JPH0695351A - 感光材料乾燥装置 - Google Patents
感光材料乾燥装置Info
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- JPH0695351A JPH0695351A JP24834792A JP24834792A JPH0695351A JP H0695351 A JPH0695351 A JP H0695351A JP 24834792 A JP24834792 A JP 24834792A JP 24834792 A JP24834792 A JP 24834792A JP H0695351 A JPH0695351 A JP H0695351A
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- JP
- Japan
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- film
- guide
- photosensitive material
- drying
- guide member
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感光材料の乾燥むらを生じさせることなく、
かつ円滑に感光材料を案内搬送する感光材料乾燥装置を
得る。 【構成】 前段側ガイド84Aの線状案内部材102
は、搬送方向に対して平行となっているため、フィルム
は搬送方向先端側角部が垂れ下がっても支柱102A、
102Cと干渉しない。後段側ガイド84Bの線状案内
部材102は、搬送方向に対してフィルム幅方向に若干
傾斜され斜めになっており、フィルム20の搬送と共に
案内部材20に接触するフィルム面上の位置はフィルム
幅方向に変位する。後段ガイド84B近傍のフィルムは
ほぼ乾燥終了状態で搬送されるため、搬送方向先端側角
部が垂れ下がらず、フィルムの先端部は後段側ガイド8
4Aの支柱102A、102Cと干渉しない。また、フ
ィルム20の同一部分が常に線状案内部材102のガイ
ド部102Bによって遮蔽されることが防止され、赤外
線ヒータ82からの輻射熱が均等にフィルム全面に行き
渡る。
かつ円滑に感光材料を案内搬送する感光材料乾燥装置を
得る。 【構成】 前段側ガイド84Aの線状案内部材102
は、搬送方向に対して平行となっているため、フィルム
は搬送方向先端側角部が垂れ下がっても支柱102A、
102Cと干渉しない。後段側ガイド84Bの線状案内
部材102は、搬送方向に対してフィルム幅方向に若干
傾斜され斜めになっており、フィルム20の搬送と共に
案内部材20に接触するフィルム面上の位置はフィルム
幅方向に変位する。後段ガイド84B近傍のフィルムは
ほぼ乾燥終了状態で搬送されるため、搬送方向先端側角
部が垂れ下がらず、フィルムの先端部は後段側ガイド8
4Aの支柱102A、102Cと干渉しない。また、フ
ィルム20の同一部分が常に線状案内部材102のガイ
ド部102Bによって遮蔽されることが防止され、赤外
線ヒータ82からの輻射熱が均等にフィルム全面に行き
渡る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液によって処理さ
れた感光材料を乾燥する感光材料乾燥装置に関する。
れた感光材料を乾燥する感光材料乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックアーツ用感光材料、
スキャナー用感光材料、X線フィルム用感光材料のよう
な感光材料に対する高品質かつ迅速処理の必要性が高く
なってきており、これらの感光材料は自動現像機によっ
て自動的に現像液、定着液等の処理液で処理された後水
洗水によって水洗され、その後、乾燥されるようになっ
ている。
スキャナー用感光材料、X線フィルム用感光材料のよう
な感光材料に対する高品質かつ迅速処理の必要性が高く
なってきており、これらの感光材料は自動現像機によっ
て自動的に現像液、定着液等の処理液で処理された後水
洗水によって水洗され、その後、乾燥されるようになっ
ている。
【0003】ところで、この自動現像機の乾燥部では、
感光材料は案内部材に一方の面を支持案内されて搬送さ
れる。案内部材には種々の形状のものがあるが、感光材
料との接触を少なくして傷の発生をできるだけ少なくす
ると共に、搬送を容易にするために搬送方向に滑らかな
面を必要としている。例えば、感光材料の搬送方向に沿
う複数の平行な針金構造物や間隙を介して搬送方向に長
い板状体を配したもの等が考えられる。これらの場合、
この案内部材の隙間や間隙から温風を吹き付けて、感光
材料を乾燥するようにしている。また、乾燥風の他、案
内部材の背面側にハロゲンランプ等を配設し、このハロ
ゲンランプからの輻射熱を利用して、乾燥効率を高める
こともなされている。
感光材料は案内部材に一方の面を支持案内されて搬送さ
れる。案内部材には種々の形状のものがあるが、感光材
料との接触を少なくして傷の発生をできるだけ少なくす
ると共に、搬送を容易にするために搬送方向に滑らかな
面を必要としている。例えば、感光材料の搬送方向に沿
う複数の平行な針金構造物や間隙を介して搬送方向に長
い板状体を配したもの等が考えられる。これらの場合、
この案内部材の隙間や間隙から温風を吹き付けて、感光
材料を乾燥するようにしている。また、乾燥風の他、案
内部材の背面側にハロゲンランプ等を配設し、このハロ
ゲンランプからの輻射熱を利用して、乾燥効率を高める
こともなされている。
【0004】直接感光材料に触れる部分を持つ案内部材
は、通常は感光材料の搬送方向に対して平行となってい
る。このため、感光材料が搬送されても感光材料の同一
位置が常にガイド面に遮蔽され、この位置が乾燥風ある
いは輻射熱にさらされないので乾燥が不十分となり、こ
の遮蔽部分とそれ以外の部分とで乾燥むらが生じること
がある。
は、通常は感光材料の搬送方向に対して平行となってい
る。このため、感光材料が搬送されても感光材料の同一
位置が常にガイド面に遮蔽され、この位置が乾燥風ある
いは輻射熱にさらされないので乾燥が不十分となり、こ
の遮蔽部分とそれ以外の部分とで乾燥むらが生じること
がある。
【0005】これを解消するために、案内部材を感光材
料の搬送方向に対して感光材料の幅方向に傾斜させるこ
とが考えられている。そうすれば、感光材料の搬送に応
じて、案内部により遮蔽される感光材料の位置が感光材
料の搬送に従って幅方向に変位し、同一位置が遮蔽され
ることが防止される。
料の搬送方向に対して感光材料の幅方向に傾斜させるこ
とが考えられている。そうすれば、感光材料の搬送に応
じて、案内部により遮蔽される感光材料の位置が感光材
料の搬送に従って幅方向に変位し、同一位置が遮蔽され
ることが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光材
料の処理液による処理直後、すなわち、乾燥前段では感
光材料が濡れているため、その幅方向端部、特に角部が
隙間から自重で垂れ下がることがある。案内部材が感光
材料幅方向に傾斜している場合、感光材料の先端の角部
が垂れ下がると、感光材料が搬送されるに従い前記傾斜
した隙間から乾燥手段側へ大きく脱落することがある。
この脱落した感光材料の角部の移動軌跡が、案内部材を
支える支柱(例えば1本のワイヤーを略コ字型に折り曲
げて、ガイド面と支柱とを構成している。)と干渉する
ことになり、紙詰まり等を起こす恐れがある。
料の処理液による処理直後、すなわち、乾燥前段では感
光材料が濡れているため、その幅方向端部、特に角部が
隙間から自重で垂れ下がることがある。案内部材が感光
材料幅方向に傾斜している場合、感光材料の先端の角部
が垂れ下がると、感光材料が搬送されるに従い前記傾斜
した隙間から乾燥手段側へ大きく脱落することがある。
この脱落した感光材料の角部の移動軌跡が、案内部材を
支える支柱(例えば1本のワイヤーを略コ字型に折り曲
げて、ガイド面と支柱とを構成している。)と干渉する
ことになり、紙詰まり等を起こす恐れがある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の乾
燥むらを生じさせることなく、かつ円滑に感光材料を案
内搬送することができる感光材料乾燥装置を得ることが
目的である。
燥むらを生じさせることなく、かつ円滑に感光材料を案
内搬送することができる感光材料乾燥装置を得ることが
目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液によって処理された感光材料を乾燥手段に対
面する所定の搬送路に沿って案内する複数の相互に略平
行な案内部材から成る案内構造を備えた感光材料乾燥装
置であって、前記案内構造が、前記感光材料の搬送方向
と平行な案内部材が前記乾燥装置の前段側で前記乾燥手
段と前記搬送路の間に配置された第1の案内手段と、前
記感光材料の搬送方向に対して感光材料の幅方向に斜め
の案内部材が前記乾燥装置の後段側で前記乾燥手段と前
記搬送路の間に配置された第2の案内手段と、から構成
されていることを特徴としている。
は、処理液によって処理された感光材料を乾燥手段に対
面する所定の搬送路に沿って案内する複数の相互に略平
行な案内部材から成る案内構造を備えた感光材料乾燥装
置であって、前記案内構造が、前記感光材料の搬送方向
と平行な案内部材が前記乾燥装置の前段側で前記乾燥手
段と前記搬送路の間に配置された第1の案内手段と、前
記感光材料の搬送方向に対して感光材料の幅方向に斜め
の案内部材が前記乾燥装置の後段側で前記乾燥手段と前
記搬送路の間に配置された第2の案内手段と、から構成
されていることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記乾燥手段が
前記感光材料を輻射熱で乾燥する熱源を備え、前記第1
の案内手段の案内部材及び第2の案内手段の案内部材は
この熱源と前記搬送路との間に配設され互いに所定間隔
で配設された複数の線状案内部材で形成されていること
を特徴としている。
前記感光材料を輻射熱で乾燥する熱源を備え、前記第1
の案内手段の案内部材及び第2の案内手段の案内部材は
この熱源と前記搬送路との間に配設され互いに所定間隔
で配設された複数の線状案内部材で形成されていること
を特徴としている。
【0010】
【作用】処理液、例えば現像液、定着液及び水洗水によ
って処理された感光材料は、例えばスクイズローラ等に
よってスクイズされた後、乾燥手段によって乾燥処理さ
れる。この乾燥手段の前段側では、感光材料は処理液を
多く含んでいるため、搬送中に幅方向端部、特に角部が
案内部材の隙間から垂れ下がることがある。このため、
乾燥手段前段では、搬送方向と平行に配設された第1の
案内手段の案内部材によって案内し、感光材料の角部が
隙間から垂れ下がっても第1の案内手段の支柱等と干渉
しないようにする。ここで、第1の案内手段では案内部
材が感光材料の搬送方向と平行に配設されているため、
感光材料が搬送されたときに感光材料の同じ箇所が常に
案内部材によって遮蔽され、乾燥むらを起こす可能性が
あるが、乾燥前段では感光材料が未乾燥状態であるた
め、案内部材で遮蔽された部分とそれ以外の部分との間
で大きな乾燥むらは生じない。なお、この第1の案内手
段による乾燥によって、感光材料の角部が次の案内部材
にて垂れ下がらない程度に乾燥される。
って処理された感光材料は、例えばスクイズローラ等に
よってスクイズされた後、乾燥手段によって乾燥処理さ
れる。この乾燥手段の前段側では、感光材料は処理液を
多く含んでいるため、搬送中に幅方向端部、特に角部が
案内部材の隙間から垂れ下がることがある。このため、
乾燥手段前段では、搬送方向と平行に配設された第1の
案内手段の案内部材によって案内し、感光材料の角部が
隙間から垂れ下がっても第1の案内手段の支柱等と干渉
しないようにする。ここで、第1の案内手段では案内部
材が感光材料の搬送方向と平行に配設されているため、
感光材料が搬送されたときに感光材料の同じ箇所が常に
案内部材によって遮蔽され、乾燥むらを起こす可能性が
あるが、乾燥前段では感光材料が未乾燥状態であるた
め、案内部材で遮蔽された部分とそれ以外の部分との間
で大きな乾燥むらは生じない。なお、この第1の案内手
段による乾燥によって、感光材料の角部が次の案内部材
にて垂れ下がらない程度に乾燥される。
【0011】乾燥手段の後段では、第2の案内手段の案
内部材を搬送方向に対して感光材料の幅方向に斜めに配
置している。このため、感光材料の搬送に応じて第2の
案内手段による感光材料面上の支持位置が変位し、常に
一部が遮蔽されることが防止される。従って、乾燥完了
直前の感光材料に乾燥むらが生じることがない。また、
感光材料全体は半乾きのため感光材料の幅方向端部(角
部)の垂れ下がりもほとんど生じないため、この角部が
第2の案内手段の案内部材の隙間から乾燥手段側へ脱落
して第2の案内手段の支柱と干渉することもない。この
ため、紙詰まり等の不具合と発生することなく円滑に感
光材料を搬送しながらムラのない乾燥を達成することが
できる。
内部材を搬送方向に対して感光材料の幅方向に斜めに配
置している。このため、感光材料の搬送に応じて第2の
案内手段による感光材料面上の支持位置が変位し、常に
一部が遮蔽されることが防止される。従って、乾燥完了
直前の感光材料に乾燥むらが生じることがない。また、
感光材料全体は半乾きのため感光材料の幅方向端部(角
部)の垂れ下がりもほとんど生じないため、この角部が
第2の案内手段の案内部材の隙間から乾燥手段側へ脱落
して第2の案内手段の支柱と干渉することもない。この
ため、紙詰まり等の不具合と発生することなく円滑に感
光材料を搬送しながらムラのない乾燥を達成することが
できる。
【0012】このように、乾燥手段の前段では感光材料
の搬送性を良くするため、第1の案内手段の案内部材を
搬送方向に対して平行とし、乾燥手段後段では乾燥むら
を防止するため第2の案内手段の案内部材を感光材料の
幅方向に斜めにしたので、それぞれの欠点を解消し、円
滑な搬送と乾燥むら解消を効果的に行うことができる。
の搬送性を良くするため、第1の案内手段の案内部材を
搬送方向に対して平行とし、乾燥手段後段では乾燥むら
を防止するため第2の案内手段の案内部材を感光材料の
幅方向に斜めにしたので、それぞれの欠点を解消し、円
滑な搬送と乾燥むら解消を効果的に行うことができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、第1の案
内手段及び第2の案内手段は、輻射熱源と搬送路との間
に配設されており、熱源からの熱を確実に搬送路上の感
光材料へ到達させるべく、複数の線状案内部材を所定間
隔で配設している。また、線状案内部材は、輻射熱によ
って変形等を起こすことがない、例えばステンレス製等
の耐熱性に優れた部材であることが好ましい。
内手段及び第2の案内手段は、輻射熱源と搬送路との間
に配設されており、熱源からの熱を確実に搬送路上の感
光材料へ到達させるべく、複数の線状案内部材を所定間
隔で配設している。また、線状案内部材は、輻射熱によ
って変形等を起こすことがない、例えばステンレス製等
の耐熱性に優れた部材であることが好ましい。
【0014】
【実施例】図面を参照して、本発明が適用された感光材
料処理装置である自動現像装置10について説明する。
料処理装置である自動現像装置10について説明する。
【0015】図1に示されるように、自動現像装置10
は、機枠12内に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられている。処理液処理部14は、内部にフィルム2
0の搬送方向(図1に示す矢印A方向)に沿って、区画
された現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、
また、現像槽22と定着槽24の間、定着槽24と水洗
槽26の間にリンス槽28、30を有する処理槽18を
備えている。なお、自動現像装置10では、処理槽18
を樹脂の一体成形品としている。
は、機枠12内に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられている。処理液処理部14は、内部にフィルム2
0の搬送方向(図1に示す矢印A方向)に沿って、区画
された現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、
また、現像槽22と定着槽24の間、定着槽24と水洗
槽26の間にリンス槽28、30を有する処理槽18を
備えている。なお、自動現像装置10では、処理槽18
を樹脂の一体成形品としている。
【0016】自動現像装置10の機枠12に形成された
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設された挿入テーブル34を備え、また、挿入口32の
内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32か
ら挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ36
が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わりに
オートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に挿入
するようにしてもよい。
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設された挿入テーブル34を備え、また、挿入口32の
内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32か
ら挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ36
が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わりに
オートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に挿入
するようにしてもよい。
【0017】現像槽22内には、現像液が収容されると
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ38を有する現像ラック40が
現像液に一部浸漬した状態で配設されている。
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ38を有する現像ラック40が
現像液に一部浸漬した状態で配設されている。
【0018】定着槽24内には、定着液が収容され、水
洗槽26内には水洗液が収容されると共に、図示しない
モータによって駆動される搬送ローラ42、44を備え
た定着ラック46、水洗ラック48が各々定着液、水洗
水にそれぞれ一部浸漬した状態で配設されている。
洗槽26内には水洗液が収容されると共に、図示しない
モータによって駆動される搬送ローラ42、44を備え
た定着ラック46、水洗ラック48が各々定着液、水洗
水にそれぞれ一部浸漬した状態で配設されている。
【0019】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
上方には、それぞれクロスオーバーラック52、54、
56が配設されている。各々のクロスオーバーラック5
2、54、56には、次の工程へフィルム送り込むロー
ラ対の他に下面がガイドの役目を有する部分と、各処理
液が不要に外気と接触するのを防止するための蓋の役目
をする部分とが一体的に成形されている。
上方には、それぞれクロスオーバーラック52、54、
56が配設されている。各々のクロスオーバーラック5
2、54、56には、次の工程へフィルム送り込むロー
ラ対の他に下面がガイドの役目を有する部分と、各処理
液が不要に外気と接触するのを防止するための蓋の役目
をする部分とが一体的に成形されている。
【0020】現像槽22の上方のクロスオーバーラック
52は、フィルムを現像槽22へ送り込むためのローラ
対である挿入ローラ36が配設されていると共に、フィ
ルム20を現像槽22から引き出して次の低茶項槽2へ
送り込むためのローラ対であるローラ58及びリンス槽
28に配置されるローラ60を備えている。また、定着
槽24の上方のラック54は、定着槽24からフィルム
20を引き出すローラ58、リンス槽30に配置される
ローラ60を備えており、水洗槽26の上方のラック5
6には、水洗槽26からフィルム20を引き出すローラ
58、60を備えており、これらのローラ58、60
は、フィルム20に付着した水洗水をスクイズする役目
も有している。
52は、フィルムを現像槽22へ送り込むためのローラ
対である挿入ローラ36が配設されていると共に、フィ
ルム20を現像槽22から引き出して次の低茶項槽2へ
送り込むためのローラ対であるローラ58及びリンス槽
28に配置されるローラ60を備えている。また、定着
槽24の上方のラック54は、定着槽24からフィルム
20を引き出すローラ58、リンス槽30に配置される
ローラ60を備えており、水洗槽26の上方のラック5
6には、水洗槽26からフィルム20を引き出すローラ
58、60を備えており、これらのローラ58、60
は、フィルム20に付着した水洗水をスクイズする役目
も有している。
【0021】クロスオーバーラック52、54、56の
これらのローラは図示しない駆動源から伝達される駆動
力によって回転して、現像槽22、定着槽24及び水洗
槽26内の前記現像ラック40、定着ラック46及び水
洗ラック48のローラと共に一定速度でフィルム20を
搬送するようになっている。
これらのローラは図示しない駆動源から伝達される駆動
力によって回転して、現像槽22、定着槽24及び水洗
槽26内の前記現像ラック40、定着ラック46及び水
洗ラック48のローラと共に一定速度でフィルム20を
搬送するようになっている。
【0022】また、現像槽22、定着槽26の下方に
は、熱交換器62が配設されており、現像槽22、定着
槽24内の現像液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送
られ、熱交換された後に再び、現像槽22、定着槽24
へ戻されるようになっており、これによって、現像槽2
2内の現像液、定着槽24内の定着液が、フィルム20
を最適状態に処理する温度範囲に維持されている。
は、熱交換器62が配設されており、現像槽22、定着
槽24内の現像液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送
られ、熱交換された後に再び、現像槽22、定着槽24
へ戻されるようになっており、これによって、現像槽2
2内の現像液、定着槽24内の定着液が、フィルム20
を最適状態に処理する温度範囲に維持されている。
【0023】リンス槽28、30には、リンス液として
水が貯留されておりフィルム20によって、現像液、定
着液が隣接する槽へ持ち出されるのを防止している。
水が貯留されておりフィルム20によって、現像液、定
着液が隣接する槽へ持ち出されるのを防止している。
【0024】処理槽18の下方には、現像槽22に補充
する現像補充原液を貯留するストックタンク64、定着
槽24に補充する定着液補充原液を貯留するストックタ
ンク66が配置されている。各々のストックタンク6
4、66には、自動現像装置10に装填される図示しな
いカートリッジから補充原液が供給され、循環ポンプ6
8、69の作動によって現像槽22、定着槽24へ所定
比率の水と共に供給されるようになっている。なお、自
動現像装置10で使用される水は、水道水をソレノイド
バルブ(図示せず)を介して直接供給されるようになっ
ている。なお水道水を直接使用せずに、水タンクを設け
この水タンクから給水するようにしてもよい。また、現
像槽22、定着槽24及び水洗槽26に貯留された処理
液は、廃液バルブ70から機外へ排出することができる
ようになっている。
する現像補充原液を貯留するストックタンク64、定着
槽24に補充する定着液補充原液を貯留するストックタ
ンク66が配置されている。各々のストックタンク6
4、66には、自動現像装置10に装填される図示しな
いカートリッジから補充原液が供給され、循環ポンプ6
8、69の作動によって現像槽22、定着槽24へ所定
比率の水と共に供給されるようになっている。なお、自
動現像装置10で使用される水は、水道水をソレノイド
バルブ(図示せず)を介して直接供給されるようになっ
ている。なお水道水を直接使用せずに、水タンクを設け
この水タンクから給水するようにしてもよい。また、現
像槽22、定着槽24及び水洗槽26に貯留された処理
液は、廃液バルブ70から機外へ排出することができる
ようになっている。
【0025】処理液処理部14内で各処理槽内を搬送さ
れて処理されたフィルム20は、クロスオーバーラック
50のローラ60によって処理液処理部14に隣接され
た乾燥部16内へ送り込まれる。
れて処理されたフィルム20は、クロスオーバーラック
50のローラ60によって処理液処理部14に隣接され
た乾燥部16内へ送り込まれる。
【0026】乾燥部16内には、複数のローラ対72よ
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ74とガイド76によって略下
方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から受
け箱80内へ排出されるようになっている。
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ74とガイド76によって略下
方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から受
け箱80内へ排出されるようになっている。
【0027】また、乾燥部16には、フィルム20の搬
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿って配置され、フィルム20の
搬送路側には、ステンレスワイヤによって形成されたガ
イド(案内部材)84がフィルム20の幅方向に沿って
設けられ、搬送路と反対側には、反射鏡86が配設され
ている。このため、赤外線ヒータ82から輻射された熱
は、反射鏡86によって効率良くガイド84の間からフ
ィルム20の表面へ向けられ、この輻射熱によって、フ
ィルム20を加熱して乾燥するようになっている。
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿って配置され、フィルム20の
搬送路側には、ステンレスワイヤによって形成されたガ
イド(案内部材)84がフィルム20の幅方向に沿って
設けられ、搬送路と反対側には、反射鏡86が配設され
ている。このため、赤外線ヒータ82から輻射された熱
は、反射鏡86によって効率良くガイド84の間からフ
ィルム20の表面へ向けられ、この輻射熱によって、フ
ィルム20を加熱して乾燥するようになっている。
【0028】なお、本実施例では、ガイド84は搬送路
を挟んで上下方向に4個設けられており、以下必要に応
じて前段側ガイド84A(搬送方向上流側の上下一対の
ガイド・・・第1の案内手段)、後段側ガイド84B
(搬送方向下流側の上下一対のガイド・・・第2の案内
手段)に分けて説明する。
を挟んで上下方向に4個設けられており、以下必要に応
じて前段側ガイド84A(搬送方向上流側の上下一対の
ガイド・・・第1の案内手段)、後段側ガイド84B
(搬送方向下流側の上下一対のガイド・・・第2の案内
手段)に分けて説明する。
【0029】乾燥部16には、赤外線ヒータ82に隣接
してファン88が配設されている。これらのファン88
は、機外の空気を乾燥風として吸い込んで、フィルム2
0の表面へ向けて噴出するようになっている。この乾燥
風によって、フィルム20から蒸発した水分がフィルム
20の表面近傍から排出されると共に、赤外線ヒータ8
2によって加熱されたフィルム20の表面温度を所定の
範囲に維持するようにしている。
してファン88が配設されている。これらのファン88
は、機外の空気を乾燥風として吸い込んで、フィルム2
0の表面へ向けて噴出するようになっている。この乾燥
風によって、フィルム20から蒸発した水分がフィルム
20の表面近傍から排出されると共に、赤外線ヒータ8
2によって加熱されたフィルム20の表面温度を所定の
範囲に維持するようにしている。
【0030】また、ローラ74、ガイド76の近傍に
は、フィルム20の搬送路を挟んで吹出パイプ90が配
設されており、この吹出パイプ90には、乾燥部16の
下部に配置されたファン92から機外の空気が乾燥風と
して供給される。吹出パイプ90は、この乾燥風をフィ
ルム20へ向けて吐出して、ローラ74、ガイド76の
間を搬送されるフィルム20の表面近傍の湿度の高い空
気を排除して、フィルム20の乾燥を促進するようにし
ている。
は、フィルム20の搬送路を挟んで吹出パイプ90が配
設されており、この吹出パイプ90には、乾燥部16の
下部に配置されたファン92から機外の空気が乾燥風と
して供給される。吹出パイプ90は、この乾燥風をフィ
ルム20へ向けて吐出して、ローラ74、ガイド76の
間を搬送されるフィルム20の表面近傍の湿度の高い空
気を排除して、フィルム20の乾燥を促進するようにし
ている。
【0031】図2及び図3には、本実施例の乾燥部16
が示されている。乾燥部16の赤外線ヒータ82は、反
射鏡86と共に略コ字型に屈曲されたブラケット100
内に収容され、このブラケット100の開口側がフィル
ム搬送路となっている。このブラケット100の縦壁部
100A、100B間に前記ガイド84が掛け渡されて
いる。
が示されている。乾燥部16の赤外線ヒータ82は、反
射鏡86と共に略コ字型に屈曲されたブラケット100
内に収容され、このブラケット100の開口側がフィル
ム搬送路となっている。このブラケット100の縦壁部
100A、100B間に前記ガイド84が掛け渡されて
いる。
【0032】ガイド84Aは複数の線状案内部材102
を備えており、この複数の線状案内部材102は互いに
平行とされ、フィルム幅方向に所定間隔をおいて設けら
れている、なお、この線状案内部材102はステンレス
製であり、薄肉平板状のステンレス板を型抜きによって
形成し、その後略コ字型に折り曲げ加工を施すことによ
り形成している。
を備えており、この複数の線状案内部材102は互いに
平行とされ、フィルム幅方向に所定間隔をおいて設けら
れている、なお、この線状案内部材102はステンレス
製であり、薄肉平板状のステンレス板を型抜きによって
形成し、その後略コ字型に折り曲げ加工を施すことによ
り形成している。
【0033】図4に示される如く前段側ガイド84Aの
線状案内部材102は、長手方向がフィルム搬送方向に
対して平行に配置され、前記縦壁部102Aに取付けら
れた搬送方向上流側の支柱部102Aから鈍角に屈曲さ
れて搬送方向下流側に延設されている。このため、線状
案内部材102のガイド面102Bは、徐々にフィルム
搬送方向に接近するように配置され、鋭角に屈曲された
後、搬送方向下流側の支柱部102Cが前記縦壁部10
0Bに取付けられている。
線状案内部材102は、長手方向がフィルム搬送方向に
対して平行に配置され、前記縦壁部102Aに取付けら
れた搬送方向上流側の支柱部102Aから鈍角に屈曲さ
れて搬送方向下流側に延設されている。このため、線状
案内部材102のガイド面102Bは、徐々にフィルム
搬送方向に接近するように配置され、鋭角に屈曲された
後、搬送方向下流側の支柱部102Cが前記縦壁部10
0Bに取付けられている。
【0034】これにより、フィルム20は、上下方向の
線状案内部材102に案内されて、フィルム搬送路を逸
脱することなく案内搬送される。特に、下側の線状案内
部材102に支持された状態で案内されることになる。
線状案内部材102に案内されて、フィルム搬送路を逸
脱することなく案内搬送される。特に、下側の線状案内
部材102に支持された状態で案内されることになる。
【0035】ここで、フィルムは処理液を多く含んだ状
態で搬送されるため、搬送方向先端側角部が垂れ下がる
ことがあるが(図2及び図4のA線矢視部参照)、 前
段側ガイド84Aは、フィルム搬送方向に平行に配設さ
れているため、この垂れ下がったフィルムと支柱102
A、102Cとが干渉することはない。
態で搬送されるため、搬送方向先端側角部が垂れ下がる
ことがあるが(図2及び図4のA線矢視部参照)、 前
段側ガイド84Aは、フィルム搬送方向に平行に配設さ
れているため、この垂れ下がったフィルムと支柱102
A、102Cとが干渉することはない。
【0036】一方、線状案内部材102がフィルム搬送
方向と平行であると、フィルム20の同一部分が常に線
状案内部材102のガイド部102Bによって遮蔽さ
れ、赤外線ヒータ82からの輻射熱が遮られることにな
るが、前段側ガイド84A近傍では、フィルム20の乾
燥状態が低いことと線状案内部材102の幅が狭いこと
から、ほとんど影響はなく、上記の如くフィルム20の
搬送性を重視した構成となっている。
方向と平行であると、フィルム20の同一部分が常に線
状案内部材102のガイド部102Bによって遮蔽さ
れ、赤外線ヒータ82からの輻射熱が遮られることにな
るが、前段側ガイド84A近傍では、フィルム20の乾
燥状態が低いことと線状案内部材102の幅が狭いこと
から、ほとんど影響はなく、上記の如くフィルム20の
搬送性を重視した構成となっている。
【0037】図5に示される如く後段側ガイド84Bの
線状案内部材102は、長手方向がフィルム搬送方向に
対してフィルム幅方向に若干斜めに配置され、前記縦壁
部102Aに取付けられた搬送方向上流側の支柱部10
2Aから鈍角に屈曲して搬送方向下流側かつ斜め方向に
延設されている(図3の角度θ参照)。このため、線状
案内部材102のガイド面102Bは、徐々にフィルム
搬送方向に接近し、かつフィルム20との対向位置がフ
ィルム幅方向に変位するように配置され、鋭角に屈曲さ
れた後、搬送方向下流側の支柱部102Cが前記縦壁部
100Bに取付けられている。
線状案内部材102は、長手方向がフィルム搬送方向に
対してフィルム幅方向に若干斜めに配置され、前記縦壁
部102Aに取付けられた搬送方向上流側の支柱部10
2Aから鈍角に屈曲して搬送方向下流側かつ斜め方向に
延設されている(図3の角度θ参照)。このため、線状
案内部材102のガイド面102Bは、徐々にフィルム
搬送方向に接近し、かつフィルム20との対向位置がフ
ィルム幅方向に変位するように配置され、鋭角に屈曲さ
れた後、搬送方向下流側の支柱部102Cが前記縦壁部
100Bに取付けられている。
【0038】これにより、フィルム20は、上下方向の
線状案内部材102に案内されて、フィルム搬送路を逸
脱することなく案内搬送される。特に、下側の線状案内
部材102に支持された状態で案内されることになる。
線状案内部材102に案内されて、フィルム搬送路を逸
脱することなく案内搬送される。特に、下側の線状案内
部材102に支持された状態で案内されることになる。
【0039】ここで、後段ガイド84B近傍のフィルム
はほぼ乾燥が終了した状態で搬送されるため、搬送方向
先端側角部が垂れ下がることがないため(図2及び図5
のB線矢視部参照)、フィルム20の先端部が後段側ガ
イド84Aの支柱102A、102Cとが干渉すること
はない。
はほぼ乾燥が終了した状態で搬送されるため、搬送方向
先端側角部が垂れ下がることがないため(図2及び図5
のB線矢視部参照)、フィルム20の先端部が後段側ガ
イド84Aの支柱102A、102Cとが干渉すること
はない。
【0040】また、線状案内部材102がフィルム搬送
方向に対して若干傾斜されているため、フィルム20の
同一部分が常に線状案内部材102のガイド部102B
によって遮蔽されることが防止され、赤外線ヒータ82
からの輻射熱が均等にフィルム全面に行き渡り、フィル
ム20の乾燥性を重視した構成となっている。
方向に対して若干傾斜されているため、フィルム20の
同一部分が常に線状案内部材102のガイド部102B
によって遮蔽されることが防止され、赤外線ヒータ82
からの輻射熱が均等にフィルム全面に行き渡り、フィル
ム20の乾燥性を重視した構成となっている。
【0041】以下に本実施例の作用を説明する。自動現
像装置10内に挿入されたフィルム20は現像槽22内
に送り込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。
現像処理されたフィルム20はリンス槽28からローラ
60によって持ち出されたリンス液によってリンスされ
た後、定着槽24内に送り込まれ、定着液中を搬送され
て定着処理される。定着処理されたフィルム20はリン
ス槽30からローラ60によって持ち出されたリンス液
によって持ち出された後、水洗槽26内に送り込まれ、
水洗水中を搬送されて水洗処理される。
像装置10内に挿入されたフィルム20は現像槽22内
に送り込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。
現像処理されたフィルム20はリンス槽28からローラ
60によって持ち出されたリンス液によってリンスされ
た後、定着槽24内に送り込まれ、定着液中を搬送され
て定着処理される。定着処理されたフィルム20はリン
ス槽30からローラ60によって持ち出されたリンス液
によって持ち出された後、水洗槽26内に送り込まれ、
水洗水中を搬送されて水洗処理される。
【0042】水洗処理され、液面から上方に搬送された
フィルム20は、ローラ58によって挟持搬送され、表
面の付着水及び乳剤層中の水分がスクイズされ、ローラ
60へ搬送され、その後、フィルム18は、乾燥部16
へ搬送される。
フィルム20は、ローラ58によって挟持搬送され、表
面の付着水及び乳剤層中の水分がスクイズされ、ローラ
60へ搬送され、その後、フィルム18は、乾燥部16
へ搬送される。
【0043】乾燥部16に送り込まれたフィルム20
は、ガイド84によって略水平状態で案内搬送される。
この搬送中に吹出パイプ90から噴出された高温の乾燥
風と赤外線ヒータ82からの輻射熱を受けてフィルム2
0に含まれている水分が蒸発し、フィルム20は乳剤層
が一様に同じ光沢をもつ乾燥むらのない状態で排出さ
れ、受け箱80内に収容される。
は、ガイド84によって略水平状態で案内搬送される。
この搬送中に吹出パイプ90から噴出された高温の乾燥
風と赤外線ヒータ82からの輻射熱を受けてフィルム2
0に含まれている水分が蒸発し、フィルム20は乳剤層
が一様に同じ光沢をもつ乾燥むらのない状態で排出さ
れ、受け箱80内に収容される。
【0044】ここで、本実施例の乾燥部では、ガイド8
4が前段側と後段側とで異なる構成となっている。すな
わち、前段側ガイド84Aは、複数の線状案内部材10
2がフィルム搬送方向と平行に配置されており、かつ上
流側から下流側にかけて徐々にフィルム搬送路に近づく
ように延設されている。特に、フィルム搬送の下側の線
状案内部材102は、フィルム20を支持し、フィルム
先端部を確実にローラ対72に挟持させることができ
る。
4が前段側と後段側とで異なる構成となっている。すな
わち、前段側ガイド84Aは、複数の線状案内部材10
2がフィルム搬送方向と平行に配置されており、かつ上
流側から下流側にかけて徐々にフィルム搬送路に近づく
ように延設されている。特に、フィルム搬送の下側の線
状案内部材102は、フィルム20を支持し、フィルム
先端部を確実にローラ対72に挟持させることができ
る。
【0045】ここで、前段側ガイド84A近傍では、フ
ィルム20は水洗槽26から排出されたばかりであるた
め、処理液を多く含んでいる。従って、フィルム20の
先端側角部が自重によって垂れ下がることがある。しか
し、前段側ガイド84Aの線状案内部材102は、フィ
ルム搬送方向と平行であるため、その支柱102A、1
02Cがこのフィルム先端部と干渉することはなく、フ
ィルム20の先端角部が垂れ下がっていても、紙詰まり
等の搬送不良を起こすことがない。
ィルム20は水洗槽26から排出されたばかりであるた
め、処理液を多く含んでいる。従って、フィルム20の
先端側角部が自重によって垂れ下がることがある。しか
し、前段側ガイド84Aの線状案内部材102は、フィ
ルム搬送方向と平行であるため、その支柱102A、1
02Cがこのフィルム先端部と干渉することはなく、フ
ィルム20の先端角部が垂れ下がっていても、紙詰まり
等の搬送不良を起こすことがない。
【0046】また、線状案内部材102をフィルム搬送
方向と平行することで、従来から問題となっている、フ
ィルム20の同一部分の遮蔽による乾燥むらは、前段側
ガイド84A近傍では、フィルム20が多くの水分を含
んでいるため、フィルム20の線状案内部材102によ
る遮蔽部分とそれ以外の部分とで大きな乾燥むらは生じ
ない。すなわち、前段ガイド84Aでは、フィルム先端
角部の垂れ下がりによる搬送不良に重点をおき、線状案
内部材102をフィルム搬送方向と平行としたので、こ
の搬送不良を防止することができる。
方向と平行することで、従来から問題となっている、フ
ィルム20の同一部分の遮蔽による乾燥むらは、前段側
ガイド84A近傍では、フィルム20が多くの水分を含
んでいるため、フィルム20の線状案内部材102によ
る遮蔽部分とそれ以外の部分とで大きな乾燥むらは生じ
ない。すなわち、前段ガイド84Aでは、フィルム先端
角部の垂れ下がりによる搬送不良に重点をおき、線状案
内部材102をフィルム搬送方向と平行としたので、こ
の搬送不良を防止することができる。
【0047】一方、後段側ガイド84Bは、線状案内部
材102は、フィルム搬送方向に対してフィルム20の
幅方向に若干斜めに配置した状態となっている。これに
より、線状案内部材102によるフィルム20の遮蔽位
置をフィルム搬送に応じて徐々に変位させることがで
き、フィルム20の一部が常に線状案内部材102によ
って遮蔽されることが防止される。従って、温風及び輻
射熱がフィルム全面に均等に当てられるため、ほぼ乾燥
状態にあるフィルム20の乾燥むらを防止することがで
きる。
材102は、フィルム搬送方向に対してフィルム20の
幅方向に若干斜めに配置した状態となっている。これに
より、線状案内部材102によるフィルム20の遮蔽位
置をフィルム搬送に応じて徐々に変位させることがで
き、フィルム20の一部が常に線状案内部材102によ
って遮蔽されることが防止される。従って、温風及び輻
射熱がフィルム全面に均等に当てられるため、ほぼ乾燥
状態にあるフィルム20の乾燥むらを防止することがで
きる。
【0048】ところで、後段側ガイド84B近傍では、
前述の如くフィルム20の乾燥がほぼ完了しており、処
理液を多く含むことによって生じるフィルム先端角部の
垂れ下がりは、殆ど解消されている。すなわち、フィル
ム20の幅方向端部が搬送に応じてフィルム幅方向に変
位する線状案内部材102から外れても、フィルム自身
の剛性によって、ほぼ同一平面状態に保持される。この
ため、ガイド部102Bの最先端側の支柱102Cとフ
ィルム20とが干渉することはなく、フィルム20は確
実に後段側ガイド84Bから排出される。
前述の如くフィルム20の乾燥がほぼ完了しており、処
理液を多く含むことによって生じるフィルム先端角部の
垂れ下がりは、殆ど解消されている。すなわち、フィル
ム20の幅方向端部が搬送に応じてフィルム幅方向に変
位する線状案内部材102から外れても、フィルム自身
の剛性によって、ほぼ同一平面状態に保持される。この
ため、ガイド部102Bの最先端側の支柱102Cとフ
ィルム20とが干渉することはなく、フィルム20は確
実に後段側ガイド84Bから排出される。
【0049】このように、本実施例では、乾燥部16の
ガイド84を前段側ガイド84Aと後段側ガイド84B
とに分割し、前段側ガイド84Aでは、搬送性に重点を
おき、フィルム先端の垂れ下がりによる支柱102Cと
の干渉を防止するため、線状案内部材102をフィルム
搬送方向と平行とし、後段側ガイド84Bでは、乾燥性
に重点をおき、フィルムの一部を常に線状案内部材10
2によって遮蔽することを防止するため、線状案内部材
102をフィルム搬送方向に対してフィルム幅方向に斜
めになるように配置した。
ガイド84を前段側ガイド84Aと後段側ガイド84B
とに分割し、前段側ガイド84Aでは、搬送性に重点を
おき、フィルム先端の垂れ下がりによる支柱102Cと
の干渉を防止するため、線状案内部材102をフィルム
搬送方向と平行とし、後段側ガイド84Bでは、乾燥性
に重点をおき、フィルムの一部を常に線状案内部材10
2によって遮蔽することを防止するため、線状案内部材
102をフィルム搬送方向に対してフィルム幅方向に斜
めになるように配置した。
【0050】これにより、フィルム20の乾燥状態によ
って生じる異なる不具合を解消し、搬送性及び乾燥性の
双方共向上させることができる。
って生じる異なる不具合を解消し、搬送性及び乾燥性の
双方共向上させることができる。
【0051】なお、本実施例では後段側ガイド84Bを
フィルム搬送方向に対してフィルム幅方向に若干斜めに
したが、図6に示される如く、フィルム幅方向一端側
(線状案内部材102が徐々にフィルム端に接近する
側)のガイド部102Bの搬送方向先端部を水平状態で
前記フィルム幅方向一端側へ屈曲させて逃げ部104を
形成し、その後支柱部102Cを垂下させるようにして
もよい。このようにすれば、図6の想像線で示される如
く、何らかの原因でフィルム20の先端角部が後段側ガ
イド84B近傍で垂れ下がっても、支柱部102Cと干
渉することはない。
フィルム搬送方向に対してフィルム幅方向に若干斜めに
したが、図6に示される如く、フィルム幅方向一端側
(線状案内部材102が徐々にフィルム端に接近する
側)のガイド部102Bの搬送方向先端部を水平状態で
前記フィルム幅方向一端側へ屈曲させて逃げ部104を
形成し、その後支柱部102Cを垂下させるようにして
もよい。このようにすれば、図6の想像線で示される如
く、何らかの原因でフィルム20の先端角部が後段側ガ
イド84B近傍で垂れ下がっても、支柱部102Cと干
渉することはない。
【0052】また、本実施例では、第1及び第2の案内
手段として、アルミニウム製の平板を打ち抜き及び折り
曲げ加工によって形成された線状案内部材102を用い
たが、耐熱性に優れたワイヤー等を張架して第1及び第
2の案内手段としてもよい。
手段として、アルミニウム製の平板を打ち抜き及び折り
曲げ加工によって形成された線状案内部材102を用い
たが、耐熱性に優れたワイヤー等を張架して第1及び第
2の案内手段としてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
乾燥装置は、感光材料の乾燥むらを生じさせることな
く、かつ円滑に感光材料を案内搬送することができると
いう優れた効果を有する。
乾燥装置は、感光材料の乾燥むらを生じさせることな
く、かつ円滑に感光材料を案内搬送することができると
いう優れた効果を有する。
【図1】本実施例に係る自動現像装置の概略構成図であ
る。
る。
【図2】乾燥部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】乾燥部におけるフィルム搬送路下側のガイドを
示す平面図である。
示す平面図である。
【図4】前段側ガイド(フィルム搬送路下側)の拡大斜
視図である。
視図である。
【図5】後段側ガイド(フィルム搬送路下側)の拡大斜
視図である。
視図である。
【図6】後段側ガイドの変形例を示す拡大斜視図であ
る。
る。
10 自動現像装置 16 乾燥部 84 ガイド 84A 前段側ガイド 84B 後段側ガイド 102 線状案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 晋宏 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松永 聡 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松田 晋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 処理液によって処理された感光材料を乾
燥手段に対面する所定の搬送路に沿って案内する複数の
相互に略平行な案内部材から成る案内構造を備えた感光
材料乾燥装置であって、前記案内構造が、前記感光材料
の搬送方向と平行な案内部材が前記乾燥装置の前段側で
前記乾燥手段と前記搬送路の間に配置された第1の案内
手段と、前記感光材料の搬送方向に対して感光材料の幅
方向に斜めの案内部材が前記乾燥装置の後段側で前記乾
燥手段と前記搬送路の間に配置された第2の案内手段
と、から構成されていることを特徴とする感光材料乾燥
装置。 - 【請求項2】 前記乾燥手段が前記感光材料を輻射熱で
乾燥する熱源を備え、前記第1の案内手段の案内部材及
び第2の案内手段の案内部材はこの熱源と前記搬送路と
の間に配設され互いに所定間隔で配設された複数の線状
案内部材で形成されていることを特徴とする請求項1記
載の感光材料乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24834792A JPH0695351A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 感光材料乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24834792A JPH0695351A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 感光材料乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0695351A true JPH0695351A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17176744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24834792A Pending JPH0695351A (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 感光材料乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695351A (ja) |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP24834792A patent/JPH0695351A/ja active Pending
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