JPH06289578A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06289578A
JPH06289578A JP7367493A JP7367493A JPH06289578A JP H06289578 A JPH06289578 A JP H06289578A JP 7367493 A JP7367493 A JP 7367493A JP 7367493 A JP7367493 A JP 7367493A JP H06289578 A JPH06289578 A JP H06289578A
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JP
Japan
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heat roller
film
drying
photosensitive material
heat
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Application number
JP7367493A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ikeda
淳 池田
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Shinichi Matsuda
晋一 松田
Takero Yamamoto
健朗 山本
Mitsuru Katsumata
満 勝俣
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒートローラの表面上の水滴を無くすことが
でき、未乾燥等の乾燥むら及び、画質低下を防止する。 【構成】 ヒートローラ60は、厚さ2mm〜5mmの
アルミ材60Aの外周に、厚さTが25±10μmのテ
フロンコーティング60Bが施されており、このテフロ
ンコーティング60Bの表面粗さRは、ヒートローラ6
0の表面が親水性を有し、フィルム20を損傷させない
程度に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液による処理後の
感光材料をヒートローラに接触させて乾燥処理する乾燥
部を備えた感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された感光材料は、現像液、
定着液、水洗水等の処理液によって順次現像処理、定着
処理、水洗処理等が行われ、この後、乾燥部へ送り込ま
れて乾燥処理される。
【0003】乾燥部では、例えば、複数のローラを千鳥
状に配列し、これらの間を処理液によって処理された感
光材料を通過させる。感光材料はその表裏面が交互にロ
ーラに接触することによって、搬送力を受け搬送され
る。
【0004】ここで、各ローラ間には、乾燥風の吹出口
が配設されており、感光材料は、千鳥状に配列されたロ
ーラ間を通過中に乾燥風が吹付けられて乾燥される構成
である。
【0005】ところで、近年、処理効率のアップを図る
ため、乾燥パス長を延長することなく、感光材料の搬送
速度を速めることが要求されている。これに対応するた
めに前記ローラの上流側の一部をヒートローラとし、感
光材料に含浸する水分の蒸発を促進することが考えられ
ている。
【0006】これにより、処理された直後の飽和水分量
を超えた感光材料は、まずヒートローラに接触すること
により蒸発が促進され、その後、多湿となった周辺雰囲
気を乾燥風によって排除するため、乾燥効率が高まり、
乾燥パス長を延長することなく、処理効率をアップする
ことができる。
【0007】ヒートローラは、通常偶数個配設され、ロ
ーラ表面の軸方向中央部に温度センサを接触配置し、内
部に持つ熱源(例えば、ハロゲンランプ)による加熱温
度を制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
にこれらのヒートローラの表面は、これに接触する感光
材料の乳剤層の傷や膜剥がれを防止するため、また、ヒ
ートローラの耐腐食対策としてテフロン等でコーティン
グされている。従って、ヒートローラ表面は発水性が極
めて高く、ヒートローラ表面の水分が水滴となり易い。
このため、この水滴によって乾燥むら等を発生させる原
因となるとともに、この水滴に含まれる定着液成分やも
ともとの水に含まれている不純物などがヒートローラ表
面で結晶化することによって画質に悪影響を与える。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ヒートローラ
の表面上の水滴を無くすことができ、未乾燥等の乾燥む
ら及び、画質低下を防止することができる感光材料処理
装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液による処理後の感光材料を、その表面に接触
するヒートローラによって乾燥処理する乾燥部を備えた
感光材料処理装置であって、前記ヒートローラの表面を
親水性としたことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、処理液による処
理後の感光材料を、その表面に接触するヒートローラに
よって乾燥処理する乾燥部を備えた感光材料処理装置で
あって、前記ヒートローラの表面粗さRa を0.2〜6
μmとしたことを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、乾燥部には、
処理液による処理が終了し、その後例えば、スクイズさ
れた後の感光材料が送り込まれる。乾燥部では、まずこ
の感光材料をヒートローラに接触させることによって、
蒸発を促進し、その後、乾燥風を吹き付けることによ
り、乾燥する。
【0013】本発明では、ヒートローラの表面が親水性
となっているため、ヒートローラ表面上に残った水分
は、ヒートローラ表面上に均一に付着し、従来の様にヒ
ートローラ表面上に水滴が形成されることはない。従っ
て、未乾燥等の乾燥むら及び、画質低下を防止すること
ができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、ヒ
ートローラの表面材料が非親水性の材料であっても、そ
の表面粗さRa を感光材料を損傷させない程度に粗くし
て、感光材料の乳剤層の傷や膜剥がれを防止するととも
に、ヒートローラ表面の発水性を低下く保って、ヒート
ローラ表面上に残った水分を、ヒートローラ表面上に均
一に付着させ、従来の様にヒートローラ表面上に水滴が
形成されることもない。従って、未乾燥等の乾燥むら及
び、画質低下を防止することができる。
【0015】なお、ヒートローラの表面粗さは、0.2
μm〜6μmが好ましく、0.2μmより小さいと発水
性が高くなり、乾燥むらが発生し易く、6μmより大き
いと、感光材料の乳剤層の傷や膜剥がれが発生し易くな
るとともに伝熱性が低下する。
【0016】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例であるフィルム20を
現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理したのち乾燥
処理するものである。
【0017】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理液処
理部11は、現像液を貯溜する現像槽14、定着液を貯
溜する定着槽16、水洗水を貯溜する水洗槽18を備え
ており、機枠12に設けられた挿入口15近傍に、フィ
ルム20を機枠12内に引き入れる挿入ラック17、及
び挿入されるフィルム20を検出する挿入検出センサ8
0が配設されている。
【0018】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18内には、複数の搬送ローラ22、26、
30をそれぞれ有する搬送ラック24、28、32が、
現像液、定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。
また、現像槽14と定着槽16との間、定着槽16と水
洗槽18との間には、それらの上部に搬送ローラ36及
びガイド38を備えたクロスオーバーラック34が配設
されている。
【0019】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられ、搬送ローラ
22、26、30の回転駆動によって現像液、定着液、
水洗水に順次浸漬しながら搬送されて現像、定着、水洗
処理が行われる。
【0020】水洗槽18と乾燥部50との間には、フィ
ルム20をスクイズしながら搬送するスクイズローラ4
2とフィルム20を乾燥部50へ向けて案内するガイド
43を備えたスクイズラック40が配設されている。水
洗槽18から送り出されたフィルム20は、スクイズロ
ーラ42によって表面の水分が絞り取られながら乾燥部
50へ案内される。
【0021】なお、水洗槽18に近いスクイズローラ4
2とガイド43との部分に、現像槽14、定着槽16と
の間のクロスオーバーラック34、定着槽16と水洗槽
18とのクロスオーバーラック34と同様の構成のクロ
スオーバーラックを適用することができる。
【0022】図2に示される如く、乾燥部50には、互
いに平行に配設された一対の側板54間に掛け渡され、
フィルム20を搬送する搬送ローラ44とヒートローラ
60とが千鳥状に配列されてフィルム20の搬送路が形
成されると共にヒータ及び乾燥ファンを備えた乾燥風供
給部45(図1参照)によって発生された乾燥風を搬送
ローラ44及びヒートローラ60の近傍に向けて噴出す
る吹出パイプ47が配設されている。吹出パイプ47
は、各搬送ローラ44及びヒートローラ60間にそれぞ
れ独立して配設されており、これらの長手方向一端部に
は、チャンバー49(図1参照)が設けられている。
【0023】すなわち、ヒータ及び乾燥ファンによって
発生された乾燥風は、一旦チャンバー49に貯えられる
ことにより均圧とされた後、各吹出パイプ47へと案内
され、吹出パイプ47の吹出口から噴出される構成とな
っている。
【0024】乾燥部50内の搬送ローラ44とヒートロ
ーラ60との配列順は、乾燥部50の上方からまず2個
の搬送ローラ44が配列され、その後4個のヒートロー
ラ60が配列され、次いで10個の搬送ローラ44が配
列されている。フィルム20は、上記のように千鳥状に
配列された搬送ローラ44及びヒートローラ60に順次
表裏面が接触しながら、搬送力を受けて下方へ向けて搬
送されると共に吹出パイプ47から噴出される乾燥風に
よって加熱乾燥される。
【0025】図3に示される如く、ヒートローラ60
は、内方が空洞とされ、軸線上には、ハロゲンランプ6
2が配設されている。このハロゲンランプ62は、図示
を省略した制御部に接続され、制御部からの信号によっ
て点灯されることにより、ヒートローラ60の表面が加
熱される構成となっている。
【0026】このように、ヒートローラ60は内部のハ
ロゲンランプ62によって加熱されるため、側板54に
軸支するための軸受56が耐熱性を有する部材によって
形成されている。
【0027】図3及び図4に示される如く、軸受56
は、半透明状の耐熱樹脂(例えば、ポリイミド樹脂にグ
ラファイト及びテフロン(米国デュポン社の商品名)を
添加した樹脂)の成型品であり、1個の軸受56によっ
て2個のヒートローラ60の軸部61を支持するように
2個の円筒部56Aが形成されている。この2個の円筒
部56Aを連結する鍔部56Bは、長円状とされてい
る。これに対して、前記側板54には、前記円筒部56
Aが挿通される円孔54Aが設けられ、それぞれの円筒
部56Aがこの円孔54Aに緊密に挿通されるようにな
っている。軸受56としては、他にポリイミド樹脂に二
硫化モリブデンやカーボンを添加したものを使用するこ
とも考えられる。また、ポリイミドアミド樹脂に同様の
ものを添加した樹脂の成型品の使用も考えられる。
【0028】図5に示される如く、鍔部56Bには、円
筒部56A間に2個の小円孔56Cが設けられ、円筒部
56Aの円孔54Aへの挿通時に側板54に形成された
雌ねじ54Bと同軸とされ、ビス58によって側板54
に固定される。
【0029】図3に示される如く、この軸受56は、所
謂すべり軸受構造であり、ヒートローラ60の軸部61
は前記円筒部56Aの貫通孔に軸支される。
【0030】軸受56の鍔部56Bの外周からは、それ
ぞれの円筒部56Aの半径方向矩形状の筒体部56Dが
一体形成されている。この筒体部56Dには温度ヒュー
ズ68が収容され、その検出端子は筒体部56Dの奥側
及び側板54を貫通して、ヒートローラ60の周面に接
触されている。
【0031】この温度ヒューズ68は、ハロゲンランプ
62を通電するための配線に接続されており、所定の温
度(約100℃)以上になると、強制的にハロゲンラン
プ62の点灯を遮断する役目を有している。なお、温度
ヒューズ68が筒体部56Dに収容されるのは、ヒート
ローラ60を回転させるための歯車72(図4参照)が
存在しない側に対応する端部の軸受56のみとなってい
る。
【0032】すなわち、図4に示される如く、歯車72
は、ヒートローラ60の軸部61の基部に嵌入されてお
り、歯車72を貫通した軸部61が軸受56に軸支され
る構成となっている。ここで、歯車72と軸受56との
間には、所定の隙間が設けられており、ヒートローラ6
0を加熱することによる、熱膨張分のクリアランスが予
め見込まれて組付けられている。
【0033】このように形成されたヒートローラ60用
の軸受56は、各側板54にそれぞれ2個取付けること
によって、4個のヒートローラ60の両端部を軸支して
いる。ここで、前記乾燥風を一時的にストックするチャ
ンバー49が設けられた側の側板54には、前記2個の
軸受56を覆うように遮風ボックス70が取付けられて
いる。すなわち、ヒートローラ60の両端面は開放され
ており、ハロゲンランプ62の両端部が突出されて、側
板54よりも外側の支持板(図示省略)に固定されてい
るため、前記遮風ボックス70を設けることにより、ヒ
ートローラ60の周囲とヒートローラ60の内部とが仕
切られることになり、ヒートローラ60の内方への外気
の出入りによって、ヒートローラ60の温度管理が困難
となることを防止している。なお、チャンバー49の配
設側に遮風ボックス70を設けることにより、特に、チ
ャンバー49から吹出パイプ47を介して噴出される乾
燥風による外気の流れに影響されにくくなる。
【0034】フィルム20は、この4個のヒートローラ
60に表裏面が交互に接触されることにとよって、ヒー
トローラ60から熱を受けて、加熱される。この加熱に
よって、フィルム20に含浸される水分が蒸発され、こ
の蒸発された水分を含む周囲の雰囲気が乾燥風によって
排除されるため、この蒸発はさらに促進される。
【0035】図6に示される如く、ヒートローラ60は
厚さ2mm〜5mmのアルミ材60Aの外周に、厚さT
が25±10μmのテフロンコーティング60Bが施さ
れており、このテフロンコーティング60Bの表面粗さ
Rが、0.2μm〜6μmとされている。従って、ヒー
トローラ60の表面は、親水性を有し、その表面粗さR
はフィルム20を損傷させない程度に粗くなっている。
【0036】また、ヒートローラ60の表面温度は、フ
ィルム20の処理量、搬送速度、乾燥風の温度、吹出量
及び周囲の環境湿度等によって設定され、ヒートローラ
60個々に対応して設けられた図示を省略した接触型の
温度センサからの検出信号に基づいてフィードバック制
御されるようになっている。温度センサは、それぞれヒ
ートローラ60の周面に接触された状態で取付けられて
いる。
【0037】各温度センサは、制御部へ接続されてお
り、この制御部には、制御条件とされる前述のような温
度制御情報が入力されるようになっている。制御部で
は、この温度制御情報及び温度センサからの検出温度に
基づいてハロゲンランプ62の点灯、消灯を制御する。
【0038】図1に示される如く、乾燥部50の下部に
は、乾燥ターン部48が配設されており、ヒートローラ
60及び乾燥風によって乾燥されたフィルム20が、こ
の乾燥ターン部48で斜め上方へ向けてターンされた
後、受け箱52にストックされる。
【0039】以下に本実施例の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置
10の挿入口15から、自動現像装置10内へ挿入され
て処理される。自動現像装置10では、挿入口15から
挿入されたフィルム20を挿入ラック17によって引き
入れて処理液処理部11の現像槽14へ送り込む。
【0040】現像槽14では、ラック24の搬送ローラ
22によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して
現像処理を行う。現像像14での処理が終了したフィル
ム20は、クロスオーバーラック34のガイド38と搬
送ローラ36によって案内搬送されて定着槽16へ送り
込まれる。定着槽16では、ラック28の搬送ローラ2
6によってフィルム20を略U字状に案内しながら搬送
して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽16での
処理が終了したフィルム20は、クロスオーバーラック
34によって案内搬送されて、水洗槽18へ送り込まれ
る。水洗槽18では、ラック32の搬送ローラ30によ
ってフィルム20を水洗水に浸漬しながら搬送して、フ
ィルム20の水洗を行い、フィルムの表面から定着液成
分を除去する。
【0041】水洗処理が終了したフィルム20は、水洗
槽18からスクイズラック40のスクイズローラ42と
ガイド43に案内搬送されて処理液処理部11から乾燥
部50へ送り込まれる。このとき、フィルム20は、ス
クイズローラ42によって表面に付着している水分が除
去される。
【0042】乾燥部50では、まず、フィルム20は2
個の搬送ローラ44に表裏面が交互に接触されて搬送さ
れると共に乾燥風が吹付けられる。これにより、前記ス
クイズローラ42によってスクイズ仕切れずに、特にフ
ィルム20の搬送方向先端部又は後端部に残る水滴、並
びにフィルム20の全体に亘って不均一に残る水滴等を
比較的均一な状態にすることができる。
【0043】次に、上記搬送ローラ44及び乾燥風によ
って比較的均一に水滴が付着したフィルム20は、4個
のヒートローラ60によってその表裏面が交互に接触す
るため、蒸発が促進される。その後、ヒートローラ60
に対応する吹出パイプ47からの乾燥風によって、多量
に水分を含んだ雰囲気が排除され、さらに蒸発が促進さ
れる。このとき、フィルム20上に水滴むらがないた
め、部分的に蒸発が遅れたり、進んだりすることがな
く、フィルム20の前面に亘って均一に蒸発が促進され
る。
【0044】また、ヒートローラ60のテフロンコーテ
ィング60Bの表面粗さRが、0.2μm〜6μmとさ
れている。従って、ヒートローラ60の表面は、親水性
を有し、その表面粗さRはフィルム20を損傷させない
程度に粗くなっている。このため、フィルム20の乳剤
層の傷や膜剥がれを防止することができるとともに、図
6に示される如く、ヒートローラ60の表面上に残った
水分Wが、ヒートローラ表面上に均一に付着し、従来の
様にヒートローラ表面上に水滴が形成されることもな
い。よって、未乾燥等の乾燥むら及び、画質低下を防止
することができる。
【0045】なお、ヒートローラ60の表面粗さRは、
0.2μm〜6μmが好ましく、0.2μmより小さい
と発水性が高くなり、乾燥むらが発生し易く、6μmよ
り大きいと、感光材料の乳剤層の傷や膜剥がれが発生し
易くなるとともに伝熱性が低下する。
【0046】その後、10個の搬送ローラ44によって
フィルム20を搬送しながら、乾燥風供給部45で発生
した乾燥風を吹出パイプ47からフィルム20の表裏面
に向けて噴出して、フィルム20を加熱乾燥する。フィ
ルム20は、加熱されながら搬送されて乾燥ターン部4
8に達すると、斜め上方に向けてターンされて排出さ
れ、受け箱49にストックされる。
【0047】なお、本実施例では、遮風ボックス70に
よって、2個の軸受56をまとめて覆うようにしたが、
各ヒートローラ60の端面の開放面に遮風部材を組付け
るようにしてもよい。また、チャンバー49が配設され
ていない側の開放面は、外気の流動が小さいため、ま
た、ハロゲンランプ62の電源線等が配線されているた
め、遮風する必要はないが、必要に応じて遮風ボックス
70或いは遮風部材を取付けてもよい。
【0048】また、本実施例のヒートローラ60は、ア
ルミ材60Aの外周にテフロンコーティング60Bを施
したが、テフロンコーティング60Bに代えて他の非粘
着性コートを施しても良い。また、アルミ材60Aの外
周にアルマイト処理、アルマイトに硫化モリブデンを加
えた処理等の表面処理を施しても良い。さらには、アル
ミ材60Aとテフロンコーティング60Bに代えて耐熱
性樹脂を用いたヒートローラを使用しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置は、ヒートローラの表面上の水滴を無くすこと
ができ、未乾燥等の乾燥むら及び、画質低下を防止する
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像装置の概略構成図であ
る。
【図2】乾燥部のローラ及びヒートローラの配列状態を
示す正面図である。
【図3】チャンバー側の側板近傍の断面図である。
【図4】歯車取付側の側板近傍の断面図である。
【図5】軸受及びその周辺の分解斜視図である。
【図6】ヒートローラ表面の断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 45 乾燥風供給部 47 吹出パイプ 49 チャンバー 50 乾燥部 60 ヒートローラ 60A アルミ材 60B テフロンコーティング 62 ハロゲンランプ
フロントページの続き (72)発明者 山本 健朗 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (72)発明者 勝俣 満 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液による処理後の感光材料を、その
    表面に接触するヒートローラによって乾燥処理する乾燥
    部を備えた感光材料処理装置であって、 前記ヒートローラの表面を親水性としたことを特徴とす
    る感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液による処理後の感光材料を、その
    表面に接触するヒートローラによって乾燥処理する乾燥
    部を備えた感光材料処理装置であって、 前記ヒートローラの表面粗さRa を0.2〜6μmとし
    たことを特徴とする感光材料処理装置。
JP7367493A 1993-03-31 1993-03-31 感光材料処理装置 Pending JPH06289578A (ja)

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JP7367493A JPH06289578A (ja) 1993-03-31 1993-03-31 感光材料処理装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1617286A3 (en) * 2004-07-14 2010-12-15 FUJIFILM Corporation Photosensitive material processing apparatus
JP2020016353A (ja) * 2018-07-23 2020-01-30 株式会社リコー 乾燥装置、印刷装置
CN112241035A (zh) * 2019-07-18 2021-01-19 日东电工株式会社 层叠偏光膜的制造方法、偏光片用的干燥装置以及偏光片的制造装置

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