JP2859496B2 - 感光材料処理ラック用軸受取付構造 - Google Patents

感光材料処理ラック用軸受取付構造

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JP2859496B2 JP27633892A JP27633892A JP2859496B2 JP 2859496 B2 JP2859496 B2 JP 2859496B2 JP 27633892 A JP27633892 A JP 27633892A JP 27633892 A JP27633892 A JP 27633892A JP 2859496 B2 JP2859496 B2 JP 2859496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を挟持搬送す
る複数対のローラをローラ軸受を介して処理ラックの側
板へ掛け渡して支持するための感光材料処理ラック用軸
受取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、グラフィックアーツ用感光材料、
スキャナー用感光材料、X線フィルム用感光材料のよう
な感光材料に対する高品質かつ迅速処理の必要性が高く
なってきており、これらの感光材料(所謂フィルム)は
自動現像機によって自動的に現像液、定着液等の処理液
で処理した後水洗液(例えば、水洗水)によって水洗い
され、その後、乾燥処理された後に自動現像装置に備え
られた集積箱へ集積されるようになっている。
【0003】ところで、フィルムを挟持搬送するローラ
対は、一方のローラ側の軸受外周と、他方のローラ側の
軸受外周とにコイルばねが掛け渡されて、コイルばねの
付勢力によって、軸受が互いに接近する方向へ付勢され
てローラ対にニップ力を与えている。
【0004】また、挟持状態のローラ対のニップ力を強
くする場合には、通常コイルばねを増やしたり、あるい
は付勢力の強いコイルばねを使用したりして対処してい
る。また、軸受に支持されているローラの回転軸(以下
ローラ軸という)は、軸線方向へ移動しないように、ロ
ーラ軸の両端部にEリングを取付けて対処している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
軸受に支持されているローラ軸は、両端部にEリングを
取付けるための溝切り加工、あるいは溝にEリングを取
付けるための作業が煩雑なものとなっている。
【0006】また、ローラ対のニップ力を強くするため
のコイルばねを増やす場合では、複数のコイルばねを掛
け渡すための新規の軸受が必要となり、この新規の軸受
をローラ軸に組み込む作業が煩雑なものとなっている。
このため、コスト面においても解決されることがない。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、簡単な作業で
軸受を固定させると共に、ローラ軸を容易に支持でき、
かつ、ダブルニップ状態を可能とさせることができる感
光材料処理ラック用軸受取付構造を得ることが目的であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、感光材料をローラ対によって挟持搬送しながら処理
部内を通過させて処理するための処理ラックに用いら
れ、前記処理ラックの側板と前記側板に設けられた貫通
孔へ挿入されて前記ローラ対の回転軸をそれぞれ支持す
る軸受とによって前記ローラ対を前記側板に支持するた
めの感光材料処理ラック用軸受取付構造であって、前記
軸受の前記貫通孔への挿入及び挿入後の回転によって前
記軸受が前記ローラ対の接離方向の移動を許容し、前記
ローラ対の回転中心軸方向への移動を阻止する軸受保持
手段と、対となっている前記軸受を互いに接近する方向
へ付勢する付勢手段と、前記対の軸受の少なくとも一方
に形成され前記付勢手段の付勢力によって互いに接近し
たときに干渉して両方の軸受がローラ対の回転と共に回
転することを阻止する阻止手段と、を有することを特徴
とする。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1記載の感光材料処理ラック用軸受取付構造において、
前記軸受保持手段は、前記貫通孔の周縁部又は前記軸受
部の外周部の一方に形成される切欠溝と、前記貫通孔の
周縁部又は前記軸受部の外周部の他方に設けられ前記切
欠溝へ挿入される爪部と、前記阻止手段とで構成されて
いることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の本発明は、請求項
1又は請求項2記載の感光材料処理ラック用軸受取付構
造において、前記阻止手段は、前記対の軸受の互いに対
面する外周に設けられた切欠部であることを特徴とす
る。
【0011】
【作用】請求項1記載の本発明の感光材料処理ラック用
軸受取付構造では、ローラ対を処理ラックの側板間で支
持する軸受は、貫通孔への挿入及び挿入後の相対回転を
行った時に軸受保持手段によって軸受にローラ対の接離
方向の移動を許容し、前記ローラ対の回転中心軸方向の
移動を阻止する。また、軸受は、付勢手段により互いに
接近する方向へ付勢され、互いに接近したときに干渉し
合って両方の軸受がローラ対の回転と共に回転すること
が阻止される。
【0012】これにより、軸受を簡単な作業で側板に取
り付けると共に、ローラの回転軸を支持することができ
る。
【0013】また、請求項2記載の本発明の感光材料処
理ラック用軸受取付構造では、貫通孔の周縁部又は軸受
部の外周部の一方に形成された切欠溝に、貫通孔の周縁
部又は軸受部の外周部の他方に設けられた爪部を挿入し
挿入後に軸受を側板に対して相対回転させることによ
り、軸受にローラ対の接離方向の移動を許容し、前記ロ
ーラ対の回転中心軸方向の移動を阻止する。
【0014】これにより、軸受を簡単な作業で側板に固
定させることができる。また、請求項3記載の本発明の
感光材料処理ラック用軸受取付構造では、対となってい
る軸受の互いに対面する外周に接線方向に沿って切欠部
が形成されたことによって、軸受は付勢手段の付勢力に
よって互いに接近したときに干渉し合って両方の軸受の
軸回転が阻止される。
【0015】これにより、軸受を簡単な作業で側板に固
定させることができる。
【0016】
【実施例】図面を参照して、本発明を適用した自動現像
装置10の感光材料処理ラック用軸受取付構造について
説明する。
【0017】図1に示されるように、自動現像装置10
は、機枠12内に処理液処理部14及び乾燥部16が設
けられている。処理液処理部14は、内部にフィルム2
0の搬送方向(図1に示す矢印A方向)に沿って、区画
された現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、
また、現像槽22と定着槽24の間、定着槽24と水洗
槽26の間にリンス槽28、30を有する処理槽18を
備えている。なお、現像槽22、定着槽24及び水洗槽
26は、樹脂の一体成形品である。
【0018】自動現像装置10の機枠12に形成された
フィルム20の挿入口32の近傍には、外方へ向けて突
設された挿入テーブル34を備え、また、挿入口32の
内方には、挿入テーブル34上に載置され挿入口32か
ら挿入されるフィルム20を引き入れる挿入ローラ36
が配設されている。なお、挿入テーブル34の代わりに
オートフィーダ等を設けてフィルム20を自動的に挿入
するようにしてもよい。
【0019】現像槽22内には、現像液が収容されると
共に、図示しないモータによって駆動されてフィルム2
0を搬送する搬送ローラ38を有する現像ラック40が
現像液に浸漬されて配設されている。
【0020】定着槽24内には、定着液が収容され、水
洗槽26内には水洗液としての水洗水が収容されると共
に、現像ラック40の搬送ローラ38を駆動するモータ
と同じモータによって駆動される搬送ローラ42、44
を備えた定着ラック46、水洗ラック48が各々定着
液、水洗水に浸漬されて配設されている。
【0021】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
上方には、各処理槽について一体のクロスオーバーラッ
ク50が配設されている。このクロスオーバーラック5
0は、現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の上方に
て、クロスオーバーローラを支持するラック52、5
4、56の機能を有しており、各々のラック52、5
4、56は下面がガイドの役目をする部分を有すると共
に、各処理液が不要に外気と接触するのを防止するため
の蓋の役目も合わせ持っている。
【0022】現像槽22の上方のラック52は、挿入ロ
ーラ36が配設されていると共に、フィルム20を現像
槽22から引き出すローラ58、リンス槽28に配置さ
れるローラ60を備えている。また、定着槽24の上方
のラック54は、定着槽24からフィルム20を引き出
すローラ56、リンス槽30に配置されるローラ60を
備えており、水洗槽26の上方のラック56には、水洗
槽26からフィルム20を引き出すローラ58、60を
備えており、ローラ58、60は、フィルム20に付着
した水洗水をスクイズする役目も有している。
【0023】クロスオーバーラック50のこれらのロー
ラも前記モータと同じモータから伝達される駆動力によ
って回転して、前記現像ラック40、定着ラック46及
び水洗ラック48のローラと共に一定速度でフィルム2
0を搬送するようになっている。
【0024】また、現像槽22、定着槽26の下方に
は、熱交換器62が配設されており、現像槽22、定着
槽24内の現像液、定着液がそれぞれ熱交換器62へ送
られ、熱交換された後に再び、現像槽22、定着槽24
へ戻されるようになっており、これによって、現像槽2
2内の現像液、定着槽24内の定着液が、フィルム20
を最適状態に処理する温度範囲に維持されている。
【0025】リンス槽28、30には、リンス液として
水が貯留されておりフィルム20によって、現像液、定
着液が隣接する槽へ持ち出されるのを防止している。
【0026】処理槽18の下方には、現像槽22に補充
する現像補充原液を貯留するストックタンク64、定着
槽24に補充する定着液補充原液を貯留するストックタ
ンク66が配置されている。各々のストックタンク6
4、66には、自動現像装置10に装填される図示しな
いカートリッジから補充原液が供給され、循環ポンプ6
8、69の作動によって現像槽22、定着槽24へ所定
比率の水と共に供給されるようになっている。なお、自
動現像装置10で使用される水は、水道水をソレノイド
バルブ(図示せず)を介して直接供給されるようになっ
ている。なお水道水を直接使用せずに、水タンクを設け
この水タンクから給水するようにしてもよい。また、現
像槽22、定着槽24及び水洗槽26に貯留された処理
液は、廃液バルブ70から機外へ排出することができる
ようになっている。
【0027】処理液処理部14内で各処理槽内を搬送さ
れて処理されたフィルム20は、クロスオーバーラック
50のローラ60によって処理液処理部14に隣接され
た乾燥部16内へ送り込まれる。
【0028】乾燥部16内には、複数のローラ対72よ
って、略水平状態でフィルム20を搬送する搬送路が形
成され、下流部のローラ74とガイド76によって略下
方へ向けられ、機枠12に形成された排出口78から集
積箱80内へ排出されるようになっている。
【0029】また、乾燥部16には、フィルム20の搬
送路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82が配置され
ている。各々の赤外線ヒータ82は、長手方向がフィル
ム20の搬送幅方向に沿うように配置され、フィルム2
0の搬送路側には、フィルム20が赤外線ヒータ82に
接触しないようにするためのガイド84が設けられ、搬
送路と反対側には、赤外線ヒータ82からの赤外線を有
効にフィルム20へ照射するように反射鏡86が配設さ
れている。このため、赤外線ヒータ82から輻射された
熱は、反射鏡86によって効率良くガイド84の間から
フィルム20の表面へ向けられ、この輻射熱によって、
フィルム20を加熱して乾燥するようになっている。
【0030】乾燥部16には、赤外線ヒータ82に隣接
してファン88が配設されている。これらのファン88
は、機外の空気を乾燥風として吸い込んで、フィルム2
0の表面へ向けて供給するようになっている。この乾燥
風によって、フィルム20から蒸発した水分がフィルム
20の表面近傍から排出されると共に、赤外線ヒータ8
2によって加熱されたフィルム20の表面温度を所定の
範囲に維持するようにしている。
【0031】また、ローラ74、ガイド76の近傍に
は、フィルム20の搬送路を挟んで吹出パイプ90が配
設されており、この吹出パイプ90には、乾燥部16の
下部に配置されたファン92から機外の空気が乾燥風と
して供給される。吹出パイプ90は、この乾燥風をフィ
ルム20へ向けて吐出して、ガイド76に沿って一対の
ローラ74にニップされて搬送されるフィルム20の表
面近傍の湿度の高い空気を排出して、フィルム20の乾
燥を促進するようにしている。
【0032】ところで、図2に示されるように、各ラッ
ク内でフィルム20を挟持搬送するローラ124のロー
ラ軸102両端部は、各ラックの側板104へ取付けら
れる軸受100に支持されるようになっている。なお、
軸受100のローラ124の端面と対向する端面によっ
てローラ124の軸方向移動が制限されるようになって
いる。
【0033】軸受100は、軸受部108と軸受頭部1
10とで構成されており、軸受100を側板104に取
り付けるために側板104に設けられた貫通孔106へ
軸受部108を挿入したとき、側板104の外面に軸受
頭部110が位置するようになっている。この軸受頭部
110は、略半円形の板状であり、直線状の辺128を
除く外周には、溝112が形成されている。この溝11
2には、付勢手段としての輪状のコイルばね120Aが
掛け渡されるようになっている。
【0034】軸受頭部110の略中央部からローラ軸の
軸線方向へ延びる軸受部108は、円柱状である。この
軸受部108の外周面には、爪部114が前記軸受頭部
110の辺128の直線方向と同方向に向かって直径方
向に2箇所突設している。この爪部114は、立面11
6を有する。この立面116は、後述のように軸受部1
08を貫通孔106へ挿入して軸受100を矢印A方向
あるいは矢印A方向と反対方向(図2の矢印A方向ある
いは矢印A方向と反対方向)へ回転して取り付けた後に
側板104から抜け落ちないように機能する。また、爪
部114の先端には、軸受部108の周方向に沿って溝
118が形成されており、この溝118には、付勢手段
としての輪状のコイルばね120Bが掛け渡されるよう
になっている。
【0035】また、軸受100には、軸受部108の軸
線を中心に軸受孔122が軸受部108から軸受頭部1
10へ貫通しており、この軸受孔122には、ローラ軸
102が挿入されて、回転自在に支持されるようになっ
ている。
【0036】側板104には、軸受100の軸受部10
8を挿入させる貫通孔106が複数箇備えられている。
これらの貫通孔106は、一対のローラ124をニップ
状態維持する(ローラ間に感光材料を挟持搬送する)た
めに2箇の貫通孔106で一対となっており、これら一
対のローラ124が挟持状態を維持するように所定の間
隔で備えられている。
【0037】側板104のこれらの貫通孔106は、挟
持方向(図2の矢印B方向)に向かって僅かに長孔形状
とされており、この長孔形状によって軸受100は、一
対のローラ124に互いに接近する力が加えられるよう
に軸受頭部110間に掛け渡されたコイルばね120A
が作用した際に、一方の軸受100と他方の軸受100
とが互いに接近する方向(挟持方向)へ貫通孔106内
を移動するようになっている。このとき一方の軸受頭部
110の辺128と他方の軸受頭部110の辺128と
が互いに干渉し合って回転しないようになっている。
【0038】また、側板104の貫通孔106の周縁の
一部には、前記一対のローラ124が互いに接近する方
向及び離れる方向に切欠溝126が形成されており、こ
の切欠溝126は、軸受部108を図2に図示の状態か
ら90°回転させて側板104の貫通孔106へ挿入す
るときに軸受100の爪部114が通過するようになっ
ている。このように、軸受100を貫通孔106へ挿入
後、軸受部108を図2に図示の向きへ戻すことによ
り、側板104への軸受100の取り付けが終了する。
【0039】これにより、軸受100は、ローラ124
のローラ軸102を回転自在に支持し得る状態で側板1
04に保持される。このとき軸受100は貫通孔106
に回転中心軸と直角方向(貫通孔106の長孔方向)へ
の移動が可能状態である。また、対となって対向してい
るローラ124の2つの軸受100の溝112に1つの
コイルばね120Aを掛け渡すことによって、2つの軸
受100は互いに接近する方向(挟持方向)へ移動し、
2本の対向するローラ124の周面が当接した状態で静
止する。2本のローラ124の回転時に一方の軸受10
0の辺128と他方の軸受100の辺128とが互いに
干渉し合う(ぶつかる)ことにより、軸受100が回転
しないようになっている。
【0040】なお、2つの軸受100を最も離れた状態
になるように側板104の貫通孔106の端へ寄せたと
きに、図3(a)に示されるように、一方の軸受100
の辺128と他方の軸受100の辺128との間隔W1
(図3(a))は、一方の軸受100を側板104へ取
り付けるために貫通孔106内で回転させるときに、他
方の軸受100と接触しないように設定されている。
【0041】また、2つの軸受100に支持された一対
のローラ124の周面が互いに接する状態にあるとき
に、図3(b)に示されるように、一方の軸受100の
辺128と他方の軸受100の辺128との間隔W2
(図3(b))は、ローラ124の回転時に一方の軸受
100の辺128と他方の軸受100の辺128とが互
いに干渉し合う(ぶつかりあって共に回転しない)よう
に設定されている。
【0042】以下に本実施例の作用を説明する。自動現
像装置10内に挿入されたフィルム20は現像槽22内
に送り込まれ、現像液中を搬送されて現像処理される。
現像処理されたフィルム20はリンス槽28からローラ
60によって持ち出されたリンス液によってリンスされ
た後、定着槽24内に送り込まれ、定着液中を搬送され
て定着処理される。定着処理されたフィルム20はリン
ス槽30からローラ60によって持ち出されたリンス液
によって搬送された後、水洗槽26内に送り込まれ、水
洗水中を搬送されて水洗処理される。
【0043】水洗処理され、液面から上方に搬送された
フィルム20は、ローラ58によって挟持搬送され、表
面に付着した水及び乳剤層中に吸収された水分がスクイ
ズされる。その後、ローラ60によってフィルム18
は、乾燥部16へ送り込まれる。
【0044】乾燥部16に送り込まれたフィルム20
は、ガイド84によって略水平状態で案内搬送される。
この搬送中に吹出パイプ90から噴出された高温の乾燥
風と赤外線ヒータ82からの輻射熱を受けてフィルム2
0に含まれている水分が蒸発し、フィルム20は乳剤層
が一様に同じ光沢をもつ乾燥むらのない状態で排出さ
れ、集積箱80内に収容される。
【0045】ローラ対を処理ラックの側板へ掛け渡して
支持する軸受において、軸受頭部110と爪部114と
が側板104に対してローラの回転中心軸方向の移動を
止める手段として機能し、軸受部108を側板104の
貫通孔106の形状の関係から、ローラの回転中心軸と
直角方向への軸受の移動を許容する。また、これらの軸
受は、付勢手段としてのコイルばね120Aにより互い
に接近する方向へ付勢され、互いに接近したときに軸受
頭部110が互いに干渉して両方の軸受がローラ124
と共に回転することが阻止される。
【0046】ここで、本実施例の感光材料処理ラック用
軸受取付構造では、軸受100は、各ラックの側板10
4へローラ124を取り付ける際に、ローラ軸102を
軸受部108の軸受孔122へ挿入した後、側板104
の貫通孔106へ挿入してローラ軸102を支持する。
また、軸受100は、ローラ軸102を挿入した状態
で、矢印A方向あるいは矢印A方向と反対方向へ回転さ
せることによって、爪部114の立面116が側板10
4面と接触状態となり、ローラ124の軸方向の移動を
阻止する。
【0047】また、辺128が対向した状態で対の軸受
100の溝112にコイルばね120Aを掛け渡すこと
によって、軸受100は、互いに接近する方向(図2の
矢印B方向)へ移動し、ローラ124の周面が互いに接
したとき、図3(b)に示されるように、一方の軸受1
00の辺128と他方の軸受100の辺128との間隔
がW2幅寸法となる。
【0048】この場合に、ローラ124の回転時に軸受
100の辺128と他方の軸受100の辺128とが互
いに干渉し合って軸受100の回転を防いでいる。
【0049】また、コイルばね120Aによって既にニ
ップ力が与えられているローラ124対のニップ力をさ
らに高めたい場合には、軸受100の爪部114の溝1
18にコイルばね120Bを掛け渡すことによってロー
ラ124対のニップ力を高めることができる。
【0050】これにより、軸受100を簡単な作業で側
板104に取り付けると共に、ローラ軸102を支持さ
せることができる。また、軸受100に掛け渡されるコ
イルばね120A、120Bを容易にダブル状態とする
ことができる。このため、軸受100とローラ軸102
との煩雑な組み立て作業が解消され、また、容易にニッ
プ力を高めることができる。
【0051】なお、本実施例では、軸受100に爪部1
14を2箇所設けたが、これに限定されず、2箇所以上
としてもよい。また、本実施例では、側板104の一対
の貫通孔106を両方とも長孔としたが、これに限ら
ず、側板104の一対の貫通孔106の内の片方のみを
長孔としてもよい。
【0052】さらに、本実施例では、軸受100に爪部
114、貫通孔106に切欠溝126を備えたが、これ
に限定されず、軸受100の軸受部108の外周の一部
に切欠溝126、貫通孔106に爪部114を備えたも
のとしてもよい。また、本実施例では、付勢手段として
コイルばね120A、120Bを使用したが、これに限
らず、対の軸受100を互いに接近する方向へ付勢でき
る付勢手段であれば適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理ラック用軸受取付構造は、上記構成としたので、簡
単な作業でローラ軸を支持する軸受を取り付けることが
できると共に、かつ、ローラ間のニップ力を強くできる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る感光材料処理ラック用軸受取付
構造の自動現像装置の概略構成図である。
【図2】本実施例に係る感光材料処理ラック用軸受取付
構造の軸受と側板とローラ軸とを示す分解斜視図であ
る。
【図3】(a)は、軸受が側板に挿入された状態をロー
ラ軸の軸線方向から見た断面図であり、(b)は、挿入
状態の軸受にコイルばねがダブルで掛け渡された状態を
ローラ軸の軸線方向から見た断面図である。
【符号の説明】 10 自動現像装置 20 フィルム(感光材料) 100 軸受 102 ローラ軸 104 側板 106 貫通孔 108 軸受部(軸受) 110 軸受頭部(軸受) 114 爪部(軸受保持手段) 116 立面(軸受保持手段) 120A コイルばね(付勢手段) 120B コイルばね(付勢手段) 124 ローラ 126 切欠溝(軸受保持手段) 128 辺(阻止手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 晋宏 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (72)発明者 松永 聡 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−57047(JP,A) 特開 昭62−8149(JP,A) 実開 昭61−519(JP,U) 実開 平1−128250(JP,U) 実開 昭56−128338(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料をローラ対によって挟持搬送し
    ながら処理部内を通過させて処理するための処理ラック
    に用いられ、前記処理ラックの側板と前記側板に設けら
    れた貫通孔へ挿入されて前記ローラ対の回転軸をそれぞ
    れ支持する軸受とによって前記ローラ対を前記側板に支
    持するための感光材料処理ラック用軸受取付構造であっ
    て、 前記軸受の前記貫通孔への挿入及び挿入後の回転によっ
    て前記軸受が前記ローラ対の接離方向の移動を許容し、
    前記ローラ対の回転中心軸方向への移動を阻止する軸受
    保持手段と、 対となっている前記軸受を互いに接近する方向へ付勢す
    る付勢手段と、 前記対の軸受の少なくとも一方に形成され前記付勢手段
    の付勢力によって互いに接近したときに干渉して両方の
    軸受がローラ対の回転と共に回転することを阻止する阻
    止手段と、 を有する感光材料処理ラック用軸受取付構造。
  2. 【請求項2】 前記軸受保持手段は、前記貫通孔の周縁
    部又は前記軸受部の外周部の一方に形成される切欠溝
    と、前記貫通孔の周縁部又は前記軸受部の外周部の他方
    に設けられ前記切欠溝へ挿入される爪部と、前記阻止手
    段とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    感光材料処理ラック用軸受取付構造。
  3. 【請求項3】 前記阻止手段は、前記対の軸受の互いに
    対面する外周に設けられた切欠部であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の感光材料処理ラック用軸
    受取付構造。
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