JPH06130640A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06130640A
JPH06130640A JP28022092A JP28022092A JPH06130640A JP H06130640 A JPH06130640 A JP H06130640A JP 28022092 A JP28022092 A JP 28022092A JP 28022092 A JP28022092 A JP 28022092A JP H06130640 A JPH06130640 A JP H06130640A
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JP
Japan
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drying
temperature
photosensitive material
outside air
film
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Application number
JP28022092A
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English (en)
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Makoto Oinuma
誠 生沼
Yutaka Takashima
豊 高嶋
Michimasa Nakatsugawa
道正 中津川
Kunihiro Yamamoto
晋宏 山本
Satoshi Matsunaga
聡 松永
Shinichi Matsuda
晋一 松田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光材料の未乾燥や乾燥むらの発生を防止す
る感光材料処理装置を得る。 【構成】 ファン及びヒータは常時通電状態とされてお
り、乾燥部へ導入される温風の乾燥能力は導入される外
気の温度湿度に準ずる。外気絶対湿度センサによって検
出された検出データWと、RAM110に記憶された最
適乾燥領域αを表すマップとから、乾燥部16内の温度
Tが設定される。このとき、外気の絶対湿度検出データ
Wを通る横線と乾燥部16内の温度Tを通る縦線の交点
が最適乾燥領域の内に入るように温度Tは決められる。
曲線B、C及び直線D、Eによって囲まれた部分が最適
乾燥温度領域αである。次に、乾燥部16内に設置され
た温度センサ128により実際の温度tが検出され、T
>tのときは排気ファン92がオフし、T≦tのときは
排気ファン92がオンするように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液によって処理し
た感光材料を乾燥する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックアーツ用感光材料、
スキャナー用感光材料、X線フィルム用感光材料のよう
な感光材料に対する高品質かつ迅速な処理の必要性が高
くなってきており、これらの感光材料は自動現像機によ
って自動的に現像液、定着液等の処理液で処理された後
水洗水によって水洗され、その後、乾燥されるようにな
っている。
【0003】ところで、この自動現像機の乾燥部では、
機外から導入する外気をヒータによって加熱し、この加
熱して生成された温風を感光材料へ吹き付けるようにし
ている。
【0004】感光材料は乾燥部内を所定速度で搬送され
ながら乾燥されるため、乾燥部内を通過する所定時間
(搬送距離/搬送速度)内で感光材料の乾燥を完了させ
なければならず、これに応じてヒータの温度が所定値に
設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、感光材料の
乾燥処理量が多くなった場合、乾燥能力を確保するため
にヒータの温度を高温にして乾燥処理を継続しようとす
ると、感光材料が過乾燥になり、カールしたりする恐れ
がある。
【0006】これを解消するために、ヒータの温度を低
い設定値(簡素能力確保の下限値に近い値)とすれば、
感光材料の過乾燥を防止することができる。
【0007】しかしながら、ヒータの温度を低い設定値
とすると、逆に感光材料の未乾燥のため感光材料同士が
付着することがある。また、乾燥部内の温風の温度に基
づいてヒータをオンオフ制御することも考えられるが、
温風の温度が上下に大きく触れることになり、乾燥むら
が生じることがある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の未
乾燥や乾燥むらの発生を防止することができる感光材料
処理装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液によって処理した感光材料を乾燥する乾燥部
を備えた感光材料処理装置であって、前記乾燥部内の感
光材料に向けて空気を送る送風ファンと、前記乾燥部内
を搬送される前記感光材料に対面して感光材料の搬送方
向と交わる方向に配置した赤外線ヒータと、外気の絶対
湿度を検出する外気絶対湿度センサ或いは外気の温度を
検出する温度センサ及び外気の相対湿度を検出する外気
相対湿度センサを備えた外気センサ部と、前記乾燥部内
の温度を検出する乾燥部内温度センサと、前記乾燥部内
の空気を排出する排気ファンと、前記外気センサ部での
検出結果と前記乾燥部内温度センサでの検出結果とに基
づいて前記排気ファンのオンオフ制御をする排気ファン
作動制御手段と、を有している。
【0010】
【作用】処理液、例えば現像液、定着液及び水洗水によ
って処理された感光材料は、例えばスクイズローラ等に
よってスクイズされた後、乾燥部へと至る。乾燥部で
は、感光材料に対面して感光材料の搬送方向と交わる方
向に配置した赤外線ヒータか感光材料へ向けて輻射熱を
放射して感光材料を加熱しながら、感光材料に向けて送
風ファンにより空気を吹付けて感光材料の乾燥を行う。
【0011】このため、請求項1の発明では、外気絶対
湿度センサによって外気の絶対湿度を検出か、或いは外
気温度センサによって外気温度を検出すると共に外気相
対湿度センサによって外気の相対湿度を検出して、外気
温度と外気の相対湿度とから外気の絶対湿度を求め、こ
うして求めた絶対湿度乾燥部内の温度とにより乾燥部内
の温度と外気の絶対湿度の関係を示すマップの所定範囲
に入るように乾燥部内の空気を排気する排気ファンを排
気ファン作動制御手段によってオンオフ制御する。
【0012】感光材料の過乾燥、未乾燥を防止すること
ができ、また、乾燥部内の赤外線ヒータの温度を変化さ
せる必要がなく、さらに高温にする必要がないので、赤
外線ヒータが接地あれている周囲の部材の熱による影響
が赤外線ヒータの温度を変化させる従来の方法に比べて
少なく、部材の寿命が増加する。
【0013】また、赤外線ヒータを高温にする必要がな
いので、過熱防止装置として液体膨張式サーモスタット
〔例えば、ドイツEGO社製サーモスタット(タイプ5
5、13)〕を直接赤外線ニータに接触させることがで
き、赤外線ヒータが故障して過熱状態になっても異常を
すばやく正確に知ることができる。
【0014】
【実施例】図面を参照して、本発明が適用された感光材
料処理装置である自動現像装置10について説明する。
【0015】図1に示されるように、自動現像装置10
は、機枠12内に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられている。処理液処理部14は、内部にフィルム2
0の搬送方向(図1に示す矢印A方向)に沿って、区画
された現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、
また、現像槽22と定着槽24の間、定着槽24と水洗
槽26の間にリンス槽28、30を有する処理槽18を
備えている。なお、自動現像装置10では、処理槽18
を樹脂の一体成形品としている。
【0016】自動現像装置10の機枠12に形成された
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設された挿入テーブル34を備え、また、挿入口32の
内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32か
ら挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ36
が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わりに
オートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に挿入
するようにしてもよい。
【0017】現像槽22内には、現像液が収容されると
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ38を有する現像ラック40が
現像液に浸漬した状態で配設されている。
【0018】定着槽24内には、定着液が収容され、水
洗槽26内には水洗液が収容されると共に、図示しない
モータによって駆動される搬送ローラ42、44を備え
た定着ラック46、水洗ラック48が各々定着液、水洗
水にそれぞれ浸漬した状態で配設されている。
【0019】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
上方には、それぞれクロスオーバーラック52、54、
56が配設されている。各々のクロスオーバーラック5
2、54、56には、次の工程へフィルム送り込むロー
ラ対の他に下面がガイドの役目を有する部分と、各処理
液が不必要に外気と接触するのを防止するための蓋の役
目をする部分とが一体的に成形されている。
【0020】現像槽22の上方のクロスオーバーラック
52は、フィルムを現像槽22へ送り込むためのローラ
対である挿入ローラ36が配設されていると共に、フィ
ルム20を現像槽22から引き出して次の低茶項槽2へ
送り込むためのローラ対であるローラ58及びリンス槽
28に配置されるローラ60を備えている。また、定着
槽24の上方のラック54は、定着槽24からフィルム
20を引き出すローラ58、リンス槽30に配置される
ローラ60を備えており、水洗槽26の上方のラック5
6には、水洗槽26からフィルム20を引き出すローラ
58、60を備えており、これらのローラ58、60
は、フィルム20に付着した水洗水をスクイズする役目
も有している。
【0021】クロスオーバーラック52、54、56の
これらのローラは図示しない駆動源から伝達される駆動
力によって回転して、現像槽22、定着槽24及び水洗
槽26内の前記現像ラック40、定着ラック46及び水
洗ラック48のローラと共に一定速度でフィルム20を
搬送するようになっている。
【0022】また、現像槽22、定着槽26の下方に
は、熱交換器62が配設されており、現像槽22、定着
槽24内の現像液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送
られ、熱交換された後に再び、現像槽22、定着槽24
へ戻されるようになっており、これによって、現像槽2
2内の現像液、定着槽24内の定着液が、フィルム20
を最適状態に処理する温度範囲に維持されている。
【0023】リンス槽28、30には、リンス液として
水が貯留されておりフィルム20によって、現像液、定
着液が隣接する槽へ持ち出されるのを防止している。
【0024】処理槽18の下方には、現像槽22に補充
する現像補充原液を貯留するストックタンク64、定着
槽24に補充する定着液補充原液を貯留するストックタ
ンク66が配置されている。各々のストックタンク6
4、66には、自動現像装置10に装填される図示しな
いカートリッジから補充原液が供給され、循環ポンプ6
8、69の作動によって現像槽22、定着槽24へ所定
比率の水と共に供給されるようになっている。なお、自
動現像装置10で使用される水は、水道水をソレノイド
バルブ(図示せず)を介して直接供給されるようになっ
ている。なお水道水を直接使用せずに、水タンクを設け
この水タンクから給水するようにしてもよい。また、現
像槽22、定着槽24及び水洗槽26に貯留された処理
液は、それぞれの槽の底部に設けられた図示しない管路
を介して廃液バルブ70から機外へ排出することができ
るようになっている。
【0025】処理液処理部14内で各処理槽内を搬送さ
れて処理されたフィルム20は、クロスオーバーラック
50のローラ60によって処理液処理部14に隣接され
た乾燥部16内へ送り込まれる。
【0026】乾燥部16内には、複数のローラ対72よ
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ74とガイド76によって略下
方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から受
け箱80内へ排出されるようになっている。
【0027】また、乾燥部16には、フィルム20の搬
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿って配置され、フィルム20の
搬送路側には、ステンレスワイヤによって形成されたガ
イド84がフィルム20の幅方向に沿って設けられ、搬
送路と反対側には、反射鏡86が配設されている。この
ため、赤外線ヒータ82から輻射された熱は、反射鏡8
6によって効率良くガイド84の間からフィルム20の
表面へ向けられ、この輻射熱によって、フィルム20を
加熱して乾燥するようになっている。
【0028】これらの赤外線ヒータ82の温度は約25
0℃の一定温度に設定されている。乾燥部16には、各
々の赤外線ヒータ82のフィルム20の搬送路とは反対
側にファン88を設けこのファン88が作動することに
よって外気をフィルム20の表面へ向けて噴出するよう
になっている。この外気の風によって赤外線ヒータ82
で加熱されたフィルム20から蒸発した水分がフィルム
20の表面近傍から排出し、乾燥むらを生ずることなく
最適な状態で乾燥ができる。
【0029】吹出パイプ90は、図示しないファンによ
り外気をフィルム20へ向けて吐出して、ローラ72、
74、ガイド76の間を搬送されるフィルム20の表面
近傍の湿度の高い空気、特にローラ72とフィルム20
との接触部近傍の湿度の高い空気を排除して、フィルム
20の乾燥を促進すると共に乾燥むらを防止するように
している。
【0030】また、乾燥部16内の空気は図示しない管
路を介して排気ファン92により機外へ排出される。こ
の排気ファン92は、制御装置104からの信号に応じ
てオンオフ制御されるようになっている。
【0031】図2に示される如く、制御装置104はマ
イクロコンピュータ106を含んで構成され、マイクロ
コンピュータ106は、CPU108、RAM110、
ROM112、入出力ポート114及びこれらを接続す
るデータバスやコントロールバス等のバス116で構成
されている。
【0032】入出力ポート114には、装置内部でのフ
ィルム20の搬送を制御するリレー等で構成された搬送
系制御ユニット118への信号線120、各処理槽での
処理液の温度を制御するリレー等で構成された温度制御
ユニット122への信号線124及び乾燥部16でのフ
ァン88、赤外線ヒータ82及び吹出パイプ90から外
気を吐出するための図示しないファンの駆動を制御する
乾燥系制御ユニット126への信号線127が接続され
ている。
【0033】また、入出力ポート114には、自動劇装
置10の外側に取付けられた外気絶対湿度センサ129
からの信号線130、131と、前記排気ファン92の
駆動信号線132が接続されている。
【0034】マイクロコンピュータ106では、外気絶
対湿度センサ129によって検出された検出データW
と、RAM110に記憶された図3に示す最適乾燥領域
αを表すマップとから、乾燥部16内の温度Tが設定さ
れる。なお、このとき、図3において外気の絶対湿度検
出データWを通る横線と乾燥部16内の温度Tを通る縦
線の交点が最適乾燥領域の内に入るように温度Tは決め
られる。
【0035】また、図3において曲線Aは最適乾燥曲線
であり、この曲線に従って温度Tが設定されると最も良
好な状態でフィルム20を乾燥できる。曲線Bは、これ
より乾燥部16内の温度が低くなるとフィルム20が未
乾燥状態になる曲線であり、曲線Cは、これより乾燥部
16内の温度が高くなると、フィルム20が過乾燥状態
になる曲線である。直線D、Eは予め行った実験によっ
て求めた直線である。これらの曲線B、C及び直線D、
Eによって囲まれた部分が最適乾燥温度領域αである。
【0036】次に、乾燥部16内に設置された温度セン
サ128により実際の温度tが検出され、T>tのとき
は排気ファン92がオフし、T≦tのときは排気ファン
92がオンするように制御される。
【0037】図4のフローチャートが繰り返されること
により、乾燥部16内の乾燥条件は最適状態に保たれ
る。
【0038】以下に本実施例の作用を説明する。自動現
像装置10内に挿入されたフィルム20は現像槽22内
に送り込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。
現像処理されたフィルム20はリンス槽28からローラ
60によって持ち出されたリンス液によって洗浄された
後、定着槽24内に送り込まれ、定着液中を搬送されて
定着処理される。定着処理されたフィルム20はリンス
槽30からローラ60によって持ち出されたリンス液に
よって洗浄された後、水洗槽26内に送り込まれ、水洗
水中を搬送されて水洗処理される。
【0039】水洗処理され、液面から上方に搬送された
フィルム20は、ローラ58によって挟持搬送され、表
面の付着水及び乳剤層中の水分がスクイズされ、さらに
ローラ60によって搬送された後、フィルム18は、乾
燥部16へ搬送される。
【0040】乾燥部16に送り込まれたフィルム20
は、ガイド84によって略水平状態で案内搬送される。
この搬送中にファン88と吹出パイプ90からフィルム
20に向けて外気が吐出されると共に赤外線ヒータ82
からの輻射熱を受けてフィルム20の表面に付着してい
る水分及びフィルム20に含まれている水分が蒸発し、
フィルム20は乳剤層が一様に同じ光沢をもつ乾燥むら
のない状態で排出され、受け箱80内に収容される。
【0041】この排気ファン92は、制御装置104か
らの信号に応じてオンオフ制御されるようになってい
る。
【0042】以下に図4のフローチャートに従い、乾燥
部16内の空気の温度制御について説明する。なお、赤
外線ヒータ82の温度は約250℃と一定の温度に保た
れている。
【0043】ステップ200では、外気絶対湿度センサ
129によって外気の絶対湿度Wが検出され、ステップ
202へ移行してCPU108により外気絶対湿度セン
サ129の検出データとRAM110に記憶された抱い
てき乾燥領域αを表すマップとから、乾燥部16内の温
度Tが設定される。
【0044】次いで、ステップ204では、乾燥部16
内に設置された温度センサ128によって温度大が検出
され、ステップ206でこの設定温度Tと検出温度tと
が比較される。
【0045】ここで、T>tの場合は、乾燥能力が不足
していると判断され、ステップ208へ移行して排気フ
ァン92をオフする。
【0046】これにより、乾燥部16内の温められた空
気が排出されないので、温度は上昇する。
【0047】また、T≦tの場合は、フィルム20が過
乾燥になる恐れがあると判断され、ステップ210へ移
行して排気ファン92をオンする。これにより、乾燥部
16内の温められた空気が排出されるので、温度は低下
する。異常のステップが繰り返されることにより、乾燥
部16内の乾燥条件は最適な状態に保たれる。
【0048】このため、フィルム20の過乾燥や未乾燥
を防止することができると共に、赤外線ヒータを高温に
する必要がないので、赤外線ヒータ82による熱の影響
を受ける部材の劣化が従来の赤外線ヒータの温度を上下
して乾燥条件を制御する方法に比べて少なくなり、赤外
線ヒータ自体に過熱防止装置を接触させて取付けること
ができるので、赤外線ヒータの過熱異常を素早く正確に
知ることができる。
【0049】なお、従来の赤外線ヒータの温度を上下し
て乾燥条件を制御する方法では、赤外線ヒータの温度を
350℃異常の高温にしなければならない場合があっ
た。また、従来のこの方法では赤外線ヒータが高温にな
るので、過熱防止装置を赤外線ヒータから離れた所に設
置しなければならず、このため赤外線ヒータが異常に過
熱してもしばらく時間がたってからでないと過熱防止装
置が作動しなかった。
【0050】また、本実施例では、外気絶対湿度センサ
129を自動現像装置10の外壁に取付けたが、これに
代えて外気温度センサと外気相対湿度センサを自動現像
装置10の外壁に取付けて、外気の温度と外気の湿度と
を検出し、これらの検出データからマイクロコンピュー
タ106により外気の絶対湿度Wを算出し、これを基に
本実施例と同様に乾燥部16内の乾燥条件の制御をして
もよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置は、感光材料へ熱を輻射する赤外線ヒータの温
度を一定とした状態で、乾燥能力を確保すると共に感光
材料の過乾燥や未乾燥の発生を防止することができると
いう優れた効果を有する。
【0052】また、赤外線ヒータを高温にする必要がな
いので、従来の赤外線ヒータによる熱の影響を受ける部
材の劣化が少なくなり、また、赤外線ヒータに接触させ
て過熱防止装置を取付けることができるので、赤外線ヒ
ータが異常な過熱を起こした場合でも素早く正確に知る
ことができ、安全性の面でも優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像装置の概略構成図であ
る。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】温風生成ユニットのヒータによるオンオフ制御
(一点鎖線)と、排気ファンのオンオフ制御(実線)と
の比較を示す乾燥能力値変化特性図である。
【図4】制御フローチャートである。
【符号の説明】
10 自動現像装置 16 乾燥部 74 ローラ 76 ガイド 88 ファン 89 ヒータ 90 吹出パイプ 92 排気ファン 104 制御装置 128 温度センサ 129 外気絶対湿度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 晋宏 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松永 聡 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 松田 晋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液によって処理した感光材料を乾燥
    する乾燥部を備えた感光材料処理装置であって、前記乾
    燥部内の感光材料に向けて空気を送る送風ファンと、前
    記乾燥部内を搬送される前記感光材料に対面して感光材
    料の搬送方向と交わる方向に配置した赤外線ヒータと、
    外気の絶対湿度を検出する外気絶対湿度センサ或いは外
    気の温度を検出する温度センサ及び外気の相対湿度を検
    出する外気相対湿度センサを備えた外気センサ部と、前
    記乾燥部内の温度を検出する乾燥部内温度センサと、前
    記乾燥部内の空気を排出する排気ファンと、前記外気セ
    ンサ部での検出結果と前記乾燥部内温度センサでの検出
    結果とに基づいて前記排気ファンのオンオフ制御をする
    排気ファン作動制御手段と、を有する感光材料処理装
    置。
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