JPH0683021A - 感光材料乾燥装置 - Google Patents

感光材料乾燥装置

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JPH0683021A
JPH0683021A JP23737792A JP23737792A JPH0683021A JP H0683021 A JPH0683021 A JP H0683021A JP 23737792 A JP23737792 A JP 23737792A JP 23737792 A JP23737792 A JP 23737792A JP H0683021 A JPH0683021 A JP H0683021A
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JP
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drying
drying chamber
air
film
chamber
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JP23737792A
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Eiichi Isozaki
栄一 磯崎
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥室内の高温の空気が上流側の処理部内に
流れ込むのを抑える。 【構成】 乾燥部45の乾燥室45A内には、底部に排
気チャンバー76が設けられ、排気ファン80の作動に
よって乾燥室内の空気が長孔78から排気チャンバー内
へ吸引され、排気ダクト84から機外へ排出される。ま
た、乾燥室内には、フィルム14の搬送路へ向けてスリ
ット70が設けられ中空内部が吸気チャンバー72と連
通されガイド64、66が配置されている。吸気チャン
バーは、吸気ダクト74及びダクト86によって乾燥室
外の空気が乾燥風として流入可能とされており、排気フ
ァンの作動によって乾燥室内の空気が排出され、乾燥室
内の圧力が低下すると、外気が乾燥風として乾燥室内に
吸引される。このとき乾燥風はスリットからフィルムの
表面へ向けて吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液によって処理さ
れた感光材料を加熱して乾燥する感光材料乾燥装置に係
り、詳細には、感光材料を巻掛けて加熱しながら搬送す
るヒートローラを用いた感光材料乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス分野の進歩に伴い、ハ
ロゲン化銀写真分野においても処理の迅速性が要求され
るようになっている。特にグラフィックアーツ用感材、
スキャナー用感材、X−レイ用感材のような感光材料に
対する迅速処理の要求は益々高くなってきている。ここ
で言う迅速処理とは、例えば感光材料の先端が自動現像
機等の感光材料処理装置に挿入されてから現像槽、定着
槽、水洗槽等からなる処理部と乾燥部とを通過して、感
光材料の先端が乾燥部から排出されるまでの時間が20
秒〜60秒であるような処理を言う。処理部及び乾燥部
の処理時間を短縮するために単に感光材料の搬送速度を
速くしただけでは、定着不良、乾燥不良等種々の問題が
生じる。
【0003】定着不良に関しては、定着速度を速めるた
めに定着液中のチオ硫酸塩の濃度を増加させることは公
知である。また、感光材料の膜面を硬膜化させ乾燥性を
良くするために、定着液中に水溶性アルミニウム塩等の
硬膜剤を含有させることも公知であり広く用いられてい
る。しかし水溶性アルミニウム塩等の硬膜剤を含む定着
剤で感光材料を処理すると、硬膜作用のため定着速度を
遅らせてしまうので、定着速度を速めるために定着液中
に実質的に硬膜剤を含まないようにすると、感光材料に
塗布されている乳剤の膨潤率が大となり乾燥性が悪くな
るという問題があった。このように、定着液中の硬膜剤
である水溶性アルミニウム塩を減らすことにより定着速
度は向上するが、迅速処理において重要な乾燥時間の短
縮に関しては不利に作用するため、従来、実質的に硬膜
剤を含まない定着液を用いて感光材料を処理する試みは
殆ど行われなかった。
【0004】そこで、露光された感光材料を、感光材料
処理装置によって現像、定着、水洗等の処理液処理をし
た後、この感光材料処理装置内の乾燥装置に送り込んで
乾燥処理しているが、この乾燥装置において、感光材料
をヒートローラに接触させながら搬送して、ヒートロー
ラの熱を感光材料に直接伝達して加熱乾燥することによ
り、定着液中に実質的に硬膜剤を含まないように感光材
料の乾燥に不利な条件下においても迅速乾燥を実現させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾燥室
内に多量の温風を強制的に強制供給手段(例えばファ
ン)により供給した場合、乾燥室内の圧力が上昇してし
まう。乾燥室の上流側には、処理液による処理部が隣接
しており、乾燥室内の圧力が上昇した場合、圧力差によ
って高温の空気が処理部内へ流れ込んでしまい、処理部
内の処理液が高温の空気にさらされて蒸発量が多くなっ
てしまうなどの問題が生じる。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、乾燥装置内の高温の空気が上流側の処理部内に流れ
込むのを抑えた感光材料乾燥装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料乾燥装置は、処理液によって処理された感光材
料を搬送しながら乾燥する感光材料乾燥装置であって、
前記乾燥室内の空気を乾燥室外へ排出可能な排気管路
と、前記排気管路に設けられ前記乾燥室内の空気を強制
的に乾燥室外へ排出する強制排気手段と、前記強制排気
手段の作動による前記乾燥室内の負圧によって前記乾燥
室外から乾燥室内へ空気を導くための吸気管路と、を有
することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る感光材料乾燥装置
は、請求項1の感光材料乾燥装置であって、前記吸気管
路から分岐し前記強制排気手段の排出側の前記排気管路
に開口する連通管路を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の本発明の請求項1に記載の感光材料
乾燥装置では、現像液、定着液、水洗水等の処理液によ
って処理された感光材料を搬送しながら乾燥する。まあ
乾燥室内の空気は、強制排気手段によって排気管路から
強制的に排出される。ここで、乾燥室外の空気を乾燥室
内に強制的に供給するファン等の強制供給手段を持って
いないので、乾燥室内は乾燥室外、つまり機外及び隣接
する処理部内等に対して負圧となる。乾燥室内を乾燥室
外に対して負圧とすることにより、乾燥室内の高温とな
っている空気が不用意に上流側の処理部内等へ流れ出し
て処理液を蒸発させることがない。
【0010】また、乾燥室内が乾燥室外に対して負圧と
なると、乾燥室外との間の圧力差によって吸気管路を介
して感光材料の搬送路近傍に室外の空気が乾燥風として
導入される。すなわち、乾燥室内の空気を排気管路から
排出しながら、感光材料の表面近傍に滞留した高湿度の
空気の滞留を防止するための乾燥風を吸気管路によって
感光材料の表面近傍に供給して、感光材料の乾燥を促進
することができる。
【0011】吸気管路から導かれる乾燥風としては、感
光材料乾燥装置の機外の空気であってもよく、また、こ
の機外の空気を所定の温度に加熱した湿度の低い空気で
あってもよい。
【0012】また、本発明の感光材料乾燥装置の乾燥室
内は、圧力差によって不用意に外気が流れ込むのを防止
することが好ましく、例えば、感光材料を乾燥室内へ送
り込むための挿入口や、感光材料を乾燥室内から排出す
るための排出口に遮板等を設け、乾燥室内と室外との間
の空気の流れを遮り気密性を高めることが好ましい。
【0013】また、本発明に用いる吸気配管は、この乾
燥室内の感光材料の表面近傍に乾燥風を導き、感光材料
の表面近傍に水分を多量に含んだ空気が滞留するのを防
止するようにしている。
【0014】本発明の請求項2に記載の感光材料乾燥装
置では、強制排気手段によって排出された乾燥室内の空
気の一部を吸気管路へ戻して、再度、乾燥室へ供給して
いる。すなわち、本発明に係る感光材料乾燥装置は、強
制排気手段によって乾燥室内の空気を排出して、乾燥室
内を乾燥室外に比べて負圧とすることによって、ファン
等の強制供給手段を使わずに乾燥室内に乾燥風を流し込
むようにし、乾燥室内から不用意に温度の高い空気を排
出しないようにしている。また、乾燥風が感光材料の表
面近傍へ供給されるようにすることによって、感光材料
の表面近傍に感光材料から蒸発した水分を多量に含んだ
空気の滞留を防止し、感光材料の乾燥を促進するように
している。
【0015】このため、乾燥室内に供給する乾燥風とし
ては、機外の空気であってもよく、乾燥室内から排出さ
れた空気の一部を利用してもよい。
【0016】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料乾燥
装置である乾燥部45の概略構造を示している。また、
図2には、乾燥部45を感光材料処理装置である自動現
像機10の乾燥部45として組み込んだ概略構造図が示
されている。この自動現像機10は、ポリエチレンテレ
フタレート等の透明な支持体に感光層が形成された感光
材料であるフィルム14を現像、定着、水洗処理した
後、乾燥処理する装置の一実施例として適用したもので
ある。
【0017】まず、本実施例に適用した自動現像機10
について説明する。自動現像機10には、そのケーシン
グ12の図1紙面左側面(上流側端部)にフィルム14
を挿入する挿入口16が設けられている。挿入口16の
内方には、一対のローラ18が備えられており、図示し
ない駆動手段で回転するようになっている。このため、
挿入口16から挿入されたフィルム14は、一対のロー
ラ18の駆動力によって自動現像機10の内部に設置さ
れた処理部20へと案内される。
【0018】処理部20には複数の処理槽が設けられ、
それぞれ図1の紙面左側から現像槽24、リンス槽2
6、定着槽28、リンス槽30及び水洗槽32とされて
いる。現像槽24、定着槽28、水洗槽32(以下総称
する場合は「処理槽」と言う)には、それぞれ現像液、
定着液、水洗水が蓄えられている。また、リンス槽26
には洗浄水(例えば水または酢酸水溶液)、リンス槽3
0には洗浄水(例えば水)が図示しないそれぞれの貯留
タンクからポンプの駆動によって管路を通して供給さ
れ、余剰となった洗浄水をリンス槽26、30から図示
しないオーバーフロー槽へオーバーフローさせるように
なっている。なお、洗浄水が水の場合には、貯留タンク
を用いずに上水道からソレノイドバルブ等を介してリン
ス槽26、30へ直接接続する管路を設け、リンス槽2
6、30の各々へ水道水を供給してもよい。
【0019】処理槽24、28、32内の各々には、ラ
ック34が配置されている。ラック34には、複数のロ
ーラ対36が配設されており、これらのローラ対36に
よってフィルム14を挟持して、各処理槽内を略U字状
に案内して搬送するようになっている。これによって、
フィルム14は各処理槽内に貯留されている処理液に浸
漬される。
【0020】各処理槽の上方には、、リンスラックを備
えたクロスオーバーラック46が配置されている。この
クロスオーバーラック46には、リンス槽26、30の
上方にローラ38、40が設けられ、フィルム14を挟
持して隣接する処理槽へ案内すると共にフィルム14に
付着した処理液を取り除くようになっている。また、現
像槽24及び定着槽28には、それぞれヒータ60、6
2が配設されている。これらのヒータ60、62は、ス
テンレス合金(例えばSUS316)製の筒体とこの筒
体に収容された熱源としてのコイル状ヒータ本体(図示
省略)とで構成され、各処理槽24、28の側壁から処
理槽24、28内に挿入して配設されている。このヒー
タ60、62により現像液及び定着液が加熱され、自動
現像機10の稼働立ち上げ時には、フィルム14を処理
可能な温度となり、立ち上げ後は、フィルム14を処理
可能な温度に維持されるようになっている。
【0021】処理部20の下流側(図1の紙面右側)に
は、本発明が適用された乾燥部45が隣接して配置され
ており、水洗槽32で水洗処理の終了したフィルム14
が、一対の搬送ローラ42によって乾燥部45へと搬送
される。
【0022】乾燥部45の乾燥室45A内部と処理部2
0内部とは、フィルム14が挿入される乾燥室挿入口4
4によって連通されている。この乾燥室挿入口44に
は、遮板49が設けられており、この遮板49がスクイ
ズローラ48に接する部分には耐磨耗性のある弾性体が
設けられ、乾燥室45A内と処理部20内の間の空気の
流れを遮るようになっている。
【0023】図1に示されるように、乾燥部45の乾燥
室45A内には、乾燥室挿入口44の近傍にスクイズロ
ーラ48が配置され、スクイズローラ48の下流側に、
略上下に沿って2本のヒートローラ50、51が配置さ
れている。ヒートローラ51の下流側には、複数対の排
出ローラ52が備えられている。スクイズローラ48、
ヒートローラ50、51及び排出ローラ52は、一対の
側板47(図1では一方のみ図示)の間に掛け渡され回
転可能に支持されており、図示しない駆動手段の駆動力
によって回転してフィルム14を一定速度で搬送するよ
うになっており、これらが乾燥室45A内のフィルム1
4の搬送路を構成している。
【0024】フィルム14は、乾燥室45A内に挿入さ
れるとスクイズローラ48によって挟持搬送されながら
表面に付着した水分がスクイズされ、ガイド54によっ
てヒートローラ50の外周周縁へ案内されてヒートロー
ラ50へ巻掛けられる。さらに、フィルム14は、ヒー
トローラ50の回転によって搬送され、ヒートローラ5
0のフィルム搬送方向下流側に配置された一対のガイド
64によってヒートローラ51の外周周縁へ案内されて
ヒートローラ51に巻掛けられる。ヒートローラ51か
ら送り出されたフィルム14は、ガイド66及びガイド
64に案内されながら排出ローラ52によって挟持搬送
され、排出口53から機外へ送り出される。なお、排出
口53にも遮板49が設けられており、排出ローラ52
に接する部分には耐磨耗性のある弾性体が設けられ、乾
燥室45内と機外の間の空気の流れを遮るようになって
いる。
【0025】なお、挿入口44及び排出口53に設けら
れた上下の遮板49のフィルム14の搬送方向両端部分
も板状体によってふさがれている。
【0026】図1及び図2に示されるように、2本のヒ
ートローラ50、51は、略上下に配置されおのおの外
周面にフィルム14を巻掛けた状態で接触させて搬送す
る。これらのヒートローラ50、51は円筒状とされ、
各々の軸心部には、外周部を加熱する加熱用ハロゲンラ
ンプ56が同軸的に配設されている。
【0027】また、ヒートローラ50、51の外周周縁
には、ガイド54と共に複数のニップローラ58が配設
されている。ニップローラ58は、ヒートローラ50、
51の外周面との間にフィルム14を挟持するようにな
っており、これによって、ヒートローラ50、51に巻
き掛けられるフィルム14がヒートローラ50、51の
外周面に密着される。このとき、フィルム14は、ヒー
トローラ50、51が加熱用ハロゲンランプ56によっ
て加熱されているため、熱伝導によって内部まで加熱さ
れる。
【0028】図3にも示されるように、ヒートローラ5
0の下流側の2個のガイド64及びヒートローラ51の
下流側の1個のガイド64及び2個のガイド66は、各
々一端が閉塞された長尺の筒体(図3に図示)であり、
長手方向をフィルム14の幅方向に沿わせて配設され側
板47に固定されている(図示省略)。各々のガイド6
4、66には、フィルム14の搬送路側の面に搬送方向
に沿って立設されたガイド突起(図3では図示省略)
が、フィルム14の幅方向に沿って複数設けられてお
り、これらのガイド突起は、フィルム14の搬送方向上
流側より搬送方向下流側が突出されてフィルム14の搬
送路へ接近する方向へ傾斜されている。また、これらの
ガイド64、66には、ガイド突起の近傍に偏奇して長
手方向に沿ってスリット70が穿設されており、ガイド
64、66の中空内部とフィルム14の搬送路近傍が連
通されている。
【0029】図3に示されるように、各々のガイド6
4、66の開口された側の端部には、吸気チャンバー7
2が設けられ互いに連通されている。この吸気チャンバ
ー72は、吸気ダクト74によって機外と連通されてお
り、この吸気ダクト74及び吸気チャンバー72を介し
て自動現像機10の機側とフィルム14の表面近傍とが
連通されている。なお、吸気ダクト74には、ダンパー
73が設けられており、通過する風量が調節できるよう
になっている。
【0030】また、乾燥室45Aの底部下方には、一端
が開口された長尺の略筒体とされた排気チャンバー76
が設けられ、乾燥室45Aの内部と排気チャンバー76
の長手方向に沿って形成された長孔78によって連通さ
れている。この排気チャンバー76の開口さた端部に
は、排気手段である排気ファン80が配置されており、
排気ファン80の作動によって、乾燥室45A内の空気
が排気チャンバー76内へ吸引される。
【0031】排気ファン80の排出側には、機外へ向け
て開口された排気ダクト84が配設されている。このた
め、排気ファン80の作動によって長孔78から排気チ
ャンバー76内に吸引された乾燥室45A内の空気が排
気ダクト84から自動現像機10の機外へ排出されるよ
うになっている。
【0032】この排気ダクト84の中間部には、吸気ダ
クト74に連通するダクト86が開口されている。これ
によって、排気ダクト84と乾燥室45A内部がダクト
86及び吸気チャンバー72によって連通された状態と
なっている。なお、ダクト86には、風量を調節するダ
ンパー75が設けられている。
【0033】この乾燥部45では、排気ファン80が作
動することによって、乾燥室45A内の空気が強制的に
排気ダクト84によって機外へ排気される。これによっ
て、乾燥室45A内部が負圧状態となると、吸気ダクト
74から外気が、また、ダクト86から排気ダクト84
内の空気が吸気チャンバー72を介してガイド64、6
6の中空内部に乾燥風として吸い込まれ、この乾燥風が
スリット70からフィルム14の表面へ向けて吐出され
るように乾燥室45A内に吸い込まれる。また、これら
のガイド64、66は、中空の内部の開口断面積が吸気
チャンバー72側から反対側へ向けて除々に狭められて
おり、長手方向の一端から供給された乾燥風をフィルム
14の幅方向に沿って略均一に吐出する構造となってい
る。なお、乾燥室45A内に吸気ダクト74を介して外
気を強制的に供給する、例えばファンのような強制供給
手段は設けない構造となっている。
【0034】ここで、吸気ダクト74から吸気チャンバ
ー72内へ吸引される外気と、ダクト86から吸気チャ
ンバー72へ吸引される排気ダクト84内の空気との比
率は、例えば、吸気ダクト74とダクト86との開口断
面積の比率等によって設定することができる。
【0035】ガイド64、66のスリット70から乾燥
室45A内に吸引された乾燥風は、ヒートローラ50、
51で加熱されることによりフィルム14から蒸発した
水分を多量に含んだ空気をフィルム14の表面近傍から
除去するようになっており、これによって、フィルム1
4の乾燥が促進される。
【0036】この乾燥室45Aには、おのおののヒート
ローラ50、51の外周周縁の近傍にヒートローラ5
0、51の表面温度を検出する乾燥温度センサ68が配
設されている。これらの乾燥温度センサ68は、各ヒー
トローラ50、51の表面温度、すなわち、フィルム1
4の加熱温度を測定し、その測定結果によって、各々の
ヒートローラ50、51の表面温度を所定範囲に維持す
るように加熱用ハロゲンランプ56を作動させるように
している。
【0037】なお、本実施例では、ヒートローラ50の
表面温度をヒートローラ51の表面温度より低く設定し
て、ヒートローラ50でフィルム14の温度を一度上昇
させた後、ヒートローラ51とガイド64、66からフ
ィルム14の表面近傍に供給される乾燥風によって乾燥
させるようにしている。また、乾燥部45には、乾燥室
45A内の温度を測定する乾燥室温度センサ、自動現像
機10の機外の温湿度を検出する温度センサ、機外の湿
度を検知する外気湿度センサ等を接続して、これらによ
ってヒートローラ50、51を加熱する加熱用ハロゲン
ランプ56の加熱を制御するようにしてもよい。このと
きのヒートローラ50、51の表面温度は、機外の温湿
度等に応じて予め得た実験結果によって設定することが
できる。
【0038】次に本実施例の作用を説明する。自動現像
機10では、図示しない電源スイッチがオンされると、
ヒータ60、62によって現像液及び定着液に所定の温
度に立ち上げられ、立ち上げ後はその温度を維持するよ
うになっている。
【0039】フィルム14は、挿入口16から自動現像
機10へ挿入されると、一対のローラ18によって、自
動現像機10内へ引き入れられ、現像槽24内へ送り込
まれる。現像槽24内に送り込まれたフィルム14はラ
ック34のローラ対36によって挟持搬送されて現像液
に浸漬されながら略U字状に案内されて、現像槽24か
ら送り出される。現像槽24から送り出されたフィルム
14は、クロスオーバーラック46によって案内され、
リンス槽26を通過して定着槽28内へ送り込まれて定
着液に浸漬される。この後、定着槽28からクロスオー
バーラック46によってリンス槽30を通過して、水洗
槽32へ送り込まれ、水洗水によって処理液(定着液)
が洗い落とされる。
【0040】水洗されたフィルム14は、搬送ローラ4
2によって乾燥室挿入口44から乾燥室45A内に送り
込まれる。乾燥部45では、加熱用ハロゲンランプ56
によって所定の温度に加熱されたヒートローラ50、5
1の外周部にフィルム14を巻き掛けて搬送しながらフ
ィルム14を加熱する。加熱されたフィルム14は、表
面及び内部の水分が蒸発して乾燥状態となる。乾燥部4
5の乾燥室45A内で乾燥されたフィルム14は、排出
ローラ52によって排出口53から自動現像機10の機
外に排出される。フィルム14は、自動現像機10の機
外に排出されるまでの間に所定の乾燥状態に至る。
【0041】このとき、乾燥部45では、排気ファン8
0によって乾燥室45A内の空気が排出される。また、
乾燥室45Aは、乾燥室挿入口44及び排出口53に遮
板49を設けているが、挿入口44及び排出口53の上
下方向から耐磨耗性材料よりなるブレードを取り付け、
これらのブレードの間を押し広げるようにしてフィルム
14を通過させてもよい。挿入口44及び排出口53の
フィルム14が通過する開口を可能な限り狭くして、開
口の周囲はフィルム14を傷つけないように弾性部材を
取り付け、乾燥室45A内の密閉度を高めるようにして
もよい。このようにすれば、これらの挿入口44及び排
出口53から空気が吸い込まれることがなく、乾燥室4
5A内部が負圧状態になる。
【0042】これによって、自動現像機10の乾燥室4
5A内と機外ないし排出ダクト84内との間に圧力差が
生じ、吸気ダクト74及びダクト86から吸気チャンバ
ー72、ガイド64、66の中空内部を介して、各スリ
ット70から乾燥風として、外気及び排気ダクト84内
の温風がフィルム14の表面へ向けて吐出されるように
乾燥室45A内に流れ込む。
【0043】各ガイド64、66のスリット70から乾
燥室45A内に流れ込んだ乾燥風は、ヒートローラ5
0、51によって加熱されてフィルム14から蒸発した
水分をフィルム14の表面近傍から取り除き、フィルム
14の乾燥を促進することになる。
【0044】また、排気ファン80の作動によって乾燥
室45A内の圧力が下がるため、乾燥室内部の空気が乾
燥室挿入口44ないし排出口53から流れ出すことがな
い。したがって、乾燥部45に隣接する処理部20内に
乾燥室45A内の高温の空気が流れ込んで処理液の蒸発
を促進させてしまうということがない。逆に、挿入口4
4ないし排出口53から乾燥室45A内に空気が流れ込
む恐れがあるが、挿入口44及び排出口53に設けた遮
板49によって、この空気の流れを遮っている。したが
って、乾燥室45A内には、排出ファン80の作動に応
じて、乾燥室45A内にスリット70からフィルム14
へ向けて乾燥風を効率良く導入することができる。この
ため、フィルム14の乾燥を促進するために、フィルム
14の表面へ乾燥風を供給するための吸気用のファンを
設ける必要がない。これによって、乾燥室45A内に乾
燥風を供給するための吸気構造を簡略化することが可能
となる。
【0045】また、スリット70から吐出される乾燥風
は、自動現像機10の機外の空気と、乾燥室45A内か
ら排気ファン80によって排出された温風が混合されて
いる。乾燥室45A内の空気は、ヒートローラ50、5
1から放射される熱によって温度が高くなっている。こ
の乾燥室45A内の温風と外気とを混合し乾燥風として
用いることによって、外気を加熱して乾燥室45A内に
供給せずに、フィルム14の乾燥を促進させることがで
き、乾燥部45のランニングコストを抑えることができ
る。
【0046】なお、吸気ダクト74内にヒータ等を設け
て外気を加熱して乾燥室45A内に供給しても勿論良
く、この場合でも、外気を加熱するためのヒータを容量
の小さいものにすることができ、乾燥部45を効率良く
乾燥することができる。
【0047】また、本実施例では、フィルム14に乾燥
風を供給する位置を、ヒートローラ50による加熱が終
了した位置としている。ここで、ヒートローラ50は、
乾燥部45の前段に設けて、フィルム14の乾燥に必要
な温度に短時間で到達できるよう乾燥風の供給を省略し
ている。勿論、ヒートローラ50に巻掛けられたフィル
ム14の表面に乾燥風を供給するようにしてもよい。
【0048】この乾燥部45に設けられたヒートローラ
50、51は、フィルム14に熱伝導によって直接熱を
伝えるため実質的に硬膜剤を含まない定着液で処理さ
れ、乳剤の膨潤量が多くて乾燥が困難なフィルム14で
あっても乾燥が素早くでき迅速処理をすることができる
ようになっている。
【0049】なお、本実施例では、乾燥部45内に2本
のヒートローラ50、51を使用したが、本発明では、
加熱乾燥手段を構成するヒートローラの数は1本であっ
てもよく、また、3本以上であってもよい。また、本実
施例では、内部を中空としたガイド64、66に設けた
スリット70からフィルム14へ乾燥風を供給したが、
例えば、フィルム14の表面へ向けて吹出口が形成され
たスプレーパイプ等、他の方法でフィルム14の表面へ
乾燥風を供給するようにしてもよい。
【0050】本実施例は、本発明が適用された感光材料
乾燥装置の一例を示すものであり、本発明が適用される
感光材料乾燥装置の構成を限定するものではない。ま
た、本実施例では、感光材料としてフィルム14を適用
したが、本発明が適用された感光材料乾燥装置は、印画
紙等の他の感光材料を乾燥する感光材料乾燥装置であっ
てもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
乾燥装置は、強制排気手段によって乾燥室内部の空気を
強制的に排出することによって、乾燥室内部を負圧状態
として、吸気管路から感光材料の表面近傍に乾燥風を導
くようにしている。このため、乾燥室内の温度の高い空
気が、隣接する感光材料の処理部へ流れ込むことがな
く、処理液の不要な蒸発を抑えることができる。
【0052】また、強制排気手段の作動に応じて乾燥さ
れる感光材料の表面近傍に効率的に乾燥風を供給するこ
とができる優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用された自動現像機を示す概略構
成図である。
【図2】本発明が適用された感光材料乾燥装置を示す概
略構造図である。
【図3】乾燥部のダクトの概略構成図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 14 フィルム(感光材料) 20 処理部 45 乾燥部 45A 乾燥室 50、51 ヒートローラ(加熱乾燥手段) 64、66 ガイド 70 スリット 72 吸気チャンバー 74 吸気ダクト(吸気管路) 76 排気チャンバー 80 排気ファン(排気手段) 84 排気ダクト(排気管路) 86 ダクト(連通管路)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料を搬
    送しながら乾燥する感光材料乾燥装置であって、前記乾
    燥室内の空気を乾燥室外へ排出可能な排気管路と、前記
    排気管路に設けられ前記乾燥室内の空気を強制的に乾燥
    室外へ排出する強制排気手段と、前記強制排気手段の作
    動による前記乾燥室内の負圧によって前記乾燥室外から
    乾燥室内へ空気を導くための吸気管路と、を有すること
    を特徴とする感光材料乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気管路から分岐し前記強制排気手
    段の排出側の前記排気管路に開口する連通管路を設けた
    ことを特徴とする請求項1の感光材料乾燥装置。
JP23737792A 1992-09-04 1992-09-04 感光材料乾燥装置 Pending JPH0683021A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5568693A (en) * 1994-09-05 1996-10-29 Agfa-Gevaert N.V. Method and an apparatus for the processing of photographic sheet material

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5568693A (en) * 1994-09-05 1996-10-29 Agfa-Gevaert N.V. Method and an apparatus for the processing of photographic sheet material

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