JPH0627630A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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Publication number
JPH0627630A
JPH0627630A JP18137792A JP18137792A JPH0627630A JP H0627630 A JPH0627630 A JP H0627630A JP 18137792 A JP18137792 A JP 18137792A JP 18137792 A JP18137792 A JP 18137792A JP H0627630 A JPH0627630 A JP H0627630A
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JP
Japan
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roller
water
film
heat roller
heat
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Application number
JP18137792A
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English (en)
Inventor
Shinichi Matsuda
晋一 松田
Atsushi Ikeda
淳 池田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挟持ローラ対を常にクリーンな状態に保ち、
感光材料の水分を除去することができる感光材料処理装
置を得ること。 【構成】 フィルムFの搬送路の一方側にヒートローラ
50を配置し、他方の側にヒートローラ50と対になる
ニップローラ58を密着させて配置する。温風吹出しパ
イプ61、63を乾燥ファンへ連結し、温風吹出しパイ
プ61、63に突出部61A、63Aを形成する。突出
部61A、63Aの先端部下方にニップローラ58とヒ
ートローラ50との接触部分に形成される略三角形状の
溝部分218へ向けて開口する開口部61B、63Bを
設け、ここから温風を噴出させて、溝部分218に水分
が溜まらないようにする。水分が溜まらないので、水分
中の汚染物質がニップローラ58及びヒートローラ50
の表面に析出せず、常に表面をクリーンな状態に保て
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動現像機等に用いら
れ、感光材料に付着した水分を絞り取って乾燥する感光
材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス分野の進歩に伴い、グ
ラフィックアーツ用感材、スキャナー用感材、X−レイ
用感材のような感光材料に対する迅速処理の必要性は益
々高くなってきており、これらの感光材料は自動現像機
によって現像液、定着液、水洗水等の処理液によって処
理したのち乾燥処理が行われている。
【0003】ところで、従来の自動現像機では、一般的
には、水洗後の感光材料へ温風を当て乾燥を行ってい
る。ところが、温風を当てて乾燥を行う方式は、感光材
料を大量に処理した際に乾燥処理部で乾燥温度が変化す
るという不具合があり、また、熱の利用効率が良いとは
いえなかった。
【0004】この欠点を解消するものとして、図7
(A)に示すような、ヒートローラを備えた感光材料乾
燥装置が提案されている。ヒートローラとは、加熱した
ローラの表面に湿潤した感光材料を接触させ、伝導熱を
この感光材料に伝えることによって感光材料の温度を上
昇させて乾燥するローラのことをいう。
【0005】このヒートローラを備えた感光材料乾燥装
置は、水洗処理部の搬送方向下流側に設けられており、
ヒートローラ210とプレスローラ212とで挟持ロー
ラ対を構成している。
【0006】ヒートローラ210は、円筒状のローラ本
体214を備え、軸心部に加熱用ハロゲンランプ216
が設けられており、この加熱用ハロゲンランプ216に
よってローラ本体214が加熱されるようになってい
る。ローラ本体214は、両端部が図示されないベアリ
ングによって感光材料乾燥装置の本体に回転自在に支持
されており、図示されないモーターによって矢印G方向
へ回転される。
【0007】一方のプレスローラ212も、図示されな
いベアリングによって感光材料乾燥装置の本体に回転自
在に支持されている。プレスローラ212は、外周がゴ
ム等の弾性体212Aで形成されており、ヒートローラ
210に押圧されて密着し、ヒートローラ210との間
でフィルムFを所定のニップ圧で挟持して搬送するよう
になっている。
【0008】ローラ本体214が回転され、フィルムF
の先端がヒートローラ210とプレスローラ212との
間に至ると、フィルムFはヒートローラ210とプレス
ローラ212とに挟持されて鉛直方向(矢印A方向)へ
搬送され、表面の水分が絞り取られると共に加熱された
ヒートローラ210から熱を受けて乾燥される。このヒ
ートローラ方式の感光材料乾燥装置では、フィルムFが
ヒートローラ210に接し、伝導される熱によって直接
加熱されるため熱の利用効率が高く、迅速にしかも確実
に乾燥を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このヒート
ローラ式の感光材料乾燥装置では、ヒートローラ210
とプレスローラ212とによって絞り取られたフィルム
Fの水分220が、図7(A)に示すように、フィルム
Fの搬送方向上流側のヒートローラ210とプレスロー
ラ212とが接触する略三角断面の溝部分218に溜ま
る。
【0010】このため、作業が終了して機械が停止され
た場合や、フィルムFがヒートローラ210とプレスロ
ーラ212の間を通過した後、つぎのフィルムFが通過
するまでに時間がある場合などに、この溝部分218溜
まった水分220がヒートローラ210の熱によって蒸
発し、水分中に溶けていた水溶性ポリマー、増感色素、
カルシウム等が汚れとなってヒートローラ210及びプ
レスローラ212の表面に析出する。このため、処理を
再開して次に処理するフィルムFがヒートローラ210
及びプレスローラ212に接すると、ヒートローラ21
0及びプレスローラ212の表面に析出した水溶性ポリ
マー、増感色素、カルシウム等の汚染物質がフィルムF
に転写して仕上がり品質を著しく低下させる場合があ
る。
【0011】また、前述したヒートローラ式の感光材料
乾燥装置とは別に、自動現像機には、水洗処理部の下流
側に、フィルムFの表面に付着した多量の水滴を除去す
るために、スクイズ用のローラ対が設けられている。こ
のスクイズ用のローラ対も、機械が停止された場合や、
フィルムFを処理した後、つぎのフィルムFが通過する
までに時間がある場合などに、ローラ間の溝部分に溜ま
った水分や、表面に付着した水分が蒸発し、水分中に溶
けていた、水溶性ポリマー、増感色素、カルシウム等が
汚れとなってスクイズ用のローラ対の表面に析出する。
このため、処理を再開して次に処理するフィルムFがス
クイズ用のローラ対に接すると、表面に析出した水溶性
ポリマー、増感色素、カルシウム等の汚染物質がフィル
ムFに転写して仕上がり品質を著しく低下させる場合が
ある。
【0012】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、挟持ローラ対を常にクリーンな状態に保ち、感光材
料の水分を除去することができる感光材料処理装置を得
ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
処理液によって処理された感光材料を挟持搬送して前記
感光材料の表面に付着した水分を絞り取る挟持ローラ対
を備えた感光材料処理装置であって、前記挟持ローラ対
に向かって前記挟持ローラ対の軸方向に対して鋭角をな
す方向に送風し、前記挟持ローラ対に付着した水分を吹
き寄せる送風手段を設けたことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の感光材料処理装置は、請求
項1記載の感光材料処理装置において、前記挟持ローラ
対の少なくとも一方のローラは、ヒートローラであるこ
とを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の感光材料処理装置によれば、水
分の付着した感光材料が挟持ローラ対によって挟持搬送
されると、表面に付着した水分が絞り取られる。この
際、挟持ローラ対に付着した水分は、送風手段からの風
によって除去されるため、水分中に汚染物質が溶けてい
たとしても、その汚染物質が挟持ローラ対の表面に析出
して付着することはない。したがって、挟持ローラの表
面は常にクリーンな状態に保たれ、感光材料を汚すこと
がない。
【0016】請求項2記載の感光材料処理装置によれ
ば、請求項1記載の感光材料処理装置において、挟持ロ
ーラ対の少なくとも一方のローラはヒートローラである
ため、水分の付着した感光材料が挟持ローラ対によって
挟持搬送されると、感光材料の表面に付着した水分が絞
り取られると共に感光材料は加熱されて迅速にしかも確
実に乾燥される。
【0017】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照して本発明の一実
施例を詳細に説明する。
【0018】図2には本発明が適用された感光材料処理
装置としての自動現像機10が示されている。自動現像
機10は、機枠12内に現像液、定着液、水洗水の各処
理液を収容する現像槽14、定着槽16、水洗槽18よ
りなる処理部11及び感光材料乾燥装置としての乾燥部
20が設けられている。処理部11は感光材料(以下フ
ィルムFという。本実施例では、フィルムFは高分子樹
脂ベースと乳剤層とを有している)の搬送方向に沿って
隔壁13によって区画された処理槽である現像槽14、
定着槽16及び水洗槽18を備えている。
【0019】自動現像機10のフィルムFの挿入口15
の近傍には、自動現像機10内にフィルムFを引き込む
挿入ラック17が配置されている。また、挿入口15の
近傍には、挿入されるフィルムFを検出する挿入検出セ
ンサ80が設けられている。自動現像機10の挿入口1
5の部分には、フィルムFを手により挿入する挿入台又
はフィルムFを搬送手段によって自動的に挿入するオー
トフィーダ等が取付可能である。
【0020】現像槽14内には現像液が貯留されてい
る。現像槽14内には図示しないモータにより駆動され
てフィルムFを搬送する搬送ローラ22を有する搬送ラ
ック24が現像液に浸漬された状態で配設されている。
定着槽16内には定着液が貯留されている。この定着液
は実質的に硬膜剤を含有しない定着液であってもよい。
なお、詳細については後述する。定着槽16内には図示
しないモータにより駆動されてフィルムFを搬送する搬
送ローラ26を有する搬送ラック28が定着液に浸漬さ
れた状態で配設されている。水洗槽18内には水洗水が
貯留されている。また、水洗槽18内には図示しないモ
ータにより駆動されてフィルムFを搬送する搬送ローラ
30を有する搬送ラック32が水洗水に浸漬された状態
で配設されている。
【0021】また、これら処理槽の下方には2台の熱交
換器19が配置されている。熱交換器19には図示しな
いポンプによってそれぞれ現像槽14内の現像液及び定
着槽16内の定着液が送られ熱交換が行われた後、現像
槽14及び定着槽16へ送り返される。それにより、現
像槽14内の現像液及び定着槽16内の定着液の液温が
所定の範囲内に維持される。
【0022】また、現像槽14の下方には排気ファン9
8が配設されている。排気ファン98は処理部11内で
発生したガス、水蒸気等を自動現像機10の機体外へ排
出する。現像槽14と定着槽16の間及び定着槽16と
水洗槽18の間には、それらの上部にクロスオーバーラ
ック34が配設されている。このクロスオーバーラック
34は、フィルムFの搬送方向上流側の槽から下流側の
槽へフィルムFを搬送するための挟持搬送ローラ対36
及びフィルムFを案内するガイド38を備えている。
【0023】従って、挿入口15から自動現像機10内
に送り込まれたフィルムFは、挿入ラック17で現像槽
14に挿入され搬送ローラ22で現像液中を搬送されて
現像処理される。現像されたフィルムFは、クロスオー
バーラック34で定着槽16に送られ、そこで搬送ロー
ラ26で定着液中を搬送されて定着処理される。定着さ
れたフィルムFは、クロスオーバーラック34で水洗槽
18に送られ、そこで搬送ローラ30で水洗水中を搬送
されて水洗される。
【0024】なお、現像槽14と定着槽16の間の隔壁
13及び定着槽16と水洗槽18の間の隔壁13の上方
には、各々リンス槽39が設けられている。リンス槽3
9内には洗浄水が貯留されており、前記挟持搬送ローラ
対36の下側のローラは、このリンス槽39内の洗浄水
に浸漬されている。また、リンス槽39内でオーバフロ
ーした洗浄水はオーバフロー槽等へ排出されるように構
成されている。これにより、フィルムFによって前工程
から持ち出された薬品の成分が希釈されて通過するの
で、フィルムに処理むらが生ずるのが防止され、また常
にローラが湿っているため、従来生じていた現像及び定
着成分をもった結晶のローラ表面への付着、析出を防
ぎ、メインテナンス性が向上する。さらに前工程からフ
ィルムFによって持ち込まれた処理液を洗い取り、前工
程の処理液が後工程へ混入するのを防止し、後工程の液
の劣化を抑えるとともに補充液の補充量を少なくするこ
とができる。なお、現像槽14と定着槽16の間に設け
られたリンス槽39内に貯留する洗浄水は水または酢酸
水溶液が好ましく、定着槽16と水洗槽18の間に設け
られたリンス槽39内に貯留する洗浄水は水が好まし
い。
【0025】また、現像槽14、定着槽16及び水洗槽
18内の各処理液の液面付近の高さ位置には、各処理槽
の開口部を覆うように浮蓋37が配置されている。処理
液の液面は浮蓋37の厚みの範囲か浮蓋37の下面に接
触する位置になるように各処理液の補充液の補充量が調
節される。また、浮蓋37にはフィルムFの搬送路に沿
って開口37Aが設けられている。開口37Aはフィル
ムFを案内するガイドの役目を有しており、フィルムF
はこの開口37A内を通過する。
【0026】これにより各処理液と空気との接触面積が
減少するので、酸化等による処理液の劣化が少なくなる
と共に、単位時間当りの水分の蒸発量が減少する。この
ため、各処理槽への補充液及び水分の補充量を小さくす
ることができる。
【0027】現像槽14、定着槽16及び水洗槽18の
各々の底部には、図示しない排液管が設けられこれらの
排液管には、各々排液バルブ21が取り付けられてい
る。従って、必要に応じてこれらの排液バルブ21を開
放することにより、現像槽14、定着槽16及び水洗槽
18の現像液、定着液及び水洗水を排出することができ
る。
【0028】また、水洗槽18と乾燥部20の間にはス
クイズ部40が配設されている。このスクイズ部40に
は、水洗槽18から搬送され水洗水が付着したフィルム
Fをスクイズしながら乾燥部20へ搬送する挟持搬送ロ
ーラ対42と、フィルムFを案内するガイド43と、を
備えたスクイズラック41が設けられている。
【0029】乾燥部20は、フィルムFの搬送方向上流
側の第1乾燥部86と下流側の第2乾燥部92とで構成
されており、乾燥部20内のフィルムFの搬送路は鉛直
方向(矢印A方向)とされている。
【0030】第1乾燥部86のフィルムFの搬送路の一
方側には、挟持ローラ対の一方を構成するヒートローラ
50が1本配列されており、他方の側には、ヒートロー
ラ50と対になって挟持ローラ対の他方を構成するプレ
スローラであるニップローラ58が1本配設されてい
る。
【0031】図3には、ヒートローラ50の断面図が示
されている。乾燥部20の側板64には、円筒状で軸方
向の一端にフランジ102が同軸的に形成された支持キ
ャップ100が外方から挿入されて、フランジ102が
側板64の外側面に固定されている。支持キャップ10
0のフランジ102と反対側の先端部は、外周が縮径さ
れた形状に切欠部104が形成されている。
【0032】この切欠部104は、円筒状のローラ本体
106へ同軸的に挿入されて遊嵌されている。このロー
ラ本体106の軸方向の両端部内面には、支持キャップ
100の切欠部140に対向して、内面が拡径されて外
周部が薄肉となるように切欠部108が形成されてい
る。なお、本実施例では、ローラ本体106は熱伝導性
に優れたアルミ合金パイプで形成されており、外周表面
にはテフロンコーティングがなされ、良好な撥水性を有
している。
【0033】支持キャップ100の切欠部104とロー
ラ本体106の切欠部108との間には、軸受、例えば
ころがり軸受110が配置され、支持キャップ100と
ローラ本体106とが互いに相対回転可能とされてい
る。このころがり軸受110は各々の切欠部104、1
08によって形成された段差によって位置がずれないよ
うになっている。また、ころがり軸受110とローラ本
体106の切欠部108との間には、遮熱材112が配
置され、ローラ本体106の熱のころがり軸受110へ
の伝達が防止されている。なお、遮熱材112には、例
えば、フェノール樹脂等を用いることができる。
【0034】ローラ本体106の軸方向の一端には、ギ
ヤ114がローラ本体106と同軸的に配設されてい
る。ギヤ114の貫通孔116が形成され、支持キャッ
プ100の軸方向の中間部が遊嵌されている。また、ギ
ヤ114には、ローラ本体106へ向けて同軸的に突起
118が形成されいる。ギヤ114とローラ本体106
とは、突起118が切欠部108へ圧入されて連結され
ている。ギヤ114には、図示しない駆動手段が連結さ
れており、駆動手段の駆動力がギヤ114を介してロー
ラ本体106へ伝達されて、ローラ本体106が回転さ
れる。
【0035】ヒートローラ50の軸心部には、加熱手段
としての加熱用ハロゲンランプ56が同軸的に配設され
ている。この加熱用ハロゲンランプ56の軸方向の端部
は、支持キャップ100から側板64の外方へ突出され
ている。側板64から突出した加熱用ハロゲンランプ5
6の先端は、一端が側板64へ固着されたブラケット1
20へ、支持バンド122によって固定されている。ま
た、加熱用ハロゲンランプ56の一端には、ケーブル1
24が連結されており、このケーブル124から供給さ
れる電源によって、加熱用ハロゲンランプ56が作動
し、その放射熱によってローラ本体106を加熱するよ
うになっている。
【0036】支持キャップ100の内部には、略円筒状
の遮熱円筒126が同軸的に配設されている。この遮熱
円筒126はステンレス合金(例えばSUS304)等
の不燃性及び耐蝕性を持った材料で作られ、肉厚は、好
ましくは0.5〜2.0mmとされている。遮熱円筒12
6と支持キャップ100との間には、薄い空気層(好ま
しくは1〜5mm)が形成され、支持キャップ100の外
周から内周に向かって貫通するピン又ネジ等によって遮
熱円筒126は、数個所で支持されている。この遮熱円
筒126の一端の開口は縮径されており、この縮径され
た開口へ加熱用ハロゲンランプ56が挿入されてその中
間部が支持されている。この遮熱円筒126は、加熱用
ハロゲンランプ56の熱が支持キャップ100を加熱し
ないようになっている。
【0037】一方、ニップローラ58も、ベアリング
(図示せず)によって乾燥部20の側板64に回転自在
に支持されている。ニップローラ58は、金属シャフト
58Aの外周にゴム等の弾性体で形成された円柱状のロ
ーラ部58Bを有している。ローラ部58Bの外周は、
薄肉のテフロンチューブ(図示せず)で被覆されてお
り、良好な撥水性を有している。このニップローラ58
はヒートローラ50に押圧されて密着し、ヒートローラ
50との間でフィルムFを所定のニップ力で挟持するよ
うになっている。
【0038】なお、ニップローラ58及びヒートローラ
50の長さは、フィルムFの幅よりも所定寸法長く設定
されている。
【0039】また、加熱用ハロゲンランプ56の代わり
に赤外線ヒータを用いてもよい。図2に示すように、フ
ィルムFの搬送路両側には、ニップローラ58及びヒー
トローラ50へ温風を送風する送風手段の一部を構成す
る一対の温風吹出しパイプ61、63が配置されてい
る。この温風吹出しパイプ61、63は、図示しないダ
クトを介して第2乾燥部92の下方に設けられた送風手
段の一部を構成するチャンバー46及び乾燥ファン45
へ連結されている。
【0040】また、チャンバー46の途中には、温風吹
出パイプ61、63からの温風の吹き出しを停止した
り、また再開したりする図示しないダンパーが取り付け
られており、挿入センサ80がフィルムFの通過を検地
後所定時間経過したあとに、それまで閉じていたダンパ
ーが開状態になるようダンパーの駆動手段に信号が送ら
れる。また、フィルムFが、ニップローラ58とヒート
ローラ50の間を通過したあと、ダンパーは図示しない
制御装置からの信号によって閉とされる。ここでいう所
定時間とは、フィルムFが挿入サンサ80を通過後、乾
燥部20に達するまでの時間である。
【0041】乾燥ファン45は自動現像機10外の空気
を吸入してチャンバー46へ乾燥風として送り出す。チ
ャンバー46は図示しないヒータを内蔵しており、乾燥
ファン45から送り込まれた乾燥風を加熱して前記温風
吹出しパイプ61、63内部に供給する。
【0042】図1に示すように、温風吹出しパイプ6
1、63には、それぞれフィルムFの搬送路に向かって
突出する突出部61A、63Aが形成されている。温風
吹出しパイプ61、63及び突出部61A、63Aは中
空とされ、突出部61A、63Aの先端部下方には、ニ
ップローラ58とヒートローラ50との接触部分に形成
される断面略三角形状の溝部分218へ向けて開口する
開口部61B、63Bが設けられている。
【0043】さらに、図1及び図4に示すように、突出
部61A、63Aの内部には、ヒートローラ50に対し
て鋭角に傾斜された整流板65がニップローラ58及び
ヒートローラ50の長手方向に沿って複数個配設されて
おり、温風吹出しパイプ61、63内へ供給された温風
は、図1及び図4の矢印Cで示すように、突出部61
A、63Aの開口部61B、63Bからニップローラ5
8とヒートローラ50とでなす断面略三角形状の溝部分
218方向で、かつ、ニップローラ58及びヒートロー
ラ50の長手方向一端部方向(矢印H方向)へ向けて送
風される。
【0044】なお、ニップローラ58及びヒートローラ
50の長手方向一端部下方には、水滴受け67が配設さ
れており、端部から落下した水滴を回収できるようにな
っている。また、温風の代わりに常温の風を開口部61
B、63B吐出してもよい。
【0045】図2に示すように第1乾燥部86内の第2
乾燥部92側には温度検出センサ53が設けられてい
る。この温度検出センサ53は図示しない制御装置に連
結されており、制御装置はこの温度検出結果と自動現像
機10が設置されている雰囲気の温度、湿度、乾燥負荷
(例えば、単位時間当たりのフィルムFの処理量)00
000定された設定条件に基づいてヒートローラ50及
び温風の温度制御を行う。本実施例のヒートローラ50
の表面温度は50°C〜150°Cの範囲で可変とさ
れ、通常は、60°C〜100°Cの範囲で可変とされ
る。また、本実施例では、突出部47A先端における温
風吐出風速が2〜20m/sec の範囲内で可変とされ、温
風温度が環境温度(約10°C〜30°C)〜150°
Cの範囲内で可変とされる。
【0046】第2乾燥部92内のフィルムF搬送路に沿
った両側には複数の搬送ローラ44が千鳥状に配列され
ている。搬送ローラ44は図示しない駆動手段の駆動力
が伝達されて回転し、第1乾燥部86を通過したフィル
ムFを下方へ搬送する。また、フィルムFの搬送路を挟
んで搬送ローラ44の両側には、一対の乾燥風吹出しパ
イプ35が配置されている。乾燥風吹出しパイプ35に
はフィルムFの搬送路に向かって突出する一対の突出部
35Aが形成されており、乾燥風吹出しパイプ本体35
及び突出部35Aは中空とされている。突出部35Aの
先端部は開口しており、フィルムFの搬送路へ向かって
温風を吐出する。なお、この温風は第1乾燥部86の乾
燥条件等によっては、常温の風とすることもできる。
【0047】第2乾燥部92内の下方には複数の搬送ロ
ーラ48及びガイド48Aが配設されている。搬送ロー
ラ48及びガイド48AはフィルムFの搬送方向を斜め
上方に変更してフィルムFを乾燥部20外へ送り出す。
【0048】乾燥部20の側方には、自動現像機10の
外壁から突出して受け箱49が取付けられており、乾燥
部20から排出されたフィルムFが収容される。
【0049】また、自動現像機10内には、図2のスク
イズラック41の紙面奥方に、水道水が供給される給水
槽(図示せず)が配設されている。この給水槽には、液
面レベルセンサ(図示せず)が配設されている。この液
面レベルセンサにより給水槽の液面レベルを検出して水
道水の給水時期を判断出来るようになっている。
【0050】なお、給水槽と水洗槽18は図示しない管
路で連通されており給水槽と水洗槽18の水面が同レベ
ルとなるように給水槽と水洗槽18は配置されている。
水洗槽18への水の補充は、自動現像機10のフィルム
Fの挿入口15付近に設けられた挿入検出センサ80の
フィルムFの検出に応じて水道蛇口から給水槽に設けら
れた管路の途中に配置されたソレノイドバルブ(図示せ
ず)を開閉することによって行われる。
【0051】図2に示されているように、自動現像機1
0は、前述のクロスオーバーラック34に設けられたガ
イド板38及びローラ36を洗浄するための洗浄ポンプ
78を備えている。この洗浄ポンプ78は、隔壁13の
上端面に配置された図示しないスプレーパイプを通して
給水槽の水道水を噴出させて各クロスオーバーラック3
4に設けられたガイド板38及びローラ36を洗浄する
ようになっている。なお、この洗浄水は、図示しないス
プレーパイプの洗浄水吐出口の水藻により目詰まりを防
止するために防菌剤が混入されている。また、クロスオ
ーバーラック34に設けられたガイド板38及びローラ
36の洗浄は、例えば自動現像機10の一日の稼働の終
了時に行われる。
【0052】次に本実施例の作用を説明する。自動現像
機10内に挿入されたフィルムFは現像槽14内に送り
込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。現像処
理されたフィルムFは定着槽16内に送り込まれ、定着
液中を搬送されて定着処理される。定着処理されたフィ
ルムFは水洗槽18内に送り込まれ、水洗水中を搬送さ
れて水洗処理される。
【0053】水洗処理されたフィルムFはスクイズ部4
0へ送り出される。このときのフィルムFの状態は、表
面に大量の水分が付着しており、かつベース上に形成さ
れた乳剤層も多くの水分を含んだ状態とされている。ス
クイズ部40において、フィルムFは挟持搬送ローラ対
42によって挟持搬送されて表面に付着した水滴がスク
イズされ、乾燥部20内へ送り込まれる。
【0054】乾燥部20内に送り込まれたフィルムF
は、ニップローラ58とヒートローラ50とに挟持さ
れ、フィルムFの表面に残った水分が絞り取られ、ヒー
トローラ50から伝導される熱と温風吹出しパイプ6
1、63の開口部61B、63Bから送風される温風と
によって加熱される。
【0055】ヒートローラ50によって加熱されたフィ
ルムFは、水分を蒸発させながら第2乾燥部92内へ搬
送される。
【0056】第2乾燥部92内では、フィルムFは乾燥
風吹出しパイプ本体35の突出部35Aの開口から送風
される乾燥風を受ける。これにより、フィルムFの表面
に残っている水分及び乳剤層に含まれている水分が蒸発
する。
【0057】その後、水分が全て蒸発したフィルムFは
乾燥部20から排出され受け箱49内に収容される。
【0058】なお、ニップローラ58とヒートローラ5
0とによって絞り取られた水分220は、ニップローラ
58とヒートローラ50との溝部分218に一旦溜まる
が、温風吹出しパイプ61、63の開口部61B、63
Bから送風された温風を受けるため、溝部分218の一
端へ押し流される。所定時間(数秒)経過すると、溝部
分218の全ての水分220がニップローラ58及びヒ
ートローラ50の端部から下方へ落下し、水滴受け67
へ回収される。
【0059】本実施例では、ニップローラ58及びヒー
トローラ50の表面が、撥水性に優れるテフロンとされ
ているため、ニップローラ58及びヒートローラ50の
表面に付着した水分及び溝部分218の水分220は、
風を受けることによって容易に移動して一滴残らず除去
される。したがって、絞り取った水分中に汚染物質(例
えば、水溶性ポリマー、増感色素、カルシウム等)が溶
けていたとしても、ニップローラ58及びヒートローラ
50の表面にはこのような水分が一切残らないため、汚
染物質がニップローラ58及びヒートローラ50の表面
に析出することもない。
【0060】このように、本実施例では、従来のヒート
ローラとプレスローラとで挟持搬送する乾燥装置で問題
となったフィルムF表面への析出物による汚染がないた
め、フィルムFを常に高品質で搬送し、乾燥させること
ができる。
【0061】なお、温風吹出しパイプ61、63の開口
部61B、63Bからは常に送風していてもよく、フィ
ルムFの通過終了を挿入センサ80で検出し、所定時間
後から一定の時間のみ送風してもよい。
【0062】なお、前記実施例では、ニップローラ58
とヒートローラ50とを1個づつの1組を設ける構成と
したが、ニップローラ58及びヒートローラ50は必要
に応じて2組以上設けることもできる。
【0063】また、ヒートローラ50の少なくとも1対
によってフィルムFを挟持搬送しながら乾燥する構成と
してもよい。
【0064】また、第1乾燥部86の下方向に第2乾燥
部を設けた実施例を示したが、第2乾燥部を除いた構成
の乾燥部20であってもよい。
【0065】以下にニップローラ58とヒートローラ5
0とをそれぞれ2個設けた例を示す。
【0066】図5に示すように、この実施例では、フィ
ルムFの搬送方向に沿って2対のニップローラ58及び
ヒートローラ50が配設されており、一方のニップロー
ラ58及びヒートローラ50は、他方のニップローラ5
8及びヒートローラ50とは、ニップローラ58とヒー
トローラ50との位置が逆にされている。
【0067】下方のニップローラ58及びヒートローラ
50の上方には、フィルムFの搬送路側が開口した箱状
の外装ケース310が配設されており、この外装ケース
310には、図示しないダクトを介してチャンバー46
及び乾燥ファン45が連結されている。
【0068】外装ケース310の内部には、フィルムF
の搬送路側が開口した断面コ字状のガイド板312が上
側にヒートローラ50及びニップローラ58を囲むよう
に配設されている。さらに、外装ケース310の内部に
は、ガイド板312の下方にそれぞれガイド板314が
配設されている。これらのガイド板314は、断面が略
三角形状を呈しており、フィルムFの搬送路側の下方頂
部に開口部314Aを有している。ここで、外装ケース
310とガイド板312、314はヒートローラ50の
軸方向両端部付近で一体に形成されており、外装ケース
310、ガイド板312、314で囲まれる空間のフィ
ルムFの搬送方向の断面の面積は、チャンバー46と連
結する図示しないダクト部分からヒートローラ50の軸
方向の反対側に向けて徐々に小さくされ、ノズル31
6、318、320からフィルムFの搬送路方向に向け
て吹き出す温風速度がヒートローラ50の軸方向に略均
等になるようにされている。
【0069】外装ケース310の上板310Aと、ガイ
ド板312の上部312Aとで第1のノズル316が形
成されており、上板310Aの先端が下方へ傾斜するこ
とにより、外装ケース310内に供給された温風が、矢
印Dに示すように、上側のヒートローラ50とニップロ
ーラ58とで形成される溝部分218へ向けて送風され
るようになっている。さらに、外装ケース310の上板
310Aと、ガイド板312の上部312Aとの間に
は、前述した整流板65と同様なヒートローラ50の軸
方向に対して傾斜させた整流板(図示せず)が設けら
れ、温風をヒートローラ50及びニップローラ58の一
方側から他方側へ向かって送風させるようになってい
る。
【0070】また、ガイド板312の下部312Bとガ
イド板314のガイド板312側の頂部との間で第2の
ノズル318が形成されており、外装ケース310内に
供給された温風が、矢印Eに示すように、フィルムFの
搬送路へ向けて送風される。
【0071】さらに、ガイド板314の下部314Aと
外装ケース310の下板310Bとの間で第3のノズル
320が形成されている。ガイド板314の下部314
Aの先端が下方へ傾斜することにより、外装ケース31
0内に供給された温風は、矢印Fに示すように、外装ケ
ース310の下方に設けられたヒートローラ50とニッ
プローラ58とで形成される溝部分218へ向けて送風
される。さらに、第3のノズル320内には、ヒートロ
ーラ50の軸方向に対して傾斜させた整流板(図示せ
ず)が設けられており、温風をヒートローラ50及びニ
ップローラ58の一方側から他方側へ向かって送風させ
るようになっている。
【0072】なお、ガイド板312及びガイド板314
には、それぞれ排気口322が接続されており、外装ケ
ース310内部の湿潤した空気が外装ケース310のフ
ィルムFの搬送路とは反対側へ排出される。また、ここ
で送風される風を温風としたが、常温風又は冷風であっ
てもよい。
【0073】本実施例においても、前述した実施例と同
様に、ニップローラ58とヒートローラ50とによって
絞り取られて溝部分218に一時溜まった水分220
は、送風された温風を受けるため、溝部分218の一端
へ吹き寄せられ溝部分218へ溜まることはなく、汚染
物質がニップローラ58及びヒートローラ50の表面に
析出することがないので、ニップローラ58及びヒート
ローラ50によって挟持搬送するフィルムFを汚すこと
がない。
【0074】また、図7(B)、(C)、(D)に示す
ように、ヒートローラ50とニップローラ58とのロー
ラ対によるフィルムFの挟持搬送方向が下方から上方、
横方向又は斜め方向の場合もあるが、いずれの場合も図
7(A)の場合と同様に、ヒートローラ50及びニップ
ローラ58のうち少なくとも一方の下方側にたれ下がっ
て溜まった水分221は、ヒートローラ50及びニップ
ローラ58が回転しているときは、ヒートローラ50か
らの熱により次第に濃度が高まり、ついにはヒートロー
ラ50又はニップローラ58の回転方向に移動して溝部
分218の水分220と一緒になり、本発明の実施例と
同様の方法により溝部分218の一端へ吹き寄せられて
水分220がヒートローラ50及びニップローラ58か
ら取り除かれる。
【0075】なお、自動現像機10を停止するときは、
ヒートローラ50又はニップローラ58の下方に図7
(B)、(C)、(D)の如く水分221が溜まった状
態で停止することがないよう、つまり、前述のように水
分221が水分220に合流するようにフィルムFの処
理終了後も所定時間ヒートローラ50及びニップローラ
58を回転作動させる。
【0076】なお、前記各実施例では、フィルムFの搬
送方向両側からニップローラ58及びヒートローラ50
へ温風を送風したが、本発明はこれに限らず、図6に示
すように、ニップローラ58及びヒートローラ50の一
端部外側に空気を噴出するノズル324を設け、溝部分
218の長手方向に沿って空気を噴出させて、ニップロ
ーラ58及びヒートローラ50の他端部に水分を吹き寄
せるようにしてもよい。また、ニップローラ58及びヒ
ートローラ50に対する空気の噴出方向は、前述したよ
うに溝部分218の長手方向に沿った方向以外でもよ
く、少なくとも、ニップローラ58及びヒートローラ5
0へ向けて空気を噴出し、表面に付着した水分が除去さ
れればよく、この要件を満たすものであれば送風手段の
構成は前述した実施例に限らない。
【0077】また、前記各実施例では、乾燥部20のニ
ップローラ58及びヒートローラ50に付着した水分を
除去する例を示したが、本発明は感光材料の表面に付着
した水分を絞り取る挟持ローラ対を有する部分であれば
乾燥部以外の部位にも適用してもよいものであり、例え
ば、スクイズ部40に適用してもよい。この場合、挟持
搬送ローラ対42に向けて空気を送風して、表面に付着
した水分を除去することにより挟持搬送ローラ対42の
表面に汚染物質を析出させることがない。
【0078】なお、本発明はグラフィックアーツ用、X
−レイ用等の感光材料を処理する自動現像機に関する前
記各実施例に限らず、一般ネガ用、一般リバーサル用、
一般ポジ用、直接ポジ用等の他の感光材料を処理する自
動現像機に適用してもよいのは勿論である。
【0079】また、前記各実施例では、本発明を自動現
像機に適用した例を示したが、本発明の感光材料処理装
置は単体で用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の感
光材料処理装置は、挟持ローラ対に向かって送風し、挟
持ローラ対に付着した水分を除去する送風手段を設けた
ので、水分に溶けている汚染物質が挟持ローラ対に析出
することがなくなり、挟持ローラ対を常にクリーンな状
態に保ち、感光材料を汚すことなく乾燥することができ
るという優れた効果を有する。
【0081】また、請求項2記載の感光材料処理装置
は、請求項1記載の感光材料処理装置において、挟持ロ
ーラ対の少なくとも一方に加熱手段が設けられているた
め、感光材料の表面に付着した水分を絞り取り、かつ感
光材料を加熱して迅速にしかも確実に感光材料を乾燥す
ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料処理装置が適用された自動現
像機の第1乾燥部の要部を示す正面断面図である。
【図2】本発明の感光材料処理装置が適用された自動現
像機の概略構成を示す正面断面図である。
【図3】本発明の感光材料処理装置が適用された自動現
像機のヒートローラの内部構造を示す軸線に沿った断面
図である。
【図4】本発明の感光材料処理装置が適用された第1乾
燥部の一部を断面にした平面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る第1乾燥部の要部を
示す正面断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例に係る第1乾燥部の
要部を示す斜視図である。
【図7】(A)乃至(D)は、フィルムの搬送方向が異
なった従来のヒートローラ部分の断面図である。
【符号の説明】
F フィルム(感光材料) 10 自動現像機(感光材料処理装置) 20 乾燥部 45 乾燥ファン(送風手段) 46 チャンバー(送風手段) 50 ヒートローラ(挟持ローラ対) 56 加熱用ハロゲンランプ(加熱手段) 58 ニップローラ(挟持ローラ対) 61 温風吹出しパイプ(送風手段) 63 温風吹出しパイプ(送風手段)
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このため、作業が終了して機械が停止され
た場合や、フィルムFがヒートローラ210とプレスロ
ーラ212の間を通過した後、つぎのフィルムFが通過
するまでに時間がある場合などに、この溝部分218
溜まった水分220がヒートローラ210の熱によって
蒸発し、水分中に溶けていた水溶性ポリマー、増感色
素、カルシウム等が汚れとなってヒートローラ210及
びプレスローラ212の表面に析出する。このため、処
理を再開して次に処理するフィルムFがヒートローラ2
10及びプレスローラ212に接すると、ヒートローラ
210及びプレスローラ212の表面に析出した水溶性
ポリマー、増感色素、カルシウム等の汚染物質がフィル
ムFに転写して仕上がり品質を著しく低下させる場合が
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】支持キャップ100の切欠部104とロー
ラ本体106の切欠部108との間には、軸受、例えば
ころがり軸受110が配置され、支持キャップ100と
ローラ本体106とが互いに相対回転可能とされてい
る。このころがり軸受110は各々の切欠部104、1
08によって形成された段差によって位置がずれないよ
うになっている。また、ころがり軸受110とローラ本
体106の切欠部108との間には、遮熱材112が配
置され、ローラ本体106の熱のころがり軸受110へ
の伝達が防止されている。なお、遮熱材112には、例
えば、フェノール樹脂、テフロン(商品名)等を用いる
ことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ローラ本体106の軸方向の一端には、ギ
ヤ114がローラ本体106と同軸的に配設されてい
る。ギヤ114には貫通孔116が形成され、支持キャ
ップ100の軸方向の中間部が遊嵌されている。また、
ギヤ114には、ローラ本体106へ向けて同軸的に突
起118が形成されいる。ギヤ114とローラ本体1
06とは、突起118が切欠部108へ圧入されて連結
されている。ギヤ114には、図示しない駆動手段が連
結されおり、駆動手段の駆動力がギヤ114を介してロ
ーラ本体106へ伝達されて、ローラ本体106が回転
される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】なお、ニップローラ58及びヒートローラ
50の長手方向一端部下方には、水滴受け67が配設さ
れており、端部から落下した水滴を回収できるようにな
っている。また、温風の代わりに常温の風を開口部61
B、63Bから吐出してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】図2に示すように第1乾燥部86内の第2
乾燥部92側には温度検出センサ53が設けられてい
る。この温度検出センサ53は図示しない制御装置に連
結されており、制御装置はこの温度検出結果と自動現像
機10が設置されている雰囲気の温度、湿度、乾燥負荷
(例えば、単位時間当たりのフィルムFの処理量)及び
予め設定された設定条件に基づいてヒートローラ50及
び温風の温度制御を行う。本実施例のヒートローラ50
の表面温度は50°C〜150°Cの範囲で可変とさ
れ、通常は、60°C〜100°Cの範囲で可変とされ
る。また、本実施例では、突出部47A先端における温
風吐出風速が2〜20m/sec の範囲内で可変とされ、温
風温度が環境温度(約10°C〜30°C)〜150°
Cの範囲内で可変とされる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料を挟
    持搬送して前記感光材料の表面に付着した水分を絞り取
    る挟持ローラ対を備えた感光材料処理装置であって、 前記挟持ローラ対に向かって前記挟持ローラ対の軸方向
    に対して鋭角をなす方向に送風し、前記挟持ローラ対に
    付着した水分を吹き寄せる送風手段を設けたことを特徴
    とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記挟持ローラ対の少なくとも一方のロ
    ーラは、ヒートローラであることを特徴とする請求項1
    記載の感光材料処理装置。
JP18137792A 1992-07-08 1992-07-08 感光材料処理装置 Pending JPH0627630A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3381704A1 (en) * 2017-03-29 2018-10-03 SCREEN Holdings Co., Ltd. Heat roller and printing apparatus including the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3381704A1 (en) * 2017-03-29 2018-10-03 SCREEN Holdings Co., Ltd. Heat roller and printing apparatus including the same
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