JPH05249758A - 平版印刷版乾燥装置 - Google Patents

平版印刷版乾燥装置

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Publication number
JPH05249758A
JPH05249758A JP4880392A JP4880392A JPH05249758A JP H05249758 A JPH05249758 A JP H05249758A JP 4880392 A JP4880392 A JP 4880392A JP 4880392 A JP4880392 A JP 4880392A JP H05249758 A JPH05249758 A JP H05249758A
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JP
Japan
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printing plate
drying
dry air
unit
casing
Prior art date
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Application number
JP4880392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Takekoshi
友昭 竹越
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥風の供給量及び温度を高めることなく、
乾燥時間を短縮する平版印刷版乾燥装置を得る。 【構成】 乾燥部30のケーシング56は、発砲スチロ
ールやガラス繊維等の材質で形成された断熱材94によ
って被覆されている。この断熱材94によって、乾燥部
30内の乾燥風の温度低下が低減されており、ファン8
4及びヒータ80による電力消費量を低減している。ま
た、この断熱材94は、ファン84の上方の吸引口88
を被覆するため、ファン84の作動による騒音を緩和す
る役目も有している。最上流側の搬送ローラ62の上流
側近傍に、赤外線ヒータ148を搬送路の上下方向にそ
れぞれ設け、この赤外線ヒータ148によって印刷版2
0を予熱した後、乾燥風によって乾燥するようにすれ
ば、乾燥負荷が軽減され、ファン84の容量やヒータ8
0の熱量を軽減することができる。また、ファン84及
びヒータ80の容量を減らさずに乾燥時間を短縮するよ
うにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像が記録された平版
印刷版を搬送しながら処理液に浸漬させて処理した後、
乾燥部へ送り出して乾燥する平版印刷版乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】平版印刷
版に画像記録されると、この平版印刷版は、現像部へ送
られ、現像処理及び定着処理がなされた後、溶出部へ送
られてエッチング処理する。これによって、平版印刷版
の非画像部分が溶出される。この後、平版印刷版はガム
液が塗布され、溶出部の最下流側に位置する絞りローラ
によってガム液が絞り取られ、乾燥部で乾燥される。
【0003】ここで、乾燥部では、長手方向が平版印刷
版の搬送方向に対して直交する方向、すなわち平版印刷
版の幅方向に沿って吹出ユニットを配設している。吹出
ユニットは、平版印刷版の搬送路を挟んで上下方向で一
対とされ、それぞれ、平版印刷版に対向する面にスリッ
ト孔が設けられている。このスリット孔から乾燥風が平
版印刷版へ吹きつけられ、乾燥される。なお、吹出ユニ
ットは、搬送方向に沿って複数対設けられている。
【0004】ところで、乾燥部はケーシングによって覆
われているものの、熱損失が多いため、この熱損失を考
慮した分、乾燥風の供給量及び温度を高めなければなら
ず、大型のファンやヒータが必要となる。
【0005】また、平版印刷版は前工程で塗布されたガ
ム液を乾燥風のみによって所定の時間内で乾燥を完了さ
せるためには、乾燥風の供給量及び温度を上げる必要が
ある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、乾燥風の供給
量及び温度を高めることなく、乾燥時間を短縮すること
ができる平版印刷版乾燥装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像が記録された平版印刷版を搬送しながら処理液
に浸漬させて処理した後、乾燥部へ送り出して乾燥する
平版印刷版乾燥装置であって、前記平版印刷版の挿入口
及び排出口が設けられ前記平版印刷版へ乾燥風を吹き付
けて乾燥させる空間を形成するケーシングと、前記ケー
シング内へ乾燥風を送り込む乾燥風供給ユニットと、前
記ケーシングの周囲に設けられ前記乾燥風供給ユニット
からケーシング内へ送り込まれる乾燥風を保温する保温
手段と、を有している。
【0008】請求項2に記載の発明は、画像が記録され
た平版印刷版を搬送しながら処理液に浸漬させて処理し
た後、乾燥部へ送り出して乾燥する平版印刷版乾燥装置
であって、前記平版印刷版の挿入口及び排出口が設けら
れ前記平版印刷版へ乾燥風を吹き付けて乾燥させる空間
を形成するケーシングと、前記ケーシング内へ乾燥風を
送り込む乾燥風供給ユニットと、前記ケーシング内にお
ける平版印刷版の搬送路の上流側に設けられ前記乾燥風
による乾燥前に平版印刷版を予熱する予熱手段と、を有
している。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ケーシングの
周囲に保温手段を設けることにより、ケーシング内の乾
燥風の温度低下を防止している。保温手段としては、例
えば、断熱材によってケーシングを被覆するようにすれ
ばよい。
【0010】この保温手段によって、乾燥風供給ユニッ
トから送り込まれる乾燥風の熱損失が軽減され、乾燥効
率を向上することができる。従って、大型のファンやヒ
ータ等を用いることなく、所定時間内で平版印刷版を完
全に乾燥させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、乾燥風に
よる乾燥前に予熱手段によって平版印刷版を予熱するこ
とにより、乾燥効率を向上している。
【0012】予熱手段としては、例えば、赤外線ヒータ
やハロゲンランプ等の放射熱を利用することにより、小
スペースで予熱を行うことができる。
【0013】
【実施例】図1乃至図3を参照して、本実施例に係るダ
イレクト刷版作成装置10の概略を説明する。
【0014】本実施例に用いられる印刷版20は、矩形
状のOPC(ORGANIC PHOTOCONDUC
TOR)ダイレクト印刷版であり、導電性支持体として
厚さ約0.3mmのアルミニウム板と、このアルミニウ
ム板の一方の面を感光面とするための陽極酸化層と、そ
の上面をコーティングする厚さ数ミクロンのOPCアル
カリ可溶性のポリマーを主成分とするOPC層とで構成
されている。また、導電性支持体の寸法、即ち、印刷版
20の寸法は、新聞印刷用の刷版として398(mm)×
1120(mm)(新聞紙2頁分)としている。なお、印
刷版20の寸法は、例えば、398(mm)×560(m
m)(新聞紙1頁分)の適用も可能であり、また、これ
ら以外の寸法のものであってもよい。
【0015】なお、各図に示される矢印A方向は印刷版
20の幅方向に対応されており、矢印B方向を印刷版2
0の長手方向に対応させている。本実施例に係るダイレ
クト刷版処理装置10では、印刷版20を隣接する処理
部へ搬送する場合、印刷版20の幅方向あるいは長手方
向に沿って平行移動させるようになっている。
【0016】図1乃至図3に示されるように、ダイレク
ト刷版装置10は、描画部18へ印刷版20を供給する
給版部12と、描画部18から印刷版20を排出する排
版部14とで構成される給版排版部16を備えている。
給版部12には印刷版20が積層された印刷版載置台3
8が装填される。印刷版載置台38は、床面に対して略
平行とされた搭載台40上に印刷版20を積層して搭載
している。搭載された印刷版20は、感光面が下方に向
けられており、印刷版載置台38を給版部12の所定の
位置に装填することにより、印刷版20の給版部12に
対する位置決めがなされる。
【0017】給版部12への印刷版載置台38の装填及
び抜き出しは、ケーシング16Aに設けられた図示しな
いシャッタによって行われ、通常、このシャッタが閉止
されて内部が遮光されている。なお、印刷版載置台38
は、フォークリフト等によって移動されるものであって
もよく、底部に設けられたキャスタ等によって移動可能
とされたものであってもよい。
【0018】給版部12には、枚葉装置102、反転装
置104が設けられ、印刷版載置台38に搭載された印
刷版20が枚葉装置102によって上面が吸着保持され
て持ち上げられて反転装置104に受け渡される。反転
装置104は、印刷版20の幅方向の一端部を吸着保持
して回転し、これによって印刷版20は反転されて感光
面が上方へ向けられる。
【0019】また、給版部12にはリフト台300と水
平搬送装置106とが設けられており、反転装置104
によって反転された印刷版20がリフト台300に載置
される。リフト台300に載置された印刷版20は、リ
フト台300に対しての位置決めがなされた後、水平搬
送装置106へ渡される。印刷版20は、水平搬送装置
106の複数の爪部に下面を支持されて、給版部12に
隣接して設けられた描画部18の定盤408上へ搬送さ
れる。
【0020】描画部18の定盤408上に載置された印
刷版20は帯電された後、描画装置によって感光面に静
電潜像が形成される。静電潜像が形成された印刷版20
は、定盤408上から取出装置450によって、描画部
18に隣接し、かつ、給版部12の上方に設けられた排
版部14へ向けて移動される。排版部14には、排版部
14内を描画部18へ向けて移動される搬送ステージ5
02が設けられており、この搬送ステージ502に取出
装置450に持ち上げられた印刷版20が載置される。
【0021】印刷版20を載置した搬送ステージ502
は、排版部14に現像部22と隣接して設けられた挿入
ステージ532へ向けて移動される。印刷版20は、搬
送ステージ502から挿入ステージ532へ載せ換えら
れる。図3に示されるように、挿入ステージ532は印
刷版20を載置すると、現像部22へ向けて所定の角度
で傾斜された後、載置した印刷版20を現像部22へ向
けて送り出すようになっている。この挿入ステージ53
2の傾斜角度は、現像部22の挿入口近傍を搬送される
印刷版20の傾斜角度と等しくされている。
【0022】図1に示されるように、給排版部16に
は、現像部22が接続されている。現像部22は、静電
潜像が形成された印刷版20を現像処理する現像処理部
24と、現像処理された印刷版20を定着処理する定着
処理部26とで構成されている。印刷版20は現像処理
部24で現像液であるトナーが付与された後、不要なト
ナーがスクイズされて乾燥される。現像処理部24の現
像方式は、反転現像方式で行われ、描画部18でプラス
に帯電された印刷版20の表面にプラスの電荷を有する
トナーを付与するようになっている。また、現像処理部
24では、トナー粒子を付着させる際、印刷版20の表
面に流すようにして塗布しているため、印刷版20の表
面にトナー粒子がむらなく流れるように所定の角度で傾
斜された状態で搬送されるようになっている。現像部2
2の定着処理部26では、印刷版20を定着ランプで加
熱した後、印刷版20を冷却するようになっている。加
熱されたトナー粒子はフィルム化して印刷版20の表面
に定着される。
【0023】現像部22の下流側には、溶出部28が配
設されている。溶出部28は、トナー画像が形成された
印刷版20にアルカリ溶液を付与してエッチング処理す
る。これによって、印刷版20の非画像部分、即ち、ト
ナー画像が形成された部分以外のOPC層が溶出され
る。この後、印刷版20はアルカリ溶液及びOPC層が
洗い落とされて版面保護のためのガム液が塗布される。
ガム液が塗布された印刷版20は、溶出部28の最下流
側に位置する絞りローラ50(図4参照)によってガム
液が絞り採られ、乾燥部30で乾燥された後、下流側の
パンチング部32及び版曲部34へ送られる。
【0024】パンチング部32では、印刷版20を図示
しない定盤上に位置決めして、印刷版の端部に輪転機の
版胴への版掛け時の位置決め用に切欠及び丸孔を形成す
る。版曲部34では、印刷版20の長手方向の両端部を
各々所定の形状に折り曲げる。これによって、印刷版2
0は輪転機の版胴へ位置決めされて版掛けが可能とな
る。
【0025】版曲げが終了して印刷版20は、版曲部3
4から排出されて貯版される。図4に示される如く、溶
出部28と乾燥部30との間には、案内ローラ52が搬
送路の下方側に設けられている。このため、溶出部28
から排出される印刷版20はこの案内ローラ52に支持
されながら、乾燥部30へと送り込まれる構成となって
いる。なお、図7に示される如く、案内ローラ52は、
その回転軸54の軸線方向に沿って、所定間隔で薄肉の
ローラが均等配置された、所謂串型ローラ構造となって
いる。
【0026】図4に示される如く、乾燥部30は、箱型
のケーシング56によって全体が被覆されている。ケー
シング56内の挿入口58の近傍には、送り込みローラ
60が配設され、印刷版20は、この送り込みローラ6
0に支持されて、下流側へと送り込まれる。
【0027】ケーシング56内には、搬送路に沿って複
数対の搬送ローラ62が所定間隔で配設されている。
【0028】搬送ローラ62は、その回転軸54の軸線
方向に沿って、所定間隔で薄肉のローラ62A(図10
照)が均等配置された、所謂串型ローラ構造となってい
る。この薄肉のローラは搬送路の上下方向で印刷版20
の幅方向に沿って互い違いに配列されている。
【0029】搬送ローラ62は、図示しない駆動手段の
駆動力で回転され、印刷版20を定速度で乾燥部30内
で搬送させるようになっている。
【0030】乾燥部30の排出口64近傍には、一対の
モルトンローラ66が配設されている。このモルトンロ
ーラ66によって、挟持された印刷版20は、排出口6
4へと送られ、次工程へと搬送されるようになってい
る。
【0031】各搬送ローラ62及び前記モルトンローラ
66の間には、搬送路の上下方向にそれぞれ乾燥風の吹
出ユニット68が配設されている。
【0032】図5に示される如く、この吹出ユニット6
8は、印刷版20の幅方向に亘って延設されており、こ
の印刷版20に向けられた側が先細りとされている。こ
の先細りとされた先端部には、スリット孔70が形成さ
れ、乾燥風の吹出口とされている。吹出ユニット68
は、搬送路の上下方向で対向するもの同士で対とされ、
本実施例では、4対配設されている(図4参照)。
【0033】図5及び図6に示される如く、吹出ユニッ
ト68の背面側中央には矩形孔72が設けられ、この矩
形孔72を塞ぐように乾燥風供給ダクト74の一端が取
付けられている。搬送路の上下方向の吹出ユニット68
にそれぞれ取付けられた乾燥風供給ダクト74は、箱型
でケーシング56の印刷版20幅方向一方へ延設され、
縦ダクト76に連通されている。縦ダクト76は、4対
の吹出ユニット68へ乾燥風を供給するようになってい
る。
【0034】縦ダクト76の下端部は、乾燥部30の下
部に印刷版20の幅方向に沿って配設された横ダクト7
8へ連結されている。この横ダクト78内には、一対の
ヒータ80が配設され、この横ダクト78を通過する乾
燥風を加熱する構成となっている。横ダクト78の乾燥
風の流れにおける上流側開口には、フランジ78Aが形
成され、蛇腹状で伸縮自在な連結ダクト82の一端が連
結されている。この連結ダクト82の他端はファン84
の排出口86に連結されている。このため、ファン84
から送り出される乾燥風を横ダクト78へと送り込むこ
とができる。
【0035】ファン84には、上下方向にそれぞれ吸引
口88、90が設けられ、下方の吸引口90には、外気
導入ダクト92が接続されている。また、上方の吸引口
88は、乾燥部30のケーシング56内に開放されてい
る。すなわち、前記吹出ユニット68から吹き出された
乾燥風がこのファン84の吸引口88に送り込まれ、乾
燥風を循環利用できるようになっている。
【0036】図4に示される如く乾燥部30のケーシン
グ56は、断熱材94によって被覆されている。断熱材
94は、発砲スチロールやガラス繊維等の材質で形成さ
れ、ケーシング56の挿入口58及び排出口64以外の
乾燥部30の全てを被覆している。
【0037】この断熱材94によって、乾燥部30内の
乾燥風の温度低下が低減されており、ファン84及びヒ
ータ80による電力消費量を低減している。また、この
断熱材94は、ファン84の作動による騒音を緩和する
役目も有している。
【0038】図6に示される如く、吹出ユニット68の
矩形孔72の近傍には、ダンパユニット96が配設され
ている。ダンパユニット96は、その本体96Aと、本
体96Aから出没可能な案内板96Bとで構成され、案
内板96Bは、矩形孔72を貫通して乾燥風供給ダクト
74内まで突出可能とされている。すなわち、案内板9
6Bが突出状態では、乾燥風供給ダクト74から送り込
まれる乾燥風が案内板96Bに案内されて、図6の吹出
ユニット68の左側へ送り込まれ、案内板96Bが引き
込み状態では、乾燥風供給ダクト74から送り込まれる
乾燥風は、図6の吹出ユニット68の右側へ送り込まれ
るようになっている。案内板96Bは、吹出ユニット6
8の左右均等に乾燥風が分配される位置に調節されてお
り、吹出ユニット68内へ均等に乾燥風を送り込むこと
ができるようになっている。
【0039】図4に示される如く、吹出ユニット68の
最上流側の一対は、軸線周りに若干回転され、傾斜状態
で配設されている。この傾斜によって、乾燥風を吹出す
スリット孔70が下流側に向けられることとなり、乾燥
風の流れを印刷版20の搬送方向の上流側から下流側へ
の流れとすることができる。
【0040】この流れの向きによって、ケーシング56
の挿入口58方向へは、乾燥風が届き難い構造とされ
る。
【0041】図4に示される如く、ケーシング56の挿
入口58の周縁における内壁には、一対の案内ブレード
98が取付けられている。案内ブレード98は、挿入口
58の上端及び下端に印刷版20の幅方向に沿って設け
られている。案内ブレード98は、印刷版20の搬送方
向下流側へいくに従い、互いに接近する方向へ傾斜され
ている。すなわち、挿入口58は徐々に印刷版20の肉
厚方向に細くなっている。この案内ブレード98によっ
て、ケーシング56内の乾燥風が挿入口58から出にく
くなり、乾燥風が前工程の溶出部28へ至ることが防止
されている。
【0042】なお、溶出部28の最下流側には、前述の
如く、絞りローラ50が配設されており、この絞りロー
ラ50は、乾燥すると汚れが固着するという不具合があ
るが、上記のように乾燥風の流れを印刷版20の搬送方
向下流側に向けると共に挿入口58のブレート98によ
ってこの乾燥が起こらないようにしている。
【0043】従って、図4に示される如く溶出部28の
排出口28Aにも、印刷版20の搬送方向下流側にいく
に従い互いに接近する方向に傾斜された一対の案内ブレ
ード100を設け、絞りローラ50の乾燥を防止するこ
とが好ましい。
【0044】また、図4に示される如くケーシング56
の排出口64は、挿入口58に比べて大きく開口されて
いる。すなわち、ケーシング56内の乾燥風の圧力によ
るケーシング58からの乾燥風の漏れは、排出口64か
ら起き易くなる。従って、この排出口64の開口拡大
は、挿入口58からの乾燥風の漏れを防止することにな
る。
【0045】図7に示される如く溶出部28と乾燥部3
0との間に配設された案内ローラ52は、その回転軸5
4の両端部がそれぞれL字ブラケット110に掛け渡さ
れている。L字ブラケット110は、その一方の面がケ
ーシング56の外壁へ固着され、他方には縦方向(印刷
版20の肉厚方向)の長孔112が形成されている。前
記案内ローラ52の回転軸54は、この長孔112に挿
通されている。長孔112から突出された回転軸54
は、L字型アーム114の一端に支持されている。この
アーム114は屈曲部が軸116によって軸支されてい
る。アーム114の他端部は、ソレノイド118のロッ
ド120に取付けられている。ソレノイド118は、ド
ライバ122からの通電によってロッド120を伸び出
すことができるようになっている。
【0046】ドライバ122の通電及び非通電は、タイ
マ回路124によって所定時期に所定時間行われる構成
となっている。タイマ回路124の作動は、前記乾燥部
30のケーシング56内の最上流側の搬送ローラ62の
さらに上流側に配設されたセンサ126によってなされ
る。
【0047】センサ126は、投光部と受光部とが二股
形状とされ、それぞれ搬送路の上下方向に配設されてい
る。このため、投光部からの光が受光部へ至ることを、
通過する印刷版20によって遮るか否かによって、印刷
版20の有無を検出することができるようになってい
る。
【0048】このセンサ126は、前記前工程の溶出部
28の絞りローラ50の位置に基づいて、配設位置が定
められている。このため、処理される印刷版20のサイ
ズが分かれば、このセンサ126によって印刷版20を
検出してから、印刷版20の後端が絞りローラ50へ至
る時期を得ることができることになる。
【0049】すなわち、センサ126は、印刷版20の
後端が絞りローラ50へ至った時点で前記ソレノイド1
18へ所定時間通電する役目を有している。
【0050】ここで、ソレノイド118が非通電の場合
はロッド120が引き込み状態とされ、前記回転軸54
を長孔112の下端部で支持するように長孔112から
退避されている。ソレノイド118が通電されると、ロ
ッド120の伸び出しによって、アーム114が軸11
6を中心に回転され、アーム114の一端が回転軸54
を押し上げる。これによって、回転軸54は、長孔11
2の上端付近でアーム114に支持されることになり、
案内ローラ52を印刷版20の肉厚方向上面側へ移動さ
せることができる。
【0051】案内ローラ52が上昇されると、印刷板2
0の後端部は絞りローラ50から離脱される直前状態と
なっており(図8の(A)参照)、この後端部が上面側
の絞りローラ50方向に煽られて、下側の絞りローラ5
0から離脱された時点で、上側の絞りローラ50に接触
されている状態となる(図8の(B)参照)。すなわ
ち、上側の絞りローラ50からの離脱が下側の絞りロー
ラ50からの離脱に遅れることにより、印刷版20の上
面に付着しているガム液の液滴の逃げ場が生じ、上面の
液滴がほぼ拭い取られる(図8の(C)参照)。
【0052】上記の如く、印刷版20の後端の液滴が拭
い取られるため、乾燥部30での乾燥性が良化する。印
刷版20の乾燥状態としては、まず中央部が乾燥し始め
徐々に周縁部が乾燥する。このため、印刷版20の幅方
向両端部の乾燥が最も遅くなることになる。そこで、本
実施例では、図9に示される如く、この印刷版20の幅
方向両端部に対応して、吸湿ローラ128がそれぞれ配
設されている。
【0053】図10及び図11に示される如く、この吸
湿ローラ128は、軸線が印刷版20の幅方向に沿い、
かつ水平(印刷版20表裏面)に対して45°傾斜され
ている。このため、印刷版20の上面角部が吸湿ローラ
128の周面に接触する構成である。
【0054】吸湿ローラ128は、図示しない駆動手段
の駆動力で印刷版20の搬送順方向に回転されており、
印刷版20の搬送に応じて幅方向角部を中心に周縁を吸
湿することができる。
【0055】この吸湿ローラ128は、少なくとも前記
溶出部28の絞りローラ50と乾燥部の最下流側のモル
トンローラ66との間に配設されていればよく、本実施
例では、最下流側のモルトンローラ66の上流側近傍に
配設されている。これによって、印刷版20の中央付近
がほぼ乾燥した後に吸湿ローラ128によって幅方向端
部を吸湿し、次いで、モルトンローラ66によって全体
を吸湿する手順となる。
【0056】以下に本実施例の作用を説明する。印刷版
20が積層された印刷版載置台38から枚葉装置102
によって上面(非感光面)が吸着保持されて持ち上げら
れて反転装置104に受け渡される。反転装置104で
は、印刷版20の幅方向の一端部を吸着保持して回転
し、これによって印刷版20は反転されて感光面が上方
へ向けられる。
【0057】感光面が上方に向けられた印刷版20は、
リフト台300に載置され、位置決めがなされた後、水
平搬送装置106へ渡されて複数の爪部に下面を支持さ
れて、描画部18の定盤408上へ搬送される。
【0058】描画部18の定盤408上に載置された印
刷版20は帯電された後、描画装置によって感光面に静
電潜像が形成され、取出装置450によって、排版部1
4の挿入ステージ532へ載置されて現像部22へ送り
出される。
【0059】現像部22では、静電潜像が形成された印
刷版20を現像処理し、現像処理された印刷版20を定
着処理した後、溶出部28へと送り出される。溶出部2
8では、トナー画像が形成された印刷版20にアルカリ
溶液を付与してエッチング処理する。これによって、印
刷版20の非画像部分、即ち、トナー画像が形成された
部分以外のOPC層が溶出される。この後、印刷版20
はアルカリ溶液及びOPC層が洗い落とされて版面保護
のためのガム液が塗布される。ガム液が塗布された印刷
版20は、溶出部28の最下流側に位置する絞りローラ
50によってガム液が絞り取られ、乾燥部30で乾燥さ
れた後、下流側のパンチング部32及び版曲部34へ送
られて版曲げした後、排出されて貯版される。
【0060】以上が印刷版20の処理工程であるが、本
実施例では、印刷版20が乾燥部30へ至ると、センサ
126によってこの印刷版20の先端を検出する。この
センサ126の取付位置は、溶出部28の絞りローラ5
0の位置に基づいて定められているため、印刷版20の
サイズとによって、印刷版20の後端が絞りローラ50
を通過する時期をセンサ126の検出に基づいて認識す
ることができる。
【0061】ここで、印刷版20の後端が絞りローラ5
0の直前に至ると(図8の(A)参照)、タイマ回路1
24からドライバ122へ信号に出力され、ドライバ1
22によってソレノイド118が通電される。これによ
り、ロッド120が伸び出し、アーム114が軸116
を中心に回転する。これによって、このアーム114の
一端に支持されている案内ローラ52の回転軸54が長
孔112の上端へと至り、案内ローラ52が印刷版20
の肉厚方向感光面(上面)側へ移動する。これにより、
印刷版20の後端は、上方へ煽られることになる。この
煽られた状態で、印刷版20の後端が絞りローラ50か
ら離脱する場合、図8の(B)に示される如く、印刷版
20の上方側の絞りローラ50からの離脱が、下方側の
絞りローラ50からの離脱に対して遅れる。この遅れに
よって、上面に付着しているガム液の液滴の逃げ場が生
じ、上方側の絞りローラ50によって、上面の液滴が拭
い取られる(図8の(C)参照)。
【0062】すなわち、感光面側の液滴をほぼ除去する
ことができるため、次工程の乾燥部30での乾燥時間が
短縮されかつ確実に乾燥が行われる。
【0063】タイマ回路124では所定時間が経過する
と、ドライバ122への信号の出力を中止し、ソレノイ
ド118への通電が遮断される。これにより、アーム1
14が軸116を中心に回転し、案内ローラ52の回転
軸54が長孔112の下端へと至り、通常の位置に戻
る。
【0064】乾燥部30で乾燥される印刷版20の幅方
向両端部には、吸湿ローラ128が対応されているた
め、印刷版20の搬送に伴って印刷版20の幅方向両端
部は吸湿ローラ128に接触し、吸湿される。すなわ
ち、乾燥部30での印刷版20の乾燥状態は、まず中央
部が乾燥され、徐々に周縁部が乾燥されるため、周縁部
の乾燥が完全とならない場合がある。しかし、本実施例
では、吸湿ローラ128によって印刷版20の幅方向両
端部を吸湿するので、印刷版20の全域に亘って乾燥を
確実とすることができる。
【0065】次に乾燥部30内を循環する乾燥風につい
て説明する。ファン84の吸引口90からの外気及び吸
引口88からのケーシング56内の乾燥循環風が吸引さ
れ、連結ダクト82を介して横ダクト78へ乾燥風が送
り出される。この横ダクト78には、ヒータ80が設け
られているため、乾燥風は加熱され、所定の温度に制御
されて縦ダクト76、乾燥風供給ダクト74へと至る。
この乾燥風供給ダクト74の乾燥風吐出口は、吹出ユニ
ット68の長手方向中央に設けられた矩形孔72に連通
されているため、乾燥風は吹出ユニット68内の空間の
全域に均一に送り込まれる。
【0066】ここで、本実施例では、この矩形孔72の
近傍にダンパユニット96を設けており、乾燥風は案内
板96Bが突出されている状態では、吹出ユニット68
の図6の左側へ送られ、引き込んでいる状態では、吹出
ユニット68の図6の右側へ送られる構造となってお
り、案内板96Bを調整することによって、吹出ユニッ
ト68内の左右に乾燥風が均一に吹き出すようになって
いる。
【0067】吹出ユニット68のスリット孔70から吹
き出される乾燥風は搬送中の印刷版20に直接吹きつけ
られ、乾燥される。
【0068】ここで、最上流側の一対の吹出ユニット6
8のスリット孔70は下流側に向けられている。このた
め、乾燥風は、上流側から下流側へと流れるようにな
り、ケーシング56の挿入口58へいきにくくなってい
る。
【0069】このため、挿入口58からの乾燥風の漏れ
が軽減され、上流側の溶出部28の絞りローラ50に乾
燥風が当たることがなく、絞りローラ50の乾燥が防止
される。
【0070】また、本実施例では、この溶出部28の排
出口28A及び乾燥部30の挿入口58にそれぞれ下流
側にいくに従い互いに接近する方向に傾斜された一対の
案内ブレード100、98を設けたので、挿入口58か
らの乾燥風の漏れはさらに軽減され、また、溶出部28
の排出口28Aからも侵入しにくくなる。一方、乾燥部
56の排出口64は大きく開口されているため、乾燥風
は排出口64から漏れ易くなる。
【0071】このように、ケーシング56内の乾燥風は
ファン84の吸引口88から吸引され循環されると共に
外気を取り入れているため、その過供給による乾燥風の
漏れを排出口64側に集中させるようにしたため、溶出
部28の絞りローラ50を乾燥させるような、不具合は
なく、絞りローラ50に汚れが付着することが防止でき
る。また、溶出部28のガム液に含まれる水分を蒸発さ
せることがなく、濃度等が変動することはない。
【0072】また、本実施例の乾燥部30は、ケーシン
グ56の周囲を断熱材94で被覆した構造としたため、
熱損失が少なく、乾燥負荷を軽減することができる。ま
た、乾燥負荷を維持すれば、乾燥時間を短縮することも
可能となる。
【0073】なお、本実施例では、印刷版20の後端が
溶出部28の絞りローラ50から抜け出る際、印刷版2
0の上面側絞りローラ50からの離脱が下面側の絞りロ
ーラ50からの離脱に対して遅れるように、案内ローラ
52をソレノイド118によって上昇させるようにした
が、図12に示される如く、乾燥部30の最上流側の搬
送ローラ62の軸心を結ぶ線を垂直に対して傾斜させる
ようにしてもよい。この傾斜によって、この搬送ローラ
62では、印刷版20を下方へ傾斜させて搬送すること
になり、後端部を上方へ煽ることができる。
【0074】また、図13に示される如く、乾燥部30
全体を下流側の下方となるように傾斜させてもよい。こ
の場合にも、印刷版20の搬送方向が下方へ傾斜される
ことになり、印刷版20の後端を上方へ煽ることができ
る。
【0075】さらに、本実施例では、印刷版20の幅方
向両端部を吸湿するために、吸湿ローラ128を配設し
たが、図14に示される如く、一対のローラ130間に
吸湿ベルト132を巻掛け、この吸湿ベルト132によ
って印刷版20の幅方向両端部を吸湿するようにしても
よい。また、本実施例では、印刷版20の幅方向両端部
のみを吸湿するようにしたが、図15に示される如く、
印刷版20の搬送方向両端部に対応させて、吸湿部材1
34を配設してもよい。この吸湿部材134は、円弧状
とされ、上端が軸136を中心に回転可能なブラケット
138に取付けられている。このため、図15の実線で
示される如く印刷版20が所定の位置に到達した時点で
ブラケット138を軸136を中心に回転させ、吸湿部
材134の下端部を印刷版20に接触させて吸湿し、図
15の想像線で示される如く、印刷版20の通過終了時
には、ブラケット138を軸136を中心に回転させ
て、退避させるようにすればよい。
【0076】また、図15の変形例として、図16に示
される如く、軸線移動可能のシャフト140の下端に固
定されたブラケット142に軸144を介して軸支され
た吸湿ローラ146を印刷版20が通過する時に印刷版
20の幅方向両端部に接触させるようにしてもよい。
【0077】さらに、本実施例では、乾燥風のみで印刷
版20を乾燥するようにしたが、図17に示される如
く、最上流側の搬送ローラ62の上流側近傍に、赤外線
ヒータ148を搬送路の上下方向にそれぞれ設け、この
赤外線ヒータ148によって印刷版20を予熱した後、
乾燥風によって乾燥するようにすれば、乾燥風による乾
燥負荷が軽減され、ファン84の容量やヒータ80の熱
量を軽減することができる。また、逆に乾燥時間を短縮
することもできる。
【0078】また、本実施例では、単一の大型ファン8
4及びヒータ80によって乾燥風を横ダクト78、縦ダ
クト76及び乾燥風供給ダクト74を介して吹出ユニッ
ト68へ送り込むように構成したが、図18に示される
如く、各吹出ユニット68に独立した乾燥風ユニット1
50を設けてもよい。乾燥風ユニット150には、その
ケーシング152内にそれぞれ小型のファン154及び
ヒータ156が配設され、各吹出ユニット150からの
乾燥風の吹出量及び温度を独立して制御することができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る平版印刷
版乾燥装置は、乾燥風の供給量及び温度を高めることな
く、乾燥時間を短縮することができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るダイレクト刷版作成装置の概略
平面図である。
【図2】本実施例に係るダイレクト刷版作成装置の概略
正面図である。
【図3】本実施例に係るダイレクト刷版作成装置の要部
側面図である。
【図4】乾燥部の概略構成図である。
【図5】吹出ユニットの分解斜視図である。
【図6】乾燥部の乾燥風循環系を示す概略図である。
【図7】溶出部と乾燥部との間に設けられた案内ローラ
の斜視図である。
【図8】(A)は印刷版の後端が絞りローラへ至る直前
の状態を示す側面図、(B)は印刷版の後端が絞りロー
ラから離脱する直前の状態を示す側面図、(C)は印刷
版の後端が絞りローラから離脱した後の状態を示す側面
図である。
【図9】吸湿ローラの配設状態を示す斜視図である。
【図10】吸湿ローラの配設状態を示す乾燥部下流側か
ら見た正面図である。
【図11】図10の左側面図である。
【図12】印刷版の後端を上方へ煽るための構成の変形
例を示す乾燥部の概略図である。
【図13】印刷版の後退を上方へ煽るために乾燥部全体
を傾斜させた状態を示す概略図である。
【図14】吸湿部材として吸湿ベルトを適用した場合の
側面図である。
【図15】印刷版の先端及び後端を吸湿する吸湿部材を
示す側面図である。
【図16】印刷版の先端及び後端を吸湿する吸湿ローラ
を示す側面図である。
【図17】乾燥部の予熱用として赤外線ヒータを用いた
場合の乾燥部の概略図である。
【図18】乾燥部の吹出ユニットを独立した乾燥風ユニ
ットを適用した場合の乾燥部の概略図である。
【符号の説明】
10 ダイレクト刷版装置 20 印刷版(平版印刷版) 30 乾燥部 56 ケーシング 58 挿入口 64 排出口 68 吹出ユニット 70 スリット孔(吹き出し口) 94 断熱材(保温手段) 148 赤外線ヒータ(予熱手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】現像部22の下流側には、溶出部28が配
設されている。溶出部28は、トナー画像が形成された
印刷版20にアルカリ溶液を付与してエッチング処理す
る。これによって、印刷版20の非画像部分、即ち、ト
ナー画像が形成された部分以外のOPC層が溶出され
る。この後、印刷版20はアルカリ溶液及びOPC層が
洗い落とされて版面保護のためのガム液が塗布される。
ガム液が塗布された印刷版20は、溶出部28の最下流
側に位置する絞りローラ50(図4参照)によってガム
液が絞りられ、乾燥部30で乾燥処理された後、下流
側のパンチング部32及び版曲部34へ送られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】搬送ローラ62は、その回転軸54の軸線
方向に沿って、所定間隔で薄肉のローラ62A(図10
照)が均等配置された、所謂串型ローラ構造となって
いる。この薄肉のローラは搬送路の上下方向で印刷版2
0の幅方向に沿って互い違いに配列されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図5及び図6に示される如く、吹出ユニッ
ト68の背面側中央には矩形孔72が設けられ、この矩
形孔72を塞ぐように乾燥風供給ダクト74の一端が取
付けられている。搬送路の上下方向の吹出ユニット68
にそれぞれ取付けられた乾燥風供給ダクト74は、箱型
でケーシング56の印刷版20幅方向一方へ延設さ
れ、縦ダクト76に連通されている。縦ダクト76は、
4対の吹出ユニット68へ乾燥風を供給するようになっ
ている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】なお、溶出部28の最下流側には、前述の
如く、絞りローラ50が配設されており、この絞りロー
ラ50は、乾燥すると処理液中の溶解成分折出固着す
るという不具合があるが、上記のように乾燥風の流れを
印刷版20の搬送方向下流側に向けると共に挿入口58
のブレート98によってこの乾燥が起こらないようにし
ている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また、図4に示される如くケーシング56
の排出口64は、挿入口58に比べて大きく開口されて
いる。すなわち、ケーシング56内の乾燥風の圧力によ
るケーシング5からの乾燥風の漏れは、排出口64か
ら起き易くなる。従って、この排出口64の開口拡大
は、挿入口58からの乾燥風の漏れを防止することにな
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】ここで、印刷版20の後端が絞りローラ5
0の直前に至ると(図8の(A)参照)、タイマ回路1
24からドライバ122へ信号出力され、ドライバ1
22によってソレノイド118が通電される。これによ
り、ロッド120が伸び出し、アーム114が軸116
を中心に回転する。これによって、このアーム114の
一端に支持されている案内ローラ52の回転軸54が長
孔112の上端へと至り、案内ローラ52が印刷版20
の肉厚方向感光面(上面)側へ移動する。これにより、
印刷版20の後端は、上方へ煽られることになる。この
煽られた状態で、印刷版20の後端が絞りローラ50か
ら離脱する場合、図8の(B)に示される如く、印刷版
20の上方側の絞りローラ50からの離脱が、下方側の
絞りローラ50からの離脱に対して遅れる。この遅れに
よって、上面に付着しているガム液の液滴の逃げ場が生
じ、上方側の絞りローラ50によって、上面の液滴が拭
い取られる(図8の(C)参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】このように、ケーシング56内の乾燥風は
ファン84の吸引口88から吸引され循環されると共に
外気を取り入れているため、その過供給による乾燥風の
漏れを排出口64側に集中させるようにしたため、溶出
部28の絞りローラ50を乾燥させるような、不具合は
なく、絞りローラ50に処理液中の溶解成分折出付着
することが防止できる。また、溶出部28のガム液に含
まれる水分を蒸発させることがなく、濃度等が変動する
ことはない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】また、図13に示される如く、乾燥部30
全体を下流側下方となるように傾斜させてもよい。こ
の場合にも、印刷版20の搬送方向が下方へ傾斜される
ことになり、印刷版20の後端を上方へ煽ることができ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また、本実施例では、単一の大型ファン8
4及びヒータ80によって乾燥風を横ダクト78、縦ダ
クト76及び乾燥風供給ダクト74を介して吹出ユニッ
ト68へ送り込むように構成したが、図18に示される
如く、各吹出ユニット68に独立した乾燥風ユニット1
50を設けてもよい。乾燥風ユニット150には、その
ケーシング152内にそれぞれ小型のファン154及び
ヒータ156が配設され、各乾燥風ユニット150から
の乾燥風の吹出量及び温度を独立して制御することがで
きる。なお、上述の実施例においては図7の符号52、
図10の符号62Aに示すような串型ローラを用いたが
図19に示すような花型串ローラを用いてもよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】乾燥部の吹出ユニット独立した乾燥風ユニ
ットを適用した場合の乾燥部の概略図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】追加
【補正内容】
【図19】花型串ローラの側面図である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】追加
【補正内容】
【図19】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された平版印刷版を搬送しな
    がら処理液に浸漬させて処理した後、乾燥部へ送り出し
    て乾燥する平版印刷版乾燥装置であって、前記平版印刷
    版の挿入口及び排出口が設けられ前記平版印刷版へ乾燥
    風を吹き付けて乾燥させる空間を形成するケーシング
    と、前記ケーシング内へ乾燥風を送り込む乾燥風供給ユ
    ニットと、前記ケーシングの周囲に設けられ前記乾燥風
    供給ユニットからケーシング内へ送り込まれる乾燥風を
    保温する保温手段と、を有する平版印刷版乾燥装置。
  2. 【請求項2】 画像が記録された平版印刷版を搬送しな
    がら処理液に浸漬させて処理した後、乾燥部へ送り出し
    て乾燥する平版印刷版乾燥装置であって、前記平版印刷
    版の挿入口及び排出口が設けられ前記平版印刷版へ乾燥
    風を吹き付けて乾燥させる空間を形成するケーシング
    と、前記ケーシング内へ乾燥風を送り込む乾燥風供給ユ
    ニットと、前記ケーシング内における平版印刷版の搬送
    路の上流側に設けられ前記乾燥風による乾燥前に平版印
    刷版を予熱する予熱手段と、を有する平版印刷版乾燥装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100327228B1 (ko) * 1998-10-21 2002-04-17 윤종용 습식 전자사진방식 인쇄기의 드라이 유니트 이동장치
KR100327229B1 (ko) * 1998-10-21 2002-04-17 윤종용 습식 전자사진방식 인쇄기의 드라이 유니트 이동장치
WO2007080616A2 (en) * 2006-01-13 2007-07-19 Egraf Lineadue S.R.L. Preheating oven for the preparation of printing plates

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WO2007080616A2 (en) * 2006-01-13 2007-07-19 Egraf Lineadue S.R.L. Preheating oven for the preparation of printing plates
WO2007080616A3 (en) * 2006-01-13 2007-10-04 Egraf Lineadue S R L Preheating oven for the preparation of printing plates

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