JPH0695325A - 感光材料処理装置用スクイズ方法及び装置 - Google Patents

感光材料処理装置用スクイズ方法及び装置

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JPH0695325A
JPH0695325A JP24067692A JP24067692A JPH0695325A JP H0695325 A JPH0695325 A JP H0695325A JP 24067692 A JP24067692 A JP 24067692A JP 24067692 A JP24067692 A JP 24067692A JP H0695325 A JPH0695325 A JP H0695325A
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JP
Japan
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roller pair
nipping
photosensitive material
liquid
squeeze
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Application number
JP24067692A
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English (en)
Inventor
Eiichi Isozaki
栄一 磯崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理液による処理後に絞り取った液を確実に
排除し、スクイズむら及び乾燥むらを防止して、仕上が
り精度の高い乾燥処理を行う感光材料処理装置用スクイ
ズ方法及び装置を得る。 【構成】 スクイズローラ対68の上流側近傍には、ワ
イヤー100が軸線方向に沿って張架されている。ニッ
プ部102とワイヤー100との間隔の軸線方向中央部
と両端部との差は0.5mm 〜1mm程度とされている。ま
た、このワイヤー100とニップ部102との間隔が、
軸線方向中央部が最も広くあけられ(3mm)、両端部近
傍が最も狭くなっており(2mm)、山型に屈曲されてい
る。ニップ部102で残留する液がワイヤー100に触
れると、毛管現象が誘発され、液はワイヤー100に案
内されて移動される。毛管現象の性質により、液はスク
イズローラ対68の軸線方向中央部から両端部にかけて
移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光材料を処理液で処理
した後、水洗及び乾燥する感光材料処理装置用スクイズ
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックアーツ用感光材料、
スキャナー用感光材料、X線フィルム用感光材料のよう
な感光材料に対する迅速処理の必要性が高くなってきて
おり、これらの感光材料は自動現像機によって自動的に
現像液、定着液、水洗水等の処理液で処理した後、乾燥
を行なうようにしている。
【0003】ところで、この自動現像機では、水洗後の
感光材料の乾燥効率を向上させるため、挟持ローラ対を
備えたスクイズ装置によって感光材料表裏面の付着水を
絞り取った後、この感光材料を乾燥部に送り込んで乾燥
するようになっている。
【0004】スクイズ装置の挟持ローラ対は、外周がシ
リコンゴム等の弾性体で形成されており、所定のニップ
力を備えている。このニップ力によって感光材料に付着
した水を絞り取る構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
クイズ処理を長時間継続すると、絞り取った水が挟持ロ
ーラ対のニップ部分に滞留し、この滞留量が多くなると
一部がローラ軸端からニップ部の下流側に回り込み、ス
クイズ処理が終了した後の感光材料に付着することがあ
る。このため、感光材料は幅方向の端部の含水量が多
く、中央が少ないといったスクイズむらが発生し、その
後の乾燥処理で乾燥むらを生じさせる原因となってい
る。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、水洗水等の処
理液による処理後に挟持ローラ対によって絞り取った液
を挟持ローラ対のニップ部分から確実に排除し、スクイ
ズむら及び乾燥むらを防止して、仕上がり精度の高い乾
燥処理を行うことができる感光材料処理装置用スクイズ
方法及び装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液によって処理された感光材料を挟持ローラ対
によって挟持搬送することにより、前記感光材料に付着
する液を絞り取る感光材料処理装置用スクイズ方法であ
って、前記挟持ローラ対のニップ部に絞り取られて残留
する液を前記ニップ部と前記ニップ部に対向に間隔をも
って配置された案内手段との間に生ずる前記残留する液
の表面張力現象によって排出することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、処理液によって
処理された感光材料を挟持搬送することにより前記感光
材料に付着する液を絞り取る挟持ローラ対と、前記挟持
ローラ対のニップ部と間隔をもって配設され前記挟持ロ
ーラ対のニップ部に絞り取られて残留する液を前記ニッ
プ部から除去する案内手段と、を有している。
【0009】請求項3に記載の発明は、処理液によって
処理された感光材料を挟持搬送することにより前記感光
材料に付着する液を絞り取る挟持ローラ対と、前記挟持
ローラ対のニップ部との間隔が前記挟持ローラ対の少な
くとも一方の軸端部よりも前記挟持ローラ対の軸線方向
中央部の方が広くなるように配設され前記挟持ローラの
ニップ部に絞り取られて残留する液を前記挟持ローラ対
の軸端部方向へ導いた後前記挟持ローラ対から離間する
方向へ案内する案内手段と、を有している。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、挟持ローラ対
によって感光材料から絞り取られて挟持ローラ対の表面
に付着した液は挟持ローラ対の回転に従ってニップ部に
集まるようになる。このようにして、ニップ部に集まっ
て残留する液をニップ部とニップ部に対向して間隔を持
って配設された案内手段との間に生ずるこの残留する液
の表面張力現象によってニップ部から排出することによ
り、液がローラ表面や軸端を通って、ニップ部の下流側
に回り込むことがなくなる。従って、スクイズむらが生
じることがなく、次工程の乾燥処理時にも乾燥むらを発
生させることがない。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、案内手段
を挟持ローラ対のニップ部に対して所定間隔を持って軸
線方向に沿って配設する。挟持ローラ対によって感光材
料から絞り取られて挟持ローラ対の表面に付着した液
は、挟持ローラ対の回転に従ってニップ部に集まるよう
になる。このように、ニップ部で絞り取られ残留する液
が所定量を超え案内手段に触れると、液はこの案内手段
とニップ部との隙間に沿って軸端方向へ案内され、例え
ば案内手段の端末に配置した受け皿等に排出させること
ができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、挟持ロー
ラ対のニップ部と案内手段との間隔を挟持ローラ対の少
なくとも一方の軸端部よりも軸線方向中央部の方を広く
している。
【0013】ここで、ニップ部と案内手段の間隔の広い
方から狭い方に向かって液が移動するため、この間隔差
によって、液は確実に挟持ローラ対の中央から軸端部へ
案内され、さらに、挟持ローラ対から離れる方向へ排除
されるので、ニップ部との間隔を一定間隔或いはランダ
ムな間隔で案内手段を配設するのに比べて、液をより確
実に挟持ローラ対のニップ部から排除することができ
る。これにより、、液がニップ部の下流側に回り込むこ
とが無くなるので、スクイズむらが生じることがなく、
乾燥むらを発生させることがない。
【0014】
【実施例】図2には本発明が適用された自動現像機10
が示されている。自動現像機10は、機枠12内に処理
部14及び第1乾燥部16及び第2乾燥部20が設けら
れている。処理部14は感光材料(以下フィルム18と
いう。本実施例では、フィルム18は高分子樹脂ベース
と乳剤層とバック層とを有している)の搬送方向に沿っ
て隔壁22によって区画された処理槽である現像槽2
4、定着槽26及び水洗槽28を備えている。
【0015】自動現像機10のフィルム18の挿入口3
0の近傍には、自動現像機10内にフィルム18を引き
込む挿入ラック32が配置されている。また、挿入口3
0の近傍には、挿入されるフィルム18を検出する挿入
検出センサ34が設けられている。自動現像機10の挿
入口30の部分には、フィルム18を手差しにより挿入
する挿入台又はフィルム18を搬送手段によって自動的
に挿入するオートフィーダ等が取付可能である。
【0016】現像槽24内には現像液が貯留されてい
る。現像槽24内には図示しないモータにより駆動され
てフィルム18を搬送する搬送ローラ36を有する搬送
ラック38が現像液に浸漬された状態で配設されてい
る。定着槽26内には定着液が貯留されている。この定
着液は実質的に硬膜剤を含有しない定着液であってもよ
い。定着槽26内には図示しないモータにより駆動され
てフィルム18を搬送する搬送ローラ40を有する搬送
ラック42が定着液に浸漬された状態で配設されてい
る。
【0017】水洗槽28内には水洗水が貯留されてい
る。また水洗槽28内には図示しないモータにより駆動
されてフィルム18を搬送する搬送ローラ90を有する
搬送ラック46が水洗水に浸漬された状態で配設されて
いる。
【0018】また、現像槽24と定着槽26の間及び定
着槽26と水洗槽28の間には、それらの上部にクロス
オーバーラック48が配設されている。このクロスオー
バーラック48は、フィルム18の搬送方向上流側の槽
から下流側の槽へフィルム18を搬送するための挟持搬
送ローラ対50及びフィルム18を案内するガイド52
を備えている。
【0019】なお、隔壁22の上方には、各々リンス槽
54が設けられている。リンス槽54内には洗浄水が貯
留されており、前記挟持搬送ローラ対50の下側のロー
ラは、このリンス槽54内の洗浄水に浸漬されている。
また、リンス槽54内でオーバフローした洗浄水はオー
バフロー槽等へ排出されるように構成されている。
【0020】また、現像槽24、定着槽26内の各処理
液の液面付近の高さ位置には、各処理槽の開口部を覆う
ように浮蓋56が配置されている。浮蓋56にはフィル
ム18の搬送路に沿って開口56Aが設けられている。
開口56Aはフィルム18を案内するガイドの役目を有
しており、フィルム18はこの開口56A内を通過す
る。
【0021】図1に示すように、搬送ラック46には、
フィルム18の搬送方向下流に水洗水の液面から離間し
てスクイズローラ対58(第1ローラ58A、第2ロー
ラ58B)が回転可能に支持されている。なお、スクイ
ズローラ対58は図示しないモータにより駆動されるよ
うになっている。
【0022】このスクイズローラ対58と水洗水の液面
との間にはフィルム18の両面へ洗浄水を吹き付けるノ
ズル60が配設されている。この洗浄水は、蒸発した後
に析出物を残さないように、予めカルシウム等の水溶性
不純物が除去されている。なお、この洗浄水としては、
蒸留水がもっとも好ましい。
【0023】また、搬送ラック46には、第2ローラ5
8Bの下方にアイドルローラ62が回転可能に支持され
ている。このアイドルローラ62は、下側の一部が水洗
水に接し、上部が第2ローラ58Bに接して回転される
ようになっている。したがって、第2ローラ58Bが回
転されると、アイドルローラ62の外周を介して水洗水
が第2ローラ58Bの外周へ付与される。アイドルロー
ラ62には、東洋ポリマー株式会社製のポリウレタンミ
クロポーラススポンジであるルビセル(商品名)が用い
られている。
【0024】水洗槽28のフイルム搬送方向下流側に
は、ラック64が配設されている。ラック64には、吸
水ローラ対66が設けられており、この吸水ローラ対6
6の斜め上方にはスクイズローラ対68が設けられてい
る。
【0025】この吸水ローラ対66の外周には、連続気
孔多孔質体の吸水部材70が設けれており、フィルム1
8の表面に付着した水分を吸収できるようになってい
る。また、スクイズローラ対68は表面が発水性のある
部材(例えば、シリコンゴム)が使われ、このため、こ
のスクイズローラ対68によってフィルム18を挟持搬
送することによって、フィルム18に付着している液が
絞り取られる構成である。
【0026】図3に示される如く、スクイズローラ対6
8の上流側近傍には、案内手段としてのワイヤー100
が軸線方向に沿って張架されている。このワイヤー10
0は、スクイズローラ対68によるフィルム18のニッ
プ部102に対して所定の間隔を持って配設されてい
る。
【0027】図4(A)及び(B)に示される如く、ワ
イヤー100とスクイズローラ対68との間隔は、スク
イズローラ対68のニップ部102を基準として定めら
れている。すなわち、ワイヤー100は、図4(A)に
示されるように軸線方向中央部(スクイズローラ対68
の軸線方向中央部に対応する)がニップ部102から最
もはばれ、スクイズローラ対68の両端にいくに従い徐
々に狭くなり図4(B)に示されるように両端部がニッ
プ部に最も近くなっている。なお、ワイヤー100とニ
ップ部102との間隔は、スクイズローラ対68を通過
するフィルム18の搬送経路、ローラ68A、68Bの
径、ローラ68、68Bの軸芯を結ぶ線の傾き等により
変わってくる。本実施例では、ニップ部102とワイヤ
ー100との間隔の軸線方向中央部と両端部との差は0.
5mm 〜1mm程度とされているが、これに限定されるもの
ではなく、適切な差とすることができる。
【0028】このような間隔でワイヤー100をスクイ
ズローラ対68に対して配設すると、スクイズローラ対
68で絞り取られ、ニップ部102付近に残留する液が
所定量を超えるとワイヤー100に触れることになる。
【0029】このとき、ワイヤー100とスクイズロー
ラ対68との間隔が軸線方向中央部から両端部にかけて
変位しているため、表面張力現象の性質により、液はス
クイズローラ対68の軸線方向中央部から両端部にかけ
て、つまりニップ部102とワイヤー100との間隔の
広い所から狭い所へ向けて移動されるようになってい
る。
【0030】ワイヤー100の軸線方向両端部はフィル
ム18の搬送路外に位置しており、このワイヤー100
の両端部を伝わった液は、水洗槽28へ戻される。な
お、受け皿等を配設し、定期的に機外へ排出する構成と
してもよい。
【0031】前述した如く、スクイズローラ対68の表
面は発水性とされているため、ワイヤー100が存在し
ない状態では、絞り取られた液は不安定な動きをしてニ
ップ部102を流動したり、流動量が多くなるとスクイ
ズローラ対68上を動くこともあり、さらにスクイズロ
ーラ対68の下方に移動して落下することもあるが、本
実施例のワイヤー100を配設することにより、この不
安定な流動を抑え、所望の方向へ液を移動させる役目を
有する。
【0032】スクイズローラ対68の下流側の第1乾燥
部16には、第1加熱ローラ対72及び第2加熱ローラ
対74が配設されている。
【0033】第1加熱ローラ対72は、ヒートローラ7
6とニップローラ78とで構成されている。なお、本実
施例では、ヒートローラ76の外径はφ40mmとされ、
ニップローラ78の外径もφ40mmとされている。
【0034】第2加熱ローラ対74は、ヒートローラ8
0とニップローラ82とで構成されている。なお、ヒー
トローラ80は、外径がφ30mmとされており、前記第
1加熱ローラ対72のニップローラ78に接したフィル
ム面に接触するように配設されている。
【0035】ヒートローラ76、80には、それぞれ表
面温度検出センサ84、86が接触して設けられ、図示
しない制御装置によりヒートローラ76、80に組み込
まれた加熱用ハロゲンランプ73の輻射熱量が制御され
る。
【0036】また、ラック64には、第1吸水ローラ対
66から第2加熱ローラ対74までの各ローラ対の間に
フィルム18を案内するガイド88が設けられている。
【0037】図2に示すように、第2乾燥部20には、
フィルム18を搬送する複数の搬送ローラ90が鉛直方
向に沿って千鳥状に配列されている。搬送ローラ90は
図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、内部
に送り込まれたフィルム18を鉛直方向(矢印A方向)
へ搬送する。これら搬送ローラ90の両側には、フィル
ム18及び搬送ローラ90へ乾燥風を噴出する複数の乾
燥風吹出しパイプ92がフィルム18の搬送路を挟んで
配置されている。乾燥風吹出しパイプ92にはフィルム
18の搬送路に向かって吹出部92Aが形成されてい
る。
【0038】この乾燥風吹出しパイプ92へは、ファン
94及びチャンバー96を通過して送り込まれる乾燥風
が供給され、吹出部92Aからフィルム18に向けて乾
燥風が吐出される構成である。
【0039】搬送ローラ90の下流側には複数の搬送ロ
ーラ98及びガイド98Aが配設されている。搬送ロー
ラ98及びガイド98Aはフィルム18の搬送方向を斜
め上方に変更して第2乾燥部20外へ送り出す。第2乾
燥部20の側方には、自動現像機10の外壁から突出し
て受け箱49が取付けられており、第2乾燥部20から
排出されたフィルム18が収容される。
【0040】以下に本実施例の作用を説明する。自動現
像機10内に挿入されたフィルム18は現像槽24内に
送り込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。現
像処理されたフィルム18は定着槽26内に送り込ま
れ、定着液中を搬送されて定着処理される。定着処理さ
れたフィルム18は水洗槽28内に送り込まれ、水洗水
中を搬送されて水洗処理される。
【0041】水洗処理され、液面から上方に搬送された
フィルム18は、ノズル60から噴出された洗浄水によ
って表面が洗浄され、析出物を微量に溶かし込んでいる
水洗槽28の水洗水が洗い流される。洗浄水によって表
面が洗浄されたフィルム18は、スクイズローラ対58
によって挟持搬送され、表面の付着水及び乳剤層中の水
分がスクイズされ、吸水ローラ対66へ搬送される。
【0042】吸水ローラ対66によって吸水され、さら
に、スクイズローラ対68によって、僅かに残った液が
絞り取られる。
【0043】その後、フィルム18は、第1加熱ローラ
対72及び第2加熱ローラ対74によって挟持搬送さ
れ、ヒートローラ76、80によって加熱され第2乾燥
部20へ搬送される。
【0044】第2乾燥部20に送り込まれたフィルム1
8は、乾燥風吹出しパイプ92から噴出された高温の乾
燥風を受けてフィルム18の乳剤層に含まれている水分
が蒸発し、フィルム18は乳剤層が一様に同じ光沢をも
つ乾燥むらのない状態で第2乾燥部20から排出され
る。第2乾燥部20から排出されたフィルム18は、受
け箱49内に収容される。
【0045】ところで、スクイズローラ対68によって
絞り取った液の一部は、ニップ部102に残留してお
り、スクイズローラ対68の表面が発水性であるため、
従来はこの残留した液が不安定な動きで流動し、スクイ
ズローラ対68の端部からスクイズローラ対68の下流
側に回り込んで、スクイズ処理後のフィルム18に再度
付着することがあった。しかし、本実施例では、スクイ
ズローラ対68の上流側近傍にワイヤー100を所定間
隔で張架し、このワイヤー100とスクイズローラ対6
8との間で表面張力を誘発させるようにした。
【0046】また、ワイヤー100は、軸線方向中央部
が最も高位かつ最も広く、軸線方向両端部が最も低位か
つ最も狭く配設されているため、ニップ部102に残留
する液はスクイズローラ対68の軸線方向中央部から両
端部に向けて整流されて移動する。その後、水洗槽28
へ戻すか、或いは受け皿等で受けて定期的に排出する。
【0047】すなわち、液の不安定な動きをワイヤー1
00によって制限し、所望の位置へ液を案内することが
できるので、この絞り取った後の残留液がスクイズロー
ラ対68の下流側へ移動することがなくなり、スクイズ
むらを防止することができる。さらに、スクイズむらを
防止することにより、後工程の乾燥処理時の乾燥むらを
なくすことができ、フィルム18を高品質な仕上がりと
することができる。
【0048】なお、本実施例では案内手段としてワイヤ
ー100を用いたが、図5に示される如く、両端をブラ
ケット104に固定したスレッド(糸)106を用い、
ニップ部102との間隔を得るために軸線方向中央部を
別のスレッド又はワイヤー等の吊り部材108で吊り上
げるようにしてもよい。
【0049】さらに、図6に示される如く、スクイズロ
ーラ対68と対向してプレート110を所定間隔が得ら
れるように配設してもよい。また、図7に示される如
く、プレートのニップ部102との対向面に凹部120
Aを形成し、ニップ部102との間に所定間隔の隙間を
設けるようにしてもよい。
【0050】ここで、ワイヤー100、ブレード110
等の案内手段をスクイズローラ対68を通るフィルムF
の搬送路の上方に設けたが、搬送路の下方に設けるよう
にしてもよい。
【0051】また、図8に示される如く、スクイズロー
ラ対68のニップ部102の近傍にワイヤー112を張
架し、支え兼排除部材114によりワイヤー112とニ
ップ部102との間隔をスクイズローラ対68の軸線方
向両端部よりも軸線方向両端部より内側の部分を狭くす
るようにしてもよい。
【0052】このような構造にするとニップ部102に
絞り取られて残留する液はニップ部102の両端部方向
から支え兼排除部材114により最もニップ部との間隔
が狭められている部分に移動し、支え兼排除部材114
を伝わってスクイズローラ対68から排除される。
【0053】また、図9に示される如く、案内手段であ
る排除板130を設けてもよい。このとき、ニップ部1
02と排除板130との間隔はスクイズローラ対68の
両端部よりも軸線方向の内方の方が狭くなっており、排
除板130にはフィルム18の搬送方向に沿ってニップ
部102に溜まった液を排除するため、親水性の案内板
132が設けられている。ここで、排除板130全体を
親水性材料としてもよい。
【0054】また、図10に示す如く、支え兼排除部材
122によって支えられた案内部材120をニップ部1
02近傍に複数個設けてもよい。
【0055】また、上記案内手段を用いた上でスクイズ
ローラ対68の中央から両端部にかけて風を吹き付ける
ようにすれば、液の移動をさらに円滑に行うことができ
る。なお、これらの案内手段の少なくともニップ部10
2に向いた部分は親水性を物質にするのが好ましい。
【0056】また、本実施例ではワイヤー100とニッ
プ部102との間隔をスクイズローラ対68の軸線方向
中央部を最も広くしたが、スクイズローラ68の一端部
で最も広くして、他端部で最も狭くなるような構造にし
てもよい。また、本実施例では、本発明をスクイズロー
ラ対68に適用した例をしめしたが、これに限定され
ず、第1加熱ローラ対72又は第2加熱ローラ対74等
の他のローラ対に適用することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置用スクイズ方法及び装置は、処理液による処理
後に絞り取った液を確実に排除し、スクイズむら及び乾
燥むらを防止して、仕上がり精度の高い乾燥処理を行う
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像機のスクイズ処理部の
拡大図である。
【図2】本実施例に係る自動現像機の全体構成を示す概
略図である。
【図3】スクイズローラ対近傍の斜視図である。
【図4】(A)は図3のIVA−IVA線断面図、
(B)は図3のIVB−IVB線断面図である。
【図5】案内手段の変形例を示す斜視図である。
【図6】案内手段の変形例を示す斜視図である。
【図7】(A)は案内手段の変形例を示す斜視図、
(B)は図7(A)に適用した案内手段の平面図、
(C)は図7(A)のVIIC−VIIC線断面図であ
る。
【図8】(A)は案内手段の変形例を示す斜視図、
(B)は図8(A)のIIXB−IIXB線断面図であ
る。
【図9】(A)は案内手段の変形例を示す斜視図、
(B)は図9(A)のIX−IXB線断面図である。
【図10】(A)は案内手段の変形例を示す斜視図、
(B)は図10(A)のXB−XB線断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 14 処理部 18 フィルム(感光材料) 28 水洗槽 68 スクイズローラ対(挟持ローラ対) 100 ワイヤー(案内手段) 102 ニップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料を挟
    持ローラ対によって挟持搬送することにより、前記感光
    材料に付着する液を絞り取る感光材料処理装置用スクイ
    ズ方法であって、前記挟持ローラ対のニップ部に絞り取
    られて残留する液を前記ニップ部と前記ニップ部に対向
    に間隔をもって配置された案内手段との間に生ずる前記
    残留する液の表面張力現象によって排出することを特徴
    とする感光材料処理装置用スクイズ方法。
  2. 【請求項2】 処理液によって処理された感光材料を挟
    持搬送することにより前記感光材料に付着する液を絞り
    取る挟持ローラ対と、前記挟持ローラ対のニップ部と間
    隔をもって配設され前記挟持ローラ対のニップ部に絞り
    取られて残留する液を前記ニップ部から除去する案内手
    段と、を有する感光材料処理装置用スクイズ装置。
  3. 【請求項3】 処理液によって処理された感光材料を挟
    持搬送することにより前記感光材料に付着する液を絞り
    取る挟持ローラ対と、前記挟持ローラ対のニップ部との
    間隔が前記挟持ローラ対の少なくとも一方の軸端部より
    も前記挟持ローラ対の軸線方向中央部の方が広くなるよ
    うに配設され前記挟持ローラのニップ部に絞り取られて
    残留する液を前記挟持ローラ対の軸端部方向へ導いた後
    前記挟持ローラ対から離間する方向へ案内する案内手段
    と、を有する感光材料処理装置用スクイズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009282123A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Kyocera Mita Corp クリーニングブレード及びこれを備えた画像形成装置

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