、乾燥室16から高温
の空気が漏れたり、乾燥室16へ外部の空気が漏れたり
することを防止でき、さらに、消費エネルギーを小さく
することができる。また、水洗処理部15と乾燥室16
とが隣接しているが、水洗処理部15の蒸気を含む空気
が乾燥室16に入ったり、水洗処理部15の臭気を含む
空気が乾燥室16を経由して外部に排気されたりするこ
とを抑制できる。
【0042】また、ニップローラ対91、93のローラ
に押しつける可撓性ブレード92、94により、ニップ
ローラ対91、93のローラに傷等のダメージを与える
ことなく、ニップローラ対91、93と乾燥室16の疑
似密閉構造部材79との隙間をより塞ぐことができ、さ
らに密閉性を上げることができ、さらに、熱エネルギー
のロスを小さくできる。また、水洗処理部15の臭気を
含む空気が乾燥室16を経由して外部に排気されること
をさらに抑制できる。
【0043】なお、可撓性ブレード92、94は、金属
製でもよいが、ゴム製又はプラスチック製であることが
ニップローラ対91、93のローラが傷付きにくく好ま
しい。
【0044】また、図2に示すように、乾燥室16内に
は給気路71から給気された空気を印画紙に供給するた
めのダクト77が設けられている。また、乾燥室16の
印画紙の入口から印画紙の出口まで印画紙を搬送する複
数の搬送ローラ対86が設けられており、この複数の搬
送ローラ対86により、印画紙を所定の経路に沿って一
定の搬送速度で搬送しながら、熱交換器60で加熱さ
れ、給気路71から乾燥室16内に給気された空気をダ
クト77を通してダクト77のノズル76から、この複
数の搬送ローラ対86により搬送されている印画紙に吹
き付ける構造である。そして、印画紙に吹き付けられた
空気を排気路81から外部に排気する構造である。ま
た、乾燥室16内の所定の経路の上流側にある印画紙及
び搬送ローラ対86に遠赤外線を照射して、印画紙を直
接及び間接に加熱する赤外線ヒータ88が設けられてい
る。
【0045】これにより、熱交換器60で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、印
画紙に熱交換器60で加熱された乾燥した空気が吹き付
けられ、印画紙近傍の湿った空気を速やかに除け、さら
に、赤外線ヒータ88により遠赤外線を照射するので、
高速な乾燥ができ、また、赤外線ヒータ88の熱発生量
が大きくないが、外部の空気の温度が変動しても安定的
に乾燥でき、過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラなどの発生を
抑制でき、また、乾燥室16を小型にできた。
【0046】また、乾燥室16内の空気の温度は80℃
以上であることがより高速に乾燥できるので好ましい。
そして、この給気ファン78を駆動させるモータ75が
乾燥室16外に設けられているので、モータ75は一般
的で安価なグリスを備えているものであっても、モータ
75のグリスが劣化しにくく、モータ75の寿命が長く
なる。
【0047】また、印画紙は露光部12から乾燥室16
まで所定の経路を一定の速度で搬送されるので、印画紙
の先端が露光部12で露光されてから乾燥室16の印画
紙の入口に到達するまでの時間TL1、及び、印画紙の
後端が露光部12で露光されてから乾燥室16の印画紙
の出口に到達するまでの時間TL2は、一定である。従
って、図示しない制御部は、露光部12で印画紙の先端
を露光した時刻TP1から、印画紙の先端が乾燥室16
の印画紙の入口に到達する時刻TP3を推量し、また、
露光部12で印画紙の後端を露光した時刻TP2から、
印画紙の後端が乾燥室16の印画紙の出口に到達する時
刻TP4を推量する。この推量は例えば、下記の式によ
り行える。
【0048】 TP3=TP1+TL1 TP4=TP2+TL2 そして、制御部は、推量した印画紙の先端が乾燥室16
の印画紙の入口に到達する時刻TP3より所定時間TL
3前の時刻TP5から、推量した印画紙の後端が乾燥室
16の印画紙の出口に到達する時刻TP4より所定時間
TL4後の時刻TP6までの時間、即ち、印画紙を乾燥
させるための時、即ち、印画紙を乾燥する時は、モータ
75、85を回転駆動させて、上述の給気手段が外部の
空気を乾燥室16内に給気するようにし、上述の排気手
段が乾燥室16内の空気を排気するように制御し、それ
以外の時、即ち、印画紙を乾燥しない時は、モータ7
5、85の回転を停止させて、上述の排気手段は乾燥室
16内の空気を外部に排気せず、上述の給気手段は外部
の空気を乾燥室16内に給気しないようにする。
【0049】 TP5=TP3−TL3 TP6=TP4+TL4 これにより、印画紙を乾燥しない時、給排気を行わない
ので、給排気のための消費エネルギーを抑制でき、さら
に、乾燥室16内の熱が外に漏れることを抑制でき、乾
燥室16内の空気の温度を高温にするための消費エネル
ギーも抑制できる また、制御部は、推量した印画紙の先端が乾燥室16の
印画紙の入口に到達する時刻TP3より所定時間TL3
前の時刻TP5から、推量した印画紙の後端が乾燥室1
6の印画紙の出口に到達する時刻TP4より所定時間T
L6後の時刻TP6までの時間、即ち、印画紙を乾燥さ
せるための時、即ち、印画紙を乾燥する時は、赤外線ヒ
ータ88のパワーが外気温度に応じた乾燥用の高発熱量
となる制御を行わせ、それ以外の時、即ち、印画紙を乾
燥しない時は、赤外線ヒータ88のパワーをセーブさせ
ることで、印画紙を乾燥する時と印画紙を乾燥しない時
とで赤外線ヒータ88が発熱する発熱量を変更する。こ
れにより、安定的な乾燥が可能であり、過乾燥や乾燥不
良や乾燥ムラなどを効果的に防止でき、消費エネルギー
をさらに抑制できる。
【0050】次に、熱交換器60について、熱交換器6
0の概略斜視図である図4を用いて説明する。図4の熱
交換器は給気される空気と排気される空気とはそれぞれ
別々の層をながれ、各層の隔板61は排気される空気の
熱を給気される空気に伝熱するようになっている。ま
た、熱交換器60は隔板61が平行に多数設けられ、こ
の多数の隔板61によって各層が形成されている。そし
て、隣接する隔板61の間には波板62が入っている。
これらの波板62は、図3に示すように、隣接する波板
どうしが直角に交差する方向に並べられている。そし
て、波板62の両側端に固定部材63が設けられ、この
固定部材63により隣接する隔板61を固定している。
【0051】隔板61の厚さは0.1mmで、隔板61
の材料はポリプロピレン材を使用している。隣接する隔
板61の間隔は1mm程度で、波板62の波のピッチ、
即ち、波板62の各隔板61に着いている間隔は4mm
程度である。このように、熱交換器の隔板の間隔は10
mm以下であるので、熱交換効率は高いが、綿埃などに
より目詰まりしやすい。しかし、フィルタ41が設けら
れているので、熱交換器の10mm以下の間隔で設けら
れた隔板61の間に綿埃などが詰まって、熱交換器での
空気の流れが阻害され、安定的な熱交換ができなくなっ
たり、安定的な給気や排気ができなくなったりすること
を防止できる。
【0052】乾燥室16から排気された空気は、矢印6
6の方向より熱交換器60の通路64を通り矢印67の
方向から外部に排気される。また、外部の空気は、矢印
68の方向より通路65を通り矢印69の方向から乾燥
室16に給気される。この間で、乾燥室16で加熱され
た空気は、外部から給気された空気に熱を与えて、温度
が上昇した空気が乾燥室16に給気されるようになって
いる。このように熱が隔板61を通じて伝えられること
により、給気される空気の温度が乾燥室16内の温度に
近づくので、消費電力を少なくすることが出来る。
【0053】次に、熱交換器60の別の例について、熱
交換器60の別の例を示す概略斜視図である図5に基づ
いて、説明する。図5の熱交換器60は給気される空気
と排気される空気とはそれぞれ別々の層をながれ、各層
の隔板61は排気される空気の熱を給気される空気に伝
熱するようになっている。また、熱交換器60は隔板6
1が平行に多数設けられ、この多数の隔板61によって
各層が形成されている。そして、隣接する隔板61の間
に隣接する隔板61を固定する固定部材63が設けられ
ている。固定部材63は、図5に示すように、隔板61
を隔てて隣接する固定部材63どうしが直角に交差する
方向に並べられている。そして、隔板61の厚さや材料
や間隔は図4の熱交換器と同様である。
【0054】乾燥室16から排気された空気は、矢印6
6の方向より熱交換器60の通路64を通り矢印67の
方向から外部に排気される。また、外部の空気は、矢印
68の方向より通路65を通り矢印69の方向から乾燥
室16に給気される。この間で、乾燥室16で加熱され
た空気は、外部から給気された空気に熱を与えて、温度
が上昇した空気が乾燥室16に給気されるようになって
いる。このように熱が隔壁61を通じて伝えられること
により、給気される空気の温度が乾燥室16内の温度に
近づくので、消費電力を少なくすることが出来る。
【0055】また、本実施形態のプリンタプロセッサに
用いられる熱交換器60としては、上記以外にも、特開
平5−157470号公報に記載の熱交換器や、特開昭
61−41895号公報に記載の熱交換器や、特公昭5
8−40117号公報に記載の熱交換器や、特公昭63
−43679号公報に記載の熱交換器などが挙げられ
る。
【0056】実施形態2 本実施形態のプリンタプロセッサは、実施形態1に記載
のプリンタプロセッサの変形形態である。以下、本実施
形態のプリンタプロセッサの乾燥室周辺の概略構成図で
ある図6に基づいて、本実施形態のプリンタプロセッサ
の実施形態1と相違する点の全てを説明する。
【0057】先ず、赤外線ヒータ88が設けられている
代わりに、ニップローラ対91が電熱ヒータを内蔵し、
印画紙と接触して搬送するローラであり、また、乾燥室
16内の所定の経路の上流側にある搬送ローラ対87
が、電熱ヒータを内蔵し、印画紙と接触して搬送するロ
ーラである点が相違する。これにより、ニップローラ対
91や搬送ローラ対87という小型の本来ある部材で印
画紙を急速に加熱することができるので、装置を小型化
しやすい。
【0058】また、制御部は、印画紙を乾燥させるため
の時、即ち、印画紙を乾燥する時は、ニップローラ対9
1及び搬送ローラ対87に内蔵されている電熱ヒータの
パワーが外気温度に応じた乾燥用の高発熱量となる制御
を行わせ、それ以外の時、即ち、印画紙を乾燥しない時
は、ニップローラ対91及び搬送ローラ対87に内蔵さ
れている電熱ヒータのパワーをセーブさせることで、印
画紙を乾燥する時と印画紙を乾燥しない時とでニップロ
ーラ対91及び搬送ローラ対87に内蔵されている電熱
ヒータが発熱する発熱量を変更する。これにより、安定
的な乾燥が可能であり、過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラを
効果的に防止でき、消費エネルギーをさらに抑制でき
る。
【0059】実施形態3 本実施形態のプリンタプロセッサは、本発明の感光材料
処理装置の具体例の一例であり、ハロゲン化銀写真感光
材料であるカラー印画紙(以下、印画紙と略す。)を露
光し、処理して、乾燥させる装置であり、実施形態1の
プリンタプロセッサの変形形態であり、乾燥室16の周
辺のみが実施形態1と相違する。以下、実施形態1のプ
リンタプロセッサの相違点の全てを、本実施形態のプリ
ンタプロセッサの乾燥室周辺の概略構成図である図7に
基づいて説明する。
【0060】乾燥室16は給気路71及び排気路81以
外には空気が漏れ難い疑似密閉構造であり、乾燥室16
を疑似密閉構造とする構造部材である疑似密閉構造部材
79により外部から隔離されている。
【0061】そして、外部から熱交換器60まで給気路
72が設けられており、熱交換器60から乾燥室16ま
で給気路71が設けられている。そして、給気ファン7
8が給気路72に設けられている。この給気ファン78
はモータ75により回転伝達部材である回転軸74を介
して回転する。そして、これらの給気手段により、給気
路72と熱交換器60と給気路71とをこの順に通し
て、外部の空気を乾燥室16に給気する。
【0062】また、乾燥室16から熱交換器60まで排
気路81が設けられており、熱交換器60から外部まで
排気路82が設けられている。そして、排気ファン83
が排気路81に設けられている。この排気ファン83は
乾燥室16の外側に設けられたグリスを内蔵したモータ
85により回転伝達部材84を介して回転する。そし
て、これらの排気手段により、乾燥室16の空気を、乾
燥室16から、排気路81と熱交換器60と排気路82
とをこの順に通して、外部に排気する。
【0063】なお、これら給気手段により給気される空
気が熱交換器60に到達する前の給気ファン78より入
口側の給気路72の入口近傍にフィルタ挿入口43が設
けられており、このフィルタ挿入口43から挿入された
フィルタ41を給気路72の断面を覆うように挿入でき
る。このフィルタ41には把手42が設けられており、
この把手42を持ってフィルタ41を給気路72にフィ
ルタ挿入口43から挿入する。そして、フィルタ挿入口
43から給気路72の断面を覆うように挿入されたフィ
ルタ41は、給気路72を通過する空気中にある綿埃を
除去する。
【0064】熱交換器60は、上述の排気手段により排
気される空気の熱で上述の給気手段により給気される空
気を加熱するものであり、具体的な構造は前述した実施
形態1のものでもよいが、空気の流れを案内する多数の
リブ97と所定領域の空気の流れを禁止する閉止部材9
8とにより図8の(A)に示すように設けられた層と図
8の(B)に示すように設けられた層とが図8の(C)
に示すような隔板95を挟んで、交互に設けられたよう
な熱交換器であることが好ましい。
【0065】また、熱交換器60の他の例を図9に示
す。これは、空気の流れを案内する多数のリブ97と所
定領域の空気の流れを禁止する閉止部材98とにより図
9の(A)に示すように設けられた層と図9の(B)に
示すように設けられた層とが図9の(C)に示すような
隔板95を挟んで、交互に設けられたような熱交換器で
ある。
【0066】なお、複数の隔板61の間隔はいずれも1
0mm以下で、平均間隔は1mm以上であり、また、リ
ブ97が隣接する各隔板61と固着されている間隔は約
4mm程度で、隔板95の厚さは、0.1mm程度で、
隔板95、リブ97及び閉止部材98の材料は、ポリプ
ロピレンを使用したものである。このように、熱交換器
の隔板の間隔は10mm以下であるので、熱交換効率は
高いが、綿埃などにより目詰まりしやすい。しかし、前
述の給気手段により給気される空気が熱交換器60に到
達する前の給気路72の入口にフィルタ41設けられ、
綿埃などを除去するので、熱交換器60の10mm以下
の間隔で設けられた隔板61の間に綿埃などが詰まっ
て、熱交換器60での空気の流れが阻害され、安定的な
熱交換ができなくなったり、安定的な給気や排気ができ
なくなったりすることを防止できる。
【0067】また、乾燥室16内にはダクト77が設け
られている。そして、排気ファン83で送風される空気
は、その一部は排気路81から排気されるが、大部分は
ダクト77に送風され、ダクト77を通って、ノズル7
6から印画紙に吹き付けられる。また、乾燥室16内の
所定の経路の上流側にある印画紙及び搬送ローラ対86
に遠赤外線を照射して、印画紙を直接及び間接に加熱す
る赤外線ヒータ88が設けられている。
【0068】これにより、熱交換器60で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、乾
燥室16内の空気が吹き付けられ、印画紙近傍の湿った
空気を速やかに除け、さらに、赤外線ヒータ88により
遠赤外線を照射するので、高速な乾燥ができ、また、赤
外線ヒータ88の熱発生量が大きくないが、外部の空気
の温度が変動しても安定的に乾燥でき、過乾燥や乾燥不
良や乾燥ムラなどの発生を抑制でき、また、乾燥室16
を小型にできた。
【0069】また、乾燥室16内の空気の温度は80℃
以上であることがより高速に乾燥できるので好ましい。
そして、この排気ファン83を駆動させるモータ85が
乾燥室16外に設けられているので、モータ85は一般
的で安価なグリスを備えているものであっても、モータ
85のグリスが劣化しにくく、モータ75の寿命が長く
なる。
【0070】また、制御部は、印画紙を乾燥させるため
の時、即ち、印画紙を乾燥する時は、回動部材96が第
一状態になり、モータ75、85を回転駆動させて、上
述の給気手段が外部の空気を乾燥室16内に給気するよ
うにし、上述の排気手段が乾燥室16内の空気を排気す
るように制御し、それ以外の時、即ち、印画紙を乾燥し
ない時は、回動部材96が第二状態になって、モータ8
5の回転はそのままで、モータ75の回転を停止させ
て、上述の排気手段は乾燥室16内の空気を外部に排気
せず、上述の給気手段は外部の空気を乾燥室16内に給
気しないようにする。
【0071】これにより、印画紙を乾燥しない時、給排
気を行わないので、給排気のための消費エネルギーを抑
制でき、さらに、簡単な構造で、給気路又は排気路を通
って、乾燥室内の空気が外部に漏れたり、外部の空気が
乾燥室内に漏れたりすることを防止でき、さらに、乾燥
室内の熱が外に漏れることを抑制できる。また、印画紙
を乾燥しない時でも、モータ85が回転するので、乾燥
室16内の空気の温度を均一にできる。
【0072】実施形態4 本実施形態のプリンタプロセッサは、本発明の感光材料
処理装置の具体例の一例であり、ハロゲン化銀写真感光
材料であるカラー印画紙(以下、印画紙と略す。)を露
光し、処理して、乾燥させる装置であり、実施形態3の
プリンタプロセッサの変形形態であり、乾燥室16の周
辺のみが実施形態3と相違する。以下、実施形態3のプ
リンタプロセッサの相違点の全てを、本実施形態のプリ
ンタプロセッサの乾燥室周辺の概略構成図である図10
に基づいて説明する。
【0073】先ず、乾燥室16内の所定の経路の上流側
にある印画紙を搬送する搬送ローラ対86の印画紙の裏
面側と接触する搬送ローラ及び赤外線ヒータ88の代わ
りに、乾燥室16内の所定の経路の上流側にある印画紙
の表面側と接触して印画紙を搬送する搬送ローラ90
に、印画紙の裏面側と接触して印画紙を案内するガイド
ヒータ89が設けられている。そして、このガイドヒー
タ89は、図示しない別にある発熱源からの熱をヒート
パイプによって伝熱され、接触している印画紙を直接加
熱する。
【0074】これにより、熱交換器60で排気される空
気の熱で給気される空気を加熱するので、熱エネルギー
のロスを小さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、乾
燥室16内の空気が吹き付けられ、印画紙近傍の湿った
空気を速やかに除け、さらに、ガイドヒータ89が直接
印画紙と接触して加熱するので、急速に加熱して、高速
な乾燥ができ、また、ガイドヒータ89の熱発生量が大
きくないが、外部の空気の温度が変動しても安定的に乾
燥でき、過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラなどの発生を抑制
でき、また、乾燥室16を小型にできた。
【0075】また、制御部は、印画紙を乾燥させるため
の時、即ち、印画紙を乾燥する時は、ガイドヒータ89
の図示しない発熱源の発熱量を外気温度に応じた乾燥用
の高発熱量となる制御を行わせ、それ以外の時、即ち、
印画紙を乾燥しない時は、ガイドヒータ89の図示しな
い発熱源の発熱量をセーブさせることで、印画紙を乾燥
する時と印画紙を乾燥しない時とでガイドヒータ89の
発熱源の発熱量を変更する。これにより、安定的な乾燥
が可能であり、過乾燥や乾燥不良や乾燥ムラを効果的に
防止でき、消費エネルギーをさらに抑制できる。
【0076】
【発明の効果】本発明により、熱エネルギーのロスを小
さくし、消費エネルギーを小さくしつつ、高速な乾燥が
でき、たとえ熱発生量が大きくなくても外部の空気の温
度の変動に対しても安定的に乾燥でき、過乾燥や乾燥不
良や乾燥ムラなどの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のプリンタプロセッサの概略構成
図。
【図2】実施形態1のプリンタプロセッサの乾燥室近傍
の概略構成図。
【図3】実施形態1のニップローラ対近傍の拡大概略
図。
【図4】実施形態1の熱交換器の概略斜視図。
【図5】実施形態1の他の熱交換器の例の概略斜視図。
【図6】実施形態2のプリンタプロセッサの乾燥室近傍
の概略構成図。
【図7】実施形態3のプリンタプロセッサの乾燥室近傍
の概略構成図。
【図8】実施形態3における好ましい熱交換器の説明
図。
【図9】実施形態3における別の好ましい熱交換器の説
明図。
【図10】実施形態4のプリンタプロセッサの乾燥室近
傍の概略構成図。
【符号の説明】
10 マガジン 11 給送部 12 露光部 13 発色現像処理部 14 漂白定着処理部 15 水洗処理部 16 乾燥室 17 外板 18 トレー 19 電源 60 熱交換器 61 隔板 62 波板 63 固定部材 71,72 給気路 73 空間 74 回転軸 75 モータ 76 ノズル 77 ダクト 78 給気ファン 79 疑似密閉構造部材 81,82 排気路 83 排気ファン 84 回転伝達部材 85 モータ 86 搬送ローラ対 88 赤外線ヒータ 89 ガイドヒータ 90 搬送ローラ 91,93 ニップローラ対 92,94 可撓性ブレード 96 回動部材 97 リブ 98 閉止部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液で処理する処理部と、
    前記処理部で処理された前記感光材料を乾燥する乾燥室
    とを有する感光材料処理装置において、前記乾燥室に、
    前記感光材料を直接又は間接に加熱する赤外線ヒータが
    設けられ、前記乾燥室の空気を排気路を通じて外部に排
    気する排気手段と、前記外部の空気を給気路を通じて前
    記乾燥室に給気する給気手段と、前記排気手段により排
    気される空気の熱で前記給気手段により給気される空気
    を加熱する熱交換器と、を有することを特徴とする感光
    材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥室内の空気を前記感光材料に吹
    き付ける吹付手段を有することを特徴とする請求項1に
    記載の感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記給気手段により給気された空気を前
    記感光材料に吹き付ける吹付手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 感光材料を処理液で処理する処理部と、
    前記処理部で処理された前記感光材料を乾燥する乾燥室
    とを有する感光材料処理装置において、前記乾燥室に、
    前記感光材料に接触して加熱する接触加熱部材が設けら
    れ前記乾燥室の空気を排気路を通じて外部に排気する排
    気手段と、前記外部の空気を給気路を通じて前記乾燥室
    に給気する給気手段と、前記排気手段により排気される
    空気の熱で前記給気手段により給気される空気を加熱す
    る熱交換器と、を有することを特徴とする感光材料処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記乾燥室内の空気を前記感光材料に吹
    き付ける吹付手段を有することを特徴とする請求項4に
    記載の感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】 前記給気手段により給気された空気を前
    記感光材料に吹き付ける吹付手段を有することを特徴と
    する請求項4に記載の感光材料処理装置。
  7. 【請求項7】 前記接触加熱部材が、前記感光材料と接
    触するローラであることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか1項に記載の感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記乾燥室の感光材料の入口及び出口を
    それぞれ遮蔽するニップローラ対を有し、前記乾燥室
    は、前記排気路及び前記給気路以外には空気が漏れ難い
    疑似密閉構造であることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の感光材料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ニップローラ対のローラに押しつけ
    る可撓性部材を有することを特徴とする請求項8に記載
    の感光材料処理装置。
  10. 【請求項10】 綿埃を除去するフィルタが、前記給気
    手段により給気される空気が前記熱交換器に到達する前
    の前記給気路に取り外し可能に設けられたことを特徴と
    する請求項1〜9のいずれか1項に記載の感光材料処理
    装置。
  11. 【請求項11】 前記感光材料を乾燥させる時は、前記
    給気手段が給気し、前記排気手段が排気するように制御
    し、前記感光材料を乾燥させない時の少なくとも一部の
    時では、前記給気手段が給気せず、前記排気手段が排気
    しないように制御する制御手段と、を有することを特徴
    とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の感光材料
    処理装置。
  12. 【請求項12】 前記給気路及び前記排気路の間の通気
    部があり、前記通気部を塞ぐ第一状態と前記通気部を開
    き前記通気部の外部側の前記給気路及び前記排気路を塞
    ぐ第二状態とに成れる空気路切替手段を有し、前記感光
    材料を乾燥させる時では、前記空気路切替手段は前記第
    一状態になり、前記感光材料を乾燥しない時の少なくと
    も一部の時では、前記空気路切替手段は前記第二状態に
    なることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に
    記載の感光材料処理装置。
JP9228296A 1997-08-25 1997-08-25 感光材料処理装置 Pending JPH1165080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9228296A JPH1165080A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 感光材料処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9228296A JPH1165080A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 感光材料処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1165080A true JPH1165080A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16874250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9228296A Pending JPH1165080A (ja) 1997-08-25 1997-08-25 感光材料処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1165080A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1165080A (ja) 感光材料処理装置
JPH1172900A (ja) 感光材料処理装置
JPH1165079A (ja) 感光材料処理装置
JP3659462B2 (ja) 画像形成装置
JP2729519B2 (ja) 感光材料乾燥方法
JP2002040892A (ja) 画像形成装置
JP2003280166A (ja) 乾燥装置
JPS59206826A (ja) 写真感光材の乾燥装置
JP3848194B2 (ja) 自動現像装置
JP3432618B2 (ja) プロセッサーシステム
JP2002072437A (ja) 感光材料の乾燥装置
JP2003015269A (ja) 感光材料乾燥装置
US3744148A (en) Drying apparatus for photographic sheet material
JP2003294363A (ja) 乾燥装置
JP2003287865A (ja) 乾燥装置
JPH11316451A (ja) 写真感光材料用自動現像処理機
JPH0815844A (ja) 感光材料処理装置
JP3671655B2 (ja) 自動現像機
JPH0695335A (ja) 自動現像機
JP2001092149A (ja) 処理液温調装置
JP2002333698A (ja) 感光材料の乾燥装置
JPH03242647A (ja) フィルム現像処理装置
JP2005283946A (ja) 湿式製版機
JP2003280154A (ja) 自動現像装置
JP2003131355A (ja) 感光材料の乾燥装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040330

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050304

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02