JPH05289298A - ローラ表面温度検出器 - Google Patents

ローラ表面温度検出器

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JPH05289298A
JPH05289298A JP9290292A JP9290292A JPH05289298A JP H05289298 A JPH05289298 A JP H05289298A JP 9290292 A JP9290292 A JP 9290292A JP 9290292 A JP9290292 A JP 9290292A JP H05289298 A JPH05289298 A JP H05289298A
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JP
Japan
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roller
outer peripheral
peripheral surface
photosensitive material
heat roller
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Application number
JP9290292A
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English (en)
Inventor
Eiichi Isozaki
栄一 磯崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローラに対する組付けが容易なローラ用温度
検出器を得る。 【構成】 ヒートローラ50の外周面50Aに対向する
乾燥温度センサ76は、ホルダ86にシャフト88が軸
支されている。このシャフトには、カム形状で内部が中
空とされたケーシング90が取付けられている。ケーシ
ングのヒートローラに対向する曲面90Bの内方には、
温度センサ94が配設されている。ケーシング90は、
ねじりコイルばね92によって曲面が外周面へ向けて付
勢されて当接するようになっている。これによって、シ
ャフトと外周面との距離に拘らず、温度センサが外周面
に対して一定状態で接近するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローラの外周面の表面
温度を検出するためのローラ表面温度検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料は、感光材
料処理装置によって現像液、定着液等の処理液に浸漬さ
れて処理される。この処理液に浸漬されて処理された感
光材料は、さらに、感光材料乾燥装置によって乾燥され
るようになっている。
【0003】この感光材料を乾燥するための感光材料乾
燥装置には、大別して乾燥風を感光材料に吹き付けるも
の、熱線の輻射を用いるもの、ヒートローラの熱伝導を
利用するもの等が提案されている。中でも、赤外線ヒー
タ等の加熱手段によって外周面を所定の温度に加熱した
ヒートローラを備えたものが有望視されている。この感
光材料乾燥装置では、複数のローラによって感光材料を
自動搬送すると共に、感光材料をヒートローラの外周面
に接触させて、ヒートローラの熱によって感光材料を乾
燥するようになっている。
【0004】この感光材料乾燥装置では、ヒートローラ
の外周面の温度を制御して、最適な状態で感光材料を乾
燥させるようになっている。このため、ヒートローラの
外周面には、温度検出器が対向して配置されており、こ
の温度検出器によってヒートローラの外周面の温度を検
出しながら、ヒートローラの外周面の温度が所定の範囲
となるように、赤外線ヒータ等の加熱手段を作動させて
ヒートローラを加熱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような温度検出
器では、弾性体に温度検出部を乾燥装置の枠体に直接取
付け、この温度検出部を回転するヒートローラの外周面
の一点に確実に当接させなければならない。温度検出部
をヒートローラの外周面に確実に押し当てるためには、
ヒートローラに対しての温度検出部の相対位置を正確に
調整しなければならなず、温度検出器の組付け調整が容
易ではなかった。そのための工夫として、この温度検出
器は、板ばねあるいはスポンジ等の弾性体によって温度
検出部をヒートローラの外周面に押し当てて、ヒートロ
ーラ回転時にその表面が温度検出器に対して多少離接し
てもこの温度検出部をヒートローラの表面に追随させて
その温度を常に正確に検出するようにしている。
【0006】しかしながら、ヒートローラの外周面とこ
れに押し当てられている温度検出器の間に、このヒート
ローラの熱を受ける感光材料等のシート材料が入り込む
事態発生したときに、このシート材料を除去しようとす
ると温度検出器を支持する弾性体が壊れ易く、場合によ
っては再利用不可能となる問題がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、ヒートローラ等のローラに対して組付けが容易であ
り、かつ壊れにくくシート材料を簡単に除去できるロー
ラ表面温度検出器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ローラ表面温度検出器は、ローラの外周面に当接して外
周面の表面温度を検出するローラ表面温度検出器であっ
て、前記ローラの外周面の近傍にローラの回転軸に平行
に配設されたシャフトと、前記ローラの外周面に対向し
て略円弧状の曲面が前記シャフトに偏心して設けられ前
記シャフトを中心に回転可能に配設された回転部材と、
前記回転部材の前記曲面に設けられ対向するローラの外
周面の表面温度を検出する温度検出部と、前記温度検出
部が前記ローラの外周面に接近するように前記回転部材
を前記シャフト廻りに付勢する付勢手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係るローラ表面温度検
出器は、請求項1のローラ表面温度検出器であって、前
記回転部材が前記曲面をカム面とするカム形状に形成さ
れたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載のローラ表面温度検出
器は、回転部材がローラの外周面近傍に配設されたシャ
フトを中心に回転可能に取付けられている。この回転部
材は、付勢手段によってシャフトの軸心廻りに付勢さ
れ、略円弧状の曲面がローラの外周面へ向けて付勢さ
れ、曲面がヒートローラの外周面に接触するようになっ
ているこのため、シャフトとローラの外周面との距離が
多少変化しても、回転部材のローラに対向する曲面が所
定の範囲でローラの外周面に接触可能となる。したがっ
て、この曲面に設けられた温度検出部をローラの外周面
に接触あるいは一定の接近状態に維持することができ
る。
【0011】温度検出部の取付け位置は、回転部材のロ
ーラの外周面に対向する曲面の外側であり、温度検出部
が直接ローラの外周面に接触するものであってもよく、
また、回転部材の内部に温度検出部を設け、ローラの外
周面と一定の間隔をおいた状態で温度を検出するように
してもよい。これによって、ローラの外周面に対するシ
ャフトの相対位置が多少変化しても温度検出部がローラ
の表面に対して所望の接近状態となり、ローラの外周部
の表面温度を正確に測定することができる。
【0012】すなわち、本発明のローラ表面温度検出器
は、ローラの外周面に対する温度検出部の取付け範囲に
余裕ができ、ローラに対しての組付けが容易となる。
【0013】本発明の請求項2に記載のローラ表面温度
検出器は、回転部材をカム形状としている。これによっ
て、ローラの外周面とシャフトの軸心との距離が変化し
ても、回転部材の曲面とローラの外周面とが常に接触可
能な状態となる。
【0014】なお、本発明に適用される回転部材の形状
は、カム形状に限らず、少なくともローラの外周面に対
向する曲面は、シャフトとローラの外周面が多少変化し
ても接触可能なものであればよく、この接触する曲面に
温度検出部を設ければよい。また、この曲面としては、
カム面に限らず円弧状の面、楕円状の面等の適用も可能
である。
【0015】
【実施例】図1には、感光材料処理装置である自動現像
機10の概略構造図が示されている。
【0016】自動現像機10には、そのケーシング12
の図1紙面左側面(上流側端部)に感光材料14を挿入
する挿入口16が設けられている。挿入口16の内方に
は、一対のローラ18が備えられており、図示しない駆
動手段で回転するようになっている。このため、挿入口
16から挿入された感光材料14は、一対のローラ18
の駆動力によって自動現像機10の内部に設置された処
理部20へと案内される。
【0017】処理部20には複数の処理槽が設けられ、
それぞれ図1の紙面左側から現像槽24、リンス槽2
6、定着槽28、リンス槽30及び水洗槽32とされて
いる。現像槽24、定着槽26、水洗槽32(以下総称
する場合は「処理槽」と言う)には、それぞれ現像液、
定着液、水洗水が蓄えられている。また、リンス槽26
には洗浄水(例えば水または酢酸水溶液)、リンス槽3
0には洗浄水(例えば水)が図示しないそれぞれの貯留
タンクからポンプの駆動によって管路を通して供給さ
れ、余剰となった洗浄水は、リンス槽26、30から図
示しないオーバーフロー槽へオーバーフローするように
なっている。なお、洗浄水が水の場合には、貯留タンク
を用いずに上水道から直接ソレノイドバルブを介してリ
ンス槽26、30への管路を設け、リンス槽26、30
の各々へ水道水を供給してもよい。
【0018】処理槽24、28、32内には、各々ラッ
ク34が配置され、感光材料14を挟持して、所定の搬
送路に沿って搬送する複数対のローラ36が設けられて
いる。各処理槽の上方には、、リンスラックを備えたク
ロスオーバーラック46が配置されている。このクロス
オーバーラック46には、そのリンス槽26、30の上
方にローラ38、40が設けられ、感光材料14を挟持
して隣接する処理槽へ案内すると共に、感光材料14に
付着した処理液が除かれる。
【0019】また、現像槽24及び定着槽28には、そ
れぞれヒータ60、62が配設されている。これらのヒ
ータ60、62は、ステンレス合金(例えばSUS31
6)製の筒体とこの筒体に収容された熱源としてのコイ
ル状ヒータ本体(図示省略)とで構成され、各処理槽2
4、28の側壁から処理槽24、28内に挿入して配設
されている。このヒータ60、62により現像液及び定
着液は加熱され、自動現像機10の稼働立ち上げ時に
は、感光材料14を処理可能な温度となり、立ち上げ後
は、感光材料14を処理可能な温度に維持されるように
なっている。
【0020】水洗槽32で水洗処理された感光材料14
は、一対の搬送ローラ42によって処理部20に隣接さ
れた乾燥部45へと搬送されるようになっている。この
乾燥部45では水洗水で水洗処理が終了した感光材料1
4が乾燥処理する。
【0021】図1に示されるように乾燥部45の乾燥室
45A内には、乾燥室挿入口44から感光材料14が挿
入される。乾燥室45A内には、挿入された感光材料1
4の搬送路に沿ってスクイズローラ48、2本のヒート
ローラ50及び排出ローラ52が備えられ、一対の側板
46(図1では一方のみ図示)の間に軸支されている。
これらのスクイズローラ48、ヒートローラ50及び排
出ローラ52は、図示しない駆動手段の駆動力が伝達さ
れ感光材料14を一定速度で搬送するようになってい
る。
【0022】感光材料14はスクイズローラ48によっ
て挟持搬送されながら表面に付着した水分がスクイズさ
れ、さらに、これらのスクイズローラ48の下流側に設
けられたガイド72によって一方のヒートローラ50の
外周周縁へと案内される。なお、スクイズローラ48の
下方(図1紙面下側)には、水切り板49が配設されて
おり、スクイズローラ48によって感光材料14から絞
り取られた水分がヒートローラ50に付着しないように
なっている。
【0023】2本のヒートローラ50は、略上下に配置
され外周面50Aに感光材料14とこれを巻掛けた状態
で接触して搬送する。これらのヒートローラ50は円筒
状とされ、各々の軸心部には、ヒートローラ50の外周
部を加熱する赤外線ヒータ56が同軸的に配設されてい
る。また、ヒートローラ50の外周周縁には、複数のニ
ップローラ58及びガイド72が配設されており、ヒー
トローラ50に巻掛けられた感光材料14をヒートロー
ラ50の外周面50Aへ接触させるようになっている。
感光材料14は、赤外線ヒータ56に加熱されたヒート
ローラ50の外周面50Aに接触し、ヒートローラ50
の外周部からの熱伝導によって加熱される。
【0024】各々のヒートローラ50の感光材料14の
搬送方向下流側には、一端がヒートローラ50の外周面
50Aに接近し、他端部が側板64に軸支された剥離ガ
イド66が配設されており、ヒートローラ50に巻掛け
られた感光材料14を所定の位置でヒートローラ50の
外周面50Aから剥離するようになっている。また、剥
離ガイド66の中間部は、感光材料14の搬送方向下流
側へ向けて突出しており、ヒートローラ50から剥離し
た感光材料14が搬送方向下流側へ案内される。
【0025】各々のヒートローラ50の下流側及び排出
ローラ52の間には、ガイド72が配置されている。各
々のヒートローラ50あるいは排出ローラ52から送り
出された感光材料14は、ガイド72によって各々の下
流側へと案内される。
【0026】ガイド72は、一端が閉塞された長尺の筒
体であり、長手方向を感光材料14の幅方向に沿わせて
配設され側板46に固定されている(図示省略)。これ
らのガイド72には、感光材料14の搬送路側の面に搬
送方向に沿って立設された突条ガイド突起が、感光材料
14の幅方向に沿って複数形成されており、これらのガ
イド突起は、感光材料14の搬送方向上流側よりも搬送
方向下流側の方が搬送路側へ突出して感光材料14の搬
送路へ接近する方向へ傾斜されている。また、これらの
ガイド72には、ガイド突起の近傍に偏奇して長手方向
に沿ってスリット70が穿設されており、ガイド72の
中空内部と感光材料14の搬送路近傍が連通している。
ガイド72には乾燥風供給手段から乾燥風が供給される
ようになっており、この乾燥風をスリット70から感光
材料14の表面へ向けて吐出するようになっている。な
お、これらのガイド72は、中空の内部の開口断面積が
入口から除々に狭められており、長手方向の一端の入口
から供給された乾燥風を感光材料14の幅方向に沿って
略均一に吐出するようになっている。
【0027】乾燥室45A内には、ヒートローラ50の
周縁で剥離ガイド66の近傍に設けられ、中空の内部と
連通するスリット70が形成された吹出パイプ68が配
設されている。吹出パイプ68には、乾燥風供給手段か
ら乾燥風が供給されるようになっており、この乾燥風を
スリット70から感光材料14へ向けて吐出するように
なっている。
【0028】吹出パイプ68及びガイド72のスリット
70から吐出される乾燥風は、ヒートローラ50の加熱
によって感光材料14から蒸発した水分を多量に含んだ
空気を感光材料14の表面近傍から除去するようになっ
ており、これによって、感光材料14の乾燥が促進され
る。乾燥室45A内で乾燥処理された感光材料14は、
排出口78から自動現像機10の機外へ排出される。ま
た、乾燥室45内の空気は、排気ファン74が作動した
場合に、自動現像機10の機外に排出される。
【0029】乾燥室45Aの下方には、乾燥風を発生す
るファン82及びヒータ84が設けられ、発生された乾
燥風が、図示しないダクトを介して前記吹出パイプ68
及びガイド72へ供給されるようになっている。なお、
本実施例では、ヒータ84を設けたが、このヒータ84
を設けずにファン82によって自動現像機10の機外の
空気を乾燥室45A内へ供給するか、ファン82によっ
て大部分の乾燥室45A内の空気を循環させ、機外の空
気を一部取り入れて乾燥室45A内に供給するものでも
よい。
【0030】この乾燥室45Aの、おのおののヒートロ
ーラ50の外周周縁の近傍にローラ用温度検出器である
乾燥温度センサ76が配設されている。これらの乾燥温
度センサ76は、各ヒートローラ50の外周部の表面温
度、すなわち、感光材料14の加熱温度を測定するよう
になっている。
【0031】この乾燥部45では、排気ファン74、赤
外線ヒータ56、乾燥温度センサ76、ファン82及び
ヒータ84が制御部80に接続されており、制御部80
によって乾燥部45の作動が制御されるようになってい
る。なお、制御部80には、乾燥室45A内の温度を測
定する乾燥室温度センサ、自動現像機10の機外の温湿
度を検出する温度センサ、機外の湿度を検知する外気湿
度センサ等を接続して乾燥部45の作動を制御してもよ
い。
【0032】図2には、ヒートローラ50の外周部の表
面温度を測定する乾燥温度センサ76が示されている。
この乾燥温度センサ76は、側板46(図1に示す)に
取付けられた略コ字状のホルダ86にシャフト88が回
転可能に支持されている。このシャフト88には、内部
が中空のカム形状の回転部材であるケーシング90が取
付けられており、ケーシング90がホルダ86に対して
シャフト88を中心に回転可能となっている。また、ケ
ーシング90とホルダ86との間には、付勢手段である
ねじりコイルバネ92が配設されており、ケーシング9
0がシャフト88を中心に矢印A方向へ付勢されてい
る。
【0033】図3に示されるように、乾燥温度センサ7
6のケーシング90には、ヒートローラ50側の曲面9
0Bの内方に温度検出部である温度センサ94が配設さ
れている。ケーシング90の曲面90Bには、ヒートロ
ーラ50の外周面50Aに対向して開口90Aが形成さ
れており、温度センサ94は、開口90Aを内部から覆
うように取付けられている。この温度センサ94がねじ
りコイルばね92の付勢力によって、ヒートローラ50
の外周面50Aに近接するようになっており、温度セン
サ94が、対向するヒートローラ50の外周面50Aの
温度を検出するようになっている。
【0034】このケーシング90は、ねじりコイルバネ
92の付勢力に抗して矢印A方向と反対方向へシャフト
88を中心に回転可能とされ、これによって、ケーシン
グ90と共にケーシング90内の温度センサ94がヒー
トローラ50の外周面50Aから離間するようになって
いる。
【0035】なお、本実施例では、ねじりコイルバネ9
2によってケーシング90に200〜400gf-cm の回
転トルクを付与している。また、矢印B方向は、ヒート
ローラ50の回転方向を示している。
【0036】次に、本実施例の作用を説明する。自動現
像機10は図示しない電源スイッチがオンされると、ヒ
ータ60、62によって現像槽24の現像液及び定着槽
28内の定着液を所定の温度まで立ち上げて、立ち上げ
後は、所定の温度範囲を維持するようになている。
【0037】この後、感光材料14が自動現像機10の
挿入口16から自動現像機10内へ挿入されて処理され
る。感光材料14が挿入口16から自動現像機10の内
部へ挿入されると、搬送ローラ18によって感光材料1
4が引き入れられクロスオーバーラック46のガイド面
に案内され、現像槽24内へ搬送される。現像槽24内
では、感光材料14がラック34に設けられたローラ3
6に挟持され、現像液中を略U字状に搬送されながら現
像液によって現像処理され下流側へ排出される。
【0038】現像槽24から排出された感光材料14
は、リンス槽26のローラ38に搬送されながらリンス
槽26の洗浄水によって洗浄された後、クロスオーバー
ラック46のガイド面に案内されて定着槽28へ送られ
る。定着槽28内では、感光材料14がラック34に設
けられたローラ36に挟持され、定着液中を略U字状に
搬送されて定着液によって定着処理され下流側へ排出さ
れる。
【0039】定着槽28から排出された感光材料14は
リンス槽30のローラ40に搬送されながら洗浄水によ
って洗浄され、水洗槽34へと至り、ラック34によっ
て水洗水中を搬送されて水洗処理がなされる。ここで、
現像槽24、定着槽28に貯留された現像液及び定着液
は、ヒータ60、62によって感光材料14を処理可能
な所定の温度まで加熱され、この温度が維持される。
【0040】水洗槽32で水洗処理が完了した感光材料
14は、乾燥部45の乾燥室45A内へ挿入され、乾燥
室45A内を搬送されて乾燥処理される。乾燥室45A
内に挿入された感光材料14は、スクイズローラ48に
よってスクイズされ、ガイド72に案内されて、上流側
のヒートローラ50へ巻き掛けられる。感光材料14は
ヒートローラ50に巻き掛けられながら搬送され、赤外
線ヒータ56で加熱されたヒートローラ50の外周部か
ら熱伝導によって内部まで熱が伝達され加熱される。ま
た、ファン82及びヒータ84によって発生された乾燥
風がガイド72及び吹出パイプ68のスリット70から
感光材料14の表面へ向けて吹き付けられる。これによ
って、感光材料14は、加熱乾燥され、排出口78から
自動現像機10の機外に排出される。
【0041】ここで、乾燥室45A内では、乾燥温度セ
ンサ76によってヒートローラ50の外周部の表面温度
が測定され、この表面温度を感光材料14を最適な状態
で乾燥する温度範囲を維持するように、制御部80によ
って赤外線ヒータ56をオン、オフする。この乾燥温度
センサ76は、ヒートローラ50の外周面50Aに対向
してケーシング90内に温度センサ94が配置されてい
る。ケーシング90は、ねじりコイルばね92の付勢力
によってヒートローラ50の外周面50Aに向けて付勢
されているため、温度センサ94が一定状態でヒートロ
ーラ50の外周面50Aに対向している。
【0042】この乾燥温度センサ76を取付ける場合、
ヒートローラの外周面50Aの近傍にホルダ86を取付
けて、このホルダ86によってケーシング90を保持す
るが、ホルダ86の取付け位置がずれて、シャフト88
とヒートローラ50の外周面50Aとの間隔が多少ずれ
ていても、ケーシング90の曲面90Bは、ねじりコイ
ルばね92の付勢力によって略一定状態で外周面50A
に接触し、温度センサ94が一定の状態で外周面50A
に対向する。このため、ヒートローラ50に対する乾燥
温度センサ76の取付け位置の調整が不要となり、簡単
に乾燥温度センサ76を組付けることができる。
【0043】また、ヒートローラ50が軸心がずれた状
態で回転した場合、ヒートローラ50の外周面50Aと
乾燥温度センサ76のホルダ86(シャフト88)の間
隔が変化する。乾燥温度センサ76は、外周面50Aの
相対位置の変化に応じてケーシング90がシャフト88
を中心に揺動して、ケーシング90と外周面50Aと
は、一定の接触状態を維持することができる。
【0044】シャフト88の軸心とヒートローラ50の
外周面50Aとの距離Dを11.5mmとした場合、この
距離Dの寸法が±3mm程度の許容範囲を容易に確保する
ことができる。
【0045】ヒートローラ50に感光材料14の巻き付
きが生じヒートローラ50の外周面50Aと乾燥温度セ
ンサ76のケーシング90(曲面90B)の間に感光材
料14が挟まった場合、ケーシング90が感光材料14
によってねじりコイルばね92の付勢力に抗して、外周
面50Aと離間する。このため、ヒートローラ50に感
光材料14が巻き付いても、乾燥温度センサ76は損傷
を受けることがない。また、このように巻き付いた感光
材料14を取り除く場合、ケーシング90をねじりコイ
ルばね92の付勢力に抗してケーシング90とヒートロ
ーラ50の間隔を拡げてこれらの間の感光材料14の挟
持状態を解いて取り除くことができる。この感光材料1
4を取り除くことによって、ヒートローラ50の外周面
50Aとケーシング90とは所定の状態に復する。
【0046】この乾燥温度センサ76に対するヒートロ
ーラ50の回転方向が逆であっても支障なく作動する。
図3に示されるヒートローラ50が矢印B方向と反対方
向へ回転した場合、ケーシング90はねじりコイルばね
92の付勢力によってヒートローラ50の外周面50A
に接触する。このケーシング90のヒートローラ50に
対向する面が矢印B方向側がシャフト88の軸心に対し
ての距離が長くなっているため、ヒートローラ50が矢
印B方向と反対方向に回転することがあったとしてもケ
ーシング90は、ヒートローラ50によって回転してし
まうことがない。このため、ヒートローラ50の回転方
向が逆転することがあっても、乾燥温度センサ76が損
傷を受けことがない。
【0047】また、本実施例では、ケーシング90に開
口90Aを形成してケーシング90の内部に温度センサ
94を配置したが、開口90Aを設けずにヒートローラ
50の外周面50Aの温度をケーシング90を介して測
定してもよく、また、ケーシング90の曲面90Bに温
度センサ94を設け、温度センサ94を直接ヒートロー
ラ50の外周面50Aに接触させてもよい。さらに、ケ
ーシング90は、カム形状としたが、例えば筒状に形成
してもよい。この場合、ヒートローラ50の外周面50
Aに円周面を対向させ、シャフト88に対して偏心状態
で回転可能に取付ければよい。
【0048】図4には、本発明が適用された乾燥温度セ
ンサ76の変形の一例として乾燥温度センサ96を示し
ている。この乾燥温度センサ96は、一面が開口された
箱体のケーシング98に温度センサ94を取り付けてい
る。このケーシング98は、ヒートローラ50に対向す
る曲面90Bが、前記ケーシング90と同様の形状を成
している。この乾燥温度センサ96であっても、乾燥温
度センサ76と同様の効果を得ることができる。
【0049】すなわち、温度センサ94が取付けられて
いる曲面90Bはシャフト88を中心とした回転に対し
てローラと接触する位置が除々に変化するように形成し
たものであればよく、形状はこれらに限定するものでは
ない。
【0050】なお、本実施例は、本発明の適用を限定す
るものではない。本実施例では、自動現像機10の乾燥
部45に設けられたヒートローラ50の表面温度を測定
する乾燥温度センサ76について説明したが、本発明の
ローラ表面温度検出器は、ローラの表面に接触して、そ
のローラの表面温度を測定するローラ表面温度検出器と
して適用することが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るローラ
表面温度検出器は、温度検出部がローラの外周面に回転
付勢されて当接している。また、付勢力に抗して容易に
ヒートローラの外周面へ向けて付勢された状態で接近す
るようになっている。このため、温度検出部とローラの
外周面が一定の接触状態を維持するようになっている。
したがって、ローラに対しての組付けが極めて容易であ
る。
【0052】これに加えて、ローラが被搬送材を巻き込
んだ場合、回転部材をシャフトに対して付勢方向と反対
方向へ回転させれば、簡単に取り除くことができる優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像機の概略構成図であ
る。
【図2】本発明が適用された乾燥温度センサを示す斜視
図である。
【図3】本実施例に係る乾燥温度センサとヒートローラ
の接触状態を示す要部断面図である。
【図4】本実施例に係る乾燥温度センサの変形例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 14 感光材料 20 処理部 45 乾燥部 50 ヒートローラ(ローラ) 50A 外周面 56 赤外線ヒータ 76 乾燥温度センサ(ローラ表面温度検出器) 86 ホルダ 88 シャフト 90 ケーシング 90B 曲面 92 ねじりコイルばね(付勢手段) 94 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラの外周面に当接して外周面の表面
    温度を検出するローラ表面温度検出器であって、前記ロ
    ーラの外周面の近傍にローラの回転軸に平行に配設され
    たシャフトと、前記ローラの外周面に対向して略円弧状
    の曲面が前記シャフトに偏心して設けられ前記シャフト
    を中心に回転可能に配設された回転部材と、前記回転部
    材の前記曲面に設けられ対向するローラの外周面の表面
    温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が前記ロ
    ーラの外周面に接近するように前記回転部材を前記シャ
    フト廻りに付勢する付勢手段と、を有することを特徴と
    するローラ表面温度検出器。
  2. 【請求項2】 前記回転部材が前記曲面をカム面とする
    カム形状に形成されたことを特徴とする請求項1のロー
    ラ表面温度検出器。
JP9290292A 1992-04-13 1992-04-13 ローラ表面温度検出器 Pending JPH05289298A (ja)

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