JPH0683020A - 感光材料乾燥装置 - Google Patents

感光材料乾燥装置

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Publication number
JPH0683020A
JPH0683020A JP23733092A JP23733092A JPH0683020A JP H0683020 A JPH0683020 A JP H0683020A JP 23733092 A JP23733092 A JP 23733092A JP 23733092 A JP23733092 A JP 23733092A JP H0683020 A JPH0683020 A JP H0683020A
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JP
Japan
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drying
photosensitive material
film
heat roller
roller
Prior art date
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Application number
JP23733092A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Isozaki
栄一 磯崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0683020A publication Critical patent/JPH0683020A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥ラックの剛性を低下させることなく組付
け、メンテナンス性を向上する。 【構成】 乾燥部45の乾燥ラック100は、メインラ
ック102とサブラック104、106によって構成さ
れる。メインラックには、スクイズローラ48、ヒート
ローラ50、51及び排出ローラ52が配置され図示し
ない駆動手段に連結されている。サブラック104、1
06は、メインラックの一対の側板47の内方に支軸1
12、116で軸支され、各々ヒートローラ50、51
から離間する方向へ回動されることにより、ニップロー
ラ58、ガイド54、64、66がヒートローラ50、
51の周囲のフィルム14の搬送路を開放することがで
きるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液によって処理さ
れた感光材料を乾燥する感光材料乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられたフィルム、印画紙等
の感光材料は、現像液、定着液、水洗水等の処理液に浸
漬されて処理され、この後、乾燥処理されるようになっ
ている。この感光材料を乾燥するための感光材料乾燥装
置では、複数のローラによって感光材料を搬送する搬送
路を構成する処理ラック(以下「乾燥ラック」と言う)
が設けられている。この乾燥ラックには、ローラによっ
て感光材料を搬送しながら感光材料を加熱乾燥するため
の機構が備えられている。
【0003】一般に、乾燥ラックは、一対の側板の間に
複数のステーを掛け渡して枠組みされ、各々の側板に対
向して配設された軸受に感光材料を搬送するためのロー
ラの回転軸を挿入してローラを軸支している。
【0004】ところで、感光材料乾燥装置には、ヒート
ローラを適用したものが提案されている。このような感
光材料乾燥装置では、感光材料をヒートローラに接触さ
せながら搬送して、ヒートローラの熱を感光材料に直接
伝達して加熱乾燥するようになっており、迅速に乾燥す
ることが可能であると共に、感光材料を乾燥すための乾
燥温度の制御が容易あるという特徴がある。
【0005】ヒートローラを適用した感光材料乾燥装置
では、一対の側板とステーによって枠組された乾燥ラッ
クに、ヒートローラを回転可能に支持すると共に、ヒー
トローラへ感光材料を接触させるためのガイドやニップ
ローラ等が設けられ、これらのローラやガイドによって
感光材料の搬送路を形成している。また、ヒートローラ
によって加熱された感光材料から蒸発した水分を感光材
料の表面近傍から除去するための乾燥風を感光材料の表
面へ吹き付けるための吹出パイプを感光材料の搬送路近
傍に配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな乾燥ラックでは、感光材料の搬送不良が生じたり、
ヒートローラの外周に感光材料が巻付いてしまった場
合、ヒートローラの外周面に対向するガイドやニップロ
ーラ等を乾燥ラックから取り外して感光材料を取り除か
なければならず、メンテナンスが煩雑であるという問題
がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、乾燥ラックの剛性を低下させることなく組付けが容
易で、メンテナンス性を向上した感光材料乾燥装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料乾燥装置は、処理液によって処理された感光材
料を搬送しながら乾燥する感光材料乾燥装置であって、
前記感光材料に接触して感光材料を加熱乾燥するヒート
ローラを備えたメインラックと、前記メインラックの一
対の側板の内側に設けられ前記ヒートローラに接触する
ことにより前記感光材料の搬送路を形成するローラを軸
支しかつ前記ローラを前記ヒートローラから離す方向へ
移動可能としたサブラックと、を有することを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項2に係る感光材料乾燥装置
は、請求項1の感光材料乾燥装置であって、前記メイン
ラックのヒートローラと前記サブラックのローラとによ
って挟持搬送される前記感光材料へ向けて乾燥風を吐出
するための乾燥風吐出手段が前記サブラックに設けら
れ、前記メインラックのヒートローラと前記サブラック
のローラとが接するように前記サブラックを移動するこ
とによって前記乾燥風吐出手段と前記乾燥風吐出手段へ
乾燥風を供給する前記メインラックに設けられた乾燥風
供給手段とが連通し、前記乾燥風吐出手段から乾燥風が
吐出可能となることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料乾燥装置
は、ヒートローラに対向してヒートローラと共に感光材
料の搬送路を形成するローラをサブラックに取り付けて
いる。これによって、サブラックを移動させることによ
り、ローラがヒートローラから離間し、ヒートローラの
外周部の搬送路を開放することができる。
【0011】したがって、感光材料がヒートローラに巻
き付いても、サブラックを移動させれば、ローラがヒー
トローラから離間するため、ヒートローラに巻付いた感
光材料を容易に取り除くことができる。
【0012】また、乾燥ラックを組み立てるときは、メ
インラックとサブラックとを個別に組み立てた後、メイ
ンラックへサブラックを組込むことができる。さらに、
サブラックは、メインラックの内方に組付けるようにし
ているため、乾燥ラックの側板に相当するメインラック
の側板を分割しておらず、乾燥ラック全体の剛性を損な
うことがない。
【0013】なお、サブラックは、少なくともローラが
ヒートローラに対して接離方向へ移動するようにすれば
よく、サブラックをメインラックの任意の位置を中心に
回動させてもよく、また着脱可能としたものでもよい。
【0014】本発明の請求項2に記載の感光材料乾燥装
置は、サブラックに感光材料の表面へ乾燥風を吐出する
ための乾燥風吐出手段である、例えば吹出パイプを設け
ている。この吹出パイプは、感光材料の幅方向に沿って
略均一に乾燥風を吹き出すものが適用でき、サブラック
をメインラックの所定の位置に配置した状態で、吹出パ
イプへ乾燥風が供給可能な状態となる。
【0015】例えば、サブラックに設けられた吹出パイ
プへ乾燥風を供給するための乾燥風供給手段であるダク
トをメインラックの一方の側板に設けると共に、この側
板に対しサブラックの吹出パイプが所定の位置となった
ときに吹出パイプと連通状態となるダクトの開口をメイ
ンラックに形成しておけば、サブラックをメインラック
の所定の位置に取り付ければ、ダクトから乾燥風を吹出
パイプへ供給し、吹出パイプから乾燥風を吐出すること
ができ、この乾燥風によって感光材料を乾燥することが
できる。
【0016】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料乾燥
装置である乾燥部45の概略構造を示している。また、
図2には、乾燥部45を感光材料処理装置である自動現
像機10の乾燥部45として組み込んだ概略構造図が示
されている。この自動現像機10は、ポリエチレンテレ
フタレート等の支持体に感光層が形成された感光材料で
あるフィルム14を現像、定着、水洗処理した後、乾燥
処理する装置の一実施例として適用したものである。
【0017】まず、本実施例に適用した自動現像機10
について説明する。自動現像機10には、そのケーシン
グ12の図2紙面左側面(上流側端部)にフィルム14
を挿入する挿入口16が設けられている。挿入口16の
内方には、一対のローラ18が備えられており、図示し
ない駆動手段で回転するようになっている。このため、
挿入口16から挿入されたフィルム14は、一対のロー
ラ18の駆動力によって自動現像機10の内部に設置さ
れた処理部20へと案内される。
【0018】処理部20には複数の処理槽が設けられ、
それぞれ図2の紙面左側から現像槽24、リンス槽2
6、定着槽28、リンス槽30及び水洗槽32とされて
いる。現像槽24、定着槽28、水洗槽32(以下総称
する場合は「処理槽」と言う)には、それぞれ現像液、
定着液、水洗水が蓄えられている。また、リンス槽26
には洗浄水(例えば水または酢酸水溶液)、リンス槽3
0には洗浄水(例えば水)が図示しないそれぞれの貯留
タンクからポンプの駆動によって管路を通して供給さ
れ、余剰となった洗浄水をリンス槽26、30から図示
しないオーバーフロー槽へオーバーフローさせるように
なっている。なお、洗浄水が水の場合には、貯留タンク
を用いずに上水道からソレノイドバルブ等を介してリン
ス槽26、30へ直接接続する管路を設け、リンス槽2
6、30の各々へ水道水を供給してもよい。
【0019】処理槽24、28、32内の各々には、ラ
ック34が配置されている。ラック34には、複数のロ
ーラ対36が配設されており、これらのローラ対36に
よってフィルム14を挟持して、各処理槽内を略U字状
に案内して搬送するようになっている。これによって、
フィルム14は各処理槽内に貯留されている処理液に浸
漬される。
【0020】各処理槽の上方には、、リンスラックを備
えたクロスオーバーラック46が配置されている。この
クロスオーバーラック46には、リンス槽26、30の
上方にローラ38、40が設けられ、フィルム14を挟
持して隣接する処理槽へ案内すると共にフィルム14に
付着した処理液を取り除くようになっている。また、現
像槽24及び定着槽28には、それぞれヒータ60、6
2が配設されている。これらのヒータ60、62は、ス
テンレス合金(例えばSUS316)製の筒体とこの筒
体に収容された熱源としてのコイル状ヒータ本体(図示
省略)とで構成され、各処理槽24、28の側壁から処
理槽24、28内に挿入して配設されている。このヒー
タ60、62により現像液及び定着液が加熱され、自動
現像機10の稼働立ち上げ時には、フィルム14を処理
可能な温度となり、立ち上げ後は、フィルム14を処理
可能な温度に維持されるようになっている。
【0021】処理部20の下流側(図2の紙面右側)に
は、本発明が適用された乾燥部45が隣接して配置され
ており、水洗槽32で水洗処理の終了したフィルム14
が、一対の搬送ローラ42によって乾燥部45へと搬送
される。
【0022】乾燥部45の乾燥室45A内部と処理部2
0内部とは、フィルム14が挿入される乾燥室挿入口4
4によって連通されている。
【0023】図1に示されるように、乾燥部45の乾燥
室45A内には、フィルム14を搬送するための乾燥ラ
ック100が備えられている。この乾燥ラック100
は、乾燥室挿入口44の近傍にスクイズローラ48が設
けられ、スクイズローラ48の下流側に略上下に沿って
2本のヒートローラ50、51が配置されている。ま
た、ヒートローラ51の下流側には、排出ローラ52を
備えている。さらに、ヒートローラ50、51の周囲に
は、ヒートローラ50、51の外周面との間にフィルム
14を挟持するニップローラ58及びガイド54、6
4、66が配置されており、これらのローラ及びガイド
によってフィルム14を案内しながら搬送するようにな
っている。
【0024】フィルム14は、乾燥室45A内に挿入さ
れるとスクイズローラ48によって挟持搬送されながら
表面に付着した水分がスクイズされ、ガイド54によっ
てヒートローラ50の外周周縁へ案内されてヒートロー
ラ50へ巻掛けられる。さらに、フィルム14は、ヒー
トローラ50の回転によって搬送され、ヒートローラ5
0のフィルム搬送方向下流側に配置された一対のガイド
64によってヒートローラ51の外周周縁へ案内されて
ヒートローラ51に巻掛けられる。ヒートローラ51か
ら送り出されたフィルム14は、ガイド66及びガイド
64に案内されながら排出ローラ52によって挟持搬送
され、排出口53から機外へ送り出される。
【0025】ここで、図1、図3及び図4を参照して乾
燥ラック100について詳細に説明する。乾燥ラック1
00は、メインラック102とサブラック104、10
6によて構成されている。図1及び図3に示されるよう
に、メインラック102は、一対の側板47に複数のス
テー108を掛け渡して枠組されており、これによって
乾燥ラック100の形状を保持して所定の剛性を確保し
ている。
【0026】このメインラック102には、駆動ローラ
であるスクイズローラ48、ヒートローラ50、51及
び排出ローラ52が側板47に掛け渡されて回転可能に
支持されている。これらのローラには、一方の側板47
の外方に設けられた図示しない駆動力伝達手段に連結さ
れており、駆動力が伝達されることによってフィルム1
4を所定の速度で搬送するようになっている。
【0027】メインラック102に備えられたヒートロ
ーラ50、51は、略上下に配置されおのおの外周面に
フィルム14を巻掛けた状態で接触させて搬送する。こ
れらのヒートローラ50、51は円筒状とされ、各々の
軸心部には、外周部を加熱する加熱用ハロゲンランプ5
6が同軸的に配設されている。
【0028】また、メインラック102には、ヒートロ
ーラ50の下流側及びヒートローラ51の下流側上方に
ガイド64(図3では図示省略)が一対の側板47の間
に掛け渡されている。ガイド64は、内部が中空とされ
長手方向の一端が開口された略筒体であり、長手方向を
フィルム14の幅方向に沿わせて配置されている。ガイ
ド64には、フィルム14の搬送路側の面に搬送方向に
沿って立設されたガイド突起64Aが、フィルム14の
幅方向に沿って複数設けられており、これらのガイド突
起64Aは、フィルム14の搬送方向上流側より搬送方
向下流側が突出し、かつフィルム14の搬送路へ接近す
る方向へ傾斜されており、フィルム14の先端を所定の
方向へ案内するようになっている。
【0029】また、ガイド64には、ガイド突起64A
の近傍に偏奇して長手方向に沿ってスリット70が穿設
されており、ガイド64の中空内部とフィルム14の搬
送路近傍が連通されている。このスリット70は、ガイ
ド64の中空内部に乾燥風が供給されたとき、この乾燥
風をフィルム14の表面へ向けて吐出するようになって
いる。
【0030】図1に示されるように、サブラック104
は、ヒートローラ50の外周面に対向して配置されてい
る。サブラック104は、メインラック102の各々の
側板47の内方に配置された略L字上の側板110(図
1では一方のみ図示)が対で配置され、この側板110
の間に、ガイド54及びニップローラ58が掛け渡され
ている。このとき、ニップローラ58がヒートローラ5
0と接触しているため、ヒートローラ50から駆動力を
受けて回転するようになっている。また、サブラック1
04の各々の側板110は、支軸112によってメイン
ラック102の側板47に回転可能に支持されている。
このため、サブラック104がメインラック102に対
して支軸112を中心にヒートローラ50への接離方向
(図1に示す矢印B方向)へ回動するようになってい
る。
【0031】サブラック104は、ヒートローラ50へ
接近した所定位置でヒートローラ50の外周面とニップ
ローラ58との間に所望のニップ力が生じるようになっ
ており、この位置で固定可能とされている。これによっ
て、ヒートローラ50の外周面へフィルム14を巻掛け
て搬送する搬送路が形成するようになっている。また、
サブラック104は、支軸112を中心にヒートローラ
50から離間する方向へ回動されることによって、ヒー
トローラ50の外周面を開放するようになっている(図
1に二点鎖線で示す)。
【0032】また、図1及び図4に示されるように、メ
インラック102には、ヒートローラ51に対向するニ
ップローラ58及びガイド54、66を備えたサブラッ
ク106が配置されている。
【0033】サブラック106は、メインラック102
の各々の側板47の内方に配置された、略L字状の側板
114が対で配設され、一対の側板114の間にガイド
54、66が掛け渡されて取り付けられ、また、従動ロ
ーラであるニップローラ58が一対の側板114の間に
掛け渡されて回転可能に支持されている。また、サブラ
ック106の各々の側板114は、メインラック102
の側板47に支持116を中心に回動可能(図1の矢印
C方向)に取り付けられている。
【0034】サブラック106は、支軸116を中心に
ヒートローラ51の外周面に接近する方向へ回動され、
ヒートローラ51の外周面とニップローラ58との間で
所定のニップ力が得られる位置で固定されて組付けられ
る。ヒートローラ50から送り出されたフィルム14が
ヒートローラ51の外周面へ案内されると、ヒートロー
ラ51の外周面とニップローラ58との間で挟持して、
ヒートローラ51の外周にフィルム14を巻掛けて搬送
する搬送路を形成するようになっている。このとき、ニ
ップローラ58が、ヒートローラ51と接触しているた
め、ヒートローラ51から駆動力を受けて回転するよう
になっている。
【0035】また、サブラック106は、支軸116を
中心にヒートローラ51から離間する方向へ回動するこ
とによって、ヒートローラ51の外周のフィルム14の
搬送路を開放することができるようになっている(図1
に二点鎖線で示す)。
【0036】サブラック106に設けられたガイド66
は、サブラック106の一対の側板114に掛け渡され
てブラケット118に取り付けられており、長手方向が
フィルム14の幅方向に沿って配置された長尺の略筒体
を構成している。これらのガイド66には、前記ガイド
64と同様にフィルム14の搬送路へ向けてガイド突起
66Aが設けられ、このガイド突起66Aによってフィ
ルム14の先端部を所定の方向へ案内するようになって
いる。また、ガイド66には、ガイド突起66Aに隣接
してスリット70が形成されており、中空内部とフィル
ム14の搬送路近傍とが連通されている。
【0037】ガイド66もガイド64と同様に長手方向
の一端が開口され、乾燥風が供給されるようになってお
り,供給された乾燥風をフィルム14の表面へ向けて吐
出するようになっている。
【0038】図3及び図4に示されるように、メインラ
ック102の側板47には、ガイド64及びガイド66
の開口に対応する位置に矩形120、122が形成され
ている。矩形孔120は、ガイド64の長手方向の一端
の開口に対向して穿設されており、矩形孔122は、サ
ブラック106の回動によって、ガイド66がヒートロ
ーラ51へ接近し所定の位置となったときに、ガイド6
6の中空内部とメインラック102の側板47の外方と
を連通するように穿設されている。
【0039】メインラック102の側板47に設けられ
た矩形孔120、122は、側板47の外方に配設され
た図示しない吸気ダクトに覆われて、吸気ダクト内部と
ガイド64、66内部とが連通されている。この吸気ダ
クト内には、図示しない乾燥風発生手段によって発生さ
れた乾燥風が供給されるようになっている。この乾燥風
は吸気ダクトからガイド64、66の内部へ供給され、
ガイド64、66のスリット70からフィルム14の表
面へ吐出されるようになっている。スリット70から吐
出された乾燥風は、フィルム14の表面近傍に高湿度の
空気が滞留するのを防止して、フィルム14の乾燥を促
進するようにしている。なお、これらのガイド64、6
6の中空内部は、吸気ダクト側から反対側へ向かって開
口断面積が除々に狭められており、長手方向の一端から
供給された乾燥風をスリット70からフィルム14の幅
方向に沿って略均一に吐出する構造となっている。
【0040】図1に示されるように、乾燥室45Aの底
部下方には、排気ファン80が配設されており、排気フ
ァン80の作動によって乾燥室45A内のフィルム14
から蒸発した水分を含んだ空気を機外へ排出するように
なっている。
【0041】図1及び図2に示されるように、乾燥室4
5Aには、おのおののヒートローラ50、51の外周周
縁の近傍にヒートローラ50、51の表面温度を検出す
る乾燥温度センサ68が配設されている。これらの乾燥
温度センサ68は、各ヒートローラ50、51の表面温
度、すなわち、フィルム14の加熱温度を測定し、その
測定結果によって、各々のヒートローラ50、51の表
面温度を所定範囲に維持するように加熱用ハロゲンラン
プ56を作動させるようにしている。
【0042】なお、ヒートローラ50、51の表面温度
は、例えば、ヒートローラ50の表面温度をヒートロー
ラ51の表面温度より低く設定して、ヒートローラ50
によって感光材料を一度加熱し、ヒートローラ51とガ
イド64、66からフィルム14の表面近傍に供給され
る乾燥風によって乾燥させるようにしてもよい。また、
乾燥部45には、乾燥室45A内の温度を測定する乾燥
室温度センサ、自動現像機10の機外の温湿度を検出す
る温度センサ、機外の湿度を検知する外気湿度センサ等
を接続して、これらによってフィルム14の乾燥温度を
制御するようにしてもよい。このときのヒートローラ5
0、51の表面温度は、機外の温湿度等に応じて予め得
た実験結果によって設定することができる。
【0043】次に本実施例の作用を説明する。自動現像
機10では、図示しない電源スイッチがオンされると、
ヒータ60、62によって現像液及び定着液が所定の温
度に立ち上げられ、立ち上げ後はその温度を維持するよ
うになっている。
【0044】フィルム14は、挿入口16から自動現像
機10へ挿入されると、一対のローラ18によって、自
動現像機10内へ引き入れられ、現像槽24内へ送り込
まれる。現像槽24内に送り込まれたフィルム14はラ
ック34のローラ対36によって挟持搬送されて現像液
に浸漬されながら略U字状に案内されて、現像槽24か
ら送り出される。現像槽24から送り出されたフィルム
14は、クロスオーバーラック46によって案内され、
リンス槽26を通過して定着槽28内へ送り込まれて定
着液に浸漬される。この後、定着槽28からクロスオー
バーラック46によってリンス槽30を通過して、水洗
槽32へ送り込まれ、水洗水によって処理液(定着液)
が洗い落とされる。
【0045】水洗されたフィルム14は、搬送ローラ4
2によって乾燥室挿入口44から乾燥室45A内に送り
込まれる。乾燥部45では、加熱用ハロゲンランプ56
によって所定の温度に加熱されたヒートローラ50、5
1の外周部にフィルム14を巻き掛けて搬送しながらフ
ィルム14を熱伝導によって内部まで加熱する。加熱さ
れたフィルム14は、表面及び内部の水分が均一に蒸発
して乾燥状態となる。乾燥部45の乾燥室45A内で乾
燥されたフィルム14は、排出ローラ52によって排出
口53から自動現像機10の機外に排出される。フィル
ム14は、自動現像機10の機外に排出されるまでの間
に所定の乾燥状態に至る。
【0046】各ガイド64、66のスリット70から乾
燥室45A内に流れ込んだ乾燥風は、ヒートローラ5
0、51によって加熱されてフィルム14から蒸発した
水分をフィルム14の表面近傍から取り除き、フィルム
14の乾燥を促進することになる。
【0047】このようにしてフィルム14を乾燥処理す
るとき、フィルム14がヒートローラ50ないしヒート
ローラ51に巻き付いてしまった場合、サブラック10
4ないしサブラック106を回動させればよい。
【0048】ヒートローラ50にフィルム14が巻き付
いたときは、サブラック104を支軸112を中心にニ
ップローラ58がヒートローラ50から離間する方向へ
回動させることにより、ヒートローラ50の外周部が開
放され、ヒートローラ50とニップローラ58とによる
フィルム14の挟持が解除される。これによって、フィ
ルム14をヒートローラ50から剥離することができ
る。また、ヒートローラ51にフィルム14が巻き付い
たときは、サブラック106を支軸116を中心に、ヒ
ートローラ51からニップローラ58が離間する方向へ
回動させればよい。
【0049】ヒートローラ51に巻き付いたフィルム1
4を取り除いた後、サブラック106をヒートローラ5
1へ接近するように支軸116を中心に回動させれば、
ヒートローラ51へフィルム14を巻掛けて搬送する搬
送路を構成することができる。このとき、ガイド66の
長手方向の端部の開口を、メインラック102の側板4
7に設けた矩形孔122と一致させればよい。
【0050】本発明では、駆動力伝達手段をメインラッ
ク102のローラに連結し、サブラック104、106
には、ヒートローラ50、51の駆動に追従して回転す
るニップローラ58のみを配置しているため、サブラッ
ク104、106を容易に回動させ、ヒートローラ5
0、51からニップローラ58を容易に離間することが
できるようになっている。なお、サブラック104、1
06のニップローラ58を駆動する駆動力伝達手段等を
設ける構成であってもよい。このとき、サブラック10
4、106の移動が、例えば駆動力を伝達するためのギ
ヤの噛み合いが解かれる等、駆動力伝達手段の影響を受
けることなく容易に回動可能な構造であることが好まし
い。
【0051】この乾燥ラック100を組立てるときは、
メインラック102とサブラック104、106を個別
に組立て、メインラック102へサブラック104とサ
ブラック106を組付ければよく、乾燥ラック100の
内部の狭いスペースの中に多数のローラ、ガイドを一括
して組付ける必要が無くなり、乾燥ラック100の組付
け作業が容易となる。
【0052】なお、本実施例では、乾燥温度センサ68
を乾燥ラック100にサブラック104、106と別に
設けたが、乾燥温度センサ68をサブラック104、1
06に設ける構成としてもよい。すなわち、サブラック
104、106を回動させることによって、乾燥温度セ
ンサ68がヒートローラ50、51から離間するように
してもよい。
【0053】また、本実施例では、フィルム14に乾燥
風を供給する位置をフィルム14がヒートローラ50か
ら剥離された後とし、ヒートローラ50へフィルム14
が巻掛けられている位置近傍には、乾燥風を吐出しない
ようにしているが、勿論、ヒートローラ50に巻掛けら
れたフィルム14とヒートローラ50との間にはさまれ
た部分のフィルム14の表面に乾燥風を吐出するように
してもよい。また、この乾燥部45は本発明が適用され
るラックの構成を限定するものではない。
【0054】例えば、図5に示される乾燥部130の乾
燥ラック132であってもよい。この乾燥部130で
は、メインラック134に設けたヒートローラ50、5
1にニップローラ58と吹出パイプを兼ねたガイド13
6、138を備えたサブラック140、142を配置し
ている。このため、サブラック140、142を各々ヒ
ートローラ50、51から離間する方向へ回動すること
によって、ヒートローラ50、51の周囲のフィルム1
4の搬送路が開放可能となっている。
【0055】また、本実施例では、乾燥部45内に2本
のヒートローラ50、51を使用したが、本発明では、
フィルム14を加熱するためのヒートローラの数は1本
であってもよく、また、3本以上であってもよい。さら
に、本実施例では、内部を中空としたガイド64、66
に設けたスリット70からフィルム14へ乾燥風を吐出
するようにしたが、例えば、フィルム14の表面へ向け
て吹出口が形成されたスプレーパイプ等、他の方法でフ
ィルム14の表面へ乾燥風を吐出するようにしてもよい
ことは勿論である。
【0056】また、本実施例では、感光材料としてフィ
ルム14を適用したが、本発明が適用された感光材料乾
燥装置は、印画紙等の他の感光材料を乾燥する感光材料
乾燥装置であってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る感光材
料乾燥装置は、メインラックに回動可能にサブラックを
設け、サブラックを所定の位置に装着することによって
感光材料の搬送路を形成する。このため、サブラックを
移動させるだけで簡単に感光材料の搬送路の一部を開放
することができ、感光材料乾燥装置のメンテナンス性及
び組付け性を格段に向上することができる優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る乾燥部を示す概略構造図であ
る。
【図2】本実施例に係る乾燥部を備えた自動現像機の概
略構造図である。
【図3】乾燥部のメインラックの概略を示す斜視図であ
る。
【図4】サブラックの概略を示す斜視図である。
【図5】乾燥部の変形例を示す概略構造図である。
【符号の説明】 10 自動現像機 14 フィルム(感光材料) 20 処理部 45 乾燥部(感光材料乾燥装置) 47 側板 50、51 ヒートローラ 48 スクイズローラ 52 排出ローラ 58 ニップローラ 54 ガイド 64、66 ガイド(吹出パイプ) 100 乾燥ラック 102 メインラック 104、106 サブラック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料を搬
    送しながら乾燥する感光材料乾燥装置であって、前記感
    光材料に接触して感光材料を加熱乾燥するヒートローラ
    を備えたメインラックと、前記メインラックの一対の側
    板の内側に設けられ前記ヒートローラに接触することに
    より前記感光材料の搬送路を形成するローラを軸支しか
    つ前記ローラを前記ヒートローラから離す方向へ移動可
    能としたサブラックと、を有することを特徴とする感光
    材料乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記メインラックのヒートローラと前記
    サブラックのローラとによって挟持搬送される前記感光
    材料へ向けて乾燥風を吐出するための乾燥風吐出手段が
    前記サブラックに設けられ、前記メインラックのヒート
    ローラと前記サブラックのローラとが接するように前記
    サブラックを移動することによって前記乾燥風吐出手段
    と前記乾燥風吐出手段へ乾燥風を供給する前記メインラ
    ックに設けられた乾燥風供給手段とが連通し、前記乾燥
    風吐出手段から乾燥風が吐出可能となることを特徴とす
    る請求項1の感光材料乾燥装置。
JP23733092A 1992-09-04 1992-09-04 感光材料乾燥装置 Pending JPH0683020A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4894745A (en) * 1985-04-16 1990-01-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method and apparatus for protecting against semiconductor power control failure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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