JP3251693B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3251693B2 JP07244293A JP7244293A JP3251693B2 JP 3251693 B2 JP3251693 B2 JP 3251693B2 JP 07244293 A JP07244293 A JP 07244293A JP 7244293 A JP7244293 A JP 7244293A JP 3251693 B2 JP3251693 B2 JP 3251693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液による処理後の
感光材料を次の処理部へ送り込むための対向搬送ローラ
を有するクロスオーバラックを備えた感光材料処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられた感光材料は、現像
液、定着液、水洗水等の処理液によって順次現像処理、
定着処理、水洗処理等が行われ、この後、乾燥部へ送り
込まれて乾燥処理される。
【0003】また、各現像処理槽、定着処理槽、水洗処
理槽、乾燥部の間には、クロスオーバラックが、それぞ
れ配設されており、処理液による処理後の感光材料を次
の処理部へ送り込むようになっている。
【0004】即ち、図5に示される如く、クロスオーバ
ラック80の感光材料の搬送方向(図5の矢印F方向)
に沿った中央部には、感光材料を搬送するための対向搬
送ローラ82が、それぞれのローラが上下に並ぶように
設けられている。また、対向搬送ローラ82の搬送方向
上流側には、第1ガイド84が設けられており、対向搬
送ローラ82の搬送方向下流側には、第2ガイド86が
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この感
光材料処理装置のクロスオーバラック80では、対向搬
送ローラ82の表面に、感光材料の成分や、定着液の成
分が付着し、残った液の疲労や結晶化が起こり易く、画
質が低下するという不具合がある。
【0006】これを改善する構成として、対向搬送ロー
ラ82の下側ローラ82Aの下部に洗浄水が満たされた
洗浄槽88を設け、下側ローラ82Aの回転によって汲
み上げられる洗浄水で対向搬送ローラ82を洗浄するこ
とが知られているが、この場合にも、対向搬送ローラ8
2、特に上側ローラ82Bを充分に洗浄することができ
ず、対向搬送ローラ82の表面に、感光材料の成分や、
定着液の成分が付着し、結晶化が起こり、画質が低下す
るという不具合がある。また、洗浄槽88内の洗浄水の
汚れや水藻の発生によっても画質が低下する。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、対向搬送ロー
ラの洗浄力を強化し、ローラ表面の液の疲労化(汚れ)
や結晶化を防止することができ常に良好な画像を得るこ
とができる感光材料処理装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液による処理後の感光材料を前工程の処理部か
ら次工程の処理部へ送り込むための対向搬送ローラと、
前記感光材料を前記前工程の処理部から前記対向搬送ロ
ーラへ誘導する第1ガイドと、前記感光材料を前記対向
搬送ローラから前記次工程の処理部へ誘導する第2ガイ
ドと、を有するクロスオーバラックを備えた感光材料処
理装置であって、前記クロスオーバラックが、前記第1
ガイドと第2ガイドとを前記対向搬送ローラの上方で連
結する連結部で連結され、かつ前記連結部に前記対向搬
送ローラに向けて洗浄水を供給する洗浄水供給手段が配
置された一体型構造で構成されていると共に前記対向搬
送ローラの上方を前記連結部で覆うことを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記対向搬送ローラの下方に前
記対向搬送ローラから落ちる洗浄水を所定の処理部へ誘
導する洗浄水ガイド手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、クロスオーバ
ラックは、第1ガイドによって前工程の処理部から誘導
された感光材料を、対向搬送ローラによって挟持搬送
し、第2ガイドによって次工程の処理部へ送り込む。ま
た、本発明では、第1ガイドと第2ガイドとが対向搬送
ローラの上方を覆う連結部で連結された一体型構造とさ
れており、感光材料がクロスオーバラックを通過してい
ない場合には、連結部に設けられた洗浄水供給手段から
対向搬送ローラに向けて洗浄水が注水される。
【0011】従って、対向搬送ローラの上側ローラにも
洗浄水が充分に注水される。このため、対向搬送ローラ
の洗浄力が強化されローラ表面の汚れや結晶化を防止す
ることができる。また、対向搬送ローラの上方を連結部
で覆うため、クロスオーバラック全体を乾燥し難くする
ことができ、これによってもローラ表面の液の疲労化
(汚れ)や結晶化を防止することができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、対
向搬送ローラから落ちる洗浄水が、洗浄水ガイド手段に
よって、所定の処理部へ誘導される。従って、例えば、
クロスオーバラックが定着槽と水洗槽との間に配置され
ている場合には、洗浄水を洗浄水ガイド手段によって、
水洗槽へ誘導することができ、洗浄水が定着液に混入す
ることを防止できる。
【0013】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例であるフィルム20を
現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理したのち乾燥
処理するものである。
【0014】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理液処
理部11は、現像液を貯留する現像槽14、定着液を貯
留する定着槽16、水洗水を貯留する水洗槽18を備え
ており、機枠12に設けられた挿入口15近傍に、フィ
ルム20を機枠12内に引き入れる挿入ラック17、及
び挿入されるフィルム20を検出する挿入検出センサ8
0が配設されている。
【0015】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18内には、複数の搬送ローラ22、26、
30をそれぞれ有する搬送ラック24、28、32が、
現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。
また、現像槽14と定着槽16との間、定着槽16と水
洗槽18との間には、クロスオーバラック34が配設さ
れている。
【0016】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられ、搬送ローラ
22、26、30の回転駆動によって現像液、定着液、
水洗水に順次浸漬しながら搬送されて現像、定着、水洗
処理が行われる。
【0017】図2に示される如く、クロスオーバラック
34のフィルム20の搬送方向に沿った中央部には、フ
ィルム20を搬送するための対向搬送ローラ35が、そ
れぞれのローラ35A、35Bが上下に並ぶように設け
られている。また、クロスオーバラック34のフィルム
20の搬送方向下流側には、対向搬送ローラ36が、そ
れぞれのローラが水平方向(図2の左右方向)に並ぶよ
うに設けられており、この対向搬送ローラ36は図2の
右側に配置された大径ローラ37と、図2の左側に配置
された小径ローラ38と、で構成されている。
【0018】図3に示される如く、小径ローラ38の両
端部近傍には、拡径部38Aが形成されており、これら
の拡径部38Aの外周面が、大径ローラ37の外周面に
当接している。従って、フィルム20を搬送していない
時には、小径ローラ38の拡径部38Aの間の部位38
Bと大径ローラ37との間に隙間39が形成されるよう
になっている。
【0019】また、小径ローラ38の拡径部38Aは、
フィルム20の幅より外側に位置しており、フィルム2
0は、大径ローラ37と、小径ローラ38の拡径部38
Aの間の部位38Bと、の間でニップされるようになっ
ている。
【0020】なお、小径ローラ38の拡径部38Aの軸
径R1は10.2mm、拡径部38Aの間の部位38B
の軸径R2は10.0mm、とされ、段差が、フィルム
20の厚さより若干少ない値とされているが、対向搬送
ローラ36によるフィルム20の搬送に支障がない範囲
なら、段差がフィルム20の厚さを超えても良い。
【0021】図2に示される如く、クロスオーバラック
34には、一体型ガイド41が設けられている。この一
体型ガイド41は、対向搬送ローラ35の上側ローラ3
5Aのフィルム搬送方向上流側に位置して、フィルム2
0を対向搬送ローラ35へ誘導する第1ガイド41A
と、対向搬送ローラ35の上側ローラ35Aと対向搬送
ローラ36の小径ローラ38との間に位置して、フィル
ム20を対向搬送ローラ35から対向搬送ローラ36へ
誘導する第2ガイド41Bと、対向搬送ローラ35の上
側ローラ35Aの上部外周に沿って配置され、第1ガイ
ド41Aと第2ガイド41Bとを連結する連結部41
C、とが一体的に構成されており、連結部41Cの頂部
には、洗浄水供給手段としての洗浄水貯蔵槽43が形成
されている。
【0022】図4に示される如く、洗浄水貯蔵槽43
は、対向搬送ローラ35の上側ローラ35Aの上方に軸
線方向に沿って配置されており、洗浄水貯蔵槽43内に
は、図示を省略したポンプによって洗浄水45が汲み上
げられるようになっている。また、洗浄水貯蔵槽43の
底部43Aには、対向搬送ローラ35の軸線方向に所定
の間隔を開けて注水口43Bが穿設されており、これら
の注水口43Bから、対向搬送ローラ35の上側ローラ
35Aに注水される洗浄水45によって、対向搬送ロー
ラ35の全面が洗浄されるようになっている。
【0023】なお、洗浄水45の注水タイミングは、現
像槽14と定着槽16との間のクロスオーバラック34
では、例えば、一定量(本実施例では1m2 )以上のフ
ィルム20が処理された後、処理終了後に非処理状態が
一定時間(本実施例では15分)以上経過した後、或い
は次のフィルム処理開始と同時、に行なわれるようにな
っており、1回の洗浄水45の量は10ミリリットルと
されている。
【0024】また、定着槽16と水洗槽18との間のク
ロスオーバラック34では、例えばフィルム処理直後に
行なわれるようになっており、1回の洗浄水45の量は
25ミリリットルとされている。
【0025】図2に示される如く、対向搬送ローラ35
の下側ローラ35Bの下方には、洗浄水ガイド板51が
設けられている。この洗浄水ガイド板51は、定着槽1
6と水洗槽18との間に配置されるクロスオーバラック
34においては、フィルム20の搬送方向上流側(図2
の右側)に対して、フィルム20の搬送方向下流側(図
2の左側)が低くなっており、対向搬送ローラ35の下
側ローラ35Bから落ちた洗浄水45は、洗浄水ガイド
板51に沿って水洗槽18へ流れ、定着液への洗浄水4
5の混入を防ぐようになっている。
【0026】一方、現像槽14と定着槽16との間に配
置されるクロスオーバラック34においては、洗浄水ガ
イド板51は、フィルム20の搬送方向上流側(図2の
右側)に対して、フィルム20の搬送方向下流側(図2
の左側)が高くなっており(図2の想像線の状態)、対
向搬送ローラ35の下側ローラ35Bから落ちた洗浄水
45は、洗浄水ガイド板51に沿って現像槽14へ流
れ、定着液への洗浄水45の混入を防ぐようになってい
る。なお、この場合、洗浄水45が混入し、薄められた
現像液の濃度は、高濃度の現像液を補充して元に戻す。
【0027】図1に示される如く、水洗槽18と乾燥部
50との間には、フィルム20をスクイズしながら搬送
するスクイズローラ42とフィルム20を乾燥部50へ
向けて案内するガイドを備えたスクイズラック40が配
設されている。水洗槽18から送り出されたフィルム2
0は、スクイズローラ42によって表面の水分が絞り取
られながら乾燥部50へ案内される。
【0028】なお、水洗槽18に近いスクイズローラ4
2とガイドとの部分に、現像槽14、定着槽16との間
のクロスオーバラック34、定着槽16と水洗槽18と
のクロスオーバラック34と同様の構成のクロスオー
ックを適用することができる。
【0029】乾燥部50には、互いに平行に配設された
一対の側板54間に掛け渡され、フィルム20を搬送す
る搬送ローラ44とヒートローラ60とが千鳥状に配列
されてフィルム20の搬送路が形成されると共にヒータ
及び乾燥ファンを備えた乾燥風発生部45によって発生
された乾燥風を搬送ローラ44及びヒートローラ60の
近傍に向けて噴出する吹出パイプ47が配設されてい
る。吹出パイプ47は、各搬送ローラ44及びヒートロ
ーラ60間にそれぞれ独立して配設されており、これら
の長手方向一端部には、チャンバー49が設けられてい
る。
【0030】すなわち、ヒータ及び乾燥ファンによって
発生された乾燥風は、一旦チャンバー49にストックさ
れることにより均圧とされた後、各吹出パイプ47へと
案内され、吹出パイプ47の吹出口から噴出される構成
となっている。
【0031】乾燥部50内の搬送ローラ44とヒートロ
ーラ60との配列順は、乾燥部50の上方からまず2個
の搬送ローラ44が配列され、その後4個のヒートロー
ラ60が配列され、次いで10個の搬送ローラ44が配
列されている。フィルム20は、上記のように千鳥状に
配列された搬送ローラ44及びヒートローラ60に順次
表裏面が接触しながら、搬送力を受けて下方へ向けて搬
送されると共に吹出パイプ47から噴出される乾燥風に
よって加熱乾燥される。
【0032】乾燥部50の下部には、乾燥ターン部48
が配設されており、ヒートローラ60及び乾燥風によっ
て乾燥されたフィルム20が、この乾燥ターン部48で
斜め上方へ向けてターンされた後、受け箱52にストッ
クされる。
【0033】以下に本実施例の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置
10の挿入口15から、自動現像装置10内へ挿入され
て処理される。自動現像装置10では、挿入口15から
挿入されたフィルム20を挿入ラック17によって引き
入れて処理液処理部11の現像槽14へ送り込む。
【0034】現像槽14では、ラック24の搬送ローラ
22によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して
現像処理を行う。現像14での処理が終了したフィル
ム20は、クロスオーバラック34の一体型ガイド41
の第1ガイド41Aによって、対向搬送ローラ35へ誘
導され、対向搬送ローラ35で挟持搬送される。さら
に、フィルム20は、一体型ガイド41の第2ガイド4
1Bによって、対向搬送ローラ36へ誘導され、対向搬
送ローラ36で挟持搬送されて定着槽16へ送り込まれ
る。
【0035】また、本実施例では、第1ガイド41Aと
第2ガイド41Bとが対向搬送ローラ35の上側ローラ
35Aの上方を覆う連結部41Cで連結された一体型構
造とされており、フィルム20がクロスオーバラック3
4を通過していない場合には、連結部41Cに設けられ
た洗浄水貯蔵槽43の注水口43Bから、対向搬送ロー
ラ35の上側ローラ35Aの全面に洗浄水45が注水さ
れる。
【0036】例えば、一定量(本実施例では1m2 )以
上のフィルム20が処理された後、フィルム処理終了後
に非処理状態が一定時間(本実施例では15分)以上経
過した後、或いは次のフィルム処理開始と同時、に洗浄
水45の注水が行なわれる。
【0037】従って、対向搬送ローラ35の上側ローラ
35A、下側ローラ35Bの双方に洗浄水45が充分に
供給される。このため、対向搬送ローラ35の洗浄力が
強化されローラ表面の液の疲労化(汚れ)や結晶化を防
止することができる。また、対向搬送ローラ35の上側
ローラ35Aの上方を連結部41Cで覆うため、クロス
オーバラック34全体を乾燥し難くすることができ、こ
れによってもローラ表面の液の疲労化(汚れ)や結晶化
を防止することができる。また、液はねも防止できる。
【0038】さらに、対向搬送ローラ35の下側ローラ
35Bから落ちた洗浄水45は、洗浄水ガイド板51に
沿って現像槽14へ流れ、定着液への洗浄水45の混入
を防止することができる。
【0039】また、本実施例では、対向搬送ローラ36
において、小径ローラ38の拡径部38Aの外周面が、
大径ローラ37の外周面に当接しており、フィルム20
を搬送していない時には、小径ローラ38の拡径部38
Aの間の部位38Bと大径ローラ37との間に隙間39
が形成されている。従って、この隙間39から、小径ロ
ーラ38の拡径部38Aの間の部位38Bと大径ローラ
37との接触部に残った現像液が流れ落ちる。このた
め、次に処理するフィルム20の前端の現像液の量が増
加することが無く、フィルム20の前端の増感むらを無
くし、画質低下を防止することができる。
【0040】定着槽16では、ラック28の搬送ローラ
26によってフィルム20を略U字状に案内しながら搬
送して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽16で
の処理が終了したフィルム20は、クロスオーバラック
34によって案内搬送されて、水洗槽18へ送り込まれ
る。この場合、クロスオーバラック34での洗浄水45
の注水は、フィルム処理直後に行なわれる。また、クロ
スオーバラック34からの洗浄水45は洗浄水ガイド板
51に沿って水洗槽18へ流れる。
【0041】従って、ローラ表面の液の疲労化(汚れ)
や結晶化を防止することができるとともに、対向搬送ロ
ーラ35の下側ローラ35Bから落ちた洗浄水45が、
洗浄水ガイド板51に沿って水洗槽18へ流れ、定着液
への洗浄水45の混入を防止することができる。
【0042】水洗槽18では、ラック32の搬送ローラ
30によってフィルム20を水洗水に浸漬しながら搬送
して、フィルム20の水洗を行い、フィルムの表面から
定着液成分を除去する。
【0043】水洗処理が終了したフィルム20は、水洗
槽18からスクイズラック40のスクイズローラ42と
ガイドに案内搬送されて処理液処理部11から乾燥部5
0へ送り込まれる。このとき、フィルム20は、スクイ
ズローラ42によって表面に付着している水分が除去さ
れる。
【0044】乾燥部50では、まず、フィルム20は2
個の搬送ローラ44に表裏面が交互に接触されて搬送さ
れると共に乾燥風が吹付けられる。これにより、前記ス
クイズローラ42によってスクイズ仕切れずに、特にフ
ィルム20の搬送方向先端部又は後端部に残る水滴、並
びにフィルム20の全体に亘って不均一に残る水滴等を
比較的均一な状態にすることができる。
【0045】次に、上記搬送ローラ44及び乾燥風によ
って比較的均一に水滴が付着したフィルム20は、4個
のヒートローラ60によってその表裏面が交互に接触す
るため、蒸発が促進される。その後、ヒートローラ60
に対応する吹出パイプ47からの乾燥風によって、多量
に水分を含んだ雰囲気が排除され、さらに蒸発が促進さ
れる。このとき、フィルム20上に水滴むらがないた
め、部分的に蒸発が遅れたり、進んだりすることがな
く、フィルム20の前面に亘って均一に蒸発が促進され
る。
【0046】その後、10個の搬送ローラ44によって
フィルム20を搬送しながら、乾燥風発生部45で発生
した乾燥風を吹出パイプ47からフィルム20の表裏面
に向けて噴出して、フィルム20を加熱乾燥する。フィ
ルム20は、加熱されながら搬送されて乾燥ターン部4
8に達すると、斜め上方に向けてターンされて排出さ
れ、受け箱52にストックされる。
【0047】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置は、対向搬送ローラの洗浄力を強化し、ローラ
表面の液の疲労化(汚れ)や結晶化を防止することがで
き常に良好な画像を得ることができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像装置の概略構成図であ
る。
【図2】クロスオーバラックを示す断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】従来例のクロスオーバラックを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 自動現像装置 34 クロスオーバラック 35 対向搬送ローラ 35A 上側ローラ 35B 下側ローラ 41 一体型ガイド 41A 第1ガイド 41B 第2ガイド 41C 連結部 43 洗浄水貯蔵槽(洗浄水供給手段) 43B 注水口 45 洗浄水 51 洗浄水ガイド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 健朗 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (72)発明者 藤井 正 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (72)発明者 勝俣 満 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−56957(JP,A) 特開 平4−147257(JP,A) 特開 平4−365040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液による処理後の感光材料を前工程
    の処理部から次工程の処理部へ送り込むための対向搬送
    ローラと、前記感光材料を前記前工程の処理部から前記
    対向搬送ローラへ誘導する第1ガイドと、前記感光材料
    を前記対向搬送ローラから前記次工程の処理部へ誘導す
    る第2ガイドと、を有するクロスオーバラックを備えた
    感光材料処理装置であって、 前記クロスオーバラックが、前記第1ガイドと第2ガイ
    ドとを前記対向搬送ローラの上方で連結する連結部で連
    結され、かつ前記連結部に前記対向搬送ローラに向けて
    洗浄水を供給する洗浄水供給手段が配置された一体型構
    造で構成されていると共に前記対向搬送ローラの上方を
    前記連結部で覆うことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記対向搬送ローラの下方に前記対向搬
    送ローラから落ちる洗浄水を所定の処理部へ誘導する洗
    浄水ガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の感光材料処理装置。
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